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2017年09月27日

獣皮で地域を活性化 -山口産業-

皆さん、初めまして!
東京都板橋区出身のワタナベです。

成蹊大学に通う大学生です。
よろしくお願いいたします。

 

 

今回私たちは、成蹊大学の浜松翔平先生に
引率していただき「山口産業」を訪れました。

なぜこの会社に訪れることになったかというと、

山口産業社長の山口明宏さんは
成蹊大学の卒業生で

浜松先生の講義に一度ゲストとしていらっしゃり、
そこでお話を聞いたことがきっかけでした。

MATAGIプロジェクト

というシカやイノシシの獣皮を
有効な資源として活用し
地域の活性化につなげる活動や、
赤ちゃんでも触れる安全な革に魅力を感じ、

 

浜松先生が訪問したい人がいれば
連れて行ってくださると授業中に仰っていたので
山口産業を訪問させていただくことになりました。

山口産業は皮を革にする町工場なのですが、
ただの革を作っているのではありません!

それはこれから工場の説明とともに説明させていただきます。

 

 

山口産業は八広駅から
徒歩で10分ほどのところにあります。

初めて八広駅で降りたのですが、
山口産業以外にもいくつかの町工場があり

私の中で「町工場の町」という
イメージがつきました☆

山口産業に到着してみると……

 

 

かわいらしい外観!
私が想像していた工場とは違いました。

 

 

ではお邪魔させていただきます。

 

 

おお!入ってすぐのところに
猪、鹿、熊の皮が置いてありました。

加工されていない皮を見るのは
初めてだったのでとても迫力を感じました。

これに塩を振ることで
夏場でも1ヶ月ぐらい持つのだそう。

 

 

こちらの機械は木製で樽屋さんが作ったもので
50年間ずっと使い続けているそう!

この機械では皮から革にするための
「なめし」が行われていて、

毎日薬品を変えたり
途中で全部皮を出して余分な油をとったりしながら

2週間まわし続けるんだそう。
また季節や皮の種類や季節によっても
変化を持たせるそうです。

なめしが終わったら染色!

色移り防止のため、
薄い色、中ぐらいの色、濃い色で
機械が分けられていました!

染料は酸性染料というものを使っているそうで
洋服などになったときに色が落ちないように
水洗いをきちんとするそうです。

 

 

水洗いしたら、絞り機でしっかり水を切ります。

 

 

この出来上がった革を素手で触る社長。

実は社長、革を作る企業の9割が使っている
クロムアレルギーなんです!

しかしこの山口産業の革は
クロムなど金属を使わずに

植物単元だけでなめすので
赤ちゃんでも安心して使える
「優しい革」なのです。

そのため社長も素手で触ることができます。
とても安全なのが分かりますね。

 

 

ここで乾かして平らにして革が出来上がるそうです。
今までまったく革作りの想像がつかなかったのですが、

本当に手間隙と高い技術力があるから
できるものなんだなと感じました。

 

 

次は展示ルームに案内していただきました。
初めて見た革が沢山!

革ってこんなに種類があったんですね!

特に驚いた革が二つあるので紹介します。

まず一つ目

Q、これは何の革でしょう?

 


 

 

 

 

正解は……
ダチョウの革です!初めて拝見しました!

 

 

二つ目

Q、この革は何の革でしょう?難問だと思います……

 

 

 

 

 

 

正解は……マグロの革です!!!!

 

マグロって革にできるんですね!
驚きでした!!!

若干、塩の香りがしました。

すべての革を触ったのですが 、
私的には羊の皮のさわり心地がとても良かったです!

 

 

 

 

~続いては社長に質問コーナーです!~

 

 

 

Q.一番苦労したことは何ですか?

A.リーマンショックの半年前に
日本で一番大きな靴の卸業者さんの
企画部長や常務さんたちと
朝から打ち合わせを入れていて
楽しく商談をしていたのですが、

途端に空気が悪くなり
どうしたのかなと思ったら、

その会社がその日その時点で潰れたんです。

 

その半年後にリーマンショックが起こるわけですが
その時点で、もうこの業界だめだなって思ったんです。

それで山口産業も、昔から何十年も働いていて、
まだ働きたがっている70代の方々を
切らないといけなくなったのが
一番つらかったですね。

レイオフという制度を活用したり、
経営が大変なのを察してくれて
自らお休みがほしいといってくれた人が
何人かいて、そのときは涙が出てきました。

 

 

 

Q.学生時代のときにしておいて役立ったことは何ですか?

A.それはですね、
遊ぶためにバイトしてたことですね。

大学は推薦だったので、
高3の冬から結婚式場でアルバイトしていたり、
大学に入ってからはキャディのバイトをしたり、

大人と接する機会が多かったり、
いろいろな経験を積んだことが良かったなと思います。

 

 

Q.学生のうちにやっておくべきだと思うことは何ですか?

A.やっぱりいろんな経験をすることだと思います。
あと英語ですね。

取引先の人が外国人だったときに
通訳さんを通して話すので
私自身ももっとやっとけばよかったと思いました。

あとは、どこでもいいので
海外になるべく早めに行ったほうがいいと思いますね。

そして、人に会いに行くのを
惜しまないほうがいいと思います。

たかが交通費で済むなら
いってみるべきだと思います。

流行っている物を見るだけでも
勉強になるのではないかなと思います。

 

 

Q.今の学生がこれからの社会に出て求められることは何だと思いますか

A.そうですね。一緒に仕事をしたいと思えるのは
やっぱり波長が合うことだと思います。

目を見て話してくれたり、
礼節でいることが大切だと思います。

 

 

今回、引率してくださった先生を含め、
8人で見学させていただきました。

見学してみて、季節の変化によって
水温やドラムの回転数を調整していたり、
獣臭があまりなかったのも驚きました。

そして、こんなにも動物によって
革の質感や見た目も異なるということを
知ることができました。

5人でまかなっているとは思えないほど
すばらしい革を作っていらっしゃるなあと思いました。

また、山口社長が私たち学生に対しても
真摯に答えてくださったことにも
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

貴重な機会をありがとうございました!

名前:渡辺まりん
職種:大学生
出身:東京都

大学生活、悔いの残らないように活動していくことが目標です(^-^)

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ふたりごと文庫編集長 浅野有希

ふたりごと文庫編集長 浅野 有希
産業能率大学3年生。
大学2年生の時、ニッポン手仕事図鑑のインターン生として参加し、
2周年感謝イベントや期間限定ショップのスタッフとして活動する。
現在は「日本の地方の魅力を伝える仕事」に就くため、日々猛勉強中!

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