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2016年05月31日

そとから見てみる郷土芸能「鬼剣舞」

はじめまして、またさぶ郎と申します!
岩手県出身です。

普段は東京でグラフィックデザイナーとして働いており、
ニッポン手仕事図鑑の取り組み、
そしてその中にでてくる手仕事に生きる方々に憧れている、
いちファンです。

私が仕事にしている、「デザイン」という概念は、
はっきり言葉にするのは難しいなぁ、と常々思っていて、
普段仕事をしていても、その時々で意味合いが変わります。
そこがたまらなく面白いところでもあり、
そんな感じで普段仕事をしております。
ドラマ「あまちゃん」で、YESか苦笑いしかない東北人(笑)と表現されましたが、
個人的にはとても共感し、「断らないで、考える」ということは、
デザイナーには良い資質なのでは、と前向きに考えていたりします。

はじめましてなので、すこし、私の育った地元の話をさせてください。
私が育った岩手県北上市では、
「鬼剣舞(おにけんばい)」という郷土芸能が有名です。
地元のひとたちは、「けんべぇ」と言ったりします。
古を彷彿とさせる衣装と、アクロバティックな舞踊で、とても人気があり、
幅広い年代の有志が保存会に関わってお祭りで踊り、運動会で踊り、
結婚式の余興で踊り、地方でのイベントで踊り、
海外公演へ呼ばれる団体もあると聞きます。
一度ナマで観たら、忘れられないほどインパクトのある舞踊です。
写真を持ち合わせていないので、
「鬼剣舞」で検索していただけるとうれしいです!

じつは私自身も、小学4年のときから保存会に入り、
地元を離れる18歳まで、みっちりと鍛え込まれました。
鬼剣舞は、基本8人制ですが、お面の色が多色あり、
「白面」を付ける人がリーダー格となります。
同年代では有志が少なかったこともあり、
私も最後の3年間くらいは、白面をつけて踊りました。
一人演目も覚えて、大勢の前で踊るのは爽快でしたし、
いろんな土地に呼ばれてサーカス団の様に芸を披露するのは、
今思うと、とても良い経験だったと思います。

昨年の夏、帰省した時に、
近所の川で釣りをしていたところ、
当時おはやし(太鼓や笛のこと)をしていたおじいちゃんが偶然通りかかり、
うれしなつかしそうに声をかけてくれました。
話をきくと、今でも保存会は継続していて、
地元の子供達も喜々として鬼剣舞を習っているようでした。

釣り糸をたらしながら背中をならべて、
今の事や当時の事、いろいろと話しました。

地元の子供達にしっかり伝わっている様子を聞いて、
私はなんだかとってもうれしかったし、
おじいちゃんもうれしそうに話していました。

交通機関やITの発達で、
遠い場所でも簡単に情報をやりとりできるようになり、
どんどん新しい文化が生まれる事も、もちろん素晴らしい事だとおもいます。
都市で暮らす人たちは、
「郷土芸能のなにがそんなに大切なの?」と感じる人もいるでしょう。
でも例えば鬼剣舞の様に地域の歴史に深くかかわる伝統芸能には、
そこにしかない歴史や繋がり、継承のノウハウがきっとあり、
とっても貴重だな、と改めて思うし、
古くから日本に伝わる芸能って、なんだか、ロマンを感じるなぁと。

岩手県にかぎらず、地域の歴史に深く関わるモノは、
日本中にあふれていると思います。
そこに、あらためて目を向けて価値を再発見していくことも、
ニッポンのためになるんじゃないかなぁと思うのです。

なんだか話が大きくなってしまいましたね(^^;)
もし東北にいく予定があったら、
一緒にお祭りのスケジュールもお調べになることをおすすめします!
ちなみに、今回ご紹介した鬼剣舞を思いっきり楽しめるのは、
「みちのく芸能祭り」です!
東北の祭りは、あついです^^

ニッポン手仕事図鑑 またさぶ郎

名前:またさぶ郎
職種:デザインと絵と映像
出身:岩手県

絵を描く喜びが高じて、グラフィクデザイナーになる。
同じく絵描きである妻とつくったモビールや絵本とかを
世界中のんびり売り歩きたいと思いつつも、
仕事に追われる事も、嫌いではないです。

[ホームページ]
http://martrie.tumblr.com/

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