12月3日～4日福岡県伝統工芸品である
小石原焼の後継者インターンシップを開催しました。
全国の応募者から選ばれた、
京都の伝統工芸の学校に通う学生や
陶芸を学ぶ学生などの5人が参加。

今回の受け入れ先は小石原焼発祥の地
皿山地区に構える「やまぜん窯」さん。
窯の後継者がいなく地区の活気が失われていくことに
危機感を覚えたのがきっかけで
インターンシップを開催しました。

まず、作品のイメージを膨らませるために
デッサンを行いました。
立体を平面に落とし込むことが陶芸にも直結するため、
どの様なものの見方ができているかが重要になります。
ろくろでの制作では、
熊谷さんが参加者それぞれに合わせて
経験者にはコツを、初心者には基礎を教えてくださいました。
また、小石原焼ならではの技法“飛び鉋”のお手本を見せていただき、
参加者はそれを動画に収めて技を吸収し、挑戦。

熊谷さんが実践を大事にする理由は、
“見て学べ”が主流の伝統工芸の世界において
下積みが長くイメージと違うと離職するケースも少なくないため、
手取り足取り見ていくことで芯の部分で楽しんでもらい、
伸ばしていくことが必要だと考えるからです。

二日目は、工房の清掃から始まり
商品の梱包といった作品制作以外のことや、
やまぜん窯秘伝の釉薬作りまで行わせていただきました。

熊谷さんは小石原焼を伝承していくために、
時代に合わせた新しい受け継ぎ方を模索されていました。

インターンシップの最後には、
熊谷さんの奥さんから参加者一人ひとりへ
温かいお手紙までいただきありがとうございました。

NHKさんに取材していただきました↓