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2025年02月03日

【レポート】2024年9月に開催した「伝統工芸インターン」をご紹介!

こんにちは、ニッポン手仕事図鑑です!

2024年9月は、伝統工芸インターンを下記の産地で6回開催させていただきました。
⑴東京洋傘(小宮商店)
⑵芦屋窯(芦屋窯の里)
⑶加茂桐箪笥(野本桐凾製作所)
⑷樺細工(八柳商店)
⑸名古屋友禅(友禅工房 堀部)
⑹肥後象嵌(肥後象嵌士 稲田憲太郎)
今回は6事業者と行った取り組みと各地で受け継がれる伝統工芸について、参加者の実際に体験した様子や雰囲気、そしてどのような学びがあったかをご報告いたします。



◾️東京洋傘/小宮商店(東京都中央区)9月4日・5日実施
同社は1930年創業。創業者の小宮宝将さんは出身地である
山梨県の甲州織を用いて洋傘を作り始めました。
後継者インターンシップでは、そんな同社の歴史から学び、実際に傘作りの製造工程を体験。
生地の裁断や縫製、傘を守るろくろ包み、ダボ巻きをつける針仕事など学び
多種多様な技術を、1つずつ学んでいきました。

2日目には、参加者が1から作った傘が着々と出来上がり、ついに完成。
その後は、参加者が見習い職人のつもりでブログを作成。参加者の新しい視点に、同社の社員さんも感心していました。

◾️芦屋窯/芦屋窯の里(福岡県芦屋町)9月7日・8日
国が指定する重要文化財認定の茶の湯9点のうち8点が芦屋窯。
鋳物師後継者を育てるため、選ばれた参加者が工房に集まりました。
作業は、土すくい、型挽きと呼ばれる工程から始まります。
鋳込みでは、自ら作った型に1000度以上に熱した鉄を流し込むため、緊張が走りました。
紋様が綺麗に現れるかどうかも、これまでの製造工程のきめ細かさにかかるため、職人の腕が試される瞬間です。

◾️加茂桐箪笥/野本桐凾製作所(新潟県加茂市)9月12・13日
古くから北越の小京都と⾔われ、古都をしのばせる
落ち着いた佇まいを見せる地域で生まれた「加茂桐簞笥」。
家具職人を目指す参加者6人が、質問を交わしながら意欲的に仕事体験にトライしていきます。
また、商品開発のアイデア出しや加茂市内の散策も行い、
実際に職人になった後のビジョンを高めていきました。

◾️樺細工/八柳商店(秋田県仙北市)9月16日・17日・18日
ヤマザクラ類の樹皮を用いて作られる工芸品「樺細工(かばざいく)」。
意欲あふれる参加者たちが集まり、職人の仕事見学をや桜の皮を削る仕事を体験していきます。
樺細工に関する知識を深めた後は、2日目の新商品を考える会議でアウトプット。
プロとして活躍する、あきた企業活性化センター(秋田県秋田市)の武藤さんと、字と図(青森県十和田市)デザイナーの吉田さんに
フィードバックを貰いながら、3日間で商品アイデアをブラッシュアップしていきました。

◾️名古屋友禅/友禅工房 堀部(愛知県名古屋市)9月20日・21日
分業制が一般的な友禅染の業界の中で、全工程の技術を継承し、熟練の職人が1つひとつ手作業で高い品質を実現する工房。
工房を案内された後は、友禅染めの工程の説明に入ります。
内定後に手がける予定の染色補正では、堀部さんの技術に前のめりで聴き入ります。
ポイントを聞きながらも手本に近づけるよう、着物の衿元や袖元の汚れを落としていきます。
また、座談会では工房の仕事や現場の疑問など、忌憚なく話せる機会に。昨年の後継者インターンシップで内定が決まった先輩にもお越しいただき、生活の様子や後継者としての仕事の様子などを教えてもらいました。

◾️肥後象嵌/肥後象嵌士 稲田憲太郎(熊本県熊本市)9月24日・25日・26日
約400年前に、藩主に仕えていた鉄砲師が銃身や刀の鍔に
象嵌を施したことが始まりといわれている「肥後象嵌」。
現在では、ペンダントやイヤリング、ネクタイ止めなどの装飾品が主な用途。伝統技術を生かした新商品開発を目的に、プロダクトデザインインターンシップを2泊3日で開催しました。
デザインやプロダクト、彫金や陶芸などの分野を学ぶ参加者が集まりました。

2日目には、熊本県で竹の箸を作るヤマチク(熊本県南関町)さんと、阪急うめだの
物産催事担当の方が駆けつけ、「肥後象嵌をどのように広めていくか」の議論が白熱。
3日目には、悩み尽くして生み出したアイデアをプレゼンしていきました。

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