図鑑
理化学硝子機器のメーカーを営んでいた先代が、貿易会社の依頼で輸出用の3分砂時計を製造したことが、「金子硝子工芸」の砂時計づくりの始まりである。全盛期は月間3万個以上も売れた砂時計も、二代目の金子實さんが家業を継いだ頃には、時計のデジタル化の波に押され、生産量が減少。現在では、ひょうたん型の砂時計を製造できる職人は、實さんと実弟の2人だけになった。この技術を途絶えさせないために、音の出る砂時計や「粒状なら何でも砂時計にできる」というオーダーメイド砂時計など、新しい形の砂時計づくりに日々チャレンジをしている。