日本最大の陶磁器生産地である岐阜県東濃地方。この地の良質な陶土が千有余年もの美濃焼の歴史を支え、素朴な趣きの黄瀬戸、自由で豪快な織部など、多彩な様式を生み出してきた。山下祥は土岐市内の美濃陶芸村の陶芸家に師事。師が築窯した窖窯(あながま)の「高根山下窯」を引き継ぎ、2018年には「五蓮窯」を新たに掲げた。窯の火入れは年に1度、ほぼ1週間にわたって火を焚き続ける。完成した志野は豊かな風合いを宿し、伝統を受け継ぎつつ現代の生活を引き立てるその姿に、多くの人が惹きつけられる。
山形県庁主催「クラウドファンディング説明会」に編集長の大牧が登壇しました。
2022年9月2日


8月23日(火)山形県庁県産品流通戦略課主催、
山形県の工芸品、県産酒事業者のためのクラウドファンディング説明・相談会に
編集長の大牧が登壇しました。
最近では、伝統工芸の職人さんたちも続々とチャレンジしているクラウドファンディング。
新しい商品や体験との出会いが生まれる場として、支援する人も増えています。
山形県の工芸品または県産酒を製造する事業者を対象に
クラウドファンディングの仕組みから活用の方法、企画の考え方まで、
クラウドファンディングの基本について、お話をさせていただきました。
当日は、実際にクラウドファンディングにチャレンジした
「伝統屋 暁」代表の佐野様にも登壇いただき、
チャレンジする際のつまずきポイントなど、
失敗しないクラウドファンディングの立ち上げ方について、お話いただきました。
これからクラウドファンディングに
チャレンジしようと考えている事業者さんが、
何から取り組めばいいのか、一歩を踏み出せるお話しとなったのではと思います。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
皆さんのチャレンジを応援してまいります。
【イベント概要】
山形県クラウドファンディング活用促進事業
クラウドファンディング説明・相談会
日時:2022年8月23日(火) 15時00分~18時00分
場所:オンライン
講師:大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
佐野 翔平氏(伝統屋 暁 代表)
URL:https://www.pref.yamagata.jp/110010/202106cf.html
主催:山形県
「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会にて、編集長大牧がインタビュアーを務めました。
2022年5月26日


2022年5月23日(火)に、公益財団法人東京都中小企業振興公社が主催する
「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会、
および表彰式が開催されました。
「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」とは、
2015年に東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社が開始した、
国内の伝統工芸品の新開発や市場の開拓を支援し、
素晴らしい手仕事の魅力を発信するためのプロジェクト。
(詳しい情報はこちらから!)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/news_220517

商品発表会では、ニッポン手仕事図鑑の編集長大牧がインタビュアーを務め、
各伝統工芸品やその材料が持つ特徴をわかりやすく聴衆に伝えながら、
新商品開発へのこだわりや挑戦を聞き出すなど、
ニッポン手仕事図鑑の編集長大牧だからこそできるインタビューとなりました。

今回のイベントで印象的だったのが、
制作者のみなさまが生き生きと商品・工芸品について語っておられた姿。
表彰式では、受賞作に選ばれた制作者を、周りの制作者が称える姿も見られ、
新商品開発に携わった全員が、品は違えど、未来への志を持って
取り組んでいたことが伺える、素晴らしいイベントでした。

熱い想いを持った生産者・デザイナーのみなさまとの新しい出会いと、
伝統工芸品の持つ魅力に改めて気づかされる一日となりました。
今回、このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!
・令和3年度開発商品 東京都知事賞等受賞商品について詳しくはこちら
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/05/24/07.html
・『東京手仕事』プロジェクト公式サイトはこちら
https://tokyoteshigoto.tokyo/
奥会津昭和からむし織職人|奥会津昭和村振興公社
2022年4月24日

通気性や吸湿性に優れ、独特の冷涼感を持つ、日本最古の織物と言われる昭和からむし織。「からむし」はイラクサ科の多年草で、福島県昭和村が本州で唯一の産地となる。栽培は600年前から始まり、現在も畑づくりから栽培、からむし引き、糸づくり、織りまでを一貫して手作業で行っている。村は過疎化によりからむし織の継承が難しくなったため、移住者を増やし、織り手を育成する「織姫・彦星制度(からむし織体験生制度)」を平成6年から開始。仕事だけでなく暮らしもサポートするなど、本当の家族のように織姫たちを迎い入れる文化が根付いている。
会津本郷焼職人|宗像窯
2022年4月23日

「東北最古の焼き物」として知られる会津本郷焼。同じ産地で陶器と磁器が作られ、それぞれの窯元が個性の際立つ作風を持ち、共存しているという稀有な産地である。亨保4年に創業し、東北最古の登り窯を持つ宗像窯。八代目 宗像利浩は文部科学大臣賞などを受賞するだけでなく、パリでも個展も行い、国内外にその名を広めている。その利浩が「息子からは学ぶことが多い」と語る九代目の利訓も、会津本郷焼の伝統技術を学びながら、父とは異なるアプローチで新しい造形や釉薬の研究を重ね、ホテル・ニューオータニで開催した個展では高い評価を得ている。
奥会津編み組細工職人|工房青木
2022年4月22日
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豪雪地域として知られる福島県三島町では、農家の積雪期の手仕事として、山ブドウ、ヒロロ、マタタビを原材料とした様々な商品が作られてきた。その人口2000人にも満たない小さな町に生まれ、小学校の教員として定年まで勤め上げた青木基重。そこから職人になることを決意し、奥会津編み組細工を学び始め、72歳で伝統工芸士に。80歳を超えた現在も、技術習得への情熱はもちろん、新商品開発への意欲も衰えることはない。ビジネスバッグやショルダーバッグなど、青木が丁寧に編み込む商品を求めて、三島町の生活工芸館には今日も愛好者が訪れる。
石州和紙職人|西田和紙工房
2022年4月20日
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重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている石州半紙(石州和紙)。その技術を守り続ける、西田和紙工房の七代目 西田誠吉が作る和紙は、京都の西本願寺や二条城をはじめ、海外の美術館の文化財修復用紙としても使用されている。「良い和紙は、良い原料から」と語る誠吉は、原材料である石州楮も自らの工房で栽培し、全工程を一貫して行う。かつては大阪商人が帳面に使い、火災時には井戸へ投げ込み、保存したと言われるほどの強靭さは健在で、現在はクッションやタペストリー、照明のシェードなどの商品にも使われている。
石見焼職人|宮内窯
2022年4月19日

島根県西部に位置し、製陶伝承において最も歴史があるとされる石見地方で発展を続けてきた石見焼。江津市や浜田市で採れる土は塩分に強く、耐水性、耐酸性が高いことが特徴で、大はんどう(大型の水かめ)や漬物用のかめの製造を中心に栄えてきた。明治時代の最盛期には100軒を超える窯元があり、生活必需品として多くの人の生活を支えてきたが、生活様式の変化により大型陶器の需要は低迷。その地で工房を構える宮内窯 二代目 宮内孝史は、受け継がれてきた技術を活かし、食器やすり鉢、傘立てなどの陶器を精力的に開発し、人気商品となっている。
八雲塗 絵師|山本漆器店
2022年4月18日
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明治初期、塗師 坂田平一が中国の漆器からヒントを得て考案された八雲塗。その名は、出雲の古歌「八雲立つ」から取られたと言われる。多彩な色漆や螺鈿、蒔絵粉を使用して模様を描き、丁寧に研ぎ出したあとに透漆を塗り重ねる技法を用いて作られるため、使い込むほどに透漆が透明になり、描かれた絵が鮮やかに浮かび上がってくる。
そんな経年変化を楽しめる八雲塗の伝統的な技術を生かして、「八雲塗 やま本」では絵師 武田純とともに、八雲びいどろなどの現代のニーズに合わせた新たな商品を開発。日本全国の漆器ファンの注目を集めている。
雲州そろばん職人|雲州そろばん協業組合
2022年4月17日

かつては全国の90%以上の鉄の生産量を誇っていた、奥出雲をはじめとする中国山地一帯。多くの商人たちが集まったことで、そろばんの需要が増加。丈夫で長持ちし、操作性も高いと評判になった雲州そろばんの名は、一気に全国へと広まっていった。現在は計算道具としてではなく、右脳を活性化する学習ツールとして再注目されるそろばん。
雲州そろばんの技術と歴史を残していくために、伝統工芸士である内田文雄さんを始めとする職人たちで設立した「雲州そろばん協業組合」では現在、精力的に若手職人の育成を行っている。
筒描藍染職人|長田染工場
2022年4月16日

日本海と宍道湖の間に位置し、豊かな自然に恵まれた島根県。木綿の栽培が盛んになったことで藍染の産業も発展し、出雲市内を流れる高瀬川沿いにはかつて、多くの紺屋が建ち並んでいた。しかし、化学繊維などの普及により工房数は減少。今では長田染工場の1軒を残すのみとなった。四代目 長田茂伸は、息子で五代目の長田匡央とともに、渋柿の筒袋に入った糊を生地に絞り出して模様を描き、天然の藍で何度も丁寧に染め上げる筒描藍染の技術を現在も守り続け、タペストリーやテーブルセンター、暖簾などの人気商品を生み出している。
西川登竹細工職人|栗山商店
2022年4月15日
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佐賀県武雄市の農家の副業として、明治初期に始まった西川登竹細工。1880年代には問屋も生まれ、需要は年々増加。当時は職人の数も、500人を越えていた。しかし、1950年代に入ると安価で大量生産される工業製品が普及し、需要は減少。西川登竹細工を製造する工房は現在、栗山商店ともう1事業者を残すのみとなった。
そんな逆風が吹く中でも、栗山商店には今も注文が殺到する。栗山勝雄が小刀で1本1本細かな竹ひごを作り、妻のイツ子が丁寧に編み込んでいく。栗山夫妻が作り続ける竹細工は、自慢の耐久性はもちろん、その編み込みの美しさで多くの消費者を魅了する。
信州鋸情報発信インターンシップ
2022年4月6日

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である 「信州鋸」を体験、伝統と匠の技を体感し、 職人の魂を肌で感じ、情報発信を目的とした 1泊2日のインターンシップを開催しました。
今回は信州鋸インターンシップの参加者からそれぞれの目線で、参加したからこそ見えてきた信州鋸の魅力を記事にしていただきました。
あなたは「将来無くなるかもしれないものといえば?」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
北極の氷やオリオン座の右肩「ベテルギウス」、まさに様々でしょう。
職業であればどうでしょうか。
電車の車掌、警備員、ホテルマン等々AIが
人間の仕事をとって変わるなんて話も最近よく耳にしますね。
本記事で紹介させていただく伝統工芸「信州鋸」も消えてしまうかもしれないもの、
そして仕事のうちの一つです。
本記事があなたが信州鋸に触れる理由に、
はたまた信州鋸の行く末が変わるきっかけに繋がればと思います。

理由は職人不足。
産地は長野県茅野市。二百年続く長野県指定の伝統工芸であり、かつては多くの職人を抱える一大産業だった信州鋸。
しかし時代は流れ市場での替え刃鋸の需要が高まっていった結果、現在この伝統を受け継ぐ職人は二人。最年少は78歳。
近い将来いつ無くなってしまってもおかしくないといえる状況にある産業です。
車掌やホテルマンはたとえAIが取って代わったとしても
人間がまた仕事を取り返し復活することも可能でしょう。
しかしながら伝統工芸に関しては一度途絶えたら二度と同じものは作れないといっても
過言ではありません。
このまま手を打たないでいると無くなってしまうでしょう。

信州鋸
そもそも信州鋸とは?と思っている方も多くいらっしゃるかもしれません。
本記事を書いている私もつい最近までそのうちの一人でした。
私は今回、ニッポン手仕事図鑑主催の『信州鋸情報発信インターンシップ』に参加し、信州鋸の職人両角金福さんの工場にインタビューをさせていただきました。
インタビューした内容を基に信州鋸とは何なのか、普通の鋸とは何が違うのかはじめに紹介させていただきたいと思います。
歴史
信州鋸の歴史は古く、今から二百年程前、江戸時代文化年間、江戸で鋸鍛冶として知られた藤井甚九郎が、諏訪に移住しノコギリの製造を始めたのが起源とされています。
諏訪には森林があり、高島藩が木を切るための鋸を必要としていたからです。
その後明治時代以来、長野県茅野市は信州鋸の製造の本場として発展し、全国に知られるようになりました。
そして、信州鋸は昭和五十七年には、長野県伝統工芸品に指定されました。
今回インタビューさせていただいた両角鋸工場も長野県芽野市に位置しています。
製作工程
本来であれば完成までのすべての過程を紹介したいところですが、今回は実際に見学させていただいた、焼き入れ後の「磨き」、「歪みとり」、「仕上げ目立て」という工程を、主に紹介したいと思います。
『磨き』
素材をノコギリの形にし熱処理を加えた後に行う、砥石を使い適切な厚さに削る作業です。
写真を見てわかる通り、機械を使った作業になります。
伝統工芸=手作業といったイメージを持たれていた方は少し意外かもしれません。
信州鋸は、人の手でないと行えない繊細な作業は手作業で製作しつつも、
機械で補えるものは機械に置き換えることで日々進化を繰り返してきました。
伝統を残しつつも便利なものを柔軟に取り入れていく姿勢はとても興味深いものがありますね。
この柔軟な姿勢は200年の歴史を受け継ぐ上での一つの秘訣といえそうです。
とはいえこの作業は音と火花の色なども頼りにしつつ厚さを決めるため、
機械と人の技のハイブリットといっても過言ではないでしょう。

『歪みとり』
次に板のわずかな歪みをハンマーで叩きながら修正する作業を行います。
光の反射を頼りにわずかな歪みを取り除いていきます。
この作業をマスターするのに4〜5年はかかるそうです。まさに職人技ですね。
興味深いのは作業をする部屋の低い位置に、曇りガラスの窓が設置されている点です。
横から光が入ると板の歪みを発見し易い為、そして品質にばらつきが出ないようにする為に、
どの時間帯でも一定の光が入ってくる曇りガラスが使われています。
この部屋自体がノコギリを作るための部屋となっているのです。

『仕上げ目立て』
歪み取りの後にもう一度やすりで削り、刃を付けるカッティング、
刃の向きを整えるあさり出しを行い、そして仕上げ目立ての作業を行います。
菱形のヤスリを使い鋸の歯1つ1つにヤスリをかけることでより切れ味を上げる工程です。
角度、力加減が少しでも違うと切れ味が大きく変わってしまいます。
この作業は実際に体験させていただいたのですがとても難しく、
職人の両角さんの様に綺麗に削ることができませんでした。身をもって実感しました。
この様な過程を経て信州鋸は完成します。

今回は文字数の関係で解説を割愛させていただいた作業も多くあるのですが、
実は両角鋸工場では工場見学もされています。
もっと詳しく知りたい方や、興味を持たれた方はぜひとも体験してみてはいかがでしょうか。
課題
製作工程からも分かるように信州鋸の魅力は沢山あり、
この伝統工芸がなくなってしまうのは勿体ないと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしながらこの伝統を残していくには解決しなければならない問題も多く抱えているのが現状です。
一つは素材不足。両角さんが作る信州鋸の鉄板は信頼できる技術を持つ工場から仕入れていました。
しかしその工場が廃業してしまったため、
今現在買い入れておいた在庫を使って鋸を制作しているのが現状です。
つまり素材に限りがあるのです。
二つ目は商売として成り立たせることが難しい点にあります。
先ほど紹介したように歪み取りの技術だけでも手に身に着けるのに4年はかかります。
商品として納得のいく形になるまで何年もかかるとなると、
商売を成立させるためにはもっと時間がかかってしまうでしょう。
今できること
じゃあどうしたらいいの?と思われるかもしれません。
私は個人的に、まずは信州鋸のことを多くの方に知ってもらうことが大切だと考えます。
この記事で初めて信州鋸の存在を知った、又は名前は聞いたことはあるけど詳しくは知らなかったという方もいらっしゃったと思います。
私もインターンシップの募集広告でつい最近初めて信州鋸の存在を知りました。
無くなってしまうかもしれないけどその存在すらしないという人が他にも沢山いるはずです。
だからこそまずは信州鋸を知ってもらうこと、問題に目を向けてもらうことが大切ではないかと思っています。
今回のインターンシップでは私を含む計五人の学生が信州鋸について学びました。
そしてその五人はSNSなどを用いて様々な人に信州鋸に関する情報を発信していきました。
知り合いに、インターネット越しの誰かに、そしてあなたに。
ネズミ算とまではいかないかもしれませんが、きっと効果があるはずです。
まずは小さなことから始めてもらうだけでもかまいません。
家族や友人、伝統工芸に興味がある人にこの記事の話をしてみたり、SNSで発信してみるのも効果があるはずです。
私がこのインターンシップで信州鋸に触れたように、
そしてあなたがこの記事で信州鋸を知ったように、
あなたが次の誰かに信州鋸について触れるきっかけを作ってみるというのはいかがでしょうか。
もし信州鋸の行く末が気になったのであれば。

京都芸術大学3年生 Yさん
長野県の知られざる魅力 信州鋸
2022年4月6日

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である 「信州鋸」を体験、伝統と匠の技を体感し、
職人の魂を肌で感じ、情報発信を目的とした 1泊2日のインターンシップを開催しました。
今回は信州鋸インターンシップの参加者からそれぞれの目線で、
参加したからこそ見えてきた信州鋸の魅力を記事にしていただきました。
はじめまして。
この度、長野県茅野市の「信州鋸(しんしゅうのこぎり)」の
仕事体験インターンシップに参加させていただいた鈴木敦夫と申します。
インターンシップ中にニッポン手仕事図鑑の方々にお声をかけていただき、
記事を書かせていただけることになりました。貴重な機会をいただいたこと、大変嬉しく思います。
長野といえば?
皆さんは、長野県と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか。
りんごや信州そばといった食べ物でしょうか。
あるいは、松本城や善光寺のような観光地、八ヶ岳や諏訪湖といった
豊かな自然を想像される方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は長野には土地に根付いた知られざる魅力がたくさんあるのです。
その一つが、今回ご紹介する信州鋸です。

長野県伝統工芸品に指定されている信州鋸は、江戸時代に農家の冬仕事として始まったもので、約200年の歴史があります。
インターンシップ中に試し切りをさせていただいたのですが、
抜群の切れ味で、両角さんの作る鋸を買い求める人々が多く存在することも納得できました。
しかし残念なことに、全国的な知名度はありません。
その原因は、機械により大量に生産された安価なノコギリの流通にあると考えられます。
正直、自分もこのインターンシップに参加するまでは信州鋸という名前すら知りませんでした。
さらに衝撃的なことに、かつて1000人存在した信州鋸の職人は現在2人しか残っていないのです。
つまり、信州鋸という伝統工芸品が今まさに消滅しつつあります。
今回のインターンシップではそうした現状を打開すべく、
両角(もろずみ)鋸工場にてノコギリ作りの見学をさせていただき、
それを踏まえて信州鋸をPRする広告の作成を行いました。
広告の作成は難しかったのですが、キャッチコピーの作り方やターゲットの絞り方など、
学校で学んだことのない分野について丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。
両角さんの人柄

茅野市で50年以上信州鋸を作り続ける両角金福(かねひろ)さん。
両角さんの第一印象は、「親戚の優しいおじさん」でした。
実際にお会いするまでは職人気質の気難しい方を想像していたため、
とても安心したのを覚えています。
また、見学中は程よい距離感で説明をしてくださったため、
あまり緊張せずにお話を伺うことができました。
そして当然ながら、作業中の両角さんの眼差しは真剣そのもので、
自分の想像する職人のイメージとぴったり一致し、その仕事に対する姿勢に憧れを感じました。
見学を終えて感じたことは、きっと両角さんの優しい人柄と仕事に対する真剣な姿勢が、
両角鋸工場の製品ひとつひとつに反映されているということです。
仮に同じ作業をAIや自動化された機械が行い、一見すると同じ製品が完成したとしても、
両角さんが作ったものとは全く別物になってしまうのではないかと考えました。
機械化と手仕事
両角鋸工場には、機械を用いる仕事場と、手作業のための仕事場がありました。
広さの比率はおよそ6:4。
そもそも機械の設置のためには十分なスペースが必要となることも考えられるのですが、
実際の作業量も機械を用いる作業の方が多いという印象でした。


ここで、機械化が進んでしまったら手仕事のよさがなくなってしまうのではないか、
という疑問が浮かびます。
特に近年はAI化によって仕事が減少するという話もよく耳にします。
歴史上、技術革新によって暮らしが便利になり、環境が変化するのは自然な流れですから、
手仕事に機械を用いるのも当然の流れであるといえます。
しかし、伝統工芸品の最たる特徴は職人による手仕事です。
機械が大量に生産する製品は伝統工芸品とは呼べないでしょう。
少なくとも信州鋸のような手間のかかる工芸品においては、
機械の存在を無視して全て手仕事で作り上げることはできないように思われます。
あくまでも自分の意見ですが、手仕事のよさを活かしつつ機械を適切に導入することで、
伝統工芸品に現代に即した新たな魅力が生まれるのではないかと思います。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでも読んでくださった方に信州鋸や両角さんに興味を抱いていただけたのであれば幸いです。
そして、興味を抱いていただけた方に最後にひとつだけお願いしたいことがあります。
それは、是非身近な人に信州鋸について話していただきたい、ということです。
これはニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧圭吾さんが
インターンシップの最後に仰っていたことなのですが、
現状を変えようとするのであれば何か大きなことをするのではなく、小さく丁寧で、
ある意味面倒なことを積み重ねることのほうがよい、ということです。
これを信州鋸のPRに置き換えると、身近な人に信州鋸についての話をする、ということになります。
一人がまた一人、そしてその人がまた一人と話をすれば、
日本中に、さらには世界中に情報が伝わります。
是非、ご協力よろしくお願いいたします。
専修大学3年生 鈴木敦夫
滋賀県米原市主催の「まいばらメモリアル動画コンテスト」表彰式を開催。編集長の大牧が審査委員長を務めました。
2022年2月28日


2月27日(日)滋賀県米原市が開催しておりました
「まいばらメモリアル動画コンテスト」の表彰式が開催されました。
このコンテストは、米原市の魅力を動画を通じて発信することで、
米原市のみなさまがまちの魅力を再発見し愛着心を持つこと、
また市外の方が移住への関心を高めるきっかけを作ろうと初めて開催されました。
ニッポン手仕事図鑑は、アドバイザーとしてプロジェクトの初期段階より企画や広報面など、
協働して取り組んできました。
今回、応募された中から、小学2年生からシニアの方、ビデオグラファーを目指している方まで
11作品が受賞し、表彰式を行いました。


全員の映像から「米原市の良さを伝えたい!」という想いが伝わり、
様々な視点を通した米原をたくさん視ることができました。
このコンテストが地元をもっと好きになるきっかけになれば幸いです。
来年はさらに多くの方に参加いただき、もっとたくさんのステキな米原を集めたいと思います!
米原市のみなさま、たくさんの素晴らしい映像をありがとうございました!
ノミネート作品はこちらから視聴できますので、ご覧ください。
https://www.city.maibara.lg.jp/soshiki/keizai_kankyo/shoko_kanko/bosyuu/17199.html
DESIGN WEEK KYOTO 2022の「Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-」に編集長の大牧が登壇しました。
2022年2月20日
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2月19日(土)DESIGN WEEK KYOTO 2022のトークイベント
「Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-」に
編集長の大牧が登壇しました。
お相手はDESIGN WEEK KYOTO代表理事の北林功さん。
日本の手仕事の価値、そしてこれからの手仕事について語り合いました。

日本の手仕事の価値は、モノとしての魅力はもちろん、
素材や道具、販路も含め、様々な仕事を生み出し、成り立っていることなど、
地域に根ざす意味も含め、様々な話が展開されました。
まずは、興味を持つこと、知ることから、
作り手の顔を見ることでその土地への理解や愛着が深まります。
こういった対話を通して、そういった愛着のある方を増やしていきたいなと思います。
現地でご参加頂いたみなさま、ご視聴いただいたみなさま、
何か持ち帰っていただけるものがあれば、幸いです。
本当にありがとうございました!
【イベント概要】
Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-
日時:
2022年2月19日(土)
19時00分~20時30分
場所:
GOCOC
講師:
大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://designweek-kyoto.com/2022/program/teshigoto/
金沢クラフトビジネス創造機構主催の講座「工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース」に編集長の大牧が講師として登壇しました。
2022年2月19日
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2月18日(金)金沢ビジネスクラフト創造機構で開催された、
工芸作家等(つくり手)と消費者等(使い手)とをつなぎ、工芸の魅力発信や
新たな需要を創出する人材となる「つなぎ手」を育成するための
「工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース」に編集長の大牧が登壇しました。
金沢の工芸に関心のある18歳以上の方を対象に
販路コーディネートや新分野とのマッチング等の工芸に関する
プロデュースができる実践力の習得に向け実施いたしました。
当日はPRプロデュースを軸に、「情報発信の“盲点”」というお話しさせていただきました。
つなぎ手として、どういった情報を届けていけばよいのか、何を繋いでいけばよいのか、
今後の指標になるお話しとなったのではと思います。
ご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました!
【イベント概要】
工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース
日時:
2022年2月18日(金)
19時00分~20時30分
場所:
金沢クラフトビジネス創造機構(香林坊ラモーダ8階)
講師:
大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://www.kanazawacraft.jp/info_details.php?code=N1000087
福岡県主催のトークイベント「福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話」に編集長の大牧が登壇しました。
2022年2月10日


2月10日(木)、雪の予報が出ている中、
福岡県のアンテナレストラン「福扇華」で開催されたトークイベント
「福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話」に編集長の大牧が登壇しました。
お相手は、全国各地の工場や職人さんたちと商品開発や様々なプロジェクトに取り組んでいる
セメントプロデュースデザインの金谷勉さん。
福岡県の伝統的工芸品の事例から、全国の職人さんの現状、
そしてコロナ禍でも新たな可能性を見出し、積極的に取り組み成功しているお話しなど、
明日に繋がるお話しが盛りだくさんでした!

参加いただけた皆さまには今日のお話しをきっかけに福岡の産地を盛り上げるべく
出来ることからスタートいただけるとありがたいです。
ご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました!

【イベント概要】
福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話
日時:
2022年2月10日(木)
11時00分~12時30分(開場10時半)
場所:
福岡県アンテナレストラン「福扇華」
講師:
金谷 勉氏(有限会社セメントプロデュースデザイン代表)
大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://yokamon-hiroba.jp/event/detail/468
長野県で大河内家具工房商品開発インターンシップを開催します。
2022年1月28日
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株式会社ニッポン手仕事図鑑は、国指定の伝統工芸品である
「木曽漆器」の技術を継承する大河内家具工房で、
技術を生かした新しい商品開発のアイデアを考える、
1泊2日のインターンシップを開催します。
■インターンシップ・プログラムについて
日程:
2022年2月20日(日)~ 21日(月)
開催場所:
大河内家具工房(長野県塩尻市木曽平沢2418-2)
体験内容:
・長野県伝統工芸 木曽漆器『大河内家具工房』見学
・制作体験(木工加工作業等)
・職人との交流会・木曽平沢見学
・商品開発ワーク・職人との新商品意見交換会 等
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。
定員:6名程度
伝統工芸・地方創生・情報発信・商品開発に
興味のある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!
▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年2月11日(金)15時】まで▼
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/shiojiri_ohkochikagu_form
ニッポン手仕事図鑑 藤本が働く女性を応援するWEBメディア「日経xwoman」に掲載されました。
2021年12月22日

株式会社日経BPが運営するあらゆる世代の働く女性を応援するWEBメディア
「日経xwoman」に、ニッポン手仕事図鑑 藤本のインタビューが掲載されました。
▼掲載記事はこちら
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/011200230/121700022/
20〜30代の転職経験者たちは、どんな理由や方法で転職に踏み切ったのか。
それぞれの転職ストーリーを紹介する「私の転職ストーリー」でインタビューを掲載していただきました。
人材会社で順調にキャリアを積み上げてきた藤本が、なぜニッポン手仕事図鑑に転職したのか。
いま、ニッポン手仕事図鑑でパワフルに全国を飛び回っている藤本ですが、
こんな想いで今の仕事に携わっているんだと、普段なかなか見れない視点でのインタビューになっております。
ぜひ、ご覧ください!
日経xwomanさん、ありがとうございました!
▼掲載記事はこちら
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/011200230/121700022/
信州鋸・伊那紬仕事体験インターンシップを開催します。
2021年12月16日
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株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である
「信州鋸」「信州紬(伊那紬)」を体験、伝統と匠の技を体感し、
職人の魂を肌で感じ、それぞれ「情報発信」「商品開発」を目的とした
1泊2日の体験インターンシップを開催します。
■インターンシップ・プログラムについて
日程:
(1)信州鋸インターン(情報発信型)
2022年1月26日(水)~ 27日(木)
(2)伊那紬インターン(商品開発型)
2022年1月28日(金)~ 29日(土)
開催場所:
長野県茅野市 『両角鋸工場』
長野県駒ケ根市『久保田織染工業』
体験内容:
(1)信州鋸インターンツアー
・長野県伝統工芸 最後の信州鋸職人の工場 『両角鋸工場』見学
・伝統工芸 職人による指導のもと、仕上げの刃の目立て作業を体験
・職人との交流会・茅野市での地域での情報収集
・情報発信・地方創生について考えるワーク 等
(2)伊那紬インターンツアー
・長野県伝統工芸 信州紬 伊那紬織元『久保田織染工業』見学
・伝統工芸 信州紬制作体験(織体験・染色体験)
・職人との交流会・駒ヶ根シルクミュージアム見学
・商品開発ワーク・職人との新商品意見交換会 等
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。
定員:各6名程度
伝統工芸・地方創生・情報発信・商品開発に
興味のある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!
▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年1月15日(土)15時】まで▼
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/shinshu_nokogiri_tumugi_form
愛知県名古屋市で名古屋黒紋付染商品開発インターンシップを開催しました。
2021年12月5日

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。
第2回目として12月3日-4日で名古屋黒紋付染の技術を継承する「山勝染」での
商品開発インターンシップを開催しました。

■山勝染工株式会社(https://yamakatu.co.jp)について
美しい黒色と堅牢度の高さで名高い染織品である、
国指定の伝統的工芸品の名古屋黒紋付染。
大正8年創業して以来、長年守り引き継いでいるのが山勝染工です。
伝統を守るだけでなく、ライフスタイルの変化に合わせて
新しい価値を積極的に生み出す工房です。
■インターンシップ・プログラムについて
「クラウドファンディングで売れる商品をつくる」をテーマに商品開発インターンシップを開催。
1日目はしっかりと名古屋黒紋付のことを学び、
持参した洋服などを染める体験もさせていただきました。
どのように作られ、売られているのかを真剣に情報収集。

2日目は、朝からじっくりとアイデアを練り、
夕方にはそれぞれのアイデアを職人さんたちに発表しました。

その他、当日の様子はこちらからも!
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1466920966798266373
日程:
2021年12月3日(金) ~ 2021年12月4日(土)
開催場所: 山勝染工株式会社
(愛知県名古屋市西区城西2-6-28)
体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・工房見学や就業体験をする
【2日目】
・商品開発のアイデアを考える個人ワーク
・プレゼンテーション
短い時間ではありましたが、わたしたちも職人さんたちも驚きの完成度の高いアイデアが続出。
これから、山勝染工さんの試作を経て、商品化も検討していきます。
未来に黒紋付染をつなぐ、アイデアが生まれたかもしれません。
引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!
▼伝統工芸インターン一覧 (時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list
▼インターン情報を配信中!ニッポン手仕事図鑑公式LINEアカウント「伝統工芸インターン」
https://line.me/R/ti/p/%40899stotz
滋賀県米原市で「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」に登壇しました。
2021年11月12日


11月10日(水)に滋賀県米原市の米原市役所にて開催された
「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」に
編集長 大牧と長野県の観光情報WEBメディア「Skima 信州」の山本⿇綾氏が
講師として登壇しました。

「自分のお店や商品をインスタグラムで効果的に発信したい!」など
市内事業者の方向けを中心に、初級編、中級編の2部構成で実施。
初級編は、インスタグラムは初めて使います!という方を対象に、
初めて1投稿をしてもらうプログラム。
丁寧に、インスタグラムとは?からプロフィールの作成、投稿の仕方まで学びました。
午後の中級者編は、すでにインスタグラムを使っているけど、もっと活用したい!
という方を対象に、シーン別の撮影のコツ、具体的な編集・投稿方法、
ハッシュタグの付け方まで明日から役立つスキルを身に付けました。
その場で、自分のアカウントを操作しながら、プロフィールの変更や投稿をしている方も多く、
終了後から早速皆さんの投稿が変わりそうです。
しっかりと継続して、米原市の魅力やみなさまの活動を
多くの人に届けて貰えればと思います!
【イベント概要】
「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」
日時:2021年11月10日(水)10:00〜12:00 初級者編
13:30〜15:30 中級者編
会場:米原市役所
主催:米原市
ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧が日本橋のローカルメディア「Bridgine」に掲載されました。
2021年11月1日

三井不動産株式会社が運営する東京は日本橋のローカルWEBメディア「Bridgine」に、
ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧のインタビューが掲載されました。
▼掲載記事はこちら
https://www.bridgine.com/2021/10/29/nippon-teshigoto/
動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」を始めた理由、
職人さんの動画を撮る上で大切にしていること、出演した職人さんが感じる意外なメリットなど、
ニッポン手仕事図鑑の核となるお話しをたくさんさせていただきました。
また、東京の中でも伝統的な手仕事が多く残る日本橋で
ニッポン手仕事図鑑がしてみたいことなど、「Bridgine」ならではの質問も。
同じ地域でのこういった繋がりが、どんどん生まれるといいなと感じました。
ぜひ、ご覧ください!
Bridgineさん、ありがとうございました!
▼掲載記事はこちら
https://www.bridgine.com/2021/10/29/nippon-teshigoto/
日本の大切な文化である水引を、次世代にも残したい!
2021年10月27日
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皆さん、こんにちは。
インターンシップ生の平良典子と申します。
私は日本文化、日本の伝統工芸が大好きです。
これまで、煎茶、書道、箏、水引と経験してきました。
今回、念願が叶い、大好きな水引について紹介できることになりました。
ご協力いただいたのは、長野県飯田市の株式会社神明堂の荒尾光宏さんです。
コロナ禍というのもあり、今回、オンラインで取材しました。
早速ですが、水引にどんな印象を持っているでしょうか。
水引の活動をしていると、水引って何?と意外と知らない方もいます。
日本の大事な文化である水引の魅力を、今回少しでも知っていただけたら幸いです。
そもそも、水引とは?
水引の歴史は古く飛鳥時代、隋(現在の中国)に渡った遣隋使小野妹子が帰朝の際、
帰途の無事を祈願して、献上品に紅白で染め分けをした麻ひもを結んで日本へ持ち帰ったのが
水引のはじまり、と考えられています。
その後、室町時代日本と明国との貿易(日明貿易)において、
貿易品に白と赤の縄が結び付けられておりました。
これは輸出品と輸入品を見分ける方法として活用していました。
これを当時の日本人がみて贈答品に赤白の縄を結びつけて送る習慣を文化としたと
言われております。
語源諸説としては、いくつも存在し紙縒り(こより)が元に戻らないように
糊水を引いて乾かし固めたことからとする説、紙縒り(こより)を着色水に浸して引きながら
色を染めたところからなどの諸説があります。【株式会社神明堂のホームページより引用】
【株式会社神明堂】https://shinmeido.jp/about/
飯田市では、300年前から作りはじめました。
マゲを結う為の紙紐である元結がはじまりです。
飯田には水引作りに必要な条件がいくつかそろっていました。
冬でも暖かく雨が少ない気候、和紙の原料となる楮や三椏が豊富であること、
天竜川の清流や風越山の湧き水など名水に恵まれていたことが挙げられます。
江戸時代に街道の要所として東西の文化が行き交い流通が盛んでした。
50年程前に大幅な需要増に伴ない機械化しました。
製作過程
では、その水引はどのように作られているのでしょうか。
工場の様子をご紹介いただきました。
水引工場7名、製品製造販売管理部門35名が工場で働いています。
水引は、パルプ(水引原紙)を撚糸することで作られます。
こちらの原材料は、珠の緒水引悠のいとのベンベルクです。

水引原紙を巻取り、ロールを紙テープの状態にしていきます。

紙テープの状態から、こより製造機によって、細い水引にしていきます。
この機械は自動で、ノズルを使って回転しています。

その後染色機で色づけされ、仕上げに入っていきます。
すべてのラインで最大90万本の水引ができます。
一日に作る水引は、箔巻水引90㎝で20万本、染分け水引60本で50万本です。


ボビンは、128個あります。
水引の機械は、小巻取り1台、スリッター1台、撚糸300本分、
(箔巻200本分)染分け仕上げ3台です。
合計10名で動かしています。


完成した水引は、検品仕分けを経て、皆さんの元に届きます。
全国各地に水引を販売しています。
また、熨斗袋や結納品や正月飾り等に加工して全国に販売しています。
株式会社神明堂の特徴
-水引原紙の撚糸から最終的な製品まで、一貫して行っているメーカーは、国内唯一です。
日本の長い文化の特徴として、
「陰陽」という相対する2つのもので世界が成り立つ考え方があります。
それは、赤白、金銀、黒白、黄白という、染分け水引に、その考え方が表れています。
正月飾り、熨斗袋でもこうした色をメインに作っています。

他にも、さまざまな種類の水引があります。
箔巻水引=色鮮やかなテトロンフィルムを巻付けた水引
絹巻水引=染色したレーヨン糸などを巻付けた水引
羽衣水引=テトロン箔に金銀糸を巻付けた水引
など、現在は80種類程製造しています。(荒尾さん)
今回、株式会社神明堂で新たに「珠の緒水引」が完成しました。
今までの祝儀用品、お正月用品の枠にとらわれない多彩な表現を可能とする多色展開と
水引を結ぶ人に向けての素材にこだわっています。
「珠の緒」発表会は、加賀水引の津田六佑先生、和工房包結の森田江里子先生、
有限会社ながさわ結納店の長澤宏美先生と共に、飯田市、京都、東京で行われました。



-珠の緒水引の完成までのお話、こだわりを教えてください。
-飯田の水引は、1672年から始まったとされています。
高度経済成長期を経て、需要の高まりを受け、低価格競争になっていました。
これまでは、いかに安く作るかを考えていました。
しかし、これから安いものではなく、良いものを作らなければと思っています。
良いものを作らなくてはという想いで、今回、珠の緒水引を先生方と考えました。
先生方からは、世の中にない水引が欲しい、見たことのない色が欲しい、というご意見をいただき、
色を開発していきました。
青がラインナップとして少なかったこと、
黒は今まで仏の色としてあまり必要とされていなかったので少なかったことを踏まえ、
今回、ダーク系のバリエーションを多くそろえてみました。
また、淡い色が欲しいという声から、淡い色も開発しました。(荒尾さん)

実際に、私も7月の展覧会に伺いました。
珠の緒水引は本当に色のバリエーションが多く、微妙な色の違いを楽しめました。
水引が大好きな私にとっては、夢のような世界でした。
素材はかたくしっかりとしていて、水引の芯の強さを感じました。
先生方によって、水引の魅力の伝わり方が異なり、とても面白かったです。
人によって表情が変わる水引には魅力があります。
水引の現状
-現在も加工賃の安いベトナムの工場で水引を使った製品を作っています。
海外で作っても、素材は日本のものです。
このような現状ではありますが、日本での生産力を高めたい、
技術を伝承していきたいという想いがあり、水引細工の技術継承に力を入れています。
例えば、こちらは、職人技の一品です。(荒尾さん)

【水引飾り 松竹梅】https://shinmeido.jp/lineup/
水引の魅力
-水引の魅力や水引への想いを教えてください。
-同じ水引を使っても、使い方によって、結ぶ人によっても魅力が変わってくることだと思います。
水引を好きでいてくれる人に必要とされたいです。
やわらかい方がよい、かたい方がよいなど、使う人に対してモノづくりをしていければと思います。
(荒尾さん)
水引のコロナ禍
-コロナ禍、何か変化はありましたか。
-コロナ禍、結婚式が少ないので、打撃を受けています。
水引は、対面するコミュニケーションがないと、成立しないことも多いです。
しかし、結納は両家で行える儀式でもあることから、需要があります。
年末は、正月飾りで忙しくなります。
スーパーのお正月コーナーに私たちの水引も並んでいます。
ぜひ、ご覧ください。
コロナ禍、巣籠需要が高まり、水引に興味を持ってくれる方が増えました。
水引飾りはじめてセットは好調です。
主婦の友社から出版されている書籍で、付録の水引を弊社が請け負っております。
(http://shufunotomo.hondana.jp/book/b375398.html)
水引をやりたいと思ってくれて、嬉しいです。(荒尾さん)

水引の未来
-水引の技術の継承については、どのようにお考えでしょうか。
-水引の職人の開発を長野県飯田市下伊那郡で行っています。
イベント等を開催すると、地元飯田市下伊那郡の方は、知っているようで知らなかったという声、
地味であまり興味を感じなかったけど、考え方が変わったという声、がありました。
水引をやりたいという意識に少しでもつながればと思います。
20年前、内職屋さんに支えられていました。
現在、高齢化してしまい、技術の継承が課題です。
内職の方が高齢化している影響で、中には、
この商品はこのおばあちゃんしか作ることができないというものもあります。
社内には、技術部門があり、その技術を図面に残しています。
2027年にリニア中央新幹線が開通するので、観光資源として、水引も盛り上がってきています。
習いたいという人たちも増えてきました。
水引は、今何となく可愛いと興味を持ってくれる方が多いです。
次の世代には、そうしたこともそうですが、水引がこれまでどのように日本に関わっていて、
どう使ってきたのか、今後どのように関わっていくのか、
伝えていけたらと思っています。(荒尾さん)
水引への想い
取材中、20代の若い方が水引に興味を持ってくれて嬉しいと笑顔でお話くださった荒尾さん。
20代の頃、荒尾さんは入社し、これまで水引に関わってきました。
水引への愛をとても感じた取材でした。
コロナ禍で実際に伺うことができませんでしたが、コロナが明けたら、伺いたいと思っております。
コロナ禍、私の心を癒してくれているのは、水引です。
とても感謝しています。
編み方や、光の当たり方によっても様々な表情を魅せてくれる繊細で美しい水引。
水引のこれまでについて、水引と日本について、改めて、深く知ることができた取材でした。
今回、水引について少しでも、知っていただけたら幸いです。
もう、編みたくなってきた頃ではないでしょうか。
絹巻水引から始めるのがおすすめです。
ぜひ、試してみてください。
日本の大切な文化である水引を、次世代にも残していきたいです。
水引工芸 (株)神明堂
所在地:〒395-0804 長野県飯田市鼎名古熊2325
公式HP:https://shinmeido.jp/

名前:平良典子
職種:学生
出身:東京都日本文化や伝統工芸が大好きな大学4年生。
趣味は水引を編むこと、書道、箏を弾くこと。
写真は水引を編んだもの。
ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧がICTを駆使したサステナブルな 世界を体験できるイベント「PreMoFF」に登壇。
2021年10月16日

Freewill, Inc.が開催する、
ICTを駆使したサステナブルな世界を体験できるイベント
“The Museum of Freewill & Future” 通称「MoFF」。
そこに先駆けて行われる「Pre MoFF」に
ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧圭吾が登壇しました。

ご一緒させていただいたのは、
ジュエリーブランド「HASUNA」の白木夏子さんと、Value Frontier株式会社の梅原由美子さん。
人や地球環境、社会、地域に配慮した考えや行動を指すエシカルをテーマにトークセッションをしました。
オンラインの参加も可能だった今回、多くの方にご覧いただけたようです。
Freewill, Inc.さん、ありがとうございました!
■ イベント概要
イベント名:Pre MoFF
Ethical Session / エシカルマーケット!作り手側の想い
日 時:10月15日(金)17:30~19:00
場 所:オンライン(ZOOM)
参加費:無料
登壇者:ニッポン手仕事図鑑 大牧 圭吾氏 × HASUNA 白木 夏子氏 ×
Value Frontier 梅原 由美子氏 × Freewill Kanako Shiraki 他
滋賀県米原市で「プロが教える!まいばら動画制作講座」に登壇しました。
2021年10月11日


10月9日(土)-10日(日)に滋賀県米原市の米原市役所にて開催された
「プロが教える!まいばら動画制作講座」に 編集長大牧と
ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー高地、熊谷の3名が講師として登壇しました。

ご参加いただいたのは、20代〜60代までの主婦や自営業、
観光関係のお仕事をされている方など幅広い層のみなさま。
映像制作は初心者の参加者が、映像制作の基礎を学びながら、2日間に渡り、
実際に撮影・編集を行い、発表まで行いました。

1日目は映像の構成、一眼レフやスマホでの撮影の仕方を学んだ後に
醒ヶ井宿を散策しながら各自スマホでの撮影を実施。
2日目は実際に撮影した動画素材を使って各自で編集作業。
映像編集ソフト「AdobePremiere」を使用し、講師のフォローを受けながら、
それぞれの視点で個性豊かな映像が生まれました。

撮影を通して、いつも見慣れた地元がより豊かに映ったという声が多く、
米原市の魅力を再認識した機会になったようです。
また、米原市では米原市の魅力を発信するべく、映像コンテストも実施予定。
米原市、また近隣の地域の方にも、ご参加いただければと思います!
【イベント概要】 「プロが教える!まいばら動画制作講座」
日時:2021年8月28日(土)10:00〜16:00 撮影講座
8月29日(日)10:00〜16:00 編集講座
会場:米原市役所、醒ヶ井宿 主催:米原市
【名古屋伝統産業インターンシップ第2回目】名古屋黒紋付染の商品開発インターンシップを開催します。
2021年10月8日
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株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。
第1回目は尾張仏具の工房「京屋伊助商店」、
第2回目は12月3日-4日で名古屋黒紋付染の技術を継承する「山勝染工」での
商品開発インターンシップを開催します。
■山勝染工株式会社(https://yamakatu.co.jp)について
美しい黒色と堅牢度の高さで名高い染織品である、
国指定の伝統的工芸品の名古屋黒紋付染。
大正8年創業して以来、長年守り引き継いでいるのが山勝染工です。
伝統を守るだけでなく、ライフスタイルの変化に合わせて
新しい価値を積極的に生み出す工房です。
■インターンシップ・プログラムについて
日程: 2021年12月3日(金) ~ 2021年12月4日(土)
開催場所:
山勝染工株式会社(愛知県名古屋市西区城西2-6-28)
※オンライン開催に変更となる場合があります
体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・工房見学や就業体験をする
【2日目】
・商品開発のアイデアを考える個人ワーク
・プレゼンテーション
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。
「伝統工芸や産地に貢献したい」という想いがある方であれば
経験やスキルは必要ありません。
ご興味がある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!
▼ご応募はこちら 【応募締切:11月14日(日)正午12時】まで▼
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります
https://nippon-teshigoto.jp/nagoya_kogei_form
老舗活版印刷会社・築地活字さんのクラウドファンディング目標金額573%を達成!
2021年10月3日

ニッポン手仕事図鑑の最初の動画の被写体となり、
原点をともに築いてくださった、
株式会社 築地活字さんがANA運営のWonderFLYにて挑戦していた
クラウドファンディングが終了いたしました。
(WonderFLY:https://wonderfly.ana.co.jp/cf/ideas/1016#navi)
ニッポン手仕事図鑑は、プロジェクトの運営、企画、広報と
全面的にご支援させていただきました。
結果は、
支援総額:¥2,869,500
目標達成率:573%
サポーター数:479人
と非常に多くのご支援をいただきました。
この場を借りまして、 改めて御礼申し上げます。
目標額を達成できたことはもちろんですが、
何よりも479人の方に想いが届き、 行動していただけたことに嬉しく思っております。
今回のクラウドファンディングをきっかけに、
活版に初めて触れた方も多いかと思います。
それぞれの楽しみ方で楽しんでいただき、
時には周りの人にも伝えていただけるとありがたいです。
ある意味、ここから築地活字さんにとっても、
新たなスタートとなります。
ニッポン手仕事図鑑も活版の文化を未来に残していくために、
できる限りの行動をしていきたいと思います。
引き続き、築地活字さんと活版の文化をよろしくお願いいたします。
「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」を宮崎県高鍋町にて開催中です!
2021年9月10日
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宮崎県高鍋町にて映像コンテスト
「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」を開催します。
テーマは「10年後の自分に見せたい、高鍋町の“○○”が詰まった映像」。
10年後の自分が、当時作った映像を見て高鍋町の良さを再確認する。
現在、10年後の自分と同じ年代の方が映像を見て、高鍋町への10年前の思い出に浸る。
高鍋町にゆかりがある方々もない方も、高鍋町に想いを向けるきっかけにしたいと考え
本映像コンテストを企画いたしました。

― コンテスト概要 ―
【テーマ】
「10年後の自分に見せたい、高鍋町の“○○”が詰まった映像」
【応募資格】
不問。プロもアマチュアも参加O Kです。
高鍋町外にお住まいの方も応募できます。
地元の魅力再発見の機会にもつなげたいという想いから、
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで
映像制作をしたことがない人でも参加できるコンテストになっています。
【応募部門について】
①「ノーカット部門」(スマホ撮影のみ)
編集なしで作る、15秒以内のスマホ撮影動画
②「ショートカット部門」(スマホ撮影のみ)
1分以内の短編映像
③「フリースタイル部門」(スマホ・デジタルカメラ撮影両方O K)
1分以上の映像作品。撮影機材や編集に関して規定なし
【表彰について】
2月下旬に高鍋町にて表彰式を予定しております。
【賞について】
最優秀賞、優秀賞、学生賞、シニア賞(65歳以上)、キッズ賞(小学生以下)、特別賞を用意。
●最優秀賞(raytrek賞):raytrek R5-TA5 写真・動画編集向けモデル(メモリ32GBカスタム)
●優秀賞(ホテル四季亭賞):3万円+副賞(地域の特産品)
●学生賞(餃子のまち高鍋賞):1万円+副賞(地域の特産品)
●シニア賞(和こころ笹舟賞):1万円+副賞(地域の特産品)
●キッズ賞(イタリア食堂 俵 Tawara賞/日向利休庵賞):地域の特産品
●特別賞(海と太陽賞/餃子のまち高鍋賞/児湯農業協同組合代表理事組合長賞):地域の特産品
【応募方法】
LINEでの応募、もしくは応募フォームにて下記までお送りください
▼LINE応募
https://lin.ee/1O0FqWo

▼応募フォーム
必要事項を記入の上、ファイル送信やドライブサービス(ギガファイル便)を利用の上、
URLを応募フォームに記入し応募してください
https://nippon-teshigoto.jp/takanabe-award2021
【募集締切】
2021年12月15日23時59分まで
――――――――――――――――――――
コロナ禍でふるさとに帰りたくても帰れない方々にとって
今回のコンテストで誕生する動画が励みになればいいなと思っております。
たくさんのご応募をお待ちしております!
【イベント概要】
「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」
主催:高鍋町、株式会社サードウェーブ(raytrek)
運営:ニッポン手仕事図鑑
「まいばらメモリアル映像コンテスト」を滋賀県米原市にて開催します!
2021年8月31日
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滋賀県米原市にて映像コンテスト
「まいばらメモリアル動画コンテスト」を開催します。
テーマは「ちょうどえぇ まいばら」。
伊吹山や梅花藻などの豊かな自然と、新幹線停車駅を有する抜群のアクセス性、
充実した子育て環境を併せ持つ、何をするにも「ちょうどえぇ」まちである米原市。
あなたにとっての「ちょうどえぇ まいばら」な動画を募集します。
テーマである「ちょうどえぇまいばら」な動画であれば、新たに撮影することはもちろん、
過去に撮影した動画を応募いただくことも可能です。
― コンテスト概要 ―
【テーマ】
「ちょうどえぇ まいばら」
【応募資格】
不問。(プロ、アマチュア、個人、グループ、年齢、国籍は一切問いません)
米原市外にお住まいの方も応募できます。
【応募部門について】
①「ノーカットメモリアル部門」
編集なしで作る、60秒以内の撮影動画
②「ショートカットメモリアル部門」
編集ありの2分以内の短編動画
③「ロングメモリアル部門」
5分以内、編集ありの映像作品
【表彰について】
2月下旬に米原市役所にて表彰式を予定しております。
【賞について】
一般賞、学生賞(中学生以上の学生)、キッズ賞(小学生以下)、
シニア賞(65歳以上)、特別賞を用意。
●ノーカットメモリアル部門
・一般賞 賞金1万円と副賞(2作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金1万円と副賞(2作品)
・キッズ賞(小学生以下) 賞金1万円と副賞(2作品)
・シニア賞(65歳以上) 賞金1万円と副賞(2作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞
●ショートメモリアル部門
・一般賞 賞金2万円と副賞(1作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金2万円と副賞(1作品)
・キッズ賞(小学生以下) 賞金2万円と副賞(1作品)
・シニア賞(65歳以上) 賞金2万円と副賞(1作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞
●ロングメモリアル部門(5分以内)
・一般賞 賞金5万円と副賞(1作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金5万円と副賞(1作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞
●#まいメモ公式サポーター(協賛企業)
ローザンベリー多和田賞:ローザンベリー多和田 年間パスポート(ペア)
グランエレメント賞:グランエレメント宿泊券
(レギュラーdayのみ、4人様1室、全タイプから選択可)
グランスノー奥伊吹賞:グランスノー奥伊吹 ペアリフト券
Cafe du MBF賞:特製ギョーザ20個入12か月分(引換券をお渡しします)
B★LOVANGA賞:特製食パン1斤12か月分(引換券をお渡しします)
BIG・BREATH賞:(決まり次第、更新します)
米原市商工会賞:(決まり次第、更新します)
応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
【イベント概要】
「まいばらメモリアル映像コンテスト」
主催:米原市
協力:ニッポン手仕事図鑑
宮崎県高鍋町で映像制作講座を開催。宮崎日日新聞の記事にも取り上げていただきました。
2021年8月27日
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8月5日(木)-6日(金)に宮崎県高鍋町の高鍋高等学校にて
初心者向けの映像制作講座を開催しました。
ご参加いただいたのは、中学生、高校生の地元学生や、事業者の方、70代の方など
幅広い層の総勢10名の高鍋町民のみなさま。
ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林と熊谷が講師となり、
一人でオリジナル映像を制作できるようになるまでのプログラムを実施しました。
1日目は映像の構成、一眼レフやスマホでの撮影の仕方を学んだ後に
舞鶴公園を散策しながら各自スマホでの撮影を実施。
2日目は実際に撮影した動画素材を使って各自で編集作業。
映像編集ソフト「AdobePremiere」を使ったことがない方ばかりの中、
講師のフォローを受けながら、
見事ほぼ全員がBGMやテロップ付きの2分間の映像を完成することができました。

参加者のみなさまからは、
「これからも映像を作り続けたい!」
「普段見ている景色が違う目線で見ることができて面白かった」
「将来の夢に近づくことができた」
などの嬉しいお言葉もたくさんいただきました。
映像制作講座は宮崎日日新聞にも取り上げていただきました!

この講座が地元の良さを再発見するきっかけになり、
さらには地域にビデオグラファーが誕生し、
地域のPR映像がたくさん生まれたらとても嬉しいです。
また、高鍋町では今年に映像コンテストも実施予定。
たくさんの方にご参加いただき、高鍋町で一丸となって盛り上がれればと思っています。
ご参加いただいた高鍋町のみなさま、ありがとうございました。
コンテストのご参加もお待ちしております!
【イベント概要】
「たかなべ映像制作講座」
日時:2021年8月5日(木)10:00〜16:00 撮影講座
8月6日(金)10:00〜16:00 編集講座
会場:宮崎県立高鍋高等学校
主催:高鍋町、株式会社サードウェーブ
下妻市の魅力を発信しつづけるために/荒川安莉
2021年7月13日
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都心から車を一時間半ほど走らせた場所にある茨城県下妻市。
市内には、関東最古の八幡様である大宝八幡宮、筑波サーキットといった観光スポットが
多く見られます。
そんな下妻市の地域おこし協力隊として活動している荒川安莉さんに今回はお話をうかがいました。

下妻市地域おこし協力隊第一号としてできることはなにか
「2020年6月22日から協力隊としての活動を始めました。」
そもそも地域おこし協力隊とはいったい何なのか。
地方自治体が都市地域からの移住者を『地域おこし協力隊員』として任命し、
地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、
農林水産業への従事、住民支援などの地域協力活動を行いながら、
その地域への定住・定着を図る総務省の取組のことをいいます。
下妻市には現在協力隊が3名いますが、そのなかでも荒川さんが任命者第一号だったそう。
「下妻市の農業と食のPR活動、筑波サーキットと下妻市民を繋げる活動、
この2つの柱で活動しています。」

社会人になってから料理に目覚めた荒川さんは、料理教室に通い料理ライセンスを取得。
その資格を活かして、いずれカフェ経営をしたいと考えるようになりました。
自身の結婚式では、夫の後輩が経営するつくば市の農場より、
とれたての野菜を仕入れ、ゲストに提供しました。
その際に、地場野菜をもっと多くの人に広める仕事がしたいと強く感じたそうです。
また、夫がアマチュアレーサーとして筑波サーキットを利用しており、
レースの際に、付き添っていたものの、下妻市自体はあまり知りませんでした。
その経験から、筑波サーキットの利用者にもっと下妻市の魅力を伝えたい、と
考えるようになったのが活動のきっかけでした。
「協力隊がどのような仕事をしているのかを伝え、その認知を高めるところから始めました。」
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、
着任前に下妻市に行く機会を作ることができなかった荒川さん。
着任後は、「協力隊ってなにをやっているの?」という疑問に答えながら、
認知を高めることが最初の活動になりました。
その後は、下妻市の農業と食の魅力を伝える活動として、
下妻市の地場野菜を使った料理や特産物の委託販売を『しもつまベジっ娘』として出店。
筑波サーキットと市民を繋げる活動では、
令和2年12月より三社協定会議(筑波サーキット、道の駅しもつま、サンSUNさぬま)の
コーディネーターに就任しました。
下妻市外だけでなく下妻市内にも視野をひろげ、地域の人が活動する場として、
コミュニティスペース「かふぇまる」の利活用にも力を入れています。

野菜には値段に隠れた価値がある
下妻市の農業と食のPR活動は、具体的にどういったものなのでしょうか。
「市内飲食店と農家の橋渡し役として活動しています。」
農家の人たちと仕事をするにあたり、荒川さん自身も農業を経験したそう。
「農家の人たちが抱える問題を一緒に作業しながら聞き、解決策を考えました。
夏場の炎天下での作業や、深夜・早朝に行われる作業が大変でしたが、
自分が実際に体験したからこそ農家さんへの質問もできるようになった」と荒川さんは話します。

関東鉄道常総線で行われている「ビール列車」にて、下妻甘熟梨を使った「梨ジャム」を販売。
また「しもつまライフマーケット」にて、農家の食材を使った料理の販売を実施。
ここでは、お米の食べ比べなど、素材の味を活かした料理を提供しました。
さらに、農家と市内のパン屋との連携を取り持ったり、
YouTubeで収穫の様子を撮影したいと飲食店と農家を仲介したりと、
橋渡しの役割を着々とこなしています。
筑波サーキットからひろがる輪
「下妻のまちがサーキット利用者のニーズと合っていないのが現状です。
しかし、工夫次第で、サーキット利用者が地域経済を活性化できる可能性があると思います。」
筑波サーキットは参加型のサーキットで、ライセンス会員数は約7500名。
2輪(バイク)の会員を中心に、年間15万人以上が利用する茨城県有数のスポーツ施設です。
観客を合わせるとさらに多くなり、埼玉・千葉・東京・神奈川といった南関東から参加している
40代~50代の人が利用者の7割を占めています。
しかし、利用者に下妻市内に来てもらうには少し立地が悪く、
帰り道の高速道路とは逆方向であったり、
そもそもサーキットから市街地まで車で10分程度かかったりといった問題を抱えています。
そこで荒川さんは、まず市民向けに筑波サーキットの認知を高める活動として、
下妻市民向け筑波サーキット体験走行というイベントを開催。
また、レース参加者には下妻市のお土産品を求めている方が多数いることから、
特産品の委託販売も行いました。
「大きいイベントをやるよりも、確実にできるものから始めて認知を高めていきたいです。」
イベントの規模自体はそこまで大きくなく、小さなものから実験的にスタートし、
アンケートや売り上げなどでデータを収集・分析するスタイルをとっている荒川さん。
イベント開催時の情報発信方法の改善や、ばら売りするよりも詰め合わせのほうが
売り上げがよいといった今後に活かせる情報が多く見つかったそう。
小さな輪を繋げてひろげる活動を
知り合った人からつながる人脈や、相手側からの依頼など
一年間で様々なイベントスケジュールをこなす荒川さん。
今後の活動や目標についてお聞きしました。
「筑波サーキット、筑波サーキット利用者、下妻市、下妻市民の4者を繋げる活動を行います。」
筑波サーキットでマルシェ、特産品販売を定期開催できるようにし、
下妻市民向けに対象者を細かく分けながらサーキット体験走行会実施したいと考えています。
また、サーキット利用者に下妻市の認知を高めて、ふるさと納税を伝える活動も行いたいです。
さらに、「市内の飲食店と農家の連携で地産地消を促し、
三社連携(道の駅しもつま、筑波サーキット、SUNサンさぬま)で
コラボ企画も行っていきたい」と、具体的に話していく荒川さん。


実は、着任時に市の担当者から「3年後を見据えた行動をするように」と言われたそう。
任期終了後はどのように考えているのでしょうか。
「野菜を市内だけでなく県外にも広めていき、
農家さんにとってかゆいところに手の届く存在になりたいです。」
今後は、協力隊での経験を自分の仕事に活かしたいそう。
一歩ずつ確実に夢の実現へと歩みを進めるその姿に、自分も頑張ろうと思いました。

名前:耿
現在東京に住んでいる鹿角出身者です。
鹿角、秋田に関連したお店を探すのが好きです。
動物に好かれる体質になりたい。
ニッポン手仕事図鑑がプロデュースした福岡県の伝統⼯芸品の新商品が、雑誌「家庭画報」に掲載されました。
2021年7月9日


世界⽂化社が発⾏する雑誌「家庭画報」との共同プロジェクトとして
実施された、福岡県の伝統⼯芸品の新商品開発の概要が
「家庭画報」4月号・7月号に掲載されました。
「博多織」「⼩⽯原焼」「⾼取焼」の職人と
家庭画報のクリエイターのコラボレーションによって生まれた、
伝統的⼯芸品ならではの美しさと機能性を兼ね備えた逸品。
料理研究家、テーブルコーディネーター、フローリストといった
実際に商品を用いる視点から開発したため、
皆様の生活に寄り添う実用的な商品となっております。
4月号ではコラボ商品のアイデアが、
7月号では実際に完成した商品とその詳細が、
それぞれクリエイターの想いと共に紹介されております。


「家庭画報」7月号は全国の書店、及びオンラインにて
お買い求めいただけます。
商品詳細や購入方法など、詳しくはこちらからご覧いただけます。
<PRESSRELEASE>ニッポン手仕事図鑑×家庭画報プロデュース
雑誌「家庭画報」について、詳しくはこちらから。
<家庭画報.com>https://www.kateigaho.com/
【Bar KO-BO 第二十六夜】
伊勢型紙職人×大島紬職人
2021年6月5日
ニッポン手仕事図鑑が雑誌「家庭画報」とコラボレーションし、福岡県の伝統工芸品の新商品を開発しました。
2021年6月2日


この度、株式会社ニッポン⼿仕事図鑑は、
世界⽂化社が発⾏する雑誌「家庭画報」との共同プロジェクトとして、
福岡県の伝統⼯芸品の新商品開発を実施しました。
6⽉1⽇より「家庭画報.com」、6⽉16⽇からは⼤丸東京店、博多⼤丸 福岡天神店にて、
それぞれ販売をスタートいたします。
福岡県の「伝統的⼯芸品新商品開発事業」であり、
⻄⽇本豪⾬の復興⽀援の⼀環としてスタートした今回のプロジェクト。
「博多織」「⼩⽯原焼」「⾼取焼」3つの産地と
家庭画報を代表する3名のクリエイターがコラボレーションし、
それぞれの専⾨分野と伝統的⼯芸品の美しさ、機能性を⽣かし、
新たな発想で暮らしに寄り添う、モダンな逸品が生まれました。

左から)藤野幸信さん、宮澤奈々さん、横瀬多美保さん
福岡県の伝統的工芸品の素晴らしさを、
この機会に、皆さまも是非ご体感ください!
商品詳細や購入方法など、詳しくはこちらからご覧いただけます。
<PRESSRELEASE>
ニッポン手仕事図鑑×家庭画報プロデュース
雑誌「家庭画報」について、詳しくはこちらから。
<家庭画報.com>
https://www.kateigaho.com/
【Bar KO-BO 第二十五夜】
紅型職人×南木曽ろくろ細工職人
2021年5月28日
【Bar KO-BO 第二十四夜】
和太鼓職人×ガラス工芸職人
2021年5月24日
【青森県三戸町】ニッポン手仕事図鑑インターン生が書いた取材記事を公開!!
2021年5月15日
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昨年3月にふたりごと文庫編集室のメンバー3人で、青森県三戸町へ取材に行き、取材記事を執筆。
遂に!今年3月、青森県三戸町のローカルメディア『サンノワ』にて公開されました!!
あの猫のキャラクターで有名だったり
美味しいものがたくさんあったり
五十嵐さんコンビがいたりする三戸町。
その魅力がぎゅぎゅっと詰まっている『サンノワ』。
今回は私たちインターン生がよそ者目線で書いた取材記事の中から5記事を紹介します!!
たった2日間しか過ごしていませんが、
私たちインターン生は三戸町のファンであり、
新たな心の”ふるさと”だと思っています。
さぁ、1…2…3!三戸!りんごだけじゃない青森県三戸町の魅力にせまりましょう!!
糠部神社

インターンツアーで1番最初に訪れたのは、
ここ糠部神社。”ぬかべ”と読みます。
「歴史を守るだけではなく、時代に合わせて歴史を伝えていく。
歴史を過去だけのものにするのではなく、現在も生きさせる。」
歴史の重要さと奥深さを教えてくださった宮司の石川さん。
優しい笑顔で、私たちを優しく向かい入れてくれた素敵な方でした。
取材でお世話になったので、境内の掃除のお手伝いしに行かなきゃ!!!
この記事について詳しくはこちら!
りんごだけではない、青森の日本一!

青森といえば…「りんご」。
いや、青森といえば「ニンニク」も思いつくようになってください!!
ニンニクの日本一の生産量を誇る青森。
笑顔が素敵な吉田さんのつくるニンニクは甘くて美味しい!
そんな美味しいニンニクを食べることのできる、
ガーリックマニアにおススメのお店「だるま食堂」も記事で紹介しています。
あぁ、また、だるま食堂で三戸町の皆さんとニンニク料理を食べたい…
この記事について詳しくはこちら!
ジュノハート

皆さんは、さくらんぼの種類をいくつご存知ですか⁈
さくらんぼについての予備知識が全くなかった、私たちインターン生が突撃お邪魔したのは、
八戸農業協同組合さくらんぼ専門部の部長である山田仁志さんの農園。
『一度手を入れたら木が死ぬまで面倒を見るのが使命』と、私たちに熱く語る山田さん。
山田さんのつくるさくらんぼの一種、「ジュノハート」は、
女神がもたらした幸運のさくらんぼとも言われる、高級なさくらんぼです。
この記事について詳しくはこちら!
三戸を一望できる望岳亭と…。

思わず「ヤッホー」と叫びたくなる景色が広がる三戸城跡県立城山公園の『望岳亭』。
糠部神社を訪れた後は必ず立ち寄るべきスポット。三戸町を一望できます!
三戸城跡城山公園は春に1,600本のサクラが咲き誇る青森県南随一のサクラの名所としても有名!
「さんのへ春まつり」開催時には、県内外から多くの人々が訪れるとのこと。
今年は2年ぶりに開催!見に行きたかった…
この記事について詳しくはこちら!
まちの楽校、加藤パン、三戸町の“ほっこり”

店内で“ほっこり”
食べて“ほっこり”
知って“ほっこり”
人に“ほっこり”
三戸町にはあたたかい人が多いから、至る所で“ほっこり”を感じるのでしょう。
「あんかけパン」も気になるかもしれませんが、「松皮煎餅」が何枚でも食べたくなるお菓子で、
ハマること間違いなしです!!
この記事について詳しくはこちら!
いかがでしたか⁈
まだ、取材記事は3分の1。
まだまだ三戸町には知られざる名所がたくさんあります!!
残りの記事も後々紹介しますね!
【Bar KO-BO 第二十三夜】
菊間瓦職人/鬼師×家具職人
2021年5月14日
初心者のためのもりおかSNS動画制作講座を開催しました。
2021年5月11日
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3月27日(土)28日(日)、盛岡市主催、
初心者のためのもりおかSNS動画制作講座を
編集長 大牧とニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林が
講師として開催しました。
「You Tubeでお店のPRをしてみたい!」
「部活動のプロモーション動画をつくりたい。」
「地元の情報発信に力を入れたい。」
など、映像を使い情報を発信していきたいという方を対象に、
2日間に渡り、映像制作のキホンを学びながら、
実際に撮影・編集・制作した映像の発表までを行いました。
1日目はニッポン手仕事図鑑にも出演いただいている、
南部鉄器職人の田山鐵瓶工房さんが営む、
「お茶とてつびんengawa」さんにもご協力いただき、
盛岡の観光スポットを散策しながら、撮影を行いました。
2日目は、1日目に撮影をした素材を使用し、編集作業。
わからないところは、随時ビデオグラファーに確認をしながら、
コツコツ編集を進めました。
最後には、完成した映像の発表会を開き、
それぞれに講師からアドバイスをフィードバック。
今後、今回学んだスキルをどう活かしたいかなど、お話しいただきました。
みなさん映像制作は全くの初心者でしたが、
個性あふれる、すばらしい映像が完成しました。
これを機会に、映像で地域の魅力を発信してくれる人が増えたら嬉しく思います。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!




【イベント概要】
「初心者のためのもりおかSNS動画制作講座」
日時:2021年3月27日(土)10:00〜16:00 撮影講座
3月28日(日)10:00〜16:00 編集講座
会場:プラザおでって
主催:盛岡市役所
FM長野ラジオ『Saturday D』に編集長大牧が出演しました!
2021年5月11日


3月13日(土)、編集長 大牧がF Mラジオ『Saturday D』に出演しました。
ドライブで行って楽しめる週末のイベント情報や
充実した休日を過ごすためのヒントをご紹介している『Saturday D』。
ニッポン手仕事図鑑の活動内容や想いを長野県の皆さんに
お話しする機会をいただきました。
コーナー終了後には、リスナーの皆様から
たくさんの反響をいただいたと、ご報告をいただきました。
これを機会に日本の伝統工芸品や手仕事に興味を持つ方が
一人でも増えたら嬉しいです。
出演当時にパーソナリティをご担当いただいた本間香菜子さん、
ディレクターの高寺直美さん、その他ご協力いただいたFM長野のみなさま、
本当にありがとうございました!
【番組情報】
FM長野ラジオ『Saturday D』
パーソナリティ:高寺直美さん
出演放送日時:2021年3月13日(土) 11:00-12:00
WEB:FM長野『Saturday D』公式サイト
(http://fmnagano2.com/saturdayd/)
【Bar KO-BO 第二十二夜】
籐工芸職人×張子職人
2021年5月8日
【Bar KO-BO 第二十一夜】
雛人形職人×アイヌ工芸職人
2021年5月1日
【Bar KO-BO 第二十夜】
播州織職人×轆轤職人
2021年4月17日
【Bar KO-BO 第十九夜】
グローブ職人×印傳甲州職人
2021年4月8日
【Bar KO-BO 第十八夜】
琉球びんがた職人×金型彫刻職人
2021年4月4日
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が初めて国語の教科書に掲載されています!
2021年4月1日
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2017年9月に発売されたニッポン手仕事図鑑の本
「子どものためのニッポン手仕事図鑑」が、
2021年度版中学2年生の国語の教科書(光村図書)に
掲載されています。
日本にはたくさんの素晴らしい手仕事があることを、
しっかりと子どもたちに届けていきたい。
子どもたちが手仕事に触れるきっかけが、
少しでも広がっていけばと制作した一冊です。
普段見ることのできない手仕事を、
職人さんのインタビューとともに紹介しています。
今回、中学2年生に読んでほしい本として、
「本の紹介」のコーナーに掲載いただいています。
全国の子どもたちに、将来の仕事を考えるきっかけに。
また、手仕事の職人さんという仕事が一つの選択肢として、
身近に感じていただけたらと思います。


『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が
「北海道青少年のための200冊」に
選定されました!
2017年9月23日に発売されたニッポン手仕事図鑑の本
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が、
「北海道青少年のための200冊」に選定されました!
平成30年度に新しく選定された52冊のうち、
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』は、
幼児・小学生の部五年生向けの一覧に追加されました。
【Bar KO-BO 第十七夜】
山形桐箱職人×籠職人
2021年3月27日
【Bar KO-BO 第十六夜】
日田下駄職人×いわき絵のぼり職人
2021年3月17日
【Bar KO-BO 第十五夜】
上丹生彫刻職人×新庄亀綾織職人
2021年3月11日
【Bar KO-BO 第十四夜】
鬼瓦職人×漆陶職人
2021年3月5日
【Bar KO-BO 第十三夜】
山形鋳物職人×木工職人
2021年2月28日
【Bar KO-BO 第十二夜】
寄木細工職人×漆職人
2021年2月18日
編集長 大牧が電子書籍ストアhontoブックキュレーターに選ばれました
2021年2月18日
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(画像をクリックでhontoサイト対象ページへ遷移できます)
編集長 大牧が電子書籍ストアhontoブックキュレーターに選ばれました。
編集長 大牧のブックツリーテーマは
『先が見えない今こそ読み返したい、「基本」の大切さを教えてくれる本』。
読み返すたびに「基本」の大切さを思い出させてくれて、
背中をポンと押してくれるお気に入りの本を5冊、紹介しています。
編集長 大牧のおすすめ、ぜひご覧ください。
「ブックキュレーター」とは
作家、編集者、書店員等の本の専門家や著名人などが、
独自のテーマと自由な選書に沿って
本を紹介するサービスを「ブックツリー」といいます。
ブックキュレーターとは、このブックツリーを作成・紹介してくれる
本に精通した方のことをさします。
【Bar KO-BO 第十一夜】
土佐打刃物職人×組子細工職人
2021年2月11日
【Bar KO-BO 第十夜】
紀州箪笥職人×畳職人
2021年2月5日
【Bar KO-BO 第九夜】
薩摩切子職人×松本家具職人
2021年1月29日
【Bar KO-BO 第八夜】
つまみかんざし職人×紙布職人
2021年1月29日
「SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう講座」に編集長 大牧が登壇しました。
2021年1月20日
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1月17日(日)、編集長 大牧とゲスト講師としてSkima信州編集長山本 麻綾氏と共に
登壇し、『シビックプライド醸成市民講座』を開催しました。
「SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう」というテーマで、
コンテンツマーケティングの基礎知識や情報発信とは何か、
結果を出すためのWEBサイトやSNSの作り方などをお伝えしました。
当日は、「鹿角の魅力を発信したい」「友好的なS NSの発信を学びたい」等、
高校生からご年配の方まで幅広い層の鹿角市民の方々にご参画いただきました。
鹿角市民の方がグラフィックレコードを作成していただいたりと、
皆様にご協力いただいたおかげで、非常に有意義な講座になったかと思います。
これをきっかけに、鹿角市の魅力を発信する方が増えたらいいな、
と楽しみにしています。
ご協力、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
【イベント概要】
シビックプライド醸成市民講座
日時:2021年1月17日(日)
13時30分~15時30分(開場13時)
場所:文化の杜交流館コモッセ 講堂
講師:山本 麻綾氏
(Skima信州、長野県の観光WEBメディア代表)
大牧 圭吾氏
(株式会社ファストコム、鹿角ローカルメディア「スコップ」発行人)
URL :https://www.city.kazuno.akita.jp/shisei_machizukuri/shiikikasseika/7/5980.html
『シビックプライド醸成市民講座』に編集長 大牧が登壇します。
2021年1月8日
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(画像をクリックでPDFが立ち上がります)
1月17日(日)、『シビックプライド醸成市民講座』に、編集長 大牧が登壇します。
シビックプライドとは、シビック(市民の、都市の)+プライド(誇り)を合わせた、都市に対する市民の誇りを指す言葉です。単に思いだけにとどまらず、その都市の課題解決や活性化といった、具体的な行動に取り組む姿勢も含んでいるのが特徴です。
本講座では、情報が飽和している中において、自分が発信する情報をいかに多くの方に届けられるかを、地域情報発信の経験と実績を有する編集長 大牧が講演します。
参加費は無料です。
ご希望の方は電話または下記URLの申込フォームからお申込みください。
【イベント概要】
シビックプライド醸成市民講座
日時:2021年1月17日(日)
13時30分~15時30分(開場13時)
場所:文化の杜交流館コモッセ 講堂
講師:山本 麻綾氏
(Skima信州、長野県の観光WEBメディア代表)
大牧 圭吾氏
(株式会社ファストコム、鹿角ローカルメディア「スコップ」発行人)
定員:50名
URL :https://www.city.kazuno.akita.jp/shisei_machizukuri/shiikikasseika/7/5980.html
お問い合わせ:0186-30-0205
(政策企画課 政策推進班)
何でもある!村上市の「新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』」第3部
2020年12月21日

④今でもリクエスト募集中!「#村上市のどこが見たい?」
『あなたにまごころ届け隊』は、帰省できない学生に向けた自治体の事業ですが、臥牛山さん自身も帰省自粛の学生のために自ら始めたことがあります。それは「#村上市のどこが見たい?」です。村上市に行きたいけど行けない。そんな人のために、スマホで撮影した村上市のあらゆる場所をTwitterやInstagramに投稿。自分だからできること、どこにでも行けることが自分の売りだとおっしゃっていた臥牛山さん。「いつも見ていた風景だった!嬉しいです!」など、市外の学生にも市内の人にも高評価!臥牛山さん自身も番組にできそうだなと思いながら楽しんでやっているそうです。
『あなたにまごころ届け隊』のような特産品支援をやっている自治体はニュースでも取り上げられてきていましたが、「#村上市のどこが見たい?」のような取り組みは他では見たことがないと思います。私は、地方出身で上京してきた身なので、食べ物などのモノもいいけれど、景色も恋しくなる。この臥牛山さんが始めた取り組みは帰省できない学生さんにとっては懐かしさを感じつつも、少しだけ地元に帰った気分になれるのではないかな?と思い、とても素敵だなあと思いました。
最近では、「#村上市のここど~こだ」クイズもしていますが、リクエストがあると嬉しいとのこと。市外の人も市内の人も、どんどんリクエストしていきましょう!!

#がくぶち歩きも…
⑤最後に一言
最後に、臥牛山さんから、市外にいる学生さんや市内の方向けに一言もらいました。
まずは、市外にいる学生さんへ、「『#村上市のどこが見たい?』のリクエストしてね!!どこへでも行きます!!そして、帰ってきてとは簡単に言えない状況だけど、地元(村上市)との繋がりはずっと持っていてほしい」とおっしゃっていました。
市内の人へは、「なんもないと言わずに、こんだけ魅力があるんだ村上市!と知ってほしい、地域同士の理解も深めてほしい」とのことでした。
そしてそして、本当の最後に臥牛山さんが言い残した”破れない壁”。
それはInstagramやTwitterの”鍵垢”。
人を知りすぎている村上独特の文化により、せっかく自分たちのやっていることに鍵をしてしまっていて他の人が見ることができないようになっていることがあるそうです。なので、村上のいいところを共有し、地域内の理解を深め、関係人口を拡大するためにも、村上市外の人に村上の魅力を知ってもらうためにも鍵を外してほしいと臥牛山さんは願っています。
⑥編集後記
新型コロナウイルスは今までの日常を一変させてしまいましたが、村上出身の方は、帰省が難しくなったからこそ、新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』のような事業などを通して、地元の魅力やあたたかさを改めて感じることができたのではないでしょうか。 また、新型コロナウイルス第3波で、また地域間の行き来が難しくなってきています。
今まで村上市を知らなかったり、行ったことなかったりする人に、この記事を読んで村上市に行ってみたい!塩引き鮭や村上牛を食べてみたい!臥牛山さんに会ってみたい!という方が1人でもいたら嬉しいのですが、まずはふるさと納税やネット通販などで村上の食を堪能して欲しいなと思います!

インタビュー最後に、流行りのハートマークをしてくださった、お茶目な臥牛山さん。
(私が不慣れすぎてスクリーンショットのタイミングが悪すぎました。すみません…)
特産品支援はまちの取り組みで、地域おこし協力隊の方は直接に関係ないですが、「#村上市のどこが見たい?」のように、自ら学生を応援しよう!まちを盛り上げよう!と情報発信していて、本当にすごいなと思いました。インタビューのご協力ありがとうございました。
今後も臥牛山さんが発信する情報を楽しみにしています!!

みなさん!Instagramの“鍵”は外しましょうね(笑)
そして、村上市の魅力をみんなで共有しましょう!!
さ、さ、最後に…!!
なんと!記事を書き終えた後に嬉しい情報が!!

第3弾!新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』が行われることが12/10に発表されました。申し込み期間は、来年の1/29まで!!村上市出身の学生が羨ましいです。村上市出身の学生さん、地元愛をどんどん深めちゃってください!!

名前:鈴木晴野
職種:学生
出身:千葉県香取市地元と散歩とカメラが大好きなおばあちゃん大学生。
おいしい食べ物には目がない、食いしん坊ガールでもあります!!
食との出会い…素敵な風景との出会い…人との出会いを大切に。
(写真は実家の隣です。)
何でもある!村上市の「新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』」第1部
2020年12月16日

こんにちは。ふたりごと文庫のTwitterを毎日更新しています!
食いしん坊インターン生 鈴木晴野です。
みなさん『特産品支援』という言葉をご存知ですか?
特産品支援は新型コロナウイルスが流行り、なかなか実家に帰りにくくなってしまった学生を応援しようと地方自治体が始めた取り組みです。
私はこのまちの取り組みに、学生を想う”まちのあたたかさ”を感じました。
受け取った学生は「嬉しい!助かる!」と感じるだけでなく、自分の地元の特産品が何か改めて知るきっかけになったり、より自分の地元を好きになることにもなったりしたはずです。
多くの自治体では特産品支援は終了し、ゴートゥートラベル、ゴートゥーイートが盛んな状況にはなっていますが、『特産品支援』という”まちのあたたかな取り組み“を忘れないで欲しい。師走に入り、いよいよ年末!今年一年を振り返る際に改めて思い出して欲しい。
このような想いから、『特産品支援』の事業を行った地域で、その地域に詳しい地域おこし協力隊の方に、夏にインタビューした内容を今になってしまいましたが記事にしました。
『特産品支援』だけでなく、新潟県で1番大きな市”村上市”や村上市地域おこし協力隊 臥牛山さんにも注目です!!

①お相撲さんから地域おこし協力隊へ…
臥牛山さんが地域おこし協力隊になったきっかけは“ハローワーク”!?
臥牛山さんは名前で気づく方もいらっしゃるかもしれませんが、元力士!
部屋は、相撲好きでは知らない人がいないであろう、”錣山部屋”だそう。
平成29年9月に引退し、「地元に戻りたいな。なにか面白い仕事ないかな」と思いながら見つけたのが”地域おこし協力隊”!!しかも、”ハローワーク”で!
その後、東京ビックサイトで行われた地域おこし協力隊のイベントに参加し、改めて面白そうと思い、地域おこし協力隊になることを決意しました。

城下町しばた全国雑煮合戦準で優勝したときの写真(センターにいるのが臥牛山さん)

まち協イベントでちゃんこ鍋を振舞う臥牛山さん
臥牛山さんの地域おこし協力隊としてのミッション
村上市には何人かの地域おこし協力隊がいますが、臥牛山さんの業務内容は「関係人口の拡大」。関係人口と聞くと、市外や県外など外の人との繋がりを考えがちではないでしょうか?
しかし、臥牛山さんは「市内の地域同士の関係人口を拡大させたい」とおっしゃっていました。
なぜなら、村上市は平成の大合併で5市町村が合併し、新潟県で1番大きな市で地域どうしのことを知らなければ、文化も違うから。(私の地元も平成の大合併で1市3町が合併したので、今は同じ一つの市だけど、人柄や言葉、景色が全然変わるので、とても共感です)
SNSの魔術師!?
臥牛山さんが、地域おこし協力隊としての業務「関係人口の拡大」のために力を入れていることはSNSでの情報発信です。女子大生の私でもびっくりするくらいSNSを使いこなしていました。インタビューをした8月時点では、Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、LINEのオープンチャット、5つの媒体で情報発信をしているとのこと。
一つの媒体に載せたら同時に他の媒体にも載せる。やっていれば慣れるそうですが、本当にすごいです…。

臥牛山(元錣山部屋)村上市地域おこし協力隊
Twitter:@gagyu0319
Instagram:@gagyusan
TikTok:@gagyu0319

村上市みんなでつくる飲食店ナビ
Twitter:@murakamiinsyoku
Instagram:@murakamiinsyokuten

村上市のどこが見たい?
Twitter:@murakamidoco
Instagram:@murakamidoco
まずは自分が地域のことを知る!
上記に述べたSNSで情報発信をする上で臥牛山さんが意識していることは、まずは「自分が地域のことを知る!」ということだそうです。意外にも、人見知りとのことですが、まずは行って、参加して、話して、得た情報を他の人に伝える。まさに地域と地域、人と人を繋げるキューピッドです!
そして、”知る”上で大事な存在は地域のお年寄りの方々。情報量と伝達スピード、人についての詳しさがすごく、「地域の茶の間」という高齢の方など様々な人が集まる場では、聞いているだけでたくさんの情報が入ってくるそう。そこで、出会ったお年寄りの方は、その後もよくしてくれるので大事な存在です!お年寄りを大事にするべきということは、日本全国共通のことですね!

運動教室で“どすこいエクササイズ”を教える臥牛山さん
②「さけ(鮭)・さけ(酒)・なさけ(情け)」村上市の魅力とは?
鮭・酒・人情(なさけ)
「さけ(鮭)・さけ(酒)・なさけ(情け)」をキャッチフレーズとする村上市。鮭と酒は美味しいからというのは分かりますが、ポイントは「人情(なさけ)」。臥牛山さんによると、村上市はもともと商売がうまくなく、もうけを考えずにお客さんにサービスしてしまう村上の人の良さを表しているとのこと。
何でもある!村上市!
住んでる人は何もないと言うけれど、SNSでの情報発信を通して、多くの魅力があると実感する臥牛山さんは「こんだけあるんだぞ!!」と、多くの人に知ってほしいとのこと。
本当に何でもあります!村上市!すごいです!
山あり川あり海もあり、城下町もあれば田園風景も…。
そして、食べるものだけではありません!飲むものも調味料もある村上市。
そして、そして、文化も様々…。
行きたくなってきますよね!?

これが、臥牛山!!

三面川
本当に何でもある村上市。これから取り上げる、私が注目した新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』は全てふるさと納税の品物。村上の人には改めて美味しいものがたくさんある村上市のことを誇りに思って欲しいですし、この記事を読んで村上市に興味を持ってくださった方には、まずは村上の食をふるさと納税から堪能して欲しいです。

名前:鈴木晴野
職種:学生
出身:千葉県香取市地元と散歩とカメラが大好きなおばあちゃん大学生。
おいしい食べ物には目がない、食いしん坊ガールでもあります!!
食との出会い…素敵な風景との出会い…人との出会いを大切に。
(写真は実家の隣です。)
テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』にてニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画が放送されました。
2020年11月27日


11月27日(金)、テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』にて
ニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画が一部放送されました。
ニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画はこちら
エコアイランド宮古島の魅力を伝えたい!
2020年11月26日


皆さん、はじめまして。インターン生の平良典子です。
私の祖母は宮古島に暮らしています。宮古島が大好きです。
今回、私がお話したかった宮古島の地域おこし協力隊大林領さんにお話を伺いました。
新型コロナウイルスの影響もあり、zoomにてインタビューをさせていただきました。
エコパスポートとは?

東洋一美しいとされる海で有名な宮古島。近年観光客が多かった宮古島ですが、
現在は新型コロナウイルスの影響を受け、以前よりは観光客が減少しています。
宮古島といえば、最近、GCFクラウドファンディングにて
多くの方の支援によりエコパスポートが完成しました。
エコパスポートには、観光マナー、エコ活動を行うことでもらえる
理想通貨の紹介などが掲載されています。
エコパスポートを手に取ることで
島の環境を守りながら観光を楽しんでほしいという想いが込められています。
エコパスポート配布には、こういう活動をしています!ということを伝える目的もあります。
現在は新型コロナウイルスの影響で配布が中止されてしまいました。
コロナ対策支援
コロナ禍、始まったプロジェクトが『コロナ対策支援!広報用素材撮影』です。
活動についてお話を伺いました。
-「島の色」という広報誌に支援下さっているエコパートナーのお店を対象に、活動しています。
30分限定で無料で撮影し、広告用の写真として使ってもらっています。
理想通貨を知っていますか?
宮古島には、エコな活動をしたらもらえるクーポンの理想通貨があります。
有志で協力していただいている25店舗で使えます。
例えば、ビーチクリーンなど、ちょっといいことをすると理想通貨がもらえて、
お店で使うことによって循環が生まれ、みんなで宮古島をよくしていけます。
今はコロナ禍で活動は難しいですが、お店の方にメールマガジンで、
コロナ対策に役立つ情報を提供し、コミュニケーションをとっています。(大林さん)

【理想通貨】https://eco-island.jp/ideal/
地域おこし協力隊を始めたきっかけとは?
大林さんは大阪府出身で、大学卒業後、
介護士やUSJのスタッフ(カメラマン)として働いていました。
2018年から宮古島市地域おこし協力隊として活動をしていて、現在3年目です。
-地域おこし協力隊に応募しようと思ったきっかけを教えてください。
また、地域おこし協力隊での活動のやりがいを教えてください。
-10年前、半年ほど宮古島でリゾートバイトをしていました。
その後、沖縄旅行を行ったり来たりしながら、いろいろな人にお世話になりました。
その中で地域おこし協力隊の募集を知り、3年前に移住しました。
地域おこし協力隊として、エコアイランド宮古島のブランディング業務(PR)を行っています。
企画のひとつとして「たったひとりのエコアイランドマラソン」があり、
エコアイランド宮古島をPRしながらゴミ拾いを行っています。歩く広告塔のような感じです。
宮古島市の標語でもある「千年先の、未来へ。」残したい風景を、自身がカメラマンでもある為、
道中で撮影しながらSNSやブログでの発信も行っています。
千年先の未来に残したい風景を撮影しながら、市民の皆さんとコミュニケーションをとり、
市民の生の声をきくことができます。
直に意見をもらえたり、道中で天ぷらをおばあからもらったり、
直に感じられることができることがやりがいです。(大林さん)


宮古島の魅力
大林さんにとって宮古島の魅力は、海と人と文化。
出勤する時に眺める海と夕日は最高で、
宮古島には人のあたたかさがあると笑顔で話してくれました。
全国の人に教えたい宮古島の職人さん、特産物、伝統工芸品についても教えてくれました。
-紹介したい宮古島の職人さんは、エコアイランドの活動の中でいつもお世話になっている
宮古木工芸という三線をつくっている与儀さんです。
おじいさんが一代目で、与儀さんがお孫さんで、二代目です。
エコの島コンテストで活動をプレゼンしていただいています。
木に対する想いや三線の技術などとても熱い方です。

【宮古木工芸】https://www.miyako-mokkougei.jp/
特産品は、ユートピアファームのマンゴーです。宮古島のマンゴーの中でもトップクラスです。

【ユートピアファーム】https://www.utopia-farm.net/
伝統のアギヤー漁も是非紹介したいです。
伊良部島の佐良浜で行われていて、昔からの伝統漁で、アギヤー漁(追い込み漁)のことです。
沖縄でも佐良浜でしかやっていなくて、伝統漁を未来に残していきたい漁の一つです。(大林さん)

【アギヤー漁】https://eco-island.jp/information/200724/
私たちにできること
最後に、私から皆さんに伝えたいことがあります。
コロナ禍で活動が制限されたことで自然環境がよくなった話を耳にしました。
コロナ禍だからこそ、もう一度環境問題についてもじっくり考えてみませんか。
そして、普段の生活、旅に出かけたときも環境を頭の片隅にでも考えてくれたら幸いです。
皆さんと一緒に日本の美しい景色や文化を守っていきたいです。

【エコアイランド宮古島】https://eco-island.jp/

名前:平良典子
職種:学生
出身:東京都日本文化と宮古島が大好きな大学3年生。
趣味は書道と水引を編むこと。
写真は宮古島の海で書道をしたときのもの。
『コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座』(第4回)に編集長 大牧が登壇しました。
2020年11月14日


11月14日(土)、『コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座』(第4回)に、
編集長 大牧が登壇しました。
「コミュニティ×○○で描く新しい地域講座」は5人の各分野のプロフェッショナルがそれぞれの視点からコミュニティ&地域と絡めて、現状やこれからの可能性を話す講座です。
第4回のテーマは「人を巻き込む活動の興し方」。
・コミュニティに人を巻き込むため、ファンを増やすためにはどうすればいいのか。
・事業を続けるために地域や社会に良いことをしつつ、どうマネタイズしていけばいいのか。
・どんな資源をうまく活用すればコミュニティや事業は循環し持続していくのか。
講師の大牧が実際に関わる事例や体験をもとにヒントを出し、参加者みんなで具体的に循環し持続するコミュニティ/事業の作り方を考えていきました。


ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
【イベント概要】
人・お金・〇〇が循環&持続するコミュニティや事業のつくり方
第4回「人を巻き込む活動の興し方」
日時:11月14日(日)13:00~16:00
場所:ちくま未来ステーション(千曲市屋代西沢書店2階)
講師:大牧圭吾(株式会社ファストコム ニッポン手仕事図鑑 編集長, 総務省地域力創造アドバイザー)
主催:千曲市中心市街地活性化推進協議会戦略会議
共催:ちくま未来戦略研究機構・KAYAKURA
『地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座』に編集長 大牧が登壇しました。
2020年11月12日
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11月11日(水)、12日(木)の2日間、
『地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座』に、
編集長 大牧が登壇しました。
この講座は、青森県内の地域資源の魅力を情報発信するための力を付けたい方を対象にした、「民間主導型人財育成プロジェクト推進事業」の一環として開催されました。
内容は地域に根差すローカルメディア育成講座で、
大牧が発行人を務める秋田県鹿角市の求人&ローカルメディア『スコップ』にて、
移住者を呼び込み、地域求人求職マッチングの実績を重ねる秘訣を講話しました。
11月11日(水)五戸町での講座の様子

11月12日(木)六ケ所村での講座の様子

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
【イベント概要】
地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座
「地域に根差すローカルメディア育成講座」
日時・会場:
11月11日(水)17:30~19:30
五戸町役場委員会室(3階)
12月12日(木)14:00~16:00
六ケ所町役場中央工民館
講師:大牧圭吾(株式会社ファストコム ニッポン手仕事図 編集長)
主催:あおもりリーダー育成プラットフォーム
(青森県、青森公立大学、あおもり立志挑戦の会)
後援:五戸町、六ケ所村
『盛岡という星でジョイントミーティング(第5回)』に編集長 大牧が出演しました!
2020年10月28日


10月17日(土)、『盛岡という星でジョイントミーティング(第5回)』に、
編集長 大牧が出演いたしました。
「盛岡という星でジョイントミーティング」は、東京圏を中心に盛岡に関するテーマで活動されている方をゲストにお招きしながら、東京にいても今の盛岡をより身近に感じていただける場を提供するためのオンラインを中心としたイベントです。
第5回のテーマは「盛岡の手仕事を感じる」で、盛岡を代表する伝統工芸品である南部鉄瓶を中心に、現代のライフスタイルに合った楽しみ方をお話しさせていただきながら、盛岡を感じる・つながる・関わる可能性を掘り下げていただきました。
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
<番組情報>
WEB:「盛岡という星で」プロジェクト公式サイト(https://planetmorioka.jp)
10月11日〜12日「スキマ講座2020」にて「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座」に登壇しました。
2020年10月14日
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10月11日(土)12日(日)スキマ信州プロジェクト主催
スキマ講座2020
第2回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(講義・撮影編)」
第3回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(編集・発表会編)」
に編集長 大牧とニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林、熊谷の3名が
ゲスト講師として登壇しました。
「地元の情報発信に力を入れたい」
「動画制作のノウハウを学び、地域の魅力を動画で伝えたい」
という方を対象に、映像制作の基礎を学びながら、2日間に渡り、
実際に撮影・編集を行い、発表まで行いました。
今回は、天気も心配でしたが当日はなんとか持ち堪え、
長野を代表する観光スポットである善光寺さんにもご協力いただき、
撮影をさせていただきました。
全くの初心者の方も、意外に動画編集できちゃうんだ!と
感じていただけたようで、
地域の魅力を発信する人が増えると
とても嬉しく思います!
参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
【イベント概要】
スキマ講座2020
動画で、写真で、SNSで地域を発信できちゃう講座
第2回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(講義・撮影編)」
第3回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(編集・発表会編)」
日時:10月10日(土)10:00~16:00
10月11日(日)10:00~16:00
会場:第2回 CREEKS COWORKING
第3回 イベントスペースENKAI
ゲスト:大牧圭吾(安曇野市出身・ニッポン手仕事図鑑代表取締役)
小林良也(ニッポン手仕事図鑑 ビデオグラファー)
熊谷寿将(ニッポン手仕事図鑑 ビデオグラファー)
主催:スキマ信州プロジェクト
ふるさとに帰るという選択肢
2020年9月24日

初めまして、こんにちは。熊本市在住の池田真麻(いけだまあさ)と申します。
現在32歳、今は熊本市役所内にある「熊本市UIJターンサポートデスク」で移住支援員として働いています。

今回、“ふたりごと文庫”さんに寄稿させていただくこととなり、とても嬉しく思っています。何を書こうかなと迷ったのですが、今回は私自身のUターンについてのお話を交えながら、これから地元や地方に移住したい、もしくは関わりたいと思っている方へ、私からメッセージをお届けできればと思っています。
地元で歳をとっていきたい
まずは私のことを少しお話しますね。
元々は熊本県北の田舎町の出身なのですが、田舎の狭いコミュニティが苦手で、幼少期からあまり地元が好きではありませんでした。高校卒業後、親を説得して神奈川の大学に進学。それから約12年間東京近郊で暮らし、一昨年2018年5月に熊本へUターンしました。

好きではなかった地元になんで帰ったの?と思う人もいらっしゃるかもしれません。
私の場合は、「地元で歳をとっていきたいと思ったから」です。
音楽の勉強のために東京の大学に進学したものの、卒業後、音楽ひとつで身を立てることができず、また親にも心配をかけていたので、どうしても東京に残りたかった私はアパレル会社に就職。
親の反対をなんとか説得して上京したこともあったし、何も成し遂げないまま地元に帰るわけにはいかないような、何か意地のような気持ちもあったかもしれません。もちろん、東京の方が仲のいい友だちも多かったし、当時の私に「熊本に帰る」という選択肢は全くありませんでした。
でも、ある日電車に揺られながら思ったんです。定年退職するまで、この満員の電車に毎日乗らないといけないのかな、とか、おばあちゃんになってもこの電車に乗り続けるのかな、とか。

私が東京から熊本に帰省していたあるとき、すごくハッとさせられた出来事がありました。
熊本のとある駅で電車を降り、ホームから改札階に行く途中、人が二人ギリギリ並んで通れるかな、というくらいの狭い階段の一番前を、杖をついたおばあちゃんがゆっくり降りていました。その後ろにたくさん人が並んでいて、なかなか先に進みません。東京のエスカレーターだったら、たまに舌打ちする人とか、イライラを露わにしてしまう人もいますよね。(もちろん、そういう人ばかりではないと知っているし、そうしてしまう気持ちも理解できます。)
でも、ここでは会社員らしき人も、高校生も、子どもとそのお母さんも、みんなでおばあちゃんの歩調に合わせて階段を下りている。その穏やかな光景に、「みんな温かいな、こっちが良いな」と思ったんです。
自分の子どもの頃を振り返ると、確かに地元のコミュニティは苦手だったけれど、みんなで食卓を囲んで、母が作ってくれたごはんを食べて。自分でごはんを作ることの鬱陶しさを知った今、母のごはんの有難さといったらありませんよね。一人で食べるごはんより、誰かと食べるごはんの方が絶対に美味しいことも、一人暮らしを経た今では身に染みて感じています。

いつも家族や祖父・祖母、親戚、近所のおじちゃん・おばちゃんが可愛がってくれて、誰かが自分のことを気にかけてくれていて。その当時はそれが幸せだと気づけなかったけど、今になって振り返ればなんて幸せで、温かくて、有難いことだったのだろうと。
そう思えたときに、やっぱり自分は熊本で歳をとっていきたいな、熊本で家族をつくって、熊本に根をはって暮らしていきたいなと、思うようになりました。
「帰っておいで」と言ってくれる人がいるところ
とはいえ、素直に「熊本に帰ろう!」と決めることはできませんでした。元々熊本が好きではないと言って出てきたし、東京に仲のいい友だちもたくさんいて、なんだかんだと東京の暮らしも気に入っていたし、離れがたい気持ちも大きかったのです。
でも本能的に、何か熊本と関わりを持ちたい、何か関わりがあれば、前向きにUターンを決意できるきっかけになるかも、と思い、熊本に関わることのできる仕事への転職を決意。そこで見つけたのが「NPO法人ふるさと回帰支援センター」の熊本県専属移住相談員というお仕事でした。

ふるさと回帰支援センターは、東京・有楽町駅の「東京交通会館」に入っている施設で、全国各地の専属移住相談員さんに直接相談をすることができます。毎週末移住セミナーが開催されていたり、全国各地の移住に関するパンフレットも揃っているので、移住を検討している人にはぜひ一度足を運んでいただきたい場所です。
ここでのお仕事を通して、熊本県内のいろんな市町村の職員さんや実際に移住した方と知り合うことができました。みなさんとコミュニケーションをとる中で、幼い頃には分からなかった熊本の魅力や、地元の方々の熊本への想いを知ることができ、「私も何か役に立てれば」と移住相談員の仕事にのめり込んでいきました。
また、仲良くなった方々から、「池田さん、いつ熊本に帰ってくると?」「早く帰って来んね!」と言われると、いよいよ帰りたい気持ちが強くなってきて、みんながいるなら早く帰りたいなって思えるようになったんです。

これまでたくさんの方の移住を見届けてきましたが、個人的に移住先を決めるうえで大切なことは、「そこに会いたいと思う人がいるか」だと思っています。もちろん住環境や行政の支援制度なども大切だとは思うのですが、どこに移住しても自分ひとりでは暮らしていけません。何か困ったときや悩んだときに、力になってくれる人や気軽に相談できる人がいるかどうかはとても大切だし、そうでなくても、せっかく移住したなら飲み友だちの一人や二人、欲しくないですか?(笑)移住したらこの人とごはん食べよう!って頭に思い描く人がいる方が、移住も楽しみになると思うし、安心できると思うんです。
私の場合もまさにそれで、私に「帰っておいで」と言ってくれる人たちのおかげでUターンが決断できました。今度は私自身が、「池田さんがいるから熊本に行こう」って思ってもらえるような人になれたらと思っています。
本来の自分に戻っていく感覚
2018年の5月、私は熊本へUターンしました。
翌年の4月からご縁あって熊本市UIJターンサポートデスクの移住支援員として働くことになり、熊本市役所で毎日、移住希望者さんからご相談を受けたり、メールやお電話でサポートを行ったりしています。
熊本市は繁華街の中心に熊本城という立派なお城があるのですが、小さいころから慣れ親しんだこのお城を通勤時に毎日見ていると、「あぁ、本当に帰ってきたんだなぁ」と、嬉しさと安堵感でしみじみと満たされた気持ちになります。東京にいた頃はあまり出てなかった熊本弁も少しずつ戻ってきて(笑)。本来の自分に戻っていくような、不思議な感覚もあります。

実家からは車で約50分くらい離れていますが、定期的に私が実家に帰ったり、逆に母が私の家に遊びに来たりしています。台風が来たり、大雨で警報が出る時などは実家の家族が私の家に避難してきたりもします。何かあればすぐに助け合える距離にいられることが、Uターンしてきて本当に良かったなぁと思えることのひとつです。
東京に仲の良い友だちが多かったので、彼らと離れることはUターンするうえで本当に寂しいことではあったのですが、いまはLINEやSNSなどでいつでも東京の友だちとも連絡が取れるので、完全に関係が途切れてしまったということはありません。最近は、ふるさと回帰支援センター時代の同僚が子どもを授かったという嬉しいニュースもあって、何か熊本らしいお祝いが送れないかなと考えているところです。
また、私と同じようにUターンしてきた方や移住してきた方と定期的に飲み会を開くようになり、その中で友だちも増えました。最近はコロナ禍でなかなか飲み会は開けませんが、私の友人の移住者さんと移住希望者さんを交えたオンライン飲みもやっています。移住してもしなくても、こうして人と人とのご縁が広がっていったらいいなと思っています。

まずは誰かに話してみることから
最近はコロナ禍で、行きたいところに気軽に行けなくなってしまいました。地元にもなかなか帰れないという方も多いかもしれません。私自身、去年は仕事で頻繁に東京に行けていたのですが、コロナが広まってからは全く熊本から出れておらず、県外の友人にも全く会えていません。
となると、やっぱり行けるときに行った方が良いし、会えるときに会っておいた方が良いなって、つくづく思うんです。

今はコロナのせいで行動は制限されるかもしれないけれど、最近はネットで相談したり情報収集したりが当たり前の世の中。いつかコロナが落ち着いたとき、すぐ動けるように、今は自分の気持ちや想いを整理してみてください。
そのために私みたいな移住相談員がいるし、友だちやパートナー、家族でも良いと思います。まずは話すことから始めてみませんか。
みなさんの思い描く人生が実現できますように、いつも応援しています。

名前:池田真麻
職種:熊本市UIJターンサポートデスク 移住支援員
出身:熊本県和水町熊本市へ移住したい方々のサポートをしています。熊本市でなくても、なんとなく移住に興味がある方、熊本に行ってみたいなという方も、ぜひ気軽に連絡してくださいね!
▷熊本市公式移住情報サイト「熊本はどう?」
https://kumamotodo.jp/
KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』に編集長 大牧が出演しました!
2020年9月23日


9月23日(水)、KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』に、
編集長 大牧が出演いたしました。
『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』は、KBS京都ラジオの朝の看板ワイド番組。
「朝は一日のスタート地点。だからこそ、食卓での家族との会話のように和やかで、
笑いにあふれて、心がほっかほかあたたまる番組をリスナーに届けたい。」
という想いのもと、配信している番組です。
今回は、地域社会の気になる動きについて関係者に話を聞く
「ほっかほか 噺の朝ごはん」のコーナーにお呼びいただきました。
放送では、「ニッポン手仕事図鑑が伝えたいこと」をテーマに
お話しさせていただきました!
話を引き出していただいたパーソナリティの笑福亭晃瓶さん、中村薫さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
<番組情報>
パーソナリティ:笑福亭晃瓶さん、中村薫さん
出演放送日時:2020年9月23日(月)6:30-10:00
WEB:KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』公式サイト
(https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/hokahoka/index.htm)
このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます
2020年9月15日
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5月半ば、「このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます」というメッセージが放たれました。
このメッセージを発信したのは、save our crafts by MIYABIというオンラインショッピングサイト。京都の工芸品を販売するオンラインショップ「京もの専門店みやび」が、特設サイトとして開設したものです。
伝統文化保護に積極的に取り組んでいるイメージのある京都から真っ先にSOSのメッセージが発信されるとは思ってもいなかった私は、このメッセージに衝撃を受けました。
京都の伝統産業はどのような状況にあるのか?そしてどうしてこのサイトを立ち上げたのか?サイトの運営者である吉澤さんと、サイトの開設に関わり、サイト上で商品の販売もされている中村ローソクの田川さんにお話を伺いました。

今回は京都伝統産業ミュージアムにて、インタビューをさせてもらうことができました。
ところで、この京都伝統産業ミュージアムもコロナの影響を受けた施設だそう。今年リニューアルオープンしたものの、タイミング悪く観光客が激減し、来場者も少なくなっているのだとか。しかし京都市の伝統産業74品目が一堂に会するミュージアムの展示内容は圧巻で、とても無料の施設とは思えない充実ぶりです。
伝統産業に興味がある人もない人も楽しめる工夫がなされていたので、京都を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

先が見えない不安
さて、終息の兆しが見えない状況の中、インタビューは自然と暗い話題が多くなりました。
「店を開けているだけでもしんどいですからね。固定費がかかる。いつ終わるのかがわかっていれば対策も立てられるけど、誰もわかっていない状況やから…。収入が減った。たくさんの人に来てほしい。でも人は集めるなと言われる。どうせえっちゅう話でしょ」
田川さんの営む中村ローソクでは商品の売り上げが減少したことに加え修学旅行の見学プログラムなどが軒並み中止となったことで、売り上げは半分以下に落ち込んでいるそうです。
店を閉じる職人さんも少なからずいて、これからも増えていくだろうと田川さんは嘆きます。
「経済が元に戻ったとしても、これまでのブランクを取り戻すには数年はかかる」とも話す田川さん。
よく考えれば当たり前のことです。しかし、なんとなく「経済が回復すればいまの窮状も解消するのだろう」と楽観視していた私にとっては衝撃的な一言でした。
特に、ものづくりの産業は材料を仕入れて商品を作るのが先で、収入が入ってくるのは後になります。突然商品を売りづらい状況になったことで支出だけが膨らみ、収入に対する不安が特に高まっているのだそうです。

伝統断絶への危機感
今の状況が続くと、何が起こってしまうのでしょうか。お二人は揃って、伝統が途絶えてしまうことへの危機感を口にしました。
「伝統産業が今まで続いてきたのは、世の中に必要とされているから。実は伝統工芸品って高級品よりも、日用品の方が多いんですよ。でも今は必要な産業さえ続けるのが難しくなっている。」
「根の技術が無くなってしまうと、それを取り戻すのは村おこしと同じくらい難しい。だから根の技術を残していく必要があるんです」(田川さん)
「伝統工芸っていうと土産物のイメージがあると思うけど、実は寺社仏閣の修復などにも需要があるんです。このまま職人さんが減っていくと、修復できるんかな…今が耐え時ですね」(吉澤さん)
吉澤さんのお話は盲点でした。普段伝統工芸品を使わない方も、神社やお寺に行くことは少なくないはず。伝統産業の危機は、意外なところで多くの方の生活にも影響するかもしれないのです。
「儲けることが目的ではない」
そんな状況のなか、田川さんはオンラインショップの開設を考えます。
「こういうサイトをいつまでも続けたいと思っているわけではないですよ。でもそうでもしないとやっていけない状況なんです」
「こういうことは真っ先にやらないと注目も集まらないから、なるべく早く始めたかった。吉澤さんたちのような若手がGW中も作業してまとめてくれた」(田川さん)
サイトには、「このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます」のメッセージや職人さんの動画など、他のサイトにはない「伝える」ための工夫が随所に見受けられます。
「取り組みとしては、ただのショッピングサイトじゃなくてインタビューを入れたりとか、とにかく頑張っている職人さんがいることを知ってもらうのが先決やなと。もちろん売れるに越したことはないけど、儲けることを目的にしているわけではないんです」(吉澤さん)

確かに、MIYABIでは商品が4割引きで販売されています。割引販売を目にすることの少ない伝統工芸品で、これほどの割引率は衝撃的です。お二人はこう語ります。
「最初は半額にしよう、なんて話もあったんですよ。ただ、計画していたGW中は、まだまだ状況を楽観視している人も多かった。いまは当時より状況が悪いから、同じことをやったら半額でも参加する人は沢山出てくるでしょうね。ただ勘違いしてほしくないのは、これは安売りをしているというわけではないんです」(吉澤さん)
「B級品とかではなくて、定価以上の良いものをここまで割引いている。思い切った値下げをすることで『こんなモノがあったんだ』と手に取ってもらうきっかけにもなるし、それだけ現場が困っているんだ、ということを知ってもらえれば」(田川さん)
MIYABIで販売されている商品は、今春に販売を予定していた商品や催事に出展できなかったものなど、どれも良品ばかり。普段あまり見かけない商品もあり、見ているだけでも楽しめます。
良いものへの投資
最後に、田川さんはこう語ってくれました。
「コロナウイルスの影響を受けてかわいそうだから買う、というのではなくてお客さんが本当に良いと思ったものを買ってほしい。いらんものまで買う必要はないから、良いものへの投資として私たちの商品を買ってもらいたいです」(田川さん)
save our crafts by MIYABIは8月末を目途に運営を終了する予定で、今後の計画については検討中とのことです。
家にいる時間が長い今だからこそ、普段の日用品にこだわることの価値が高まっていると思います。このサイトはもちろん、この機会にお住いの地域の職人さんにも目を向けてみるのはいかがでしょうか?もしかするといままで気が付かなかったような発見があるかもしれませんよ。
save our crafts by MIYABI:https://www.miyabi-satellite.com/
京都伝統産業ミュージアム公式サイト:https://kmtc.jp/

名前:甲斐玲音
職種:学生
出身:千葉県工芸品が好きな大学3年生。
ものづくり自体も好きで、趣味はレザークラフト。
秋田ABS放送ラジオ『エキマイク』に編集長 大牧が出演しました!
2020年8月31日


8月28日(金)、ABS秋田放送ラジオ番組
「まちなかSESSION エキマイク!」に、
秋田県鹿角(かづの)市のメディア「スコップ」発行人でもある
編集長 大牧が出演しました。
「まちなかSESSION エキマイク!」は、
秋田県内の最新ニュースやまちづくりを
盛り上げる方たちの取組の紹介など、
秋田のステキ情報を秋田県駅前から発信&トークセッションする番組。
鹿角市の魅力と求人の情報を発信するウェブメディア「スコップ」を始めたきっかけ、
「スコップ」の取り組みをとおして出会ったかづのの魅力の他、
8月に鹿角市とニッポン手仕事図鑑 映像メンバーにて行った、
鹿角の伝統的な夏祭り「花輪ばやし」のオンライン配信でのウラ話なども
たっぷり紹介しました!
パーソナリティのマティログさん、鴨下望美さん、藤田裕太郎さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
<番組情報>
パーソナリティ:マティログさん、鴨下望美さん
出演放送日時:2020年8月28日(金)13:00 – 15:55
WEB:、ABS秋田放送ラジオ番組「まちなかSESSION エキマイク!」
公式サイト: https://www.akita-abs.co.jp/blog/ekimic/
南部鉄器職人|田山鐵瓶工房
2020年6月26日
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南部鉄器職人では唯一の「無形文化財記録保持者」であった第十三代 鈴木繁吉盛久氏に師事していた田山和康氏。2011年に鈴木盛久工房を定年退職したあと「自分自身が満足するまで、作品をつくり続けたい」と、「田山鐵瓶工房」を設立。自分の代で終わらせるつもりだったが、故鈴木繁吉盛久氏に直接薫陶を受けた父の技術を途絶えさせてはいけないと、2012年息子の貴紘氏が都内からUターン、父に師事。現在は鐵瓶の製作だけでなく、盛岡市内に「お茶とてつびん engawa」をオープンさせるなど、南部鉄器の魅力を広める活動も積極的に行っている。
生姜糖職人|來間屋生姜糖本舗
2020年5月6日

「日持ちがして、お茶に合う菓子がない」と、松江藩の奉行所務めだった來間屋文左衛門が正徳5年(1715年)、繊維が柔らかく、独特の爽やかな風味を持つ出西生姜に目をつけ、考案した生姜糖。材料は砂糖、生姜、水のみで、製法も江戸時代から変わらず、砂糖水を炭火で煮詰め、そこに生姜の搾り汁を入れ、銅製の型に流し込み、冷やすだけ。シンプルゆえに、煮詰める時間と温度の見極めがシビアに問われる。創業300余年、出雲参りの定番土産となった生姜糖は、今も昔も多くの観光客や地元のお客さまに愛され続けている。
越後与板打刃物職人|舟弘刃物製作所
2020年5月5日

日本の建築や木工の現場で欠かすことのできない道具のひとつ、鉋(かんな)。全国の数ある産地の中でも、与板の打刃物は多くの大工や木工職人から絶大な指示を得ている。その工房のひとつ、「舟弘刃物製作所」の三代目 船津祐司さんは、三条にある新潟県金属工業試験場や、日立金属工業㈱安来工業などで鋼の熱処理技術を学び、その後、刀匠 雲龍子貞次に師事し、より高度な玉鋼に関する知識と技術を学んだ。平成28年秋には叙勲瑞宝単光章受賞。70歳を超えた今もなお、日本の伝統建築の文化を守り続けている若い棟梁たちにひとつでも多くの大工道具を残していきたいと、今日も1本1本、最高の切れ味を追求し、丹念に鋳造している。
真田紐職人|幸道庵
2020年5月4日

戦国時代の名将、真田幸村が考案したとされる「真田紐」。縦糸と横糸を平たく織り、ほとんど伸縮がなく丈夫なため、古くは刀の下げ緒や鎧兜着用時の紐や帯締めとして使用され、茶道千家流の始祖となった“茶聖”千利休は茶道具を入れた木箱に真田紐をかけ、紐の柄で自分の持ち物だとひと目でわかるようにしていたと言われている。その真田紐を、今も手織りで作り続ける西村幸さんと、娘の操さん。操さんは「両親が礎を築いた、100年以上続く真田紐の歴史を継承していきたい」と、今日も母とともに織り機に向かう。
墨職人|喜壽園
2020年5月3日

2018年、新たに国の伝統的工芸品に指定された「奈良墨」。奈良市にある興福寺二諦坊の燈明の煤(すす)を集め、膠(にかわ)と合わせて作られた油煙墨が始まりとされており、現在では国産の固形墨のほとんどが奈良で製造され、国内のシェアは9割を超える。その一大産地で創業より150年に渡り、伝統を受け継いできた老舗「喜壽園」。練り、型入れ、削りはもちろん、木灰による乾燥、そしてその後の自然乾燥や磨きまで、今も昔ながらの手法で製造を続け、独特の色合いや摺り心地は多くの書家や水墨画家に愛され続けている。
畳職人|松屋畳店
2020年5月2日

元禄からの長い歴史を誇る、群馬県桐生市の老舗畳店「松屋畳店」。「学生の頃は継ぐ気がなく、働き始めてからも甘く考えていた…」と語る11代目の大川智樹さんだが、10代目の父、昌男さんから基本を身につけることの大切さを学び、畳製作技能士一級の資格を取得。畳の文化を残していくため、畳替えの際にはお客さま一人ひとりに対して、い草が持つ効能や国内産と外国産の違いなどを、丁寧に伝え続けている。良質な国産のい草を生産する農家を守るために、ブックカバーや名刺入れなどの畳雑貨を製作。首都圏の店舗でも売られ、人気商品となっている。
『ニッポンものづくりフィルムアワード2020』に関するお知らせ
2020年4月3日

大変残念なお知らせではありますが、
今年、第2回目を開催する予定だった
『ニッポンものづくりフィルムアワード』の開催を
2021年に延期することにいたしました。
東京オリンピックの延期が決定したら…と
メンバー内で決めてはいたものの、
アワードを応援してくれている人、
開催を待ち望んでいるクリエイターが
僕らの想像している以上に多くいることを知り、
最後まで諦めがつかずにいましたが、
開催する上でのあらゆるリスクを想定した結果、
延期の判断をいたしました。
その分、来年はより一層、
『ニッポンものづくりフィルムアワード』を、
そして、日本のものづくりを
盛り上げていきたいと考えておりますので、
応援をよろしくお願いいたします。
ニッポン手仕事図鑑
編集長 大牧圭吾
【ニッポンものづくりフィルムアワード2019 レポート】
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/news_20191118

ニッポン手仕事図鑑 大牧編集長のインタビューが学生向けキャリア支援WEBメディア「My Future Campus」に掲載!
2020年4月1日
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㈱マイナビが運営する学生向けキャリア支援WEBメディア「My Future Campus」の、
『29歳までの道しるべ』コーナーに、
ニッポン手仕事図鑑大牧編集長のインタビューが掲載!


前編 https://mfc.mynavi.jp/post?id=FjyUfImFQyGI5Fz0Dto1
後編 https://mfc.mynavi.jp/post?id=GcKiSKssGuYyPLLWPUx3
学生時代の夢、20代に経験したたくさんの経験、失敗…そして挫折を乗り越えて、
ニッポン手仕事図鑑を設立するまでの話など、読みごたえたっぷり!
仕事をするうえで大切にしている考え方や、
新しい一歩を踏み出したい人に向けたメッセージなど、
将来に悩む学生さんだけでなく社会人にもぜひ読んでいただきたい内容です!
大牧編集長から、読者の方へのプレゼント企画もありますよ!
MyFutureCampusさん、ありがとうございました!
未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!
2020年3月6日
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あいらしとはポーラ・オルビスホールディングスと
ニッポン手仕事図鑑が共同で発行するフリーペーパーです。
伝統工芸の世界には、「後継者不足」という大きな問題が存在します。
職人を養成する大学や専門学校に進学しても、
その道に進むことを断念してしまう学生さんが少なくありません。
厳しいと思われがちな、職人の世界。
もちろん、その側面もありますが、自分らしさを大切にし、
日々の暮らしを丁寧に営まれている方も多くいます。
「私も、伝統工芸の道に進み、頑張っていけるかもしれない」
素敵な職人を応援し、そして、未来の後継者の背中をそっと押していきたい。
そんな想いを込めて、『あいらし』を発行しています。
第三弾は島根。3組6名の職人さんに登場いただきました。
鍛冶職人 小藤宗相さん、柘植由貴さん
(鍛冶工房 弘光 https://kaji-hiromitsu.com/)
組子職人 沖原 昌樹さん、岡村 春奈さん、清水 智加さん
(吉原木工所 http://yoshiharawoodworks.com/)
布志名焼職人 福間 庸平さん
(湯町窯)




【配布先・取材先募集】
現在、各専門学校や地域の公共施設、美術館、セレクトショップ等で配布を検討中です。
興味のある方は、お問い合わせください。
また、今後も日本全国の地方自治体、産地や、教育機関と連携しながら
制作を続けていきます。
取材をご希望される地方自治体や産地の方は、ぜひご連絡ください。
お問い合わせはこちら。
独楽職人|木工房かたやま 片山木工所
2020年2月18日
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ろくろ木地師発祥の地ともされる、滋賀県。琵琶湖のほとりからほど近い、長浜市三ツ矢町に、片山木工所は工房を構える。1980年代後半、木地師の片山喜一さんは、地元の名物になるような工芸品をつくろうと、「いろ色浜独楽」を考案した。その形や模様には、ひとつとして同じものはない。機械にはできない手仕事の面白さを知ってほしいと、すべて即興で、削り方や絵付けの仕方を変えているのだ。遊び心が満載の独楽たちは、新しい伝統となって、回り続けている。
アパレルブランド「wjk」×錫師「錫光」のコラボレーションによるノベルティグッズを、ニッポン手仕事図鑑が初プロデュース
2020年2月13日
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ニッポン手仕事図鑑が初めてプロデュースした“ノベルティグッズ”が
リリースされました!
メンズ衣料品を取り扱うアパレルブランド「wjk」とのコラボレーションにより実現した
今回のプロデュース。
『wjk artisan products』として、
世界に誇る日本のものづくりを広く知ってもらうことを目的の一つとしています。
wjkブランド商品をお買い上げのお客様にプレゼントされる錫光の「ぐい呑」は、
ブランドイメージに合わせたシャープなデザインと、
槌目模様が美しいオリジナルの酒器で、
埼玉県に工房を構える「錫光」(※)の錫師・中村圭一さんによるものです。
「ぐい呑」の裏底には、wjkのロゴが刻印された特別な一品。
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「錫光」… 1987年創業。
はんだやメッキに使用される錫を用いて、酒器や茶器などを制作する。
「現代の名工」にも選ばれた先代中村光山の技術を受け継ぎ、
様々な異業種とのコラボレーションを積極的に行う。

錫光さんの動画はコチラ
後世にも伝え続けたい、手仕事が持つ不変の価値を繋げるプロジェクト。
この機会に、皆さまも是非ご体感ください!
プロジェクトについて詳しくは以下のリンクからご覧いただけます
⇒wjk artisan projects
TOKYO FM『SUNDAY’S POST』に、編集長 大牧が出演しました。
2020年2月2日

2月2日(日)、TOKYO FM『SUNDAY’S POST』に、
編集長 大牧が出演いたしました。

『SUNDAY’S POST』は、日本の伝統・文化を、音や手紙で紹介する番組。
放送では、編集長が「ニッポン手仕事図鑑」を始めたきっかけや、
今まで撮影してきた沢山の動画の中でも、
特に印象的だった手仕事などについてたっぷりと語らせていただきました!
アーカイブは以下のリンクからご覧いただけます。
⇒TOKYO FM『SUNDAY’S POST』大牧編集長出演回アーカイブ
お話してくださったパーソナリティの小山薫堂さん、宇賀なつみさん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!
<番組情報>
パーソナリティ:小山薫堂さん、宇賀なつみさん
出演回放送日時:2020年2月2日(日)15:00-15:50
WEB:TOKYO FM『SUNDAY’S POST』公式サイト
秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」がスタートしました
2020年1月20日

秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」がスタートしました。
秋田県鹿角市にて女性若者活躍促進事業(ICTを活用したテレワークの普及による柔軟な働き方推進事業)として、
角市交流プラザMIT PLAZAにて「ホームページ構築講座」が開催されました。
講師を務めるのは、ニッポン手仕事図鑑のプランナーであり、
鹿角をもりあげるWEBメディア『スコップ』副編集長の花田。
「初心者からでも、即戦力になれる人に」をコンセプトに、
約半年間に渡り、全10回の講義を開催予定。
Web初心者の方でも、講義後にはWebサイトを自分で構築できるまで、
ひとつひとつ、丁寧にコツを伝えていきます。


講義終了後の受講生たちは、どんな素敵なサイトを作るのでしょうか…?
どうぞご期待ください!
■花田が副編集長を務める、
秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/
12月18日(水)、産業能率大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。
2019年12月18日

2019年12月18日(水)、産業能率大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。
授業では、「小さなプロジェクトの情報発信」をテーマに、
学生の皆さんにお話をさせていただきました。

当日参加してくださった産業能率大学の皆さん、本当にありがとうございました!
12月11日(水)、成蹊大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。
2019年12月11日

2019年12月11日(水)、成蹊大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。
授業では、「チャンスを手にする情報発信」という題目でお話をさせていただきました。


また、当日は急遽2限目もお願いされ、
競争戦略についてのお話を150名の学生の皆さんに向けて語らせていただきました。
成蹊大学の皆さま、本当にありがとうございました!
12月9日(月)、10日(火)の2日間、福島県葛尾村にて「葛尾村体験コンテンツ造成合宿」に参加しました。
2019年12月9日

2019年12月9日(月)、10日(火)の2日間、福島県葛尾村にて開催された
「葛尾村体験コンテンツ造成合宿」に参加しました。
「葛尾村学生滞在プラン企画フィールドワーク」のアドバイザーとして、編集長 大牧と、秋田県鹿角市のローカルメディア『スコップ』から村木が参加。
アドバイザー陣は他に『TURNS』の堀口正裕プロデューサー、『仕事旅行社』の田中翼代表、『ニッポン女子応援部』の幸脇麻由子編集長という豪華な顔ぶれでした。
『葛力創造舎』の下枝浩徳さんがアドバイザーと地域関係者をつないでくださり、2日間、葛尾村の課題解決に向けて参加者たちにより活発な議論が交わされました。




お世話になった葛尾村の皆さま、合宿参加者の皆さま、本当にありがとうございました!
11月26日(火)鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」に、編集長 大牧が登壇しました。
2019年11月26日

11月26日(火)、秋田県鹿角市主催
「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」に、
編集長 大牧がスピーカーとして登壇しました。
イベントでは、ITを活用した地方の課題解決の事例等について
お話させていただきました。




セミナーにご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
<イベント概要>
【日時】2019年11月26日(火)
【場所】鹿角市文化の杜交流館 コモッセ
【内容】
第1部「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」
■スピーカー
ミライ ~鹿角WEB活ラボ~
渋谷 加好 氏 / 工藤 博子 氏
株式会社ファストコム
ニッポン手仕事図鑑 編集長
大牧 圭吾
■モデレーター
株式会社コー・ワークス コトづくり事業部
五十嵐 淳
第2部「女性・若者活躍促進事業説明会」
11月23日(土)池田つむぐ講座「地域の伝え方を学ぼう!」に、編集長 大牧が登壇しました。
2019年11月23日

11月23日(土)、池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」に、
編集長 大牧が講師として登壇しました。
イベントでは、地域の情報発信について学ぶ講座が開催され、
SNS・動画・Web記事など、さまざまな方法での情報発信を
基礎から学ぶといった内容で行われました。




イベントに参加くださった皆さま、ありがとうございました!
<イベント概要>
【日時】2019年11月23日(土)
【場所】池田町交流センターかえで クラフトルーム
【講師】
山本麻綾氏(長野県最大規模のSkima信州代表、地域コンテンツデザイナー)
■Skima信州HP https://skima-shinshu.com/
大枚圭吾(ニッポン手仕事図鑑編集長)
ニッポンものづくりフィルムアワードの表彰式ダイジェスト動画を公開しました!
2019年11月18日

9月25日に行われた、「ニッポンものづくりフィルムアワード」の
表彰式ダイジェスト動画を公開しました。
当日会場にお越しになれなかった皆さまも、
こちらの動画にて表彰式の様子がご覧になれますので
どうぞお楽しみください!
また、グランプリ作品「小鹿田焼 BELONG」を制作した株式会社STEQQIの皆さんが、
大分県知事に受賞報告を行った記事が大分県公式ホームページにて公開されています。

▼http://www.pref.oita.jp/site/chiji-tsushin/20191016.html
さらに、特別賞を受賞した「とじて竹ひらいて花」の制作者・森野継偉さんの記事が、
岐阜新聞にて掲載されました。

▼https://www.gifu-np.co.jp/news/20191022/20191022-183871.html
受賞された皆さま、本当におめでとうございました!
ニッポンものづくりフィルムアワードについて、
当日の詳しいレポートは、こちらからご覧いただけます。
▼https://nippon-teshigoto.jp/award2019/award2019-report
ニッポンものづくりフィルムアワード2019公式サイト
▼https://nippon-teshigoto.jp/award2019
11月11日(月)「かづの商工会会員懇談会」に、編集長 大牧が登壇しました。
2019年11月11日

11月11日(月)「かづの商工会会員懇談会」に、
編集長 大牧が講師として登壇しました。
パネルディスカッションのセクションでは、
「鹿角で頑張る元気な企業」をテーマに、
鹿角の企業の情報発信について講話しました。




かづの商工会の皆さま、ありがとうございました!
<イベント概要>
【日時】2019年11月11日(月)
【場所】ホテル鹿角
【内容】パネルディスカッション、交流懇親会
テーマ「鹿角で頑張る元気な企業」
未来を生き抜く“ヒント”を探るラジオ番組「未来授業」に、編集長 大牧が出演しました。
2019年11月6日
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11月5日(火)~7日(木)、TOKYO FMによるラジオ番組「未来授業」に、
編集長 大牧が出演いたします。
1時間目は「職人の声を届ける」をテーマに、
動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」について、
ニッポンの“手仕事”の魅力についてを語りました。
2時間目以降、11月6日(水)、7日(木)と連続で公開予定となっておりますので、
どんなテーマになるのか、皆さまご期待ください!
1時間目の内容はこちら
https://www.tfm.co.jp/future/detail/25567/(TOKYO FM)
11月3日(日)「万祭2019(BANZAI)」にニッポン手仕事図鑑が参加しました。
2019年11月3日
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11月3日(日)、
「日本の伝統文化を こころ と からだ で感じて未来につなげよう」を
コンセプトとしたイベント「万祭2019(BANZAI)」に、
ニッポン手仕事図鑑が参加しました。
ニッポン手仕事図鑑のブースでは、長野の伝統工芸品の動画を放映しました。
また、トークセッションでは、
編集長 大牧がニッポン手仕事図鑑の撮影現場であった話や、
伝統工芸品を未来に受け継ぎ、大切にしていくことについて語りました。






イベントにご参加くださった皆さま、
ニッポン手仕事図鑑のブースにお立ち寄りくださった皆さま、
誠にありがとうございました!
<イベント概要>
万祭2019 Presented by 若者に伝統文化を伝える会
【日時】2019年11月3日 文化の日
【会場】東京交通会館12階 ダイヤモンドホール
【公式HP】万祭2019(BANZAI) https://c-consul.co.jp/banzai/
「未経験から始めよう!初心者向けライター講座」を開催しました!
2019年10月4日

10月4日(金)、5日(土)、
秋田県鹿角市の「文化の杜交流館 コモッセ」で開催されたライター講座にて、
弊社小黒が講師を務めました。
今回の講座は、
「市民ライターをしたいけれど自信がない」
「文章を書くのが苦手」という方の声を受け、
弊社で運営するWebメディア『スコップ』編集部と、
花輪図書館とが共同で開催したもの。
「相手に伝わりやすくなる文章の書き方」を行った2回の講義には、
鹿角市内外より、累計40名近くの方々にご参加いただきました。




「次回は私の町でも開催を!」と、
ご好評をいただきましたので、
ぜひ今後は様々な地域で行ってければと思います。
改めて、参加者の皆さま、コモッセの皆さま、
ありがとうございました!
■秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/
「Webサイト構築講座」2期目がスタートしました
2019年10月2日

10月2日(水)より、青森県三戸町にて、
「三戸町テレワーカー育成推進事業『Webサイト構築講座』」の
2期目が始まりました。
講師を務めるのは、弊社プランナーであり、
『スコップ』副編集長の花田。
「初心者からでも、即戦力になれる人に」をコンセプトに、
昨年は約半年間に渡り、全10回の講義を開催。
受講前はWeb初心者だった生徒も、
地元企業のWebサイトを実際に制作するまでに成長しました。
第2期目となる今期は、
内容を更にブラッシュアップさせ、
全7回に凝縮して行います。
受講生の成長に、どうぞご期待ください!
■花田が副編集長を務める、
秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/
■テレワーカー育成推進事業Webサイト
https://sannohe-teleworker.com/

古家具修理職人|仁平古家具店 pejite
2019年10月1日
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「子どもの頃から古いものが好きだった」という、仁平透さん。東京からU ターンをした後、古家具を修理し販売する「仁平古家具店」を2009年に、それとは趣が異なる古家具や地元の作家の作品が並ぶ「pejite」を2014年に、それぞれオープンした。現在は栃木県益子町をはじめ、県内外に合計4店舗を構えている。「古いから良い」「懐かしいものだから良い」と単に決めつけるのではなく、そこに込められたかつての職人の情熱と向き合い、物の本質的な価値を届けようと取り組んでいる。
9月25日(水)ホテル雅叙園東京にて、『ニッポンものづくりフィルムアワード』の 表彰式を行いました
2019年9月27日
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9月25日(水)ホテル雅叙園東京にて、
ニッポン手仕事図鑑が開催した
初めての映像コンテスト
『ニッポンものづくりフィルムアワード』の
表彰式を行いました。
日本の手仕事にフォーカスを当てる作品を募った、今回のアワード。
全国から「ものづくり」に対する想いが込められた、
素敵な92作品が集まりました。
今回、受賞式で司会を務めてくださったのは、
フリーアナウンサーの住吉美紀さん。
受賞者の皆さんはもちろん、
審査員の方々や各協賛企業の皆さまにもご出席をいただき、
盛大に式を執り行うことができました。
今回のアワードを経て、少しでも多くの人に
職人さんの想い、ものづくりの魅力を
感じてもらい、その伝え手が増えることを
願っています。
遠方からはるばるお越しくださった皆さま、
お忙しい中足を運んでくださった皆さま、
そして何よりも素敵な作品を応募していただいた皆さま、
本当にありがとうございました。
なお、受賞作品と一次審査通過作品の、
計53作品がアワードサイト内で公開されています!
ぜひご覧ください!
https://nippon-teshigoto.jp/award2019/first-screening-work




<概要>
ニッポンものづくりフィルムアワード表彰式
【日時】
2019年9月25日(水)
19:00~21:00
【会場】
ホテル雅叙園東京
【審査員】
松浦弥太郎〈エッセイスト〉
加藤 浩次〈タレント〉
三島有紀子〈映画監督〉
福岡 元啓〈プロデューサー〉
堀口 正裕〈『TURNS』プロデューサー〉
岡本俊太郎〈『Vook』代表〉
大牧 圭吾〈動画メディア『ニッポン手仕事図鑑』編集長〉
【司会】
住吉 美紀〈フリーアナウンサー〉
【主催】
ニッポン手仕事図鑑
【特別協賛】
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
株式会社ACD
株式会社目黒雅叙園
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)
【協賛】
エールマーケット(ヤフー株式会社)
学校法人 二本松学院 京都伝統工芸大学校
株式会社 大丸松坂屋百貨店
株式会社システムファイブ
株式会社クレオフーガ
株式会社第一プログレス
株式会社玄光社
株式会社アドワール
新浪公司
Smarcle Japan株式会社
フォト蔵株式会社
東京コネクション株式会社
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)
※掲載されているお名前、企業名については、敬称略、順不同でございます。
ご了承ください。
Holzarbeiten Shokunin|Buchi Mokkou
2019年9月24日

Herr Masato Nishimuras Motto ist es „aus Nichts etwas zu schaffen”. Als ein Holzarbeit “Shokunin” (Handwerksmeister), verwendet er Altholz wieder, das er von Möbelgeschäften und Schnittholzhändlern einsammelt. Herr Nishimura gründete sein Atelier “Buchi Mokkou” im Jahre 2011. Mit seinen Fähigkeiten als traditioneller Handwerksmeister und seiner gutherzigen Persönlichkeit, ist Herr Nishimura sehr beliebt und bekommt Aufträge von maßgefertigten Holzarbeiten bis hin zum Veranstalten von Workshops. Das Ziel des jungen und bekannten „Shokunins” ist es die Besonderheit zu bewahren, dass Handwerker und Kunde sich persönlich begegnen.
Woodwork Shokunin|Buchi Mokkou
2019年9月24日

Mr. Masato Nishimura’s concept is “to create 1 from 0.” As a woodwork “Shokunin” (artisan), he regenerates the scrap woods he collects from furniture stores and lumber dealers. Mr. Nishimura has established his woodwork studio “Buchi Mokkou” in 2011. With the skills acquired from his experience as a furniture Shokunin and his kindhearted personality, Mr. Nishimura gets endless offers ranging from the creation of custom-made products to hosting workshops. The objective of the attention-drawing young woodwork Shokunin as he states it is to “try preserving the value of the manufacturers and consumers meeting face to face.”
9月21日(土)未来定番研究所にて『製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」』に編集長 大牧が登壇しました
2019年9月21日

9月21日(土)、未来定番研究所にて
『製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」』に
編集長 大牧が登壇しました。
未来のくらしのヒントについて意見を交換するイベント「未来定番サロン」。
ものづくりの発展と未来を考える、対話型イベントが開催されました。
製硯師・青栁貴史さんの思い出の地・谷中で、
これまでの失敗と成功、テレビでは伝えられていないことを語りました。
イベントに参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!




<イベント概要>
日時 :2019年9月21日(土)13時−15時(12時30分受付開始)
会場 :未来定番研究所(東京都台東区谷中5−9−21)
ゲスト:青栁派四代目 製硯師 青栁 貴史
動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」編集長 大牧 圭吾
トーク内容:
第1部 未来定番研究所の紹介、経歴紹介、ものづくりの今と未来について
第2部 「みんなで語ろう、ものづくりの未来」
イベント詳細:https://www.miraiteiban.jp/event/event_13/
Kerze Handwerker|Takazawa Kerze
2019年8月5日

„Takazawa Kerze“ wurde 1892 in Nanao in der Ishikawa Präfektur gegründet. Seit langem schon, spielen die japanischen Kerzen (Wa-Rousoku) eine wesentliche Rolle bei den Einheimischen, der Schreinen, der Tempeln und den religiösen Festen der Noto-Halbinsel. Mit der Verbreitung des elektrischen Lichts jedoch, verschwindet diese Handwerkskunst, sodass „Takazawa Kerze“ mittlerweile in der Ishikawa Präfektur der einzige Hersteller der „Wa-Rousoku“ ist. Herr Hisashi Takazawa, die nun fünfte Generation von „Takazawa Kerze“, gibt nicht auf, die Wärme des traditionellen Feuers zu erhalten.
Candle Craftsman|Takasawa Candle
2019年7月30日

“Takasawa Candlre” was established in Nanao in 1892.In here, “Wa-Rousoku”(Japanese Candle) have been closely related with the lives of the people since long ago.
Whereas after spreading of the electric light, Wa-Rousoku companies went bankrupt in various places. Now only ”Takasawa Candle” makes Wa-Rousoku in Ishikawa prefecture.
Mr.Takasawa, the 5th generation, keep lighting the traditional fire by taking time and effort.
7月20日(土)「スキマな地域の情報発信講座」に編集長 大牧が登壇しました
2019年7月24日

7月20日(土)スキマ信州プロジェクト主催
スキマな地域の情報発講座
第1回「情報発信とは?基本と考え方を学ぶ」に
編集長 大牧がゲスト講師として登壇しました。
「地元の情報発信に力を入れたい」
「地域情報を発信する個人ブログなどを運営したい」
という方を対象に、
情報発信の基本と考え方のプレゼン、
より深いトークセッションによる「地域トーク」を行いました。
参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!




【イベント概要】
スキマな地域の情報発信講座 第1回「情報発信とは?基本と考え方を学ぶ」
日時:7月20日(土)13:00~16:00
会場:オンライン配信(ENKAIより)
ゲスト:
堀口正裕(全国移住雑誌「TURNS」プロデューサー)
大牧圭吾(安曇野市出身・ニッポン手仕事図鑑代表取締役)
主催:スキマ信州プロジェクト
ガラスペン職人|ガラス工房ほのお
2019年7月20日

1902年に日本で発明された、ガラスペン。滑らかな書き心地やインク持ちの良さ、工芸品としての美しさは、海外でも人気を博している。京都府京都市に工房を構える、1920年生まれの菅清風さんは今なお現役で、ものづくりへの情熱を絶やさない。軸からペン先までを、書き心地と耐久性とを両立できる硬質ガラスでつくることにこだわり、長年にわたって磨き続けてきた技術は、孫である菅清流さんにも受け継がれている。ワークショップにも積極的に参加をし、世代を越えて、手仕事の未来を描いていく。
7月3日(水)秋田県立花輪高等学校にて社会人講話に登壇しました
2019年7月3日

7月3日(水)、秋田県立花輪高等学校にて
編集長 大牧が社会人講話で講師を務めました。
テーマは
『高校生の今だからできる、「小さな一歩」の踏み出し方』
編集長自身のこれまでの経験談を交えつつ、
「5つの大切なこと」をお話させていただきました。
メモを片手に、熱心に話に耳を傾ける生徒さんや、
編集長に自ら質問をぶつける「小さな一歩」を踏み出した生徒さんも。
参加してくださった花輪高校の皆さま、
本当にありがとうございました!




作り手と若者を好きで繋げる|松田沙希
2019年7月2日

日本の伝統工芸品と聞いて、皆さんは何を連想するでしょうか。
色鮮やかで美しい友禅染めのお着物、煌びやかな糸で丁寧に織られた西陣織の帯。
そういうものが思い浮かびます。
今回はそんな、日本の着物文化の本場京都で新風を吹かせる、松田沙希さんにお話を伺いました。

松田さんは、2018年6月に株式会社APPRE-ARTを設立し、伝統工芸の職人の方と、現代の若い女性が取り入れやすい商品の提案とデザインを行っています。
また、“ものづくり手と若者を好きで繋げる空間”をコンセプトとしたカフェSenbonLabの運営をしながら、ものづくりの現場に学生が触れ合い学びを得るプロジェクトの企画とプロデュースをしています。

松田さん:「もし日本の伝統工芸の文化が無くなったら、きっとみんな寂しい思いをすると思うんです。
私のこの活動の先に明るい未来があると確信しています。」
そう語る松田さん。

今回はそんな彼女の学生時代に遡り、今のお仕事にたどり着くまでの心境の変化と過程について教えていただきました。
―松田さんは学生時代に複数の留学経験があるとのことですが、きっかけはなんだったのですか?
松田さん:私は父の仕事の関係で幼いころに海外に住んでいました。
そのせいか、帰国後日本人のコミュニティになじむことが困難で、小学校中学校と、人間関係に大変悩んでいました。
そして高校に上がるときにアメリカに留学することを決意しました。
当時医療系の進路を目指していたため、グローバルに活躍できる英語力身につけるためでもありましたが、人間関係もアメリカに行けば何か変わるかもしれないと、期待を持っていました。
しかし、アメリカで私を待っていたのは、アジア人である私に対する偏見と差別でした。
それから日本人であることがコンプレックスとなった時期もありました。

―それは辛い経験ですね。
そこからなぜ、松田さんは日本の伝統工芸に興味を持ったのでしょうか。
松田さん:実はそこで、私は日本の文化に救われたんです。
現地の学生の中には、アニメや食文化などの日本の文化を好む人も多く、日本人だというと興味を持って話しかけてくれる子が沢山いました。
その経験から日本の文化の偉大さに気づきました。
日本人であることが嫌でアメリカに留学したはずが、逆に日本人であることの誇りを知って、日本に帰ったというわけです。
―ふむふむ
それで伝統工芸に携わりたいと思ったのですね。
松田さん:いえ。実は今のお仕事にたどり着くのは、それからもっと後の話なんです。
高校卒業後、松田さんは立命館大学に入学し、英語の強化プログラムを履修しました。
そこで出会ったカンボジアの先生の影響で途上国の開発経済と人の幸せの結びつきに興味を持ち、在学中にタイに留学しました。
現地で、開発が必ずしも直接的に人の幸せに関与するとは限らないと気付き、考えが大きく変わったそうです。

松田さん:タイから帰って、“私にできることは?”っていうことを何度も考えていました。
そして、世界とか大きいところでなく、自分の周りの人の日常の小さな幸せを作りたいという結論にいたりました。
この頃から起業は考えていましたが、何をしようか未定の状態でした。
“自分の好きなファッション+人に幸せを届けられるもの”というところで、ブライダルなんかも真剣に考えてましたね。
そんな中で、京都の伝統工芸とフランスのオートクチュールの刺繡のコラボ企画の番組をみて、これだと思いました。
それが今のお仕事にたどり着いた最終的なきっかけでした。
伝統工芸の業界では、圧倒的に消費者と生産者の仲介役が足りていません。
松田さんは、だからこそ自分が使い手と作り手の間に立って使い手にストーリーを伝えながら、使い手が求めるものを作り手と考えていきたいと言います。
伝統工芸品と聞くとどうしても高価で非日常的なものに感じる人も多いでしょう。
しかし松田さんがプロデュースした品物は工芸品の良さも残しつつ、普段身に着けても全く違和感がありません。
職人の思いと暖かみがこもった伝統工芸品を、いつものコーディネートにプラスしてまちを歩く。
それだけでなんだかわくわくしてきそうです。
松田さん:確かに今までも伝統地場産業を現代の生活に合わせようという商品開発はあったけど、少しなんだか野暮ったい、ダサいと言われてしまうことが多く、若い女の子が気軽に普段使いできるものってなかなか無かったんですよね。
素材やプロセスの工夫や、際に使用してもらいたい世代の子達にアイデアを出してもらうだけで、ファッショナブルで現代の若い世代にも受け入れられる新しいものが生み出せると思うんです。
ファッションのトレンドと若い女性の好みに合った西陣織の全く新しいブランドで、私だから生み出せる新しい風を吹かせていきたいです。


伝統工芸の明るい未来を描く松田さんの表情からは、これからの課題の解決に燃える闘志と矜持が感じられました。
職人として生きる|菅清流
2019年6月25日

なにかの職人になってみたい。
黙々と自分と作品とだけの時間を永遠と味わう人生を送りってみたい。
ひそかにそんな思いを持つ人も、少なくないのでは?
京都北白川にあるガラス工房「ほのお」
色とりどりのネオン菅が並ぶ工房で、一際輝くガラスペン。
ガラスペンに興味のある人の中で、菅清風ときいてピンとくるかたもいるのではないでしょうか。
今回私は、硬質ガラスペン職人の菅清流さんに、ガラスペンの魅力と、大学時代に職人としてガラスペンづくりに一生を捧げる決意をした経緯について、お話を伺いました。

一日に作ることができる本数は多くても4本と、一本一本に大変根気のいる作業を要するガラスペンづくり。
その魅力とは、一体?
菅さん:私が思うガラスペンづくりの魅力は、ガラスの性質の奥深さにあります。
ガラスが溶けるときの、あの特有の感覚に魅了されました。

また、時間をかけ、魂を込めればこめるほどお客さんの喜ぶ顔が浮かび、それが一番の励みになります。


こちらが、菅さんが作ったガラスペン。
実際に試し書きをさせていただきましたが、手作りのガラスペンでしかだせない書き味と、ガラスならではの見た目の美しさにうっとりします。
菅さんは、小学生の頃から祖父である菅清風さんの工房によく訪れ、ガラスやネオン菅に馴染みがありました。
小さい頃からものづくりが大好きだった菅さんは、夏休みの自由研究もよく工房で作っていたそうです。

ガラスの工房で働くことを本格的に考え出したのは、高校時代だったそう。
当時はガラスペンよりネオンサインに興味を持ち、ネオン菅の勉強をしていたそうです。
その後は、ガラスペンの宣伝のため、情報デザインの大学へ入学しました。
菅さんは大学に通いながら工房でネオン菅の勉強は継続していましたが、より繊細なで美しいガラスペンへの興味が増していました。
菅さん:その時初めてガラスペンを作ってみると、ものすごく面白かったです。
そこからガラスペンの魅力にはまってしまいました。
両親からの反対もありましたが大学を辞めて、そこからはガラスペン一本で今に至ります。

その選択に、不安はなかったのですか?
菅さん:もちろん、不安だらけでした。
でも、一度きりの人生ですから。
私は、会社勤めの仕事をして人から感謝されることより、いいものを作ってお客さんに直接喜んでもらえることに魅力を感じました。
必ずしも、安定=正解とは限らないですからね。
安定や無難さより、自らの素直なトキメキに一生をかける決意をした菅さん。
そんな菅さんの、今後の目標とは?
菅さん:師匠から受け継いだものだから、ガラスペンをより進化させて残す立場としての責任は感じています。
発信の方法や売り方を今の時代に合わせながら、受け継いだ質は落とせません。
歴史ある伝統工芸として何代も何代も継承して、進化させ続けていきたいです。
100、200年後に素晴らしいガラスペンが或るために。
確かに、職人になるという決断はメジャーではないし不安も伴うでしょう。
それでも、好きなことに没頭し、素晴らしい継承品のバトンの渡し手にもし自分がなれたとしたら、とても素敵なことではないでしょうか。
大学を卒業したら、就活してどこかの企業で働こう。
これももちろん一つの決断ですが、実は気づかないところにも、将来自分が輝ける最高の選択肢が転がっているかもしれません。
良い!と思ったことは自信を持って発信してみる|庄司賢吾・庄司真帆
2019年6月11日

こんにちは。カッシーです。
皆さんは何曜日が好きですか?
私は金曜日と土曜日が好きです!
次の日がお休みという心の解放感がたまりません。
今回私は土曜日だけの珈琲店、「アンドサタデー/珈琲と編集と」を開くご夫婦に会いに逗子に行ってきました。

この日はちょうど逗子海岸映画祭の時期。
今年で10周年を迎え、期間中の来場者は1万人を超えるという大変盛り上がるイベントです。
残念ながら取材日は雨が降ってしまいました…。
行きたかった!
時間まで逗子の町を散策。
近所のおばあちゃんと「今日は冷えるわねぇ。」なんておしゃべりをしながらゆっくりと時間の流れる逗子の朝を感じていました。

朝の海もなかなか良いものです。
さて、そんな逗子でアンドサタデーを営むご夫婦。
庄司賢吾さんと庄司真帆さん。
コーヒーをいただきながらゆったりとお話しを伺いました。

コップのデザインがとても素敵!
大切にしていた時間を共有する空間、アンドサタデー

東京で働き、都心に住んでいた庄司さんご夫婦。
もともとお店を持ちたいという気持ちがあり、東京よりも自由な暮らしができるのでは、と島に住みたかったのだとか。
今でも島が好きで旅行にもよく行くそう。
真帆さん
「東京で働いてた頃は、家と職場の往復の毎日でした。
島にも行きたかったけど、仕事などの関係ですぐに島に行くことはできなかったんです。」
逗子に引っ越したのは転職がきっかけ。
やりたいことを見つけ、転職をすると同時に暮らしも見つめなおした。
“仕事が終わったら早く家に帰りたいなって思える場所、それが逗子”
逗子は東京まで1時間。
東京で働きながら多くの人が暮らしている町。
東京の仕事を諦めなくて良い。
海辺の町も好きだと話す。
島暮らしではないけれど、今の庄司さんご夫婦の暮らし方にぴったりの街だったのだろうなと感じた。
暮らしを見つめなおした庄司さんご夫婦は、逗子に引っ越しても変えたくない大切な時間があった。
それは、週末にふたりでゆっくりとコーヒーを飲んだりリラックスして過ごす時間。
逗子に引っ越した当初、週末にコーヒーを飲んで過ごせる場所は駅前のスターバックスぐらいしかなかったという。
だったら自分たちでつくろう!と作ったのがアンドサタデーである。
カフェが好き。というよりは、ゆっくりと過ごすような時間や空間を大事にしているそう。
真帆さん
「○○屋さんっていうよりは、みんなと空間を共有するみたいなことをやってきたかな。」
働く場所、住む場所だけでなく、大切にしている時間はなんなのか、暮らしの中でほしい空間を自分たちでつくってしまったのだ。
自分たちの暮らしを自分たちの手で作っていく。
当たり前のようで実はみんなできていないのかもしれない。
アンドサタデーは庄司さんご夫婦の大事な暮らしの時間を共有させてもらっている素敵な空間に感じた。
理想の週末ってなんだろう?

アンドサタデーという名前には、土曜日という限定感と、土曜日と、私たちと、みんなと、コーヒーと、という”共に”という想いがこめられているのだとか。
まさに素敵な週末を誰かと共有しているようなイメージが伝わってくる。
真帆さん
「背伸びしてくるとか、おしゃれしてくるところじゃなくて、日常の中で土曜日をゆったりと過ごしてもらえる空間にしてる。」
と真帆さんの話すように、店員さんとお客さんという関係よりももっとラフな近い関係でお話しできる雰囲気。
真帆さん
「2人でやってたコーヒータイムをみんなで共有している感じです。
最近は良く来るお客さんに部室みたいって言われたんだ(笑)」
たしかに取材中も道行く人が声をかけたり、お客さんもお客さんというよりはお友達が遊びに来たよう。明るく賑やかな空気が広がる。


顔見知りでなくても、アンドサタデーにいるとまるで知り合いだったかのように、お客さん同士の距離も近くなる。
庄司さんご夫婦は、アンドサタデーという場を開いたことで沢山の繋がりができたことが幸せだという。
逗子に来たときは知り合いが居なかった庄司さんご夫婦。
お店というスタイルでやっていると、アンドサタデーの庄司さんね、と呼んでもらい逗子の町に溶け込みやすくなったのだとか。
場にこだわらない、新しい活動の挑戦

アンドサタデーは、今年クラウドファンディングに成功。
“ Everyday like Saturday ”「毎日に、土曜日を。」という想いで、新しい挑戦を始めている。
場というものにこだわらず、コーヒーと編集というユニットとして。
土曜日を概念として広げて、私たちの想いをアウトプットしていく。
活動の幅を広げていくのだとか。
アンドサタデーは「深夜食堂」、「親子茶論」、「日曜商店」、「土曜日だけの珈琲店」と土曜日にこだわらない形でも展開を考えているそう。
真帆さん
「町の人が東京に行かなくても楽しめたり、そういう暮らしを楽しめたら良いなって。」
と話す真帆さん。
アンドサタデーはあったら良いなという空間にどんどん形が変わっていく。
賢吾さん
「場を持つって一見非効率な今の時代。
でもそこが面白い。
オンライン上では出会えない人と出会えて、強い繋がりで出会えて、次の仕事に繋がったりとか。
この場所があって良かったと思う。」
賢吾さんが話すように、強い繋がりというのは大事だと思う。
1つの形にこだわらなくても、アンドサタデーという庄司さんたちの持っている軸があれば形が変わっても大事なことは伝わる。とてもわくわくする面白い活動だと感じた。
誰にも言えてない考えはないだろうか、ぼやいてみることの大切さとは?

真帆さんは東京での仕事やスキルをどうやってアンドサタデーに還元するか、さらには、仕事以外で関心のあることをどうアンドサタデーに結びつけるかを考えて活動しているのだとか。
賢吾さんは、暮らしの中で無理をしないこと。
自分たちらしく自然体でいることを大切にしていると話す。
仕事で得ることのできるスキル、仕事ではできないけれど関心のあること。
庄司さんご夫婦は良いバランスで活動をしているんだということが良く分かる。
バランスと言うと、賢吾さんと真帆さんのご夫婦のバランスもとても気になるので、お互いについてインタビューをしてみた。
賢吾さんから見て真帆さんはどんな方ですか?
賢吾さん
「誰からも愛される。場づくりだとかは天職だと思います。」
とても納得。
真帆さんはきらきらとした笑顔が印象的。
一緒にいるだけで明るくなれる。
まさに愛される方だと思った。
真帆さんから見て賢吾さんはどんな方ですか?
真帆さん
「優しくて雰囲気が柔らかい。
だけどすごく頭の中で考えることが得意。
ちゃんと頭でプランニングしていて、それは私にない部分だから賢吾君がいなかったら今のアンドサタデーにはなってなかった。」
インタビューするとお二人からとても素敵な回答をもらうことができた。
ご夫婦はどちらが欠けても今のお店は出来ないと笑う。
イラストは真帆さんが書いて、写真やデザインなどは賢吾さんが行う等、それぞれが得意なことを活かしている。
今でこそ自分たちの活動を多くの人に発信し、活発に活動をされているが、真帆さんは昔、周りからどう見られるかが怖くて、自分の中で固まってない考えは人に言えないタイプだったという。
例えば、アンドサタデーでは賢吾さんの考えで、イベントのビジュアルを雑誌のようにデザインしている。
真帆さんにとっては斬新なアイデアで躊躇したのだとか。

しかし実際に作って発信すると多くの人からの好評の声。
真帆さん
「賢吾君と活動する中で、自分たちで胸張って自信もって発信していくことの大切さに気づくことができた。
大事なパートナーです。」
と、きらきらの笑顔で真帆さんは話してくれた。
自分が良いと思ったことは誰かに話してみたり発信して、反応をもらっていくことが大事。
やってみないと分からないっていう精神がここにはある。ぼやいとくのは大事かも。
と話してくれた。
真帆さんと賢吾さんはこれからもアンドサタデーで想いを形にしていくのだろう。

最後に庄司さんご夫婦の思う理想の週末を改めて聞いてみた。
「1週間で一番リラックスできる日。
だけど明日はどこに行こうかワクワクして、活動的にポジティブに思えるのが土曜日かなって…。
そんな気持ちで過ごせる土曜日が理想的で良い。」
とても共感できた。
何かに焦るわけでもなく、明日も休みだとリラックスできる時間。
思い思いの週末をアンドサタデーでラフな会話とコーヒー片手に楽しむお客さんたち。
アンドサタデーはまさに理想の休日を過ごすことのできる空間である。
考えているだけでは何も始まらない。
どうやってアウトプットしていくのか。
自分一人で難しいのならば、誰かにそっと話してみる。
もしかしたら、予想を超える素敵な形となって多くの人に想いを伝えていけるかもしれない。
選択の方法は人それぞれ。
自分なりの形に自信を持って発信していくと、共感しくれる誰かが現れるかもしれない。
そんな大切なことをアンドサタデーで教えてもらいました。
“あなたの理想の週末はどんな週末ですか?”
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▼リンク▼
太鼓職人|東太鼓工房
2019年6月7日
![]()
千葉県香取市の伝統的工芸品、佐原太鼓。明治元年創業の「東太鼓工房」を引き継ぎ、営むのは、四代目の新治さんと五代目の龍彦さん。胴づくりや皮の加工、張り上げといったすべての工程を手作業で行うため、音の高低などの細かな要望にも対応できるのが特徴だ。見よう見まねだけでなく、創意工夫しながら伝承されてきた職人の技。その技術は重厚な音となって、地元の「佐原の大祭」をはじめ、数々の場面で響いている。
傘職人|槙田商店
2019年5月27日
![]()
江戸時代末期の慶応2年(1866年)に創業し、150年以上の歴史を持つ槙田商店。山梨県発祥の伝統的織物「甲斐絹(かいき)」の生産にはじまり、その経験を活かして、傘づくりを手がけるようになった。素材の選定から行うデザイン。富士山の雪解け水で色鮮やかに染まった、12,000本の縦糸と横糸によるジャガード織。1mmにこだわった正確な裁断や縫製、組み立て。一連の工程を手がける職人たちの技術や、蓄積された膨大なアーカイブが、品質と美しさとを裏打ちしている。
大学時代、旅のなかでみつけた出会い | 宮田サラ
2019年5月20日

高円寺アパートメント1階、まめくらし研究所

おしゃれなハンドメイド雑貨などが並ぶお店「まめくらし研究所」の窓から顔を出し、子どもたちと穏やかな笑顔でふれあっているこの方こそ、今回インタビューさせていただいた宮田サラさん。
宮田さんは、まめくらし研究所の店主であり、まめくらし研究所がある賃貸住宅「高円寺アパートメント」を、住み込みで運営するコミュニティーマネージャー(通称 女将)でもあります。
高円寺アパートメントは、1階に飲食店が2戸、店舗兼住宅が4戸、住居が44戸ある団地のような賃貸住宅です。
高円寺アパートメント自体は、株式会社ジェイアール東日本都市開発がオーナーで、宮田さんが務める株式会社まめくらしが委託を受けて、住人同士や地域の方々との関係性を育む場づくりをしているそう。

宮田さん:人生で一番過ごす時間が長いのはきっと自分の家だと思うの。
その家に対する諦めというか、ただ職場から近いとかの理由じゃなくて、もっと住人同士の人間関係だったり、その住宅自体に魅力を感じられる暮らしを提供したいと思って活動しています。
高円寺アパートメントの運営以外にも、「大家の学校」という場づくりを学ぶビジネススクールを企画運営しています。
宮田さんは大家の学校で、大家さんの意識や行動を変え、関係性を育む暮らしができる住宅をつくる人を増やそうと活用しています。

高円寺アパートメントは、一階が店舗、二階が住居の構成で、宮田さんは一階の店舗で週に三日程度、ハンドメイドの雑貨屋を開きながら住み込みでアパートメントの運営を行っています。

宮田さん:今の仕事は、自分が本当にやりたいことというか、自分の問題意識、思いにあった仕事かな。
だから仕事を自分ごとにできるし、すごくやりがいも感じている。
そういきいきと話す宮田さん。
普段の宮田さんのお仕事の様子を拝見させていただきましたが、住人の方々と話し込んだり、施設内の芝生で遊ぶ子どもたちやそれを見守るママさんたちと談笑するサラさんは、なんだかとても輝いてみえました。
もし私もこんな風に、自分の仕事と暮らしを心から楽しんで暮らせたら、どんなに幸せなんだろう。
それって、本当に素敵なことだと思いませんか?
今回はそんな宮田さんが、自分が輝けるお仕事に出会った大学生のころに遡って、今の暮らしの秘訣を教えていただきました。

大学時代、全国を旅してみつけた出会い
宮田さんが大学一年のときは今している仕事に全く興味もなく、大学の講義とサークルとバイトが生活のすべてだったといいます。
しかし、二年時に参加したゼミをきっかけに、その生活は大きく変わったそう。
そのゼミは、何かプロジェクトをするのではなく、大学の外に出てさまざまな活動に参加し、さまざまな人に会うことに重きを置いた内容でした。
そこで出会った学外の大人たちの影響で行動範囲や考え方の幅が広がったのだとか。
最初は都内で活動していた宮田さんですが、次第に全国に足を延ばすようになり、2年生の時にはバスで東北各地にボランティアに行くプロジェクトにも参加したそうです。

宮田さん:東北で出会った人たちにすごく衝撃を受けたのを覚えているな。
全然地域おこしの専門じゃない人、例えば普通にその辺の畑で働いてるおじいさんおばあさんが町のことをすごく真剣に考えていたんです。
原因はどうであれ、自分のまちのことをこんなに真剣に思えるって、すごいことだなって。
考えてみたら、私自分の地元の岡山のこと全然知らなくて。
だから、もっと岡山のことを知ろう!と思って、三年生のはじめに岡山でひとり旅をしてみたんだ。
そしたら、住んでたときには知らなかった、面白い場所、町づくりしているところ、地域を盛り上げようと頑張っている人、知らなかった魅力的で面白いものやひとに出会ったの。
でもそれって、岡山に限ったことじゃないと思って、いろんな地域の面白い人に会いに行く旅を始めたんだ。
その中で出会ったひとりが、豊島区で活動していた今のボスの青木純です。
ボスは賃貸住宅の大家さんで、単なる部屋を貸すだけの大家さんじゃなくて、住人同士の関係性づくりを丁寧にして、住人やまちの人たちの暮らしを育てていました。

サラさんはそれまで、東京では地方のような人との関係性にあふれた理想の暮らしはできないと思い込んでいました。
しかし、青木さんと出会い、東京でも理想の暮らしができるだと実感したと言います。
そして当時4年生だった宮田さんは、青木さんの育てる暮らしの場に共感し、青木さんに誘われたこともあり、一緒に働くことになりました。
旅の末にみつけたもの、秘訣は直感と好奇心
― 宮田さんが今の仕事をみつけることができた、一番の秘訣とは?
「私の場合、大学1年生は大学・サークル・バイト以外の活動の選択肢がなくて、ゼミに入ってからも2年生のときは何かの活動に参加するだけで受動的だったけど、徐々にフットワークを軽くして、興味あるものに手を伸ばすようになって、だんだん行動範囲が全国になっていました。
そして、枠にとらわれない働き方をしている人とたくさん出会ったお陰で、そんな働き方が私にとってはマジョリティになっていました。
だから、いわゆる就活はしないと決めて、自分ならではのやり方で卒業後の道をみつけられたんだと思います。
最初から全国に旅するとかは難しいけど、自分で徐々に外に出ていけるようになれば、今は手が出しづらいものも、そんなに大きな一歩には感じなくなる。
大学生って色々考える時期だけど、やりたいことを無理に探す必要はないと思うし、無理にひねくりだしたやりたいことは途中で挫折すると思っています。
悩みながらでもいいから、ちょっとでも会ってみたいとか、興味あるなと思った人がいたらその直感と好奇心を大切にして会いに行ってみるとか。
会ってみたい人に会えるのって、学生の特権だと思います。
私もその特権、すごく使ったし。(笑)
そうやっていろんなものに触れて、出会って、選択肢を増やす時期が大学生なんじゃないかなと思います。」


誰もが、自分を見つめなおして生き方を悩むであろう大学時代。
きっとその短い時間の中で、足踏みをしている暇なんて無いのでしょう。
これからの人生が輝くチャンスは、これから踏みだす一歩の先にあるのかもしれません。
5月20日(月)Hills Breakfast Vol.94 にゲストスピーカーとして登壇しました
2019年5月20日

5月20日(月)、
ヒルズカフェ/スペースにて
Hills Breakfast主催「Hills Breakfast Vol.94 by PechaKucha」に
編集長 大牧がゲストスピーカーとして登壇しました。

テーマは「伝えるとはどういうこと?」
自らが選んだモノ・コトを、
志高く追求するスピーカーの方たちが登場するなか、
製硯師 青栁 貴史さんとともにお話をさせていただきました。
朝早くの時間から会場にお越しいただいた皆さま、
本当にありがとうございました!



<イベント概要>
【日時】2019年5月20日(月) 7:30開場 8:00-9:00
【場所】ヒルズカフェ/スペース
vent organized by 森ビル(株)+六本木ヒルズオフィスワーカー
Breakfast supported by だし茶漬け えん
【MC】Kumika Minagawa
【Speaker】鈴木 香里武、田中 美咲、秋吉 浩気、青栁 貴史/大牧 圭吾、
福澤貴之+諸星智也+油井俊哉
【ホームページ】http://hillsbreakfast.roppongihills.com/event/volume_94
【Facebook】https://www.facebook.com/events/428368794593614/
【twitter】https://twitter.com/hillsbreakfast
ヴァイオリン職人|平原ヴァイオリン工房
2019年5月15日
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平原勝己さんがヴァイオリン職人の道を志したのは、大学を卒業し、社会人になってからのこと。イタリアでの修行の後、帰国し、茨城県に工房を開設した。時間が経つほど熟成され、丁寧にメンテナンスをすれば、何百年も奏で続けることができるヴァイオリン。古い楽器を修理・調整をする時には、かつてそれを手がけた職人の技量がよく分かるという。きちんとした仕事を未来に残したいと、緑に囲まれた工房で、繊細な音色を響かせる。
「子どものためのニッポン手仕事図鑑」ワークイベントを開催しました!
2019年5月9日
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2019年5月6日(月)幕張 蔦屋書店にて、
書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催いたしました。
製硯師 青栁 貴史さんを講師に迎え、
親子で参加できるワークイベントと、
青栁さん・ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧 圭吾の両名による
トークイベントを行いました。
参加型ワークイベントでは、
参加した子どもたちが製硯師 青栁さんの弟子になり、
実際に本物の硯を研ぎ石で研ぐ工程を体験。
トークセッションの質疑応答タイムでは、
普段はなかなか聞くことのできない、
手仕事や職人さんについての質問やお話が多く飛び交い、
観覧者のみなさまも、
うんうんと大きくうなずきながらその様子を楽しんでいらっしゃいました。
イベントにお越しのみなさま、
幕張 蔦屋書店のみなさま、
オークラ出版のみなさま、
誠にありがとうございました!




「ニッポンものづくりフィルムアワード」作品の応募受付を開始いたしました
2019年4月26日
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ニッポン手仕事図鑑初の映像コンペティション、
『ニッポンものづくりフィルムアワード』にて、
作品の応募受付を開始いたしました。
日本全国にいる、
高い技術と情熱を持った才能ある映像クリエイターたちが、
世に出るきっかけを作りたい。
一次審査を通過した作品はすべて、
「ニッポン手仕事図鑑」にて公開いたします。
グランプリ受賞作品は
『TOKYO MX (地上波)』で放映!
さらに、受賞者には“サプライズ特典”も!
作品募集期間は、
2019年4月26日(金)~ 8月31日(土)
※応募締切8月31日(土) 23:59まで。
みなさまのご応募をお待ちしております!
アワードの詳細・作品の応募については以下をご覧ください。
https://nippon-teshigoto.jp/award2019
ニッポンものづくりフィルムアワード 作品の応募受付を開始いたしました
2019年4月26日
ニッポンものづくりフィルムアワード 2019年4月26日(金)より作品の応募受付を開始いたしました!
日本の「ものづくり」「手仕事」にフォーカスした、ドキュメンタリー映像作品を広く募集いたします!
年齢、個人・グループ、プロ・アマチュア、国籍は問いません、応募数の制限なし。
作品募集期間は、
2019年4月26日(金)~ 8月31日(土)
※応募締切8月31日(土) 23:59まで。
みなさまのご応募をお待ちしております!
詳しい応募要項は >こちら
TURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!
2019年4月25日

2019年4月24日、TURNS × ニッポン手仕事図鑑 meeting
『ここからはじめる! 顔出しで伝える勇気のつくり方』を開催いたしました。
「自分の言葉を伝える勇気」をテーマに、
人と地域を結び、移住を応援する雑誌「TURNS」プロデューサーの堀口 正裕氏と
ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧がトークイベントを開催いたしました。
二人のトークセッションのみではなく、
イベント参加者が匿名でなげかけた質問を
リアルタイムでスクリーンに映し出し、2人に回答をしてもらうコーナーも。
「地方を仕事をする上で、何が一番大切ですか?」
「会社に所属した上で個人が発信することと、個人だけが発信することの違いはありますか?」など、
参加者の方々から、次々と質問や意見があがりました。
トークセッション後は、参加者1人ひとりのプロフィール写真撮影を
ヘアメイクデザイナーの八木香保里さんがヘアセットをした上で、
ニッポン手仕事図鑑のフォトグラファー 小黒が撮影をしました。
参加者からは、早速、プロフィール写真を変えられた方や
「これからの情報発信の参考になりました!」という声もいただけました。
こちらのイベントは第二弾も開催予定!
これからの展開に乞うご期待ください。
TURNSの皆さま、参加者の皆さま、
本当にありがとうございました!




「ふたりごと図書室 Vol.1」を開催しました!
2019年4月23日

4月21日(日)、ふたりごと文庫が開催するトークイベント『ふたりごと図書室』を開催いたしました。
“ふたりごと図書室”は
「ふたりごと文庫」が運営するイベントで、
ゲストの方をお呼びし、直接その方の想いや活動のきっかけを
参加者みんなでシェアするトークイベントです。
第一回目は70seeds store(マチナカ製図室)をお借りしての開催。
今回のゲストは、パラレルキャリアで活躍し、多拠点生活を送る守屋真一さん。
ふたりごと文庫としては、初めてのイベントとなりましたが多くの方に集まっていただきました。
ふたりごと図書室という名に合った、学校でみんなでワイワイ喋っているような雰囲気。
アットホームであり、とても刺激的なお話ができる、楽しくて充実した時間になりました。
第2回目の開催もたくさんの方々に参加していただけることを、楽しみにしています!!




まずはやってみること。やりながら見えてくるものがきっとある。|岩本秀央
2019年4月22日

こんにちは
かっしーです!
みなさん、ゲストハウスってご存知ですか?
泊ったことはありますか?
ゲストハウスはドミトリーという1つの部屋を複数の人たちで泊る部屋があったり、宿泊者同士やスタッフの方たちとの交流が生まれやすいのが特徴。
比較的安価な為、外国人観光客の方も多く利用し、多国籍交流ができたりもします。
ホテルとはまた違った良さがあるのがゲストハウスです。
今回私は、毎日イベントを開催しているという楽しそうな「ゲストハウスFete」!
の運営を行う岩本秀央さんにお話しを聞きに、両国へ行ってきました!

岩本秀央さん、以下ヒデさんと呼ばせていただきます!
両国に到着!
両国といったら…

これでしょう…!
(何をやっているんだ私は)
なんて両国の街をのんびりと歩いていると、
みつけた!ゲストハウスFete!

外観がとてもかわいい!

では、おじゃましまーす!
ちょうどヒデさんはスタッフさんの賄いを作り中。
Feteの中は暖かい日が差し込んでいて、スタッフさんもとても穏やかに過ごしています。
ヒデさんは初対面の私に、こんにちは~よろしくね~っとまるで知り合いのように迎え入れてくれて、すぐに自宅のリビングのような空気感に包まれました。
そんなFeteでゆるりとお話し。
ゲストハウスに出会うのはしばらく後、何よりもサッカーが好きな少年だった

4歳ごろから高校生までずっとサッカーをしていて、大学もサッカーで入れるだろうと勉強もしてこなかったというヒデさん。
しかし、膝の怪我が原因でサッカーができなくなってしまう。
進学は動物の専門学校のAOを受けて入ることに。
でも、なんで動物の専門学校を選んだのだろう。
ヒデさん
「毎日サッカーの帰りに野良猫と遊んでたから、猫興味あるから動物好きかもしれないなって思って動物の専門学校受けたんだ。」
野良猫と遊んでいたのが進学に結びつくとは…
ヒデさんは動物理学療法学科という当時比較的新しかった学科に入り、2年の時はイルカのトレーナー、3年の時は動物園の飼育員をしていた。
医療、トレーナー、飼育と幅広い。
その中から就職したい場所は見つからなかったのだろうか。
ヒデさん
「専門学校3年になったら膝の怪我治ってて、あれ?これサッカーできるなって。
就職先決める2週間のインターンシップは動物の先進国ドイツ行ってきますって言ってサッカーしてた(笑)」
やっぱりサッカーがやりたい!と思ったヒデさん。
卒業後、半年でコンディションを整えてドイツに向かう。
ヒデさん、この時22歳。
周りの人とか驚いてなかったですか?
ヒデさん
「驚いてた驚いてた。
みんな意味わかんないって。」
そうですよね、全然動物関係ないですもんね。
国際交流とかの興味はなかったんですか。
ヒデさん
「うん。英語も全くしゃべれなかったし。
でもドイツ行ったからには日本と違うことをしたいとは思ってたよ。
ドイツのチームは日本人が多すぎて日本と変わらなかった。
だから日本人いなさそうなところ行こうと今度はクロアチアに行ったんだ。」
クロアチア?!
確かに日本人少なそう。
それにしても、ヒデさんの決断力が凄まじい。
リスクを負いすぎずに楽しいことをやる。やってみて見えたものとは?

やりたいことをすぐに見つけられない人もいると思いますが、ヒデさんはすぐにやりたいことがピンとくるんですか?
ヒデさん
「ピントはこない。
興味があったり、楽しそう!
って思えることをまずやってみる。
やりながら現実が見えてきたり、もっとやりたい突き詰めたいと思えることが見えてくる。」
なるほど。
ピンとこなくても、まずやってみることが大事なのか。
ただ、私にはまだその勇気はなくて、ながながと悩んでいるうちに古い気持ちになってしまう。
ヒデさんは長い時間悩んだり迷ったりしないのだろうか。
ヒデさん
「長い時間迷うことはないかな。
人の相談聞くの苦手で、自分が迷わないから(笑)
リスクを負い過ぎずに楽しいことをやる。」
人の相談を聞くのが苦手と話すが、必ずしも言葉で投げかける必要はないのかもしれない。
ヒデさんのすぐに行動を起こす姿や活動を見て、自分もできるかもしれない、頑張ろうと思える人は絶対にいるはずだと感じた。
そんなヒデさんがゲストハウスに出会ったのはクロアチアでのこと。
ヒデさん
「クロアチアについた時飛行機の中で財布すられてお金全然ないし、言葉も分からなくて安い宿探したら、日本人夫婦が経営しているゲストハウスが見つかったから、助けてもらおうと思って行ったのが初めてゲストハウスに入ったきっかけ。」
ゲストハウスに出会ったきっかけはとんだハプニングである。
ヒデさん
「実は日本人夫婦ハネムーンに行っちゃって、クロアチア人のバイトの人1人しかいなかったんだよね。
でもその人がすごく良い人でいろいろ調べてくれたり、宿泊客の人も世界遺産とか連れて行ってくれて優しかった。」
世界遺産に行く途中のバスで携帯を忘れるハプニングもあったらしい。
携帯を落とした時も帰りにバスの停留所によると、行きで隣に座っていたクロアチアの人がヒデさんの携帯を持ってずっと待っていてくれたのだとか。
世界遺産プリトヴィッツェ国立公園にて
ヒデさん
「ゲストハウスの人だけじゃなくてクロアチアの国民性の良さもすごく感じることができた。」
そこではまだゲストハウスをやりたいとは思わなかったんですか?
ヒデさん
「まだサッカーがやりたかったからね。
その後、宿泊していたオーストリア人の子からオーストリアのサッカー面白いよって言われてオーストリアに行ったんだ。」
今度はオーストリア?!
オーストリアに行くためにオーストリアのサッカー協会の人にメールを送って、広場でリフティングのパフォーマンスをしてお金を貯めたのだとか。
決断力はもちろん、それをするために今何をすれば良いのか自分で考えてすぐに行動できるのがすごいのかもしれない。
オーストリアのサッカーはどうでしたか?
ヒデさん
「オーストリアで元代表クラスの人とサッカーをして圧倒的なレベルの差を感じた。
この歳からなら結構厳しいって感じて日本に帰った。
切るときはすぐ切っちゃうから。」
ヒデさんは実際にやってみないと出会うことのなかった現実にであったのだ。
やる前に諦めるのでなく、実際にやってみたからこそ、すぐに切り替えることができたのかもしれない。
助けてくれたのは自分でつくってきた人脈だった。

日本に帰ってきたヒデさんは、さてこれから何をやろうという状態。
この時ヒデさんまだ23歳。その状態でヒデさんは何を考えたのか。
ヒデさん
「自分がやったことないし、やるわけがないと思っていることに挑戦しようと思った。」
確かに何かやりたいことがない時にしかできないことってあるのかもしれない。
この後ヒデさんは俳優事務所に履歴書を送って3か月ぐらい俳優業をしてみたり、何をしようか考えながらバイトをしていたのだとか。
ヒデさん
「なにしようか考えてたらクロアチアのゲストハウス思い出して、あれ面白かったからゲストハウスに就職しようと思った。」
ここでようやくゲストハウスにたどり着いたのだ。
ヒデさんはゲストハウスに就職すべく多くのゲストハウスを調べたり、直接行ってみたり。
ヒデさん
「クロアチアのゲストハウスは誰がスタッフか分からない。
それでいて成り立っていた。
日本にはそんなところはなくて窮屈に感じたから、じゃあ自分でゲストハウスを作ろうって思ったんだ。」
それからヒデさんはいろいろなゲストハウスのラウンジでイベントを主催し、ゲストハウスを運営する上での情報を集める活動を行ったのだそう。
するとあるゲストハウスのオーナーの方から経営が危ないから新しくこの場所でゲストハウスを運営してくれる人を探していると声がかかる。
一度は断るものの一般公募に出た時、ついにやってみることに。
プレゼンを行うと見事ヒデさんに経営譲渡してもらえることに決定!
どんなプレゼンをしたんですか?
ヒデさん
「その時PC持ってなかったからスケッチブックにボールペンでその宿がなぜだめだったのか、良い点も悪い点もその宿に対するレビューを読んで一個一個矢印で改善案とかを羅列して終了(笑)」
イメージを書いて、数字的なことは書かなかったヒデさん。
レビューという実際の声に真摯に向き合って考えるのは、説得力が強かったのかもしれない。
それにしてもスケッチブックとは驚き!
ヒデさん
「ゲストハウスやるって決まって2か月後がオープンだった(笑)
でもオープン準備を手伝うって来てくれた人がいっぱいいたんだ。
自分が主催したイベントに来てくれた人とか、オーナーさんとかも手伝ってくれたんだよね。」

ヒデさんはゲストハウスを自分でやると決めてから数々の旅イベントなどに参加し、知り合いを増やしていたのだそう。
ヒデさんいわく、ゲストハウスをやる!と色々な人に宣言してから早い段階での実現だったため、集まりが良かったのだとか。
まさに、ヒデさんを助けたのはヒデさんが今まで活動した中での人脈なのだ。
Feteを始めたヒデさん、24歳である。
大事にしていることは人との出会い。ゲストハウスと決め切らず、空間として捉える、とは?

ゲストハウスを実際にやってみて、改めてヒデさんの思うゲストハウスの良さとは何でしょう?
ヒデさん
「普通に暮らしてたら絶対に会わない人と会える場所。
その時いる人の組み合わせによって毎回何が起きるか分からないのがゲストハウスの良さかな。」
ヒデさんは人と人との出会いを大事にしていた。
ヒデさんのゲストハウスで恋が生まれることもよくあるのだとか。
ヒデさん
「イベントは毎日やってる。
あんまりイベントの内容とかは決めてなくて、何が起こるか分からないからそんな決めなくて良いんだよね。
人と人が繋がるきっかけを作れれば良いから。」
今後はどんなことに挑戦するんですか?
ヒデさん
「地域の人、外の人を中に入れたい。
スタッフとゲストの中の関係は自信を持ってここだけの空間になってるって言えるんだけど、やっぱり地域の人があってのゲストハウスだから。」
ヒデさんは八百屋さんスペースをゲストハウスに付けるというクラウドファンディングを達成し、Feteの前でマルシェなどもすでに始めている。
というのも、地元のスーパーで多くの人に今困っていることを聞いてまわったところ、美味しい野菜を食べたいけど手に入るところがないという声が多かったからだという。
ヒデさん
「ここを会場として週1とかで市場をやってもらえればなって考えてる。
農家さんにも来てもらって、Feteのキッチンで農家さんが調理したものを、買いに来たお客さんが試食しながら、直接農家さんから調理法を教えてもらったりできれば良いなぁ。」

ヒデさん、ゲストハウスを超えましたね。
ヒデさん
「ゲストハウスって呼ばれなくても良いって思ってる。
そういう空間として捉えてるからね。
スタッフも住んでるし、お家としても捉えてるから。
外の人とか来ても気遣いとかないんだけど、それが良いって言ってくれる人は来てくれる。
あんまり気にせずにいられる場所であってほしいからね。」
Feteにいると聞こえてくる、おかえり~、ただいま~の声。
お家のようなFeteの空間は年齢、国籍も関係なくみんなを繋げてくれます。
ヒデさんとお話して考えたこと。
それは、今まで私が無理だと決めつけて諦めてしまったことはいくつあるだろうかということ。
きっと数えきれないほどあるはず。
まずは自分の小さな興味に気づけること、次にその興味に対してどういうアクションを起こせるか。
小さなアクションの積み重ねで、将来思ってもいなかった自分に辿り着くかもしれない。
ヒデさんが帰りに話してくれたこと、「またサッカーやりたいんだよね」
今もいくつかのチームで練習を行っているのだとか。
まだまだヒデさんは止まりません。
かっこ良いなぁ~!

ヒデさん!
たくさんお話しを聞かせてくれてありがとうございました!

今度は泊りに行きます!
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「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました
2019年4月18日

2019年4月14日(日)京都府京都市にて
CISVJapan関西支部 × ニッポン手仕事図鑑
「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」
を開催いたしました。
モノづくり手と若者を”好き”で繋げる空間Sebon Lab.さんを開場としてお借りし、
ガラスペン職人の菅清流さんと、漆蒔絵職人の枚田夕佳さん指導の元、
ガラスペンへの絵付け体験や、
「価値の本質を見つける」についてのグループディスカッション、
ニッポン手仕事図鑑の制作映像の上映会などが行われました。
ガラスペンを作成する際に出る廃材から、
漆金継ぎの技術をつかって、新たなガラスペンを作るワークでは、
世界で一つのだけの、自分のオリジナルのペンを作る事に
皆さん夢中で、真剣に取り組んでいる姿はまさに職人でした。
「価値の本質を見つける」についてのディスカッションでは、
西の内和紙の、またったく新しい価値やデザイン、売り出し方を
考えるグループワークが行われました。
参加した子どもたちのユニークな発想が光りました。




ライフスタイルの多様な可能性。東伊豆を笑顔にする人 | 菊地順平
2019年4月11日

天城山を視界の端に、相模湾を大きく回って静岡へ。
道路標識に「熱海」の二文字が現れても、そのまま真っ直ぐ。

伊豆半島を南下し、曲がりくねった山道を抜けると木々に覆われていた視界が突然開かれました。

目の前には、陸から突き出てきたような岬と港町。
自然の緑と、細事と並び陽の光を集めて照り返す家々。
入り江には子供が散らかしたおもちゃのような防波堤。
山と海と雲と、飛び出したこの岬が神秘的に感じられます。
いつか旅行誌で見たアドリア海の真珠、ドブロブニクに似ていると言ったらほかのメンバーに少し笑われてしまいした。
東伊豆町稲取。
それがこの土地の名前です。
稲取の笑顔が集まる場所、ダイロクキッチン
稲取のある一角で、地元の高校生たちがなにやらオシャレなカフェで活動していました。

地元の人たちの憩いの場であるシェアキッチン「ダイロクキッチン」。
それがこの場所の名前です。
この日はフレッシュな高校生たちによるカフェが開かれていましたが、ほかにも地元の有志によるカフェや料理教室など様々な地域の交流イベントなどが開かれるそうです。
地元の人たちや若い人たちの笑顔が集まるダイロクキッチン。
町の活性化の中心であるここを改修、運営した人たちがいます。
大学の学生団体空き家改修プロジェクトから始まり、現在はNPO法人ローカルデザインネットワークで活躍する人たちです。
私は今回、東伊豆町で活躍するローカルデザインネットワークの菊地純平さんにインタビューをさせていただきました。

この一枚からもわかる通りに菊地さんは東伊豆町を回る時や、インタビューをしている間ずっと笑顔で接してくれました。
その雰囲気からこちらも自然と笑顔が誘われます。
実務的な事をやりたい、始まりはそんなフラストレーションから
空き家改修プロジェクトには、当時同じ大学の建築学科の先輩であった荒武さんと守屋さんから誘われたという菊地さん。
しかし、この学生団体に加わったのはただ誘われたからではなく、胸の中にとある理由が存在したからだそう。

「きっかけとしては、大学の建築学科の授業って設計課題があって、それをバーッと製図して模型を作って競い合うのを基本としてやってるんだけど、あんまり実践的なことはなくて……」
大学のカリキュラムにないような実践的なことをやりたい。
そんな思いが段々と積み重なっていったと言います。

「それがすごいフラストレーションになって、実践的な何かをやってみたいなって思ったことかな」
実践的なことがやりたかった、それが根本にある理由。
大学のカリキュラムと自分のやりたかったことの乖離に限界を感じたそうです。
「とはいえ、最初はこんなに大きくなるとは思ってなかったんだけどね」

(常に笑顔が絶えない菊地さん)
“東伊豆での活動を大きく意識しだしたのはいつごろだったんでしょうか?”
「意識しだしたのは割と最近かな」
こうやって改修をしただけじゃ何も変わらない。
空き家改修プロジェクトを進めていく中でそう考え始めたそうです。
ただ建てるだけでなく、その後にどう運営していくのか。
「新しい問題を見つけていくうちに、その解決方法も考えるようになって…。
そうすると町のリソースとかにも気がついていって、そこら辺から意識が変わってきたと思う」
シェアオフィスを作りたいとか、空き家って稲取にどういうところにあるのだろうとか、さまざまなアイデアが浮かぶようになってから、色んなところに目をつけてもいいかなという話になったそうだ。

稲取だからできる、自分の選ぶライフスタイル
菊地さんは、この町で自分のライフスタイルが実験できると言います。
一体、どんなライフスタイルなのでしょうか?

「平日は普通に働いて、休日はこっちに来て何かをやるっていうスタイルって、新しいなーって思うし、自分でもすごい楽しんでる」
街を歩いてうろうろしたり、近所のおばあちゃんに美味いの食え、って言われたりだとか。
そんな東京では味わえない感覚も普通にできるんだと言うことを知って欲しいと言います。

「伊豆の人って、観光地だからなのか港町だからなのか、いろんな地方からいろんな人が来ることに抵抗がないんだよね」
オープンな気持ちがここ稲取にはあると言います。

「前も、静岡の大学生と町を歩いてた時も、干し柿が干してあるとかいってみんなでバシャバシャ写真を撮ってたんだけど、普通に考えたら自分家の前で写真を取られるのは不快だなって思うことが多いと思うのに、おばあちゃんが顔を出して干し柿を分けてくれて、なんかそういうのはオープンだよね」

一緒に町を散策している時に、地元の方からみかんをいただく場面も。
普段の生活の中で知らない人から声をかけられ、食べ物をもらうことなんてほとんどありません。
菊地さんの言う2拠点生活では東京で体験できないことがもう1つの場所で経験できる。
そんな感覚が普通にできるようになる生活を考えると、とても魅力的に映りました。
関係性が深いような人が増えていって欲しいな、と菊地さんは話します。
「確かに東京で働く方が稼げることも多いし、完全に移住をするのも少し難しいという人もいる。
でも東京に固執しなくても色々な場所で仕事はできるし、だからといって完全な移住100%だけじゃない。
こうやって自分達が選択肢を広げていって、色々な人が色々な人と関係を持てるようになって欲しい」

休日にふらっと行って、仕事をしたり地元の人とお酒を飲んだり100%移住しなくても、自分のやりたいような割合での2拠点生活をする事が出来る。
菊地さんはそんなところにも惹かれたそうです。
選択肢を広げて、やりたいことをやる。菊池さんの伝染する笑顔。
この町の最終的なビジョンというか、ゴールみたいなものってありますか?

「やっぱり、もう少しだけ都市の人が来て欲しいかな。
観光だけではなくて、さっき話したみたいなライフスタイルを実践する場とか、ここで仕事をしてみたりする人が増えて欲しいな」

地元の頑張りもあるのですが、やはりまだこの稲取の良さをアピールしきれていないとも言います。
「この町の山から見下ろした半島の景色、、、あれ、太智くん何に似てるって言ってたっけ(笑)」
ドブログニクです…。
「そうそう、それそれ。ここの景色はこんなに良いのに、町の人は当たり前だと思ってて。
町を見てたらわかると思うんだけど、凄い金目鯛を押しててさ。
それももちとん魅力の一つなんだけど、それ以外にもいいところがあるのにまだそこは発信しきれていないなー」
こうやって色々発信し続けて人を増やしていきたい。
菊地さんのビジョンが見えてきました。
新しいライフスタイルを広げたりしながら、稲取を発信したい。
そして色々な選択肢があるという事を伝えたい。
「あとは、この場所を介して、なんでも出来る場所になったら面白い。
ただ人の数を増やすだけじゃなくて、人のつながりの濃さとかそういう点を意識したい」
人の数ではなく、繋がりの濃さ。
菊地さんはそんな関係人口増やしていって「第二の故郷」のような場所にしたいと言います。
「東伊豆が観光だけで他の場所に勝てるかって言われると正直わからない。
でもここに来れば面白いやつに会える。だから行きたい。そういう場所になったら面白いなって思う。」
どんなに忙しくなっても、活動を続けられるのは”楽しいから”。
純粋で真っ直ぐな気持ちと常に笑顔を絶やさない菊地さんは、笑顔を伝染させる不思議な魅力に溢れた方でした。
3月に2年間勤めた仕事を退職し、4月より新しい仕事に転職することになった菊地さん。
作りたい未来に向かってまっすぐ走る菊地さんから勇気をもらえた1日になりました。

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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】
Photo by 小黒恵太朗
内に秘めた、東伊豆への思い | 荒武優希
2019年4月11日

「最近のマイブーム?
うーん、そうだなあ。
最近はよく近くの温泉に行ってるかな。
温泉がたくさんあって、本当に心が安らぐよ。
あと、実はこの辺おいしいコーヒー屋さんも多いんだ。
エスプレッソが好きなんだよねー。
散歩とかもするよ。
ここは景色も素敵だからね。」

一見、とっても穏やかなこの方こそ、今回私がインタビューさせていただいた、荒武優希さん。
荒武さんは東伊豆・稲取の地域おこし協力隊(2019年3月に任期終了)と、「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をモットーに活動するNPO法人ローカルデザインネットワークの副代表理事として、稲取に拠点を置き、日々アクティブに活動しています。
私たちも荒武さんと一緒に稲取を散策させていただきました。

「この辺は魅力的な空き家も多いし、近々町イベントもするから、いろんな構想をしながら町を歩くんだよ。」
稲取は吊るし飾りの発祥地であり、1/20-3/31雛のつるし飾りまつりが催され、毎年多くの観光客が町に集まります。
そのタイミングで今年は、荒武さんの三年間の地域おこし協力隊としての集大成とも言うべきイベント「雛フェス」が開催されました。町の数多くの空き店舗を改修してシャッターを開けて多くの人に見てもらったそうです。
「改修した空き家に借り手がついたり、その建物に少しでも興味を持ってもらえるといいな。
元々漁師町で住宅が密集していて、活用されていない空き家もたくさんある。
でもそれって、素材が沢山あるっていうことだから、空き家の改修による町おこしのポテンシャルはすごく高いよね。」
イベントの企画は荒武さんを中心に、町の人の協力を得て行っています。
稲取に来て3年程、荒武さん自身も空き家に住んでいました。
「当時は普通に空き家で一人暮らししてたんだけどさ、なんだか、前に住んでたおばあさんの仏様がまだその家にいたまんまだったらしくて。
あの時おれは一人じゃなかったんだなーって、あとでわかったんだよね。」

そう明るく話す荒武さん。
ちょっと背筋がヒヤッとするような話ですが、そんなエピソードがあるのも空き家に暮らすことの魅力なのかもしれません。
ごちゃ混ぜで心地良い、稲取での暮らし
横浜で生まれ育った荒武さんにとって、東伊豆での生活は不便に感じないのでしょうか?
「そりゃあ少なからず感じるけど、電車は30分に一本は走っているし、町に学校もあるし、観光地としても栄えているから、最低限暮らすのに支障はないかな。
ここでの生活は居心地も良いよ。」

町を歩いていても、スーパーに行っても、温泉でも、大体顔見知りで、声をかけてくれる人がいることが、まるでジブリ映画のワンシーンのようで、横浜にいたときの憧れだったといいます。

「今の自分の東伊豆でのポジションって、本当にいいとこ取りなんだよね。
どっぷり地元に根付いているわけじゃないから居心地悪さとかしがらみもないし、町長とも旅館の経営者さんともフラットに話せて、近所のおじいちゃん、小学生、旅館の新入社員として移住してきた若い子なんかともしがらみなく付き合えるし。」
ローカルどっぷりの居心地悪さを感じずに東伊豆に定住する魅力を享受でき、東伊豆での仕事も、プライベートとの境無く、ごちゃ混ぜな感覚が気楽で居心地がよいとのこと。
地元稲取でいきいき暮らすこととは
現在荒武さんは、“この町で働くことの本当の良さ”を町の若者に伝えるべく、奮闘しています。

進学、就職等の理由で都会に出た若者のUターンのケースが少ない稲取。
その理由は、働き口の選択肢の幅と、観光業に対する若者のイメージにあるといいます。
稲取の主産業は観光で、仕事の選択肢も観光業の占める割合が高くなっています。
しかし、新規で観光業に就職するのは町外出身の若者たちが中心で地元出身者は少なく地元の主産業への関心はそこまで高くありません。
「観光にたずさわっていないひともこの町に携わって協力した先に、この町の明るい未来があるのだと思っているよ。
だから、今自分がそれを手助けしたい。
イベントもっと規模を拡大していきたいし、より多くの町の人を巻き込んでいきたい。
こういうことって、自分自身がよそ者だったからできることだと思うんだ。
よそ者の自分が言い出したから、みんな協力してくれている。」
また荒武さんは、自分がイベントを企画しスタッフを募集することで働く選択肢を増やし、地元で自分らしく生きるための提案をしていきたいとも考えています。
「この稲取の景色って、本当に綺麗でしょ。
この町を作ってきた地元の人たちにすごく尊敬している。
通りすがりの観光客にもフレンドリーに道を教えたり、町民同士が思いやりあって生活しているところも、魅力的な場所だと思うよ。
そんな町の人たちが自分のイベントの手伝いだったりを協力してくれて支えてくれるのが本当にうれしい。」

いきいきと語る荒武さん。
稲取への愛情がひしひしと伝わってきました。

小さな一歩が産んだ、大きなトキメキ
そんな荒武さんが地域おこし協力隊に入り、空き家の改修を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

「俺大学三年生のとき、とにかく何かしたいけど何やればいいかわからない大学生だったんだよね。(笑)
そんなときに友達に長野の空き家回収の手伝いを誘われて行ってみて、それが今の活動の原点かな。
長野に行ったときに田舎での暮らしに魅力を感じて、感覚的にいいなと思って、そこからいろんなことに踏み出せるようになった。」

「やっぱり、最初の一歩をふみだすことが大事だと思う。それからいろんな地方のプロジェクトにかかわって、そして最終的に東伊豆に引っ越してきた。
直感でビビッと来たものには前のめりになってすぐ動いちゃうんだよね。
本当はゆったりとスローライフをおくってもいいなと思って東伊豆に来たけど、気付いたら思ってたより忙しくアクティブに動いてるな(笑)」
「そういう直感でビビッとくるものを探す作業がたのしいんだ。
その中で助けてくれる人もいっぱいいてさ。
今も探している最中なのかもしれない。」
大学時代の荒武さんのように、これからなにかしたい!と思っている若者に対してアドバイスをいただきました。
「考えすぎてるひとが多いけどさ、まず規模が小さいことでもアクションを起こすことが大事だと思うよ。
小さいことでも、自分ができることなんでもいいからアクションを起こす。
自分の中で小さな挑戦をしていく中で、きっとなにか見えてくる。
そして、チャンスをつかめ!って言いたいな。」
最初は直感と勢いでも、結果として今、荒武さんが楽しくいきいきと稲取で暮らしていることこそ、その行動力の賜物だったのだと私は思います。

私自身、地元福島県いわき市から去年の春に都内に引っ越してきたばかりで、田舎と都会のギャップに驚くことがしばしばあり、逆に都会から東伊豆に移住した荒武さんのお話は、とても興味深く感じました。
特に、その地でどう自分らしく、生き生きと暮らすかというお話はとても心に響きました。
荒武さん、貴重なお話をありがとうございました。
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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】
Photo by 小黒恵太朗
常に新しいことをやりたい。東伊豆に新しい風を吹かせる | 守屋真一
2019年4月11日

皆さんは東伊豆、稲取に訪れたことはあるだろうか。
海と山の距離が近く、港の美しい、華美ではないが贅沢な景色。
じんわりと心落ち着く空気が広がる。

向かう途中、車から見える海にひょっこりと飛び出たような地形がみせる東伊豆の景色は、別世界にたどり着いたようでとても印象的。

町は下町のような雰囲気があり、散策するのもおすすめ。
静かで穏やかな空気が流れている。
この日は天気も良かったので、ルンルン気分で思わず走り出してしまった...!

そんな稲取で、新しい風を吹かせる守屋真一さんという人がいます。

守屋さんは大学時代、”空き家改修プロジェックト”という活動を始め、今でもプロジェクトのOBとして、活動を引き継ぐ学生のサポートを行っており、空き家改修プロジェクトで改修した第六分団の旧器具置き場、ダイロクキッチンは、「食」をテーマにした稲取のコミュニティキッチンスタジオとして地元の方々に愛されています。

また、ダイロクキッチンを拠点に「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をビジョンに活動するNPO法人ローカルデザインネットワーク(LDN)の理事を務め、パラレルキャリアで活動するとてもアクティブで魅力あふれる人です。
今回私はそんな守屋さんにお話しを伺いました。
シェアオフィス、EAST DOCKにて
活動のきっかけは友達からのお誘い。活動する中でのポテンシャルとは?
もともと守屋さんは空き家改修プロジェクトをやろう!
と思って始めたわけではないらしい。
守屋さん
「大学の同期が、東伊豆に街づくりのインターンで来ていて、活動している中で空き家改修をやることになったけど、設計ができないからってことで誘ってもらったのがきっかけ。」
スタートは6人。
だんだんと活動範囲も増え、2年で50人ほどへと大きくなっていったのだとか。
では、NPO法人設立にまでいたった動機はなんなのか、
守屋さん
「ダイロクキッチンを改修したのは良いけど、それこそ裏側の話、そこで運営する人が誰も見つからなかった。
だったら自分たちでやろう!ってことでNPO法人として運営をすることになったんだよね。」
友達に誘ってもらった活動が、6人から50人へとさらにNPOまで設立して運営まで行うようになったのは驚き。
ダイロクキッチンは地元の方たちがカフェを開いたり、地元の高校生が食堂を開いてご飯をふるまうなど、地元の方たちの交流の場となっているそう。


私もダイロクキッチンで地元の高校生が作ってくれたご飯をいただきました。
器もおしゃれで味もプロ顔負け。
デザートも飲み物もこだわりの手作りで、本当においしかった!
これはリピーターになること間違いなし。
なにより、地元の学生やお年寄りの方、幅広い年齢の人が同じ場所に集まって関わりを持てる空間が、暖かくて落ち着く。
チェーン店のカフェではなくて、地元の人がおもてなしできる、来てくれた人とゆっくりとお話しできるダイロクキッチンは特別で素敵なコミュニティの場なのだ。
守屋さんはこの東伊豆に魅力を感じて今も活動されているんですか?
守屋さん
「場所にしばられず、今後も稲取以外も活動したい場所はいっぱいあるんだけど、その中でもこの町はやりたいことを受け入れてくれる体制がものすごい!
当時からの付き合いもあってか役場の人もどんどん面白がってくれて、稲取はすごい寛容なところがあるから、そこが魅力と思ってる。」
確かに、町を散策してる時、町の人が挨拶をしてくれたり、沢山稲取の歴史を語ってくれるおばさまがいて、寛容さや優しくて明るい街のイメージを持った。

やはりそこが東伊豆の魅力でしょうか?
守屋さん
「うんうん。町自体も小さいから、主要メンバーと仲良くなるとその人がいろいろな人を紹介してくれたり、だんだん顔見知りも増えるし、向こうも覚えてくれたりとか。
港街だったからか新しい人にあんまり拒否反応しないんだよね。
そこはすごいポテンシャルが高い。」
原動力は飽きっぽいこと。常に新しいことが起こるのが楽しい。
守屋さんは東伊豆だけでなく、これやりたいっていうのはありますか?
守屋さん
「稲取モデルみたいなのを作りたくて、空き家を改修して都心部から人を呼んでくるみたいなモデル作りができたら、全国でもやりたいなって思ってる。
だんだん東京つまらなくなってきて、地方は東京にはない刺激がいっぱいあって、心もリフレッシュできる。
でも、東京も好きだから離れたくないし、両立できる方法を今探してる最中なんだ。」
2拠点、3拠点生活ととてもアクティブに活動している守屋さん。
正直大変ではないのだろうか、守屋さんの原動力はどこにあるのだろう。
守屋さん
「人としゃべるのが好きで、楽しいんだよね。
あと、飽きっぽいから常に新しいことやらないと飽きちゃうんだよね。
あ、原動力飽きっぽいことかも(笑)。」
イベントも何か新しいことが起こりそうだから楽しい。
誰か人とやると自分が想像していない予想外の方向に変わってくることがある。
そこが面白いのだと守屋さんは言います。
守屋さん
「ここでの仕事は半分プライベートだと思ってるからそんなに苦じゃなくやってるし、本業の方が忙しくなっても、伊豆にきて色んな人としゃべってこういう企画やりましょうとか話してるだけでだいぶリフレッシュしてる。」

守屋さんは伊豆を仕事の場としてというよりは、リフレッシュの場にしているのだ。
誰かとしゃべって企画をするのが楽しいという守屋さん。
では、企画の楽しさとは…。
守屋さん
「大学の時学祭の実行委員とかやってて、今も文化祭をやりたいんだよね。
マインドとして。文化祭マインド。」
文化祭マインド…!?
守屋さん
「文化祭って全員で力を合わせて一つのものを作る。
それが文化祭当日を迎えて、一日終わるともう全部なくなっちゃう。
でも思い出や仲間意識だけは残るみたいな、みんなが得意なことを出し合って一つのことを作る祭。
空き家改修の時もみんな担当バラバラで6人が自分の好きなことをやってたら上手く終わって、それがすごく文化祭っぽいなって。」
守屋さんの話を聞いて、高校の時の文化祭を久しぶりに思い出した。
企画って仕事で考えると堅くて難しいイメージがあるけど、まさに文化祭の時、何の出し物をやるか、お客さんに喜んでもらうことだけじゃなくて、自分たちが何をやれば楽しいかを考えてたなぁと。
文化祭当日よりもそれまでの過程が仲間と協力して取り組む大事な時間だった。
守屋さん
「やらされたわけじゃなくて、自分の好きなことをやって、上手く合わさっていく感じが良いなと思って、そういうことをやりたい。」
たしかに、文化祭は楽しむものであって、やらされていると思ったことはなかった。
学校に守られていたし、負わなくてはならない責任もない。
そうは言っても、守屋さんの行っている活動は学祭ではない、責任だってあるだろうし不安や大変なこともあるはず…。
守屋さん
「学生の時とかは結構大変だった記憶ある。
町とのやりとりとか怒られながらやってたね、でも怒ってくれた人がいたから今色んなことを一緒にできる関係性ができた。
今も社会人だから時間がとりずらくなって忙しいとかあるけど、あんまり大変なことはないかもしれない。」
あれ…?不安とかもないんですか?
守屋さん
「何とかなるって思ってる。
自分の手に負える範囲で全部やってる。
ちっちゃくステップアップしていくというか、自分の責任の負える範囲内、生活が保たれる範囲のリスクしか負わないとか、そんな感じでやってるからあんまり不安はない。
失敗してもまぁ大丈夫かなって。
怖がったらできないかも。」

学生と違って責任がかかってくるのが大人。
加えてきちんと自分の手に負える範囲を理解してリスク管理をできるのも大人。
リスクや責任ばかりを気にして行動を起こさないのではなく、考えた上で行動を起こす守屋さんはかっこいい大人だと感じました。
自分のやりたいことをやってみること。地域を盛り上げる!に必要なこととは…?

守屋さんの強みは人と話して聞くことなのだとか。
その人がしたいこととプロジェクトを繋げたり、この人とこの人を繋げたら上手く回りそうだとかを考えて、それを企画にしたり、実現させることができる。
守屋さん
「企画も数を増やした方が上手く回るんだよ。
1つでやってると、上手くいかない時に行き詰まるけど、そういう時に他のプロジェクトを進めると、そっちで得たヒントがこっちのプロジェクトに生きるみたいなこともあるし。
相互に新しい情報とか手法を手に入れられるから上手くできる。」
守屋さんは人を見たり、企画したり、スケジュールを管理したりと全体を見ることが得意。
逆に細かいこと、例えば建築で言うミリ単位でずれのないおさまり、寸法を見ることは苦手なのだとか。
だからこそ仲間が大事で、それぞれができることをやる。
いろいろな仲間が集まるとすごく大きなことができるという。
そんな守屋さんの思う、地域を盛り上げるとなった時に重要だと思う働き方はなんなのだろうか。
守屋さん
「自分のためにやる。
地域を盛り上げようっていうよりは、自分がこの場所でこういうことをやって楽しそうってやる方が良いなって思ったんだよね。
全員が東伊豆って面白いって想い始めたら、地域って盛り上がってくる。
でもボランティア精神でなんかしてあげたいって思うと、どこかで限界があるんだよ。
結果自分のためじゃないなぁって思い始めたらやる気なくなってくるみたいな。」

誰もやらされてるって思わないで、自分のやりたいことをやってみること。
自分の関わった地域が増えるのはおもしろくない?という守屋さん。
私も今回の取材で東伊豆を知れたこと、何より東伊豆に関わる守屋さんたちに出会えたことが何より嬉しい。
この地域に行ったらこの人に会える。
お友達ができた喜びに似ているかもしれない。
自分が案内できる街。
自分の大事な友達とかに、面白い街あるからおいでよって誘う。
初めてその地域に来てもらう、それが地域活性になるのではと守屋さんは言う。
都市とローカルを繋ぎたい。つくりたいのはきっかけづくり。

守屋さん
「東京は情報も人も集まるからそこはそこで大事。
でもそこで完結できないから地方にいくとか、NPOのテーマにもあるんだけど、“都市とローカルを繋ぐスタイル”を作りたいなって思ってる。
だから、移住を薦めているわけでもなくむしろ移動を薦めてる。
そういうことができる選択肢やきっかけづくりもできれば良いと思ってる。」
守屋さんは地方がなくなることは日本の多様な文化がなくなってしまう、日本全体の損だと話す。
外国人観光客の方もセカンドジャパン、サードジャパンと地方に行った方が面白い経験ができると。
守屋さんはリモートワークなので多拠点生活を送っているが、リモートワークでない人はなかなか難しいのが現実。
これは働き方の問題にも関わってくるので厳しい人も絶対にいるはず。
だけれど、5年後10年後、テクノロジーがどんどん進化していってリモートワークや自動運転ができれば、地方への移動者も増えるだろうと守屋さんは時代の大きな流れを見て考えていた。
空き家改修プロジェクトは今後、やみくもに改修するのではなく、街のツボを押すことを考え、ここを重点的にやったらこの町すごく面白くなるというツボをよくよく考えていくらしい。
きっかけは友達からの誘いでも良い。
堅く力を入れ過ぎずに、自分の力を発揮できる場所を探すことができたら強い!
大きなことを成し遂げようだと疲れてしまうから、まずは小さなきっかけを大事にしながら、自分のできることを一生懸命に取り組んでみる。
楽しそうに活動している人を見て、仲間が増える。
文化祭マインド。
私の中で響いた言葉でした。
悩んだときは東伊豆に行ってあの穏やかで優しい風にあたりに行こう。

守屋さん、ありがとうございました!
絶対また東伊豆行きます!!
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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】
Photo by 小黒恵太朗
東伊豆を盛り上げるパラレルキャリア集団 | NPO法人ローカルデザインネットワーク
2019年4月11日

熱海から車で走ること1時間30分。
伊豆への玄関口と言われている「東伊豆」。
東伊豆には「大川」「北川」「熱川」「片瀬」「白田」「稲取」の6つの温泉が集中しており、お風呂好きには堪らない観光エリア。
道中、6つの温泉の看板が見えてくるのだが、デザインを統一させ、それぞれの色を持たせていたのが印象深かった。


おぼろげにしか知らなかったその地域を帰る頃には私たちは好きになっていた。
今回私たちが向かったのは東伊豆町の稲取という地域。
稲取は静岡県賀茂郡東伊豆町にある小さな港町。

毎週土・日曜と祝日に稲取漁港で「港の朝市」が開催されており、朝市には地元の商店などが出店し、名産物や地場産品などを販売している。
そこで人気なのが、その場で炊きたてを味わうことができる「キンメダイの釜飯」。
1人前700円という安さに加えて、無料の「キンメのあら汁」まで付いてくるというサービスも。



海と山に囲まれたここ稲取に、東伊豆を盛り上げようと奮闘する人達がいる。
シェアキッキンスタジオの「ダイロクキッチン」やシェアオフィス「EAST DOCK」を運営する、NPO法人ローカルデザインネットワークのメンバー達だ。

今回取材したのは、守屋真一さん(右)、荒武優希さん(真ん中)、菊池純平さんの3人(左)。
▼それぞれの記事▼
【常に新しいことをやりたい。東伊豆に新しい風を吹かせる | 守屋真一】
【ライフスタイルの多様な可能性。東伊豆を笑顔にする人 | 菊池純平】
彼らは、ローカルデザインネットワーク(以下、LDN)の前身である建築学生による地域活性化団体「空き家改修プロジェクト」の頃から同じ時間を過ごしたメンバーでもあり、社会人になった今も共に活動を行なっている
全員で顔合わせを行なった後、LDNの3人が稲取を案内してくれた。
取材を行なった日にはシェアキッキンスタジオの「ダイロクキッチン」で稲取高校被服食物部の生徒たちがカフェを。
街中では「雛のつるし飾りまつり」の無料休憩所にて味噌汁を配っていたり、フリーマーケットや写真展などのイベントが多く行われていた日だった。



普段東京では見ることのできない景色にただ興奮するばかり。
街を歩けば、街の人が話しかけてくれる。
稲取を案内してくれた3人と稲取の人の温かさが身に染みた。
「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をビジョンにまちづくり活動やパラレルキャリアをしながら二拠点での暮らしを実践している彼ら。
今年度からまた新たに大きく動き出すそうです。
自然の豊かさと人の温かさを感じられる、ここ稲取に歴史の紡ぎ、新たな風を起こす人達が、そこにいました。

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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】
Photo by 小黒恵太朗
飯山仏壇|上海本店 藤澤蒔絵
2019年4月7日

親鸞聖人も歩いたと伝わり、かつてより信仰心が育まれてきた、長野県飯山市。その地で作られる飯山仏壇は、木彫や彫金による装飾が多く、扉裏にも蒔絵が使われるなどの荘厳さが特徴だ。「上海本店」「藤澤蒔絵」など、製作に携わる職人たちは、家の中心に仏壇が置かれ、毎日手を合わせる習慣があった昔と比べると、現在は関係性が薄れてきたのではと憂える。仏壇を通して職人とお客様とがつながり、仏壇を介して家族がつながる。繰り返す時代の中、100年後の未来にも、人々の拠り所として仏壇が存在してほしいと願う。
信州打刃物職人|畑山刃物
2019年4月6日

長野県信濃町に工房を構える「畑山刃物」。信州打刃物職人である畑山充吉さんは、自身の製作物ひとつひとつに、名入りのひょうたんの刻印を押す。自信と責任の証であるこの刻印を頼りに、遠方から工房を訪れてくる方もいるそうだ。16世紀半ば、戦国時代にはじまってから、450年以上続く信州打刃物の歴史。この道50年を超える畑山さんも、到底一人前ではないと語り、明日は更に良いものを作れるようにと、基本に忠実に、技術を研ぎ澄ましていく。
南木曽ろくろ細工職人|ヤマイチ小椋ロクロ工芸所
2019年4月5日

南木曽ろくろ細工が作られる長野県木曽郡南木曽町周辺は、ケヤキ、トチ、センノキ、カツラなど、古くから豊かな森林資源に恵まれていた。選木から木取り、ろくろ挽きから塗装に至るまで、ひとりの職人がすべての工程を一貫して行い品質を追求するのが、南木曽ろくろ細工の特徴である。職人としての技術を身に着けるのに長い時間がかかる中、「ヤマイチ小椋ロクロ工芸所」では、はじめての取り組みとして、地域おこし協力隊を受け入れている。技術の伝承と習得は急務であると、使い手の笑顔を想像しながら、今日もろくろに向かう。
木曽漆器職人
2019年4月4日

長野県塩尻市南部の山岳地帯にある木曽平沢。奈良井川の中流に位置するこの集落は、木曽漆器の中心的産地として知られ、いくつもの工房が存在する。祖父が興した会社を守る経営者のもと、師匠は弟子にものづくりへの姿勢を見せる「山加荻村漆器店」。伝統をただ受け継ぐだけでなく、その時代に求められるものを取り入れながら、夫婦で歩む「うるし工房 石本玉水」。6代目の父から7代目の息子へ、技術を伝えつつ、鍛錬を重ねる「白木屋漆器店」。木曽漆器の職人たちの背景にも、それぞれの物語が脈々と流れ続けている。
4月21日(日)トークイベント「ふたりごと図書室」を開催します!
2019年4月4日


今月リニューアルを予定している、ふたりごと文庫。
そのふたりごと文庫が、
4月21日(日)に、トークイベントを開催します!
その名も「ふたりごと図書室」。
ゲストの方をお呼びし、
想いや活動のきっかけを
参加者みんなでシェアしていくトークイベントです。
今回はパラレルキャリアで活躍し、
多拠点生活を送る守屋真一さんとお話ししていきます。
活動をはじめるとき、ひとりでは怖い。
これから何かをしたいけれど、何をしたらいいかわからない。
このような思いを感じてる人も多いのではないでしょうか。
「あの人だからできる、自分にはできない」ではなく、
「頑張れば私にもできるんだ」。
そう思えるきっかけを提供する場を作れたらと思っています。
ぜひお越しください!
<イベント概要>
【日時】
2019年4月21日(日)19:00~21:30(18:45開場)
【場所】
マチナカ製図室 mon-naka×70seeds store(東京都江東区永代2丁目20-8)
詳細や申込みは、こちらをご覧ください。
和紙職人|阿部製紙
2019年4月3日

楮を原料とし、手漉きで製造される伝統工芸品「内山紙」。独特の技法「雪さらし」により、繊維を痛めることなく自然な白さに変わった紙は、丈夫さと透明感を持ち合わせ、上質な障子紙などに使われている。長野県飯山市に工房を構える「阿部製紙」では、3代にわたって内山紙を継承。「地元のものを子どもたちに知ってもらい、いつか外に出たときにも語れるように」と、30年以上、地元の小学校の卒業証書も製作している。生活様式が変化し、障子を知らない世代が出てくる中、伝統の存続と時代に合わせた変化に挑む。
「“わかったつもり編集人”にならないために。会議」に、編集長 大牧が登壇しました
2019年4月2日

3月28日(木)に開催された、
70seedsさん主催の「“わかったつもり編集人”にならないために。会議」に
編集長 大牧が登壇しました。
『70seeds』編集長の岡山史興氏、
『セコリ百景」編集長の大瀧洋之氏とともに、
「伝える」をテーマにトークセッションを展開。
3人の編集長がそれぞれの伝え方や、
メディアのあり方について語り合いました。
ライターや編集に携わる方々も大勢参加されるなど、
満員となった会場はセッション終了後も熱気に包まれていました。
(当日の様子は、Twitterのハッシュタグ検索「#わかつも会議」からご覧いただけます。)
また、開催に合わせて3人の編集長が持ち寄った、
「ヤバイ珍味」。
大牧が用意したのは、
私たちのサテライトオフィスがある秋田県鹿角市の
「しそ巻大根」と「しそ巻あんず」でした。
主催の70seedsさん、
セコリ百景さん、
会場に起こしいただいた参加者の皆さま、
ありがとうございました!
【イベントの様子】




松本家具職人|松本民芸家具
2019年4月2日

民芸家具の起源は、柳宗悦氏による「民芸運動」である。各地の風土や手仕事の中から生まれた日常の生活道具の中にこそ健全な美が宿ると、新しい価値観を提唱した。昭和23(1948)年、「松本民芸家具」の創始者である池田三四郎氏は、柳氏の講演に感銘を受け、民芸家具の製作開始を決意。庶民工芸の代表ともいえる椅子作りを筆頭に、現在の製品点数は800種類以上にも及ぶ。故きを温ね、新しきを知り、今日もまた松本民芸家具では、用と美を兼ね揃えた家具を追求する。
伊那紬│久保田織染工業
2019年4月1日

「蚕の国、絹の国」と呼ばれるほど、養蚕業が盛んだった長野県。全域で生産される織物は、地域によって様々な名称を持ち、総称して「信州紬」と呼ばれている。伊那地方の天竜川沿いでつくられる「伊那紬」は、そのうちのひとつ。かつては約120の工房が存在していたものの、現在唯一生産を続けているのは、明治43(1910)年創業の「久保田織染工業」のみ。4代目となる久保田貴之さんも、その技術を受け継ぎ、糸づくりから手織りでの仕上げまでを、すべて自社内で行っている。
浅野ゆうき編集長にインタビュー
2019年3月31日

『今の自分をどう更新して、これからの大学生活含め、自分の人生をどう歩んでいけばいいのか。』
私自身も悩んでいるし、大学生ってやりたいこととか生き方云々を考える時期でもあるのかなって思います。
今回はそんなあなたに、私の素敵な先輩を紹介させていただきたい。
この方こそ、初代ふたりごと文庫編集長・浅野ゆうきさん。
いつも口角上がりっぱなしで、笑顔が素敵な私たちふたりごと編集部二期生の先輩です。
浅野さんは、この春産業能率大学を卒業し、念願だったYahooへの就職を果たしました。
高校時代に受験勉強をおろそかにし大学受験で大失敗してしまったそう。
その悔しさをばねに大学の講義やゼミ、大学外での活動に全力で取り組み、就職活動での大成功を遂げました。
浅野ゆうきとは?
朗らかでアグレッシブ
私から見た浅野ゆうきさんはこんな感じです。
私が浅野さんに初めてお会いしたのは、大学一年生の夏のゼミのときで、
内容は、大牧編集長が「インタビュー力の大切さ」の講義をした後、実際に学生が大牧さんと浅野さんにインタビューをするというものでした。

すごいこの人。初めての場所で知らない学生に囲まれているのに、堂々と自分のことを話してる。きらきら眩しいというか、なんだか同じ大学生って感じがしないな。
それが浅野さんの最初の印象でした。
果たして本当に、浅野さんは普通の大学生と一線引いた存在だったのか?
大学の課題に追われて、インターンやサークルとの両立に苦しむこともあるし、恋もするし、就活に焦った時期もあったし。
根本的に、私たちと同じ大学生です。
浅野さんは“私はこうなりたい“、“これがしたい”という自分の欲求と向上心に、真剣に向き合える人だから輝いているのだと、私は思います。
憧れて進化した
何事にも物応じしない浅野さんですが、小学生のころはクラスのみんなの前での発表で恥ずかしくて顔を真っ赤にしていたそうです。
浅野さん:いまでこそ「肝が据わってる」ってよく言われるけど、元々そうだったんじゃなくて、中学生のとき、ある友だちに憧れて変わったんだ。
その子はとてもフレンドリーで知らない子とすぐに仲良くなれて、私もその子みたくなりたくてしぐさをまねするようになったの。
その子が手叩いてゲラゲラ笑ってたら、自分もそうしてみたりね。
浅野さん:そしたら、いろんな人と仲良くなれるようになったの。
今も人見知りとか緊張とか全然しないしね。
インターン中も、浅野さんのそういった明るさと度胸は、地方でのインタビューや自治体のイベントなどでも役に立ったといいます。
浅野さん:ただそれとは別に、いい意味で妥協ができるようになったかな。
この性格だから大学のゼミやサークルでリーダー格になる事が多くて、自分の意見が比較的通りやすい環境が今まで多かったけど、インターンでは会社としての事情とか周りの意見を鑑みる必要があるからね。
大人な力がつきました。(笑)
秋田県鹿角で初めてみたもの
浅野さん:初めて見るものや新しいものが好きだから、地方や田舎にも興味があったのだと思う。
ビルも何もない景色
よそから来た私たちにフレンドリーに話しかける町の人たち
うちの村はもう終わりだと冗談混ざりにつぶやくおじさん
なんだかおせっかいなおばさん
村おこしに奮闘する地方行政の皆さん
そういう地方で出会うなにもかもが新鮮で、特に最初に秋田県鹿角市に訪れたときは、初めて田舎というものを目の当たりにしとてもわくわくしたそうです。
それからは、積極的にFacebookで地域おこし系の団体にいいねを押し、情報を集め何度もイベントにも足を運び、お金が無くなることもしばしば。
(金欠にはご注意ください。By浅野)
学歴コンプレックスとうまく付き合っていく
結論からいうと、浅野さんの学歴コンプレックスはまだ無くなったわけではありませんでした。
受験失敗の悔しさから、浅野さんは大学での授業は一切の手抜きなしで、発表で優秀賞を取ることもあったそう。
それは自分自身の自己肯定感を上げるためでもありました。
インターンを始めるとき、大学の授業をおろそかにしたらすぐにインターンをやめるという自分との約束をしました。
しかし大学の勉強に熱心に打ち込めば打ち込むほど、もっといい大学に行ってさえいれば、より質の高い講義が受けられたかもしれないと、受験勉強を悔やんだといいます。
浅野さん:大学どこ?と聞かれたときにカッコ悪いとかの外見の話じゃなくて、これこそが学歴コンプレックスの本当の意味なのかもしれないね。
今ほど大きくはないけど、きっとこれからも学歴コンプレックスと付き合っていくのかな。
本音の発信、もっとやっちゃえばよかったな。
浅野さんが今までのインターンを振り返って、やってよかったことはなんですか?
浅野さん:やってよかったことより、少し後悔したことの方が先にでてくるな…。
情報発信って、難しいよね。
今思えば響かない薄っぺらな発信ばかりしてた。
浅野さん:どうしても、カッコつけちゃうというか、綺麗な部分だけを見せようとしがちだけど、今振り返った時に、見かけ騙しだったな。
最初は外見だけ頑張って、後から中身を頑張ろうと思ってたんだけど、気付いたら大学生活終わってたの!ホラーだよね
浅野さんはふたりごと文庫以外でもnoteで発信も頻繁に行っていました。
そこでの発信で、本音とリアルが求められてることに気づいたそうです。
浅野さん:今までうまくいったことばかりを取り上げてたけど、ふたりごと文庫オンラインサロンの失敗について初めてnoteに取り上げた時にすごく反響がよくてびっくりした。
そのとき、発信ってこういうことかって気づいたんだ。
浅野さん:失敗を公にするなんて今まで絶対してこなかったけど、やってみたら自分の気持ちも少し楽になった気がする。
ふたりごと文庫も大学生が運営するメディアだし、もっとありのままにリアルを出しちゃえばよかったな。
でも失敗や気づきがあるっていいことだから、結果よかったって思ってる。
ふたりごと文庫編集長として成功と失敗を経験し、まだやりたいこともたくさんあると話す浅野さん。
その表情は明るく、これからの希望に満ち溢れていました。
浅野さんは先日、ニッポン手仕事図鑑でのインターンを卒業し、春からまた新しい環境で社会人としてのスタートをきります。
これからも、持ち前の明るさと度胸で、真っ直ぐに浅野さんらしくご活躍できますよう、ふたりごと文庫編集部一同、祈念いたしております!

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県
飯山市の非公認B級グルメ「サバごはん」とは
2019年3月30日

ふたりごと編集部メンバーは長野県飯山市で取材旅行をし、飯山市の魅力をたくさん教えていただきました。今回は飯山市の意外な一面についてご紹介いたします。
実は、飯山市は鯖缶の消費量が日本一なんです!その飯山市でひそかに人気を集める 飯山市非公認名物 、それがさばごはん です。
今回はさばごはんの生みの親、笹寿司屋ぜにがめ堂の岩崎さんにお話を伺いました。

さばごはんとは、さばの水煮の缶詰とタケノコまたはキノコなどの具の炊き込みご飯です。岩崎さんは飯山市に高校卒業ぶりにUターンした時、奥様に「なにか地域に根付いたものを作ったら?」と提案を受け、飯山市の郷土料理である笹寿司のお店を営むことにしました。
しかし久しく飯山に身を置いていなかった岩崎さんにとって飯山での笹寿司屋の経営は難しく、当時の不況も重なって4枚で500円の笹寿司の売れ行きは順調なものではありませんでした。
そこでパートさんのまかないとして作っていたさばごはんを商品として300円で売り出すと笹寿司よりも売れ、現在もぜにがめ堂の人気商品です。そもそもなぜ、飯山市では鯖缶が多く消費されているのか。
冷凍冷蔵技術が発達していなかった時代、飯山市では肉の代わりに保存できる動物性たんぱく質として鯖缶が食べられてきました。
その味が根付いていることと、価格と手間の手軽さから現在でもカレーなど家庭料理で肉の代わりに鯖缶を使う家庭は多いといいます。また飯山の酒蔵の地酒のおつまみとしても食されています。
かなり前から飯山市で親しまれてきた鯖缶ですが、なんだか少し貧乏くさくて恥ずかしいという理由で、飯山市自身あまり積極的に鯖缶消費量日本一を公表していません。
しかし近頃、鯖缶はダイエット食品、健康食品として期待されており、ナウな食べ物としてテレビや雑誌でも紹介されています。
現在岩崎さんはこの鯖缶ブームにのって、さばごはんを市の名物のB級グルメとして観光客にも売り出していきたいということで、レシピの公開もしています。(長野県知事賞受賞)別に名物じゃないよ。

長野県非公認B級グルメ市のイベントや店頭で売り出すときは、このようにくすっと笑ってしまうようなキャッチが目を引きます。岩崎さん「なぜなら、うちは笹寿司がメインだからね。(笑)」岩崎さんは、鯖缶のブームを機に飯山市の名前を広めていきたいといいます。飯山市は野沢温泉にも近く、冬にはオーストラリア人も多く観光に来ます。
今すぐにとはいかなくても、いつか田舎に行きたいと思ったときや観光で近くまで来た時に、鯖缶の町飯山として名前を覚えてもらうことで、人を呼び込むきっかけになります。
人口約二万人、少子高齢化が進む飯山市には、今後を考え創造していく知恵と行動が必要です。

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県
受け継がれてきた感性を信じ、酒造りをする
2019年3月29日

豪雪地域である奥信濃、飯山に、
原料と手作りにこだわった地酒、「水尾」があります。
ふたりごと文庫編集部は「水尾」を造る田中屋酒造店に行き、
6代目、田中隆太さんにお話しを聞きました。

「水尾」の歴史
田中屋酒造店の創業は明治6年。田中さんで6代目です。
田中さんの家系は江戸時代にまでさかのぼることができ、
酒蔵を始める前、だれがどんな仕事をしていたのかまでお話ししていただきました。
とても歴史のあるお家です。
明治6年に地酒を作り始めたのですが、
最初は「水尾」という名ではなく、「養老」という名でした。
田中さんは「養老」という名に古いイメージを持ち、岐阜の酒だと勘違いされるため、
平成4年ごろに現在の看板商品でもある「水尾」という銘柄を立ち上げました。
酒造りに欠かせない水と米も変えました。
昔は井戸水を使っていましたが、飯山は雪が降る地域のため、
消雪パイプを作ろうと役場の方がつぎつぎに井戸を掘っていき、
酒造りに使っていた井戸水はだんだんと涸れて水質も悪くなりました。
悩んだ末、水を変えようと良い水を捜し歩き、15キロ北の野沢温泉村一角、
虫生という農家の方が昔から使っている井戸水にたどり着きました。
水質も味もよく、今ではトラックで年間200回程汲みに行きます。
米も良いものにしようと徐々に良いお米に。
今は“金紋錦”と“ひとごこち”というお米を使っています。
実は飯山、米作りに最適地でした。
飯山、野沢温泉、木島平、栄村の4市村で作っている米をコンテストに出すと、
4千軒中40軒の優秀賞の中に、5〜10軒ほど入るのだとか。
コンテストに優秀賞として殿堂入りしてしまうほど米作りの技術が高く、
とてもおいしいお米のとれる地域だったのです。
このように、試行錯誤をしながら、地元の水や米にこだわり、
おいしいお酒を追求し、伝統を守りつつも
改良しながら受け継いでいます。
地域に根差した味

流行りに合わせた酒造りがあまり好きじゃない。
東京にいた時は吟醸酒が大好きだったが、
こっちに帰ってきて1年くらいこっちの食生活してたら全然だめになった。
という田中さん。
飯山地域の美味しいお米食べておいしい野菜食べる食生活、
雪の中で暮らして、この環境の中で暮らしていると
何か味覚的な好みが変わってくるのだと言います。
「水尾」の味のこだわりについてお話しいただきました。
もっとシンプルなものが欲しくなる。
香りで言うとゴージャスで華やかなものでなくもっとナチュラルな香りが良い。
毎日飲んでも飽きないようなお出かけの服でなくて普段着の味わい。
そういったお酒を造れるように酵母や作り方を選んでいきます。
水尾はすっきりしているように感じるけれど、うまみがある。
透明感のあるうま味のある酒造りをしたいんです。
透明感のある水のようなお酒っていうのは、カメレオンのようなお酒。
人間の香りの組成みたいなものと自然に溶け合うものが
最も透明感のあるお酒なのではないかと思います。
甘いだけのものはあきてしまう。
甘みを減らすにはうまみでカバーすれば良いんです。
うまみの正体は苦みや渋みで、その苦みや渋みが飽きの来ないポイント。
だしもそのままは苦い。
酒もそういったうまみをどういうように表現していくかっていうのが
透明感のある自然のお酒をどう作るかに関係していくと思うんです。
「この地域の人たちは吟醸酒が苦手」と話す田中さん。
この地域で食べているものや風土に基づいた個性のあるお酒を造れれば、
お酒としての存在意義が小さなメーカーにもあると思うんです。
大事なのは世間で良いと思われているものではなく、
自分で良いと思ったものを選択しようとする力。
世間の中の成功体験を真似するのは簡単なことでどこかテキストにも書いてあることだけど、
試行錯誤の中で良いものを求めたり、自分の感覚を信じるしかない。
その人の価値観を磨き上げていくしかない。
自分がもっているものは結構決まっているので、
自分の持っているものの中の個性みたいなものを磨く作業しかないんですよ。
真似しても追いつけないんです。
だけど、自分しか持ってない、地域しか持ってないもので勝負しよう、
それを磨いていこうと思うと、追いつけるというよりも違う土俵に立つことができます。
ただ、注意すべき点は個性があるということと
クオリティが良いということは別でかんがえること。
ある一定のクオリティを超えなければ個性は欠点でしかない場合もある。土俵すらできない。
手仕事を受け継ぐ

田中屋酒造店さんは比較的若い方が多く働いています。
大卒の方もいますが、地元の高卒の方が多いのだそう。
そんな田中屋酒造さんに技術を受け継ぐことに対する考え方をお話しいただきました。
高卒ですぐ働きたい人で酒造りに少し興味あるなという人が来る。
あえて酒造りがしたいと入ってくる人は少ないけれど、
そこが良くて、フラットな気持ちで入った方が良い。
まっさらな状態の方が価値観を共有しやすく、同じ価値観で働けることが重要なんです。
大学の醸造学科で学ぶのも良いが、限界があるので、
実地でやって学んだ方が絶対に良い。
高卒で酒造りを始めた人も今では10年以上のベテランですよ。
うちでは精密な数字分析をしているけれど、
その分析結果を優先に作るのではなくて、
優先にするのは手触りや手仕事で感じる感覚。
その感覚を優先にして分析グラフとずれていってしまっても、
そのずれがその年の正解だったりする。
例えば、蒸米をひねる作業は非常に重要なんですけど、
最近はほとんどそういうことをやる蔵はなくなってるみたいですね。
実際ひねってみると、だんだん数字では得られない情報がいっぱい分かるんです。
酒造りに必要なのは、技術者というよりは職人。
伝統的に引き継がないといけない技術なんです。
他の造り酒屋って技術的の受け継ぎがされないまま若手に受け継いでしまうことがあるんです。
年代の高い杜氏と20代になって受け継ぎにもどってきた若手との間の人がいなくて、
年代の高い杜氏が直接若手に伝えようとするとなかなか話が伝わらない。
というのも、年代の高い人は体感で覚えろと言われてきたので、伝え下手なんです。
本当は次々に技術伝承して次の50代、次の40代と伝えていかないといけなかった。
そうしないと業界が技術の伝承が十分にできずに疲弊していってしまう。
年代の高い杜氏と若手の間に入る通訳のような存在が必要だと思うんです。
杜氏さんがこのぐらいが良いんだよと言ったこのくらいを
なんとか若手に言語化して伝える努力をしています。
うまみも理解するにはうま味の成分は数字では出ないので意見交換をしたり
感覚の部分をしっかりと共有しなくてはならない。
また、教わる方も教えてくれる人を信じなくてはならないんです。
信じ切れるまでは教わることはできないのだと田中さんは言います。
盗んで覚えろと言う昔からの教え方ではなくて、
若いうちからきちんと価値観を共有し、
受け継いできた伝統技術を正確に理解してもらうことが
確実に受け継いでいく大事なことなのだと思いました。
手触りや香り、その土地で長く生きている杜氏さんの感覚は
学校では教わることができません。
実地で得られることは非常に多く、数字では表せない感覚を身に付けることこそ
職人の技術伝承なのだと思います。
今回田中屋酒造の田中さんにお話しを聞き、
自分の持っているものを磨いていけば良いという言葉にはっとさせられました。
人が持っているものを羨ましがってばかりで、自分が今何をもっているのかすら
考えていませんでした。土俵が違っても良い。
自分の良いと思った感性を大切に生きようと思いました。
雪の中の和紙工房 内山紙の魅力編
2019年3月27日

東京駅から北陸新幹線で二時間。

工房に向かうと風景は変わり、雪解け水の屋根からこぼれる音だけが響く銀世界。
ここ長野県飯山市で江戸時代初期から受け継がれる伝統工芸こそ、内山紙です。

私が内山紙職人の阿部一義さんの工房にお邪魔させていただくと丁度、
職人さんとその見習いさんが柔らかく湿った和紙を、
特注のレトロな機械で乾かしているところでした。


数十枚か重なって寝かされた和紙を一枚ずつめくって機械の上にはらりと優しく置き、
乾かしながら手際よく刷毛で強く撫でてしわをのばしていきます。

静かな工房に、刷毛の音だけが響いていました。
私もこの工程を体験させていただきましたが、
絶妙な力加減がとても難しく、完成品はしわだらけでした。

工房の皆さんはそれをそつなくこなし、完成品にはしわひとつ、
ムラひとつありません。
その手つきと皆さんの真剣なまなざしに、
内山紙に対する敬意と強い愛情を感じました。
地元に帰って、日本の伝統工芸に携わりたいと思ったから。
飯山の風土が好きだから。
見習の皆さんが工房に入ったきっかけは様々でしたが、お話を聞けば聞くほど、
内山紙に本当に愛情を持っているのが伝わってきました。
中には、埼玉から毎週末通っているという方も。
手間がかかること
それが内山紙の魅力であると、見習いの天野さんは言います。

阿部さんの工房では、和紙の材料となるコウゾの木を育てるところ
から和紙として製品にするまですべての工程を行っています。
“雪さらし”といって雪の上にコウゾの枝を並べて漂白する、雪国ならではの工程もあり、
私たちの知る和紙の形になるまでは、本当に気が遠くなる作業です。
その長い道のりを経てやっと完成した和紙を見た時の達成感こそが、
内山紙製作の魅力だそうです。

私も工房にお邪魔してはじめて、手すきの和紙が職人さんたちの手で作られる現場を
目の当たりにし、皆さんの和紙に対する思いに触れると、
ラッピングされて道の駅の店頭に並ぶ和紙が全く違うものに見えてきました。
そちらでは内山紙製の懐紙を二束購入しましたが、
人の手で漉かれた紙からは何とも言えない暖かみが伝わってきます。

そしてこの懐紙、強く引っ張ってもなかなか破れないんです!
手すきの和紙は、障子紙としても使われるくらいに頑丈です。
白くて美しく、更に丈夫でやぶけにくい。
雪さらしなどの間のかかる作業段階をふみ、
職人さんが長い時間をかけて生み出した内山紙の魅力です。

後半では、その内山紙と伝統工芸全般の現状と課題について、
紹介させていただきます。

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県
雪の世界の内山紙 後編
2019年3月27日

長野県飯山市の内山紙取材後編です。
前編では工房内の見学をさせていただきました。
後編では、阿部製紙にて作られている、様々な紙の工芸品について紹介していきます。
内山紙の七変化
紙の工芸品と言われたとき、何を想像しますか?
正直私はあまりイメージが出来ませんでした。
ですが、そこには本当に紙とは思えないようなものがたくさんありました。
工房内にたくさんありすぎて、見えるものすべてが紙なのではないかと疑ってしまうほどです。

このランプは紙を二重に重ねて片方を切り抜き、明るさの違いを出すことで模様を作っています。

写真右側は、針金に紙を張り付けて、独特な形が形成されまたランプです。。
内山紙の頑丈さと、温かさが最高にマッチしています。
部屋にこんなにすごいものが置いてあったら超オシャレです。
無機質なLEDの光も、紙を通した間接照明にすると一瞬で温かいものとなります。
驚くほどの可能性を感じてしまいます。

今風のオシャレなクラッチバックです。
一見、紙に見えませんよね。
でもよーく見てください、これ紙でできているんです。

次もそうです。
この、栗のような形をしたかわいらしいバック。
これも紙でできてます。

そして極めつけは最後の写真。
私がどや顔で写っていますが、注目すべきはその胸元、手でつかまれているものです。
そうネクタイです。
そのまさかですよ。
これも紙でできているんです!!!
信じられますか?
その場で持ち帰ってしまいたくなるくらいかっこいいです。
私ではなくネクタイが、です。

そして、この二つの綺麗に染められたクッション。
このクッションも紙なんです。
しかも、この二つのクッション、両方とも肌触りが違います。
片方は少し固めでもう片方はとてもやわらかくなっています。
左側のクッションは、少しだけ肌触りが固く、しっかりとした安心感を感じます。
対して右側のクッションは、非常に柔らかく紙とは思えないほどに滑らかなさわり心地です。
さらに、このクッションは大事に使えば3、40年も持つといいます。
使い込めば使い込むほど、色が鮮やかな味を放ち、だんだんとほぐれていき
丁度いい柔らかさになっていくそうです。

最後に、この木のような置物と、壺のような焼き物。
もちろんこれも紙です。
持ってみるとわかるのですが、非常に軽いです。
持って重さを確かめるまでは紙だと信じられないほど精巧さです。
内山紙の可能性
内山紙は今現在、障子や書道紙を中心に販売しているといいます。
私はそれだけでなく、この内山紙の、和紙の可能性を見られたと思います。
多くの田舎には伝統工芸品が存在します。
和紙もまた、いくつかの地域で作られています。
それは、人によってはどこにでもあるもののように映るのかもしれません。
しかし、どれも一緒のものではありません。
ここ阿部製紙では、和紙のたくさんの可能性を見させていただきました。
紙でここまでたくさんのものを作れることも、他とは大きく違う、とても大事な魅力です。
私はここを見学する事が出来て、職人さんのお話を聞いて、魅力を感じる事が出来ました。
私はこの可能性が、職人さんだけでなく多くの人に認知され、
より多くの人に内山紙を始めとした伝統工芸に携わる人が増えていけばいいなと思いました。

名前:中川太智
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県





















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































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