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2019年03月27日

雪の世界の内山紙 後編

長野県飯山市の内山紙取材後編です。
 
前編では工房内の見学をさせていただきました。
後編では、阿部製紙にて作られている、様々な紙の工芸品について紹介していきます。

内山紙の七変化

 
紙の工芸品と言われたとき、何を想像しますか?
正直私はあまりイメージが出来ませんでした。
 
ですが、そこには本当に紙とは思えないようなものがたくさんありました。
工房内にたくさんありすぎて、見えるものすべてが紙なのではないかと疑ってしまうほどです。
 

 
このランプは紙を二重に重ねて片方を切り抜き、明るさの違いを出すことで模様を作っています。
 

 
写真右側は、針金に紙を張り付けて、独特な形が形成されまたランプです。。
 
内山紙の頑丈さと、温かさが最高にマッチしています。
部屋にこんなにすごいものが置いてあったら超オシャレです。
無機質なLEDの光も、紙を通した間接照明にすると一瞬で温かいものとなります。
驚くほどの可能性を感じてしまいます。
 

 
今風のオシャレなクラッチバックです。
 
一見、紙に見えませんよね。
でもよーく見てください、これ紙でできているんです。
 

 
次もそうです。
この、栗のような形をしたかわいらしいバック。
 
これも紙でできてます。
 

 
そして極めつけは最後の写真。
私がどや顔で写っていますが、注目すべきはその胸元、手でつかまれているものです。
 
そうネクタイです。
そのまさかですよ。
 
これも紙でできているんです!!!
 
信じられますか?
その場で持ち帰ってしまいたくなるくらいかっこいいです。
私ではなくネクタイが、です。
 

 
そして、この二つの綺麗に染められたクッション。
このクッションも紙なんです。
 
しかも、この二つのクッション、両方とも肌触りが違います。
片方は少し固めでもう片方はとてもやわらかくなっています。
 
左側のクッションは、少しだけ肌触りが固く、しっかりとした安心感を感じます。
対して右側のクッションは、非常に柔らかく紙とは思えないほどに滑らかなさわり心地です。
 
さらに、このクッションは大事に使えば3、40年も持つといいます。
使い込めば使い込むほど、色が鮮やかな味を放ち、だんだんとほぐれていき
丁度いい柔らかさになっていくそうです。
 

 
最後に、この木のような置物と、壺のような焼き物。
 
もちろんこれも紙です。
 
持ってみるとわかるのですが、非常に軽いです。
持って重さを確かめるまでは紙だと信じられないほど精巧さです。

内山紙の可能性

 
内山紙は今現在、障子や書道紙を中心に販売しているといいます。
私はそれだけでなく、この内山紙の、和紙の可能性を見られたと思います。
 
多くの田舎には伝統工芸品が存在します。
和紙もまた、いくつかの地域で作られています。
 
それは、人によってはどこにでもあるもののように映るのかもしれません。
しかし、どれも一緒のものではありません。
 
ここ阿部製紙では、和紙のたくさんの可能性を見させていただきました。
紙でここまでたくさんのものを作れることも、他とは大きく違う、とても大事な魅力です。
私はここを見学する事が出来て、職人さんのお話を聞いて、魅力を感じる事が出来ました。
 
私はこの可能性が、職人さんだけでなく多くの人に認知され、
より多くの人に内山紙を始めとした伝統工芸に携わる人が増えていけばいいなと思いました。

 
 

名前:中川太智
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県

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