図鑑
豪雪地域として知られる福島県三島町では、農家の積雪期の手仕事として、山ブドウ、ヒロロ、マタタビを原材料とした様々な商品が作られてきた。その人口2000人にも満たない小さな町に生まれ、小学校の教員として定年まで勤め上げた青木基重。そこから職人になることを決意し、奥会津編み組細工を学び始め、72歳で伝統工芸士に。80歳を超えた現在も、技術習得への情熱はもちろん、新商品開発への意欲も衰えることはない。ビジネスバッグやショルダーバッグなど、青木が丁寧に編み込む商品を求めて、三島町の生活工芸館には今日も愛好者が訪れる。