図鑑
真田紐職人|幸道庵
戦国時代の名将、真田幸村が考案したとされる「真田紐」。縦糸と横糸を平たく織り、ほとんど伸縮がなく丈夫なため、古くは刀の下げ緒や鎧兜着用時の紐や帯締めとして使用され、茶道千家流の始祖となった“茶聖”千利休は茶道具を入れた木箱に真田紐をかけ、紐の柄で自分の持ち物だとひと目でわかるようにしていたと言われている。その真田紐を、今も手織りで作り続ける西村幸さんと、娘の操さん。操さんは「両親が礎を築いた、100年以上続く真田紐の歴史を継承していきたい」と、今日も母とともに織り機に向かう。