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2018年02月28日
【香川の大学生特集】直島地域活性化プロジェクト
ふたりごと文庫編集長の浅野です!
いつものように、地域で頑張る大学生をリサーチしていると
地域に密着した、活発なプロジェクトを次々と発見しました。
面白いなあ~と食い入るように見ていると、
どれも取り組んでいるのは「香川大学」の学生さんということが判明!!
ということで、今回から香川大学の3つのプロジェクトを特集します。
皆さん毎回すごく丁寧に対応してくれて……
それぞれがプロジェクトを通して「地域活性化とは何か」を模索しながら
真剣に取り組んでいることを本当に感じます。
第二回目は、
『直島地域活性化プロジェクト』
インスタグラムでもよく目にするアートの島、
直島を拠点に活動しています。
では、ここからはプロジェクトリーダーの嶋田さんがお送りします。
自己紹介
香川大学教育学部 人間発達環境課程2回生 嶋田梨沙です。
現在、「直島地域活性化プロジェクト」のリーダーを務めさせていただいております。
メンバーからは“なしちゃん”って呼ばれています。 香川県出身です。
2010年度の瀬戸内国際芸術祭で直島を訪れた際、
直島のアートに魅せられました。(もともと美術が好きです。)
大学入学後、“そんなアートの島・直島で、カフェができるプロジェクトがあるなんて、素敵だ!”と思いプロジェクトに入りました。
活動内容
瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」を活性化するため、
カフェの経営を中心に、地域活性化に取り組んでいます。
草間彌生さんの「かぼちゃ」のオブジェを見たことある方も多いのではないでしょうか。
主な活動内容は、
①「和cafeぐぅ」の経営
おかげさまで、和cafeぐぅは2006年8月5日オープンし、
今年で12年目を迎えることができました。
土日祝日、学生のみで運営しています。
先週までの営業の時点で53700人を超えるお客様をお迎えすることができました。
朝の仕込みからメニューの試作・提供まですべて学生が行なっています。
ちなみに「和cafeぐぅ」の「ぐぅ」には、
思いがけない出会いという意味で、偶然の「ぐぅ(偶)」
おもてなしという意味で、待遇の「ぐぅ(遇)」
お腹が「ぐぅ~」、環境に「ぐぅ!(Good)」なんて意味が込められています。
ここで、カフェで提供しているメニューを一部紹介します!
「直島☆のりのり丼」
こちらはカフェの人気ナンバーワンメニューです!
豆腐と豚肉を卵でとじた、他人丼です。
トッピングには、直島の特産品であるのりをふんだんに使用しています。
「なごみ和っふる」
黒蜜、あんこ、抹茶…和の要素をたっぷりと取り入れたデザートです。
デザートメニューに使用しているワッフルは、すべて学生が手作りで仕込んでいます。
「ジャックオカランタン~かぼちゃとおからのケーキ~」
去年のハロウィンの時期に提供した、期間限定メニューです。
豆腐づくりの際にできるおからを有効活用できないか、そんな試行錯誤の末に生まれたデザートです。
「あんもち雑煮」
ちょうど今の時期には香川県民の郷土料理である、あんもち雑煮の提供を行っています。
いりこと白味噌仕立ての味噌汁に、餡入りの丸餅が入っています。
こちらに使用している餅も、つくところから学生が手作りで仕込んでいます。
食べたことが無い方は、ぜひ和cafeぐぅへ!
②船内ガイド
昨年の8月末から今年の1月末にかけて、
直島行きフェリーに乗っている観光客の方々を対象にした船内ガイドを実施しました。
(毎週土曜日、8時台と10時台のフェリーの2回にわたって行いました。)
出た質問と回答は1冊のノートにまとめ、メンバー全員で情報を共有できるようにしました。
今後は、出た質問を元に学生オリジナルのガイドブックを作成し、
和cafeぐぅの店内に置く予定です。
↑船内ガイドで観光客の方の質問に答えている様子
③豆腐づくり
直島の特産品であるSOLASHIOを作る際にできる、“にがり”の有効活用を目的とした取り組みです。
ワークショップを開催するにあたり、
直島在住の料理専門店の方から豆腐づくりを教わったり、
SOLASHIOの製塩工場に赴き、実際に“にがり”ができる過程を見学したりしました。
これまでに2回開催したワークショップはとても好評で、
参加者の方々はできたての豆腐をおいしそうに食べていました。
↑和cafeぐぅの店内で豆腐づくりのワークショップをしている様子
④その他直島で行われるイベントへの参加
例えば、毎年夏休みには地元住民団体「うぃ・らぶ・なおしま」の方々と協力し、
「直島自然探検隊」を開催しています。
当イベントでは、島内外の児童と保護者を対象に、磯遊びをしたり、
手作りの捕獲器で捕まえたウミホタルの観察をしたりします。
↑「直島自然探検隊」での磯遊びの様子(左)と、観察されたウミホタル(右)
活動を始めたきっかけ
10年ほど前から直島を訪れる観光客の方々が増加したと同時に、飲食店や休憩所が不足していました。
ちょうどその頃、香川大学経済学部 古川尚幸教授の当時のゼミ生の方々が
「アートと自然のある直島で人との出会いを創出したい」と考えていました。
このような2つの経緯が重なり、2005年に直島地域活性化プロジェクトが創設、
翌年2006年に和cafeぐぅがオープンしました。
私は香川大学に入学するまで、当プロジェクトの存在自体知らず、
またプロジェクトに入った動機も、“直島のアートに関心がある”という単純なものでした。
しかし、プロジェクトに入り様々な活動に参加することで、
島内外問わず様々な人たちとつながり、その温かさに触れることができました。
私自身、アート以外の直島の良さ(島民の方々の優しさ、自然が美しいところ等)に
気づくことができていることが、当プロジェクトに入って良かったことだと考えています。
今後は、これら当プロジェクトに入ったことにより気づいた直島の良さを、
より多くの人々に発信できればいいなと思っています。
【香川の大学生特集】
第一弾 「さかいで沙弥島プロジェクト」
第三弾 「Bonsai Girls Project」
名前:嶋田梨沙(しまだりさ)
出身:香川県
職種:大学生アート・雑貨づくり・ペット(プードル)が好きです。
みなさんぜひ和cafeぐぅへ、ほっこりしに来てくださいね。
直島地域活性化プロジェクト
瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」で、『和カフェぐぅ』の運営を中心に活性化に取り組む。その他にも、フェリーのガイドや、豆腐づくりワークショップ開催など多岐にわたる。
Facebook https://www.facebook.com/wacafegoo/