図鑑
日本の建築や木工の現場で欠かすことのできない道具のひとつ、鉋(かんな)。全国の数ある産地の中でも、与板の打刃物は多くの大工や木工職人から絶大な指示を得ている。その工房のひとつ、「舟弘刃物製作所」の三代目 船津祐司さんは、三条にある新潟県金属工業試験場や、日立金属工業㈱安来工業などで鋼の熱処理技術を学び、その後、刀匠 雲龍子貞次に師事し、より高度な玉鋼に関する知識と技術を学んだ。平成28年秋には叙勲瑞宝単光章受賞。70歳を超えた今もなお、日本の伝統建築の文化を守り続けている若い棟梁たちにひとつでも多くの大工道具を残していきたいと、今日も1本1本、最高の切れ味を追求し、丹念に鋳造している。
会社情報
新潟県長岡市与板町与板953