図鑑
筒描藍染職人|長田染工場
日本海と宍道湖の間に位置し、豊かな自然に恵まれた島根県。木綿の栽培が盛んになったことで藍染の産業も発展し、出雲市内を流れる高瀬川沿いにはかつて、多くの紺屋が建ち並んでいた。しかし、化学繊維などの普及により工房数は減少。今では長田染工場の1軒を残すのみとなった。四代目 長田茂伸は、息子で五代目の長田匡央とともに、渋柿の筒袋に入った糊を生地に絞り出して模様を描き、天然の藍で何度も丁寧に染め上げる筒描藍染の技術を現在も守り続け、タペストリーやテーブルセンター、暖簾などの人気商品を生み出している。