図鑑
「東北最古の焼き物」として知られる会津本郷焼。同じ産地で陶器と磁器が作られ、それぞれの窯元が個性の際立つ作風を持ち、共存しているという稀有な産地である。亨保4年に創業し、東北最古の登り窯を持つ宗像窯。八代目 宗像利浩は文部科学大臣賞などを受賞するだけでなく、パリでも個展も行い、国内外にその名を広めている。その利浩が「息子からは学ぶことが多い」と語る九代目の利訓も、会津本郷焼の伝統技術を学びながら、父とは異なるアプローチで新しい造形や釉薬の研究を重ね、ホテル・ニューオータニで開催した個展では高い評価を得ている。