図鑑
江戸時代に武士の内職として盛んになった岐阜和傘。長良川流域に和紙や竹、えごま油といった材料が豊富だったことから地域の重要な産業として発展し、昭和20年代には年間1500万本もの生産数を誇った。現在も和傘の日本最大の産地であるものの生産数は減少の一途をたどり、同時に職人の数も年々減少。その火を絶やしてならないと立ち上がった若手職人のひとりが、髙橋和傘店の田中美紀。坂井田永吉本店で10年余修行したのち、独立。「和紙が楽しめる和傘」をコンセプトに作られる和傘は、男女問わず新しい岐阜和傘のファンを増やし続けている。