みんなの「”あの人”に知ってほしい!」をつなぐオンラインマガジン
2017年03月14日
子供の頃に触れた仕事が、今の仕事。
職人さんに話を聞くと、ほぼ例外なく、
子供の頃に今の仕事を見たことがあるそうです。
親が職人さんの家庭に限らず、特別な縁がなくても
何かのきっかけでその仕事に触れて、職人さんになった人も。
子供の頃の体験は、その後の人生を大きく変えるんだと
話を聞いてあらためて実感しました。
職人さんの後継者問題になると、
需要の減少や、生活が苦しいといった話になりますが、
私は、子供の頃に職人さんの仕事に触れる機会が
減ってしまったからではないかと思っています。
ひと昔前は、直接触れることがなかったとしても、
家の中に職人さんの仕事がどこかに残っていました。
おじいちゃんおばあちゃんの家に行けば、
箪笥や建具、器や筆記具、何か1つぐらいはあったはず。
でも今は、家の中で職人さんの仕事を目にする機会はほとんどありません。
親が使わなくなったので、子供も使わない。
存在を知ることも無くなってしまいました。
だから、今できることは「大人たちが使うこと」。
子供たちに直接体験してもらうことももちろん大切ですが、
もっと身近なところで触れる機会を増やすことが
大切なのかもしれません。
自分が子供の頃、どうだったか思い出してみると、
学校の美術の先生には興味津々で、工作教室に通わせてもらったり、
大きなドラフターを使って図面を描いていたのをずっと見ていたり、
確かに今の仕事と似た大人の姿を目にしていました。
今できることは「大人たちが使うこと」。
つい先日、シブヤ大学で行われた
ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧圭吾さんと
宝研堂 製硯師の青柳貴史さんが行なった授業をきっかけに、
さっそく身近な人が万年毛筆と呼ばれる筆ペンを使いはじめました♪
私も見習わないと…。
名前:kazuhotel
職種:デザイナー
出身:神奈川県生まれてからずっと住んでいる川崎市がなんだかんだ好きです。
■ ホームページ
http://www.kazuhoharada.com■ ブログ「デザインのはてな」
http://kazuhotel.hatenablog.com