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2017年04月07日

地元ではないのに、地元のように感じられる場所
【秋田県鹿角市レポート 第4弾】

「地元ではないのに、地元のように感じられる場所」
移住コンシェルジェの1人がそうおっしゃっていました。

たった二日間だけど、鹿角市で過ごした私はその言葉に強く共感していました。
私が生まれ育った埼玉県朝霞市とはまったく似ていないのに、

なぜか懐かしく、ホッと温かい気持ちになっていたからです。

 

東京駅から新幹線で盛岡駅まで行き、車で鹿角市へと向かいました。
4人とも初めての鹿角市へ期待を膨らませ、

早朝からテンションが高く、ずっと喋っていました(笑)

車に乗っているとパーっと突然現れる、一面の雪景色に感動。

二日間で何度も目にしましたが、この感動が薄れることはありませんでした。

地元ではないのに、地元のように感じられる場所鹿角

鹿角市での1番最初の出会いは、鹿角きりたんぽFMで働く阿部さん。
二日間私たちの「案内役」をしてくださいました。

鹿角市のことなら何でも知っていて、川の名前の由来や伝説、

鳥の種類、きりたんぽのことなど
道中たくさんのことを教えてくれました。

初めて聞く話に私たちも興味津々でした。

 

また、行く先々に知り合いがたくさんいて、

立ち寄ったスーパーの店員さんでさえ顔見知りなんです!

実は、東京から来たよそ者の私たちが受け入れてもらえるのか…
と不安だった私たち。
とんでもない有名人に連れられている気分で、とても心強かったです。

 
 

阿部さんがパーソナリティを務める番組「かづの創生」は、

鹿角市に住む一般市民の生の声を発信しています。
なんと、私たちも急遽出演させていただきました。

言葉にすることで考えが整理され、トークする内に発見することもありました。
この番組で鹿角市民の声に耳を傾け、頷く機会を与えたいと阿部さんは言います。

最初にニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧さんは阿部さんを、

「鹿角を代表するキャリアウーマン!」
と笑いながら私たちに紹介してくださいました。

阿部さんは自分の住む鹿角市と本気で向き合い、考え、愛していました。

そんな姿が本当にカッコよく、キラキラ輝いて見えました。
最近、地方で働くことに注目が集まっています。
阿部さんはそれを代表するかのような、とても魅力的な女性でした。

鹿角を代表するキャリアウーマン

二日間で3つの会社へ視察に行かせていただきました。
1社目は、株式会社サッシュさん。
ボトムの生産を行う会社で、

ずらっと並び熟練した技術でミシンを動かす姿は圧巻でした。

出来上がった製品のタグを見てびっくり!
BEAMS、Theory、UNITED ARROWSなどのハイブランドばかりです。
それが今ここで作られているのだと思うとワクワクしました。

株式会社サッシュ

効率的に作業が進むよう、様々な工夫や教育が行われていました。

「いろいろ考えてやっているんですよ」と話す社長の姿は、

とても誇らしげでした。

最後に連れて行ってくださった工場の二階には

サンプル品がズラリと並んでいました。

そしてなんと、せっかく東京から来てくれたから…と、

一人1着プレゼントしてくださいました!

こんなサプライズがあるとは思わず、とても嬉しかったです。

サプライズにテンションが上がる

サプライズにテンションが上がる私たち

株式会社サッシュ

 
 

2社目は、浅利佐助商店さん。

味噌や醤油などの調味料生産する会社です。

中でも、「福寿」というお醤油は鹿角市ではお馴染みで、

会社名を「福寿」だと勘違いする人もいるそうです。

広い工場と、大規模なタンクや機械など興味津々でした。

何よりも、案内してくださった田村さんの話が本当に面白い!

工場見学もエンターテインメントのようで、ずっと笑わせられました(笑)

鹿角市内で販売されている、
すごく酸っぱいお酢「花輪酢」も代表商品の1つ。


阿部さんや市の職員さん、他のきりたんぽFMの記者の方もいたのですが、

お馴染みの酸っぱい酢について楽しそうに会話していました。


鹿角の漬物にはなくてはならないとも話していて、

地域に商品が愛されているのだと感じ、感動しました。

浅利佐助商店1

浅利佐助商店2

浅利佐助商店3

 
 

3社目は、かづの銘酒さん。

前日に鹿角ホルモンと一緒に、かづの銘酒をいただきました。

その美味しさに感動した後の酒造見学は一層胸が高鳴ります。

酒蔵の中は下り坂の面白い造りになっていて、
かなり味のある、素敵すぎる空間でした。

浅利佐助商店1

浅利佐助商店2

しぼりたての原酒をいただくという、
なかなかできない経験もしました。

これが想像以上の飲みやすさと美味しさです。

酒蔵から事務所へ戻ると、炊飯器から温かい甘酒を注いで出してくれました。

酒蔵はコートを着ていてもひんやり寒いです。
その心遣いに温かい気持ちになりました。

甘酒は砂糖を使っていないのに、すごく甘くて美味しい!!
こんなに美味しい甘酒は初めてでした!

浅利佐助商店3

日本酒って、人柄が表れるのでしょうか。
案内してくださった田村さんは、物静かだけど温かい、優しい方でした。

 
 

他にもたくさんの出会いがありました。

Uターンしてきた女性と、移住してきた女性が

鹿角ホルモンの食べ方を教えてくれて、

変わった形の鉄板を囲い楽しく食べました。

八百屋の前を通ると、笑顔が素敵な女性が漬物の味見をさせてくれました。

漬物が美味しくて顎が出ている私

漬物が美味しくて顎が出ている私…笑

 
 

口を揃えて、「周りの人が助けてくれる、
地元のように温かい場所」だと言う移住コンシェルジュの皆さん。

私たちと同じ、よそから来た者目線の話が聞けました。

また、皆さん活発に鹿角市と共に活動していました。

市役所の方は、いい意味で市役所の人っぽくなかったです。

市役所の人って、堅くてとっつきにくいイメージがあるからです。

ただの大学生である私たちの話をメモに取り、

心から興味を持って聞いてくれる姿に嬉しくなりました。

鹿角市役所1

鹿角市役所2

たくさんの温かい出会いに恵まれて、

二日間終えた頃には鹿角市が大好きになっていました。

地元ではないのに地元のように感じられるのは、

温かい人たちがいるからだと思います。

またいつか、「ただいま」と言って再会したい、そんな人たちです。

鹿角商店街

産業能率大学 浅野

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