みんなの「”あの人”に知ってほしい!」をつなぐオンラインマガジン
2018年02月13日
能登とお酒と農業と ―N-project
どうもどうも、はじめまして。
学生団体「N-project」に所属している齋藤真史と申します。
合縁奇縁ありまして、今回ふたりごと文庫様に貴重な機会をいただきました。
さて、最初に書いておきましょう。私がこの文章で紹介したいことは3つです。
〇N-projectとは
〇N-projectへ入ったきっかけ
〇N-projectで得たもの
さんざん悩んだ末、時系列にそってかくのがいちばんやりやすいだろう
という結論に落ちつきましたので、そんなかんじでいってみましょうか。
N-projectとの出会い
むかしむかしあるところに、さらに言えば長野県の小さな山村に
齋藤真史という少年がおりました。まあ、私ですね。
過疎の影しのびよる、というか完全に影の中のような場所で生まれ育ったからでしょうか。
私は地域の活性化に興味をもち、学術的にかつ専門的に学ぼうと
金沢にある大学に進みました。
しかし私は悩んでいました。
興味のある分野ができ大学に入れた。けど自分は、それを学んで将来どうしたいんだ?
どうにかしなくてはと思い足を運んだ学生団体の説明会で、
私はN-projectと出会いました。
N-projectは主に金沢周辺の学生が集まり、
「若者が、能登も農業も日本酒も盛り上げる」をコンセプトに活動している団体です。
能登の酒造さんや農家さんと協力し日本酒をつくっているというのが特徴的ですね。
ラベルデザインからお酒の種類・容量までほとんどを自分たちで決めます。
成人メンバーがお酒の味決めもやります。
ただの日本酒づくり体験をするのではなく、まさに自分たちの日本酒をつくるんです。
さらに原材料のお米をつくるため耕作放棄地を開墾して農業をしたり、
能登・農業・日本酒を広めるためさまざまな活動をしたりしています。
まだまだぶれっぶれな自分の将来像をみつけられるかもしれないと、
私はN-projectに入ることを決めました。
N-projectで変わった価値観
そんなこんなでN-projectメンバーとなり、あと数か月で1年がたとうとしています。
思えば日々は、ほんとうにいつのまにかすぎ去っていて、
将来なんてまだまだうすぼんやりとしています。
しかし、それでも、わたしはN-projectをとおしていろいろなものを得ました。
夏の能登での合宿やお祭りへの参加では、能登の魅力を身で感じました。
広がる海の美しさに圧倒され、酒蔵さんの取り組みを知り、
文化にこころ打たれ、輝く人々の笑顔に魅せられました。
先輩や同期、出会った人々の姿をみて、
あこがれや対抗心、そして自分には見えていなかった価値観や目標を知ることができました。
そして、それらいろいろなものにふれることで、ひとつ心境がくるっとひっくり返りました。
べつにまだ、すすむ道なんて定めなくてもいいんじゃない?といったかんじに。
この1年にもみたない間にいままで知らなかったこと、
目に入っていなかったものがたくさんみつかったんです。
将来を決めるには、私はまだ未熟に過ぎます。
もしかしたらただの開き直り、現実逃避なのかもしれません。
しかし、人間50年・・・といわれていた時代は遠い昔。
今や80歳まで生きるのも珍しくもなんともありません。まだまだ長い人生です。
今はもうすこし、進むことのできる道を増やしていってみてもおもしろいかもしれませんね。
N-projectの活動・成果
ここまで私のつたない文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
いやー、自分の書いたものを読んでもらうっていうのはなかなか恥ずかしいもんですね。
お口直しになるかはわかりませんが、最後にもうふたつほど紹介をさせてください。
まずはN-projectの活動について。
お酒づくり以外あまり紹介できなかったのでこちらで……
本文でもすこし触れていましたが、私たちは日本酒だけでなく農業にも力を入れています。
田植えや収穫、電気柵の設置などときには一般の人も招いて行います。
田植え中
そのほかにも大学祭やイベントでの出店、
能登のスゴイ人達を講師に招いた講演会の開催と、年中活動しています。
夏には能登のお祭りに参加したり、2泊3日で合宿をしたりと
身内でのイベントもありました。
能登半島の最先端「禄剛崎」にて。
能登の伝統的なお祭りのひとつ「あばれ祭り」。
そしてふたつめ。
私たちN-projectが毎年おとどけしている日本酒「Chikuha N」が、
今年も完成しました!
能登の農業法人ゆめうららさん、同じく能登の数馬酒造さんにご協力いただき、
能登産の酒米「五百万石」を丹精込めて醸した特別純米生原酒です。
はなやかな香りとやさしいお米の味を感じる
とても飲みやすいお酒に仕上がっています。
日本酒好きの方はもちろん、初心者の方でも
お楽しみいただけると自負しております。ぜひぜひ!
「Chikuha N」の720mL です!
それでは言いたいことも言い終わりましたのでこのあたりで。
ふたりごと文庫編集長の浅野様、
今回はこんなにすばらしい機会をくださり本当にありがとうございました!
名前:齋藤真史
職種:大学生
出身:長野県松本市四賀地区どうぞごひいきに……。