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2017年12月08日

埼玉の伝統工芸『秩父銘仙』を感じる旅

こんにちは、
ふたりごと文庫編集長の浅野です!!

すっかり寒くなってきましたが、
風邪はひいていませんか?

私は毎日忙しく充実しているので、
元気もりもりです(笑)

 

私の住む朝霞市は、
東京のお隣ということもあり

「埼玉県」について
何も知らないことに気が付きました。
恥ずかしい!

 

 

『ふたりごと文庫』編集長が
こんなことではダメだ!!と、

私浅野有希、これから埼玉県について
魅力を発掘していきます!!

 

埼玉県の先輩方、いろいろ教えてください~!

 

特急レッドアロー号で秩父へ

 
 

ということで(?)

先日、母と一緒に
埼玉県の秩父に行ってきました。

 

最近、駅前に温泉ができたり、
CMをよく目にしたりと
大いに盛り上がっている秩父。

最近のCMは土屋太鳳ちゃんの、
「ちちんぶいぶい~ちちんぶいぶい~
秩父はよく効くおまじない♪」
という歌とダンスがすごく可愛いですよね!

 

そんな秩父へは、
特急レッドアロー号で
池袋や新宿から約1時間半で行けます。
 

 

特急列車旅は、すごく快適でしたよ!

最初は家並みを見渡していたのですが、

どんどん山が近づいてきて、
綺麗な景色が見えるようになります。
 

 
 

驚いたのは、飯能駅での折り返し。

「ここから後ろ向きで進みますので、
気になる方は座席を回転させてください」
とのアナウンス。

ん!?と思っているとすぐに、
後ろ向きに発車しました(笑)

 

 

来た道を後ろ向きで戻っているのではないか
と思ってしまうのは私だけ!?
と動揺していると、近くに座る男の子も、

「なんで!?!?戻るの!?!?」
なんて心配していました(笑)

 

 

調べてみると、
後ろ向きに進む列車は意外と多い!

秋田新幹線「こまち」
秋田~東京間の約4時間のうち、
約30分は後ろ向きなんだそうです。

岐阜県を走る特急「ひだ」も、
高山~名古屋間の約1時間20分のうち、
約20分は後ろ向き!!

 

その中でも特急レッドアロー号は
約1時間半の内、
なんと40分間も後ろ向きです!

(なぜ誰も座席を回転させないの……!?)

 

電車酔いをしてしまう方はいないのかと
心配になりますが。
何だかシュールで面白い。

 

 

 

 
 

西武秩父駅に到着すると、
立派な門がお出迎えしてくれます。
丸い照明や格子のデザインも

今年の3月に、
リニューアルされたそうです。
 
 

 

 

 
 

道に迷いつつ……
(本当は簡単な道なのでご安心を!)
秩父のまちを歩いて見つけた
お蕎麦屋さんでお昼を食べました。

秩父はお蕎麦が美味しいんです。
中でも名物は「くるみ蕎麦」!
 

 

 
 

黒い粒の見えるお蕎麦を
くるみをすり入れた汁で食べると
最高に美味しいです。

 
 

伝統工芸と秩父

 

 

楽しみにしていたのが、ちちぶ銘仙館

学校のような雰囲気のここでは、
繭から糸になり、そして秩父の伝統工芸
「秩父銘仙」になる工程を学べます。


 
 

秩父は養蚕が盛んで、
埼玉は群馬に次いで全国二位、
繭生産量としては三位なんだそう。
 

 

 
 

埼玉には全部で31軒の養蚕農家さんがいて、
その中の10軒が秩父地域にあるんですって!

秩父は山に囲まれた盆地なので
稲作には向かず、養蚕・絹糸で生計を立てて
暮らしていたそうです。

 

鎌倉時代には、 旗指物はたさしものという戦場で
目印になるよう背中に指していた旗に
秩父絹が使われていました。

江戸時代の初期には、なんと江戸幕府の
衣冠束帯(昔の貴族の衣装です)に
秩父絹が採用されていたそうです。

 

同時期、出荷できないような繭や糸を集めて、
太織ふとおり」という織物を作り始めます。

丈夫な太織は「奥秩父」と呼ばれ
江戸で評判になり、今でいう
デニム感覚で親しまれたそうです。

歌舞伎役者や江戸っ子の普段着として、
秩父の織物が世に知れ渡っていきました。

 


 
 

“もったいない”と
モノを大切にする心から生まれたのだと知り、
「へえ~~」と感心してしまいました。

その後、「ほぐし捺染」という
技術の開発によって、
華やかで可愛い柄の織物へと姿を変え
今の『秩父銘仙』になったのです!

 

そもそも銘仙とは、大正~昭和にかけて
女性の普段着・おしゃれ着として
親しまれた平織物の総称をいいます。

群馬県の伊勢崎・桐生、栃木県の足利、
東京都の八王子、そして埼玉県の秩父は
銘仙の関東五大産地と呼ばれるほどです。

産地によっても様々な特徴があります。
調べてみると面白いですよ!

 

秩父銘仙の特徴は、なんといっても
「ほぐし 捺染なっせん」!

普通は、布地に直接型紙をあてて染めますが、
ほぐし捺染は“糸”のうちから染めます。

縦糸を仮織りし、
手作業で模様を刻んだ型を上からあてて、
刷毛を使って染めていきます。

色ごとに型を作り、柄がずれないよう
目印を参考に染めていくんだそうです。
 

 

 
 

次に、染めた縦糸を織り機にかけていきます。
その数1300~1600本!!
気が遠くなりますね……

かみのやまローカルインターンで出会った、
自然の布館手織工房「棉屋」さんも
縦糸をかける作業が大変だと言っていました。

そして、横糸を織っていくと、綺麗な模様が
浮かび上がってくるということですね。
 

 

 

この、濃いピンクが可愛い 矢絣やがすり柄のものは……
 
 
 


 

そうです、テレビCMで
土屋太鳳ちゃんが着ている着物です!

ここ「秩父銘仙館」では、
着物のレンタルもできるので、
秩父銘仙を身につけて散策できちゃいますよ。

ほぐし捺染の体験(※要予約)や、
手織り体験、藍染め体験などもできます。

次は絶対に、
ほぐし捺染の体験をしに行きます!!

 

 

 
 

 

お土産でも魅せる秩父

 
 
 

観光のあとは温泉に入りたいですよね。
今年4月にオープンした、
駅前温泉「祭の湯」。
 

 

お風呂に入ってすぐに
電車で帰ることができるなんて最高です。

お風呂の種類もたくさんあって、
「シルク湯」なんてものもありました。

くつろげるスペースも充実していて、
日曜日でしたが、すこ~しだけ早めの
17時くらいに行くと、
そんなに混雑していません。

 

他にも、フードコートや
お土産屋さんもありますよ。

お土産がすごくハイセンスなものばかりで、
中でも私がときめいたのはこれ!
 

 
 

秩父銘仙の柄の「貯古齢糖(チョコレート)」です!
とっても可愛いですよね。

私はお気に入りの矢絣柄を購入。
いちご味でした!!
 

 
 

他にも、秩父銘仙柄のパッケージの
ゼリーもありました。
全部の柄買いたくなってしまいますね。

 

 
 
 

そしてときめいたものがもう1つ、
「シルクの誕生物語」です。
 
 

 

 
 

シルクが誕生するまでを、
4つのクッキーで表現されています。

これもピンクを買いました~!

 

 
 

どれも見た目だけではなく、
味も美味しいです。

製造元を調べると、『亀沢屋』さんという
なんと大正10年から続く、
秩父の老舗お菓子屋さんなんだそう。

 

旅の最後に、素敵なお菓子に出会って
サプライズをされた気持ちになりました(^^♪

秩父やるなあ~~と、にやにやさせられ(笑)
特急レッドアロー号に乗りこみました。

旅先で、その地域の伝統工芸について
学んでみるのも良いものですよ。

ぜひ、気軽に行ける秩父にも
目を向けてみてください。
 
 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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