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2018年03月09日

「不便さを楽しむ」。岩手県葛巻町に牧場の商品開発をしに移住

こんにちは。
岩手県葛巻町(くずまきまち)の地域おこし協力隊をしている、佐々木妙子です。
ご縁あってふたりごと文庫様に寄稿させていただくことになりました。

今回はこのような内容をお伝えさせていただきます。
自己紹介
地域おこし協力隊になったきっかけ
協力隊としての活動内容
葛巻町の紹介・魅力

 

自己紹介

 
 

佐々木妙子。27歳。東京生まれの東京育ち。

職歴は様々ありますが、協力隊の前は
都内のマーケティング会社でライター業務と営業サポートを行うほか、
副業として食の街歩きイベントの企画・案内を行っていました。

また、ずっと実家暮らしだったので、岩手に来てから初めての一人暮らしをしています。
車の運転もほぼ初。ペーパーゴールドドライバーで、車がないと生活できない地に
2017年9月にやってきました。

 

地域おこし協力隊になったきっかけ

 

以前から田舎暮らしをしたいと考え、茨城県の協力隊をしている友人に勧められて
全国の地域おこし協力隊の募集を見ていました。
葛巻町を選んだ理由は、全国で唯一 “牧場製品の商品開発ができるから” です。

 

実は、ヨーグルトなどの乳製品が大好きで
全国の飲むヨーグルトの感想をSNSで発信しているほどの私。
(「発酵乳女子・たえこ」としてインスタのアカウントがあります)

加えて、高校生時代から商品開発がしたいと思っていたので、
“乳製品”の‟商品開発”ができる葛巻町の募集をみたときは「コレだ!!」と思いました。
また、偶然なことに募集を見つけた2日後に都内で説明会があったこともきっかけのひとつです。

最後に私を後押ししたのは、その説明会でお会いした役場の方々の熱量の大きさ、
現地訪問したときにお会いした方々の人のよさ、
訪問した日の夜にくずまき高原牧場の宿泊施設で見た満点の星空の美しさでした。

 

これらが決め手となって、縁もゆかりもないこの地ですが、
「この人たちとなら面白いことが出来るかもしれない。
何かあれば美しい空を見上げればいいんだ」と思い移住を決意しました。

 

 

今の活動内容

 

私の肩書は「牧場製品エバンジェリスト」。
“エバンジェリスト”とは、“伝道師”という意味で、商品の良さを人に伝えて広める意味があります。

募集をしていた活動内容はこの3点。
・「くずまき高原牧場」製品の認知度、町のイメージアップになるプロモーション活動
・「くずまき高原牧場」の魅力・ストーリーを生かした商品の開発、販売
・将来的な店舗出店を含む、まちなかでの「くずまき高原牧場」製品の販売に向けた検討、準備

進行中も含めて、これまで行った活動は、
・「くずまき高原牧場」製造工場の研修
・「くずまき高原牧場」直営店のプライスカードの一新
・「くずまき高原牧場」が出店するイベントの販売スタッフ
・「くずまき高原牧場」の宅配サービス利用客向けのサービス・チラシ制作
・葛巻町型DMOとして特産品「焼きチーズがんづき(仮称)」の開発

⇒くずまき高原牧場のHPはこちら
 

個人的な最終目標は、ふたつ。

ひとつめ。商品開発をすること。
くずまき高原牧場では要冷蔵の製品がメインなので、常温保存できる独自のお土産をつくることです。
加えて、岩手県各地域の常温保存できるお土産を集めてセット販売できるような活動も行いたいと思っています。

ふたつめ。地域の方に日ごろから愛される商品・牧場にすること。
正直なところ、牧場製品を日ごろから使っている町民は多くはありません。
理由は大手メーカーと比べると、全ててづくりの牧場製品は値段が高いからです。

しかし、美味しさはわかっているはず。
そのため、高くてもハレの日や贈り物に使いたくなる立ち位置になるように
商品の価値向上や、商品を買いに訪問してもらえるように、
今後努力していきたいと考えています。

 

未経験の仕事な上、まだ移住して半年になっていないので
目標達成までの道のりが遠いですが、少しずつでも目標が達成できるよう、
試行錯誤していきたいと思っています。

 

葛巻の紹介・魅力

 

・人が良い
・自然が豊かで美しい
・水が綺麗
・満点の星空(冬は夕方4時には星が見えます!)

 

葛巻町は、東京駅から東北新幹線で約3時間のところにある
「いわて沼宮内」駅から車で40分。
岩手県の中では北寄りの位置に存在する、峠を越えた山の間にある町です。

引っ越し当初、田舎暮らし未経験の私は、
分かっていたことですが本当にお店が全然なくて驚きました。
葛巻町には100円ショップも、ファーストフードやファミリーレストランも、
大手スーパーもありません。田舎でよく見る、田園風景もありません。

 

県内の田舎に住んでいる知人にも「予想以上だった」と言われるほど。笑
しかし、私は「不便が良い」と思っています。

東京ではすぐに何でも手に入りますが、ここはなかなか手に入らない。
だから自分で打開案を考えるし、人に協力を仰ぐこともできる。
何もないからこそ、自分のやりたいことを出来る自由な時間がある。

 

不便さを楽しみたくて田舎暮らしに憧れていた私にとっては、ピッタリの場所でした。
といっても、インターネット環境はかなり良い地域なのでご安心ください。

 

東京にはなくて葛巻にあるものは、自然。
これはどの地方にも言えることだと思いますが、自然がとても美しいので、
ここに来てよかったと思えます。

また、酪農地域のため牛舎がたくさんあり、その形も可愛いのでときめいています。

 

 

私は家と勤務場所である牧場の距離が遠く通勤に約1時間かかりますが、
お気に入りの風景があるのでそこまで苦ではありません。

着任当初の季節は秋。
赤や黄、緑の色彩豊かな山々を見ながらの運転はとても幸せな時間でした。
今の時期は、黒い木々に降り積もった白い雪と青い空のコントラストが美しく、
まるで絵から出てきた風景のようです。

これからやってくるのは春と夏。葛巻は冬が長く、雪が5月頃まで残っているそうなので、
あと少しで待ちに待った木々が一気に輝きだす季節が待っています。
都内ではこのような風景は見ることができないので、今から楽しみで仕方ありません!

 

 

車の免許がないと遊びに来るのはなかなか難しい場所ですが、
もし、ご興味があればぜひ遊びに来てください。

普通の田舎とは違う風景の田舎でお待ちしています。

名前:佐々木妙子
職種:地域おこし協力隊
出身:東京

田舎暮らしを楽しみます!
ブログ:田舎暮らしブログ

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