図鑑
石州和紙職人|西田和紙工房
重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている石州半紙(石州和紙)。その技術を守り続ける、西田和紙工房の七代目 西田誠吉が作る和紙は、京都の西本願寺や二条城をはじめ、海外の美術館の文化財修復用紙としても使用されている。「良い和紙は、良い原料から」と語る誠吉は、原材料である石州楮も自らの工房で栽培し、全工程を一貫して行う。かつては大阪商人が帳面に使い、火災時には井戸へ投げ込み、保存したと言われるほどの強靭さは健在で、現在はクッションやタペストリー、照明のシェードなどの商品にも使われている。