図鑑
通気性や吸湿性に優れ、独特の冷涼感を持つ、日本最古の織物と言われる昭和からむし織。「からむし」はイラクサ科の多年草で、福島県昭和村が本州で唯一の産地となる。栽培は600年前から始まり、現在も畑づくりから栽培、からむし引き、糸づくり、織りまでを一貫して手作業で行っている。村は過疎化によりからむし織の継承が難しくなったため、移住者を増やし、織り手を育成する「織姫・彦星制度(からむし織体験生制度)」を平成6年から開始。仕事だけでなく暮らしもサポートするなど、本当の家族のように織姫たちを迎い入れる文化が根付いている。