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2018年04月11日
観光地ではない場所を訪れる -栃木県
みなさん、こんにちは!
以前、ふたりごと文庫に「工芸と若者が繋がる場所」について
記事を書かせていただいた田中絢子です。
今回もまた、ふたりごと文庫に記事を寄稿させていただけることになりました。
本日は、4月1日から6月30日まで開催されている
栃木デスティネーションキャンペーンに沿って、その紹介を含めたお話をしていきたいと思います。
そもそも栃木デスティネーションキャンペーンとは、
Destination(目的地)とCampaign(宣伝)を組み合わせた造語で
JRグループ支社と地域が協働で取り組む国内最大の観光キャンペーンのことです。
その中で栃木県は、「花」「食」「温泉」「自然」「歴史・文化」を基本に、
栃木県内で本物の出会いをしてもらうということで、各地域でイベントが企画されています。
栃木デスティネーションキャンペーンでは、県内各地域を巡りながら
その土地の野菜や文化を体験の記録としてステップアップ式のパスポートを配布しています。
ステップアップは3段階あり、各所に設けられたスタンプと条件を満たしながら
栃木県を堪能するという形になっています。
今回は、そのガイドブックに掲載されている場所と(ガイドブックに掲載はされてはいませんが)
私のオススメのカフェギャラリーを紹介したいと思います!
まちの駅とクラフト館
ガイドブックに掲載されていると言っても、たくさんありすぎて全部は紹介しきれないので、
私の地元にある場所を2つお話ししたいと思います。
その一つ目が、「思季彩館」です!
ここは、平成19年にオープンしたまちの駅で、
地元産の新鮮な野菜や観光情報を発信しているアンテナショップです。
道の駅と似ていますが、地域情報を発信する場でありながら、
地域住民や来訪者が交流を深める場、あるいは人とまちを繋ぐ場としても活用されています。
中に入るとゆったりとした空間に、奥の休憩スペースには畳があるのでお茶もできます。
また、なぜかここに秋田の万能つゆである「味どうらく」が売っていました(笑)
栃木に住んでいる秋田出身の方は必見です!
次に、ご紹介したいのが「おやまクラフト館」です。
ここは、小山市の伝統産業である「結城紬」の紹介や結城紬を使った商品の販売のほか、
結城紬の体験なども行なっています。
「結城紬」の制作工程や機械の展示がされており、
私も初めて来た時は各工程の名前や織り機について知らなかったので
勉強にもなりすごく楽しめました!
また、結城紬を使ったネクタイや名刺入れなど様々売っているのでお土産にも良いですよ!
有志で運営する地域コミュニティ「ヒジノワ」
最後にご紹介したい場所は、
栃木デスティネーションキャンペーンのガイドブックには掲載されていませんが、
益子焼きで有名な益子町にある有志で運営する地域コミュニティ「ヒジノワ」についてお話したいと思います。
ここ「ヒジノワ」は、 2009年にこの地域一帯で開催されたアートイベント「土祭(ひじさい)」がきっかけとなり、そのイベントが終了した後も、みんなが集える拠点として現在でも自主運営という形で残っているCAFE&SPACEです。
カフェなのでお食事ができますが、なんと!
ここは日替わりシフトなので毎回、人も料理も変わる体制になっているのです!
ちなみに、私が最近行った時は前菜とカレーでした。
また、「ヒジノワ」はギャラリースペースも兼ねており、
今年の10月初旬に2週間、私も展示を行う予定です!
詳細は、私のFacebookに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
観光地ではない場所
ここまで栃木デスティネーションキャンペーンに掲載されている場所を
紹介してきましたが、 私は日光や那須のような観光地ではない場所で生まれ育ちました。
私は大学で自分の地元を離れてから、私の生まれ育った場所が観光地ではないからこそ、
県外から訪れた人にどのようにその土地や地域の魅力を発信できるのか考えていました。
そんな時に、栃木デスティネーションキャンペーンという
国内最大の観光キャンペーンが始まり、県内の様々な観光地、道の駅、宿泊施設など
普段県民の私たちでさえも、あまり行くことのない場所までピックアップされていました。
もちろん、観光地と呼ばれる場所を目的に訪れてはいけないというわけではありません。
ただ、観光地ではない場所を訪れることで、観光地特有のガヤガヤとした雰囲気に
呑み込まれることなく地域の、人の生活している姿を見ることができるのではないでしょうか?
私は今回の栃木デスティネーションキャンペーンをきっかけに、
少しでも栃木の魅力を肌で感じてもらいたいなと思っています。
栃木ディスティネーションキャンペーンHPはこちら
名前:田中絢子
職種:大学院生
出身:栃木県漆という素材を使って、漆器やオブジェ、アクセサリーに至るまで幅広く作品を制作。工芸と若者がつながる場所を作るため研究中。
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