現在募集中!伝統工芸の後継者インターンシップ一覧 インターンシップや求人情報等を配信中!

伝統工芸の後継者インターンシップ一覧

伝統工芸インターン

国指定伝統的工芸品飯山仏壇プロダクトデザインインターンシップポスター

【長野県飯山市】飯山仏壇
プロダクトデザインインターンシップ

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福井県伝統的工芸品若狭塗仕事体験インターンシップポスター

【福井県小浜市】若狭塗
仕事体験インターンシップ

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熊本県伝統的工芸品小代焼後継者インターンシップポスター

【熊本県荒尾市】小代焼
後継者インターンシップ

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小石原焼後継者インターンシップポスター

【福岡県東峰村】小石原焼
後継者インターンシップ

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佐賀県伝統的工芸品 西川登竹後継者インターンシップ

【佐賀県武雄市】西川登竹
産地留学

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久留米絣後継者インターンシップポスター

【福岡県筑後市】久留米絣
後継者インターンシップ

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上野焼後継者インターンシップポスター

【福岡県田川郡】上野焼
後継者インターンシップ

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肥後象嵌後継者インターンシップポスター

【熊本県熊本市】肥後象嵌
後継者インターンシップ

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佐土原人形・宮崎漆器商品開発インターンシップポスター

【宮崎県宮崎市】佐土原人形・宮崎漆器
商品開発インターンシップ

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綾の手紬商品開発インターンシップポスター

【宮崎県綾町】綾の手紬
商品開発インターンシップ

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名古屋桐箪笥後継者インターンシップポスター

【愛知県名古屋市】名古屋桐箪笥
後継者インターンシップ

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日光彫後継者インターンシップポスター

【栃木県日光市】日光彫
後継者インターンシップ

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軽井沢彫後継者後継者インターンシップポスター

【長野県軽井沢町】軽井沢彫
後継者インターンシップ

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仙台箪笥仕事体験インターンシップポスター

【宮城県仙台市】仙台箪笥
仕事体験インターンシップ

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雄勝硯後継者後継者インターンシップポスター

【宮城県石巻市】雄勝硯
後継者インターンシップ

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名古屋提灯後継者インターンシップポスター

【愛知県名古屋市】名古屋提灯
後継者インターンシップ

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飛騨木彫後継者インターンシップポスター

【岐阜県高山市】飛騨木彫
後継者インターンシップ

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輪島塗オンライン工房説明会ポスター

【石川県輪島市】輪島塗
オンライン工房説明会

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本場大島紬後継者インターンシップポスター

【鹿児島県鹿児島市】本場大島紬
後継者インターンシップ

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川辺仏壇(金具職人)後継者インターンシップポスター

【鹿児島県南九州市】川辺仏壇(金具職人)
後継者インターンシップ

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川連漆器商品開発インターンシップポスター

【秋田県湯沢市】川連漆器
商品開発インターンシップ

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都城木刀仕事体験インターンシップポスター

【宮崎県都城市】都城木刀仕事体験
インターンシップ

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芦屋釜後継者インターンシップポスター

【福岡県芦屋町】芦屋釜後継者
インターンシップ

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瀬戸染付焼後継者インターンシップポスター

【愛知県瀬戸市】瀬戸染付焼後継者
インターンシップ

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岡崎石工品後継者インターンシップポスター

【愛知県岡崎市】岡崎石工品後継者
インターンシップ

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置賜紬後継者インターンシップポスター

【宮崎県都城市】大島紬後継者
インターンシップ

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置賜紬後継者インターンシップポスター

【山形県】置賜紬後継者
インターンシップ

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軽井沢彫後継者インターンシップポスター

【長野県】軽井沢彫後継者
インターンシップ

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小石原焼インターンシップポスター

【福岡県】小石原焼後継者
インターンシップ

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高取焼後継者インターンシップポスター

【福岡県】高取焼後継者
インターンシップ

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有田焼後継者(型・生地職人)インターンシップポスター

【佐賀県】有田焼後継者
(型・生地職人)インターンシップ

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信州打刃物商品開発インターンシップポスター

【長野県】信州打刃物商品開発
インターンシップ

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西川登竹細工仕事体験インターンシップポスター

【佐賀県】西川登竹細工
仕事体験インターンシップ

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日奈久竹細工後継者インターンシップポスター

【熊本県】日奈久竹細工
後継者インターンシップ

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手打ち刃物後継者インターンシップポスター

【熊本県】手打ち刃物
後継者インターンシップ

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尾張仏具後継者インターンシップ参加者募集

【名古屋市】尾張仏具
後継者インターンシップ

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名古屋黒紋付染後継者インターンシップ参加者募集

【名古屋市】名古屋黒紋付染
後継者インターンシップ

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大河内家具工房商品開発インターンシップポスター

【長野県】大河内家具工房
商品開発インターンシップ

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長野県伝統的工芸品 松本家具インターンシップポスター

【長野県】松本家具
後継者インターンシップ

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信州鋸・伊那紬仕事体験インターンシップポスター

【長野県】信州鋸・伊那紬
仕事体験インターンシップ

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名古屋桐箪笥後継者インターンシップポスター

【名古屋】桐箪笥
後継者インターンシップ

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名古屋黒紋付染商品開発インターンシップポスター

【名古屋】黒紋付染
商品開発インターンシップ

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木曽漆器後継者育成インターンシップポスター

【長野県】木曽漆器
後継者育成インターンシップ

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南木曽ろくろ後継者インターンシップポスター

【長野県】南木曽ろくろ
後継者インターンシップ

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西川登竹細工仕事体験インターンシップポスター

【佐賀県】西川登竹細工
仕事体験インターンシップ

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小石原焼・高取焼後継者インターンシップポスター

【福岡県】小石原焼・高取焼
後継者インターンシップ

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クリエイター育成インターンシップポスター

【福島県】クリエイター育成
インターンシップ

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尾張仏具職人後継者インターンシップポスター

【名古屋市】尾張仏具職人
後継者インターンシップ

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漆工職人・木工職人1dayインターンシップポスター

【長野県】漆工職人・木工職人
1dayインターンシップ

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南木曽ろくろ細工・木曽漆器後継者育成インターンシップポスター

【長野県】南木曽ろくろ細工・木曽漆器
後継者育成インターンシップ

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南木曽ろくろ細工後継者育成ツアー

【長野県】南木曽ろくろ細工
後継者育成ツアー

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美濃焼職人|五蓮窯

美濃焼職人|五蓮窯

日本最大の陶磁器生産地である岐阜県東濃地方。この地の良質な陶土が千有余年もの美濃焼の歴史を支え、素朴な趣きの黄瀬戸、自由で豪快な織部など、多彩な様式を生み出してきた。山下祥は土岐市内の美濃陶芸村の陶芸家に師事。師が築窯した窖窯(あながま)の「高根山下窯」を引き継ぎ、2018年には「五蓮窯」を新たに掲げた。窯の火入れは年に1度、ほぼ1週間にわたって火を焚き続ける。完成した志野は豊かな風合いを宿し、伝統を受け継ぎつつ現代の生活を引き立てるその姿に、多くの人が惹きつけられる。

山形県庁主催「クラウドファンディング説明会」に編集長の大牧が登壇しました。

「クラウドファンディング説明会」投影資料表紙

8月23日(火)山形県庁県産品流通戦略課主催、
山形県の工芸品、県産酒事業者のためのクラウドファンディング説明・相談会に
編集長の大牧が登壇しました。

最近では、伝統工芸の職人さんたちも続々とチャレンジしているクラウドファンディング。
新しい商品や体験との出会いが生まれる場として、支援する人も増えています。
山形県の工芸品または県産酒を製造する事業者を対象に
クラウドファンディングの仕組みから活用の方法、企画の考え方まで、
クラウドファンディングの基本について、お話をさせていただきました。

当日は、実際にクラウドファンディングにチャレンジした
「伝統屋 暁」代表の佐野様にも登壇いただき、
チャレンジする際のつまずきポイントなど、
失敗しないクラウドファンディングの立ち上げ方について、お話いただきました。

これからクラウドファンディングに
チャレンジしようと考えている事業者さんが、
何から取り組めばいいのか、一歩を踏み出せるお話しとなったのではと思います。

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
皆さんのチャレンジを応援してまいります。

【イベント概要】
山形県クラウドファンディング活用促進事業
クラウドファンディング説明・相談会
日時:2022年8月23日(火) 15時00分~18時00分
場所:オンライン
講師:大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
佐野 翔平氏(伝統屋 暁 代表)
URL:https://www.pref.yamagata.jp/110010/202106cf.html
主催:山形県

ニッポン手仕事図鑑が、三井住友カード隔月刊誌「VISA」に掲載されました。

ニッポン手仕事図鑑が、三井住友カード隔月刊誌「VISA」に掲載されました。

ニッポン手仕事図鑑が、三井住友カード隔月刊誌「VISA」に掲載されました。

月刊誌内のSDGsをテーマにした連載「いま、私たちにできること」にて、
7・6月号は「伝統的工芸品で日常を豊かに、日本文化を次代へとつなぐ」が
テーマとなりました。

ニッポン手仕事図鑑は、
職人のドキュメンタリー映像制作や伝統工芸の後継者インターンシップなど、
伝統工芸・手仕事産業を未来に残す取り組みを行っているとして、
本誌にてご紹介していただくことに。

同誌内では、東京都にギャラリーショップを持つ
「伝統工芸 青山スクエア」も掲載され、
ショップ内にて行われるイベントやワークショップなど、
消費者が直接伝統工芸に触れる機会を創出しているとして、
取り組みが紹介されています。

また本誌は、伝統工芸を残すため、
消費者として私たちができることを再発見できる記事にもなっているため、
ご興味のある方は、ぜひご拝読ください。
(三井住友カード隔月刊誌「VISA」は年間定期購読となっているため、
購読料が必要です)

・三井住友カード隔月刊誌「VISA」詳しい情報はこちら!
https://www.smbc-card.com/mem/service/li/cardinfo0000002.jsp

【伝統的工芸品】尾張仏具インターンシップを開催します。

尾張家具サムネイル用

国指定の伝統工芸品である尾張仏具のインターンシップを開催します

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
国指定の伝統工芸品である「尾張仏具」の技術を継承する岩田三宝製作所で、
後継者の確保を目的とした1泊2日のインターンシップを開催します。

■岩田三宝製作所について(http://iwata-ss.co.jp/)について

江戸時代中期から神饌(神様へのお供え)を載せるための『三方』を中心に、
木曽檜の素材にこだわった神具・仏具・結納道具を製作しています。
代目まで技術を代々受け継ぎ、現代のライフスタイルに合わせた新ブランド「NUSA」も展開。
300年前からの技術と伝統も守りながら、新たな挑戦をし続けています。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2022年9月5日(月) ~ 2022年9月6日(火)

開催場所:
株式会社岩田三宝製作所 (愛知県名古屋市熱田区中田町6-9)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験
・職人さんとの座談会
【2日目】
・就業体験
・岩田三宝製作所代表の方との個別面談
・移住や暮らしの相談・質問会(名古屋市役所、先輩移住者)
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。ご了承くださいませ。

▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年8月1日(月)】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります
https://nippon-teshigoto.jp/nagoya_iwatasanbou_form

【伝統的工芸品】 名古屋黒紋付染インターンシップを開催します。

名古屋黒紋サムネイル

名古屋黒紋付染のインターンシップのエントリーを受け付けています。

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
国指定の伝統工芸品である「名古屋黒紋付染」の技術を継承する山勝染工で、
後継者の確保を目的とした1泊2日のインターンシップを開催します。

■山勝染工について(http://yamakatu.co.jp/)について

美しい黒色と堅牢度の高さで名高い染織品である、国の伝統的工芸品指定の名古屋黒紋付染。
大正8年創業して以来、長年守り引き継いでいるのが山勝染工です。
伝統を守るだけでなく、ライフスタイルの変化に合わせて
新しい価値を積極的に生み出す工房です。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2022年9月2日(金) ~ 2022年9月3日(土)

開催場所:
山勝染工株式会社 (愛知県名古屋市西区城西2-6-28)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・染色やその他の就業体験
・職人さんとの座談会
【2日目】
・就業体験
・山勝染工代表との個別面談
・移住や暮らしの相談・質問会(名古屋市役所、先輩移住者)
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。ご了承くださいませ。

▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年8月1日(月)】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります
https://nippon-teshigoto.jp/nagoya_yamakatu_form

「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会にて、編集長大牧がインタビュアーを務めました。

「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会にて、編集長大牧がインタビュアーを務めました。

「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会にて、編集長大牧がインタビュアーを務めました。

2022年5月23日(火)に、公益財団法人東京都中小企業振興公社が主催する
「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」の商品発表会、
および表彰式が開催されました。
「伝統工芸の未来をつくる『東京手仕事』プロジェクト」とは、
2015年に東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社が開始した、
国内の伝統工芸品の新開発や市場の開拓を支援し、
素晴らしい手仕事の魅力を発信するためのプロジェクト。
(詳しい情報はこちらから!)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/news_220517

『東京手仕事』プロジェクトロゴと発表会ポスター

商品発表会では、ニッポン手仕事図鑑の編集長大牧がインタビュアーを務め、
各伝統工芸品やその材料が持つ特徴をわかりやすく聴衆に伝えながら、
新商品開発へのこだわりや挑戦を聞き出すなど、
ニッポン手仕事図鑑の編集長大牧だからこそできるインタビューとなりました。

インタビューを受けるニッポン手仕事図鑑の編集長大牧

今回のイベントで印象的だったのが、
制作者のみなさまが生き生きと商品・工芸品について語っておられた姿。
表彰式では、受賞作に選ばれた制作者を、周りの制作者が称える姿も見られ、
新商品開発に携わった全員が、品は違えど、未来への志を持って
取り組んでいたことが伺える、素晴らしいイベントでした。

制作者と語るニッポン手仕事図鑑の編集長大牧

熱い想いを持った生産者・デザイナーのみなさまとの新しい出会いと、
伝統工芸品の持つ魅力に改めて気づかされる一日となりました。

今回、このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!

・令和3年度開発商品 東京都知事賞等受賞商品について詳しくはこちら
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/05/24/07.html

・『東京手仕事』プロジェクト公式サイトはこちら
https://tokyoteshigoto.tokyo/

奥会津昭和からむし織職人|奥会津昭和村振興公社

奥会津昭和からむし織職人|奥会津昭和村振興公社

通気性や吸湿性に優れ、独特の冷涼感を持つ、日本最古の織物と言われる昭和からむし織。「からむし」はイラクサ科の多年草で、福島県昭和村が本州で唯一の産地となる。栽培は600年前から始まり、現在も畑づくりから栽培、からむし引き、糸づくり、織りまでを一貫して手作業で行っている。村は過疎化によりからむし織の継承が難しくなったため、移住者を増やし、織り手を育成する「織姫・彦星制度(からむし織体験生制度)」を平成6年から開始。仕事だけでなく暮らしもサポートするなど、本当の家族のように織姫たちを迎い入れる文化が根付いている。

会津本郷焼職人|宗像窯

会津本郷焼職人|宗像窯

「東北最古の焼き物」として知られる会津本郷焼。同じ産地で陶器と磁器が作られ、それぞれの窯元が個性の際立つ作風を持ち、共存しているという稀有な産地である。亨保4年に創業し、東北最古の登り窯を持つ宗像窯。八代目 宗像利浩は文部科学大臣賞などを受賞するだけでなく、パリでも個展も行い、国内外にその名を広めている。その利浩が「息子からは学ぶことが多い」と語る九代目の利訓も、会津本郷焼の伝統技術を学びながら、父とは異なるアプローチで新しい造形や釉薬の研究を重ね、ホテル・ニューオータニで開催した個展では高い評価を得ている。

奥会津編み組細工職人|工房青木

奥会津編み組細工職人|工房青木

豪雪地域として知られる福島県三島町では、農家の積雪期の手仕事として、山ブドウ、ヒロロ、マタタビを原材料とした様々な商品が作られてきた。その人口2000人にも満たない小さな町に生まれ、小学校の教員として定年まで勤め上げた青木基重。そこから職人になることを決意し、奥会津編み組細工を学び始め、72歳で伝統工芸士に。80歳を超えた現在も、技術習得への情熱はもちろん、新商品開発への意欲も衰えることはない。ビジネスバッグやショルダーバッグなど、青木が丁寧に編み込む商品を求めて、三島町の生活工芸館には今日も愛好者が訪れる。

長浜人形職人|島根の招き猫工房

長浜人形職人|島根の招き猫工房

良質な粘土が産出する石見地方で、雛人形や武者人形を飾る余裕のなかった町人の間で愛された長浜人形だったが、需要の低迷が進むにつれて、後継者問題に直面。明和年間(1765年頃)から続くその技術が途絶えようとしていたとき、夫の実家である島根県に引越してきた渡辺福美が後継者として名乗りをあげた。地元の職人に学び、技術を習得。大学で学んだ日本画の技術と独自の発想で作り始めたのが、招き猫だ。膠、泥絵具、胡粉という長浜人形の伝統的な素材と技術を継承しながら、愛くるしい表情を浮かべる招き猫たちを、今日もファンに届け続ける。

石州和紙職人|西田和紙工房

石州和紙職人|西田和紙工房

重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている石州半紙(石州和紙)。その技術を守り続ける、西田和紙工房の七代目 西田誠吉が作る和紙は、京都の西本願寺や二条城をはじめ、海外の美術館の文化財修復用紙としても使用されている。「良い和紙は、良い原料から」と語る誠吉は、原材料である石州楮も自らの工房で栽培し、全工程を一貫して行う。かつては大阪商人が帳面に使い、火災時には井戸へ投げ込み、保存したと言われるほどの強靭さは健在で、現在はクッションやタペストリー、照明のシェードなどの商品にも使われている。

石見焼職人|宮内窯

島根県西部に位置し、製陶伝承において最も歴史があるとされる石見地方で発展を続けてきた石見焼。江津市や浜田市で採れる土は塩分に強く、耐水性、耐酸性が高いことが特徴で、大はんどう(大型の水かめ)や漬物用のかめの製造を中心に栄えてきた。明治時代の最盛期には100軒を超える窯元があり、生活必需品として多くの人の生活を支えてきたが、生活様式の変化により大型陶器の需要は低迷。その地で工房を構える宮内窯 二代目 宮内孝史は、受け継がれてきた技術を活かし、食器やすり鉢、傘立てなどの陶器を精力的に開発し、人気商品となっている。

八雲塗 絵師|山本漆器店

八雲塗 絵師|山本漆器店

明治初期、塗師 坂田平一が中国の漆器からヒントを得て考案された八雲塗。その名は、出雲の古歌「八雲立つ」から取られたと言われる。多彩な色漆や螺鈿、蒔絵粉を使用して模様を描き、丁寧に研ぎ出したあとに透漆を塗り重ねる技法を用いて作られるため、使い込むほどに透漆が透明になり、描かれた絵が鮮やかに浮かび上がってくる。
そんな経年変化を楽しめる八雲塗の伝統的な技術を生かして、「八雲塗 やま本」では絵師 武田純とともに、八雲びいどろなどの現代のニーズに合わせた新たな商品を開発。日本全国の漆器ファンの注目を集めている。

雲州そろばん職人|雲州そろばん協業組合

雲州そろばん職人|雲州そろばん協業組合

かつては全国の90%以上の鉄の生産量を誇っていた、奥出雲をはじめとする中国山地一帯。多くの商人たちが集まったことで、そろばんの需要が増加。丈夫で長持ちし、操作性も高いと評判になった雲州そろばんの名は、一気に全国へと広まっていった。現在は計算道具としてではなく、右脳を活性化する学習ツールとして再注目されるそろばん。
雲州そろばんの技術と歴史を残していくために、伝統工芸士である内田文雄さんを始めとする職人たちで設立した「雲州そろばん協業組合」では現在、精力的に若手職人の育成を行っている。

筒描藍染職人|長田染工場

筒描藍染職人|長田染工場

日本海と宍道湖の間に位置し、豊かな自然に恵まれた島根県。木綿の栽培が盛んになったことで藍染の産業も発展し、出雲市内を流れる高瀬川沿いにはかつて、多くの紺屋が建ち並んでいた。しかし、化学繊維などの普及により工房数は減少。今では長田染工場の1軒を残すのみとなった。四代目 長田茂伸は、息子で五代目の長田匡央とともに、渋柿の筒袋に入った糊を生地に絞り出して模様を描き、天然の藍で何度も丁寧に染め上げる筒描藍染の技術を現在も守り続け、タペストリーやテーブルセンター、暖簾などの人気商品を生み出している。

西川登竹細工職人|栗山商店

西川登竹細工職人|栗山商店

佐賀県武雄市の農家の副業として、明治初期に始まった西川登竹細工。1880年代には問屋も生まれ、需要は年々増加。当時は職人の数も、500人を越えていた。しかし、1950年代に入ると安価で大量生産される工業製品が普及し、需要は減少。西川登竹細工を製造する工房は現在、栗山商店ともう1事業者を残すのみとなった。
そんな逆風が吹く中でも、栗山商店には今も注文が殺到する。栗山勝雄が小刀で1本1本細かな竹ひごを作り、妻のイツ子が丁寧に編み込んでいく。栗山夫妻が作り続ける竹細工は、自慢の耐久性はもちろん、その編み込みの美しさで多くの消費者を魅了する。

信州の伝統工芸品である両角さんの鋸を世界に広めたい

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である 「信州鋸」を体験、伝統と匠の技を体感し、 職人の魂を肌で感じ、情報発信を目的とした 1泊2日のインターンシップを開催しました。
今回は信州鋸インターンシップの参加者からそれぞれの目線で、参加したからこそ見えてきた信州鋸の魅力を記事にしていただきました

見つけてくださった皆様、こんにちは。
この度インターンシップ生として参加いたしました、林杏花音と申します。
私は中学校から女子美術大学の附属中学校に通い、
大学を含めると美術を学び今年で10年目になります。
大学では木材で作品を制作することが大好きで、制作する際に使う道具に興味がありました。
また、私の将来やりたい情報発信とインターンシップの内容が一致していた為、参加いたしました。

私はインターンシップにて信州鋸を初めて知り、
〝鋸の職人さん〟と職業として見ていた人が〝両角さん〟に変化しました。
この様な状況の中あたたかく受け入れて下さり、
職人としての誇りと情熱を持った両角さんと信州鋸を知っていただけたら幸いです。

工房体験の様子 仕上げ目立て
(工房体験の様子 仕上げ目立て)

―鋸の歴史―

信州鋸は210年の歴史を持つ茅野の誇りと言われています。
1805年鋸鍛治である藤井甚九郎が、
高島藩の招きにより茅野市の諏訪に移住したことをきっかけに鋸の製造を始めたと言われています。
諏訪の風土は湿気が少ないことから、
焼き入れをする際に湿度を嫌う鋼と相性が良く伝統技術によって生み出された鋸は、
耐久性や切れ味の良さから発展していきました。
明治13年には約4200人の職人さんが全国で10%鋸を生産していましたが、
現在はお二人になってしまいました。
そのうちのお一人が鋸一筋55年の〝両角金福(もろずみ かねひろ)〟さんです。

仕上げ目立ての作業
(仕上げ目立ての作業)

鋸を作るには焼き入れや熱処理、9段階の作業工程があります。その中でも私は〝仕上げ歪み抜き〟と〝仕上げ目立て〟の作業工程にとても感動したのでその2つを中心に書き残したいと思います。

―薄暗い工房の秘密―

両角さんの工房は窓から差し込む光が無ければ少し薄暗く、不思議と落ち着く空間でした。
光にもこだわりがあり、北側の太陽光が差し込む位置を計算して工房を作られたそうです。
両角さんの目で見て一枚一枚鋼を均一にする作業工程は、
昔から北側の太陽光を使い、夜には太陽光に似せた蛍光灯を使用し、
変わらずこの方法で作15ているのだとか。

薄暗い工房

機械も導入されていましたが、全て人の手や目で見て動かすアナログ式の機械でした。
機械の力で効率化を図りながら鋼を磨く工程も、
両角さんの55年の経験が無ければそのタイミングや回数など厚みなどが均一では無い鋼には通用しません。

伽石での研磨 磨きの作業工程
(伽石での研磨 磨きの作業工程)

―職人が作る意味―

私は一番気になっていた職人さんが作る意味をお聞きしました。
一般的な鋸では、木を切った際に刃の先端が熱を持ち、
のびることで刃先だけが曲がることがあると言います。
刃の先端がのびることで中心部が縮むからです。
これを繰り返すことで綺麗に切れなくなり、何年も長持ちしないと言います。
しかし、両角さんの鋸は、木材を切った際に刃先だけがのびるのでは無く、
鋸全体がのびる様に均一に鋼を叩いています〟
これこそが、〝仕上げ歪み抜き〟の作業工程です。
仕上げ歪み抜きを行うことで、均一に鋼がのび、
刃先だけが曲がらないことで切れ味が良いまま何年も使用できます。

仕上げ歪み抜き
(仕上げ歪み抜き)

また、〝仕上げ目立て〟では鋸の歯を一本一本手作業で研いでいるため木材の切り口が美しいことは勿論、
切る際に一番初めに木材に触れる刃の先端も職人技で研がれており、
とても軽い切り心地です。
実際に木材を切らせて頂いた時に、
あまりにも普段使用している鋸とは比べ物にならない程軽く、
切れ味が良く美しい断面だったことに驚きとても印象深いです。
〝使う人がどれだけ切り心地が良く長く使用できるのか〟
これが、この両角さんの使っている人への心優しい気遣いが、
私が感じた職人が作る意味だと思います。

仕上げ目立ての作業
(仕上げ目立ての作業)

両角さんは素材にとても拘っており、島根の安来鋼を使用しています。
しかしその材料を鋸の厚みにしている工場が現在はありません。
両角さんに今後は違う材料で作られるのか伺ったところ、
「材料は残り100枚程度、使い切り、無くなったら引退する」
と自分は拘ってここまでやってきたから、頑固なのだと仰っていましたが、
私にはそれが職人としてのプライドなのだと感じました。
現在、後継者は居らず材料を使い切って、両角さんが引退したと考え、
もう1人の職人さんも引退してしまったらそこで茅野の誇る信州鋸の歴史は途絶えてしまいます。
そして、鋸は替え刃が主流となっています。
それは修理をできる職人が少なくなっていることも
信州鋸が途絶えてしまう原因のひとつです。
しかし両角さんは信州鋸以外の修理も行い、
鋼が均一になるように叩いてから返すと言います。
この心優しい気遣いや職人技術が未来に残らないかもしれないのが現状です。

島根の安来鋼
(島根の安来鋼)

―鋸への想い-

私は今回のインターンシップで道具の見方が変わりました。
工房体験中もたくさんの質問に丁寧に答えてくださり、
両角さんのお人柄も含めて私は信州鋸が大好きになりました。
当たり前に使っていた道具には、作り手である職人さんの人生が詰まっているのだと感じました。
一本一本に込められた職人技術と熱意が途絶えることを考えると、
1人でも多くの人に伝えていかねばいけないと強く思いました。
何かを作るためには道具が必要であり、
その道具を作るために職人さんがいてその連鎖なのだと感じました。
良い物には理由があり、そこには職人の熟年の技や思い、
そして使う人への心優しい気遣いがあるのだと知りました。
中々、こういった機会が無ければ知るきっかけがありませんが、
今回〝両角さん〟という職人さんと〝信州鋸〟を少しでも知って頂けたら幸いです。

女子美術大学3年生 林杏花音

信州鋸情報発信インターンシップ

工場見学も行っています

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である 「信州鋸」を体験、伝統と匠の技を体感し、 職人の魂を肌で感じ、情報発信を目的とした 1泊2日のインターンシップを開催しました。
今回は信州鋸インターンシップの参加者からそれぞれの目線で、参加したからこそ見えてきた信州鋸の魅力を記事にしていただきました。

あなたは「将来無くなるかもしれないものといえば?」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
北極の氷やオリオン座の右肩「ベテルギウス」、まさに様々でしょう。
職業であればどうでしょうか。
電車の車掌、警備員、ホテルマン等々AIが
人間の仕事をとって変わるなんて話も最近よく耳にしますね。
本記事で紹介させていただく伝統工芸「信州鋸」も消えてしまうかもしれないもの、
そして仕事のうちの一つです。
本記事があなたが信州鋸に触れる理由に、
はたまた信州鋸の行く末が変わるきっかけに繋がればと思います。

信州鋸

理由は職人不足。

産地は長野県茅野市。二百年続く長野県指定の伝統工芸であり、かつては多くの職人を抱える一大産業だった信州鋸。
しかし時代は流れ市場での替え刃鋸の需要が高まっていった結果、現在この伝統を受け継ぐ職人は二人。最年少は78歳。
近い将来いつ無くなってしまってもおかしくないといえる状況にある産業です。
車掌やホテルマンはたとえAIが取って代わったとしても
人間がまた仕事を取り返し復活することも可能でしょう。
しかしながら伝統工芸に関しては一度途絶えたら二度と同じものは作れないといっても
過言ではありません。
このまま手を打たないでいると無くなってしまうでしょう。

仕事場の風景

信州鋸

そもそも信州鋸とは?と思っている方も多くいらっしゃるかもしれません。

本記事を書いている私もつい最近までそのうちの一人でした。
私は今回、ニッポン手仕事図鑑主催の『信州鋸情報発信インターンシップ』に参加し、信州鋸の職人両角金福さんの工場にインタビューをさせていただきました。
インタビューした内容を基に信州鋸とは何なのか、普通の鋸とは何が違うのかはじめに紹介させていただきたいと思います。

歴史

信州鋸の歴史は古く、今から二百年程前、江戸時代文化年間、江戸で鋸鍛冶として知られた藤井甚九郎が、諏訪に移住しノコギリの製造を始めたのが起源とされています。
諏訪には森林があり、高島藩が木を切るための鋸を必要としていたからです。
その後明治時代以来、長野県茅野市は信州鋸の製造の本場として発展し、全国に知られるようになりました。
そして、信州鋸は昭和五十七年には、長野県伝統工芸品に指定されました。
今回インタビューさせていただいた両角鋸工場も長野県芽野市に位置しています。

製作工程

本来であれば完成までのすべての過程を紹介したいところですが、今回は実際に見学させていただいた、焼き入れ後の「磨き」「歪みとり」「仕上げ目立て」という工程を、主に紹介したいと思います。

『磨き』
素材をノコギリの形にし熱処理を加えた後に行う、砥石を使い適切な厚さに削る作業です。
写真を見てわかる通り、機械を使った作業になります。
伝統工芸=手作業といったイメージを持たれていた方は少し意外かもしれません。

信州鋸は、人の手でないと行えない繊細な作業は手作業で製作しつつも、
機械で補えるものは機械に置き換えることで日々進化を繰り返してきました。
伝統を残しつつも便利なものを柔軟に取り入れていく姿勢はとても興味深いものがありますね。
この柔軟な姿勢は200年の歴史を受け継ぐ上での一つの秘訣といえそうです。
とはいえこの作業は音と火花の色なども頼りにしつつ厚さを決めるため、
機械と人の技のハイブリットといっても過言ではないでしょう。

作業風景

『歪みとり』
次に板のわずかな歪みをハンマーで叩きながら修正する作業を行います。
光の反射を頼りにわずかな歪みを取り除いていきます。
この作業をマスターするのに4〜5年はかかるそうです。まさに職人技ですね。
興味深いのは作業をする部屋の低い位置に、曇りガラスの窓が設置されている点です。
横から光が入ると板の歪みを発見し易い為、そして品質にばらつきが出ないようにする為に、
どの時間帯でも一定の光が入ってくる曇りガラスが使われています。
この部屋自体がノコギリを作るための部屋となっているのです。

作業風景2


『仕上げ目立て』
歪み取りの後にもう一度やすりで削り、刃を付けるカッティング、
刃の向きを整えるあさり出しを行い、そして仕上げ目立ての作業を行います。
菱形のヤスリを使い鋸の歯1つ1つにヤスリをかけることでより切れ味を上げる工程です。
角度、力加減が少しでも違うと切れ味が大きく変わってしまいます。
この作業は実際に体験させていただいたのですがとても難しく、
職人の両角さんの様に綺麗に削ることができませんでした。身をもって実感しました。
この様な過程を経て信州鋸は完成します。

工場見学も行っています

今回は文字数の関係で解説を割愛させていただいた作業も多くあるのですが、
実は両角鋸工場では工場見学もされています。
もっと詳しく知りたい方や、興味を持たれた方はぜひとも体験してみてはいかがでしょうか。

課題

製作工程からも分かるように信州鋸の魅力は沢山あり、
この伝統工芸がなくなってしまうのは勿体ないと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしながらこの伝統を残していくには解決しなければならない問題も多く抱えているのが現状です。

一つは素材不足。両角さんが作る信州鋸の鉄板は信頼できる技術を持つ工場から仕入れていました。
しかしその工場が廃業してしまったため、
今現在買い入れておいた在庫を使って鋸を制作しているのが現状です。
つまり素材に限りがあるのです。

二つ目は商売として成り立たせることが難しい点にあります。
先ほど紹介したように歪み取りの技術だけでも手に身に着けるのに4年はかかります。
商品として納得のいく形になるまで何年もかかるとなると、
商売を成立させるためにはもっと時間がかかってしまうでしょう。

今できること

じゃあどうしたらいいの?と思われるかもしれません。
私は個人的に、まずは信州鋸のことを多くの方に知ってもらうことが大切だと考えます。
この記事で初めて信州鋸の存在を知った、又は名前は聞いたことはあるけど詳しくは知らなかったという方もいらっしゃったと思います。
私もインターンシップの募集広告でつい最近初めて信州鋸の存在を知りました。
無くなってしまうかもしれないけどその存在すらしないという人が他にも沢山いるはずです。

だからこそまずは信州鋸を知ってもらうこと、問題に目を向けてもらうことが大切ではないかと思っています。

今回のインターンシップでは私を含む計五人の学生が信州鋸について学びました。

そしてその五人はSNSなどを用いて様々な人に信州鋸に関する情報を発信していきました。

知り合いに、インターネット越しの誰かに、そしてあなたに。
ネズミ算とまではいかないかもしれませんが、きっと効果があるはずです。
まずは小さなことから始めてもらうだけでもかまいません。
家族や友人、伝統工芸に興味がある人にこの記事の話をしてみたり、SNSで発信してみるのも効果があるはずです。

私がこのインターンシップで信州鋸に触れたように、
そしてあなたがこの記事で信州鋸を知ったように、
あなたが次の誰かに信州鋸について触れるきっかけを作ってみるというのはいかがでしょうか。
もし信州鋸の行く末が気になったのであれば。

信州鋸を未来に残すために

京都芸術大学3年生 Yさん

長野県の知られざる魅力 信州鋸

両角金福さん

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である 「信州鋸」を体験、伝統と匠の技を体感し、
職人の魂を肌で感じ、情報発信を目的とした 1泊2日のインターンシップを開催しました。
今回は信州鋸インターンシップの参加者からそれぞれの目線で、
参加したからこそ見えてきた信州鋸の魅力を記事にしていただきました。

はじめまして。
この度、長野県茅野市の「信州鋸(しんしゅうのこぎり)」の
仕事体験インターンシップに参加させていただいた鈴木敦夫と申します。
インターンシップ中にニッポン手仕事図鑑の方々にお声をかけていただき、
記事を書かせていただけることになりました。貴重な機会をいただいたこと、大変嬉しく思います。

長野といえば?

皆さんは、長野県と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか。
りんごや信州そばといった食べ物でしょうか。
あるいは、松本城や善光寺のような観光地、八ヶ岳や諏訪湖といった
豊かな自然を想像される方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は長野には土地に根付いた知られざる魅力がたくさんあるのです。
その一つが、今回ご紹介する信州鋸です。

信州鋸

長野県伝統工芸品に指定されている信州鋸は、江戸時代に農家の冬仕事として始まったもので、約200年の歴史があります。
インターンシップ中に試し切りをさせていただいたのですが、
抜群の切れ味で、両角さんの作る鋸を買い求める人々が多く存在することも納得できました。
しかし残念なことに、全国的な知名度はありません。
その原因は、機械により大量に生産された安価なノコギリの流通にあると考えられます。
正直、自分もこのインターンシップに参加するまでは信州鋸という名前すら知りませんでした。
さらに衝撃的なことに、かつて1000人存在した信州鋸の職人は現在2人しか残っていないのです。
つまり、信州鋸という伝統工芸品が今まさに消滅しつつあります。
今回のインターンシップではそうした現状を打開すべく、
両角(もろずみ)鋸工場にてノコギリ作りの見学をさせていただき、
それを踏まえて信州鋸をPRする広告の作成を行いました。
広告の作成は難しかったのですが、キャッチコピーの作り方やターゲットの絞り方など、
学校で学んだことのない分野について丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。

両角さんの人柄

両角金福さん

茅野市で50年以上信州鋸を作り続ける両角金福(かねひろ)さん。
両角さんの第一印象は、「親戚の優しいおじさん」でした。
実際にお会いするまでは職人気質の気難しい方を想像していたため、
とても安心したのを覚えています。
また、見学中は程よい距離感で説明をしてくださったため、
あまり緊張せずにお話を伺うことができました。
そして当然ながら、作業中の両角さんの眼差しは真剣そのもので、
自分の想像する職人のイメージとぴったり一致し、その仕事に対する姿勢に憧れを感じました。

見学を終えて感じたことは、きっと両角さんの優しい人柄と仕事に対する真剣な姿勢が、
両角鋸工場の製品ひとつひとつに反映されているということです。
仮に同じ作業をAIや自動化された機械が行い、一見すると同じ製品が完成したとしても、
両角さんが作ったものとは全く別物になってしまうのではないかと考えました。

機械化と手仕事

両角鋸工場には、機械を用いる仕事場と、手作業のための仕事場がありました。
広さの比率はおよそ6:4。
そもそも機械の設置のためには十分なスペースが必要となることも考えられるのですが、
実際の作業量も機械を用いる作業の方が多いという印象でした。

作業する両角金福さん

両角鋸工場の機械

ここで、機械化が進んでしまったら手仕事のよさがなくなってしまうのではないか、
という疑問が浮かびます。
特に近年はAI化によって仕事が減少するという話もよく耳にします。
歴史上、技術革新によって暮らしが便利になり、環境が変化するのは自然な流れですから、
手仕事に機械を用いるのも当然の流れであるといえます。
しかし、伝統工芸品の最たる特徴は職人による手仕事です。
機械が大量に生産する製品は伝統工芸品とは呼べないでしょう。
少なくとも信州鋸のような手間のかかる工芸品においては、
機械の存在を無視して全て手仕事で作り上げることはできないように思われます。
あくまでも自分の意見ですが、手仕事のよさを活かしつつ機械を適切に導入することで、
伝統工芸品に現代に即した新たな魅力が生まれるのではないかと思います。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでも読んでくださった方に信州鋸や両角さんに興味を抱いていただけたのであれば幸いです。
そして、興味を抱いていただけた方に最後にひとつだけお願いしたいことがあります。
それは、是非身近な人に信州鋸について話していただきたい、ということです。
これはニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧圭吾さんが
インターンシップの最後に仰っていたことなのですが、
現状を変えようとするのであれば何か大きなことをするのではなく、小さく丁寧で、
ある意味面倒なことを積み重ねることのほうがよい、ということです。
これを信州鋸のPRに置き換えると、身近な人に信州鋸についての話をする、ということになります。
一人がまた一人、そしてその人がまた一人と話をすれば、
日本中に、さらには世界中に情報が伝わります。
是非、ご協力よろしくお願いいたします。

専修大学3年生 鈴木敦夫

滋賀県米原市主催の「まいばらメモリアル動画コンテスト」表彰式を開催。編集長の大牧が審査委員長を務めました。

滋賀県米原市主催の「まいばらメモリアル動画コンテスト」表彰式の写真

2月27日(日)滋賀県米原市が開催しておりました
「まいばらメモリアル動画コンテスト」の表彰式が開催されました。

このコンテストは、米原市の魅力を動画を通じて発信することで、
米原市のみなさまがまちの魅力を再発見し愛着心を持つこと、
また市外の方が移住への関心を高めるきっかけを作ろうと初めて開催されました。

ニッポン手仕事図鑑は、アドバイザーとしてプロジェクトの初期段階より企画や広報面など、
協働して取り組んできました。

今回、応募された中から、小学2年生からシニアの方、ビデオグラファーを目指している方まで
11作品が受賞し、表彰式を行いました。

滋賀県米原市主催の「まいばらメモリアル動画コンテスト」表彰式で表彰された方の写真

滋賀県米原市主催の「まいばらメモリアル動画コンテスト」表彰式で表彰された方の写真

全員の映像から「米原市の良さを伝えたい!」という想いが伝わり、
様々な視点を通した米原をたくさん視ることができました。

このコンテストが地元をもっと好きになるきっかけになれば幸いです。

来年はさらに多くの方に参加いただき、もっとたくさんのステキな米原を集めたいと思います!

米原市のみなさま、たくさんの素晴らしい映像をありがとうございました!

ノミネート作品はこちらから視聴できますので、ご覧ください。
https://www.city.maibara.lg.jp/soshiki/keizai_kankyo/shoko_kanko/bosyuu/17199.html

DESIGN WEEK KYOTO 2022の「Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-」に編集長の大牧が登壇しました。

DESIGN WEEK KYOTO 2022の「Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-」に編集長の大牧が登壇した写真

2月19日(土)DESIGN WEEK KYOTO 2022のトークイベント
「Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-」に
編集長の大牧が登壇しました。

お相手はDESIGN WEEK KYOTO代表理事の北林功さん。
日本の手仕事の価値、そしてこれからの手仕事について語り合いました。

DESIGN WEEK KYOTO代表理事の北林功さんと大牧編集長の写真

日本の手仕事の価値は、モノとしての魅力はもちろん、
素材や道具、販路も含め、様々な仕事を生み出し、成り立っていることなど、
地域に根ざす意味も含め、様々な話が展開されました。

まずは、興味を持つこと、知ることから、
作り手の顔を見ることでその土地への理解や愛着が深まります。
こういった対話を通して、そういった愛着のある方を増やしていきたいなと思います。

現地でご参加頂いたみなさま、ご視聴いただいたみなさま、
何か持ち帰っていただけるものがあれば、幸いです。
本当にありがとうございました!

【イベント概要】
Future of TESHIGOTO -ニッポンの手仕事の未来を語り合う-
日時:
2022年2月19日(土)
 19時00分~20時30分
場所:
GOCOC
講師:
大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://designweek-kyoto.com/2022/program/teshigoto/

金沢クラフトビジネス創造機構主催の講座「工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース」に編集長の大牧が講師として登壇しました。

講座「工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース」で編集長の大牧が登壇した写真

2月18日(金)金沢ビジネスクラフト創造機構で開催された、
工芸作家等(つくり手)と消費者等(使い手)とをつなぎ、工芸の魅力発信や
新たな需要を創出する人材となる「つなぎ手」を育成するための
「工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース」に編集長の大牧が登壇しました。

金沢の工芸に関心のある18歳以上の方を対象に
販路コーディネートや新分野とのマッチング等の工芸に関する
プロデュースができる実践力の習得に向け実施いたしました。

当日はPRプロデュースを軸に、「情報発信の“盲点”」というお話しさせていただきました。

つなぎ手として、どういった情報を届けていけばよいのか、何を繋いでいけばよいのか、
今後の指標になるお話しとなったのではと思います。

ご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました!

【イベント概要】
工芸のつなぎ手人材育成講座 応用コース
日時:
2022年2月18日(金)
 19時00分~20時30分
場所:
金沢クラフトビジネス創造機構(香林坊ラモーダ8階)
講師:
大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://www.kanazawacraft.jp/info_details.php?code=N1000087

福岡県主催のトークイベント「福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話」に編集長の大牧が登壇しました。

アンテナレストラン「福扇華」の外観の写真

2月10日(木)、雪の予報が出ている中、
福岡県のアンテナレストラン「福扇華」で開催されたトークイベント
「福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話」に編集長の大牧が登壇しました。

お相手は、全国各地の工場や職人さんたちと商品開発や様々なプロジェクトに取り組んでいる
セメントプロデュースデザインの金谷勉さん。

福岡県の伝統的工芸品の事例から、全国の職人さんの現状、
そしてコロナ禍でも新たな可能性を見出し、積極的に取り組み成功しているお話しなど、
明日に繋がるお話しが盛りだくさんでした!

大牧編集長と金谷勉さんのトーク写真

参加いただけた皆さまには今日のお話しをきっかけに福岡の産地を盛り上げるべく
出来ることからスタートいただけるとありがたいです。

ご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました!

アンテナレストラン「福扇華」の提灯の写真

【イベント概要】
福岡の伝統的工芸品のミライにつながる話
日時:
2022年2月10日(木)
 11時00分~12時30分(開場10時半)
場所:
福岡県アンテナレストラン「福扇華」
講師:
金谷 勉氏(有限会社セメントプロデュースデザイン代表)
   大牧 圭吾氏(ニッポン手仕事図鑑 編集長)
URL :
https://yokamon-hiroba.jp/event/detail/468

松本民芸家具さんで開催された後継者インターンシップの様子が中日新聞に掲載されました。

長野県の「松本家具」の技術を継承する松本民芸家具で開催されたインターンシップの様子を、
中日新聞さんに掲載いただきました!

松本民芸家具で開催されたインターンシップが掲載された中日新聞の写真

松本民芸家具で行われたのは、企画営業担当の雇用を目的としたインターンシップ。
全国から多数の応募が集まり、その中で選抜された6名の参加者が集まり、
1日目の工房見学や仕事体験を通して商品と仕事の理解を深め、
2日目に商品企画をし、職人さんたちにプレゼンテーションするプログラムを実施しました。

地域の方たちに、松本民芸家具の活動をより知っていただくきっかけとなり、
積極的に取組んでいる様子をお届けできました。
地域の方にも、改めて松本家具と触れ合う機会となればと思います。

中日新聞さん、ありがとうございました!

中日新聞のWEBサイトでも閲覧可能です。
https://www.chunichi.co.jp/article/410034

松本民芸家具で開催された後継者インターンシップの様子が、SBC信越放送の夕方ニュースで放送されました。

長野県の「松本家具」の技術を継承する松本民芸家具で開催されたインターンシップの様子を、
SBC信越放送さんに取材いただき、夕方のニュースで放映されました!

長野県の「松本家具」の技術を継承する松本民芸家具で開催されたインターンシップの様子

松本民芸家具で行われたのは、企画営業担当の雇用を目的としたインターンシップ。
全国から多数の応募が集まり、その中で選抜された6名の参加者が集まり、
1日目の工房見学や仕事体験を通して商品と仕事の理解を深め、
2日目に商品企画をし、職人さんたちにプレゼンテーションするプログラムを実施しました。

SBC信越放送さんにはインターンシップの様子から、ニッポン手仕事図鑑編集長大牧や参加者、
松本民芸家具常務池田さんへのインタビューを通して、
産地の後継者問題の深刻さやインターンシップの重要性などを伝えていただきました。

SBC信越放送さんに取材時の編集長大牧

この放送をきっかけに、職人になりたい若手がたくさんいることを
全国の産地に知ってもらいたいですし、
一方で職人を目指す学生に後継者問題で悩む工房が
たくさんあることを知ってもらえたらと思っています。
その結果、全国の産地で後継者が生まれたらとても嬉しいです。

SBC信越放送さん、ありがとうございました!

【番組情報】
SBC信越放送『SBCニュースワイド』
出演放送日時:
2022年1月31日(月)18:15-18:55
WEB:SBC信越放送公式サイト
https://sbc21.co.jp

長野県で大河内家具工房商品開発インターンシップを開催します。

大河内家具工房商品開発インターンシップ

大河内家具工房商品開発インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、国指定の伝統工芸品である
「木曽漆器」の技術を継承する大河内家具工房で、
技術を生かした新しい商品開発のアイデアを考える、
1泊2日のインターンシップを開催します。

■インターンシップ・プログラムについて

日程:
2022年2月20日(日)~ 21日(月)

開催場所:
大河内家具工房(長野県塩尻市木曽平沢2418-2)

体験内容:
・長野県伝統工芸 木曽漆器『大河内家具工房』見学
・制作体験(木工加工作業等)
・職人との交流会・木曽平沢見学
・商品開発ワーク・職人との新商品意見交換会 等
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

定員:6名程度

伝統工芸・地方創生・情報発信・商品開発に
興味のある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年2月11日(金)15時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/shiojiri_ohkochikagu_form

FMヨコハマ『Lovely Day♡~hana金~』に編集長大牧が出演しました!

ニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧が『Lovely Day♡~hana金~』喫茶法のゲストとして出演

ニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧が『Lovely Day♡~hana金~』喫茶法のゲストとして出演

モデルのはなさんがDJをされているFMヨコハマのラジオ番組
『Lovely Day♡~hana金~』喫茶法のゲストとして、
ニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧が1月21日(金)、28日(金)と2週連続で出演しました。

出演の様子

ニッポン手仕事図鑑の映像制作についてや、
現在注力している後継者インターンシップについてなど
ニッポン手仕事図鑑の活動や想いについて、
リスナーのみなさまにお話しさせていただく機会となりました。

これをきっかけにたくさんの人が日本の手仕事に興味をもっていただけたら
とっても嬉しいです!

DJをご担当いただいた、はなさん、
ご連絡をいただいた鎌田さん、その他ご協力いただいたFMヨコハマのみなさま、
本当にありがとうございました!

【番組情報】
FMヨコハマ『Lovely Day♡~hana金~』
出演放送日時:
2022年1月21日(金)・28日(金)9:00-12:00
WEB:FMヨコハマ『Lovely Day』番組サイト
https://www.fmyokohama.jp/lovely/

長野県で松本家具後継者インターンシップを開催します。

国指定の伝統的工芸品である長野県の「松本家具」の技術を継承する
松本民芸家具で、商品企画業務をメインとした企画営業担当の雇用を目的とした
1泊2日のインターンシップを開催します。

■株式会社 松本民芸家具(http://matsumin.com/)について

民藝活動から生まれた松本民芸家具。
製品バリエーションは千数百を数え、次世代に伝える家具として益々注目をあびている。
故きを温ね、新しきを知り、用と美を兼ね備えた家具を追求するをモットーに
松本の伝統的手工芸である家具作りの伝統を継承し、
手仕事を重んじて、日々家具作りを行っている。

■インターンシップ・プログラムについて

日程:
2022年1月31日(月) ~ 2022年2月1日(火)

開催場所:
松本民芸家具
(長野県松本市中央4-7-5)

体験内容:
【1日目】
・工房見学、会社説明・作業説明
・就業体験
・工房の方々との座談会
(地域の方も交えての座談会を予定)

【2日目】
・就業体験をする・面談
・商品企画のプレゼンテーション
・移住についてや就職についての相談・質問会
※プログラム内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

定員:6名程度

永続的に技術を継承する若手を採用するためのインターンシップ。
ぜひともご興味がある方はご応募ください。

▼ご応募はこちら 【応募締切:1月20日(木)】▼
https://nippon-teshigoto.jp/matsumoto_mingeikagu_form

本応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

ニッポン手仕事図鑑 藤本が働く女性を応援するWEBメディア「日経xwoman」に掲載されました。

日経worman

株式会社日経BPが運営するあらゆる世代の働く女性を応援するWEBメディア

「日経xwoman」に、ニッポン手仕事図鑑 藤本のインタビューが掲載されました。

▼掲載記事はこちら
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/011200230/121700022/


日経worman

20〜30代の転職経験者たちは、どんな理由や方法で転職に踏み切ったのか。

それぞれの転職ストーリーを紹介する「私の転職ストーリー」でインタビューを掲載していただきました。

人材会社で順調にキャリアを積み上げてきた藤本が、なぜニッポン手仕事図鑑に転職したのか。

いま、ニッポン手仕事図鑑でパワフルに全国を飛び回っている藤本ですが、
こんな想いで今の仕事に携わっているんだと、普段なかなか見れない視点でのインタビューになっております。

ぜひ、ご覧ください!

日経xwomanさん、ありがとうございました!

▼掲載記事はこちら
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/011200230/121700022/

愛知県名古屋市で名古屋桐箪笥後継者インターンシップを開催しました。

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。
第3回目として12月17日~18日に名古屋桐簞笥の技術を継承する伊藤タンス店で
後継者育成インターンシップを開催しました。

■株式会社 伊藤タンス店(https://itotansu.com)について

古くから着物をはじめ大切な家財道具を保管する箱として重宝されてきた、
国指定の伝統工芸品である名古屋桐箪笥。
創業以来100余年間、高度な技術を受け継ぎ続け、
桐箪笥を生み出しているのが伊藤タンス店です。
ベテラン職人から若手職人まで幅広く活躍し、
現在ではオーダー家具の製作や修理まで家具に関する幅広いものづくりをされています。

■インターンシップ・プログラムについて

全国から7名が参加した今回のインターンシップ。
1日目は、実際に納品する商品の組み立て作業も体験。
納品するものということで、
緊張感がヒシヒシと伝わってきました。座談会では、女性の職人さんに「女性職人として大変なことは?」など、
鋭い質問も飛び出していました。

2日目は、仕事体験のほか、桐箪笥のリメイクデザインアイデアをディスカッション。
現代の若者視点での桐箪笥を活用する素敵なアイデアが生まれました。

そのほか、当日の様子はこちら
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1472024157466804224

日程: 2021年12月17日(金) ~ 2021年12月18日(土)

開催場所:
株式会社 伊藤タンス店(愛知県名古屋市中区平和2-7-15)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする
・工房の方々との座談会

【2日目】
・作業体験をする
・面談
・移住についてや就職についての相談・質問会

様々な工程を体験させていただき、参加者の方もここで働き、
暮らすことについて、イメージが付いたかと思います。

この経験から、後継者となる方が生まれたら、とても嬉しいです。

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

▼伝統工芸インターン一覧
(時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list

▼インターン情報を配信中!ニッポン手仕事図鑑公式LINEアカウント「伝統工芸インターン」
https://line.me/R/ti/p/%40899stotz

信州鋸・伊那紬仕事体験インターンシップを開催します。

信州鋸・伊那紬仕事体験インターンシップ

信州鋸・伊那紬仕事体験インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、長野の伝統工芸である
「信州鋸」「信州紬(伊那紬)」を体験、伝統と匠の技を体感し、
職人の魂を肌で感じ、それぞれ「情報発信」「商品開発」を目的とした
1泊2日の体験インターンシップを開催します。

■インターンシップ・プログラムについて

日程:
(1)信州鋸インターン(情報発信型)
2022年1月26日(水)~ 27日(木)
(2)伊那紬インターン(商品開発型)
2022年1月28日(金)~ 29日(土)

開催場所:
長野県茅野市 『両角鋸工場』
長野県駒ケ根市『久保田織染工業』

体験内容:
(1)信州鋸インターンツアー
・長野県伝統工芸 最後の信州鋸職人の工場 『両角鋸工場』見学
・伝統工芸 職人による指導のもと、仕上げの刃の目立て作業を体験
・職人との交流会・茅野市での地域での情報収集
・情報発信・地方創生について考えるワーク 等

(2)伊那紬インターンツアー
・長野県伝統工芸 信州紬 伊那紬織元『久保田織染工業』見学
・伝統工芸 信州紬制作体験(織体験・染色体験)
・職人との交流会・駒ヶ根シルクミュージアム見学
・商品開発ワーク・職人との新商品意見交換会 等
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

定員:各6名程度

伝統工芸・地方創生・情報発信・商品開発に
興味のある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:2022年1月15日(土)15時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/shinshu_nokogiri_tumugi_form

鬼丸雪山窯元さんで開催された後継者インターンシップの様子が西日本新聞に掲載されました。

福岡県の「高取焼」の技術を継承する鬼丸雪山窯元で開催されたインターンシップの様子を、
西日本新聞さんに取材いただき、掲載されました!

鬼丸雪山窯元で開催されたインターンシップが掲載された西日本新聞の写真

今回実施したのは、高取焼の窯元で三代目となる鬼丸碧山が受け継ぐ窯元「鬼丸雪山窯元」と
小石原焼・高取焼職人を目指す全国の方々をつなぐ、2-dayインターンシップ。

1日目の窯元見学や仕事体験を通して高取焼と技術の理解を深め、
2日目には、職人さんとの個別面談や地域の先輩移住者、村の移住担当の方との座談会を通して、
“暮らす・住む”ということについて、考えました。

誌面では、小石原焼陶器協同組合の青年部メンバーとの座談会や
仕事体験の様子を取り上げていただき、ミスマッチに解消につながるとして、
福岡の事業者さま向けにご紹介いただきました。
福岡各地に事業者の方に、産地の後継者へのなり手がいることを
知っていただくきっかけとなりました。

ふくおか経済さん、ありがとうございました!

本誌面が載っているバックナンバーはこちらから購入可能です。
https://www.fukuoka-keizai.co.jp/backnumber/ふくおか経済-vol-400/

愛知県名古屋市で名古屋黒紋付染商品開発インターンシップを開催しました。

名古屋黒紋付染インターンシップ実施

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。

第2回目として12月3日-4日で名古屋黒紋付染の技術を継承する「山勝染」での
商品開発インターンシップを開催しました。

名古屋黒紋付染インターンシップ実施

■山勝染工株式会社(https://yamakatu.co.jp)について

美しい黒色と堅牢度の高さで名高い染織品である、
国指定の伝統的工芸品の名古屋黒紋付染。
大正8年創業して以来、長年守り引き継いでいるのが山勝染工です。

伝統を守るだけでなく、ライフスタイルの変化に合わせて
新しい価値を積極的に生み出す工房です。

■インターンシップ・プログラムについて

「クラウドファンディングで売れる商品をつくる」をテーマに商品開発インターンシップを開催。
1日目はしっかりと名古屋黒紋付のことを学び、
持参した洋服などを染める体験もさせていただきました。
どのように作られ、売られているのかを真剣に情報収集。

情報収集の様子

2日目は、朝からじっくりとアイデアを練り、
夕方にはそれぞれのアイデアを職人さんたちに発表しました。

発表の様子名古屋黒紋付染インターンシップ実施

その他、当日の様子はこちらからも!
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1466920966798266373

日程:
2021年12月3日(金) ~ 2021年12月4日(土)

開催場所: 山勝染工株式会社
(愛知県名古屋市西区城西2-6-28)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・工房見学や就業体験をする

【2日目】
・商品開発のアイデアを考える個人ワーク
・プレゼンテーション

短い時間ではありましたが、わたしたちも職人さんたちも驚きの完成度の高いアイデアが続出。

これから、山勝染工さんの試作を経て、商品化も検討していきます。
未来に黒紋付染をつなぐ、アイデアが生まれたかもしれません。

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

▼伝統工芸インターン一覧 (時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list

▼インターン情報を配信中!ニッポン手仕事図鑑公式LINEアカウント「伝統工芸インターン」
https://line.me/R/ti/p/%40899stotz

鬼丸雪山窯元さんで開催された後継者インターンシップの様子がふくおか経済に掲載されました。

福岡県の「高取焼」の技術を継承する鬼丸雪山窯元で開催されたインターンシップの様子を、
ふくおか経済さんに取材いただき、掲載されました!

鬼丸雪山窯元で開催されたインターンシップが掲載されたふくおか経済の写真

今回実施したのは、高取焼の窯元で三代目となる鬼丸碧山が受け継ぐ窯元「鬼丸雪山窯元」と
小石原焼・高取焼職人を目指す全国の方々をつなぐ、2-dayインターンシップ。

1日目の窯元見学や仕事体験を通して高取焼と技術の理解を深め、
2日目には、職人さんとの個別面談や地域の先輩移住者、村の移住担当の方との座談会を通して、
“暮らす・住む”ということについて、考えました。

誌面では、小石原焼陶器協同組合の青年部メンバーとの座談会や
仕事体験などの様子を掲載いただき、福岡の事業者さんたちに伝統工芸を
継承していきたい若者がいることが知ってもらうきっかけとなりました。

ふくおか経済さん、ありがとうございました!

本誌面が掲載されているバックナンバーはこちらから購入可能です
https://www.fukuoka-keizai.co.jp/backnumber/ふくおか経済-vol-400/

長野県で木曽漆器後継者育成インターンシップを開催しました。

木曽漆器インターンシップ実施

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
国指定の伝統的工芸品である長野県の「木曽漆器」の技術を継承する丸嘉小坂漆器店で、
後継者の育成を目的とした就業体験を行う1泊2日のインターンシップを開催しました。

 木曽漆器インターンシップ実施

■丸嘉小坂漆器店(https://www.maruyoshi-kosaka.jp/)について

1945年創業以来、常に漆を生業とし、受け継がれてきた技を進化させ、
時代に合った新感覚のモノづくりを続けています。
伝統を学び受け継ぎながらも今日の使い手さんに思いを巡らせ、
驕ることなく新しい挑戦を続けることができる職人工房を目指しています。

■インターンシップ・プログラムについて

1日目は、丸嘉小坂漆器店さんの歴史や商品、
工房を見学させていただきながら、実際にガラスに漆を塗る作業も体験。
等間隔に均一に塗るのに参加した後継者候補たちは苦労していました。

夕方には、若手の先輩社員との座談会。
「最初はどんな仕事からスタートしますか?」「塩尻は寒いですか?」など、
就職・移住に関するリアルな質問を真剣に投げかけていました。

2日目は、薪割りや製品の拭き上げ、梱包作業など、
漆を塗る以外の地道な作業もしっかり体験させていただきました。

インターンシップの様子

▼詳しい当日の様子はこちらからも
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1466195023448444935

日程:
2021年12月1日(水)~ 12月2日(木)

開催場所:
丸嘉小坂漆器店
(長野県塩尻市木曽平沢1817−1)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする
・工房の方々との座談会(若手職人さんにもお話しいただきました)

【2日目】
・作業体験をする・面談
・小坂屋漆器店にて、摺り漆や曲げわっぱの工房見学
・移住についてや就職についての相談・質問会

説明を受ける参加者

それぞれの参加者が自発的に様々な仕事にチャレンジしていました。
職人さんも、それに応えるように熱心に教えてくれ、
今後につながるインターンシップとなりました。

若い職人さんが多い、丸嘉小坂漆器店さんに新たなメンバーが加わるのも、
近い未来になりそうです!

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

▼伝統工芸インターン一覧
(時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list

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https://line.me/R/ti/p/%40899stotz

佐賀県で西川登竹細工仕事体験インターンシップを開催しました。

ポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
佐賀県庁主催の「佐賀県伝統工芸を未来につなぐたすき事業」を
株式会社ノザ・ワークスと共同で委託し、佐賀県指定伝統的地場産品である
西川登竹細工の仕事体験インターンシップを開催しました。

■西川登竹細工について

明治初期、佐賀県武雄市西川登町にて、農家の副業として始まった「西川登竹細工」。
伊万里・有田焼と同等の名声を博した最盛期には500人を超える職人がいましたが、
合成樹脂が日用品や農具に使用されるようになったことから、
現在では2軒を残すのみとなりました。
西川登竹細工の伝統を受け継ぐ中の1軒である、「栗山商店」さんは、伐採からひごづくり、
編み上げまでの工程を一人で行い、農家が使う大型のざるや日用品のそばざる、
弁当箱などを作っています。

■インターンシップについて

定員6名の枠に全国各地から57名の応募があり、その中から選抜された6名が参加しました。
仕事体験や武雄市地域の散策、職人さんや地域の方々との交流を通して、
西川登竹細工と地域の魅力を体感できるプログラムを実施しました。

日程: 2021年10月30日(土) ~ 2021年10月31日(日)

開催場所:佐賀県武雄市内

体験内容:
(栗山商店さんにご指導いただきました!)
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験(ひごづくり・編み上げの実演や、かごづくり体験)
・栗山さんと交流会


【2日目】
・竹山の整備
・武雄市の散策
・武雄市役所や先輩移住者との交流会


インターンシップ終了後のアンケートでは、
参加者6名ほぼ全員が「武雄市にまた来たい」と答えており、
「西川登竹細工を後世に残していきたい」
「西川登竹細工と栗山さんご夫婦のファンになった」
というコメントをいただきました。
このインターンシップをきっかけに
西川登竹細工の手仕事を受け継ぐ後継者が生まれたらとても嬉しいです。

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

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長野県で南木曽ろくろ細工後継者育成インターンシップを開催しました。

ヤマイチ小椋ロクロ工芸所

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、国指定の伝統的工芸品である
長野県の「南木曽ろくろ」の技術を継承するヤマイチ小椋ロクロ工芸所店で、
後継者の育成を目的とした就業体験を行う1泊2日のインターンシップを開催しました。

ヤマイチ小椋ロクロ工芸所

■ヤマイチ小椋ロクロ工芸所(http://www.yamaichi-rokuro.com/)について

南木曽ろくろ細工は、ケヤキ、トチ、センノキ、ナラ など頑丈な落葉広葉樹を
ろくろで回転させながらカンナで挽いて、形を削り出す伝統技術です。
天然の木目 の美しさ、手触りのやさしさが特徴です。

ヤマイチ小椋ロクロ工芸所では、「決して手を抜かない」をモットーに、
小さなお椀から大きな家具に至るまで、現代の生活に合わせた多様な商品を、
伝統工芸士を含めた工房の職人たちが日々作り出しています。

■インターンシップ・プログラムについて

1日目は、実際の製材の様子を見ながら、木目の見方、
どんな素材でなんの商品を作るのかなど、ろくろ細工の準備となる部分もしっかり経験。
その後、工房のろくろや道具を使い、削り出しの作業に真剣に取り組みました。

2日目は、漆塗りと拭き漆の作業を体験。
南木曽ろくろ細工に必要なカンナ作りの作業も見学させていただきました。

ヤマイチ小椋ロクロ工芸所漆塗り

その他、当日の様子はこちらからも!
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1459726224914145286

日程: 2021年11月14日(日) ~ 2021年11月15日(月)

開催場所:
ヤマイチ小椋ロクロ工芸所
(長野県木曽郡南木曽町吾妻4689-239)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする(ろくろ挽きの体験や漆塗りの工程の見学等)
・工房の方々との座談会

【2日目】
・作業体験、工房との面談等
・蘭桧笠工房見学
・移住についてや就職についての相談・質問会

非常に熱を持った参加者が多かった今回。
呼応するように、職人さんたちのやる気にも火が付いていました。

何か、後継者が生まれそうな予感がします…。

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

▼伝統工芸インターン一覧
(時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list

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https://line.me/R/ti/p/%40899stotz

滋賀県米原市で「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」に登壇しました。

11月10日(水)に滋賀県米原市の米原市役所にて開催された
「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」に
編集長 大牧と長野県の観光情報WEBメディア「Skima 信州」の山本⿇綾氏が
講師として登壇しました。

「自分のお店や商品をインスタグラムで効果的に発信したい!」など
市内事業者の方向けを中心に、初級編、中級編の2部構成で実施。

初級編は、インスタグラムは初めて使います!という方を対象に、
初めて1投稿をしてもらうプログラム。
丁寧に、インスタグラムとは?からプロフィールの作成、投稿の仕方まで学びました。

午後の中級者編は、すでにインスタグラムを使っているけど、もっと活用したい!
という方を対象に、シーン別の撮影のコツ、具体的な編集・投稿方法、
ハッシュタグの付け方まで明日から役立つスキルを身に付けました。

その場で、自分のアカウントを操作しながら、プロフィールの変更や投稿をしている方も多く、
終了後から早速皆さんの投稿が変わりそうです。

しっかりと継続して、米原市の魅力やみなさまの活動を
多くの人に届けて貰えればと思います!

【イベント概要】
「プロが教える!インスタグラム情報発信講座」
日時:2021年11月10日(水)10:00〜12:00 初級者編
13:30〜15:30 中級者編
会場:米原市役所
主催:米原市

福岡県で小石原焼・高取焼後継者育成インターンシップを開催しました。

福島

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
福岡県庁の支援を受け、「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」として、
福岡県の伝統工芸品である小石原焼・高取焼の産地にて
後継者育成インターンシップを開催しました。

福島

今回は、高取焼の窯元で三代目となる鬼丸碧山が受け継ぐ窯元「鬼丸雪山窯元」と
小石原焼・高取焼職人を目指す全国の方々をつなぐ、2-dayインターンシップを実施しました。

■鬼丸雪山窯元について

比叡山延暦寺、銀閣寺、建長寺など多くの寺院の器、
パリの大使館やミシュランガイドの星をもつレストランの器も制作。
海外の展示会や国際貢献事業など、先進的な事業にも積極的に取り組む。

現在はべテラン職人2名と、30代の若手職人2名が
それぞれの役割を持ち、職人集団として活躍しています。

■インターンシップについて

2週連続に渡り、第1回、第2回と行ったインターンシップには、全国から多くの応募があり、
その中から15名の方が参加しました。
(第1回、第2回は同じプログラムにて、別々の参加者で方で実施しております。)

参加者の様子

窯元での仕事体験や地域の若手職人さんとの座談会、
職人さんとの1対1の面談など、様々なプログラムを通して、
仕事への理解と共に働く方とのコミュニケーションを深めました。

▼当日の詳しい様子はこちら

https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1456411277643812864

日程:
2021年10月23日(土)~2021年10月24日(日)
2021年10月30日(土) 〜 2021年10月31日(日)

開催場所:
鬼丸雪山窯元(福岡県朝倉郡東峰村大字小石原962-1)

体験内容:
【1日目】
・窯元による事業・仕事説明、窯元見学
・仕事体験をする
(粘土づくり、釉薬づくり、ろくろなど)
・窯元の方々や地域の若手職人との交流会

【2日目】
・東峰村散策
・仕事体験をする(窯焚き、薪割り、絵付け体験など)
・鬼丸碧山氏との個別面談
・移住や就職についての相談・質問会
(地域の先輩移住者や役場の職員の方にお越しいただきました)

職人さんや地域の方々に熱心に質問する姿が印象的でした。
後継者への意志を固めた方もいれば、
「次の夏休みにもっと長期で来たい」という方もいました。

この中から、鬼丸雪山窯元の“後継者”となる方が生まれること願っております。

引き続きニッポン手仕事図鑑では全国各地でインターンシップを開催していきます!
職人を目指す方、伝統工芸に貢献したい方はぜひともご応募ください!

▼伝統工芸インターン一覧
(時期によって、募集中のインターンシップがない場合もございます。)
https://nippon-teshigoto.jp/news_event/intern-list

▼インターン情報を配信中!ニッポン手仕事図鑑公式LINEアカウント「伝統工芸インターン」
https://line.me/R/ti/p/%40899stotz

ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧が日本橋のローカルメディア「Bridgine」に掲載されました。

Bridgine掲載

三井不動産株式会社が運営する東京は日本橋のローカルWEBメディア「Bridgine」に、
ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧のインタビューが掲載されました。

▼掲載記事はこちら
https://www.bridgine.com/2021/10/29/nippon-teshigoto/


Bridgine掲載

動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」を始めた理由、
職人さんの動画を撮る上で大切にしていること、出演した職人さんが感じる意外なメリットなど、
ニッポン手仕事図鑑の核となるお話しをたくさんさせていただきました。

また、東京の中でも伝統的な手仕事が多く残る日本橋で
ニッポン手仕事図鑑がしてみたいことなど、「Bridgine」ならではの質問も。

同じ地域でのこういった繋がりが、どんどん生まれるといいなと感じました。

ぜひ、ご覧ください!

Bridgineさん、ありがとうございました!

▼掲載記事はこちら
https://www.bridgine.com/2021/10/29/nippon-teshigoto/

ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧の対談が八十二文化財団の機関誌「地域文化」に掲載されました。

地域文化

長野県の文化情報の発信を行う公益財団法人八十二文化財団が発行する機関誌「地域文化」に、
上田紬職人の小岩井カリナさん、小岩井良馬さんとニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧の対談記事が掲載されました。

地域文化

職人である小岩井さん姉弟と大牧が伝統工芸の産地が直面している課題や
これからの未来につないでいくための思いを語り合いました。

作り続けていくための素材の問題や後継者問題など、リアルな葛藤もありながら、
残し続けていくためにできること、考えるべきことについて熱く議論されました。

同じ職人の方はもちろんのこと、伝統工芸が好きな方にも、
今のリアルな現状を知りつつ、使う側として何ができるのか、興味深いお話しになっております。

バックナンバーは、こちらから手に入れられますので、気になる方は購入してみてください。

地域文化さん、ありがとうございました!

▼バックナンバーはこちら
https://www.82bunka.or.jp/publish/region/no1382021.php

木曽漆器後継者育成インターンシップを開催します。

木曽漆器後継者育成インターンシップ

木曽漆器後継者育成インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、国指定の伝統的工芸品である
長野県の「木曽漆器」の技術を継承する丸嘉小坂漆器店で、
後継者の育成を目的とした就業体験を行う1泊2日のインターンシップを開催します。

■丸嘉小坂漆器店(https://www.maruyoshi-kosaka.jp/)について

1945年創業以来、常に漆を生業とし、受け継がれてきた技を進化させ、
時代に合った新感覚のモノづくりを続けています。
伝統を学び受け継ぎながらも今日の使い手さんに思いを巡らせ、
驕ることなく新しい挑戦を続けることができる職人工房を目指しています。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2021年12月1日(水) ~ 2021年12月2日(木)

開催場所:
丸嘉小坂漆器店
(長野県塩尻市木曽平沢1817−1)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする
・工房の方々との座談会(地域の職人さんも交えての座談会を予定中)
【2日目】
・作業体験をする・面談
・小坂屋漆器店にて、摺り漆や曲げわっぱの工房見学
・移住についてや就職についての相談・質問会
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

定員:6名程度

「伝統工芸や産地に貢献したい」という想いがある方であれば
経験やスキルは必要ありません。
ご興味がある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:11月15日(月)15時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/kiso_shikki_form

日本の大切な文化である水引を、次世代にも残したい!

水引の画像

皆さん、こんにちは。
インターンシップ生の平良典子と申します。
私は日本文化、日本の伝統工芸が大好きです。
これまで、煎茶、書道、箏、水引と経験してきました。
今回、念願が叶い、大好きな水引について紹介できることになりました。
ご協力いただいたのは、長野県飯田市の株式会社神明堂の荒尾光宏さんです。
コロナ禍というのもあり、今回、オンラインで取材しました。

早速ですが、水引にどんな印象を持っているでしょうか。
水引の活動をしていると、水引って何?と意外と知らない方もいます。
日本の大事な文化である水引の魅力を、今回少しでも知っていただけたら幸いです。

そもそも、水引とは?

水引の歴史は古く飛鳥時代、隋(現在の中国)に渡った遣隋使小野妹子が帰朝の際、
帰途の無事を祈願して、献上品に紅白で染め分けをした麻ひもを結んで日本へ持ち帰ったのが
水引のはじまり、と考えられています。
その後、室町時代日本と明国との貿易(日明貿易)において、
貿易品に白と赤の縄が結び付けられておりました。
これは輸出品と輸入品を見分ける方法として活用していました。
これを当時の日本人がみて贈答品に赤白の縄を結びつけて送る習慣を文化としたと
言われております。
語源諸説としては、いくつも存在し紙縒り(こより)が元に戻らないように
糊水を引いて乾かし固めたことからとする説、紙縒り(こより)を着色水に浸して引きながら
色を染めたところからなどの諸説があります。【株式会社神明堂のホームページより引用】
【株式会社神明堂】https://shinmeido.jp/about/

飯田市では、300年前から作りはじめました。
マゲを結う為の紙紐である元結がはじまりです。
飯田には水引作りに必要な条件がいくつかそろっていました。
冬でも暖かく雨が少ない気候、和紙の原料となる楮や三椏が豊富であること、
天竜川の清流や風越山の湧き水など名水に恵まれていたことが挙げられます。
江戸時代に街道の要所として東西の文化が行き交い流通が盛んでした。
50年程前に大幅な需要増に伴ない機械化しました。

製作過程

では、その水引はどのように作られているのでしょうか。
工場の様子をご紹介いただきました。
水引工場7名、製品製造販売管理部門35名が工場で働いています。

水引は、パルプ(水引原紙)を撚糸することで作られます。
こちらの原材料は、珠の緒水引悠のいとのベンベルクです。

コットンボール、コットンシード、コットンリンターの画像

水引原紙を巻取り、ロールを紙テープの状態にしていきます。

紙テープの状態の水引原紙の写真

紙テープの状態から、こより製造機によって、細い水引にしていきます。
この機械は自動で、ノズルを使って回転しています。

こより製造機の写真

その後染色機で色づけされ、仕上げに入っていきます。
すべてのラインで最大90万本の水引ができます。
一日に作る水引は、箔巻水引90㎝で20万本、染分け水引60本で50万本です。

水引の機械の写真

水引の機械の写真

ボビンは、128個あります。
水引の機械は、小巻取り1台、スリッター1台、撚糸300本分、
(箔巻200本分)染分け仕上げ3台です。
合計10名で動かしています。

ボビンの画像

従業員の写真

完成した水引は、検品仕分けを経て、皆さんの元に届きます。
全国各地に水引を販売しています。
また、熨斗袋や結納品や正月飾り等に加工して全国に販売しています。

株式会社神明堂の特徴

-水引原紙の撚糸から最終的な製品まで、一貫して行っているメーカーは、国内唯一です。

日本の長い文化の特徴として、
「陰陽」という相対する2つのもので世界が成り立つ考え方があります。
それは、赤白、金銀、黒白、黄白という、染分け水引に、その考え方が表れています。
正月飾り、熨斗袋でもこうした色をメインに作っています。

正月飾りと熨斗袋の写真

他にも、さまざまな種類の水引があります。
箔巻水引=色鮮やかなテトロンフィルムを巻付けた水引
絹巻水引=染色したレーヨン糸などを巻付けた水引
羽衣水引=テトロン箔に金銀糸を巻付けた水引
など、現在は80種類程製造しています。(荒尾さん)

今回、株式会社神明堂で新たに「珠の緒水引」が完成しました。
今までの祝儀用品、お正月用品の枠にとらわれない多彩な表現を可能とする多色展開と
水引を結ぶ人に向けての素材にこだわっています。
「珠の緒」発表会は、加賀水引の津田六佑先生、和工房包結の森田江里子先生、
有限会社ながさわ結納店の長澤宏美先生と共に、飯田市、京都、東京で行われました。

「珠の緒」発表会の写真

「珠の緒」発表会の写真

「珠の緒」発表会の写真

-珠の緒水引の完成までのお話、こだわりを教えてください。

-飯田の水引は、1672年から始まったとされています。
高度経済成長期を経て、需要の高まりを受け、低価格競争になっていました。
これまでは、いかに安く作るかを考えていました。
しかし、これから安いものではなく、良いものを作らなければと思っています。
良いものを作らなくてはという想いで、今回、珠の緒水引を先生方と考えました。
先生方からは、世の中にない水引が欲しい、見たことのない色が欲しい、というご意見をいただき、
色を開発していきました。
青がラインナップとして少なかったこと、
黒は今まで仏の色としてあまり必要とされていなかったので少なかったことを踏まえ、
今回、ダーク系のバリエーションを多くそろえてみました。
また、淡い色が欲しいという声から、淡い色も開発しました。(荒尾さん)

珠の緒の写真

実際に、私も7月の展覧会に伺いました。
珠の緒水引は本当に色のバリエーションが多く、微妙な色の違いを楽しめました。
水引が大好きな私にとっては、夢のような世界でした。
素材はかたくしっかりとしていて、水引の芯の強さを感じました。
先生方によって、水引の魅力の伝わり方が異なり、とても面白かったです。
人によって表情が変わる水引には魅力があります。

水引の現状

-現在も加工賃の安いベトナムの工場で水引を使った製品を作っています。
海外で作っても、素材は日本のものです。
このような現状ではありますが、日本での生産力を高めたい、
技術を伝承していきたいという想いがあり、水引細工の技術継承に力を入れています。
例えば、こちらは、職人技の一品です。(荒尾さん)

水引飾り 松竹梅の写真

【水引飾り 松竹梅】https://shinmeido.jp/lineup/

水引の魅力

-水引の魅力や水引への想いを教えてください。

-同じ水引を使っても、使い方によって、結ぶ人によっても魅力が変わってくることだと思います。
水引を好きでいてくれる人に必要とされたいです。
やわらかい方がよい、かたい方がよいなど、使う人に対してモノづくりをしていければと思います。
(荒尾さん)

水引のコロナ禍

-コロナ禍、何か変化はありましたか。

-コロナ禍、結婚式が少ないので、打撃を受けています。
水引は、対面するコミュニケーションがないと、成立しないことも多いです。
しかし、結納は両家で行える儀式でもあることから、需要があります。
年末は、正月飾りで忙しくなります。
スーパーのお正月コーナーに私たちの水引も並んでいます。
ぜひ、ご覧ください。

コロナ禍、巣籠需要が高まり、水引に興味を持ってくれる方が増えました。
水引飾りはじめてセットは好調です。
主婦の友社から出版されている書籍で、付録の水引を弊社が請け負っております。
http://shufunotomo.hondana.jp/book/b375398.html
水引をやりたいと思ってくれて、嬉しいです。(荒尾さん)

水引飾り はじめてセットの画像

水引の未来

-水引の技術の継承については、どのようにお考えでしょうか。

-水引の職人の開発を長野県飯田市下伊那郡で行っています。
イベント等を開催すると、地元飯田市下伊那郡の方は、知っているようで知らなかったという声、
地味であまり興味を感じなかったけど、考え方が変わったという声、がありました。
水引をやりたいという意識に少しでもつながればと思います。

20年前、内職屋さんに支えられていました。
現在、高齢化してしまい、技術の継承が課題です。
内職の方が高齢化している影響で、中には、
この商品はこのおばあちゃんしか作ることができないというものもあります。
社内には、技術部門があり、その技術を図面に残しています。

2027年にリニア中央新幹線が開通するので、観光資源として、水引も盛り上がってきています。
習いたいという人たちも増えてきました。
水引は、今何となく可愛いと興味を持ってくれる方が多いです。
次の世代には、そうしたこともそうですが、水引がこれまでどのように日本に関わっていて、
どう使ってきたのか、今後どのように関わっていくのか、
伝えていけたらと思っています。(荒尾さん)

水引への想い

取材中、20代の若い方が水引に興味を持ってくれて嬉しいと笑顔でお話くださった荒尾さん。
20代の頃、荒尾さんは入社し、これまで水引に関わってきました。
水引への愛をとても感じた取材でした。
コロナ禍で実際に伺うことができませんでしたが、コロナが明けたら、伺いたいと思っております。

コロナ禍、私の心を癒してくれているのは、水引です。
とても感謝しています。
編み方や、光の当たり方によっても様々な表情を魅せてくれる繊細で美しい水引。
水引のこれまでについて、水引と日本について、改めて、深く知ることができた取材でした。
今回、水引について少しでも、知っていただけたら幸いです。
もう、編みたくなってきた頃ではないでしょうか。
絹巻水引から始めるのがおすすめです。
ぜひ、試してみてください。

日本の大切な文化である水引を、次世代にも残していきたいです。

水引工芸 (株)神明堂
所在地:〒395-0804 長野県飯田市鼎名古熊2325
公式HP:https://shinmeido.jp/

平良典子

名前:平良典子
職種:学生
出身:東京都

日本文化や伝統工芸が大好きな大学4年生。
趣味は水引を編むこと、書道、箏を弾くこと。
写真は水引を編んだもの。

長野県伝統的工芸品 南木曽ろくろ後継者インターンシップを開催します。

南木曽ろくろ後継者インターンシップ

南木曽ろくろ後継者インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、国指定の伝統的工芸品である
長野県の「南木曽ろくろ」の技術を継承するヤマイチ小椋ロクロ工芸所店で、
後継者の育成を目的とした就業体験を行う1泊2日のインターンシップを開催します。

■ヤマイチ小椋ロクロ工芸所(http://www.yamaichi-rokuro.com/)について

南木曽ろくろ細工は、ケヤキ、トチ、センノキ、ナラ など頑丈な落葉広葉樹を
ろくろで回転させながらカンナで挽いて、形を削り出す伝統技術です。
天然の木目 の美しさ、手触りのやさしさが特徴です。
ヤマイチ小椋ロクロ工芸所では、「決して手を抜かない」をモットーに、
小さなお椀から大きな家具に至るまで、現代の生活に合わせた多様な商品を、
伝統工芸士を含めた工房の職人たちが日々作り出しています。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2021年11月14日(日) ~ 2021年11月15日(月)

開催場所:
ヤマイチ小椋ロクロ工芸所
(長野県木曽郡南木曽町吾妻4689-239)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする(ろくろ挽きの体験や漆塗りの工程の見学等)
・工房の方々との座談会(地域の職人さんも交えての座談会を予定中)
【2日目】
・作業体験、工房との面談等
・蘭桧笠工房見学
・移住についてや就職についての相談・質問会
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

「伝統工芸や産地に貢献したい」という想いがある方であれば
経験やスキルは必要ありません。
ご興味がある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:11月6日(土)15時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります。
https://nippon-teshigoto.jp/nagiso_rokuro_form

ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧がICTを駆使したサステナブルな 世界を体験できるイベント「PreMoFF」に登壇。

Freewill, Inc.

Freewill, Inc.が開催する、
ICTを駆使したサステナブルな世界を体験できるイベント

“The Museum of Freewill & Future” 通称「MoFF」。

そこに先駆けて行われる「Pre MoFF」に
ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧圭吾が登壇しました。

Freewill, Inc.

ご一緒させていただいたのは、
ジュエリーブランド「HASUNA」の白木夏子さんと、Value Frontier株式会社の梅原由美子さん。

人や地球環境、社会、地域に配慮した考えや行動を指すエシカルをテーマにトークセッションをしました。

オンラインの参加も可能だった今回、多くの方にご覧いただけたようです。

Freewill, Inc.さん、ありがとうございました!

■ イベント概要
イベント名:Pre MoFF
Ethical Session / エシカルマーケット!作り手側の想い
日 時:10月15日(金)17:30~19:00
場 所:オンライン(ZOOM)
参加費:無料
登壇者:ニッポン手仕事図鑑 大牧 圭吾氏 × HASUNA 白木 夏子氏 ×
Value Frontier 梅原 由美子氏 × Freewill Kanako Shiraki 他

滋賀県米原市で「プロが教える!まいばら動画制作講座」に登壇しました。

10月9日(土)-10日(日)に滋賀県米原市の米原市役所にて開催された
「プロが教える!まいばら動画制作講座」に 編集長大牧と
ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー高地、熊谷の3名が講師として登壇しました。

ご参加いただいたのは、20代〜60代までの主婦や自営業、
観光関係のお仕事をされている方など幅広い層のみなさま。
映像制作は初心者の参加者が、映像制作の基礎を学びながら、2日間に渡り、
実際に撮影・編集を行い、発表まで行いました。

1日目は映像の構成、一眼レフやスマホでの撮影の仕方を学んだ後に
醒ヶ井宿を散策しながら各自スマホでの撮影を実施。
2日目は実際に撮影した動画素材を使って各自で編集作業。
映像編集ソフト「AdobePremiere」を使用し、講師のフォローを受けながら、
それぞれの視点で個性豊かな映像が生まれました。

撮影を通して、いつも見慣れた地元がより豊かに映ったという声が多く、
米原市の魅力を再認識した機会になったようです。

また、米原市では米原市の魅力を発信するべく、映像コンテストも実施予定。
米原市、また近隣の地域の方にも、ご参加いただければと思います!

【イベント概要】 「プロが教える!まいばら動画制作講座」
日時:2021年8月28日(土)10:00〜16:00 撮影講座
8月29日(日)10:00〜16:00 編集講座
会場:米原市役所、醒ヶ井宿 主催:米原市

【名古屋伝統産業インターンシップ第3回目】名古屋桐箪笥後継者インターンシップを開催します。

名古屋桐箪笥後継者インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。
第1回目は尾張仏具の工房「京屋伊助商店」、
第2回目は名古屋黒紋付染の工房「山勝染工」、
第3回目は12月17日-18日に名古屋桐簞笥の技術を継承する伊藤タンス店で
後継者育成インターンシップを開催します。

■株式会社 伊藤タンス店(https://itotansu.com)について

古くから着物をはじめ大切な家財道具を保管する箱として重宝されてきた、
国指定の伝統工芸品である名古屋桐箪笥。
創業以来100余年間、高度な技術を受け継ぎ続け、
桐箪笥を生み出しているのが伊藤タンス店です。
ベテラン職人から若手職人まで幅広く活躍し、現在ではオーダー家具の製作や修理まで
家具に関する幅広いものづくりをされています。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2021年12月17日(金) ~ 2021年12月18日(土)
※ オンライン開催に変更となる場合があります

開催場所:
株式会社 伊藤タンス店(愛知県名古屋市中区平和2-7-15)

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・就業体験をする
・工房の方々との座談会
(若手職人さんも交えての座談会を予定中)
【2日目】
・作業体験をする
・面談
・移住についてや就職についての相談・質問会
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

「桐箪笥職人を目指したい」という想いがある方であれば
経験やスキルは必要ありません。
ご興味がある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:11月15日(月)正午12時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります
https://nippon-teshigoto.jp/nagoya_kogei_entry

【名古屋伝統産業インターンシップ第2回目】名古屋黒紋付染の商品開発インターンシップを開催します。

名古屋黒紋付染商品開発インターンシップ

名古屋黒紋付染商品開発インターンシップポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し、
全3回のインターンシップを開催しています。
第1回目は尾張仏具の工房「京屋伊助商店」、
第2回目は12月3日-4日で名古屋黒紋付染の技術を継承する「山勝染工」での
商品開発インターンシップを開催します。

■山勝染工株式会社(https://yamakatu.co.jp)について

美しい黒色と堅牢度の高さで名高い染織品である、
国指定の伝統的工芸品の名古屋黒紋付染。
大正8年創業して以来、長年守り引き継いでいるのが山勝染工です。
伝統を守るだけでなく、ライフスタイルの変化に合わせて
新しい価値を積極的に生み出す工房です。

■インターンシップ・プログラムについて

日程: 2021年12月3日(金) ~ 2021年12月4日(土)
開催場所:
山勝染工株式会社(愛知県名古屋市西区城西2-6-28)
※オンライン開催に変更となる場合があります

体験内容:
【1日目】
・産地や工房、各作業の説明を聞く
・工房見学や就業体験をする
【2日目】
・商品開発のアイデアを考える個人ワーク
・プレゼンテーション
※体験工房や内容は変更となる場合がございます。予めご了承くださいませ。

「伝統工芸や産地に貢献したい」という想いがある方であれば
経験やスキルは必要ありません。
ご興味がある方はぜひご応募ください。
たくさんのご応募をお待ちしています!

▼ご応募はこちら 【応募締切:11月14日(日)正午12時】まで
※参加登録後、エントリーシートの記入をもって応募が完了となります
https://nippon-teshigoto.jp/nagoya_kogei_form

老舗活版印刷会社・築地活字さんのクラウドファンディング目標金額573%を達成!

活字活版

ニッポン手仕事図鑑の最初の動画の被写体となり、
原点をともに築いてくださった、
株式会社 築地活字さんがANA運営のWonderFLYにて挑戦していた
クラウドファンディングが終了いたしました。


活字活版

(WonderFLY:https://wonderfly.ana.co.jp/cf/ideas/1016#navi

ニッポン手仕事図鑑は、プロジェクトの運営、企画、広報と
全面的にご支援させていただきました。

結果は、

支援総額:¥2,869,500

目標達成率:573%

サポーター数:479人

と非常に多くのご支援をいただきました。

この場を借りまして、 改めて御礼申し上げます。

目標額を達成できたことはもちろんですが、
何よりも479人の方に想いが届き、 行動していただけたことに嬉しく思っております。

今回のクラウドファンディングをきっかけに、
活版に初めて触れた方も多いかと思います。
それぞれの楽しみ方で楽しんでいただき、
時には周りの人にも伝えていただけるとありがたいです。

ある意味、ここから築地活字さんにとっても、
新たなスタートとなります。

ニッポン手仕事図鑑も活版の文化を未来に残していくために、
できる限りの行動をしていきたいと思います。

引き続き、築地活字さんと活版の文化をよろしくお願いいたします。

「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」を宮崎県高鍋町にて開催中です!

宮崎県高鍋町にて映像コンテスト
「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」を開催します。

テーマは「10年後の自分に見せたい、高鍋町の“○○”が詰まった映像」。

10年後の自分が、当時作った映像を見て高鍋町の良さを再確認する。
現在、10年後の自分と同じ年代の方が映像を見て、高鍋町への10年前の思い出に浸る。

高鍋町にゆかりがある方々もない方も、高鍋町に想いを向けるきっかけにしたいと考え
本映像コンテストを企画いたしました。

あなたが映像監督です。 未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト

― コンテスト概要 ―

【テーマ】
「10年後の自分に見せたい、高鍋町の“○○”が詰まった映像」

【応募資格】
不問。プロもアマチュアも参加O Kです。
高鍋町外にお住まいの方も応募できます。

地元の魅力再発見の機会にもつなげたいという想いから、
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで
映像制作をしたことがない人でも参加できるコンテストになっています。

【応募部門について】
①「ノーカット部門」(スマホ撮影のみ)
編集なしで作る、15秒以内のスマホ撮影動画
②「ショートカット部門」(スマホ撮影のみ)
1分以内の短編映像
③「フリースタイル部門」(スマホ・デジタルカメラ撮影両方O K)
1分以上の映像作品。撮影機材や編集に関して規定なし

【表彰について】
2月下旬に高鍋町にて表彰式を予定しております。

【賞について】
最優秀賞、優秀賞、学生賞、シニア賞(65歳以上)、キッズ賞(小学生以下)、特別賞を用意。
●最優秀賞(raytrek賞):raytrek R5-TA5 写真・動画編集向けモデル(メモリ32GBカスタム)
●優秀賞(ホテル四季亭賞):3万円+副賞(地域の特産品)
●学生賞(餃子のまち高鍋賞):1万円+副賞(地域の特産品)
●シニア賞(和こころ笹舟賞):1万円+副賞(地域の特産品)
●キッズ賞(イタリア食堂 俵 Tawara賞/日向利休庵賞):地域の特産品
●特別賞(海と太陽賞/餃子のまち高鍋賞/児湯農業協同組合代表理事組合長賞):地域の特産品

【応募方法】
LINEでの応募、もしくは応募フォームにて下記までお送りください
▼LINE応募
https://lin.ee/1O0FqWo
LINE応募のQRコード
▼応募フォーム
必要事項を記入の上、ファイル送信やドライブサービス(ギガファイル便)を利用の上、
URLを応募フォームに記入し応募してください
https://nippon-teshigoto.jp/takanabe-award2021

【募集締切】
2021年12月15日23時59分まで

――――――――――――――――――――

コロナ禍でふるさとに帰りたくても帰れない方々にとって
今回のコンテストで誕生する動画が励みになればいいなと思っております。

たくさんのご応募をお待ちしております!

【イベント概要】
「未来に残したい#たかなべスマホ動画コンテスト」
主催:高鍋町、株式会社サードウェーブ(raytrek)
運営:ニッポン手仕事図鑑

福岡県の伝統産業の後継者育成インターンシップを全2回開催します!

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
福岡県主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し
全2回の後継者育成インターンシップを開催します。

第1回目は10月23日・24日
第2回目は10月30日・31日
※第1回目は「高取焼」のインターンシップで、「小石原焼」ではございません

高取焼として三代目となる鬼丸碧山が受け継ぐ窯元「鬼丸雪山窯元」と
小石原焼・高取焼職人を目指す全国の方々をつなぐ、
2-dayインターンシップを実施します。

 

■鬼丸雪山窯元について

比叡山延暦寺、銀閣寺、建長寺など多くの寺院の器、
パリの大使館やミシュランガイドの星をもつレストランの器も制作。
海外の展示会や国際貢献事業など、先進的な事業にも積極的に取り組む。

現在はべテラン職人2名と、30代の若手職人2名が
それぞれの役割を持ち、職人集団として活躍しています。

 

永続的に技術を継承する若手を採用するためのインターンシップ。
ぜひともご興味がある方はご応募ください。

▼ご応募はこちら 【応募締切:10月3日(日)】▼
https://nippon-teshigoto.jp/fukuoka_kogei_intern

本応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 

「まいばらメモリアル映像コンテスト」を滋賀県米原市にて開催します!

まいばらメモリアル動画コンテストポスター

滋賀県米原市にて映像コンテスト
「まいばらメモリアル動画コンテスト」を開催します。

テーマは「ちょうどえぇ まいばら」。
伊吹山や梅花藻などの豊かな自然と、新幹線停車駅を有する抜群のアクセス性、
充実した子育て環境を併せ持つ、何をするにも「ちょうどえぇ」まちである米原市。

あなたにとっての「ちょうどえぇ まいばら」な動画を募集します。

テーマである「ちょうどえぇまいばら」な動画であれば、新たに撮影することはもちろん、
過去に撮影した動画を応募いただくことも可能です。

― コンテスト概要 ―

【テーマ】
「ちょうどえぇ まいばら」

【応募資格】
不問。(プロ、アマチュア、個人、グループ、年齢、国籍は一切問いません)
米原市外にお住まいの方も応募できます。

【応募部門について】
①「ノーカットメモリアル部門」
編集なしで作る、60秒以内の撮影動画
②「ショートカットメモリアル部門」
編集ありの2分以内の短編動画
③「ロングメモリアル部門」
5分以内、編集ありの映像作品

【表彰について】
2月下旬に米原市役所にて表彰式を予定しております。

【賞について】
一般賞、学生賞(中学生以上の学生)、キッズ賞(小学生以下)、
シニア賞(65歳以上)、特別賞を用意。

●ノーカットメモリアル部門
・一般賞 賞金1万円と副賞(2作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金1万円と副賞(2作品)
・キッズ賞(小学生以下) 賞金1万円と副賞(2作品)
・シニア賞(65歳以上) 賞金1万円と副賞(2作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞

●ショートメモリアル部門
・一般賞 賞金2万円と副賞(1作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金2万円と副賞(1作品)
・キッズ賞(小学生以下) 賞金2万円と副賞(1作品)
・シニア賞(65歳以上) 賞金2万円と副賞(1作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞

●ロングメモリアル部門(5分以内)
・一般賞 賞金5万円と副賞(1作品)
・学生賞(中学生以上の学生) 賞金5万円と副賞(1作品)
・特別賞 #まいメモ公式サポーター(協賛企業)の特別賞

●#まいメモ公式サポーター(協賛企業)
ローザンベリー多和田賞:ローザンベリー多和田 年間パスポート(ペア)
グランエレメント賞:グランエレメント宿泊券
(レギュラーdayのみ、4人様1室、全タイプから選択可)
グランスノー奥伊吹賞:グランスノー奥伊吹 ペアリフト券
Cafe du MBF賞:特製ギョーザ20個入12か月分(引換券をお渡しします)
B★LOVANGA賞:特製食パン1斤12か月分(引換券をお渡しします)
BIG・BREATH賞:(決まり次第、更新します)
米原市商工会賞:(決まり次第、更新します)

応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

【イベント概要】
「まいばらメモリアル映像コンテスト」
主催:米原市
協力:ニッポン手仕事図鑑

宮崎県高鍋町で映像制作講座を開催。宮崎日日新聞の記事にも取り上げていただきました。

8月5日(木)-6日(金)に宮崎県高鍋町の高鍋高等学校にて
初心者向けの映像制作講座を開催しました。
ご参加いただいたのは、中学生、高校生の地元学生や、事業者の方、70代の方など
幅広い層の総勢10名の高鍋町民のみなさま。
ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林と熊谷が講師となり、
一人でオリジナル映像を制作できるようになるまでのプログラムを実施しました。

1日目は映像の構成、一眼レフやスマホでの撮影の仕方を学んだ後に
舞鶴公園を散策しながら各自スマホでの撮影を実施。
2日目は実際に撮影した動画素材を使って各自で編集作業。
映像編集ソフト「AdobePremiere」を使ったことがない方ばかりの中、
講師のフォローを受けながら、
見事ほぼ全員がBGMやテロップ付きの2分間の映像を完成することができました。

参加者のみなさまからは、
「これからも映像を作り続けたい!」
「普段見ている景色が違う目線で見ることができて面白かった」
「将来の夢に近づくことができた」
などの嬉しいお言葉もたくさんいただきました。

映像制作講座は宮崎日日新聞にも取り上げていただきました!

この講座が地元の良さを再発見するきっかけになり、
さらには地域にビデオグラファーが誕生し、
地域のPR映像がたくさん生まれたらとても嬉しいです。

また、高鍋町では今年に映像コンテストも実施予定。
たくさんの方にご参加いただき、高鍋町で一丸となって盛り上がれればと思っています。

ご参加いただいた高鍋町のみなさま、ありがとうございました。
コンテストのご参加もお待ちしております!

【イベント概要】
「たかなべ映像制作講座」
日時:2021年8月5日(木)10:00〜16:00 撮影講座
8月6日(金)10:00〜16:00 編集講座
会場:宮崎県立高鍋高等学校
主催:高鍋町、株式会社サードウェーブ

ニッポン手仕事図鑑の原点、老舗活版印刷会社・築地活字さんがクラウドファンディングを開始!!

築地活字さんのプロジェクトサイト

築地活字の工房の様子

ニッポン手仕事図鑑の最初の動画に登場し、
原点をともに築いてくださった、株式会社 築地活字さんが
ANA運営のWonderFLYにて
クラウドファンディングを開始されました!

「日本の手仕事を未来に繋ぎたい」
との私たちの思いに共感いただき、
今日まで多大なご支援を下さった築地活字さんの、
新たな挑戦をニッポン手仕事図鑑は全面的に支援いたします!!

築地活字の現役活字鋳造職人・大松さん
 

築地活字さんは大正8年 (1919) 創業の老舗の活字鋳造・活版印刷会社です。
職人が一つ一つ鋳造する金属活字を使った活版印刷を
1世紀以上、守り続けてこられました。

しかし、新型コロナウイルスの影響による経営難と
職人の後継者不足問題の深刻化を受け、
この度、クラウドファンディングの開始を決定されました。

このクラウドファンディングは、
日本全国では現在4、5人ほどしかいない活字鋳造職人の技術を
未来に繋げていくための挑戦の第一歩です。

数々の魅力的な返礼品を用意し、
多くの人に活版印刷の良さを知っていただくことで、
活版印刷業界の後継者不足解決の光明となることを願います。

 

活版印刷、活字鋳造の技術を後世まで守り続けていくため、
是非とも皆様のお力をお貸しください。

▼詳細はこちらから【終了日:9月30日(木)】▼
https://wonderfly.ana.co.jp/cf/ideas/1016

 

下妻市の魅力を発信しつづけるために/荒川安莉

都心から車を一時間半ほど走らせた場所にある茨城県下妻市。
市内には、関東最古の八幡様である大宝八幡宮、筑波サーキットといった観光スポットが
多く見られます。
そんな下妻市の地域おこし協力隊として活動している荒川安莉さんに今回はお話をうかがいました。

下妻市の地域おこし協力隊の荒川安莉さんの写真

下妻市地域おこし協力隊第一号としてできることはなにか

「2020年6月22日から協力隊としての活動を始めました。」

そもそも地域おこし協力隊とはいったい何なのか。
地方自治体が都市地域からの移住者を『地域おこし協力隊員』として任命し、
地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、
農林水産業への従事、住民支援などの地域協力活動を行いながら、
その地域への定住・定着を図る総務省の取組のことをいいます。
下妻市には現在協力隊が3名いますが、そのなかでも荒川さんが任命者第一号だったそう。

「下妻市の農業と食のPR活動、筑波サーキットと下妻市民を繋げる活動、
この2つの柱で活動しています。」

下妻市のPR活動をしている荒川安莉さんの写真

社会人になってから料理に目覚めた荒川さんは、料理教室に通い料理ライセンスを取得。
その資格を活かして、いずれカフェ経営をしたいと考えるようになりました。
自身の結婚式では、夫の後輩が経営するつくば市の農場より、
とれたての野菜を仕入れ、ゲストに提供しました。
その際に、地場野菜をもっと多くの人に広める仕事がしたいと強く感じたそうです。
また、夫がアマチュアレーサーとして筑波サーキットを利用しており、
レースの際に、付き添っていたものの、下妻市自体はあまり知りませんでした。
その経験から、筑波サーキットの利用者にもっと下妻市の魅力を伝えたい、と
考えるようになったのが活動のきっかけでした。

「協力隊がどのような仕事をしているのかを伝え、その認知を高めるところから始めました。」

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、
着任前に下妻市に行く機会を作ることができなかった荒川さん。
着任後は、「協力隊ってなにをやっているの?」という疑問に答えながら、
認知を高めることが最初の活動になりました。
その後は、下妻市の農業と食の魅力を伝える活動として、
下妻市の地場野菜を使った料理や特産物の委託販売を『しもつまベジっ娘』として出店。
筑波サーキットと市民を繋げる活動では、
令和2年12月より三社協定会議(筑波サーキット、道の駅しもつま、サンSUNさぬま)の
コーディネーターに就任しました。
下妻市外だけでなく下妻市内にも視野をひろげ、地域の人が活動する場として、
コミュニティスペース「かふぇまる」の利活用にも力を入れています。

『しもつまベジっ娘』として出店し、委託販売をしている荒川安莉さんの写真

野菜には値段に隠れた価値がある

下妻市の農業と食のPR活動は、具体的にどういったものなのでしょうか。

「市内飲食店と農家の橋渡し役として活動しています。」

農家の人たちと仕事をするにあたり、荒川さん自身も農業を経験したそう。
「農家の人たちが抱える問題を一緒に作業しながら聞き、解決策を考えました。
夏場の炎天下での作業や、深夜・早朝に行われる作業が大変でしたが、
自分が実際に体験したからこそ農家さんへの質問もできるようになった」と荒川さんは話します。

下妻甘熟梨を使った「梨ジャム」の写真

関東鉄道常総線で行われている「ビール列車」にて、下妻甘熟梨を使った「梨ジャム」を販売。
また「しもつまライフマーケット」にて、農家の食材を使った料理の販売を実施。
ここでは、お米の食べ比べなど、素材の味を活かした料理を提供しました。
さらに、農家と市内のパン屋との連携を取り持ったり、
YouTubeで収穫の様子を撮影したいと飲食店と農家を仲介したりと、
橋渡しの役割を着々とこなしています。

筑波サーキットからひろがる輪

「下妻のまちがサーキット利用者のニーズと合っていないのが現状です。
しかし、工夫次第で、サーキット利用者が地域経済を活性化できる可能性があると思います。」

筑波サーキットは参加型のサーキットで、ライセンス会員数は約7500名。
2輪(バイク)の会員を中心に、年間15万人以上が利用する茨城県有数のスポーツ施設です。
観客を合わせるとさらに多くなり、埼玉・千葉・東京・神奈川といった南関東から参加している
40代~50代の人が利用者の7割を占めています。
しかし、利用者に下妻市内に来てもらうには少し立地が悪く、
帰り道の高速道路とは逆方向であったり、
そもそもサーキットから市街地まで車で10分程度かかったりといった問題を抱えています。
そこで荒川さんは、まず市民向けに筑波サーキットの認知を高める活動として、
下妻市民向け筑波サーキット体験走行というイベントを開催。
また、レース参加者には下妻市のお土産品を求めている方が多数いることから、
特産品の委託販売も行いました。

「大きいイベントをやるよりも、確実にできるものから始めて認知を高めていきたいです。」

イベントの規模自体はそこまで大きくなく、小さなものから実験的にスタートし、
アンケートや売り上げなどでデータを収集・分析するスタイルをとっている荒川さん。
イベント開催時の情報発信方法の改善や、ばら売りするよりも詰め合わせのほうが
売り上げがよいといった今後に活かせる情報が多く見つかったそう。

小さな輪を繋げてひろげる活動を

知り合った人からつながる人脈や、相手側からの依頼など
一年間で様々なイベントスケジュールをこなす荒川さん。
今後の活動や目標についてお聞きしました。

「筑波サーキット、筑波サーキット利用者、下妻市、下妻市民の4者を繋げる活動を行います。」

筑波サーキットでマルシェ、特産品販売を定期開催できるようにし、
下妻市民向けに対象者を細かく分けながらサーキット体験走行会実施したいと考えています。
また、サーキット利用者に下妻市の認知を高めて、ふるさと納税を伝える活動も行いたいです。
さらに、「市内の飲食店と農家の連携で地産地消を促し、
三社連携(道の駅しもつま、筑波サーキット、SUNサンさぬま)で
コラボ企画も行っていきたい」と、具体的に話していく荒川さん。

特産品販売を行っている荒川安莉さんの写真

特産品販売で販売している野菜の写真

実は、着任時に市の担当者から「3年後を見据えた行動をするように」と言われたそう。
任期終了後はどのように考えているのでしょうか。

「野菜を市内だけでなく県外にも広めていき、
農家さんにとってかゆいところに手の届く存在になりたいです。」

今後は、協力隊での経験を自分の仕事に活かしたいそう。
一歩ずつ確実に夢の実現へと歩みを進めるその姿に、自分も頑張ろうと思いました。

耿

名前:耿

現在東京に住んでいる鹿角出身者です。
鹿角、秋田に関連したお店を探すのが好きです。
動物に好かれる体質になりたい。

ニッポン手仕事図鑑がプロデュースした福岡県の伝統⼯芸品の新商品が、雑誌「家庭画報」に掲載されました。

家庭画報4月号、7月号の写真

世界⽂化社が発⾏する雑誌「家庭画報」との共同プロジェクトとして
実施された、福岡県の伝統⼯芸品の新商品開発の概要が
「家庭画報」4月号・7月号に掲載されました。

「博多織」「⼩⽯原焼」「⾼取焼」の職人と
家庭画報のクリエイターのコラボレーションによって生まれた、
伝統的⼯芸品ならではの美しさと機能性を兼ね備えた逸品。

料理研究家、テーブルコーディネーター、フローリストといった
実際に商品を用いる視点から開発したため、
皆様の生活に寄り添う実用的な商品となっております。

4月号ではコラボ商品のアイデアが、
7月号では実際に完成した商品とその詳細が、
それぞれクリエイターの想いと共に紹介されております。

家庭画報7月号表紙家庭画報7月号の特集ページの写真

「家庭画報」7月号は全国の書店、及びオンラインにて
お買い求めいただけます。

商品詳細や購入方法など、詳しくはこちらからご覧いただけます。
<PRESSRELEASE>ニッポン手仕事図鑑×家庭画報プロデュース

雑誌「家庭画報」について、詳しくはこちらから。
<家庭画報.com>https://www.kateigaho.com/

名古屋の伝統産業の後継者育成インターンシップを全3回開催します!

名古屋市の京屋伊助商店で行われるインターンシップのポスター

株式会社ニッポン手仕事図鑑は、
名古屋市主催の「令和3年 伝統産業マッチング支援事業」を委託し
全3回の後継者育成インターンシップを開催します。

第1回目は8月19日・20日
江戸時代末期から続く尾張仏具の工房「京屋伊助商店」と
尾張仏具職人を目指す全国の方々をつなぐ、
2-dayインターンシップを実施します。

 

■京屋伊助商店について

京屋伊助商店は江戸時代末期の天保年間に名古屋で創業。
以来、色彩、彫刻、組み立てまで幅広い技術を用いて
仏像の新調、仏像・仏具の修復を行っています。

現在はべテラン職人3名と、2005年に入社した若手職人2名が
尾張仏具職人として活躍中です。

 

第一回の応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
第二回・第三回の詳細は決まり次第ニッポン手仕事図鑑のSNSまたは、
伝統工芸インターンLINEアカウント(@kogei)にて告知いたします。

 

ニッポン手仕事図鑑がLINE公式アカウント「伝統工芸インターン|ニッポン手仕事図鑑」(@kogei ) を開設しました!

ニッポン手仕事図鑑のLINE公式アカウント「伝統工芸インターン|ニッポン手仕事図鑑【@kogei】」のポスター

ニッポン手仕事図鑑がLINE公式アカウント
「伝統工芸インターン|ニッポン手仕事図鑑」(@kogei)
を開設いたしました!

友だち追加の方法:
▶ 友だち追加はこちら!
※リンクが機能しない方は、以下のQRコードをスマホのカメラで読み込んでいただくか、もしくはLINEアプリにて「@kogei」をID検索していただけると、簡単に追加が完了します。

LINEアカウント伝統工芸インターン|ニッポン手仕事図鑑のQRコード

 

(@kogei)では、職人と職人を目指す方々を繋ぐため、
全国各地の伝統工芸に関する後継者候補募集のインターンシップ情報を配信中。

<昨年度後継者インターンシップ実績>
福島県 大堀相馬焼(1名)、長野県 南木曽ろくろ細工・木曽漆器・松本家具(各1名)、愛知県 尾張仏具(1名)・名古屋桐ダンス(2名)、福岡県 高取焼(3名)・佐賀県 西川登竹細工(1名)

全国には、後継者不足が問題となっている産地が多数ある一方、
職人を志しつつも求人情報が届いていない学生がいます。
ニッポン手仕事図鑑が主催する後継者インターンシップは、
それらの人々を繋ぎ、伝統工芸における人材不足を解消するものです。

後継者育成を目的に工房見学や作業体験を行い、
伝統工芸の現場を体験します。

後継者インターンシップだけでなく、伝統工芸の新し可能性を考える
商品開発や情報発信インターンシップなどの情報も配信。

ニッポン手仕事図鑑のLINE公式アカウントは、
このようなインターンシップ情報を
より多くの学生や社会人の方々に届けるため開設いたしました。

▶ 現在募集中のインターン一覧はこちら

全国の工芸産地で開催!エントリー募集中です。

その他にも、現在開催準備を進めている地域が多数ございます。
(山形県 置賜紬、福岡県 小石原焼・高取焼、宮崎県 本場大島紬、宮城県 仙台箪笥、長野県 飯山仏壇・信州打刃物 *長野県の後継者インターンシップは、開催産地が変更になる可能性があります)
インターンシップの情報は(@kogei)にて随時配信いたしますので、
ぜひご登録ください。

また、当アカウントではインターンシップ以外にも
伝統工芸に関する情報や求人も配信予定です。

職人を目指す方だけでなく、
伝統工芸に興味のある方はぜひご登録ください。

▶ 友だち追加はこちら!

ニッポン手仕事図鑑が雑誌「家庭画報」とコラボレーションし、福岡県の伝統工芸品の新商品を開発しました。

「家庭画報」とコラボレーションし開発した福岡県の伝統工芸品の新商品

「家庭画報」とコラボレーションし開発した福岡県の伝統工芸品の新商品

この度、株式会社ニッポン⼿仕事図鑑は、
世界⽂化社が発⾏する雑誌「家庭画報」との共同プロジェクトとして、
福岡県の伝統⼯芸品の新商品開発を実施しました。
6⽉1⽇より「家庭画報.com」、6⽉16⽇からは⼤丸東京店、博多⼤丸 福岡天神店にて、
それぞれ販売をスタートいたします。

福岡県の「伝統的⼯芸品新商品開発事業」であり、
⻄⽇本豪⾬の復興⽀援の⼀環としてスタートした今回のプロジェクト。
「博多織」「⼩⽯原焼」「⾼取焼」3つの産地と
家庭画報を代表する3名のクリエイターがコラボレーションし、
それぞれの専⾨分野と伝統的⼯芸品の美しさ、機能性を⽣かし、
新たな発想で暮らしに寄り添う、モダンな逸品が生まれました。

家庭画報を代表する3名のクリエイター

左から)藤野幸信さん、宮澤奈々さん、横瀬多美保さん

福岡県の伝統的工芸品の素晴らしさを、
この機会に、皆さまも是非ご体感ください!

商品詳細や購入方法など、詳しくはこちらからご覧いただけます。
<PRESSRELEASE>
ニッポン手仕事図鑑×家庭画報プロデュース

雑誌「家庭画報」について、詳しくはこちらから。
<家庭画報.com>
https://www.kateigaho.com/

【青森県三戸町】ニッポン手仕事図鑑インターン生が書いた取材記事を公開!!

昨年3月にふたりごと文庫編集室のメンバー3人で、青森県三戸町へ取材に行き、取材記事を執筆。

遂に!今年3月、青森県三戸町のローカルメディア『サンノワ』にて公開されました!!

 

あの猫のキャラクターで有名だったり

美味しいものがたくさんあったり

五十嵐さんコンビがいたりする三戸町。

その魅力がぎゅぎゅっと詰まっている『サンノワ』。

 

今回は私たちインターン生がよそ者目線で書いた取材記事の中から5記事を紹介します!!

 

たった2日間しか過ごしていませんが、

私たちインターン生は三戸町のファンであり、

新たな心の”ふるさと”だと思っています。

 

さぁ、1…2…3!三戸!りんごだけじゃない青森県三戸町の魅力にせまりましょう!!

 

糠部神社

 
糠部神社で宮司の石川さんとの集合写真
 

インターンツアーで1番最初に訪れたのは、

ここ糠部神社。”ぬかべ”と読みます。

「歴史を守るだけではなく、時代に合わせて歴史を伝えていく。
歴史を過去だけのものにするのではなく、現在も生きさせる。」

歴史の重要さと奥深さを教えてくださった宮司の石川さん。

優しい笑顔で、私たちを優しく向かい入れてくれた素敵な方でした。

取材でお世話になったので、境内の掃除のお手伝いしに行かなきゃ!!!
 
この記事について詳しくはこちら!
 
 

りんごだけではない、青森の日本一!

 
だるま食堂での集合写真
 

青森といえば…「りんご」。

いや、青森といえば「ニンニク」も思いつくようになってください!!

ニンニクの日本一の生産量を誇る青森。

笑顔が素敵な吉田さんのつくるニンニクは甘くて美味しい!

そんな美味しいニンニクを食べることのできる、
ガーリックマニアにおススメのお店「だるま食堂」も記事で紹介しています。

あぁ、また、だるま食堂で三戸町の皆さんとニンニク料理を食べたい…
 
この記事について詳しくはこちら!
 
 

ジュノハート

 
八戸農業協同組合さくらんぼ専門部の部長である山田仁志さんとの集合写真
 
皆さんは、さくらんぼの種類をいくつご存知ですか⁈

さくらんぼについての予備知識が全くなかった、私たちインターン生が突撃お邪魔したのは、
八戸農業協同組合さくらんぼ専門部の部長である山田仁志さんの農園。

『一度手を入れたら木が死ぬまで面倒を見るのが使命』と、私たちに熱く語る山田さん。

山田さんのつくるさくらんぼの一種、「ジュノハート」は、
女神がもたらした幸運のさくらんぼとも言われる、高級なさくらんぼです。

 
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三戸を一望できる望岳亭と…。

 
三戸城跡県立城山公園の望岳亭から一望した三戸町の写真
 

思わず「ヤッホー」と叫びたくなる景色が広がる三戸城跡県立城山公園の『望岳亭』

糠部神社を訪れた後は必ず立ち寄るべきスポット。三戸町を一望できます!

三戸城跡城山公園は春に1,600本のサクラが咲き誇る青森県南随一のサクラの名所としても有名!

「さんのへ春まつり」開催時には、県内外から多くの人々が訪れるとのこと。

今年は2年ぶりに開催!見に行きたかった…
 
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まちの楽校、加藤パン、三戸町の“ほっこり”

 
加藤パンの代表の加藤さんとの集合写真
 
店内で“ほっこり”

食べて“ほっこり”

知って“ほっこり”

人に“ほっこり”

三戸町にはあたたかい人が多いから、至る所で“ほっこり”を感じるのでしょう。

「あんかけパン」も気になるかもしれませんが、「松皮煎餅」が何枚でも食べたくなるお菓子で、
ハマること間違いなしです!!

 
この記事について詳しくはこちら!
 
 
いかがでしたか⁈
まだ、取材記事は3分の1。
まだまだ三戸町には知られざる名所がたくさんあります!!
残りの記事も後々紹介しますね!
 
 

初心者のためのもりおかSNS動画制作講座を開催しました。

初心者のためのもりおかSNS動画制作講座

初心者のためのもりおかSNS動画制作講座

3月27日(土)28日(日)、盛岡市主催、
初心者のためのもりおかSNS動画制作講座を
編集長 大牧とニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林が
講師として開催しました。

「You Tubeでお店のPRをしてみたい!」
「部活動のプロモーション動画をつくりたい。」
「地元の情報発信に力を入れたい。」
など、映像を使い情報を発信していきたいという方を対象に、
2日間に渡り、映像制作のキホンを学びながら、
実際に撮影・編集・制作した映像の発表までを行いました。

1日目はニッポン手仕事図鑑にも出演いただいている、
南部鉄器職人の田山鐵瓶工房さんが営む、
「お茶とてつびんengawa」さんにもご協力いただき、
盛岡の観光スポットを散策しながら、撮影を行いました。

2日目は、1日目に撮影をした素材を使用し、編集作業。
わからないところは、随時ビデオグラファーに確認をしながら、
コツコツ編集を進めました。
最後には、完成した映像の発表会を開き、
それぞれに講師からアドバイスをフィードバック。
今後、今回学んだスキルをどう活かしたいかなど、お話しいただきました。

みなさん映像制作は全くの初心者でしたが、
個性あふれる、すばらしい映像が完成しました。

これを機会に、映像で地域の魅力を発信してくれる人が増えたら嬉しく思います。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

もりおかSNS動画制作講座の参加者

もりおかSNS動画制作講座の様子

もりおかSNS動画制作講座の様子

もりおかSNS動画制作講座の様子

【イベント概要】
「初心者のためのもりおかSNS動画制作講座」
日時:2021年3月27日(土)10:00〜16:00 撮影講座
3月28日(日)10:00〜16:00 編集講座
会場:プラザおでって
主催:盛岡市役所

FM長野ラジオ『Saturday D』に編集長大牧が出演しました!

FM長野ラジオ『Saturday D』

FM長野ラジオ『Saturday D』

3月13日(土)、編集長 大牧がF Mラジオ『Saturday D』に出演しました。
ドライブで行って楽しめる週末のイベント情報や
充実した休日を過ごすためのヒントをご紹介している『Saturday D』。

ニッポン手仕事図鑑の活動内容や想いを長野県の皆さんに
お話しする機会をいただきました。

コーナー終了後には、リスナーの皆様から
たくさんの反響をいただいたと、ご報告をいただきました。
これを機会に日本の伝統工芸品や手仕事に興味を持つ方が
一人でも増えたら嬉しいです。

出演当時にパーソナリティをご担当いただいた本間香菜子さん、
ディレクターの高寺直美さん、その他ご協力いただいたFM長野のみなさま、
本当にありがとうございました!

【番組情報】
FM長野ラジオ『Saturday D』
パーソナリティ:高寺直美さん
出演放送日時:2021年3月13日(土) 11:00-12:00
WEB:FM長野『Saturday D』公式サイト
http://fmnagano2.com/saturdayd/

『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が初めて国語の教科書に掲載されています!

子どものためのニッポン手仕事図鑑

子どものためのニッポン手仕事図鑑

2017年9月に発売されたニッポン手仕事図鑑の本
「子どものためのニッポン手仕事図鑑」が、
2021年度版中学2年生の国語の教科書(光村図書)に
掲載されています。

日本にはたくさんの素晴らしい手仕事があることを、
しっかりと子どもたちに届けていきたい。
子どもたちが手仕事に触れるきっかけが、
少しでも広がっていけばと制作した一冊です。

普段見ることのできない手仕事を、
職人さんのインタビューとともに紹介しています。

今回、中学2年生に読んでほしい本として、
「本の紹介」のコーナーに掲載いただいています。

全国の子どもたちに、将来の仕事を考えるきっかけに。
また、手仕事の職人さんという仕事が一つの選択肢として、
身近に感じていただけたらと思います。

2021年度版中学2年生の国語の教科書

編集長 大牧が電子書籍ストアhontoブックキュレーターに選ばれました

編集長 大牧が電子書籍ストアhontoブックキュレーターに選ばれました。

(画像をクリックでhontoサイト対象ページへ遷移できます)

編集長 大牧が電子書籍ストアhontoブックキュレーターに選ばれました。

編集長 大牧のブックツリーテーマは
『先が見えない今こそ読み返したい、「基本」の大切さを教えてくれる本』。

読み返すたびに「基本」の大切さを思い出させてくれて、
背中をポンと押してくれるお気に入りの本を5冊、紹介しています。

編集長 大牧のおすすめ、ぜひご覧ください。

編集長 大牧のブックツリーページはこちら

「ブックキュレーター」とは
作家、編集者、書店員等の本の専門家や著名人などが、
独自のテーマと自由な選書に沿って
本を紹介するサービスを「ブックツリー」といいます。
ブックキュレーターとは、このブックツリーを作成・紹介してくれる
本に精通した方のことをさします。

電子書籍ストアhontoブックツリーについてはこちら

「SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう講座」に編集長 大牧が登壇しました。

SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう講座の様子

SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう講座

1月17日(日)、編集長 大牧とゲスト講師としてSkima信州編集長山本 麻綾氏と共に
登壇し、『シビックプライド醸成市民講座』を開催しました。

「SNSとWEBメディアを活用して鹿角の魅力を届けよう」というテーマで、
コンテンツマーケティングの基礎知識や情報発信とは何か、
結果を出すためのWEBサイトやSNSの作り方などをお伝えしました。

当日は、「鹿角の魅力を発信したい」「友好的なS NSの発信を学びたい」等、
高校生からご年配の方まで幅広い層の鹿角市民の方々にご参画いただきました。

鹿角市民の方がグラフィックレコードを作成していただいたりと、
皆様にご協力いただいたおかげで、非常に有意義な講座になったかと思います。

これをきっかけに、鹿角市の魅力を発信する方が増えたらいいな、
と楽しみにしています。

ご協力、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

【イベント概要】
シビックプライド醸成市民講座
日時:2021年1月17日(日)
 13時30分~15時30分(開場13時)
場所:文化の杜交流館コモッセ 講堂
講師:山本 麻綾氏
(Skima信州、長野県の観光WEBメディア代表)
   大牧 圭吾氏
(株式会社ファストコム、鹿角ローカルメディア「スコップ」発行人)
URL :https://www.city.kazuno.akita.jp/shisei_machizukuri/shiikikasseika/7/5980.html

『シビックプライド醸成市民講座』に編集長 大牧が登壇します。

シビックプライド醸成市民講座

シビックプライド醸成市民講座

(画像をクリックでPDFが立ち上がります)

1月17日(日)、『シビックプライド醸成市民講座』に、編集長 大牧が登壇します。

シビックプライドとは、シビック(市民の、都市の)+プライド(誇り)を合わせた、都市に対する市民の誇りを指す言葉です。単に思いだけにとどまらず、その都市の課題解決や活性化といった、具体的な行動に取り組む姿勢も含んでいるのが特徴です。
本講座では、情報が飽和している中において、自分が発信する情報をいかに多くの方に届けられるかを、地域情報発信の経験と実績を有する編集長 大牧が講演します。

参加費は無料です。
ご希望の方は電話または下記URLの申込フォームからお申込みください。

【イベント概要】
シビックプライド醸成市民講座
日時:2021年1月17日(日)
 13時30分~15時30分(開場13時)
場所:文化の杜交流館コモッセ 講堂
講師:山本 麻綾氏
(Skima信州、長野県の観光WEBメディア代表)
   大牧 圭吾氏
(株式会社ファストコム、鹿角ローカルメディア「スコップ」発行人)
定員:50名
URL :https://www.city.kazuno.akita.jp/shisei_machizukuri/shiikikasseika/7/5980.html
お問い合わせ:0186-30-0205
(政策企画課 政策推進班)

何でもある!村上市の「新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』」第3部

④今でもリクエスト募集中!「#村上市のどこが見たい?」

『あなたにまごころ届け隊』は、帰省できない学生に向けた自治体の事業ですが、臥牛山さん自身も帰省自粛の学生のために自ら始めたことがあります。それは「#村上市のどこが見たい?」です。村上市に行きたいけど行けない。そんな人のために、スマホで撮影した村上市のあらゆる場所をTwitterやInstagramに投稿。自分だからできること、どこにでも行けることが自分の売りだとおっしゃっていた臥牛山さん。「いつも見ていた風景だった!嬉しいです!」など、市外の学生にも市内の人にも高評価!臥牛山さん自身も番組にできそうだなと思いながら楽しんでやっているそうです。

『あなたにまごころ届け隊』のような特産品支援をやっている自治体はニュースでも取り上げられてきていましたが、「#村上市のどこが見たい?」のような取り組みは他では見たことがないと思います。私は、地方出身で上京してきた身なので、食べ物などのモノもいいけれど、景色も恋しくなる。この臥牛山さんが始めた取り組みは帰省できない学生さんにとっては懐かしさを感じつつも、少しだけ地元に帰った気分になれるのではないかな?と思い、とても素敵だなあと思いました。

最近では、「#村上市のここど~こだ」クイズもしていますが、リクエストがあると嬉しいとのこと。市外の人も市内の人も、どんどんリクエストしていきましょう!!

がくぶち越しに風景を見ている写真

#がくぶち歩きも…

⑤最後に一言

最後に、臥牛山さんから、市外にいる学生さんや市内の方向けに一言もらいました。
まずは、市外にいる学生さんへ、「『#村上市のどこが見たい?』のリクエストしてね!!どこへでも行きます!!そして、帰ってきてとは簡単に言えない状況だけど、地元(村上市)との繋がりはずっと持っていてほしい」とおっしゃっていました。
市内の人へは、「なんもないと言わずに、こんだけ魅力があるんだ村上市!と知ってほしい、地域同士の理解も深めてほしい」とのことでした。
そしてそして、本当の最後に臥牛山さんが言い残した”破れない壁”。
それはInstagramやTwitterの”鍵垢”。
人を知りすぎている村上独特の文化により、せっかく自分たちのやっていることに鍵をしてしまっていて他の人が見ることができないようになっていることがあるそうです。なので、村上のいいところを共有し、地域内の理解を深め、関係人口を拡大するためにも、村上市外の人に村上の魅力を知ってもらうためにも鍵を外してほしいと臥牛山さんは願っています。

⑥編集後記

新型コロナウイルスは今までの日常を一変させてしまいましたが、村上出身の方は、帰省が難しくなったからこそ、新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』のような事業などを通して、地元の魅力やあたたかさを改めて感じることができたのではないでしょうか。 また、新型コロナウイルス第3波で、また地域間の行き来が難しくなってきています。
今まで村上市を知らなかったり、行ったことなかったりする人に、この記事を読んで村上市に行ってみたい!塩引き鮭や村上牛を食べてみたい!臥牛山さんに会ってみたい!という方が1人でもいたら嬉しいのですが、まずはふるさと納税やネット通販などで村上の食を堪能して欲しいなと思います!

オンラインでインタビューをしている写真

インタビュー最後に、流行りのハートマークをしてくださった、お茶目な臥牛山さん。
(私が不慣れすぎてスクリーンショットのタイミングが悪すぎました。すみません…)
特産品支援はまちの取り組みで、地域おこし協力隊の方は直接に関係ないですが、「#村上市のどこが見たい?」のように、自ら学生を応援しよう!まちを盛り上げよう!と情報発信していて、本当にすごいなと思いました。インタビューのご協力ありがとうございました。
今後も臥牛山さんが発信する情報を楽しみにしています!!

鳥におやつをあげている画像

みなさん!Instagramの“鍵”は外しましょうね(笑)
そして、村上市の魅力をみんなで共有しましょう!!

さ、さ、最後に…!!

なんと!記事を書き終えた後に嬉しい情報が!!

第3弾!新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』

第3弾!新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』が行われることが12/10に発表されました。申し込み期間は、来年の1/29まで!!村上市出身の学生が羨ましいです。村上市出身の学生さん、地元愛をどんどん深めちゃってください!!

鈴木晴野

名前:鈴木晴野
職種:学生
出身:千葉県香取市

地元と散歩とカメラが大好きなおばあちゃん大学生。
おいしい食べ物には目がない、食いしん坊ガールでもあります!!
食との出会い…素敵な風景との出会い…人との出会いを大切に。
(写真は実家の隣です。)

何でもある!村上市の「新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』」第2部

③新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』

第1部で述べてきたように、何でもある村上市は”食材の宝庫”。
鮭や米などの食べ物だけでなく、酒やお茶などの飲み物や、醤油、味噌、塩などの調味料もあります。臥牛山さんは直接この事業に関わっていないそうですが、
新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』第一便は早さ重視で、ふるさと納税のカタログがそのまま帰省できない市外の学生に届いたけれど、第二便は食べ物中心でよくまとまっているとのこと。今回は第二便のカタログから抜粋してオススメを教えて頂きました。

オススメというよりかは…!?

5市町村が合併した村上市は地域ごとに文化が違うと言いましたが、なんと!
醤油の味さえも違うそう!村上市の郷土料理”大海”は味も具材も違う、そして、
村上市の有名な塩引き鮭も塩の抜き加減が異なります。

郷土料理“大海”の画像

↑「大海(だいかい)」は、あっさりとしたお醤油味で、ごぼうや糸こんにゃく、たけのこにお肉、豆もやしに人参など具沢山のお汁。お正月やお盆など特別な日に食べる贅沢品。

同じ食べ物でも、地区やお店、家庭ごとに味が違う。村上市特有の面白さです。

なので、好きなものを選ぶのもいいのですが、村上市出身の方にはまさに自分の生まれ育った地域の味のものを注文してほしいとのことでした。
そう言われつつもオススメを2つ、そして私が個人的に気になった1つについて伺ったので紹介します!

●脂が軽くて胃もたれしない!『村上牛』

臥牛山さんオススメ1品目は、全国でも高い評価を受けるブランド和牛の『村上牛』。
人気にも関わらず生産者が少なく希少価値が高く、日本の美味しいお肉をたくさん食べてきた臥牛山さんによると、サシがたくさんあるのに脂が軽く胃もたれせず、いくらでも食べることができるのは『村上牛』しかないとのこと。コシヒカリの稲わらなど工夫した粗飼料で育った『村上牛』の美味しい食べ方は、肉寿司やすき焼き、さっと炙るくらいがオススメだそうです。今にもヨダレが出てきますよね!?

生産者が減少しているとのことですが、いつかは現地で美味しい村上牛を食べたい…
食べ続けたい…。そう思ったのは私だけではないはずです!!
この先もずっと村上牛を食べることができるようにするには、村上牛を育てる人がいなくなってはいけない!!
ぜひ、村上牛を守りたいと思った方は、生産者の後継者として名乗り出てください!
全力でサポートします!!

村上牛の写真

村上牛

●臥牛山さんが鮭の中で一番美味しいと語る『塩引き鮭』

『塩引き鮭』とは、雄の秋鮭と塩だけを原材料として作る新潟県村上市の伝統食材で、まさに熟成鮭。タンパク質が分解され”旨み”がたっぷりだそう。
そして、この塩引き鮭も地域によって、お店によって塩の抜け具合が違うため味が変わります!加えて、実はこの塩引き鮭、SNS映えするそうで、
Twitterで村上市 届いたと臥牛山さんが調べていると、塩引き鮭半身丸々頼んだ女子大生の冷凍庫に入らない!との投稿を見つけたそう。なんと、女子大生の上半身くらいある鮭で、面白いエピソードかつ地元に関わるインパクトのある思い出になるなと思いました。
(その後、この女子大生は一切れずつラップに包んで冷凍したそうで、安心しました)

塩引き鮭の写真

塩引き鮭

●400年の歴史『村上茶』

食いしん坊インターン生の私が気になったのは、女子なのでやっぱり甘いもの!『村上茶アイスの詰め合わせ』。実は『村上茶』、村上のお殿様がお茶の木を持ち込んで栽培が始まってから、今年2020年で400年とのこと。記念すべき400周年!新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいましたが、いろいろとイベントが用意されていたそうです…。
記念すべき400周年の『村上茶』はやさしい味で、アイスの場合は自然の抹茶の香りがほんのりとし、抹茶本来の味を堪能できると臥牛山さんがおっしゃっていました。
年末年始、コタツで美味しい村上茶アイスを食べたいですね!
(※村上茶が誰によって持ち込まれたかは諸説あります)

村上茶

臥牛山さんも私も美味しいものが好きなだけに、食べ物ばかり取り上げてしまいましたが、ふるさと納税には新潟県文化財や国の伝統工芸品に指定された『村上木彫堆朱』の技法を用いてつくられた、茶さじや箸もあるので、そちらも必見です!!

村上木彫堆朱の写真

村上木彫堆朱

鈴木晴野

名前:鈴木晴野
職種:学生
出身:千葉県香取市

地元と散歩とカメラが大好きなおばあちゃん大学生。
おいしい食べ物には目がない、食いしん坊ガールでもあります!!
食との出会い…素敵な風景との出会い…人との出会いを大切に。
(写真は実家の隣です。)

何でもある!村上市の「新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』」第1部

こんにちは。ふたりごと文庫のTwitterを毎日更新しています!
食いしん坊インターン生 鈴木晴野です。

みなさん『特産品支援』という言葉をご存知ですか?
特産品支援は新型コロナウイルスが流行り、なかなか実家に帰りにくくなってしまった学生を応援しようと地方自治体が始めた取り組みです。

私はこのまちの取り組みに、学生を想う”まちのあたたかさ”を感じました。
受け取った学生は「嬉しい!助かる!」と感じるだけでなく、自分の地元の特産品が何か改めて知るきっかけになったり、より自分の地元を好きになることにもなったりしたはずです。

多くの自治体では特産品支援は終了し、ゴートゥートラベル、ゴートゥーイートが盛んな状況にはなっていますが、『特産品支援』という”まちのあたたかな取り組み“を忘れないで欲しい。師走に入り、いよいよ年末!今年一年を振り返る際に改めて思い出して欲しい。

このような想いから、『特産品支援』の事業を行った地域で、その地域に詳しい地域おこし協力隊の方に、夏にインタビューした内容を今になってしまいましたが記事にしました。
『特産品支援』だけでなく、新潟県で1番大きな市”村上市”や村上市地域おこし協力隊 臥牛山さんにも注目です!!

市街に居住している学生向け 第2弾 新潟むらかみ学生応援便 “あなたにまごころ届けたい”~村上市出身学生等へのふるさと応援プロジェクト~

①お相撲さんから地域おこし協力隊へ…

臥牛山さんが地域おこし協力隊になったきっかけは“ハローワーク”!?

臥牛山さんは名前で気づく方もいらっしゃるかもしれませんが、元力士!
部屋は、相撲好きでは知らない人がいないであろう、”錣山部屋”だそう。
平成29年9月に引退し、「地元に戻りたいな。なにか面白い仕事ないかな」と思いながら見つけたのが”地域おこし協力隊”!!しかも、”ハローワーク”で!
その後、東京ビックサイトで行われた地域おこし協力隊のイベントに参加し、改めて面白そうと思い、地域おこし協力隊になることを決意しました。

城下町しばた全国雑煮合戦準で優勝したときの写真

城下町しばた全国雑煮合戦準で優勝したときの写真(センターにいるのが臥牛山さん)

まち協イベントでちゃんこ鍋を振舞う臥牛山さんの写真

まち協イベントでちゃんこ鍋を振舞う臥牛山さん

臥牛山さんの地域おこし協力隊としてのミッション

村上市には何人かの地域おこし協力隊がいますが、臥牛山さんの業務内容は「関係人口の拡大」。関係人口と聞くと、市外や県外など外の人との繋がりを考えがちではないでしょうか?
しかし、臥牛山さんは「市内の地域同士の関係人口を拡大させたい」とおっしゃっていました。
なぜなら、村上市は平成の大合併で5市町村が合併し、新潟県で1番大きな市で地域どうしのことを知らなければ、文化も違うから。(私の地元も平成の大合併で1市3町が合併したので、今は同じ一つの市だけど、人柄や言葉、景色が全然変わるので、とても共感です)

SNSの魔術師!?

臥牛山さんが、地域おこし協力隊としての業務「関係人口の拡大」のために力を入れていることはSNSでの情報発信です。女子大生の私でもびっくりするくらいSNSを使いこなしていました。インタビューをした8月時点では、Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、LINEのオープンチャット、5つの媒体で情報発信をしているとのこと。
一つの媒体に載せたら同時に他の媒体にも載せる。やっていれば慣れるそうですが、本当にすごいです…。

臥牛山(元錣山部屋)村上市地域おこし協力隊のSNS画像

臥牛山(元錣山部屋)村上市地域おこし協力隊

Twitter:@gagyu0319
Instagram:@gagyusan
TikTok:@gagyu0319

村上市みんなでつくる飲食店ナビのSNS画像

村上市みんなでつくる飲食店ナビ

Twitter:@murakamiinsyoku
Instagram:@murakamiinsyokuten

村上市のどこが見たい?のSNS画像

村上市のどこが見たい?

Twitter:@murakamidoco
Instagram:@murakamidoco

まずは自分が地域のことを知る!

上記に述べたSNSで情報発信をする上で臥牛山さんが意識していることは、まずは「自分が地域のことを知る!」ということだそうです。意外にも、人見知りとのことですが、まずは行って、参加して、話して、得た情報を他の人に伝える。まさに地域と地域、人と人を繋げるキューピッドです!
そして、”知る”上で大事な存在は地域のお年寄りの方々。情報量と伝達スピード、人についての詳しさがすごく、「地域の茶の間」という高齢の方など様々な人が集まる場では、聞いているだけでたくさんの情報が入ってくるそう。そこで、出会ったお年寄りの方は、その後もよくしてくれるので大事な存在です!お年寄りを大事にするべきということは、日本全国共通のことですね!

運動教室で“どすこいエクササイズ”を教える臥牛山さんの写真

運動教室で“どすこいエクササイズ”を教える臥牛山さん

②「さけ(鮭)・さけ(酒)・なさけ(情け)」村上市の魅力とは?

鮭・酒・人情(なさけ)

「さけ(鮭)・さけ(酒)・なさけ(情け)」をキャッチフレーズとする村上市。鮭と酒は美味しいからというのは分かりますが、ポイントは「人情(なさけ)」。臥牛山さんによると、村上市はもともと商売がうまくなく、もうけを考えずにお客さんにサービスしてしまう村上の人の良さを表しているとのこと。

何でもある!村上市!

住んでる人は何もないと言うけれど、SNSでの情報発信を通して、多くの魅力があると実感する臥牛山さんは「こんだけあるんだぞ!!」と、多くの人に知ってほしいとのこと。
本当に何でもあります!村上市!すごいです!
山あり川あり海もあり、城下町もあれば田園風景も…。
そして、食べるものだけではありません!飲むものも調味料もある村上市。
そして、そして、文化も様々…。
行きたくなってきますよね!?

臥牛山の写真

これが、臥牛山!!

三面川の写真

三面川

本当に何でもある村上市。これから取り上げる、私が注目した新潟むらかみ学生応援便『あなたにまごころ届け隊!』は全てふるさと納税の品物。村上の人には改めて美味しいものがたくさんある村上市のことを誇りに思って欲しいですし、この記事を読んで村上市に興味を持ってくださった方には、まずは村上の食をふるさと納税から堪能して欲しいです。

鈴木晴野

名前:鈴木晴野
職種:学生
出身:千葉県香取市

地元と散歩とカメラが大好きなおばあちゃん大学生。
おいしい食べ物には目がない、食いしん坊ガールでもあります!!
食との出会い…素敵な風景との出会い…人との出会いを大切に。
(写真は実家の隣です。)

あなたが1つ買えば、学生が1人、産地に行ける。「WA+YO」×「ニッポン手仕事図鑑」未来の後継者支援プロジェクトがスタートしました

「WA+YO」×「ニッポン手仕事図鑑」未来の後継者支援プロジェクト

「WA+YO」×「ニッポン手仕事図鑑」未来の後継者支援プロジェクト

ニッポン手仕事図鑑はANAホールディングスの出資を受ける
株式会社ACDが運営する日本の伝統工芸を取り扱うECサイト「WA+YO」にて、
職人の後継者支援のためのギフトカタログ販売をスタートしました。

現在、全国の工房や産地は高齢化が進み後継者不足が深刻化しています。

しかし、後継者を募集しようとしても、方法がわからず、
「後継者が見つからない」と、悩む声を多く聴きます。

一方、伝統工芸を学べる全国の大学・専門学校では、
毎年伝統工芸を継承したいと意欲的に学んでいた卒業生が輩出されているにも関わらず、
「就職先が見つからない」と、職人の道を諦める若者が少なくありません。

理由の一つが、学生に求人情報が届いていないこと。

そして移住を伴う働き方に勇気が持てず、断念してしまうのです。

本プロジェクトは、伝統工芸の道を志す学生の背中を後押しし、
学生と職人・生産者をつなぎ、
後継者候補となるきっかけを創出したいという想いから生まれました。

「WA+YO」×「ニッポン手仕事図鑑」未来の後継者支援プロジェクトの流れ

伝統工芸・手仕事の商品が集まったオリジナルカタログギフトを購入いただくことで、
その購入代金の一部が、学生が就業体験するための旅費交通費となり、
工房や産地に負担をかけずに後継者を紹介できる仕組みをとなっています。

さらに、商品を注文いただくことで、職人の方の利益にもなります。

また、体験先ではニッポン手仕事図鑑のメンバーが学生をアテンドします。

各工房で伝統工芸の技術や想いに触れることはもちろんのこと、
具体的なイメージを持ってもらうために先輩移住者や自治体の方との交流の場を設け、
“仕事”だけでなく“移住”についての不安も解消していきます。

就業体験の様子

2020年に長野県で実施されたインターンシップツアーでは、
学生の中から1人が漆工職人として、木曽漆器の工房で後継者が決定し、現在も就業中。

今後も多くの後継者を残すべく、活動していきたいと思っています。

「WA+YO」×「ニッポン手仕事図鑑」未来の後継者支援プロジェクト デジタルカタログギフト

【商品概要】
WA+YO × 手仕事図鑑
未来の後継者支援プロジェクト
デジタルカタログギフト
詳細URL:
https://wayocraft.com/content_ja_JPY_58.html

テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』にてニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画が放送されました。

テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』

テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』

11月27日(金)、テレビ朝日『マツコ&有吉-かりそめ天国』にて
ニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画が一部放送されました。

ニッポン手仕事図鑑×松山漆工房さんの動画はこちら

エコアイランド宮古島の魅力を伝えたい!

千年先の、未来へ。

宮古島

皆さん、はじめまして。インターン生の平良典子です。
私の祖母は宮古島に暮らしています。宮古島が大好きです。
今回、私がお話したかった宮古島の地域おこし協力隊大林領さんにお話を伺いました。
新型コロナウイルスの影響もあり、zoomにてインタビューをさせていただきました。

エコパスポートとは?

エコパスポート

東洋一美しいとされる海で有名な宮古島。近年観光客が多かった宮古島ですが、
現在は新型コロナウイルスの影響を受け、以前よりは観光客が減少しています。

宮古島といえば、最近、GCFクラウドファンディングにて
多くの方の支援によりエコパスポートが完成しました。
エコパスポートには、観光マナー、エコ活動を行うことでもらえる
理想通貨の紹介などが掲載されています。

エコパスポートを手に取ることで
島の環境を守りながら観光を楽しんでほしいという想いが込められています。
エコパスポート配布には、こういう活動をしています!ということを伝える目的もあります。
現在は新型コロナウイルスの影響で配布が中止されてしまいました。

コロナ対策支援

コロナ禍、始まったプロジェクトが『コロナ対策支援!広報用素材撮影』です。
活動についてお話を伺いました。

-「島の色」という広報誌に支援下さっているエコパートナーのお店を対象に、活動しています。
30分限定で無料で撮影し、広告用の写真として使ってもらっています。

理想通貨を知っていますか?
宮古島には、エコな活動をしたらもらえるクーポンの理想通貨があります。
有志で協力していただいている25店舗で使えます。
例えば、ビーチクリーンなど、ちょっといいことをすると理想通貨がもらえて、
お店で使うことによって循環が生まれ、みんなで宮古島をよくしていけます。

今はコロナ禍で活動は難しいですが、お店の方にメールマガジンで、
コロナ対策に役立つ情報を提供し、コミュニケーションをとっています。(大林さん)

理想通貨

【理想通貨】https://eco-island.jp/ideal/

地域おこし協力隊を始めたきっかけとは?

大林さんは大阪府出身で、大学卒業後、
介護士やUSJのスタッフ(カメラマン)として働いていました。
2018年から宮古島市地域おこし協力隊として活動をしていて、現在3年目です。

-地域おこし協力隊に応募しようと思ったきっかけを教えてください。
また、地域おこし協力隊での活動のやりがいを教えてください。

-10年前、半年ほど宮古島でリゾートバイトをしていました。
その後、沖縄旅行を行ったり来たりしながら、いろいろな人にお世話になりました。
その中で地域おこし協力隊の募集を知り、3年前に移住しました。

地域おこし協力隊として、エコアイランド宮古島のブランディング業務(PR)を行っています。
企画のひとつとして「たったひとりのエコアイランドマラソン」があり、
エコアイランド宮古島をPRしながらゴミ拾いを行っています。歩く広告塔のような感じです。
宮古島市の標語でもある「千年先の、未来へ。」残したい風景を、自身がカメラマンでもある為、
道中で撮影しながらSNSやブログでの発信も行っています。

千年先の未来に残したい風景を撮影しながら、市民の皆さんとコミュニケーションをとり、
市民の生の声をきくことができます。
直に意見をもらえたり、道中で天ぷらをおばあからもらったり、
直に感じられることができることがやりがいです。(大林さん)

エコアイランド宮古島をPRしながらゴミ拾いと、市民の皆さんとコミュニケーション

宮古島の海と人

宮古島の魅力

大林さんにとって宮古島の魅力は、海と人と文化。
出勤する時に眺める海と夕日は最高で、
宮古島には人のあたたかさがあると笑顔で話してくれました。
全国の人に教えたい宮古島の職人さん、特産物、伝統工芸品についても教えてくれました。

-紹介したい宮古島の職人さんは、エコアイランドの活動の中でいつもお世話になっている
宮古木工芸という三線をつくっている与儀さんです。
おじいさんが一代目で、与儀さんがお孫さんで、二代目です。
エコの島コンテストで活動をプレゼンしていただいています。
木に対する想いや三線の技術などとても熱い方です。

宮古木工芸の三線

【宮古木工芸】https://www.miyako-mokkougei.jp/

特産品は、ユートピアファームのマンゴーです。宮古島のマンゴーの中でもトップクラスです。

ユートピアファームのマンゴー

【ユートピアファーム】https://www.utopia-farm.net/

伝統のアギヤー漁も是非紹介したいです。
伊良部島の佐良浜で行われていて、昔からの伝統漁で、アギヤー漁(追い込み漁)のことです。
沖縄でも佐良浜でしかやっていなくて、伝統漁を未来に残していきたい漁の一つです。(大林さん)

アギヤー漁

【アギヤー漁】https://eco-island.jp/information/200724/

私たちにできること

最後に、私から皆さんに伝えたいことがあります。
コロナ禍で活動が制限されたことで自然環境がよくなった話を耳にしました。
コロナ禍だからこそ、もう一度環境問題についてもじっくり考えてみませんか。
そして、普段の生活、旅に出かけたときも環境を頭の片隅にでも考えてくれたら幸いです。
皆さんと一緒に日本の美しい景色や文化を守っていきたいです。

千年先の、未来へ。

【エコアイランド宮古島】https://eco-island.jp/

平良典子

名前:平良典子
職種:学生
出身:東京都

日本文化と宮古島が大好きな大学3年生。
趣味は書道と水引を編むこと。
写真は宮古島の海で書道をしたときのもの。

『コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座』(第4回)に編集長 大牧が登壇しました。

コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座(第4回)

コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座(第4回)

11月14日(土)、『コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座』(第4回)に、
編集長 大牧が登壇しました。

「コミュニティ×○○で描く新しい地域講座」は5人の各分野のプロフェッショナルがそれぞれの視点からコミュニティ&地域と絡めて、現状やこれからの可能性を話す講座です。

第4回のテーマは「人を巻き込む活動の興し方」。

・コミュニティに人を巻き込むため、ファンを増やすためにはどうすればいいのか。

・事業を続けるために地域や社会に良いことをしつつ、どうマネタイズしていけばいいのか。

・どんな資源をうまく活用すればコミュニティや事業は循環し持続していくのか。

講師の大牧が実際に関わる事例や体験をもとにヒントを出し、参加者みんなで具体的に循環し持続するコミュニティ/事業の作り方を考えていきました。

コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座(第4回)の様子

コミュニティ×〇〇で描く新しい地域講座(第4回)の様子

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

【イベント概要】
人・お金・〇〇が循環&持続するコミュニティや事業のつくり方
第4回「人を巻き込む活動の興し方」
日時:11月14日(日)13:00~16:00
場所:ちくま未来ステーション(千曲市屋代西沢書店2階)
講師:大牧圭吾(株式会社ファストコム ニッポン手仕事図鑑 編集長, 総務省地域力創造アドバイザー)
主催:千曲市中心市街地活性化推進協議会戦略会議
共催:ちくま未来戦略研究機構・KAYAKURA

『地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座』に編集長 大牧が登壇しました。

地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座

地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座

11月11日(水)、12日(木)の2日間、
『地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座』に、
編集長 大牧が登壇しました。

この講座は、青森県内の地域資源の魅力を情報発信するための力を付けたい方を対象にした、「民間主導型人財育成プロジェクト推進事業」の一環として開催されました。

内容は地域に根差すローカルメディア育成講座で、
大牧が発行人を務める秋田県鹿角市の求人&ローカルメディア『スコップ』にて、
移住者を呼び込み、地域求人求職マッチングの実績を重ねる秘訣を講話しました。

11月11日(水)五戸町での講座の様子

五戸町での講座の様子

11月12日(木)六ケ所村での講座の様子

六ケ所村での講座の様子

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

【イベント概要】
地域と外の世界を繋ぐローカルメディアを創り育てることができる人材育成講座
「地域に根差すローカルメディア育成講座」
日時・会場:
11月11日(水)17:30~19:30
 五戸町役場委員会室(3階)
12月12日(木)14:00~16:00
 六ケ所町役場中央工民館
講師:大牧圭吾(株式会社ファストコム ニッポン手仕事図 編集長)
主催:あおもりリーダー育成プラットフォーム
(青森県、青森公立大学、あおもり立志挑戦の会)
後援:五戸町、六ケ所村

『盛岡という星でジョイントミーティング(第5回)』に編集長 大牧が出演しました!

JOINT meeting

盛岡という星でジョイントミーティング(第5回)

10月17日(土)、『盛岡という星でジョイントミーティング(第5回)』に、
編集長 大牧が出演いたしました。

「盛岡という星でジョイントミーティング」は、東京圏を中心に盛岡に関するテーマで活動されている方をゲストにお招きしながら、東京にいても今の盛岡をより身近に感じていただける場を提供するためのオンラインを中心としたイベントです。

第5回のテーマは「盛岡の手仕事を感じる」で、盛岡を代表する伝統工芸品である南部鉄瓶を中心に、現代のライフスタイルに合った楽しみ方をお話しさせていただきながら、盛岡を感じる・つながる・関わる可能性を掘り下げていただきました。

お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
WEB:「盛岡という星で」プロジェクト公式サイト(https://planetmorioka.jp

10月11日〜12日「スキマ講座2020」にて「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座」に登壇しました。

“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座で相談している写真

想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座で小林が教えている写真

想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座の風景

想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座の風景

10月11日(土)12日(日)スキマ信州プロジェクト主催
スキマ講座2020
第2回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(講義・撮影編)」
第3回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(編集・発表会編)」
に編集長 大牧とニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林、熊谷の3名が
ゲスト講師として登壇しました。

「地元の情報発信に力を入れたい」
「動画制作のノウハウを学び、地域の魅力を動画で伝えたい」
という方を対象に、映像制作の基礎を学びながら、2日間に渡り、
実際に撮影・編集を行い、発表まで行いました。

今回は、天気も心配でしたが当日はなんとか持ち堪え、
長野を代表する観光スポットである善光寺さんにもご協力いただき、
撮影をさせていただきました。

全くの初心者の方も、意外に動画編集できちゃうんだ!と
感じていただけたようで、
地域の魅力を発信する人が増えると
とても嬉しく思います!

参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

【イベント概要】
スキマ講座2020
動画で、写真で、SNSで地域を発信できちゃう講座
第2回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(講義・撮影編)」
第3回「“想い”を伝える地域のPR動画を作ろう講座(編集・発表会編)」
日時:10月10日(土)10:00~16:00
10月11日(日)10:00~16:00
会場:第2回 CREEKS COWORKING
   第3回 イベントスペースENKAI
ゲスト:大牧圭吾(安曇野市出身・ニッポン手仕事図鑑代表取締役)
    小林良也(ニッポン手仕事図鑑 ビデオグラファー)
    熊谷寿将(ニッポン手仕事図鑑 ビデオグラファー)
主催:スキマ信州プロジェクト

ふるさとに帰るという選択肢

集合写真

初めまして、こんにちは。熊本市在住の池田真麻(いけだまあさ)と申します。
現在32歳、今は熊本市役所内にある「熊本市UIJターンサポートデスク」で移住支援員として働いています。

熊本の風景画像1

今回、“ふたりごと文庫”さんに寄稿させていただくこととなり、とても嬉しく思っています。何を書こうかなと迷ったのですが、今回は私自身のUターンについてのお話を交えながら、これから地元や地方に移住したい、もしくは関わりたいと思っている方へ、私からメッセージをお届けできればと思っています。

地元で歳をとっていきたい

まずは私のことを少しお話しますね。
元々は熊本県北の田舎町の出身なのですが、田舎の狭いコミュニティが苦手で、幼少期からあまり地元が好きではありませんでした。高校卒業後、親を説得して神奈川の大学に進学。それから約12年間東京近郊で暮らし、一昨年2018年5月に熊本へUターンしました。

熊本の風景画像2

好きではなかった地元になんで帰ったの?と思う人もいらっしゃるかもしれません。
私の場合は、「地元で歳をとっていきたいと思ったから」です。

音楽の勉強のために東京の大学に進学したものの、卒業後、音楽ひとつで身を立てることができず、また親にも心配をかけていたので、どうしても東京に残りたかった私はアパレル会社に就職。
親の反対をなんとか説得して上京したこともあったし、何も成し遂げないまま地元に帰るわけにはいかないような、何か意地のような気持ちもあったかもしれません。もちろん、東京の方が仲のいい友だちも多かったし、当時の私に「熊本に帰る」という選択肢は全くありませんでした。

でも、ある日電車に揺られながら思ったんです。定年退職するまで、この満員の電車に毎日乗らないといけないのかな、とか、おばあちゃんになってもこの電車に乗り続けるのかな、とか。

熊本の風景画像3

私が東京から熊本に帰省していたあるとき、すごくハッとさせられた出来事がありました。
熊本のとある駅で電車を降り、ホームから改札階に行く途中、人が二人ギリギリ並んで通れるかな、というくらいの狭い階段の一番前を、杖をついたおばあちゃんがゆっくり降りていました。その後ろにたくさん人が並んでいて、なかなか先に進みません。東京のエスカレーターだったら、たまに舌打ちする人とか、イライラを露わにしてしまう人もいますよね。(もちろん、そういう人ばかりではないと知っているし、そうしてしまう気持ちも理解できます。)
でも、ここでは会社員らしき人も、高校生も、子どもとそのお母さんも、みんなでおばあちゃんの歩調に合わせて階段を下りている。その穏やかな光景に、「みんな温かいな、こっちが良いな」と思ったんです。

自分の子どもの頃を振り返ると、確かに地元のコミュニティは苦手だったけれど、みんなで食卓を囲んで、母が作ってくれたごはんを食べて。自分でごはんを作ることの鬱陶しさを知った今、母のごはんの有難さといったらありませんよね。一人で食べるごはんより、誰かと食べるごはんの方が絶対に美味しいことも、一人暮らしを経た今では身に染みて感じています。

食卓の画像

いつも家族や祖父・祖母、親戚、近所のおじちゃん・おばちゃんが可愛がってくれて、誰かが自分のことを気にかけてくれていて。その当時はそれが幸せだと気づけなかったけど、今になって振り返ればなんて幸せで、温かくて、有難いことだったのだろうと。

そう思えたときに、やっぱり自分は熊本で歳をとっていきたいな、熊本で家族をつくって、熊本に根をはって暮らしていきたいなと、思うようになりました。

「帰っておいで」と言ってくれる人がいるところ

とはいえ、素直に「熊本に帰ろう!」と決めることはできませんでした。元々熊本が好きではないと言って出てきたし、東京に仲のいい友だちもたくさんいて、なんだかんだと東京の暮らしも気に入っていたし、離れがたい気持ちも大きかったのです。

でも本能的に、何か熊本と関わりを持ちたい、何か関わりがあれば、前向きにUターンを決意できるきっかけになるかも、と思い、熊本に関わることのできる仕事への転職を決意。そこで見つけたのが「NPO法人ふるさと回帰支援センター」の熊本県専属移住相談員というお仕事でした。

ふるさと回帰支援センターの画像

ふるさと回帰支援センターは、東京・有楽町駅の「東京交通会館」に入っている施設で、全国各地の専属移住相談員さんに直接相談をすることができます。毎週末移住セミナーが開催されていたり、全国各地の移住に関するパンフレットも揃っているので、移住を検討している人にはぜひ一度足を運んでいただきたい場所です。

ここでのお仕事を通して、熊本県内のいろんな市町村の職員さんや実際に移住した方と知り合うことができました。みなさんとコミュニケーションをとる中で、幼い頃には分からなかった熊本の魅力や、地元の方々の熊本への想いを知ることができ、「私も何か役に立てれば」と移住相談員の仕事にのめり込んでいきました。

また、仲良くなった方々から、「池田さん、いつ熊本に帰ってくると?」「早く帰って来んね!」と言われると、いよいよ帰りたい気持ちが強くなってきて、みんながいるなら早く帰りたいなって思えるようになったんです。

宴会での集合写真

これまでたくさんの方の移住を見届けてきましたが、個人的に移住先を決めるうえで大切なことは、「そこに会いたいと思う人がいるか」だと思っています。もちろん住環境や行政の支援制度なども大切だとは思うのですが、どこに移住しても自分ひとりでは暮らしていけません。何か困ったときや悩んだときに、力になってくれる人や気軽に相談できる人がいるかどうかはとても大切だし、そうでなくても、せっかく移住したなら飲み友だちの一人や二人、欲しくないですか?(笑)移住したらこの人とごはん食べよう!って頭に思い描く人がいる方が、移住も楽しみになると思うし、安心できると思うんです。

私の場合もまさにそれで、私に「帰っておいで」と言ってくれる人たちのおかげでUターンが決断できました。今度は私自身が、「池田さんがいるから熊本に行こう」って思ってもらえるような人になれたらと思っています。

本来の自分に戻っていく感覚

2018年の5月、私は熊本へUターンしました。
翌年の4月からご縁あって熊本市UIJターンサポートデスクの移住支援員として働くことになり、熊本市役所で毎日、移住希望者さんからご相談を受けたり、メールやお電話でサポートを行ったりしています。

熊本市は繁華街の中心に熊本城という立派なお城があるのですが、小さいころから慣れ親しんだこのお城を通勤時に毎日見ていると、「あぁ、本当に帰ってきたんだなぁ」と、嬉しさと安堵感でしみじみと満たされた気持ちになります。東京にいた頃はあまり出てなかった熊本弁も少しずつ戻ってきて(笑)。本来の自分に戻っていくような、不思議な感覚もあります。

熊本の風景画像4

実家からは車で約50分くらい離れていますが、定期的に私が実家に帰ったり、逆に母が私の家に遊びに来たりしています。台風が来たり、大雨で警報が出る時などは実家の家族が私の家に避難してきたりもします。何かあればすぐに助け合える距離にいられることが、Uターンしてきて本当に良かったなぁと思えることのひとつです。

東京に仲の良い友だちが多かったので、彼らと離れることはUターンするうえで本当に寂しいことではあったのですが、いまはLINEやSNSなどでいつでも東京の友だちとも連絡が取れるので、完全に関係が途切れてしまったということはありません。最近は、ふるさと回帰支援センター時代の同僚が子どもを授かったという嬉しいニュースもあって、何か熊本らしいお祝いが送れないかなと考えているところです。

また、私と同じようにUターンしてきた方や移住してきた方と定期的に飲み会を開くようになり、その中で友だちも増えました。最近はコロナ禍でなかなか飲み会は開けませんが、私の友人の移住者さんと移住希望者さんを交えたオンライン飲みもやっています。移住してもしなくても、こうして人と人とのご縁が広がっていったらいいなと思っています。

集合写真

まずは誰かに話してみることから

最近はコロナ禍で、行きたいところに気軽に行けなくなってしまいました。地元にもなかなか帰れないという方も多いかもしれません。私自身、去年は仕事で頻繁に東京に行けていたのですが、コロナが広まってからは全く熊本から出れておらず、県外の友人にも全く会えていません。

となると、やっぱり行けるときに行った方が良いし、会えるときに会っておいた方が良いなって、つくづく思うんです。

熊本の風景画像5

今はコロナのせいで行動は制限されるかもしれないけれど、最近はネットで相談したり情報収集したりが当たり前の世の中。いつかコロナが落ち着いたとき、すぐ動けるように、今は自分の気持ちや想いを整理してみてください。
そのために私みたいな移住相談員がいるし、友だちやパートナー、家族でも良いと思います。まずは話すことから始めてみませんか。

みなさんの思い描く人生が実現できますように、いつも応援しています。

池田真麻

名前:池田真麻
職種:熊本市UIJターンサポートデスク 移住支援員
出身:熊本県和水町

熊本市へ移住したい方々のサポートをしています。熊本市でなくても、なんとなく移住に興味がある方、熊本に行ってみたいなという方も、ぜひ気軽に連絡してくださいね!

▷熊本市公式移住情報サイト「熊本はどう?」
https://kumamotodo.jp/

KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』に編集長 大牧が出演しました!

KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』

9月23日(水)、KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』に、
編集長 大牧が出演いたしました。

『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』は、KBS京都ラジオの朝の看板ワイド番組。
「朝は一日のスタート地点。だからこそ、食卓での家族との会話のように和やかで、
笑いにあふれて、心がほっかほかあたたまる番組をリスナーに届けたい。」
という想いのもと、配信している番組です。

今回は、地域社会の気になる動きについて関係者に話を聞く
「ほっかほか 噺の朝ごはん」のコーナーにお呼びいただきました。

放送では、「ニッポン手仕事図鑑が伝えたいこと」をテーマに
お話しさせていただきました!

話を引き出していただいたパーソナリティの笑福亭晃瓶さん、中村薫さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
パーソナリティ:笑福亭晃瓶さん、中村薫さん
出演放送日時:2020年9月23日(月)6:30-10:00
WEB:KBS京都『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』公式サイト
https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/hokahoka/index.htm

このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます

このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます

5月半ば、「このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます」というメッセージが放たれました。

このメッセージを発信したのは、save our crafts by MIYABIというオンラインショッピングサイト。京都の工芸品を販売するオンラインショップ「京もの専門店みやび」が、特設サイトとして開設したものです。

伝統文化保護に積極的に取り組んでいるイメージのある京都から真っ先にSOSのメッセージが発信されるとは思ってもいなかった私は、このメッセージに衝撃を受けました。

京都の伝統産業はどのような状況にあるのか?そしてどうしてこのサイトを立ち上げたのか?サイトの運営者である吉澤さんと、サイトの開設に関わり、サイト上で商品の販売もされている中村ローソクの田川さんにお話を伺いました。

今回は京都伝統産業ミュージアムにて、インタビューをさせてもらうことができました。

ところで、この京都伝統産業ミュージアムもコロナの影響を受けた施設だそう。今年リニューアルオープンしたものの、タイミング悪く観光客が激減し、来場者も少なくなっているのだとか。しかし京都市の伝統産業74品目が一堂に会するミュージアムの展示内容は圧巻で、とても無料の施設とは思えない充実ぶりです。

伝統産業に興味がある人もない人も楽しめる工夫がなされていたので、京都を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

先が見えない不安

さて、終息の兆しが見えない状況の中、インタビューは自然と暗い話題が多くなりました。
「店を開けているだけでもしんどいですからね。固定費がかかる。いつ終わるのかがわかっていれば対策も立てられるけど、誰もわかっていない状況やから…。収入が減った。たくさんの人に来てほしい。でも人は集めるなと言われる。どうせえっちゅう話でしょ」
田川さんの営む中村ローソクでは商品の売り上げが減少したことに加え修学旅行の見学プログラムなどが軒並み中止となったことで、売り上げは半分以下に落ち込んでいるそうです。
店を閉じる職人さんも少なからずいて、これからも増えていくだろうと田川さんは嘆きます。

「経済が元に戻ったとしても、これまでのブランクを取り戻すには数年はかかる」とも話す田川さん。
よく考えれば当たり前のことです。しかし、なんとなく「経済が回復すればいまの窮状も解消するのだろう」と楽観視していた私にとっては衝撃的な一言でした。

特に、ものづくりの産業は材料を仕入れて商品を作るのが先で、収入が入ってくるのは後になります。突然商品を売りづらい状況になったことで支出だけが膨らみ、収入に対する不安が特に高まっているのだそうです。

伝統断絶への危機感

今の状況が続くと、何が起こってしまうのでしょうか。お二人は揃って、伝統が途絶えてしまうことへの危機感を口にしました。

「伝統産業が今まで続いてきたのは、世の中に必要とされているから。実は伝統工芸品って高級品よりも、日用品の方が多いんですよ。でも今は必要な産業さえ続けるのが難しくなっている。」
「根の技術が無くなってしまうと、それを取り戻すのは村おこしと同じくらい難しい。だから根の技術を残していく必要があるんです」(田川さん)

「伝統工芸っていうと土産物のイメージがあると思うけど、実は寺社仏閣の修復などにも需要があるんです。このまま職人さんが減っていくと、修復できるんかな…今が耐え時ですね」(吉澤さん)

吉澤さんのお話は盲点でした。普段伝統工芸品を使わない方も、神社やお寺に行くことは少なくないはず。伝統産業の危機は、意外なところで多くの方の生活にも影響するかもしれないのです。

「儲けることが目的ではない」

そんな状況のなか、田川さんはオンラインショップの開設を考えます。

「こういうサイトをいつまでも続けたいと思っているわけではないですよ。でもそうでもしないとやっていけない状況なんです」
「こういうことは真っ先にやらないと注目も集まらないから、なるべく早く始めたかった。吉澤さんたちのような若手がGW中も作業してまとめてくれた」(田川さん)

サイトには、「このままではコロナに京都の伝統産業が負けてしまいます」のメッセージや職人さんの動画など、他のサイトにはない「伝える」ための工夫が随所に見受けられます。

「取り組みとしては、ただのショッピングサイトじゃなくてインタビューを入れたりとか、とにかく頑張っている職人さんがいることを知ってもらうのが先決やなと。もちろん売れるに越したことはないけど、儲けることを目的にしているわけではないんです」(吉澤さん)

確かに、MIYABIでは商品が4割引きで販売されています。割引販売を目にすることの少ない伝統工芸品で、これほどの割引率は衝撃的です。お二人はこう語ります。

「最初は半額にしよう、なんて話もあったんですよ。ただ、計画していたGW中は、まだまだ状況を楽観視している人も多かった。いまは当時より状況が悪いから、同じことをやったら半額でも参加する人は沢山出てくるでしょうね。ただ勘違いしてほしくないのは、これは安売りをしているというわけではないんです」(吉澤さん)
「B級品とかではなくて、定価以上の良いものをここまで割引いている。思い切った値下げをすることで『こんなモノがあったんだ』と手に取ってもらうきっかけにもなるし、それだけ現場が困っているんだ、ということを知ってもらえれば」(田川さん)

MIYABIで販売されている商品は、今春に販売を予定していた商品や催事に出展できなかったものなど、どれも良品ばかり。普段あまり見かけない商品もあり、見ているだけでも楽しめます。

良いものへの投資

最後に、田川さんはこう語ってくれました。
「コロナウイルスの影響を受けてかわいそうだから買う、というのではなくてお客さんが本当に良いと思ったものを買ってほしい。いらんものまで買う必要はないから、良いものへの投資として私たちの商品を買ってもらいたいです」(田川さん)

save our crafts by MIYABIは8月末を目途に運営を終了する予定で、今後の計画については検討中とのことです。
家にいる時間が長い今だからこそ、普段の日用品にこだわることの価値が高まっていると思います。このサイトはもちろん、この機会にお住いの地域の職人さんにも目を向けてみるのはいかがでしょうか?もしかするといままで気が付かなかったような発見があるかもしれませんよ。

save our crafts by MIYABI:https://www.miyabi-satellite.com/
京都伝統産業ミュージアム公式サイト:https://kmtc.jp/

甲斐玲音

名前:甲斐玲音
職種:学生
出身:千葉県

工芸品が好きな大学3年生。
ものづくり自体も好きで、趣味はレザークラフト。

秋田ABS放送ラジオ『エキマイク』に編集長 大牧が出演しました!

8月28日(金)、ABS秋田放送ラジオ番組
「まちなかSESSION エキマイク!」に、
秋田県鹿角(かづの)市のメディア「スコップ」発行人でもある
編集長 大牧が出演しました。

「まちなかSESSION エキマイク!」は、
秋田県内の最新ニュースやまちづくりを
盛り上げる方たちの取組の紹介など、
秋田のステキ情報を秋田県駅前から発信&トークセッションする番組。

鹿角市の魅力と求人の情報を発信するウェブメディア「スコップ」を始めたきっかけ、
「スコップ」の取り組みをとおして出会ったかづのの魅力の他、
8月に鹿角市とニッポン手仕事図鑑 映像メンバーにて行った、
鹿角の伝統的な夏祭り「花輪ばやし」のオンライン配信でのウラ話なども
たっぷり紹介しました!

パーソナリティのマティログさん、鴨下望美さん、藤田裕太郎さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
パーソナリティ:マティログさん、鴨下望美さん
出演放送日時:2020年8月28日(金)13:00 – 15:55
WEB:、ABS秋田放送ラジオ番組「まちなかSESSION エキマイク!」
公式サイト: https://www.akita-abs.co.jp/blog/ekimic/

FM長野『ラジモ!』に編集長 大牧が出演しました!

FM長野『ラジモ!』

8月17日(月)、FM長野『ラジモ!』に、編集長 大牧が出演いたしました。

『ラジモ!』は、長野をモット楽しみたい!をコンセプトに
ジモトを応援する情報を届けている番組です。
今回は、様々な角度からジモトの魅力にスポットライトを当てる「ジモトーク」の
コーナーにお呼びいただきました。

放送では、編集長が「ニッポン手仕事図鑑」を始めたきっかけや
映像を撮る際に大事にしている職人への向き合い方、
最近ニッポン手仕事図鑑が力を入れている後継者育成支援にて
長野県で新たな職人さんが誕生したことなど、たっぷりと語らせていただきました!

おはなししてくださったパーソナリティの小林新さん、飯野美紗子さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
パーソナリティ:小林新さん、飯野美紗子さん
出演放送日時:2020年8月17日(月)16:00-18:55
WEB:FM長野『ラジモ!』公式サイト(http://fmnagano2.com/radimo/

南部鉄器職人|田山鐵瓶工房

伝統工芸南部鉄器職人|田山鐵瓶工房

南部鉄器職人では唯一の「無形文化財記録保持者」であった第十三代 鈴木繁吉盛久氏に師事していた田山和康氏。2011年に鈴木盛久工房を定年退職したあと「自分自身が満足するまで、作品をつくり続けたい」と、「田山鐵瓶工房」を設立。自分の代で終わらせるつもりだったが、故鈴木繁吉盛久氏に直接薫陶を受けた父の技術を途絶えさせてはいけないと、2012年息子の貴紘氏が都内からUターン、父に師事。現在は鐵瓶の製作だけでなく、盛岡市内に「お茶とてつびん engawa」をオープンさせるなど、南部鉄器の魅力を広める活動も積極的に行っている。

生姜糖職人|來間屋生姜糖本舗

伝統工芸生姜糖職人|來間屋生姜糖本舗

「日持ちがして、お茶に合う菓子がない」と、松江藩の奉行所務めだった來間屋文左衛門が正徳5年(1715年)、繊維が柔らかく、独特の爽やかな風味を持つ出西生姜に目をつけ、考案した生姜糖。材料は砂糖、生姜、水のみで、製法も江戸時代から変わらず、砂糖水を炭火で煮詰め、そこに生姜の搾り汁を入れ、銅製の型に流し込み、冷やすだけ。シンプルゆえに、煮詰める時間と温度の見極めがシビアに問われる。創業300余年、出雲参りの定番土産となった生姜糖は、今も昔も多くの観光客や地元のお客さまに愛され続けている。

越後与板打刃物職人|舟弘刃物製作所

伝統工芸越後与板打刃物職人|舟弘刃物製作所

日本の建築や木工の現場で欠かすことのできない道具のひとつ、鉋(かんな)。全国の数ある産地の中でも、与板の打刃物は多くの大工や木工職人から絶大な指示を得ている。その工房のひとつ、「舟弘刃物製作所」の三代目 船津祐司さんは、三条にある新潟県金属工業試験場や、日立金属工業㈱安来工業などで鋼の熱処理技術を学び、その後、刀匠 雲龍子貞次に師事し、より高度な玉鋼に関する知識と技術を学んだ。平成28年秋には叙勲瑞宝単光章受賞。70歳を超えた今もなお、日本の伝統建築の文化を守り続けている若い棟梁たちにひとつでも多くの大工道具を残していきたいと、今日も1本1本、最高の切れ味を追求し、丹念に鋳造している。

真田紐職人|幸道庵

伝統工芸真田紐職人|幸道庵

戦国時代の名将、真田幸村が考案したとされる「真田紐」。縦糸と横糸を平たく織り、ほとんど伸縮がなく丈夫なため、古くは刀の下げ緒や鎧兜着用時の紐や帯締めとして使用され、茶道千家流の始祖となった“茶聖”千利休は茶道具を入れた木箱に真田紐をかけ、紐の柄で自分の持ち物だとひと目でわかるようにしていたと言われている。その真田紐を、今も手織りで作り続ける西村幸さんと、娘の操さん。操さんは「両親が礎を築いた、100年以上続く真田紐の歴史を継承していきたい」と、今日も母とともに織り機に向かう。

墨職人|喜壽園

伝統工芸墨職人|喜壽園

2018年、新たに国の伝統的工芸品に指定された「奈良墨」。奈良市にある興福寺二諦坊の燈明の煤(すす)を集め、膠(にかわ)と合わせて作られた油煙墨が始まりとされており、現在では国産の固形墨のほとんどが奈良で製造され、国内のシェアは9割を超える。その一大産地で創業より150年に渡り、伝統を受け継いできた老舗「喜壽園」。練り、型入れ、削りはもちろん、木灰による乾燥、そしてその後の自然乾燥や磨きまで、今も昔ながらの手法で製造を続け、独特の色合いや摺り心地は多くの書家や水墨画家に愛され続けている。

畳職人|松屋畳店

伝統工芸畳職人|松屋畳店

元禄からの長い歴史を誇る、群馬県桐生市の老舗畳店「松屋畳店」。「学生の頃は継ぐ気がなく、働き始めてからも甘く考えていた…」と語る11代目の大川智樹さんだが、10代目の父、昌男さんから基本を身につけることの大切さを学び、畳製作技能士一級の資格を取得。畳の文化を残していくため、畳替えの際にはお客さま一人ひとりに対して、い草が持つ効能や国内産と外国産の違いなどを、丁寧に伝え続けている。良質な国産のい草を生産する農家を守るために、ブックカバーや名刺入れなどの畳雑貨を製作。首都圏の店舗でも売られ、人気商品となっている。

ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧が「地域力創造アドバイザー」に就任

ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧

2020年4月1日付で、総務省がさだめる地域活性化制度「地域人材ネット」にて、
地域創生の知見・ノウハウをもつ「地域力創造アドバイザー」として編集長の大牧が就任いたしました。

「地域力創造アドバイザー」とは、自治体からの推薦により、
地域創生の知見・ノウハウをもつと認められた
外部専門家を「地域力創造アドバイザー」として総務省が認定、
アドバイザーを自治体が呼ぶ際、その経費を国が支援する制度です。

地域力創造アドバイザー

「地域力創造アドバイザー」を呼ぶための旅費、謝金、ワークショップ開催等で

これまで全国各地の自治体との仕事で培ってきた経験を活かし、
「後継者育成インターンツアー」開催での手仕事の後継者育成支援、
地域の若者の情報発信力を磨く講座の開催、まちの資源を活かした商品開発など、
地域の方たちとタッグを組んでの地域おこしに、一層力を入れて取り組んでいきます!

「まずは話を聞いてみるだけでも」という自治体の方、お気軽に こちら までお問い合わせください。

【地域人材ネット】
地域力創造アドバイザー ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧圭吾 紹介資料 
https://www.soumu.go.jp/main_content/000674462.pdf

『ニッポンものづくりフィルムアワード2020』に関するお知らせ

大変残念なお知らせではありますが、
今年、第2回目を開催する予定だった
『ニッポンものづくりフィルムアワード』の開催を
2021年に延期することにいたしました。

東京オリンピックの延期が決定したら…と
メンバー内で決めてはいたものの、
アワードを応援してくれている人、
開催を待ち望んでいるクリエイターが
僕らの想像している以上に多くいることを知り、
最後まで諦めがつかずにいましたが、
開催する上でのあらゆるリスクを想定した結果、
延期の判断をいたしました。

その分、来年はより一層、
『ニッポンものづくりフィルムアワード』を、
そして、日本のものづくりを
盛り上げていきたいと考えておりますので、
応援をよろしくお願いいたします。

ニッポン手仕事図鑑
編集長 大牧圭吾

【ニッポンものづくりフィルムアワード2019 レポート】
 https://nippon-teshigoto.jp/news_event/news_20191118

ニッポンものづくりフィルムアワード2020

ニッポン放送『あさナビ』に、編集長 大牧が出演中!

3月30日(月)~4/3(金)の一週間、ニッポン放送『あさナビ』に、
編集長 大牧が出演しています。

ニッポン放送『あさナビ』に編集長 大牧圭吾が出演

ラジオ番組『あさナビ』は、毎朝、
さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、
朝の活力になるお話をうかがっていく番組です。

放送では、編集長が「ニッポン手仕事図鑑」を始めたきっかけや、
撮影で出会ったたくさんの魅力的な職人さんのご紹介、
そしてニッポン手仕事図鑑として
これから一層力を入れていきたい日本の手仕事の後継者育成支援の
ことなどたくさん語らせていただきました!

1週間限定ですが、放送された番組を下記リンクからご視聴いただけます。
ニッポン放送『あさナビ』 radikoフリー視聴

 

おはなししてくださったナビゲーターの黒木瞳さん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
ナビゲーター:黒木瞳さん
出演回放送日時:2020年3月30日~4月3日 6:43〜6:49
HP:ニッポン放送『あさナビ』公式サイト

ニッポン手仕事図鑑 大牧編集長のインタビューが学生向けキャリア支援WEBメディア「My Future Campus」に掲載!

㈱マイナビが運営する学生向けキャリア支援WEBメディア「My Future Campus」の、
『29歳までの道しるべ』コーナーに、
ニッポン手仕事図鑑大牧編集長のインタビューが掲載!

「My Future Campus」

「My Future Campus」

前編 https://mfc.mynavi.jp/post?id=FjyUfImFQyGI5Fz0Dto1

後編 https://mfc.mynavi.jp/post?id=GcKiSKssGuYyPLLWPUx3

学生時代の夢、20代に経験したたくさんの経験、失敗…そして挫折を乗り越えて、
ニッポン手仕事図鑑を設立するまでの話など、読みごたえたっぷり!
仕事をするうえで大切にしている考え方や、
新しい一歩を踏み出したい人に向けたメッセージなど、
将来に悩む学生さんだけでなく社会人にもぜひ読んでいただきたい内容です!
大牧編集長から、読者の方へのプレゼント企画もありますよ!

MyFutureCampusさん、ありがとうございました!

「後継者育成インターンツアー」にて、初の後継者が誕生!

2020年3月7日(土)、長野県塩尻市木曽平沢の木曽漆器工房
丸嘉小坂漆器店にておこなった「後継者育成インターンシップ」。

参加者のうちの一人が、塩尻市に移住し、
4月から丸嘉小坂漆器店にて漆工職人として働くことが決まりました。

毎日新聞 木曽漆器後継者育成インターンツアー

長野県の伝統的工芸品 木曽漆器の後継者誕生に立ち会えたことは

わたしたちスタッフとしても、心から嬉しい想いです。
職人となった方の新たな門出を心から応援します!

ニッポン手仕事図鑑はこれからも、「後継者育成インターンツアー」をとおして
後継者を育てたい工房と、全国各地にいる未来の後継者候補をつなぐ支援をしていきます。
地域の手仕事、工芸品の後継者問題について相談したい方は、
まずはお気軽に こちら からお問い合わせください。

地域と仕事を知る「後継者育成インターンシップ」を開催しました

2020年3月7日(土)、長野県塩尻市木曽平沢の伝統的工芸品である、
木曽漆器の工房 丸嘉小坂漆器店にて工房見学や作業体験をおこなう
「後継者育成インターンシップ」を開催いたしました。

昨年度開催から4回目となる「後継者育成インターンシップ」のツアー。
全国から集まった、職人を志す熱い想いの学生さんたちが
歴史ある漆工、木工の作業を、工房にて職人さん指導のもと体験。

また、実際に働いている先輩職人さんとお昼休みや作業後の懇親会など、
時間のゆるす限り、仕事やその土地での暮らしについて
お話をうかがい、語り合いました。

木曽漆器後継者育成インターンシップ

木曽漆器後継者育成インターンシップ

この経験が、“後継者”としての、参加者の背中を押す第一歩となることを願って…。
丸嘉小坂漆器店さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!

第3回「後継者育成インターンツアー」の詳細はこちら

未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!

あいらしとはポーラ・オルビスホールディングスと
ニッポン手仕事図鑑が共同で発行するフリーペーパーです。

伝統工芸の世界には、「後継者不足」という大きな問題が存在します。
職人を養成する大学や専門学校に進学しても、
その道に進むことを断念してしまう学生さんが少なくありません。
厳しいと思われがちな、職人の世界。
もちろん、その側面もありますが、自分らしさを大切にし、
日々の暮らしを丁寧に営まれている方も多くいます。
「私も、伝統工芸の道に進み、頑張っていけるかもしれない」
素敵な職人を応援し、そして、未来の後継者の背中をそっと押していきたい。
そんな想いを込めて、『あいらし』を発行しています。

第三弾は島根。3組6名の職人さんに登場いただきました。

鍛冶職人 小藤宗相さん、柘植由貴さん
(鍛冶工房 弘光 https://kaji-hiromitsu.com/
組子職人 沖原 昌樹さん、岡村 春奈さん、清水 智加さん
(吉原木工所 http://yoshiharawoodworks.com/
布志名焼職人 福間 庸平さん
(湯町窯)

未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!

未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!

未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!

未来の後継者を応援するフリーペーパー『あいらし』第三弾島根編 完成!

【配布先・取材先募集】
現在、各専門学校や地域の公共施設、美術館、セレクトショップ等で配布を検討中です。
興味のある方は、お問い合わせください。
また、今後も日本全国の地方自治体、産地や、教育機関と連携しながら
制作を続けていきます。
取材をご希望される地方自治体や産地の方は、ぜひご連絡ください。
お問い合わせはこちら

独楽職人|木工房かたやま 片山木工所

ろくろ木地師発祥の地ともされる、滋賀県。琵琶湖のほとりからほど近い、長浜市三ツ矢町に、片山木工所は工房を構える。1980年代後半、木地師の片山喜一さんは、地元の名物になるような工芸品をつくろうと、「いろ色浜独楽」を考案した。その形や模様には、ひとつとして同じものはない。機械にはできない手仕事の面白さを知ってほしいと、すべて即興で、削り方や絵付けの仕方を変えているのだ。遊び心が満載の独楽たちは、新しい伝統となって、回り続けている。

アパレルブランド「wjk」×錫師「錫光」のコラボレーションによるノベルティグッズを、ニッポン手仕事図鑑が初プロデュース

ニッポン手仕事図鑑が初めてプロデュースした“ノベルティグッズ”が
リリースされました!

メンズ衣料品を取り扱うアパレルブランド「wjk」とのコラボレーションにより実現した
今回のプロデュース。

『wjk artisan products』として、
世界に誇る日本のものづくりを広く知ってもらうことを目的の一つとしています。

wjkブランド商品をお買い上げのお客様にプレゼントされる錫光の「ぐい呑」は、
ブランドイメージに合わせたシャープなデザインと、
槌目模様が美しいオリジナルの酒器で、
埼玉県に工房を構える「錫光」(※)の錫師・中村圭一さんによるものです。

「ぐい呑」の裏底には、wjkのロゴが刻印された特別な一品。

アパレルブランド「wjk」×錫師「錫光」ノベルティグッズぐい呑

アパレルブランド「wjk」×錫師「錫光」ノベルティグッズぐい呑

「錫光」… 1987年創業。
はんだやメッキに使用される錫を用いて、酒器や茶器などを制作する。
「現代の名工」にも選ばれた先代中村光山の技術を受け継ぎ、
様々な異業種とのコラボレーションを積極的に行う。

錫光さんの動画はコチラ

後世にも伝え続けたい、手仕事が持つ不変の価値を繋げるプロジェクト。
この機会に、皆さまも是非ご体感ください!

プロジェクトについて詳しくは以下のリンクからご覧いただけます
wjk artisan projects

TOKYO FM『SUNDAY’S POST』に、編集長 大牧が出演しました。

2月2日(日)、TOKYO FM『SUNDAY’S POST』に、
編集長 大牧が出演いたしました。

TOKYO FM『SUNDAY'S POST』撮影風景

『SUNDAY’S POST』は、日本の伝統・文化を、音や手紙で紹介する番組。

放送では、編集長が「ニッポン手仕事図鑑」を始めたきっかけや、
今まで撮影してきた沢山の動画の中でも、
特に印象的だった手仕事などについてたっぷりと語らせていただきました!

アーカイブは以下のリンクからご覧いただけます。
TOKYO FM『SUNDAY’S POST』大牧編集長出演回アーカイブ

お話してくださったパーソナリティの小山薫堂さん、宇賀なつみさん、
お世話になったスタッフの皆さま、
放送をお聴きくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

<番組情報>
パーソナリティ:小山薫堂さん、宇賀なつみさん
出演回放送日時:2020年2月2日(日)15:00-15:50
WEB:TOKYO FM『SUNDAY’S POST』公式サイト

秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」がスタートしました

秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」がスタートしました。

秋田県鹿角市にて女性若者活躍促進事業(ICTを活用したテレワークの普及による柔軟な働き方推進事業)として、
角市交流プラザMIT PLAZAにて「ホームページ構築講座」が開催されました。

講師を務めるのは、ニッポン手仕事図鑑のプランナーであり、
鹿角をもりあげるWEBメディア『スコップ』副編集長の花田。

「初心者からでも、即戦力になれる人に」をコンセプトに、
約半年間に渡り、全10回の講義を開催予定。
Web初心者の方でも、講義後にはWebサイトを自分で構築できるまで、
ひとつひとつ、丁寧にコツを伝えていきます。

秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」の様子

秋田県鹿角市で「ホームページ構築講座」の様子

講義終了後の受講生たちは、どんな素敵なサイトを作るのでしょうか…?
どうぞご期待ください!

■花田が副編集長を務める、
秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/

12月18日(水)、産業能率大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。

2019年12月18日(水)、産業能率大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。

授業では、「小さなプロジェクトの情報発信」をテーマに、
学生の皆さんにお話をさせていただきました。

産業能率大学講義

当日参加してくださった産業能率大学の皆さん、本当にありがとうございました!

12月11日(水)、成蹊大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。

2019年12月11日(水)、成蹊大学にて編集長 大牧が講義に登壇いたしました。

授業では、「チャンスを手にする情報発信」という題目でお話をさせていただきました。

成蹊大学チャンスを手にする情報発信

成蹊大学チャンスを手にする情報発信

また、当日は急遽2限目もお願いされ、
競争戦略についてのお話を150名の学生の皆さんに向けて語らせていただきました。

成蹊大学の皆さま、本当にありがとうございました!

12月9日(月)、10日(火)の2日間、福島県葛尾村にて「葛尾村体験コンテンツ造成合宿」に参加しました。

2019年12月9日(月)、10日(火)の2日間、福島県葛尾村にて開催された
「葛尾村体験コンテンツ造成合宿」に参加しました。

「葛尾村学生滞在プラン企画フィールドワーク」のアドバイザーとして、編集長 大牧と、秋田県鹿角市のローカルメディア『スコップ』から村木が参加。

アドバイザー陣は他に『TURNS』の堀口正裕プロデューサー、『仕事旅行社』の田中翼代表、『ニッポン女子応援部』の幸脇麻由子編集長という豪華な顔ぶれでした。

『葛力創造舎』の下枝浩徳さんがアドバイザーと地域関係者をつないでくださり、2日間、葛尾村の課題解決に向けて参加者たちにより活発な議論が交わされました。

葛尾村 学生滞在プラン 企画フィールドワーク

葛尾村体験コンテンツ造成合宿 民泊にて

葛尾村 学生滞在プラン 企画フィールドワーク

葛尾村体験コンテンツ造成合宿 民泊にて

お世話になった葛尾村の皆さま、合宿参加者の皆さま、本当にありがとうございました!

地域と仕事を知るための、「後継者育成インターンツアー」を開催いたしました。

2019年12月4日(水)から12月5日(木)までの2日間、
南木曽ろくろ細工・木曽漆器の工房見学や作業体験を行う
「後継者育成インターンツアー」を開催いたしました。

長野県で開催された本ツアーでは、
塩尻市、南木曽町を巡り、
南木曽ろくろの「ヤマイチ小椋ロクロ工芸所」さん、
木曽漆器の「丸嘉小坂漆器店」さんを訪れました。

真剣な眼差しの職人さんに、
真剣な姿勢で向き合う参加者の皆さん。

地域と仕事を知るための、「後継者育成インターンツアー」開催いたしました。

地域と仕事を知るための、「後継者育成インターンツアー」開催いたしました。

地域と仕事を知るための、「後継者育成インターンツアー」開催いたしました。

地域と仕事を知るための、「後継者育成インターンツアー」開催いたしました。

職人さんの言葉一つ一つに背中を押された参加者の中から、
新たな後継者が生まれることを願っています。

参加してくださった皆さま、
ツアーにご協力いただいた工房の皆さま、
本当にありがとうございました!

「後継者育成インターンツアー」の詳細はこちら

11月26日(火)鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」に、編集長 大牧が登壇しました。

11月26日(火)、秋田県鹿角市主催
「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」に、
編集長 大牧がスピーカーとして登壇しました。

イベントでは、ITを活用した地方の課題解決の事例等について
お話させていただきました。

鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」

鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」

鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」

鹿角市主催「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」

セミナーにご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

<イベント概要>
【日時】2019年11月26日(火)
【場所】鹿角市文化の杜交流館 コモッセ
【内容】
第1部「あなたのピッタリに出逢う!キャリアデザインを考えるトークセッション」

■スピーカー
ミライ ~鹿角WEB活ラボ~
渋谷 加好 氏 / 工藤 博子 氏

株式会社ファストコム
ニッポン手仕事図鑑 編集長
大牧 圭吾

■モデレーター
株式会社コー・ワークス コトづくり事業部
五十嵐 淳

第2部「女性・若者活躍促進事業説明会」

【Web】https://co-works.co.jp/co-project/event/kazuno2019/

11月23日(土)池田つむぐ講座「地域の伝え方を学ぼう!」に、編集長 大牧が登壇しました。

11月23日(土)、池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」に、
編集長 大牧が講師として登壇しました。

イベントでは、地域の情報発信について学ぶ講座が開催され、
SNS・動画・Web記事など、さまざまな方法での情報発信を
基礎から学ぶといった内容で行われました。

池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」

池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」

池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」

池田つむぐ講座 vol.3「地域の伝え方を学ぼう!」

イベントに参加くださった皆さま、ありがとうございました!

<イベント概要>
【日時】2019年11月23日(土)
【場所】池田町交流センターかえで クラフトルーム
【講師】
山本麻綾氏(長野県最大規模のSkima信州代表、地域コンテンツデザイナー)
■Skima信州HP https://skima-shinshu.com/
大枚圭吾(ニッポン手仕事図鑑編集長)

【Facebook】https://www.facebook.com/events/605680183302459/

ニッポンものづくりフィルムアワードの表彰式ダイジェスト動画を公開しました!

9月25日に行われた、「ニッポンものづくりフィルムアワード」の
表彰式ダイジェスト動画を公開しました。

当日会場にお越しになれなかった皆さまも、
こちらの動画にて表彰式の様子がご覧になれますので
どうぞお楽しみください!

また、グランプリ作品「小鹿田焼 BELONG」を制作した株式会社STEQQIの皆さんが、
大分県知事に受賞報告を行った記事が大分県公式ホームページにて公開されています。

大分県公式HP
▼http://www.pref.oita.jp/site/chiji-tsushin/20191016.html

さらに、特別賞を受賞した「とじて竹ひらいて花」の制作者・森野継偉さんの記事が、
岐阜新聞にて掲載されました。

岐阜新聞
▼https://www.gifu-np.co.jp/news/20191022/20191022-183871.html

受賞された皆さま、本当におめでとうございました!

ニッポンものづくりフィルムアワードについて、
当日の詳しいレポートは、こちらからご覧いただけます。
https://nippon-teshigoto.jp/award2019/award2019-report

ニッポンものづくりフィルムアワード2019公式サイト
https://nippon-teshigoto.jp/award2019

11月11日(月)「かづの商工会会員懇談会」に、編集長 大牧が登壇しました。

11月11日(月)「かづの商工会会員懇談会」に、
編集長 大牧が講師として登壇しました。

パネルディスカッションのセクションでは、
「鹿角で頑張る元気な企業」をテーマに、
鹿角の企業の情報発信について講話しました。

かづの商工会会員懇談会 パネルディスカッション

かづの商工会会員懇談会 パネルディスカッション

かづの商工会会員懇談会 パネルディスカッション

かづの商工会会員懇談会 パネルディスカッション

かづの商工会の皆さま、ありがとうございました!

<イベント概要>
【日時】2019年11月11日(月)
【場所】ホテル鹿角
【内容】パネルディスカッション、交流懇親会
    テーマ「鹿角で頑張る元気な企業」

未来を生き抜く“ヒント”を探るラジオ番組「未来授業」に、編集長 大牧が出演しました。

11月5日(火)~7日(木)、TOKYO FMによるラジオ番組「未来授業」に、
編集長 大牧が出演いたします。

未来授業

1時間目は「職人の声を届ける」をテーマに、
動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」について、
ニッポンの“手仕事”の魅力についてを語りました。

2時間目以降、11月6日(水)、7日(木)と連続で公開予定となっておりますので、
どんなテーマになるのか、皆さまご期待ください!

1時間目の内容はこちら
https://www.tfm.co.jp/future/detail/25567/(TOKYO FM)

11月3日(日)「万祭2019(BANZAI)」にニッポン手仕事図鑑が参加しました。

11月3日(日)、
「日本の伝統文化を こころ と からだ で感じて未来につなげよう」を
コンセプトとしたイベント「万祭2019(BANZAI)」に、
ニッポン手仕事図鑑が参加しました。

ニッポン手仕事図鑑のブースでは、長野の伝統工芸品の動画を放映しました。

また、トークセッションでは、
編集長 大牧がニッポン手仕事図鑑の撮影現場であった話や、
伝統工芸品を未来に受け継ぎ、大切にしていくことについて語りました。

万祭2019

万祭2019

万祭2019

万祭2019

万祭2019

万祭2019

イベントにご参加くださった皆さま、
ニッポン手仕事図鑑のブースにお立ち寄りくださった皆さま、
誠にありがとうございました!

<イベント概要>
万祭2019 Presented by 若者に伝統文化を伝える会
【日時】2019年11月3日 文化の日
【会場】東京交通会館12階 ダイヤモンドホール
【公式HP】万祭2019(BANZAI) https://c-consul.co.jp/banzai/

「未経験から始めよう!初心者向けライター講座」を開催しました!

10月4日(金)、5日(土)、
秋田県鹿角市の「文化の杜交流館 コモッセ」で開催されたライター講座にて、
弊社小黒が講師を務めました。

今回の講座は、
「市民ライターをしたいけれど自信がない」
「文章を書くのが苦手」という方の声を受け、
弊社で運営するWebメディア『スコップ』編集部と、
花輪図書館とが共同で開催したもの。

「相手に伝わりやすくなる文章の書き方」を行った2回の講義には、
鹿角市内外より、累計40名近くの方々にご参加いただきました。

秋田県鹿角市にて、「初心者向けライター講座」を開催しました。

秋田県鹿角市にて、「初心者向けライター講座」を開催しました。

秋田県鹿角市にて、「初心者向けライター講座」を開催しました。

秋田県鹿角市にて、「初心者向けライター講座」を開催しました。

「次回は私の町でも開催を!」と、
ご好評をいただきましたので、
ぜひ今後は様々な地域で行ってければと思います。

改めて、参加者の皆さま、コモッセの皆さま、
ありがとうございました!

■秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/

「Webサイト構築講座」2期目がスタートしました

10月2日(水)より、青森県三戸町にて、
「三戸町テレワーカー育成推進事業『Webサイト構築講座』」の
2期目が始まりました。

講師を務めるのは、弊社プランナーであり、
『スコップ』副編集長の花田。

「初心者からでも、即戦力になれる人に」をコンセプトに、
昨年は約半年間に渡り、全10回の講義を開催。
受講前はWeb初心者だった生徒も、
地元企業のWebサイトを実際に制作するまでに成長しました。

第2期目となる今期は、
内容を更にブラッシュアップさせ、
全7回に凝縮して行います。

受講生の成長に、どうぞご期待ください!

■花田が副編集長を務める、
秋田県鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』
https://scoop-scoop.jp/

■テレワーカー育成推進事業Webサイト
https://sannohe-teleworker.com/

三戸町テレワーカー育成推進事業『Webサイト構築講座』

古家具修理職人|仁平古家具店 pejite

「子どもの頃から古いものが好きだった」という、仁平透さん。東京からU ターンをした後、古家具を修理し販売する「仁平古家具店」を2009年に、それとは趣が異なる古家具や地元の作家の作品が並ぶ「pejite」を2014年に、それぞれオープンした。現在は栃木県益子町をはじめ、県内外に合計4店舗を構えている。「古いから良い」「懐かしいものだから良い」と単に決めつけるのではなく、そこに込められたかつての職人の情熱と向き合い、物の本質的な価値を届けようと取り組んでいる。

9月25日(水)ホテル雅叙園東京にて、『ニッポンものづくりフィルムアワード』の 表彰式を行いました

9月25日(水)ホテル雅叙園東京にて、
ニッポン手仕事図鑑が開催した
初めての映像コンテスト
『ニッポンものづくりフィルムアワード』の
表彰式を行いました。

日本の手仕事にフォーカスを当てる作品を募った、今回のアワード。
全国から「ものづくり」に対する想いが込められた、
素敵な92作品が集まりました。

今回、受賞式で司会を務めてくださったのは、
フリーアナウンサーの住吉美紀さん。

受賞者の皆さんはもちろん、
審査員の方々や各協賛企業の皆さまにもご出席をいただき、
盛大に式を執り行うことができました。

今回のアワードを経て、少しでも多くの人に
職人さんの想い、ものづくりの魅力を
感じてもらい、その伝え手が増えることを
願っています。

遠方からはるばるお越しくださった皆さま、
お忙しい中足を運んでくださった皆さま、
そして何よりも素敵な作品を応募していただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

なお、受賞作品と一次審査通過作品の、
計53作品がアワードサイト内で公開されています!
ぜひご覧ください!

https://nippon-teshigoto.jp/award2019/first-screening-work

『ニッポンものづくりフィルムアワード』表彰式

『ニッポンものづくりフィルムアワード』表彰式

『ニッポンものづくりフィルムアワード』表彰式

『ニッポンものづくりフィルムアワード』表彰式

<概要>
ニッポンものづくりフィルムアワード表彰式

【日時】
2019年9月25日(水)
19:00~21:00

【会場】
ホテル雅叙園東京

【審査員】
松浦弥太郎〈エッセイスト〉
加藤 浩次〈タレント〉
三島有紀子〈映画監督〉
福岡 元啓〈プロデューサー〉
堀口 正裕〈『TURNS』プロデューサー〉
岡本俊太郎〈『Vook』代表〉
大牧 圭吾〈動画メディア『ニッポン手仕事図鑑』編集長〉

【司会】
住吉 美紀〈フリーアナウンサー〉

【主催】
ニッポン手仕事図鑑

【特別協賛】
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
株式会社ACD
株式会社目黒雅叙園
東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)

【協賛】
エールマーケット(ヤフー株式会社)
学校法人 二本松学院 京都伝統工芸大学校
株式会社 大丸松坂屋百貨店
株式会社システムファイブ
株式会社クレオフーガ
株式会社第一プログレス
株式会社玄光社
株式会社アドワール
新浪公司
Smarcle Japan株式会社
フォト蔵株式会社
東京コネクション株式会社
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)

※掲載されているお名前、企業名については、敬称略、順不同でございます。
ご了承ください。

Holzarbeiten Shokunin|Buchi Mokkou

Herr Masato Nishimuras Motto ist es „aus Nichts etwas zu schaffen”. Als ein Holzarbeit “Shokunin” (Handwerksmeister), verwendet er Altholz wieder, das er von Möbelgeschäften und Schnittholzhändlern einsammelt. Herr Nishimura gründete sein Atelier “Buchi Mokkou” im Jahre 2011. Mit seinen Fähigkeiten als traditioneller Handwerksmeister und seiner gutherzigen Persönlichkeit, ist Herr Nishimura sehr beliebt und bekommt Aufträge von maßgefertigten Holzarbeiten bis hin zum Veranstalten von Workshops. Das Ziel des jungen und bekannten „Shokunins” ist es die Besonderheit zu bewahren, dass Handwerker und Kunde sich persönlich begegnen.

Woodwork Shokunin|Buchi Mokkou

Mr. Masato Nishimura’s concept is “to create 1 from 0.” As a woodwork “Shokunin” (artisan), he regenerates the scrap woods he collects from furniture stores and lumber dealers. Mr. Nishimura has established his woodwork studio “Buchi Mokkou” in 2011. With the skills acquired from his experience as a furniture Shokunin and his kindhearted personality, Mr. Nishimura gets endless offers ranging from the creation of custom-made products to hosting workshops. The objective of the attention-drawing young woodwork Shokunin as he states it is to “try preserving the value of the manufacturers and consumers meeting face to face.”

9月21日(土)未来定番研究所にて『製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」』に編集長 大牧が登壇しました

9月21日(土)、未来定番研究所にて
『製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」』に
編集長 大牧が登壇しました。

未来のくらしのヒントについて意見を交換するイベント「未来定番サロン」。

ものづくりの発展と未来を考える、対話型イベントが開催されました。

製硯師・青栁貴史さんの思い出の地・谷中で、
これまでの失敗と成功、テレビでは伝えられていないことを語りました。

イベントに参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」

製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」

製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」

製硯師・青栁貴史とものづくりの未来を語りあう「5年後の自分のつくりかた」

<イベント概要>

日時 :2019年9月21日(土)13時−15時(12時30分受付開始)
会場 :未来定番研究所(東京都台東区谷中5−9−21)
ゲスト:青栁派四代目 製硯師 青栁 貴史
    動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」編集長 大牧 圭吾
トーク内容:
第1部 未来定番研究所の紹介、経歴紹介、ものづくりの今と未来について
第2部 「みんなで語ろう、ものづくりの未来」
イベント詳細:https://www.miraiteiban.jp/event/event_13/

Kerze Handwerker|Takazawa Kerze

Candle Craftsman|Takasawa Candle

„Takazawa Kerze“ wurde 1892 in Nanao in der Ishikawa Präfektur gegründet. Seit langem schon, spielen die japanischen Kerzen (Wa-Rousoku) eine wesentliche Rolle bei den Einheimischen, der Schreinen, der Tempeln und den religiösen Festen der Noto-Halbinsel. Mit der Verbreitung des elektrischen Lichts jedoch, verschwindet diese Handwerkskunst, sodass „Takazawa Kerze“ mittlerweile in der Ishikawa Präfektur der einzige Hersteller der „Wa-Rousoku“ ist. Herr Hisashi Takazawa, die nun fünfte Generation von „Takazawa Kerze“, gibt nicht auf, die Wärme des traditionellen Feuers zu erhalten.

Candle Craftsman|Takasawa Candle

Candle Craftsman|Takasawa Candle

“Takasawa Candlre” was established in Nanao in 1892.In here, “Wa-Rousoku”(Japanese Candle) have been closely related with the lives of the people since long ago.
Whereas after spreading of the electric light, Wa-Rousoku companies went bankrupt in various places. Now only ”Takasawa Candle” makes Wa-Rousoku in Ishikawa prefecture.
Mr.Takasawa, the 5th generation, keep lighting the traditional fire by taking time and effort.

7月20日(土)「スキマな地域の情報発信講座」に編集長 大牧が登壇しました

7月20日(土)スキマ信州プロジェクト主催
スキマな地域の情報発講座
第1回「情報発信とは?基本と考え方を学ぶ」に
編集長 大牧がゲスト講師として登壇しました。

「地元の情報発信に力を入れたい」
「地域情報を発信する個人ブログなどを運営したい」
という方を対象に、
情報発信の基本と考え方のプレゼン、
より深いトークセッションによる「地域トーク」を行いました。

参加してくださった皆さま、
本当にありがとうございました!

スキマな地域の情報発信講座

スキマな地域の情報発信講座

スキマな地域の情報発信講座

スキマな地域の情報発信講座

【イベント概要】
スキマな地域の情報発信講座 第1回「情報発信とは?基本と考え方を学ぶ」
日時:7月20日(土)13:00~16:00
会場:オンライン配信(ENKAIより)
ゲスト:
堀口正裕(全国移住雑誌「TURNS」プロデューサー)
    大牧圭吾(安曇野市出身・ニッポン手仕事図鑑代表取締役)
主催:スキマ信州プロジェクト

ガラスペン職人|ガラス工房ほのお

ガラスペン職人

1902年に日本で発明された、ガラスペン。滑らかな書き心地やインク持ちの良さ、工芸品としての美しさは、海外でも人気を博している。京都府京都市に工房を構える、1920年生まれの菅清風さんは今なお現役で、ものづくりへの情熱を絶やさない。軸からペン先までを、書き心地と耐久性とを両立できる硬質ガラスでつくることにこだわり、長年にわたって磨き続けてきた技術は、孫である菅清流さんにも受け継がれている。ワークショップにも積極的に参加をし、世代を越えて、手仕事の未来を描いていく。

7月3日(水)秋田県立花輪高等学校にて社会人講話に登壇しました

7月3日(水)、秋田県立花輪高等学校にて
編集長 大牧が社会人講話で講師を務めました。

テーマは
『高校生の今だからできる、「小さな一歩」の踏み出し方』

編集長自身のこれまでの経験談を交えつつ、
「5つの大切なこと」をお話させていただきました。

メモを片手に、熱心に話に耳を傾ける生徒さんや、
編集長に自ら質問をぶつける「小さな一歩」を踏み出した生徒さんも。

参加してくださった花輪高校の皆さま、
本当にありがとうございました!

花輪高校社会人講話

花輪高校社会人講話

花輪高校社会人講話

花輪高校社会人講話

作り手と若者を好きで繋げる|松田沙希

日本の伝統工芸品と聞いて、皆さんは何を連想するでしょうか。
色鮮やかで美しい友禅染めのお着物、煌びやかな糸で丁寧に織られた西陣織の帯。
そういうものが思い浮かびます。

今回はそんな、日本の着物文化の本場京都で新風を吹かせる、松田沙希さんにお話を伺いました。

松田さんは、2018年6月に株式会社APPRE-ARTを設立し、伝統工芸の職人の方と、現代の若い女性が取り入れやすい商品の提案とデザインを行っています。
また、“ものづくり手と若者を好きで繋げる空間”をコンセプトとしたカフェSenbonLabの運営をしながら、ものづくりの現場に学生が触れ合い学びを得るプロジェクトの企画とプロデュースをしています。

松田さん:「もし日本の伝統工芸の文化が無くなったら、きっとみんな寂しい思いをすると思うんです。
私のこの活動の先に明るい未来があると確信しています。」
そう語る松田さん。

今回はそんな彼女の学生時代に遡り、今のお仕事にたどり着くまでの心境の変化と過程について教えていただきました。

―松田さんは学生時代に複数の留学経験があるとのことですが、きっかけはなんだったのですか?

松田さん:私は父の仕事の関係で幼いころに海外に住んでいました。
そのせいか、帰国後日本人のコミュニティになじむことが困難で、小学校中学校と、人間関係に大変悩んでいました。
そして高校に上がるときにアメリカに留学することを決意しました。
当時医療系の進路を目指していたため、グローバルに活躍できる英語力身につけるためでもありましたが、人間関係もアメリカに行けば何か変わるかもしれないと、期待を持っていました。
しかし、アメリカで私を待っていたのは、アジア人である私に対する偏見と差別でした。
それから日本人であることがコンプレックスとなった時期もありました。

―それは辛い経験ですね。
そこからなぜ、松田さんは日本の伝統工芸に興味を持ったのでしょうか。

松田さん:実はそこで、私は日本の文化に救われたんです。
現地の学生の中には、アニメや食文化などの日本の文化を好む人も多く、日本人だというと興味を持って話しかけてくれる子が沢山いました。
その経験から日本の文化の偉大さに気づきました。
日本人であることが嫌でアメリカに留学したはずが、逆に日本人であることの誇りを知って、日本に帰ったというわけです。

―ふむふむ
それで伝統工芸に携わりたいと思ったのですね。

松田さん:いえ。実は今のお仕事にたどり着くのは、それからもっと後の話なんです。

高校卒業後、松田さんは立命館大学に入学し、英語の強化プログラムを履修しました。
そこで出会ったカンボジアの先生の影響で途上国の開発経済と人の幸せの結びつきに興味を持ち、在学中にタイに留学しました。
現地で、開発が必ずしも直接的に人の幸せに関与するとは限らないと気付き、考えが大きく変わったそうです。

松田さん:タイから帰って、“私にできることは?”っていうことを何度も考えていました。
そして、世界とか大きいところでなく、自分の周りの人の日常の小さな幸せを作りたいという結論にいたりました。
この頃から起業は考えていましたが、何をしようか未定の状態でした。
“自分の好きなファッション+人に幸せを届けられるもの”というところで、ブライダルなんかも真剣に考えてましたね。
そんな中で、京都の伝統工芸とフランスのオートクチュールの刺繡のコラボ企画の番組をみて、これだと思いました。
それが今のお仕事にたどり着いた最終的なきっかけでした。

伝統工芸の業界では、圧倒的に消費者と生産者の仲介役が足りていません。
松田さんは、だからこそ自分が使い手と作り手の間に立って使い手にストーリーを伝えながら、使い手が求めるものを作り手と考えていきたいと言います。

伝統工芸品と聞くとどうしても高価で非日常的なものに感じる人も多いでしょう。
しかし松田さんがプロデュースした品物は工芸品の良さも残しつつ、普段身に着けても全く違和感がありません。

職人の思いと暖かみがこもった伝統工芸品を、いつものコーディネートにプラスしてまちを歩く。
それだけでなんだかわくわくしてきそうです。

松田さん:確かに今までも伝統地場産業を現代の生活に合わせようという商品開発はあったけど、少しなんだか野暮ったい、ダサいと言われてしまうことが多く、若い女の子が気軽に普段使いできるものってなかなか無かったんですよね。
素材やプロセスの工夫や、際に使用してもらいたい世代の子達にアイデアを出してもらうだけで、ファッショナブルで現代の若い世代にも受け入れられる新しいものが生み出せると思うんです。
ファッションのトレンドと若い女性の好みに合った西陣織の全く新しいブランドで、私だから生み出せる新しい風を吹かせていきたいです。

伝統工芸の明るい未来を描く松田さんの表情からは、これからの課題の解決に燃える闘志と矜持が感じられました。

職人として生きる|菅清流

なにかの職人になってみたい。
黙々と自分と作品とだけの時間を永遠と味わう人生を送りってみたい。
ひそかにそんな思いを持つ人も、少なくないのでは?

京都北白川にあるガラス工房「ほのお」
色とりどりのネオン菅が並ぶ工房で、一際輝くガラスペン。
ガラスペンに興味のある人の中で、菅清風ときいてピンとくるかたもいるのではないでしょうか。

今回私は、硬質ガラスペン職人の菅清流さんに、ガラスペンの魅力と、大学時代に職人としてガラスペンづくりに一生を捧げる決意をした経緯について、お話を伺いました。

一日に作ることができる本数は多くても4本と、一本一本に大変根気のいる作業を要するガラスペンづくり。
その魅力とは、一体?

菅さん:私が思うガラスペンづくりの魅力は、ガラスの性質の奥深さにあります。
ガラスが溶けるときの、あの特有の感覚に魅了されました。

また、時間をかけ、魂を込めればこめるほどお客さんの喜ぶ顔が浮かび、それが一番の励みになります。

こちらが、菅さんが作ったガラスペン。
実際に試し書きをさせていただきましたが、手作りのガラスペンでしかだせない書き味と、ガラスならではの見た目の美しさにうっとりします。

菅さんは、小学生の頃から祖父である菅清風さんの工房によく訪れ、ガラスやネオン菅に馴染みがありました。
小さい頃からものづくりが大好きだった菅さんは、夏休みの自由研究もよく工房で作っていたそうです。

ガラスの工房で働くことを本格的に考え出したのは、高校時代だったそう。
当時はガラスペンよりネオンサインに興味を持ち、ネオン菅の勉強をしていたそうです。

その後は、ガラスペンの宣伝のため、情報デザインの大学へ入学しました。
菅さんは大学に通いながら工房でネオン菅の勉強は継続していましたが、より繊細なで美しいガラスペンへの興味が増していました。

菅さん:その時初めてガラスペンを作ってみると、ものすごく面白かったです。
そこからガラスペンの魅力にはまってしまいました。
両親からの反対もありましたが大学を辞めて、そこからはガラスペン一本で今に至ります。

その選択に、不安はなかったのですか?

菅さん:もちろん、不安だらけでした。
でも、一度きりの人生ですから。
私は、会社勤めの仕事をして人から感謝されることより、いいものを作ってお客さんに直接喜んでもらえることに魅力を感じました。
必ずしも、安定=正解とは限らないですからね。

安定や無難さより、自らの素直なトキメキに一生をかける決意をした菅さん。
そんな菅さんの、今後の目標とは?

菅さん:師匠から受け継いだものだから、ガラスペンをより進化させて残す立場としての責任は感じています。
発信の方法や売り方を今の時代に合わせながら、受け継いだ質は落とせません。
歴史ある伝統工芸として何代も何代も継承して、進化させ続けていきたいです。
100、200年後に素晴らしいガラスペンが或るために。

確かに、職人になるという決断はメジャーではないし不安も伴うでしょう。
それでも、好きなことに没頭し、素晴らしい継承品のバトンの渡し手にもし自分がなれたとしたら、とても素敵なことではないでしょうか。

大学を卒業したら、就活してどこかの企業で働こう。
これももちろん一つの決断ですが、実は気づかないところにも、将来自分が輝ける最高の選択肢が転がっているかもしれません。

良い!と思ったことは自信を持って発信してみる|庄司賢吾・庄司真帆

アイキャッチ逗子記事

こんにちは。カッシーです。

皆さんは何曜日が好きですか?
私は金曜日と土曜日が好きです!
次の日がお休みという心の解放感がたまりません。

今回私は土曜日だけの珈琲店、「アンドサタデー/珈琲と編集と」を開くご夫婦に会いに逗子に行ってきました。

土曜日だけの珈琲店のれん

この日はちょうど逗子海岸映画祭の時期。
今年で10周年を迎え、期間中の来場者は1万人を超えるという大変盛り上がるイベントです。

残念ながら取材日は雨が降ってしまいました…。
行きたかった!

時間まで逗子の町を散策。
近所のおばあちゃんと「今日は冷えるわねぇ。」なんておしゃべりをしながらゆっくりと時間の流れる逗子の朝を感じていました。

逗子の海

朝の海もなかなか良いものです。

さて、そんな逗子でアンドサタデーを営むご夫婦。
庄司賢吾さんと庄司真帆さん。
コーヒーをいただきながらゆったりとお話しを伺いました。

アンドサタデーマグ

コップのデザインがとても素敵!

大切にしていた時間を共有する空間、アンドサタデー

庄司さんたちとお話し

東京で働き、都心に住んでいた庄司さんご夫婦。
もともとお店を持ちたいという気持ちがあり、東京よりも自由な暮らしができるのでは、と島に住みたかったのだとか。
今でも島が好きで旅行にもよく行くそう。

真帆さん
「東京で働いてた頃は、家と職場の往復の毎日でした。
島にも行きたかったけど、仕事などの関係ですぐに島に行くことはできなかったんです。」

逗子に引っ越したのは転職がきっかけ。
やりたいことを見つけ、転職をすると同時に暮らしも見つめなおした。

“仕事が終わったら早く家に帰りたいなって思える場所、それが逗子”

逗子は東京まで1時間。
東京で働きながら多くの人が暮らしている町。
東京の仕事を諦めなくて良い。
海辺の町も好きだと話す。

島暮らしではないけれど、今の庄司さんご夫婦の暮らし方にぴったりの街だったのだろうなと感じた。

暮らしを見つめなおした庄司さんご夫婦は、逗子に引っ越しても変えたくない大切な時間があった。

それは、週末にふたりでゆっくりとコーヒーを飲んだりリラックスして過ごす時間。

逗子に引っ越した当初、週末にコーヒーを飲んで過ごせる場所は駅前のスターバックスぐらいしかなかったという。

だったら自分たちでつくろう!と作ったのがアンドサタデーである。

カフェが好き。というよりは、ゆっくりと過ごすような時間や空間を大事にしているそう。

真帆さん
「○○屋さんっていうよりは、みんなと空間を共有するみたいなことをやってきたかな。」

働く場所、住む場所だけでなく、大切にしている時間はなんなのか、暮らしの中でほしい空間を自分たちでつくってしまったのだ。

自分たちの暮らしを自分たちの手で作っていく。
当たり前のようで実はみんなできていないのかもしれない。

アンドサタデーは庄司さんご夫婦の大事な暮らしの時間を共有させてもらっている素敵な空間に感じた。

理想の週末ってなんだろう?

アンドサタデー看板

アンドサタデーという名前には、土曜日という限定感と、土曜日と、私たちと、みんなと、コーヒーと、という”共に”という想いがこめられているのだとか。

まさに素敵な週末を誰かと共有しているようなイメージが伝わってくる。

真帆さん
「背伸びしてくるとか、おしゃれしてくるところじゃなくて、日常の中で土曜日をゆったりと過ごしてもらえる空間にしてる。」

と真帆さんの話すように、店員さんとお客さんという関係よりももっとラフな近い関係でお話しできる雰囲気。

真帆さん
「2人でやってたコーヒータイムをみんなで共有している感じです。
最近は良く来るお客さんに部室みたいって言われたんだ(笑)」

たしかに取材中も道行く人が声をかけたり、お客さんもお客さんというよりはお友達が遊びに来たよう。明るく賑やかな空気が広がる。

アンドサタデーとお客さん

くつろぐお客さん

顔見知りでなくても、アンドサタデーにいるとまるで知り合いだったかのように、お客さん同士の距離も近くなる。

庄司さんご夫婦は、アンドサタデーという場を開いたことで沢山の繋がりができたことが幸せだという。

逗子に来たときは知り合いが居なかった庄司さんご夫婦。
お店というスタイルでやっていると、アンドサタデーの庄司さんね、と呼んでもらい逗子の町に溶け込みやすくなったのだとか。

場にこだわらない、新しい活動の挑戦

毎日に土曜日をデザイン

アンドサタデーは、今年クラウドファンディングに成功。
“ Everyday like Saturday ”「毎日に、土曜日を。」という想いで、新しい挑戦を始めている。

場というものにこだわらず、コーヒーと編集というユニットとして。
土曜日を概念として広げて、私たちの想いをアウトプットしていく。
活動の幅を広げていくのだとか。

アンドサタデーは「深夜食堂」、「親子茶論」、「日曜商店」、「土曜日だけの珈琲店」と土曜日にこだわらない形でも展開を考えているそう。

真帆さん
「町の人が東京に行かなくても楽しめたり、そういう暮らしを楽しめたら良いなって。」

と話す真帆さん。
アンドサタデーはあったら良いなという空間にどんどん形が変わっていく。

賢吾さん
「場を持つって一見非効率な今の時代。
でもそこが面白い。
オンライン上では出会えない人と出会えて、強い繋がりで出会えて、次の仕事に繋がったりとか。
この場所があって良かったと思う。」

賢吾さんが話すように、強い繋がりというのは大事だと思う。
1つの形にこだわらなくても、アンドサタデーという庄司さんたちの持っている軸があれば形が変わっても大事なことは伝わる。とてもわくわくする面白い活動だと感じた。

誰にも言えてない考えはないだろうか、ぼやいてみることの大切さとは?

庄司さんご夫婦

真帆さんは東京での仕事やスキルをどうやってアンドサタデーに還元するか、さらには、仕事以外で関心のあることをどうアンドサタデーに結びつけるかを考えて活動しているのだとか。

賢吾さんは、暮らしの中で無理をしないこと。
自分たちらしく自然体でいることを大切にしていると話す。

仕事で得ることのできるスキル、仕事ではできないけれど関心のあること。
庄司さんご夫婦は良いバランスで活動をしているんだということが良く分かる。

バランスと言うと、賢吾さんと真帆さんのご夫婦のバランスもとても気になるので、お互いについてインタビューをしてみた。

賢吾さんから見て真帆さんはどんな方ですか?

賢吾さん
「誰からも愛される。場づくりだとかは天職だと思います。」

とても納得。
真帆さんはきらきらとした笑顔が印象的。
一緒にいるだけで明るくなれる。
まさに愛される方だと思った。

真帆さんから見て賢吾さんはどんな方ですか?

真帆さん
「優しくて雰囲気が柔らかい。
だけどすごく頭の中で考えることが得意。
ちゃんと頭でプランニングしていて、それは私にない部分だから賢吾君がいなかったら今のアンドサタデーにはなってなかった。」

インタビューするとお二人からとても素敵な回答をもらうことができた。
ご夫婦はどちらが欠けても今のお店は出来ないと笑う。

イラストは真帆さんが書いて、写真やデザインなどは賢吾さんが行う等、それぞれが得意なことを活かしている。

今でこそ自分たちの活動を多くの人に発信し、活発に活動をされているが、真帆さんは昔、周りからどう見られるかが怖くて、自分の中で固まってない考えは人に言えないタイプだったという。

例えば、アンドサタデーでは賢吾さんの考えで、イベントのビジュアルを雑誌のようにデザインしている。

真帆さんにとっては斬新なアイデアで躊躇したのだとか。

イベントデザイン

しかし実際に作って発信すると多くの人からの好評の声。

真帆さん
「賢吾君と活動する中で、自分たちで胸張って自信もって発信していくことの大切さに気づくことができた。
大事なパートナーです。」

と、きらきらの笑顔で真帆さんは話してくれた。

自分が良いと思ったことは誰かに話してみたり発信して、反応をもらっていくことが大事。

やってみないと分からないっていう精神がここにはある。ぼやいとくのは大事かも。
と話してくれた。

真帆さんと賢吾さんはこれからもアンドサタデーで想いを形にしていくのだろう。

庄司さんたちとカッシー

最後に庄司さんご夫婦の思う理想の週末を改めて聞いてみた。

「1週間で一番リラックスできる日。
だけど明日はどこに行こうかワクワクして、活動的にポジティブに思えるのが土曜日かなって…。
そんな気持ちで過ごせる土曜日が理想的で良い。」

とても共感できた。
何かに焦るわけでもなく、明日も休みだとリラックスできる時間。
思い思いの週末をアンドサタデーでラフな会話とコーヒー片手に楽しむお客さんたち。
アンドサタデーはまさに理想の休日を過ごすことのできる空間である。

考えているだけでは何も始まらない。
どうやってアウトプットしていくのか。
自分一人で難しいのならば、誰かにそっと話してみる。

もしかしたら、予想を超える素敵な形となって多くの人に想いを伝えていけるかもしれない。

選択の方法は人それぞれ。
自分なりの形に自信を持って発信していくと、共感しくれる誰かが現れるかもしれない。

そんな大切なことをアンドサタデーで教えてもらいました。

“あなたの理想の週末はどんな週末ですか?”

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▼リンク▼

【アンドサタデー/珈琲と編集と】

太鼓職人|東太鼓工房

太鼓職人

千葉県香取市の伝統的工芸品、佐原太鼓。明治元年創業の「東太鼓工房」を引き継ぎ、営むのは、四代目の新治さんと五代目の龍彦さん。胴づくりや皮の加工、張り上げといったすべての工程を手作業で行うため、音の高低などの細かな要望にも対応できるのが特徴だ。見よう見まねだけでなく、創意工夫しながら伝承されてきた職人の技。その技術は重厚な音となって、地元の「佐原の大祭」をはじめ、数々の場面で響いている。

傘職人|槙田商店

傘職人|槙田商店

江戸時代末期の慶応2年(1866年)に創業し、150年以上の歴史を持つ槙田商店。山梨県発祥の伝統的織物「甲斐絹(かいき)」の生産にはじまり、その経験を活かして、傘づくりを手がけるようになった。素材の選定から行うデザイン。富士山の雪解け水で色鮮やかに染まった、12,000本の縦糸と横糸によるジャガード織。1mmにこだわった正確な裁断や縫製、組み立て。一連の工程を手がける職人たちの技術や、蓄積された膨大なアーカイブが、品質と美しさとを裏打ちしている。

大学時代、旅のなかでみつけた出会い | 宮田サラ

高円寺アパートメント1階、まめくらし研究所

おしゃれなハンドメイド雑貨などが並ぶお店「まめくらし研究所」の窓から顔を出し、子どもたちと穏やかな笑顔でふれあっているこの方こそ、今回インタビューさせていただいた宮田サラさん。

宮田さんは、まめくらし研究所の店主であり、まめくらし研究所がある賃貸住宅「高円寺アパートメント」を、住み込みで運営するコミュニティーマネージャー(通称 女将)でもあります。

高円寺アパートメントは、1階に飲食店が2戸、店舗兼住宅が4戸、住居が44戸ある団地のような賃貸住宅です。
高円寺アパートメント自体は、株式会社ジェイアール東日本都市開発がオーナーで、宮田さんが務める株式会社まめくらしが委託を受けて、住人同士や地域の方々との関係性を育む場づくりをしているそう。

宮田さん:人生で一番過ごす時間が長いのはきっと自分の家だと思うの。
その家に対する諦めというか、ただ職場から近いとかの理由じゃなくて、もっと住人同士の人間関係だったり、その住宅自体に魅力を感じられる暮らしを提供したいと思って活動しています。
高円寺アパートメントの運営以外にも、「大家の学校」という場づくりを学ぶビジネススクールを企画運営しています。

宮田さんは大家の学校で、大家さんの意識や行動を変え、関係性を育む暮らしができる住宅をつくる人を増やそうと活用しています。

高円寺アパートメントは、一階が店舗、二階が住居の構成で、宮田さんは一階の店舗で週に三日程度、ハンドメイドの雑貨屋を開きながら住み込みでアパートメントの運営を行っています。

宮田さん:今の仕事は、自分が本当にやりたいことというか、自分の問題意識、思いにあった仕事かな。
だから仕事を自分ごとにできるし、すごくやりがいも感じている。

そういきいきと話す宮田さん。

普段の宮田さんのお仕事の様子を拝見させていただきましたが、住人の方々と話し込んだり、施設内の芝生で遊ぶ子どもたちやそれを見守るママさんたちと談笑するサラさんは、なんだかとても輝いてみえました。

もし私もこんな風に、自分の仕事と暮らしを心から楽しんで暮らせたら、どんなに幸せなんだろう。

それって、本当に素敵なことだと思いませんか?

今回はそんな宮田さんが、自分が輝けるお仕事に出会った大学生のころに遡って、今の暮らしの秘訣を教えていただきました。

大学時代、全国を旅してみつけた出会い

宮田さんが大学一年のときは今している仕事に全く興味もなく、大学の講義とサークルとバイトが生活のすべてだったといいます。

しかし、二年時に参加したゼミをきっかけに、その生活は大きく変わったそう。

そのゼミは、何かプロジェクトをするのではなく、大学の外に出てさまざまな活動に参加し、さまざまな人に会うことに重きを置いた内容でした。
そこで出会った学外の大人たちの影響で行動範囲や考え方の幅が広がったのだとか。

最初は都内で活動していた宮田さんですが、次第に全国に足を延ばすようになり、2年生の時にはバスで東北各地にボランティアに行くプロジェクトにも参加したそうです。

宮田さん:東北で出会った人たちにすごく衝撃を受けたのを覚えているな。
全然地域おこしの専門じゃない人、例えば普通にその辺の畑で働いてるおじいさんおばあさんが町のことをすごく真剣に考えていたんです。

原因はどうであれ、自分のまちのことをこんなに真剣に思えるって、すごいことだなって。

考えてみたら、私自分の地元の岡山のこと全然知らなくて。
だから、もっと岡山のことを知ろう!と思って、三年生のはじめに岡山でひとり旅をしてみたんだ。

そしたら、住んでたときには知らなかった、面白い場所、町づくりしているところ、地域を盛り上げようと頑張っている人、知らなかった魅力的で面白いものやひとに出会ったの。

でもそれって、岡山に限ったことじゃないと思って、いろんな地域の面白い人に会いに行く旅を始めたんだ。

その中で出会ったひとりが、豊島区で活動していた今のボスの青木純です。
ボスは賃貸住宅の大家さんで、単なる部屋を貸すだけの大家さんじゃなくて、住人同士の関係性づくりを丁寧にして、住人やまちの人たちの暮らしを育てていました。

サラさんはそれまで、東京では地方のような人との関係性にあふれた理想の暮らしはできないと思い込んでいました。
しかし、青木さんと出会い、東京でも理想の暮らしができるだと実感したと言います。
そして当時4年生だった宮田さんは、青木さんの育てる暮らしの場に共感し、青木さんに誘われたこともあり、一緒に働くことになりました。

旅の末にみつけたもの、秘訣は直感と好奇心

― 宮田さんが今の仕事をみつけることができた、一番の秘訣とは?

「私の場合、大学1年生は大学・サークル・バイト以外の活動の選択肢がなくて、ゼミに入ってからも2年生のときは何かの活動に参加するだけで受動的だったけど、徐々にフットワークを軽くして、興味あるものに手を伸ばすようになって、だんだん行動範囲が全国になっていました。
そして、枠にとらわれない働き方をしている人とたくさん出会ったお陰で、そんな働き方が私にとってはマジョリティになっていました。
だから、いわゆる就活はしないと決めて、自分ならではのやり方で卒業後の道をみつけられたんだと思います。

最初から全国に旅するとかは難しいけど、自分で徐々に外に出ていけるようになれば、今は手が出しづらいものも、そんなに大きな一歩には感じなくなる。

大学生って色々考える時期だけど、やりたいことを無理に探す必要はないと思うし、無理にひねくりだしたやりたいことは途中で挫折すると思っています。

悩みながらでもいいから、ちょっとでも会ってみたいとか、興味あるなと思った人がいたらその直感と好奇心を大切にして会いに行ってみるとか。
会ってみたい人に会えるのって、学生の特権だと思います。
私もその特権、すごく使ったし。(笑)

そうやっていろんなものに触れて、出会って、選択肢を増やす時期が大学生なんじゃないかなと思います。」

誰もが、自分を見つめなおして生き方を悩むであろう大学時代。
きっとその短い時間の中で、足踏みをしている暇なんて無いのでしょう。

これからの人生が輝くチャンスは、これから踏みだす一歩の先にあるのかもしれません。

5月20日(月)Hills Breakfast Vol.94 にゲストスピーカーとして登壇しました

5月20日(月)、
ヒルズカフェ/スペースにて
Hills Breakfast主催「Hills Breakfast Vol.94 by PechaKucha」に
編集長 大牧がゲストスピーカーとして登壇しました。

Hills Breakfast Vol.94

テーマは「伝えるとはどういうこと?」

自らが選んだモノ・コトを、
志高く追求するスピーカーの方たちが登場するなか、
製硯師 青栁 貴史さんとともにお話をさせていただきました。

朝早くの時間から会場にお越しいただいた皆さま、
本当にありがとうございました!

Hills Breakfast

Hills Breakfast2

Hills Breakfast

<イベント概要>
【日時】2019年5月20日(月) 7:30開場 8:00-9:00
【場所】ヒルズカフェ/スペース

vent organized by 森ビル(株)+六本木ヒルズオフィスワーカー
Breakfast supported by だし茶漬け えん

【MC】Kumika Minagawa
【Speaker】鈴木 香里武、田中 美咲、秋吉 浩気、青栁 貴史/大牧 圭吾、
福澤貴之+諸星智也+油井俊哉

【ホームページ】http://hillsbreakfast.roppongihills.com/event/volume_94
【Facebook】https://www.facebook.com/events/428368794593614/
【twitter】https://twitter.com/hillsbreakfast

ヴァイオリン職人|平原ヴァイオリン工房

ヴァイオリン職人|平原ヴァイオリン工房

平原勝己さんがヴァイオリン職人の道を志したのは、大学を卒業し、社会人になってからのこと。イタリアでの修行の後、帰国し、茨城県に工房を開設した。時間が経つほど熟成され、丁寧にメンテナンスをすれば、何百年も奏で続けることができるヴァイオリン。古い楽器を修理・調整をする時には、かつてそれを手がけた職人の技量がよく分かるという。きちんとした仕事を未来に残したいと、緑に囲まれた工房で、繊細な音色を響かせる。

「子どものためのニッポン手仕事図鑑」ワークイベントを開催しました!

2019年5月6日(月)幕張 蔦屋書店にて、
書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催いたしました。

製硯師 青栁 貴史さんを講師に迎え、
親子で参加できるワークイベントと、
青栁さん・ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧 圭吾の両名による
トークイベントを行いました。

参加型ワークイベントでは、
参加した子どもたちが製硯師 青栁さんの弟子になり、
実際に本物の硯を研ぎ石で研ぐ工程を体験。

トークセッションの質疑応答タイムでは、
普段はなかなか聞くことのできない、
手仕事や職人さんについての質問やお話が多く飛び交い、
観覧者のみなさまも、
うんうんと大きくうなずきながらその様子を楽しんでいらっしゃいました。

イベントにお越しのみなさま、
幕張 蔦屋書店のみなさま、
オークラ出版のみなさま、
誠にありがとうございました!

書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催1

書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催2

書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催3

書籍「子どものためのニッポン手仕事図鑑」特別イベントを開催4

「ニッポンものづくりフィルムアワード」作品の応募受付を開始いたしました

ニッポン手仕事図鑑初の映像コンペティション、
『ニッポンものづくりフィルムアワード』にて、
作品の応募受付を開始いたしました。

日本全国にいる、
高い技術と情熱を持った才能ある映像クリエイターたちが、
世に出るきっかけを作りたい。

一次審査を通過した作品はすべて、
「ニッポン手仕事図鑑」にて公開いたします。

グランプリ受賞作品は
『TOKYO MX (地上波)』で放映!
さらに、受賞者には“サプライズ特典”も!

作品募集期間は、
2019年4月26日(金)~ 8月31日(土)
※応募締切8月31日(土) 23:59まで。

みなさまのご応募をお待ちしております!

アワードの詳細・作品の応募については以下をご覧ください。
https://nippon-teshigoto.jp/award2019

ニッポンものづくりフィルムアワード

ニッポンものづくりフィルムアワード 作品の応募受付を開始いたしました

ニッポンものづくりフィルムアワード 2019年4月26日(金)より作品の応募受付を開始いたしました!

日本の「ものづくり」「手仕事」にフォーカスした、ドキュメンタリー映像作品を広く募集いたします!
年齢、個人・グループ、プロ・アマチュア、国籍は問いません、応募数の制限なし。

作品募集期間は、
2019年4月26日(金)~ 8月31日(土)
※応募締切8月31日(土) 23:59まで。

みなさまのご応募をお待ちしております!

詳しい応募要項は >こちら

TURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!

2019年4月24日、TURNS × ニッポン手仕事図鑑 meeting
『ここからはじめる! 顔出しで伝える勇気のつくり方』を開催いたしました。

「自分の言葉を伝える勇気」をテーマに、
人と地域を結び、移住を応援する雑誌「TURNS」プロデューサーの堀口 正裕氏と
ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧がトークイベントを開催いたしました。

二人のトークセッションのみではなく、
イベント参加者が匿名でなげかけた質問を
リアルタイムでスクリーンに映し出し、2人に回答をしてもらうコーナーも。
「地方を仕事をする上で、何が一番大切ですか?」
「会社に所属した上で個人が発信することと、個人だけが発信することの違いはありますか?」など、
参加者の方々から、次々と質問や意見があがりました。

トークセッション後は、参加者1人ひとりのプロフィール写真撮影を
ヘアメイクデザイナーの八木香保里さんがヘアセットをした上で、
ニッポン手仕事図鑑のフォトグラファー 小黒が撮影をしました。

参加者からは、早速、プロフィール写真を変えられた方や
「これからの情報発信の参考になりました!」という声もいただけました。

こちらのイベントは第二弾も開催予定!
これからの展開に乞うご期待ください。

TURNSの皆さま、参加者の皆さま、
本当にありがとうございました!

イベントTURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!1

イベントTURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!2

イベントTURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!3

イベントTURNS×ニッポン手仕事図鑑meetingを開催しました!4

「ふたりごと図書室 Vol.1」を開催しました!

4月21日(日)、ふたりごと文庫が開催するトークイベント『ふたりごと図書室』を開催いたしました。

“ふたりごと図書室”は
「ふたりごと文庫」が運営するイベントで、
ゲストの方をお呼びし、直接その方の想いや活動のきっかけを

参加者みんなでシェアするトークイベントです。

第一回目は70seeds store(マチナカ製図室)をお借りしての開催。
今回のゲストは、パラレルキャリアで活躍し、多拠点生活を送る守屋真一さん。
ふたりごと文庫としては、初めてのイベントとなりましたが多くの方に集まっていただきました。

ふたりごと図書室という名に合った、学校でみんなでワイワイ喋っているような雰囲気。
アットホームであり、とても刺激的なお話ができる、楽しくて充実した時間になりました。
第2回目の開催もたくさんの方々に参加していただけることを、楽しみにしています!!

イベントふたりごと図書室1

イベントふたりごと図書室2

イベントふたりごと図書室3

イベントふたりごと図書室4

まずはやってみること。やりながら見えてくるものがきっとある。|岩本秀央

岩本秀央さん

こんにちは
かっしーです!

みなさん、ゲストハウスってご存知ですか?
泊ったことはありますか?

ゲストハウスはドミトリーという1つの部屋を複数の人たちで泊る部屋があったり、宿泊者同士やスタッフの方たちとの交流が生まれやすいのが特徴。

比較的安価な為、外国人観光客の方も多く利用し、多国籍交流ができたりもします。
ホテルとはまた違った良さがあるのがゲストハウスです。

今回私は、毎日イベントを開催しているという楽しそうな「ゲストハウスFete」!
の運営を行う岩本秀央さんにお話しを聞きに、両国へ行ってきました!

ゲストハウスFete

岩本秀央さん、以下ヒデさんと呼ばせていただきます!

両国に到着!

両国といったら…

お相撲さんポーズのかっしー

これでしょう…!
(何をやっているんだ私は)

なんて両国の街をのんびりと歩いていると、

みつけた!ゲストハウスFete!

Feteの外観

外観がとてもかわいい!

Feteのとびら前

では、おじゃましまーす!

ちょうどヒデさんはスタッフさんの賄いを作り中。
Feteの中は暖かい日が差し込んでいて、スタッフさんもとても穏やかに過ごしています。

ヒデさんは初対面の私に、こんにちは~よろしくね~っとまるで知り合いのように迎え入れてくれて、すぐに自宅のリビングのような空気感に包まれました。

そんなFeteでゆるりとお話し。

ゲストハウスに出会うのはしばらく後、何よりもサッカーが好きな少年だった

ヒデさんインタビュー様子

4歳ごろから高校生までずっとサッカーをしていて、大学もサッカーで入れるだろうと勉強もしてこなかったというヒデさん。

しかし、膝の怪我が原因でサッカーができなくなってしまう。
進学は動物の専門学校のAOを受けて入ることに。

でも、なんで動物の専門学校を選んだのだろう。

ヒデさん
「毎日サッカーの帰りに野良猫と遊んでたから、猫興味あるから動物好きかもしれないなって思って動物の専門学校受けたんだ。」

野良猫と遊んでいたのが進学に結びつくとは…

ヒデさんは動物理学療法学科という当時比較的新しかった学科に入り、2年の時はイルカのトレーナー、3年の時は動物園の飼育員をしていた。

医療、トレーナー、飼育と幅広い。
その中から就職したい場所は見つからなかったのだろうか。

ヒデさん
「専門学校3年になったら膝の怪我治ってて、あれ?これサッカーできるなって。
就職先決める2週間のインターンシップは動物の先進国ドイツ行ってきますって言ってサッカーしてた(笑)」

やっぱりサッカーがやりたい!と思ったヒデさん。
卒業後、半年でコンディションを整えてドイツに向かう。
ヒデさん、この時22歳。

周りの人とか驚いてなかったですか?

ヒデさん
「驚いてた驚いてた。
みんな意味わかんないって。」

そうですよね、全然動物関係ないですもんね。
国際交流とかの興味はなかったんですか。

ヒデさん
「うん。英語も全くしゃべれなかったし。
でもドイツ行ったからには日本と違うことをしたいとは思ってたよ。
ドイツのチームは日本人が多すぎて日本と変わらなかった。
だから日本人いなさそうなところ行こうと今度はクロアチアに行ったんだ。」

クロアチア?!
確かに日本人少なそう。
それにしても、ヒデさんの決断力が凄まじい。

リスクを負いすぎずに楽しいことをやる。やってみて見えたものとは?

クロアチアの世界遺産

やりたいことをすぐに見つけられない人もいると思いますが、ヒデさんはすぐにやりたいことがピンとくるんですか?

ヒデさん
「ピントはこない。
興味があったり、楽しそう!
って思えることをまずやってみる。
やりながら現実が見えてきたり、もっとやりたい突き詰めたいと思えることが見えてくる。」

なるほど。
ピンとこなくても、まずやってみることが大事なのか。

ただ、私にはまだその勇気はなくて、ながながと悩んでいるうちに古い気持ちになってしまう。

ヒデさんは長い時間悩んだり迷ったりしないのだろうか。

ヒデさん
「長い時間迷うことはないかな。
人の相談聞くの苦手で、自分が迷わないから(笑)
リスクを負い過ぎずに楽しいことをやる。」

人の相談を聞くのが苦手と話すが、必ずしも言葉で投げかける必要はないのかもしれない。
ヒデさんのすぐに行動を起こす姿や活動を見て、自分もできるかもしれない、頑張ろうと思える人は絶対にいるはずだと感じた。

そんなヒデさんがゲストハウスに出会ったのはクロアチアでのこと。

ヒデさん
「クロアチアについた時飛行機の中で財布すられてお金全然ないし、言葉も分からなくて安い宿探したら、日本人夫婦が経営しているゲストハウスが見つかったから、助けてもらおうと思って行ったのが初めてゲストハウスに入ったきっかけ。」

ゲストハウスに出会ったきっかけはとんだハプニングである。

ヒデさん
「実は日本人夫婦ハネムーンに行っちゃって、クロアチア人のバイトの人1人しかいなかったんだよね。
でもその人がすごく良い人でいろいろ調べてくれたり、宿泊客の人も世界遺産とか連れて行ってくれて優しかった。」

世界遺産に行く途中のバスで携帯を忘れるハプニングもあったらしい。

携帯を落とした時も帰りにバスの停留所によると、行きで隣に座っていたクロアチアの人がヒデさんの携帯を持ってずっと待っていてくれたのだとか。

クロアチア世界遺産とヒデさん 世界遺産プリトヴィッツェ国立公園にて

ヒデさん
「ゲストハウスの人だけじゃなくてクロアチアの国民性の良さもすごく感じることができた。」

そこではまだゲストハウスをやりたいとは思わなかったんですか?

ヒデさん
「まだサッカーがやりたかったからね。
その後、宿泊していたオーストリア人の子からオーストリアのサッカー面白いよって言われてオーストリアに行ったんだ。」

今度はオーストリア?!
オーストリアに行くためにオーストリアのサッカー協会の人にメールを送って、広場でリフティングのパフォーマンスをしてお金を貯めたのだとか。

決断力はもちろん、それをするために今何をすれば良いのか自分で考えてすぐに行動できるのがすごいのかもしれない。

オーストリアのサッカーはどうでしたか?

ヒデさん
「オーストリアで元代表クラスの人とサッカーをして圧倒的なレベルの差を感じた。
この歳からなら結構厳しいって感じて日本に帰った。
切るときはすぐ切っちゃうから。」

ヒデさんは実際にやってみないと出会うことのなかった現実にであったのだ。
やる前に諦めるのでなく、実際にやってみたからこそ、すぐに切り替えることができたのかもしれない。

助けてくれたのは自分でつくってきた人脈だった。

朝日とヒデさん

日本に帰ってきたヒデさんは、さてこれから何をやろうという状態。
この時ヒデさんまだ23歳。その状態でヒデさんは何を考えたのか。

ヒデさん
「自分がやったことないし、やるわけがないと思っていることに挑戦しようと思った。」

確かに何かやりたいことがない時にしかできないことってあるのかもしれない。
この後ヒデさんは俳優事務所に履歴書を送って3か月ぐらい俳優業をしてみたり、何をしようか考えながらバイトをしていたのだとか。

ヒデさん
「なにしようか考えてたらクロアチアのゲストハウス思い出して、あれ面白かったからゲストハウスに就職しようと思った。」

ここでようやくゲストハウスにたどり着いたのだ。
ヒデさんはゲストハウスに就職すべく多くのゲストハウスを調べたり、直接行ってみたり。

ヒデさん
「クロアチアのゲストハウスは誰がスタッフか分からない。
それでいて成り立っていた。
日本にはそんなところはなくて窮屈に感じたから、じゃあ自分でゲストハウスを作ろうって思ったんだ。」

それからヒデさんはいろいろなゲストハウスのラウンジでイベントを主催し、ゲストハウスを運営する上での情報を集める活動を行ったのだそう。

するとあるゲストハウスのオーナーの方から経営が危ないから新しくこの場所でゲストハウスを運営してくれる人を探していると声がかかる。
一度は断るものの一般公募に出た時、ついにやってみることに。

プレゼンを行うと見事ヒデさんに経営譲渡してもらえることに決定!

どんなプレゼンをしたんですか?

ヒデさん
「その時PC持ってなかったからスケッチブックにボールペンでその宿がなぜだめだったのか、良い点も悪い点もその宿に対するレビューを読んで一個一個矢印で改善案とかを羅列して終了(笑)」

イメージを書いて、数字的なことは書かなかったヒデさん。
レビューという実際の声に真摯に向き合って考えるのは、説得力が強かったのかもしれない。
それにしてもスケッチブックとは驚き!

ヒデさん
「ゲストハウスやるって決まって2か月後がオープンだった(笑)
でもオープン準備を手伝うって来てくれた人がいっぱいいたんだ。
自分が主催したイベントに来てくれた人とか、オーナーさんとかも手伝ってくれたんだよね。」

Feteペンキ塗り

ヒデさんはゲストハウスを自分でやると決めてから数々の旅イベントなどに参加し、知り合いを増やしていたのだそう。

ヒデさんいわく、ゲストハウスをやる!と色々な人に宣言してから早い段階での実現だったため、集まりが良かったのだとか。
まさに、ヒデさんを助けたのはヒデさんが今まで活動した中での人脈なのだ。

Feteを始めたヒデさん、24歳である。

大事にしていることは人との出会い。ゲストハウスと決め切らず、空間として捉える、とは?

Feteでのゲスト同時の様子

ゲストハウスを実際にやってみて、改めてヒデさんの思うゲストハウスの良さとは何でしょう?

ヒデさん
「普通に暮らしてたら絶対に会わない人と会える場所。
その時いる人の組み合わせによって毎回何が起きるか分からないのがゲストハウスの良さかな。」

ヒデさんは人と人との出会いを大事にしていた。
ヒデさんのゲストハウスで恋が生まれることもよくあるのだとか。

ヒデさん
「イベントは毎日やってる。
あんまりイベントの内容とかは決めてなくて、何が起こるか分からないからそんな決めなくて良いんだよね。
人と人が繋がるきっかけを作れれば良いから。」

今後はどんなことに挑戦するんですか?

ヒデさん
「地域の人、外の人を中に入れたい。
スタッフとゲストの中の関係は自信を持ってここだけの空間になってるって言えるんだけど、やっぱり地域の人があってのゲストハウスだから。」

ヒデさんは八百屋さんスペースをゲストハウスに付けるというクラウドファンディングを達成し、Feteの前でマルシェなどもすでに始めている。

というのも、地元のスーパーで多くの人に今困っていることを聞いてまわったところ、美味しい野菜を食べたいけど手に入るところがないという声が多かったからだという。

ヒデさん
「ここを会場として週1とかで市場をやってもらえればなって考えてる。
農家さんにも来てもらって、Feteのキッチンで農家さんが調理したものを、買いに来たお客さんが試食しながら、直接農家さんから調理法を教えてもらったりできれば良いなぁ。」

Feteでのマルシェ様子

ヒデさん、ゲストハウスを超えましたね。

ヒデさん
「ゲストハウスって呼ばれなくても良いって思ってる。
そういう空間として捉えてるからね。
スタッフも住んでるし、お家としても捉えてるから。
外の人とか来ても気遣いとかないんだけど、それが良いって言ってくれる人は来てくれる。
あんまり気にせずにいられる場所であってほしいからね。」

Feteにいると聞こえてくる、おかえり~、ただいま~の声。
お家のようなFeteの空間は年齢、国籍も関係なくみんなを繋げてくれます。

ヒデさんとお話して考えたこと。
それは、今まで私が無理だと決めつけて諦めてしまったことはいくつあるだろうかということ。
きっと数えきれないほどあるはず。

まずは自分の小さな興味に気づけること、次にその興味に対してどういうアクションを起こせるか。
小さなアクションの積み重ねで、将来思ってもいなかった自分に辿り着くかもしれない。

ヒデさんが帰りに話してくれたこと、「またサッカーやりたいんだよね」
今もいくつかのチームで練習を行っているのだとか。

まだまだヒデさんは止まりません。
かっこ良いなぁ~!

Feteのスタッフの皆さんとかっしー

ヒデさん!
たくさんお話しを聞かせてくれてありがとうございました!

ヒデさんとかっしー

今度は泊りに行きます!

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▼リンク▼

【ゲストハウス fete】

「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました

2019年4月14日(日)京都府京都市にて
CISVJapan関西支部 × ニッポン手仕事図鑑
「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」
を開催いたしました。

モノづくり手と若者を”好き”で繋げる空間Sebon Lab.さんを開場としてお借りし、
ガラスペン職人の菅清流さんと、漆蒔絵職人の枚田夕佳さん指導の元、
ガラスペンへの絵付け体験や、
「価値の本質を見つける」についてのグループディスカッション、
ニッポン手仕事図鑑の制作映像の上映会などが行われました。

ガラスペンを作成する際に出る廃材から、
漆金継ぎの技術をつかって、新たなガラスペンを作るワークでは、
世界で一つのだけの、自分のオリジナルのペンを作る事に
皆さん夢中で、真剣に取り組んでいる姿はまさに職人でした。

「価値の本質を見つける」についてのディスカッションでは、
西の内和紙の、またったく新しい価値やデザイン、売り出し方を
考えるグループワークが行われました。
参加した子どもたちのユニークな発想が光りました。

「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました1

「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました2

「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました3

「感じて、考える。日本の手仕事プロジェクト」 開催しました4

ライフスタイルの多様な可能性。東伊豆を笑顔にする人 | 菊地順平

菊地順平さん

天城山を視界の端に、相模湾を大きく回って静岡へ。
道路標識に「熱海」の二文字が現れても、そのまま真っ直ぐ。

熱海行きの看板

伊豆半島を南下し、曲がりくねった山道を抜けると木々に覆われていた視界が突然開かれました。

東伊豆

目の前には、陸から突き出てきたような岬と港町。
自然の緑と、細事と並び陽の光を集めて照り返す家々。
入り江には子供が散らかしたおもちゃのような防波堤。
山と海と雲と、飛び出したこの岬が神秘的に感じられます。

いつか旅行誌で見たアドリア海の真珠、ドブロブニクに似ていると言ったらほかのメンバーに少し笑われてしまいした。

東伊豆町稲取。
それがこの土地の名前です。

稲取の笑顔が集まる場所、ダイロクキッチン

稲取のある一角で、地元の高校生たちがなにやらオシャレなカフェで活動していました。

ダイロクキッチン

地元の人たちの憩いの場であるシェアキッチン「ダイロクキッチン」。
それがこの場所の名前です。
この日はフレッシュな高校生たちによるカフェが開かれていましたが、ほかにも地元の有志によるカフェや料理教室など様々な地域の交流イベントなどが開かれるそうです。

地元の人たちや若い人たちの笑顔が集まるダイロクキッチン。
町の活性化の中心であるここを改修、運営した人たちがいます。

大学の学生団体空き家改修プロジェクトから始まり、現在はNPO法人ローカルデザインネットワークで活躍する人たちです。

私は今回、東伊豆町で活躍するローカルデザインネットワークの菊地純平さんにインタビューをさせていただきました。

菊地さん

この一枚からもわかる通りに菊地さんは東伊豆町を回る時や、インタビューをしている間ずっと笑顔で接してくれました。
その雰囲気からこちらも自然と笑顔が誘われます。

実務的な事をやりたい、始まりはそんなフラストレーションから

空き家改修プロジェクトには、当時同じ大学の建築学科の先輩であった荒武さんと守屋さんから誘われたという菊地さん。

しかし、この学生団体に加わったのはただ誘われたからではなく、胸の中にとある理由が存在したからだそう。

リノベーションしてる様子

「きっかけとしては、大学の建築学科の授業って設計課題があって、それをバーッと製図して模型を作って競い合うのを基本としてやってるんだけど、あんまり実践的なことはなくて……」

大学のカリキュラムにないような実践的なことをやりたい。
そんな思いが段々と積み重なっていったと言います。

菊池さんが大学で作った模型

「それがすごいフラストレーションになって、実践的な何かをやってみたいなって思ったことかな」

実践的なことがやりたかった、それが根本にある理由。
大学のカリキュラムと自分のやりたかったことの乖離に限界を感じたそうです。

「とはいえ、最初はこんなに大きくなるとは思ってなかったんだけどね」

笑顔に話す菊池さん

(常に笑顔が絶えない菊地さん)

“東伊豆での活動を大きく意識しだしたのはいつごろだったんでしょうか?”

「意識しだしたのは割と最近かな」

こうやって改修をしただけじゃ何も変わらない。
空き家改修プロジェクトを進めていく中でそう考え始めたそうです。
ただ建てるだけでなく、その後にどう運営していくのか。

「新しい問題を見つけていくうちに、その解決方法も考えるようになって…。
そうすると町のリソースとかにも気がついていって、そこら辺から意識が変わってきたと思う」

シェアオフィスを作りたいとか、空き家って稲取にどういうところにあるのだろうとか、さまざまなアイデアが浮かぶようになってから、色んなところに目をつけてもいいかなという話になったそうだ。

菊地さん

稲取だからできる、自分の選ぶライフスタイル

菊地さんは、この町で自分のライフスタイルが実験できると言います。
一体、どんなライフスタイルなのでしょうか?

ローカルデザインネットワークの3人

「平日は普通に働いて、休日はこっちに来て何かをやるっていうスタイルって、新しいなーって思うし、自分でもすごい楽しんでる」

街を歩いてうろうろしたり、近所のおばあちゃんに美味いの食え、って言われたりだとか。
そんな東京では味わえない感覚も普通にできるんだと言うことを知って欲しいと言います。

稲取港

「伊豆の人って、観光地だからなのか港町だからなのか、いろんな地方からいろんな人が来ることに抵抗がないんだよね」

オープンな気持ちがここ稲取にはあると言います。

カメラを構える菊池さん

「前も、静岡の大学生と町を歩いてた時も、干し柿が干してあるとかいってみんなでバシャバシャ写真を撮ってたんだけど、普通に考えたら自分家の前で写真を取られるのは不快だなって思うことが多いと思うのに、おばあちゃんが顔を出して干し柿を分けてくれて、なんかそういうのはオープンだよね」

稲取の人と話す様子

一緒に町を散策している時に、地元の方からみかんをいただく場面も。
普段の生活の中で知らない人から声をかけられ、食べ物をもらうことなんてほとんどありません。
菊地さんの言う2拠点生活では東京で体験できないことがもう1つの場所で経験できる。
そんな感覚が普通にできるようになる生活を考えると、とても魅力的に映りました。

関係性が深いような人が増えていって欲しいな、と菊地さんは話します。

「確かに東京で働く方が稼げることも多いし、完全に移住をするのも少し難しいという人もいる。
でも東京に固執しなくても色々な場所で仕事はできるし、だからといって完全な移住100%だけじゃない。
こうやって自分達が選択肢を広げていって、色々な人が色々な人と関係を持てるようになって欲しい」

屋上で景色を眺める守屋さんと菊池さん

休日にふらっと行って、仕事をしたり地元の人とお酒を飲んだり100%移住しなくても、自分のやりたいような割合での2拠点生活をする事が出来る。

菊地さんはそんなところにも惹かれたそうです。

選択肢を広げて、やりたいことをやる。菊池さんの伝染する笑顔。

この町の最終的なビジョンというか、ゴールみたいなものってありますか?

菊池さん

「やっぱり、もう少しだけ都市の人が来て欲しいかな。
観光だけではなくて、さっき話したみたいなライフスタイルを実践する場とか、ここで仕事をしてみたりする人が増えて欲しいな」

インタビューを受ける菊池さん

地元の頑張りもあるのですが、やはりまだこの稲取の良さをアピールしきれていないとも言います。

「この町の山から見下ろした半島の景色、、、あれ、太智くん何に似てるって言ってたっけ(笑)」

ドブログニクです…。

「そうそう、それそれ。ここの景色はこんなに良いのに、町の人は当たり前だと思ってて。
町を見てたらわかると思うんだけど、凄い金目鯛を押しててさ。
それももちとん魅力の一つなんだけど、それ以外にもいいところがあるのにまだそこは発信しきれていないなー」

こうやって色々発信し続けて人を増やしていきたい。
菊地さんのビジョンが見えてきました。
新しいライフスタイルを広げたりしながら、稲取を発信したい。
そして色々な選択肢があるという事を伝えたい。

「あとは、この場所を介して、なんでも出来る場所になったら面白い。
ただ人の数を増やすだけじゃなくて、人のつながりの濃さとかそういう点を意識したい」

人の数ではなく、繋がりの濃さ。
菊地さんはそんな関係人口増やしていって「第二の故郷」のような場所にしたいと言います。

「東伊豆が観光だけで他の場所に勝てるかって言われると正直わからない。
でもここに来れば面白いやつに会える。だから行きたい。そういう場所になったら面白いなって思う。」

どんなに忙しくなっても、活動を続けられるのは”楽しいから”。
純粋で真っ直ぐな気持ちと常に笑顔を絶やさない菊地さんは、笑顔を伝染させる不思議な魅力に溢れた方でした。

3月に2年間勤めた仕事を退職し、4月より新しい仕事に転職することになった菊地さん。
作りたい未来に向かってまっすぐ走る菊地さんから勇気をもらえた1日になりました。

足湯に入る菊地さんと太智

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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】

Photo by 小黒恵太朗

内に秘めた、東伊豆への思い | 荒武優希

「最近のマイブーム?

うーん、そうだなあ。
最近はよく近くの温泉に行ってるかな。

温泉がたくさんあって、本当に心が安らぐよ。

あと、実はこの辺おいしいコーヒー屋さんも多いんだ。
エスプレッソが好きなんだよねー。

散歩とかもするよ。
ここは景色も素敵だからね。」

海を見る荒武さん

一見、とっても穏やかなこの方こそ、今回私がインタビューさせていただいた、荒武優希さん。

荒武さんは東伊豆・稲取の地域おこし協力隊(2019年3月に任期終了)と、「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をモットーに活動するNPO法人ローカルデザインネットワークの副代表理事として、稲取に拠点を置き、日々アクティブに活動しています。

私たちも荒武さんと一緒に稲取を散策させていただきました。

荒武さん

「この辺は魅力的な空き家も多いし、近々町イベントもするから、いろんな構想をしながら町を歩くんだよ。」

稲取は吊るし飾りの発祥地であり、1/20-3/31雛のつるし飾りまつりが催され、毎年多くの観光客が町に集まります。

そのタイミングで今年は、荒武さんの三年間の地域おこし協力隊としての集大成とも言うべきイベント「雛フェス」が開催されました。町の数多くの空き店舗を改修してシャッターを開けて多くの人に見てもらったそうです。

「改修した空き家に借り手がついたり、その建物に少しでも興味を持ってもらえるといいな。

元々漁師町で住宅が密集していて、活用されていない空き家もたくさんある。
でもそれって、素材が沢山あるっていうことだから、空き家の改修による町おこしのポテンシャルはすごく高いよね。」

イベントの企画は荒武さんを中心に、町の人の協力を得て行っています。

稲取に来て3年程、荒武さん自身も空き家に住んでいました。

「当時は普通に空き家で一人暮らししてたんだけどさ、なんだか、前に住んでたおばあさんの仏様がまだその家にいたまんまだったらしくて。
あの時おれは一人じゃなかったんだなーって、あとでわかったんだよね。」

インタビューに笑顔で答える荒武さん

そう明るく話す荒武さん。

ちょっと背筋がヒヤッとするような話ですが、そんなエピソードがあるのも空き家に暮らすことの魅力なのかもしれません。

ごちゃ混ぜで心地良い、稲取での暮らし

横浜で生まれ育った荒武さんにとって、東伊豆での生活は不便に感じないのでしょうか?

「そりゃあ少なからず感じるけど、電車は30分に一本は走っているし、町に学校もあるし、観光地としても栄えているから、最低限暮らすのに支障はないかな。

ここでの生活は居心地も良いよ。」

インタビューに答える荒武さん

町を歩いていても、スーパーに行っても、温泉でも、大体顔見知りで、声をかけてくれる人がいることが、まるでジブリ映画のワンシーンのようで、横浜にいたときの憧れだったといいます。

まちの人と話をする荒武さん

「今の自分の東伊豆でのポジションって、本当にいいとこ取りなんだよね。
どっぷり地元に根付いているわけじゃないから居心地悪さとかしがらみもないし、町長とも旅館の経営者さんともフラットに話せて、近所のおじいちゃん、小学生、旅館の新入社員として移住してきた若い子なんかともしがらみなく付き合えるし。」

ローカルどっぷりの居心地悪さを感じずに東伊豆に定住する魅力を享受でき、東伊豆での仕事も、プライベートとの境無く、ごちゃ混ぜな感覚が気楽で居心地がよいとのこと。

地元稲取でいきいき暮らすこととは

現在荒武さんは、“この町で働くことの本当の良さ”を町の若者に伝えるべく、奮闘しています。

稲取の風景

進学、就職等の理由で都会に出た若者のUターンのケースが少ない稲取。

その理由は、働き口の選択肢の幅と、観光業に対する若者のイメージにあるといいます。

稲取の主産業は観光で、仕事の選択肢も観光業の占める割合が高くなっています。

しかし、新規で観光業に就職するのは町外出身の若者たちが中心で地元出身者は少なく地元の主産業への関心はそこまで高くありません。

「観光にたずさわっていないひともこの町に携わって協力した先に、この町の明るい未来があるのだと思っているよ。

だから、今自分がそれを手助けしたい。

イベントもっと規模を拡大していきたいし、より多くの町の人を巻き込んでいきたい。

こういうことって、自分自身がよそ者だったからできることだと思うんだ。
よそ者の自分が言い出したから、みんな協力してくれている。」

また荒武さんは、自分がイベントを企画しスタッフを募集することで働く選択肢を増やし、地元で自分らしく生きるための提案をしていきたいとも考えています。

「この稲取の景色って、本当に綺麗でしょ。

この町を作ってきた地元の人たちにすごく尊敬している。
通りすがりの観光客にもフレンドリーに道を教えたり、町民同士が思いやりあって生活しているところも、魅力的な場所だと思うよ。
そんな町の人たちが自分のイベントの手伝いだったりを協力してくれて支えてくれるのが本当にうれしい。」

稲取の風景

いきいきと語る荒武さん。

稲取への愛情がひしひしと伝わってきました。

インタビューに答える荒武さん

小さな一歩が産んだ、大きなトキメキ

そんな荒武さんが地域おこし協力隊に入り、空き家の改修を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

学生時代の荒武さん

「俺大学三年生のとき、とにかく何かしたいけど何やればいいかわからない大学生だったんだよね。(笑)

そんなときに友達に長野の空き家回収の手伝いを誘われて行ってみて、それが今の活動の原点かな。

長野に行ったときに田舎での暮らしに魅力を感じて、感覚的にいいなと思って、そこからいろんなことに踏み出せるようになった。」

まちを歩く荒武さん

「やっぱり、最初の一歩をふみだすことが大事だと思う。それからいろんな地方のプロジェクトにかかわって、そして最終的に東伊豆に引っ越してきた。

直感でビビッと来たものには前のめりになってすぐ動いちゃうんだよね。

本当はゆったりとスローライフをおくってもいいなと思って東伊豆に来たけど、気付いたら思ってたより忙しくアクティブに動いてるな(笑)」

「そういう直感でビビッとくるものを探す作業がたのしいんだ。
その中で助けてくれる人もいっぱいいてさ。
今も探している最中なのかもしれない。」

大学時代の荒武さんのように、これからなにかしたい!と思っている若者に対してアドバイスをいただきました。

「考えすぎてるひとが多いけどさ、まず規模が小さいことでもアクションを起こすことが大事だと思うよ。
小さいことでも、自分ができることなんでもいいからアクションを起こす。
自分の中で小さな挑戦をしていく中で、きっとなにか見えてくる。
そして、チャンスをつかめ!って言いたいな。」

最初は直感と勢いでも、結果として今、荒武さんが楽しくいきいきと稲取で暮らしていることこそ、その行動力の賜物だったのだと私は思います。

2人で撮影した写真

私自身、地元福島県いわき市から去年の春に都内に引っ越してきたばかりで、田舎と都会のギャップに驚くことがしばしばあり、逆に都会から東伊豆に移住した荒武さんのお話は、とても興味深く感じました。
特に、その地でどう自分らしく、生き生きと暮らすかというお話はとても心に響きました。

荒武さん、貴重なお話をありがとうございました。

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【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】

Photo by 小黒恵太朗

常に新しいことをやりたい。東伊豆に新しい風を吹かせる | 守屋真一

守屋真一

皆さんは東伊豆、稲取に訪れたことはあるだろうか。

海と山の距離が近く、港の美しい、華美ではないが贅沢な景色。
じんわりと心落ち着く空気が広がる。

稲取港

向かう途中、車から見える海にひょっこりと飛び出たような地形がみせる東伊豆の景色は、別世界にたどり着いたようでとても印象的。

稲取高原

町は下町のような雰囲気があり、散策するのもおすすめ。
静かで穏やかな空気が流れている。

この日は天気も良かったので、ルンルン気分で思わず走り出してしまった...!

稲取の街を駆け抜ける様子

そんな稲取で、新しい風を吹かせる守屋真一さんという人がいます。

今回取材を受けてくれた守屋真一さん

守屋さんは大学時代、”空き家改修プロジェックト”という活動を始め、今でもプロジェクトのOBとして、活動を引き継ぐ学生のサポートを行っており、空き家改修プロジェクトで改修した第六分団の旧器具置き場、ダイロクキッチンは、「食」をテーマにした稲取のコミュニティキッチンスタジオとして地元の方々に愛されています。

拠点でもあるダイロクキッチン

また、ダイロクキッチンを拠点に「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をビジョンに活動するNPO法人ローカルデザインネットワーク(LDN)の理事を務め、パラレルキャリアで活動するとてもアクティブで魅力あふれる人です。

今回私はそんな守屋さんにお話しを伺いました。

シェアオフィス、イーストドックにてインタビューをする様子シェアオフィス、EAST DOCKにて

活動のきっかけは友達からのお誘い。活動する中でのポテンシャルとは?

もともと守屋さんは空き家改修プロジェクトをやろう!
と思って始めたわけではないらしい。

守屋さん
「大学の同期が、東伊豆に街づくりのインターンで来ていて、活動している中で空き家改修をやることになったけど、設計ができないからってことで誘ってもらったのがきっかけ。」

スタートは6人。
だんだんと活動範囲も増え、2年で50人ほどへと大きくなっていったのだとか。
では、NPO法人設立にまでいたった動機はなんなのか、

守屋さん
「ダイロクキッチンを改修したのは良いけど、それこそ裏側の話、そこで運営する人が誰も見つからなかった。
だったら自分たちでやろう!ってことでNPO法人として運営をすることになったんだよね。」

友達に誘ってもらった活動が、6人から50人へとさらにNPOまで設立して運営まで行うようになったのは驚き。

ダイロクキッチンは地元の方たちがカフェを開いたり、地元の高校生が食堂を開いてご飯をふるまうなど、地元の方たちの交流の場となっているそう。

カフェを開く稲取高校の学生

高校生が作ったご飯をいただく様子

私もダイロクキッチンで地元の高校生が作ってくれたご飯をいただきました。

器もおしゃれで味もプロ顔負け。
デザートも飲み物もこだわりの手作りで、本当においしかった!
これはリピーターになること間違いなし。

なにより、地元の学生やお年寄りの方、幅広い年齢の人が同じ場所に集まって関わりを持てる空間が、暖かくて落ち着く。
チェーン店のカフェではなくて、地元の人がおもてなしできる、来てくれた人とゆっくりとお話しできるダイロクキッチンは特別で素敵なコミュニティの場なのだ。

守屋さんはこの東伊豆に魅力を感じて今も活動されているんですか?

守屋さん
「場所にしばられず、今後も稲取以外も活動したい場所はいっぱいあるんだけど、その中でもこの町はやりたいことを受け入れてくれる体制がものすごい!
当時からの付き合いもあってか役場の人もどんどん面白がってくれて、稲取はすごい寛容なところがあるから、そこが魅力と思ってる。」

確かに、町を散策してる時、町の人が挨拶をしてくれたり、沢山稲取の歴史を語ってくれるおばさまがいて、寛容さや優しくて明るい街のイメージを持った。

稲取の人と話す様子

やはりそこが東伊豆の魅力でしょうか?

守屋さん
「うんうん。町自体も小さいから、主要メンバーと仲良くなるとその人がいろいろな人を紹介してくれたり、だんだん顔見知りも増えるし、向こうも覚えてくれたりとか。
港街だったからか新しい人にあんまり拒否反応しないんだよね。
そこはすごいポテンシャルが高い。」

原動力は飽きっぽいこと。常に新しいことが起こるのが楽しい。

守屋さんは東伊豆だけでなく、これやりたいっていうのはありますか?

守屋さん
「稲取モデルみたいなのを作りたくて、空き家を改修して都心部から人を呼んでくるみたいなモデル作りができたら、全国でもやりたいなって思ってる。
だんだん東京つまらなくなってきて、地方は東京にはない刺激がいっぱいあって、心もリフレッシュできる。
でも、東京も好きだから離れたくないし、両立できる方法を今探してる最中なんだ。」

2拠点、3拠点生活ととてもアクティブに活動している守屋さん。
正直大変ではないのだろうか、守屋さんの原動力はどこにあるのだろう。

守屋さん
「人としゃべるのが好きで、楽しいんだよね。
あと、飽きっぽいから常に新しいことやらないと飽きちゃうんだよね。
あ、原動力飽きっぽいことかも(笑)。」

イベントも何か新しいことが起こりそうだから楽しい。
誰か人とやると自分が想像していない予想外の方向に変わってくることがある。
そこが面白いのだと守屋さんは言います。

守屋さん
「ここでの仕事は半分プライベートだと思ってるからそんなに苦じゃなくやってるし、本業の方が忙しくなっても、伊豆にきて色んな人としゃべってこういう企画やりましょうとか話してるだけでだいぶリフレッシュしてる。」

無料休憩所で話すメンバー

守屋さんは伊豆を仕事の場としてというよりは、リフレッシュの場にしているのだ。
誰かとしゃべって企画をするのが楽しいという守屋さん。

では、企画の楽しさとは…。

守屋さん
「大学の時学祭の実行委員とかやってて、今も文化祭をやりたいんだよね。
マインドとして。文化祭マインド。」

文化祭マインド…!?

守屋さん
「文化祭って全員で力を合わせて一つのものを作る。
それが文化祭当日を迎えて、一日終わるともう全部なくなっちゃう。
でも思い出や仲間意識だけは残るみたいな、みんなが得意なことを出し合って一つのことを作る祭。
空き家改修の時もみんな担当バラバラで6人が自分の好きなことをやってたら上手く終わって、それがすごく文化祭っぽいなって。」

守屋さんの話を聞いて、高校の時の文化祭を久しぶりに思い出した。

企画って仕事で考えると堅くて難しいイメージがあるけど、まさに文化祭の時、何の出し物をやるか、お客さんに喜んでもらうことだけじゃなくて、自分たちが何をやれば楽しいかを考えてたなぁと。
文化祭当日よりもそれまでの過程が仲間と協力して取り組む大事な時間だった。

守屋さん
「やらされたわけじゃなくて、自分の好きなことをやって、上手く合わさっていく感じが良いなと思って、そういうことをやりたい。」

たしかに、文化祭は楽しむものであって、やらされていると思ったことはなかった。
学校に守られていたし、負わなくてはならない責任もない。
そうは言っても、守屋さんの行っている活動は学祭ではない、責任だってあるだろうし不安や大変なこともあるはず…。

守屋さん
「学生の時とかは結構大変だった記憶ある。
町とのやりとりとか怒られながらやってたね、でも怒ってくれた人がいたから今色んなことを一緒にできる関係性ができた。
今も社会人だから時間がとりずらくなって忙しいとかあるけど、あんまり大変なことはないかもしれない。」

あれ…?不安とかもないんですか?

守屋さん
「何とかなるって思ってる。
自分の手に負える範囲で全部やってる。
ちっちゃくステップアップしていくというか、自分の責任の負える範囲内、生活が保たれる範囲のリスクしか負わないとか、そんな感じでやってるからあんまり不安はない。
失敗してもまぁ大丈夫かなって。
怖がったらできないかも。」

インタビューに笑顔で答える守屋さん

学生と違って責任がかかってくるのが大人。
加えてきちんと自分の手に負える範囲を理解してリスク管理をできるのも大人。
リスクや責任ばかりを気にして行動を起こさないのではなく、考えた上で行動を起こす守屋さんはかっこいい大人だと感じました。

自分のやりたいことをやってみること。地域を盛り上げる!に必要なこととは…?

神社でお参りする様子

守屋さんの強みは人と話して聞くことなのだとか。
その人がしたいこととプロジェクトを繋げたり、この人とこの人を繋げたら上手く回りそうだとかを考えて、それを企画にしたり、実現させることができる。

守屋さん
「企画も数を増やした方が上手く回るんだよ。
1つでやってると、上手くいかない時に行き詰まるけど、そういう時に他のプロジェクトを進めると、そっちで得たヒントがこっちのプロジェクトに生きるみたいなこともあるし。
相互に新しい情報とか手法を手に入れられるから上手くできる。」

守屋さんは人を見たり、企画したり、スケジュールを管理したりと全体を見ることが得意。
逆に細かいこと、例えば建築で言うミリ単位でずれのないおさまり、寸法を見ることは苦手なのだとか。
だからこそ仲間が大事で、それぞれができることをやる。
いろいろな仲間が集まるとすごく大きなことができるという。

そんな守屋さんの思う、地域を盛り上げるとなった時に重要だと思う働き方はなんなのだろうか。

守屋さん
「自分のためにやる。
地域を盛り上げようっていうよりは、自分がこの場所でこういうことをやって楽しそうってやる方が良いなって思ったんだよね。
全員が東伊豆って面白いって想い始めたら、地域って盛り上がってくる。
でもボランティア精神でなんかしてあげたいって思うと、どこかで限界があるんだよ。
結果自分のためじゃないなぁって思い始めたらやる気なくなってくるみたいな。」

無料休憩所での団欒の様子

誰もやらされてるって思わないで、自分のやりたいことをやってみること。
自分の関わった地域が増えるのはおもしろくない?という守屋さん。

私も今回の取材で東伊豆を知れたこと、何より東伊豆に関わる守屋さんたちに出会えたことが何より嬉しい。
この地域に行ったらこの人に会える。
お友達ができた喜びに似ているかもしれない。

自分が案内できる街。
自分の大事な友達とかに、面白い街あるからおいでよって誘う。
初めてその地域に来てもらう、それが地域活性になるのではと守屋さんは言う。

都市とローカルを繋ぎたい。つくりたいのはきっかけづくり。

屋上で黄昏る様子

守屋さん
「東京は情報も人も集まるからそこはそこで大事。
でもそこで完結できないから地方にいくとか、NPOのテーマにもあるんだけど、“都市とローカルを繋ぐスタイル”を作りたいなって思ってる。
だから、移住を薦めているわけでもなくむしろ移動を薦めてる。
そういうことができる選択肢やきっかけづくりもできれば良いと思ってる。」

守屋さんは地方がなくなることは日本の多様な文化がなくなってしまう、日本全体の損だと話す。
外国人観光客の方もセカンドジャパン、サードジャパンと地方に行った方が面白い経験ができると。

守屋さんはリモートワークなので多拠点生活を送っているが、リモートワークでない人はなかなか難しいのが現実。
これは働き方の問題にも関わってくるので厳しい人も絶対にいるはず。

だけれど、5年後10年後、テクノロジーがどんどん進化していってリモートワークや自動運転ができれば、地方への移動者も増えるだろうと守屋さんは時代の大きな流れを見て考えていた。

空き家改修プロジェクトは今後、やみくもに改修するのではなく、街のツボを押すことを考え、ここを重点的にやったらこの町すごく面白くなるというツボをよくよく考えていくらしい。

きっかけは友達からの誘いでも良い。
堅く力を入れ過ぎずに、自分の力を発揮できる場所を探すことができたら強い!

大きなことを成し遂げようだと疲れてしまうから、まずは小さなきっかけを大事にしながら、自分のできることを一生懸命に取り組んでみる。

楽しそうに活動している人を見て、仲間が増える。
文化祭マインド。
私の中で響いた言葉でした。

悩んだときは東伊豆に行ってあの穏やかで優しい風にあたりに行こう。

2人で写真をとる守屋さんとカッシー

守屋さん、ありがとうございました!
絶対また東伊豆行きます!!

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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】

Photo by 小黒恵太朗

東伊豆を盛り上げるパラレルキャリア集団 | NPO法人ローカルデザインネットワーク

熱海から車で走ること1時間30分。
伊豆への玄関口と言われている「東伊豆」。

東伊豆には「大川」「北川」「熱川」「片瀬」「白田」「稲取」の6つの温泉が集中しており、お風呂好きには堪らない観光エリア。
道中、6つの温泉の看板が見えてくるのだが、デザインを統一させ、それぞれの色を持たせていたのが印象深かった。

稲取温泉の看板

北川温泉の看板

おぼろげにしか知らなかったその地域を帰る頃には私たちは好きになっていた。

今回私たちが向かったのは東伊豆町の稲取という地域。
稲取は静岡県賀茂郡東伊豆町にある小さな港町。

稲取港の様子

毎週土・日曜と祝日に稲取漁港で「港の朝市」が開催されており、朝市には地元の商店などが出店し、名産物や地場産品などを販売している。
そこで人気なのが、その場で炊きたてを味わうことができる「キンメダイの釜飯」。
1人前700円という安さに加えて、無料の「キンメのあら汁」まで付いてくるというサービスも。

朝市を歩く様子

朝市を歩く様子

朝市を歩く様子

海と山に囲まれたここ稲取に、東伊豆を盛り上げようと奮闘する人達がいる。
シェアキッキンスタジオの「ダイロクキッチン」やシェアオフィス「EAST DOCK」を運営する、NPO法人ローカルデザインネットワークのメンバー達だ。

ダイロクキッチンの前で写真を撮るローカルデザインネットワークのメンバー

今回取材したのは、守屋真一さん(右)、荒武優希さん(真ん中)、菊池純平さんの3人(左)。

▼それぞれの記事▼

【常に新しいことをやりたい。東伊豆に新しい風を吹かせる | 守屋真一】

【内に秘めた、東伊豆への思い | 荒武優希】

【ライフスタイルの多様な可能性。東伊豆を笑顔にする人 | 菊池純平】

彼らは、ローカルデザインネットワーク(以下、LDN)の前身である建築学生による地域活性化団体「空き家改修プロジェクト」の頃から同じ時間を過ごしたメンバーでもあり、社会人になった今も共に活動を行なっている

全員で顔合わせを行なった後、LDNの3人が稲取を案内してくれた。
取材を行なった日にはシェアキッキンスタジオの「ダイロクキッチン」で稲取高校被服食物部の生徒たちがカフェを。
街中では「雛のつるし飾りまつり」の無料休憩所にて味噌汁を配っていたり、フリーマーケットや写真展などのイベントが多く行われていた日だった。

取材前の団欒の様子

稲取の人と話す様子

菊池さんから説明を聞く様子

普段東京では見ることのできない景色にただ興奮するばかり。
街を歩けば、街の人が話しかけてくれる。
稲取を案内してくれた3人と稲取の人の温かさが身に染みた。

「都市とローカルをつなぎ、暮らしたいまちと暮らす社会をデザインする」をビジョンにまちづくり活動やパラレルキャリアをしながら二拠点での暮らしを実践している彼ら。
今年度からまた新たに大きく動き出すそうです。

自然の豊かさと人の温かさを感じられる、ここ稲取に歴史の紡ぎ、新たな風を起こす人達が、そこにいました。

集合写真を撮るローカルデザインネットワークのメンバーとふたりごと文庫のメンバー

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▼各リンク▼
【NPO法人ローカルデザインネットワーク】
【ダイロクキッチン】
【空き家改修プロジェクト】

Photo by 小黒恵太朗

飯山仏壇|上海本店 藤澤蒔絵

飯山仏壇|上海本店 藤澤蒔絵

親鸞聖人も歩いたと伝わり、かつてより信仰心が育まれてきた、長野県飯山市。その地で作られる飯山仏壇は、木彫や彫金による装飾が多く、扉裏にも蒔絵が使われるなどの荘厳さが特徴だ。「上海本店」「藤澤蒔絵」など、製作に携わる職人たちは、家の中心に仏壇が置かれ、毎日手を合わせる習慣があった昔と比べると、現在は関係性が薄れてきたのではと憂える。仏壇を通して職人とお客様とがつながり、仏壇を介して家族がつながる。繰り返す時代の中、100年後の未来にも、人々の拠り所として仏壇が存在してほしいと願う。

信州打刃物職人|畑山刃物

信州打刃物職人|畑山刃物

長野県信濃町に工房を構える「畑山刃物」。信州打刃物職人である畑山充吉さんは、自身の製作物ひとつひとつに、名入りのひょうたんの刻印を押す。自信と責任の証であるこの刻印を頼りに、遠方から工房を訪れてくる方もいるそうだ。16世紀半ば、戦国時代にはじまってから、450年以上続く信州打刃物の歴史。この道50年を超える畑山さんも、到底一人前ではないと語り、明日は更に良いものを作れるようにと、基本に忠実に、技術を研ぎ澄ましていく。

南木曽ろくろ細工職人|ヤマイチ小椋ロクロ工芸所

南木曽ろくろ職人|ヤマイチ小椋ロクロ工芸所

南木曽ろくろ細工が作られる長野県木曽郡南木曽町周辺は、ケヤキ、トチ、センノキ、カツラなど、古くから豊かな森林資源に恵まれていた。選木から木取り、ろくろ挽きから塗装に至るまで、ひとりの職人がすべての工程を一貫して行い品質を追求するのが、南木曽ろくろ細工の特徴である。職人としての技術を身に着けるのに長い時間がかかる中、「ヤマイチ小椋ロクロ工芸所」では、はじめての取り組みとして、地域おこし協力隊を受け入れている。技術の伝承と習得は急務であると、使い手の笑顔を想像しながら、今日もろくろに向かう。

木曽漆器職人

木曽漆器職人

長野県塩尻市南部の山岳地帯にある木曽平沢。奈良井川の中流に位置するこの集落は、木曽漆器の中心的産地として知られ、いくつもの工房が存在する。祖父が興した会社を守る経営者のもと、師匠は弟子にものづくりへの姿勢を見せる「山加荻村漆器店」。伝統をただ受け継ぐだけでなく、その時代に求められるものを取り入れながら、夫婦で歩む「うるし工房 石本玉水」。6代目の父から7代目の息子へ、技術を伝えつつ、鍛錬を重ねる「白木屋漆器店」。木曽漆器の職人たちの背景にも、それぞれの物語が脈々と流れ続けている。

4月21日(日)トークイベント「ふたりごと図書室」を開催します!

ふたりごと図書室

今月リニューアルを予定している、ふたりごと文庫。
そのふたりごと文庫が、
4月21日(日)に、トークイベントを開催します!

その名も「ふたりごと図書室」。

ゲストの方をお呼びし、
想いや活動のきっかけを
参加者みんなでシェアしていくトークイベントです。

今回はパラレルキャリアで活躍し、
多拠点生活を送る守屋真一さんとお話ししていきます。

活動をはじめるとき、ひとりでは怖い。
これから何かをしたいけれど、何をしたらいいかわからない。
このような思いを感じてる人も多いのではないでしょうか。

「あの人だからできる、自分にはできない」ではなく、
「頑張れば私にもできるんだ」。
そう思えるきっかけを提供する場を作れたらと思っています。

ぜひお越しください!

<イベント概要>
【日時】
2019年4月21日(日)19:00~21:30(18:45開場)
【場所】
マチナカ製図室 mon-naka×70seeds store(東京都江東区永代2丁目20-8)

詳細や申込みは、こちらをご覧ください。

和紙職人|阿部製紙

楮を原料とし、手漉きで製造される伝統工芸品「内山紙」。独特の技法「雪さらし」により、繊維を痛めることなく自然な白さに変わった紙は、丈夫さと透明感を持ち合わせ、上質な障子紙などに使われている。長野県飯山市に工房を構える「阿部製紙」では、3代にわたって内山紙を継承。「地元のものを子どもたちに知ってもらい、いつか外に出たときにも語れるように」と、30年以上、地元の小学校の卒業証書も製作している。生活様式が変化し、障子を知らない世代が出てくる中、伝統の存続と時代に合わせた変化に挑む。

「“わかったつもり編集人”にならないために。会議」に、編集長 大牧が登壇しました

3月28日(木)に開催された、
70seedsさん主催の「“わかったつもり編集人”にならないために。会議」に
編集長 大牧が登壇しました。

『70seeds』編集長の岡山史興氏、
『セコリ百景」編集長の大瀧洋之氏とともに、

「伝える」をテーマにトークセッションを展開。

3人の編集長がそれぞれの伝え方や、
メディアのあり方について語り合いました。


ライターや編集に携わる方々も大勢参加されるなど、
満員となった会場はセッション終了後も熱気に包まれていました。
(当日の様子は、Twitterのハッシュタグ検索「#わかつも会議」からご覧いただけます。)


また、開催に合わせて3人の編集長が持ち寄った、
「ヤバイ珍味」。

大牧が用意したのは、
私たちのサテライトオフィスがある秋田県鹿角市の
「しそ巻大根」と「しそ巻あんず」でした。


主催の70seedsさん、

セコリ百景さん、

会場に起こしいただいた参加者の皆さま、

ありがとうございました!

【イベントの様子】

70seeds主催の「“わかったつもり編集人

70seeds主催の「“わかったつもり編集人

70seeds主催の「“わかったつもり編集人

70seeds主催の「“わかったつもり編集人

松本家具職人|松本民芸家具

民芸家具の起源は、柳宗悦氏による「民芸運動」である。各地の風土や手仕事の中から生まれた日常の生活道具の中にこそ健全な美が宿ると、新しい価値観を提唱した。昭和23(1948)年、「松本民芸家具」の創始者である池田三四郎氏は、柳氏の講演に感銘を受け、民芸家具の製作開始を決意。庶民工芸の代表ともいえる椅子作りを筆頭に、現在の製品点数は800種類以上にも及ぶ。故きを温ね、新しきを知り、今日もまた松本民芸家具では、用と美を兼ね揃えた家具を追求する。

伊那紬│久保田織染工業

「蚕の国、絹の国」と呼ばれるほど、養蚕業が盛んだった長野県。全域で生産される織物は、地域によって様々な名称を持ち、総称して「信州紬」と呼ばれている。伊那地方の天竜川沿いでつくられる「伊那紬」は、そのうちのひとつ。かつては約120の工房が存在していたものの、現在唯一生産を続けているのは、明治43(1910)年創業の「久保田織染工業」のみ。4代目となる久保田貴之さんも、その技術を受け継ぎ、糸づくりから手織りでの仕上げまでを、すべて自社内で行っている。

浅野ゆうき編集長にインタビュー

『今の自分をどう更新して、これからの大学生活含め、自分の人生をどう歩んでいけばいいのか。』

私自身も悩んでいるし、大学生ってやりたいこととか生き方云々を考える時期でもあるのかなって思います。

今回はそんなあなたに、私の素敵な先輩を紹介させていただきたい。

 
 

この方こそ、初代ふたりごと文庫編集長・浅野ゆうきさん。
いつも口角上がりっぱなしで、笑顔が素敵な私たちふたりごと編集部二期生の先輩です。

浅野さんは、この春産業能率大学を卒業し、念願だったYahooへの就職を果たしました。
高校時代に受験勉強をおろそかにし大学受験で大失敗してしまったそう。
その悔しさをばねに大学の講義やゼミ、大学外での活動に全力で取り組み、就職活動での大成功を遂げました。

浅野ゆうきとは?

 

朗らかでアグレッシブ
私から見た浅野ゆうきさんはこんな感じです。

私が浅野さんに初めてお会いしたのは、大学一年生の夏のゼミのときで、

内容は、大牧編集長が「インタビュー力の大切さ」の講義をした後、実際に学生が大牧さんと浅野さんにインタビューをするというものでした。

 

 

すごいこの人。初めての場所で知らない学生に囲まれているのに、堂々と自分のことを話してる。きらきら眩しいというか、なんだか同じ大学生って感じがしないな。

それが浅野さんの最初の印象でした。

果たして本当に、浅野さんは普通の大学生と一線引いた存在だったのか?
大学の課題に追われて、インターンやサークルとの両立に苦しむこともあるし、恋もするし、就活に焦った時期もあったし。
根本的に、私たちと同じ大学生です。

浅野さんは“私はこうなりたい“、“これがしたい”という自分の欲求と向上心に、真剣に向き合える人だから輝いているのだと、私は思います。

 
 
 

憧れて進化した

 

何事にも物応じしない浅野さんですが、小学生のころはクラスのみんなの前での発表で恥ずかしくて顔を真っ赤にしていたそうです。

浅野さん:いまでこそ「肝が据わってる」ってよく言われるけど、元々そうだったんじゃなくて、中学生のとき、ある友だちに憧れて変わったんだ。
その子はとてもフレンドリーで知らない子とすぐに仲良くなれて、私もその子みたくなりたくてしぐさをまねするようになったの。
その子が手叩いてゲラゲラ笑ってたら、自分もそうしてみたりね。

 
 

浅野さん:そしたら、いろんな人と仲良くなれるようになったの。
今も人見知りとか緊張とか全然しないしね。

インターン中も、浅野さんのそういった明るさと度胸は、地方でのインタビューや自治体のイベントなどでも役に立ったといいます。

浅野さん:ただそれとは別に、いい意味で妥協ができるようになったかな。

この性格だから大学のゼミやサークルでリーダー格になる事が多くて、自分の意見が比較的通りやすい環境が今まで多かったけど、インターンでは会社としての事情とか周りの意見を鑑みる必要があるからね。

大人な力がつきました。(笑)

秋田県鹿角で初めてみたもの

 

浅野さん:初めて見るものや新しいものが好きだから、地方や田舎にも興味があったのだと思う。

ビルも何もない景色
よそから来た私たちにフレンドリーに話しかける町の人たち
うちの村はもう終わりだと冗談混ざりにつぶやくおじさん
なんだかおせっかいなおばさん
村おこしに奮闘する地方行政の皆さん
そういう地方で出会うなにもかもが新鮮で、特に最初に秋田県鹿角市に訪れたときは、初めて田舎というものを目の当たりにしとてもわくわくしたそうです。

 
 
 

それからは、積極的にFacebookで地域おこし系の団体にいいねを押し、情報を集め何度もイベントにも足を運び、お金が無くなることもしばしば。
(金欠にはご注意ください。By浅野)

学歴コンプレックスとうまく付き合っていく

 

結論からいうと、浅野さんの学歴コンプレックスはまだ無くなったわけではありませんでした。
受験失敗の悔しさから、浅野さんは大学での授業は一切の手抜きなしで、発表で優秀賞を取ることもあったそう。
それは自分自身の自己肯定感を上げるためでもありました。

 
 

インターンを始めるとき、大学の授業をおろそかにしたらすぐにインターンをやめるという自分との約束をしました。
しかし大学の勉強に熱心に打ち込めば打ち込むほど、もっといい大学に行ってさえいれば、より質の高い講義が受けられたかもしれないと、受験勉強を悔やんだといいます。

 
 

浅野さん:大学どこ?と聞かれたときにカッコ悪いとかの外見の話じゃなくて、これこそが学歴コンプレックスの本当の意味なのかもしれないね。

今ほど大きくはないけど、きっとこれからも学歴コンプレックスと付き合っていくのかな。

本音の発信、もっとやっちゃえばよかったな。

浅野さんが今までのインターンを振り返って、やってよかったことはなんですか?

浅野さん:やってよかったことより、少し後悔したことの方が先にでてくるな…。
情報発信って、難しいよね。
今思えば響かない薄っぺらな発信ばかりしてた。

 
 

浅野さん:どうしても、カッコつけちゃうというか、綺麗な部分だけを見せようとしがちだけど、今振り返った時に、見かけ騙しだったな。
最初は外見だけ頑張って、後から中身を頑張ろうと思ってたんだけど、気付いたら大学生活終わってたの!ホラーだよね

浅野さんはふたりごと文庫以外でもnoteで発信も頻繁に行っていました。
そこでの発信で、本音とリアルが求められてることに気づいたそうです。

浅野さん:今までうまくいったことばかりを取り上げてたけど、ふたりごと文庫オンラインサロンの失敗について初めてnoteに取り上げた時にすごく反響がよくてびっくりした。
そのとき、発信ってこういうことかって気づいたんだ。

浅野さん:失敗を公にするなんて今まで絶対してこなかったけど、やってみたら自分の気持ちも少し楽になった気がする。
ふたりごと文庫も大学生が運営するメディアだし、もっとありのままにリアルを出しちゃえばよかったな。
でも失敗や気づきがあるっていいことだから、結果よかったって思ってる。

ふたりごと文庫編集長として成功と失敗を経験し、まだやりたいこともたくさんあると話す浅野さん。
その表情は明るく、これからの希望に満ち溢れていました。

浅野さんは先日、ニッポン手仕事図鑑でのインターンを卒業し、春からまた新しい環境で社会人としてのスタートをきります。

これからも、持ち前の明るさと度胸で、真っ直ぐに浅野さんらしくご活躍できますよう、ふたりごと文庫編集部一同、祈念いたしております!

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県

飯山市の非公認B級グルメ「サバごはん」とは

ふたりごと編集部メンバーは長野県飯山市で取材旅行をし、飯山市の魅力をたくさん教えていただきました。今回は飯山市の意外な一面についてご紹介いたします。

実は、飯山市は鯖缶の消費量が日本一なんです!その飯山市でひそかに人気を集める 飯山市非公認名物 、それがさばごはん です。

今回はさばごはんの生みの親、笹寿司屋ぜにがめ堂の岩崎さんにお話を伺いました。

さばごはんとは、さばの水煮の缶詰とタケノコまたはキノコなどの具の炊き込みご飯です。岩崎さんは飯山市に高校卒業ぶりにUターンした時、奥様に「なにか地域に根付いたものを作ったら?」と提案を受け、飯山市の郷土料理である笹寿司のお店を営むことにしました。

しかし久しく飯山に身を置いていなかった岩崎さんにとって飯山での笹寿司屋の経営は難しく、当時の不況も重なって4枚で500円の笹寿司の売れ行きは順調なものではありませんでした。

そこでパートさんのまかないとして作っていたさばごはんを商品として300円で売り出すと笹寿司よりも売れ、現在もぜにがめ堂の人気商品です。そもそもなぜ、飯山市では鯖缶が多く消費されているのか。

冷凍冷蔵技術が発達していなかった時代、飯山市では肉の代わりに保存できる動物性たんぱく質として鯖缶が食べられてきました。

その味が根付いていることと、価格と手間の手軽さから現在でもカレーなど家庭料理で肉の代わりに鯖缶を使う家庭は多いといいます。また飯山の酒蔵の地酒のおつまみとしても食されています。

かなり前から飯山市で親しまれてきた鯖缶ですが、なんだか少し貧乏くさくて恥ずかしいという理由で、飯山市自身あまり積極的に鯖缶消費量日本一を公表していません。

しかし近頃、鯖缶はダイエット食品、健康食品として期待されており、ナウな食べ物としてテレビや雑誌でも紹介されています。

現在岩崎さんはこの鯖缶ブームにのって、さばごはんを市の名物のB級グルメとして観光客にも売り出していきたいということで、レシピの公開もしています。(長野県知事賞受賞)別に名物じゃないよ。

長野県非公認B級グルメ市のイベントや店頭で売り出すときは、このようにくすっと笑ってしまうようなキャッチが目を引きます。岩崎さん「なぜなら、うちは笹寿司がメインだからね。(笑)」岩崎さんは、鯖缶のブームを機に飯山市の名前を広めていきたいといいます。飯山市は野沢温泉にも近く、冬にはオーストラリア人も多く観光に来ます。

今すぐにとはいかなくても、いつか田舎に行きたいと思ったときや観光で近くまで来た時に、鯖缶の町飯山として名前を覚えてもらうことで、人を呼び込むきっかけになります。

人口約二万人、少子高齢化が進む飯山市には、今後を考え創造していく知恵と行動が必要です。

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県

受け継がれてきた感性を信じ、酒造りをする

豪雪地域である奥信濃、飯山に、
原料と手作りにこだわった地酒、「水尾」があります。

ふたりごと文庫編集部は「水尾」を造る田中屋酒造店に行き、
6代目、田中隆太さんにお話しを聞きました。

 

 
 

「水尾」の歴史

 

田中屋酒造店の創業は明治6年。田中さんで6代目です。
田中さんの家系は江戸時代にまでさかのぼることができ、
酒蔵を始める前、だれがどんな仕事をしていたのかまでお話ししていただきました。
とても歴史のあるお家です。

明治6年に地酒を作り始めたのですが、
最初は「水尾」という名ではなく、「養老」という名でした。
田中さんは「養老」という名に古いイメージを持ち、岐阜の酒だと勘違いされるため、
平成4年ごろに現在の看板商品でもある「水尾」という銘柄を立ち上げました。

酒造りに欠かせない水と米も変えました。
昔は井戸水を使っていましたが、飯山は雪が降る地域のため、
消雪パイプを作ろうと役場の方がつぎつぎに井戸を掘っていき、
酒造りに使っていた井戸水はだんだんと涸れて水質も悪くなりました。

悩んだ末、水を変えようと良い水を捜し歩き、15キロ北の野沢温泉村一角、
虫生という農家の方が昔から使っている井戸水にたどり着きました。
水質も味もよく、今ではトラックで年間200回程汲みに行きます。

米も良いものにしようと徐々に良いお米に。
今は“金紋錦”と“ひとごこち”というお米を使っています。

実は飯山、米作りに最適地でした。
飯山、野沢温泉、木島平、栄村の4市村で作っている米をコンテストに出すと、
4千軒中40軒の優秀賞の中に、5〜10軒ほど入るのだとか。
コンテストに優秀賞として殿堂入りしてしまうほど米作りの技術が高く、
とてもおいしいお米のとれる地域だったのです。

このように、試行錯誤をしながら、地元の水や米にこだわり、
おいしいお酒を追求し、伝統を守りつつも
改良しながら受け継いでいます。

 

地域に根差した味

 

 

流行りに合わせた酒造りがあまり好きじゃない。
東京にいた時は吟醸酒が大好きだったが、
こっちに帰ってきて1年くらいこっちの食生活してたら全然だめになった。
という田中さん。

飯山地域の美味しいお米食べておいしい野菜食べる食生活、
雪の中で暮らして、この環境の中で暮らしていると
何か味覚的な好みが変わってくるのだと言います。

「水尾」の味のこだわりについてお話しいただきました。

もっとシンプルなものが欲しくなる。
香りで言うとゴージャスで華やかなものでなくもっとナチュラルな香りが良い。
毎日飲んでも飽きないようなお出かけの服でなくて普段着の味わい。
そういったお酒を造れるように酵母や作り方を選んでいきます。

水尾はすっきりしているように感じるけれど、うまみがある。
透明感のあるうま味のある酒造りをしたいんです。

透明感のある水のようなお酒っていうのは、カメレオンのようなお酒。
人間の香りの組成みたいなものと自然に溶け合うものが
最も透明感のあるお酒なのではないかと思います。

甘いだけのものはあきてしまう。
甘みを減らすにはうまみでカバーすれば良いんです。
うまみの正体は苦みや渋みで、その苦みや渋みが飽きの来ないポイント。
だしもそのままは苦い。
酒もそういったうまみをどういうように表現していくかっていうのが
透明感のある自然のお酒をどう作るかに関係していくと思うんです。

「この地域の人たちは吟醸酒が苦手」と話す田中さん。

この地域で食べているものや風土に基づいた個性のあるお酒を造れれば、
お酒としての存在意義が小さなメーカーにもあると思うんです。

大事なのは世間で良いと思われているものではなく、
自分で良いと思ったものを選択しようとする力。

世間の中の成功体験を真似するのは簡単なことでどこかテキストにも書いてあることだけど、
試行錯誤の中で良いものを求めたり、自分の感覚を信じるしかない。

その人の価値観を磨き上げていくしかない。
自分がもっているものは結構決まっているので、
自分の持っているものの中の個性みたいなものを磨く作業しかないんですよ。
真似しても追いつけないんです。
だけど、自分しか持ってない、地域しか持ってないもので勝負しよう、
それを磨いていこうと思うと、追いつけるというよりも違う土俵に立つことができます。

ただ、注意すべき点は個性があるということと
クオリティが良いということは別でかんがえること。
ある一定のクオリティを超えなければ個性は欠点でしかない場合もある。土俵すらできない。

 

手仕事を受け継ぐ

 

 

田中屋酒造店さんは比較的若い方が多く働いています。
大卒の方もいますが、地元の高卒の方が多いのだそう。
そんな田中屋酒造さんに技術を受け継ぐことに対する考え方をお話しいただきました。

高卒ですぐ働きたい人で酒造りに少し興味あるなという人が来る。
あえて酒造りがしたいと入ってくる人は少ないけれど、
そこが良くて、フラットな気持ちで入った方が良い。
まっさらな状態の方が価値観を共有しやすく、同じ価値観で働けることが重要なんです。

大学の醸造学科で学ぶのも良いが、限界があるので、
実地でやって学んだ方が絶対に良い。
高卒で酒造りを始めた人も今では10年以上のベテランですよ。

うちでは精密な数字分析をしているけれど、
その分析結果を優先に作るのではなくて、
優先にするのは手触りや手仕事で感じる感覚。
その感覚を優先にして分析グラフとずれていってしまっても、
そのずれがその年の正解だったりする。

例えば、蒸米をひねる作業は非常に重要なんですけど、
最近はほとんどそういうことをやる蔵はなくなってるみたいですね。
実際ひねってみると、だんだん数字では得られない情報がいっぱい分かるんです。
酒造りに必要なのは、技術者というよりは職人。
伝統的に引き継がないといけない技術なんです。

他の造り酒屋って技術的の受け継ぎがされないまま若手に受け継いでしまうことがあるんです。
年代の高い杜氏と20代になって受け継ぎにもどってきた若手との間の人がいなくて、
年代の高い杜氏が直接若手に伝えようとするとなかなか話が伝わらない。

というのも、年代の高い人は体感で覚えろと言われてきたので、伝え下手なんです。
本当は次々に技術伝承して次の50代、次の40代と伝えていかないといけなかった。
そうしないと業界が技術の伝承が十分にできずに疲弊していってしまう。

年代の高い杜氏と若手の間に入る通訳のような存在が必要だと思うんです。

杜氏さんがこのぐらいが良いんだよと言ったこのくらいを
なんとか若手に言語化して伝える努力をしています。
うまみも理解するにはうま味の成分は数字では出ないので意見交換をしたり
感覚の部分をしっかりと共有しなくてはならない。
また、教わる方も教えてくれる人を信じなくてはならないんです。

信じ切れるまでは教わることはできないのだと田中さんは言います。

盗んで覚えろと言う昔からの教え方ではなくて、
若いうちからきちんと価値観を共有し、
受け継いできた伝統技術を正確に理解してもらうことが
確実に受け継いでいく大事なことなのだと思いました。

手触りや香り、その土地で長く生きている杜氏さんの感覚は
学校では教わることができません。
実地で得られることは非常に多く、数字では表せない感覚を身に付けることこそ
職人の技術伝承なのだと思います。

今回田中屋酒造の田中さんにお話しを聞き、
自分の持っているものを磨いていけば良いという言葉にはっとさせられました。
人が持っているものを羨ましがってばかりで、自分が今何をもっているのかすら
考えていませんでした。土俵が違っても良い。
自分の良いと思った感性を大切に生きようと思いました。

雪の中の和紙工房 内山紙の魅力編

東京駅から北陸新幹線で二時間。

 

工房に向かうと風景は変わり、雪解け水の屋根からこぼれる音だけが響く銀世界。

ここ長野県飯山市で江戸時代初期から受け継がれる伝統工芸こそ、内山紙です。

 

私が内山紙職人の阿部一義さんの工房にお邪魔させていただくと丁度、
職人さんとその見習いさんが柔らかく湿った和紙を、
特注のレトロな機械で乾かしているところでした。

 

 
数十枚か重なって寝かされた和紙を一枚ずつめくって機械の上にはらりと優しく置き、
乾かしながら手際よく刷毛で強く撫でてしわをのばしていきます。

 

静かな工房に、刷毛の音だけが響いていました。
私もこの工程を体験させていただきましたが、
絶妙な力加減がとても難しく、完成品はしわだらけでした。

 

工房の皆さんはそれをそつなくこなし、完成品にはしわひとつ、
ムラひとつありません。

その手つきと皆さんの真剣なまなざしに、
内山紙に対する敬意と強い愛情を感じました。

地元に帰って、日本の伝統工芸に携わりたいと思ったから。
飯山の風土が好きだから。

見習の皆さんが工房に入ったきっかけは様々でしたが、お話を聞けば聞くほど、
内山紙に本当に愛情を持っているのが伝わってきました。

中には、埼玉から毎週末通っているという方も。

手間がかかること
それが内山紙の魅力であると、見習いの天野さんは言います。

 

阿部さんの工房では、和紙の材料となるコウゾの木を育てるところ
から和紙として製品にするまですべての工程を行っています。

“雪さらし”といって雪の上にコウゾの枝を並べて漂白する、雪国ならではの工程もあり、
私たちの知る和紙の形になるまでは、本当に気が遠くなる作業です。

その長い道のりを経てやっと完成した和紙を見た時の達成感こそが、
内山紙製作の魅力だそうです。

私も工房にお邪魔してはじめて、手すきの和紙が職人さんたちの手で作られる現場を
目の当たりにし、皆さんの和紙に対する思いに触れると、
ラッピングされて道の駅の店頭に並ぶ和紙が全く違うものに見えてきました。

そちらでは内山紙製の懐紙を二束購入しましたが、
人の手で漉かれた紙からは何とも言えない暖かみが伝わってきます。

そしてこの懐紙、強く引っ張ってもなかなか破れないんです!

手すきの和紙は、障子紙としても使われるくらいに頑丈です。

白くて美しく、更に丈夫でやぶけにくい。

雪さらしなどの間のかかる作業段階をふみ、
職人さんが長い時間をかけて生み出した内山紙の魅力です。

後半では、その内山紙と伝統工芸全般の現状と課題について、
紹介させていただきます。

 

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県

雪の世界の内山紙 後編

長野県飯山市の内山紙取材後編です。
 
前編では工房内の見学をさせていただきました。
後編では、阿部製紙にて作られている、様々な紙の工芸品について紹介していきます。

内山紙の七変化

 
紙の工芸品と言われたとき、何を想像しますか?
正直私はあまりイメージが出来ませんでした。
 
ですが、そこには本当に紙とは思えないようなものがたくさんありました。
工房内にたくさんありすぎて、見えるものすべてが紙なのではないかと疑ってしまうほどです。
 

 
このランプは紙を二重に重ねて片方を切り抜き、明るさの違いを出すことで模様を作っています。
 

 
写真右側は、針金に紙を張り付けて、独特な形が形成されまたランプです。。
 
内山紙の頑丈さと、温かさが最高にマッチしています。
部屋にこんなにすごいものが置いてあったら超オシャレです。
無機質なLEDの光も、紙を通した間接照明にすると一瞬で温かいものとなります。
驚くほどの可能性を感じてしまいます。
 

 
今風のオシャレなクラッチバックです。
 
一見、紙に見えませんよね。
でもよーく見てください、これ紙でできているんです。
 

 
次もそうです。
この、栗のような形をしたかわいらしいバック。
 
これも紙でできてます。
 

 
そして極めつけは最後の写真。
私がどや顔で写っていますが、注目すべきはその胸元、手でつかまれているものです。
 
そうネクタイです。
そのまさかですよ。
 
これも紙でできているんです!!!
 
信じられますか?
その場で持ち帰ってしまいたくなるくらいかっこいいです。
私ではなくネクタイが、です。
 

 
そして、この二つの綺麗に染められたクッション。
このクッションも紙なんです。
 
しかも、この二つのクッション、両方とも肌触りが違います。
片方は少し固めでもう片方はとてもやわらかくなっています。
 
左側のクッションは、少しだけ肌触りが固く、しっかりとした安心感を感じます。
対して右側のクッションは、非常に柔らかく紙とは思えないほどに滑らかなさわり心地です。
 
さらに、このクッションは大事に使えば3、40年も持つといいます。
使い込めば使い込むほど、色が鮮やかな味を放ち、だんだんとほぐれていき
丁度いい柔らかさになっていくそうです。
 

 
最後に、この木のような置物と、壺のような焼き物。
 
もちろんこれも紙です。
 
持ってみるとわかるのですが、非常に軽いです。
持って重さを確かめるまでは紙だと信じられないほど精巧さです。

内山紙の可能性

 
内山紙は今現在、障子や書道紙を中心に販売しているといいます。
私はそれだけでなく、この内山紙の、和紙の可能性を見られたと思います。
 
多くの田舎には伝統工芸品が存在します。
和紙もまた、いくつかの地域で作られています。
 
それは、人によってはどこにでもあるもののように映るのかもしれません。
しかし、どれも一緒のものではありません。
 
ここ阿部製紙では、和紙のたくさんの可能性を見させていただきました。
紙でここまでたくさんのものを作れることも、他とは大きく違う、とても大事な魅力です。
私はここを見学する事が出来て、職人さんのお話を聞いて、魅力を感じる事が出来ました。
 
私はこの可能性が、職人さんだけでなく多くの人に認知され、
より多くの人に内山紙を始めとした伝統工芸に携わる人が増えていけばいいなと思いました。

 
 

名前:中川太智
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県

変幻自在な内山紙 後編

飯山市の伝統的工芸品である内山紙の伝統工芸士、阿部一義さんの工房では、
内山紙を学びたい、好きだから勉強したいと様々な想いを持った人たちが一義さんのもとに学びに来ています。

今回はその方たちにお話しをお聞きしました。

 

埼玉から通う、天野さん

 

 

―通われてどのくらいになりますか?

5年ぐらいになりますかねぇ。

―5年も?!なぜ一義さんの工房で内山紙を学ぼうと思ったんですか?

長野県の自然に惹かれて埼玉から通っています。
もともと和紙が好きで、和紙研究会にも入っていて、埼玉でも和紙の勉強はしていたんです。

―和紙作りの魅力って何ですか?

まず手漉きと機械だと全然風合いが変わってくるのが面白いんです。
紙漉きも楽しいですが、楮という原料から仕立てる作業が、大変ですけど好きなんです。

―それは体験してみないと分からない魅力ですね。

そうですね、何か良さを伝えたいと思った時に、実際に体験したことを伝えるのと
聞いたことだけを伝えるのでは熱量が全然変わってくると思うんです。

 

内山紙に詳しいという方と現実的なお話

 

今は後継者不足っていうのがどこ行ってもあるから大変だね。

―後継者不足の1番の理由ってなんでしょうか。

やっぱりこれだけでは収入が安定しないっていうのが理由だね。
県が後継者を見つけるサポートをしてたり、いろんな取り組みをしてるんだけど難しい問題だよね。

―収入の安定というと、どんな取り組みができるでしょう。

一番は売れるようにすることだと思うよ。
例えばきちんと販売する販路を確定させてあげること。
そしてどういう商品をつくってどうやって売るかを考えることだね。

―どういう商品をというと?

今は障子のある家も減って、和紙を使う人が減ってしまっているから、
今の人に和紙を使ったどういう商品を作ればよいのか考える必要があるんだよね。

例えば、生活の中で使ってもらえるっていうのが大事だから、
昔のままの世界観や価値観じゃなくて、新しい人を取り入れたり、デザイナーをつけたり、
今の人にも使ってもらえるものっていう商品を考える必要があるよね。

―後継者を見つけるにはその仕事で生活できることが大事ということでしょうか。

生活できることも大事だ。でも伝統に興味のある若い人って、とにかく好きだからやりたい!
って人が多くて、そういう気持ちからやってみるっていうのも大事だと思う。

 
 

お二人の話を聞いて、もともと興味があったり、地元であったり、
内山紙に関わる理由は人によってさまざまであるけれど、
関わるきっかけがあることは素敵なことだなぁと思いました。

内山紙の魅力、地元の伝統的工芸品、知らないなんてもったいない。
日本の大事な伝統は多くの人に知ってほしい、触れてほしい。
まだ存在を知らなかったり、興味を示すきっかけがない現代人に、
昔のままだけでない、新しい方法でアプローチしていくことが必要だなと感じました。

 

内山紙を乾かす体験!

 

 

鉄板に濡れた和紙を貼って、上から刷毛で空気を抜きます。
簡単そうに見えて結構難しい。

横から一義さんや皆さんに、
「もっと力入れて!」「端の方全然空気ぬけてないよ!」
など熱いアドバイスをいただきながら頑張りました。

刷毛をかけた部分がピシッとするのがとても楽しい。
乾いた後鉄板からシュパッと和紙をはがすのも癖になります。

少しよれてしまいましたが初めてにしては良い出来だとほめていただき、
とても嬉しい!

体験してみて感じたのは、やっぱり人から話を聞くだけじゃなくて、
実際に体験しないと分からない面白さがあるということです。
自分自身で感じることが、これ好き!に繋がるということ。

実際に触ることで水の冷たさや作業の難しさ、大変の中にあるやりがいや楽しさなど、
自分にしか分からない好き!のポイントを発見でき、好きのポイントを沢山見つけることで、
今後も関わっていきたい!という気持ちになるんじゃないかな~?っと思ったりしました。

 

手作り卒業証書?!

 

 

一義さんの工房では、小学生に紙漉きを体験してもらい、
卒業証書を自分の手で作るという取り組みをしています。

自分でつくった卒業証書はきっとすごく特別に感じるんだろうなぁ…と羨ましく感じます。
内山紙の手漉きの風合いは、大人になってから卒業証書を見返した時に、
一義さんの工房で体験した時の気持ちを思い出す、味わい深いものになる、
とても素敵な取り組みだと思いました。

このような小学生の頃から地元の伝統的工芸品を体験したり、
何らかの形で触れてもらうことが、伝統をつないでいく大切なことだと感じます。

また、伝統を受け継ぎつつも新しい価値観を取り入れて、
今の人やこの先の人、多くの人に使ってもらう。

例えば、障子のある家が減っているので、
洋風な家にも置けるような、おしゃれなインテリア雑貨。
内山紙の高い品質と風合いを生かしてファッションに取り入れるなど、
内山紙という変幻自在な上質な素材を、今の人たちの生活や日常に溶け込ませることが、
古い伝統という考えから今も人々の生活に寄り添う伝統に繋がると思います。

内山紙をつくる職人だけでなく、
内山紙を使って作品を作る人を増やすことが大事なのではないかと考えます。

そして、内山紙が好き!と思うファンが沢山増えたら嬉しい♪

私の地元にも伝統的工芸品はあるのだろうか。考えたこともなかったけれど、
もっと自分の地元を知りたいと思えるきっかけになりました。

一義さん、お話をして下さった皆さん、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!

 

名前:柏原彩里
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県

変幻自在な内山紙 前編

長野県の北端に、飯山市があります。

自然豊かで豪雪地域である飯山市は、冬になるとあたり一面白銀の世界が広がります。
平成27年には北陸新幹線が開通し、全国各地からのアクセスがとても便利になりました。

そんな飯山市には沢山降る雪を生かした伝統的工芸品、“内山紙”という和紙があります。

今回私は内山紙を作る職人、阿部一義さんの工房へおじゃまし、
内山紙づくりの体験と工房の見学をさせていただきながら、
内山紙についてのお話を聞かせていただきました。

それにしても、工房に行くまでの景色が素晴らしい!

 

白く雪化粧した山々に、高く降り積った雪。
雪を見慣れていない私にはとても幻想的で息を飲むような景色でした。
空気も綺麗で美味しい!

 

内山紙とは…

 

工房に到着。
一義さんよろしくお願いします。

 

まず見せてもらったのは内山紙を作る大きな機械!


 

ぐるぐると巻かれていく出来立てほやほやの内山紙は、ほのかに暖かいのです。


 

ガションガションという音と共に、とろとろとした水から内山紙が出来上がる
この一連の様子を1日中ぼーっと横でながめていたい…。

一義さんが内山紙が完成するまでの工程を教えてくれました。

これが原料となる楮という植物です。


 

この楮の黒皮を雪の上に並べて雪にさらします。
これが内山紙をつくる特徴的な工程、“雪さらし”と言います。

この“雪さらし”を行うことで、太陽の紫外線と雪の水分からオゾンが発生し、
楮が漂白され綺麗な白い内山紙となります。


 

雪の多く降る土地だからこそ生まれた技法であり、雪にそんな力があるとは…驚きです。

原料になる楮を栽培し、皮を剥ぎ、雪さらしを行い…
和紙になるまでなんて時間と手間暇がかかる作業なのでしょう。

 

手漉き体験!

 

 

楮とのりの入った冷たい水はとろとろと気持ちがよく、この水が和紙になるのかと不思議な気分。

水中の楮を沢山すくいあげ、縦横にふりふり…
一義さんのサポートもあり完成!
今回はハガキサイズのものをつくらせていただきました。


 

手漉きしか体験していないのに自分で作ったオリジナルの山内紙に感動し、
伝統的工芸品の内山紙を体験できた喜びで興奮しました。楽しい!

 

紙という概念を超えた衝撃の作品たち

 

一義さんが内山紙でつくった作品を見せてくれました。

ランプは和紙の切り込み方、形、透かし方のデザインによって周りの雰囲気を変化させ、
和紙を通して伝わる光は温かみのある柔らかな光になります。


 

デザイナーの方がつくられた作品もありました。
シンプルなものから見た目のかわいらしいものまで数多くあり、
1つ家に置いただけでおしゃれな空間になること間違いなしです。

次にみせてくれた作品はなんと木彫りの置物?


 

に見えますが、じつは和紙でできているのです!
型となるものに和紙を貼り重ねるとできるそう。

どこから見ても木彫りの風合いを出しているその置物ですが、
和紙でできているので持ってみるととっても軽く、見た目とのギャップが面白い。

工房の中を見渡してみると、
木彫りでできているような壁飾りやお面がいくつも置いてありました。


 

もちろんこれもすべて和紙。完全に騙されました!
ほかにも鉄でできているような、和紙でできた壺があり、
木の風合いだけでなく鉄のような風合いも出せる和紙に衝撃を覚えました。

一義さんの息子さん、阿部拓也さんが、今作っている作品をみせてくれました。
なんと和紙でできたクラッチバッグ!


 

おしゃれすぎます。まだ開発段階だとおっしゃっていましたが、完成するのが楽しみです!
内山紙でできたバッグは使っていくうちに徐々に手になじむ柔らかさになっていき、
より風合いが出てきます。丈夫で長持ちもするため、大切な人にプレゼントするにも最適です!

まだまだ作品あります!
内山紙でつくった鞄、クッション、服、ネクタイ。
え、これ本当に和紙で作ったの?という驚きの品々が次から次へと出てきました。


 

鞄は可愛らしくしっかりとした質感で多少重いものでも十分入りそうです。


 

クッションは驚きの柔らかさ、
もっとゴワゴワしているかと思ったのに予想外のさわり心地。
これは実際に触っていただきたい!

服を着させてもらいましたが、着ると暖かく、やはり柔らかな質感で着心地は最高、
ネクタイも使えば使うほど味わいが出る内山紙でできているので、
こだわりの強い人や長く大事に使いたい人など絶対に欲しい人がいるはず!

この品々、なんと一義さんのお母さんがつくられたものなのだとか。
一義さんのお母さんの時から、内山紙を障子紙など紙としての機能でなく、
日用雑貨やファッションに取り入れるアイデアを出して、実際に形にしていたことに驚きです。

そして、今も綺麗に作品が残っているのは、丈夫で長持ちする内山紙だからこそだと感じました。

 

内山紙にふれて

 

和紙と聞くと障子紙や書道の紙など、紙としての機能しかイメージができませんでしたが、
今回内山紙を教えていただく中で、和紙というのは上質な素材であって、
その素材をどういうように加工するのかは自由なのだと、紙という概念が消えました。

それは、内山紙のような丈夫で長持ちし、
日焼けしにくい品質の良さがなければなかなかできないと思います。

楮や雪などの自然の力を借りながら職人の手で手間暇かけてつくられた1枚。
内山紙でできたものは絶対に大切に使いたいと思える一品になるはず。

短い時間でしたが、内山紙が大好きになりました。

内山紙の可能性をもっといろいろな方に知っていただきたい!
内山紙を使った素敵な作品が沢山生まれれば素敵だなと思います。

 

名前:柏原彩里
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県

【長野県飯山市(インターンツアー)】編集室メンバーが書いた取材記事を公開!

2019年2月18日〜19日、経済産業省が公募を行っていた

「伝統的工芸品産業支援補助金」のプロジェクトの1つとして大学生3名が長野県の飯山市へ。

 

 
プロジェクトに採択された、株式会社ファストコム(ニッポン手仕事図鑑)は、
長野県の伝統工芸品

『南木曽ろくろ細工、信州紬、木曽漆器、飯山仏壇、内山紙、信州打刃物、松本家具』

の7品目において、支援プロジェクトを行ってきました。

 
▼詳しくはこちら▼
【経済産業省 採択結果ページ】

【ニッポン手仕事図鑑 イベント情報ニュース一覧】

 

今回訪れた長野県の北端に位置する飯山市は、

「信濃平」「斑尾高原」「北竜湖」「戸狩温泉」「なべくら高原」「いいやま市街地」

と6つのエリアに大別できます。

どの季節に訪れても、色濃い四季を体感することができる町です。

 

 
そんな飯山ですが、平成27年3月に北陸新幹線・長野~金沢間が開通し、
「飯山駅」が誕生しました。

新幹線が開通し、全国各地からのアクセスがぐっと便利になった飯山には
注目の目が集まっています。

そんな飯山を訪れた大学生が1日目に向かったのは

千曲川の近くに工房を構える『有限会社 阿部製紙』さん。

 

 

実際に手漉きの体験や乾燥作業を体験し、
内山紙の魅力を感じた3人の記事をぜひご覧ください。


【柏原彩里】


『変幻自在な内山紙 (前編)』
『変幻自在な内山紙 (後編)』

【中川太智】

『雪の世界の内山紙 (前編)』
『雪の世界の内山紙 (後編)』

【柳葉優有】

『雪の中の和紙工房 内山紙の魅力編』
『雪の中の和紙工房 伝統工芸としての内山紙編』

 

雪の世界の内山紙 前編

今回、内山紙について知るために、長野県飯山市へ。

北陸新幹線が通る飯山市は、スキー場や温泉などが魅力です。
冬になるとスキーや温泉を目当てにやってくる観光客がたくさんいます。
 
現代的な綺麗な飯山駅から少し離れると、真っ白な雪の世界が広がります。
都会で育った私にとってはこの大量の雪が、とても眩しく非常に魅力的に映りました。
 

 
多くの地域には伝統工芸品が存在します。
 
しかし、一つとして同じものなんてありません。
例えば、同じ和紙でも工程は異なり、触感が違うものもあれば、用途の向き不向きもあります。
 
このように、同じものを作る地域があっても、その場所独自の魅力は必ずあります。
 
今回訪れた飯山市の伝統工芸である内山紙は、雪ざらしと呼ばれる工程によって
非常にきれいな白を発色し、原材料ある楮からは薄くて丈夫なかみとなっております。
 

 

内山紙を作る工房「阿部製紙」

 
訪れたのは、千曲川の近くに工房を構える「阿部製紙」さんへ。
古来から日本の和紙作りの原料となってきた楮(コウゾ)
というクワ科の植物を100%原料に使います。
 
「雪さらし」という工程を行う内山紙は、綺麗な白の漂白と、驚くほどの丈夫さ、
また紫外線への強さを得ます。
そのため、書道紙や障子に使われることが多く、国内でも最高級の品質を誇ります。
 
今回私は、阿部製紙さんを取材させていただく事になりました。
 
最初に出迎えていただいたのは、
有限会社 阿部製紙の代表取締役である阿部一義さんと、
伝統工芸士である息子さんの阿部拓也さんでした。
 

(温かく見守る阿部一義さん)
 

工房見学

 
工房内を見学しながらいろいろな機械と紙の説明をしていただきました。
 

 
現在は手すきだけではなく、機械を使った生産もしています。
大きな部屋に広がる機械たちは、やる気にみちた声を出しながら紙を作っています。
 

 
和紙の作成工程は、まず原料の採取、加工から始まり、すき、圧搾、乾燥を経て完成となります。
さて、ここの写真の工程は何だと思いますか?
 
工程の途中にあるこの機械、これがちょうど「手すき」のところだそうです。
 
この工程を超えると一気に私たちが知るような和紙に近づいていきます。
 


 
そして最後に、水蒸気が立ち上るこの大きな機械に一枚一枚が貼り付けられます。
高温になった鉄のローラーに薄く伸びると、和紙はたちまち脱水され、熱せられます。
 
そして、一回転した向こう側には、出来立てほやほやの和紙が。
手に取って触ってみると、人肌より少し高い温度の、優しい温かさを感じます。
 
機械で作る工程も、回りながら見ていると人の手で
やっていることの形が変わったものだと実感することができます。
しかし、機械でできた和紙は非常に均一できれいなのですが、
やはり手すきで作られた紙の方が心地のいいさわり心地や温かさを感じました。
 
それを手でやってしまう職人さんも、延々と稼働し続ける機械もどちらもすごいものです。
黙々と稼働し続ける機械の錆が、長年職人さんとともに頑張ってきたのを感じさせました。
 
後編へ続く

 

名前:中川太智
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:神奈川県

東京100年企業フォーラム〜伝統の技の100年先を考える〜に、編集長 大牧が登壇しました



3月20日(水)、
NIPPON GALLERY ABIDO MARUNOUCHIで開催された、
江戸東京きらりプロジェクト「東京100年企業フォーラム~伝統の技の100年先を考える~」。

編集長の大牧が、「人を育てる、技を受け継ぐ」をテーマに、
トークセッションに登壇いたしました。


【イベントの様子】

江戸東京きらりプロジェクト「東京100年企業フォーラム~伝統の技の100年先を考える~」

江戸東京きらりプロジェクト「東京100年企業フォーラム~伝統の技の100年先を考える~」

江戸東京きらりプロジェクト「東京100年企業フォーラム~伝統の技の100年先を考える~」

江戸東京きらりプロジェクト「東京100年企業フォーラム~伝統の技の100年先を考える~」

「伝統工芸には、作り手と使い手、
そして『伝え手』が大切」という話には、
大きく頷かれている参加者も。

また本フォーラムには、小池都知事も登壇。

日本が誇る伝統産業・伝統工芸のこれからについて、
参加者全員が今一度考え直す契機となりました。

Design Week Kyoto内「DWK CROSS」に、編集長 大牧が登壇しました

2月23日(土)、京都市のSenbon Lab.さんで開催された、
Design Week Kyoto内のイベント
「DWK CROSS : Life Sharing ~謎多き西陣をチラ見せる~」に、
編集長 大牧がゲストパネラーとして登壇しました。

イベント当日は、
京都・西陣からの豪華なゲストの方々に
「西陣の今」を語っていただくだけでなく、
伝統工芸を伝えていくための
「これからのメディアのあり方」についてのディスカッションも。

当初のスケジュールより
1時間延長してトークが繰り広げられるなど、
とても白熱したイベントとなりました。

また、今回会場となったSenbon Lab.さんとは、
これからもイベント等を開催していく予定です。
どうぞご期待ください!

シンバル職人│小出シンバル

大阪府大阪市に工房を構える「小出シンバル」は、国内唯一のシンバルメーカーである。昭和22年の創業以来、70年以上手がけてきたのは、へらしぼりという金属加工。約20年前に、若手社員が「本物のシンバルをつくりたい」と声をあげたことが、研究開始のきっかけとなった。当初は上手く鳴らなかったシンバルも、素材や加工技術を研鑽し続け、その豊かな音で今や多くのファンを持つまでに。世界の市場に立ち向かう、勇ましい「小出」のロゴは、Made in Japanの技術とプライドの結晶である。

雪の中の和紙工房 伝統工芸としての内山紙編

長野県飯山市の伝統工芸、内山紙。
職人、阿部一義さんの工房には、その魅力にひかれた方々が見習いに来ています。

 
前半で紹介した通り、魅力にあふれた内山紙ですが、
若い後継者の不足、伝統工芸品の需要減退など、
日本の伝統工芸の多くの現場と同様、現在沢山の問題を抱えています。

伝統工芸品の需要減退と内山紙の挑戦

 

前半でも触れましたが、内山紙は主に障子紙として加工されています。

しかし近年、日本の住居は和室から洋室へとシフトする傾向にあります。

もちろん、障子紙以外にも懐紙、ラッピングペーパと様々な用途で商品化されていますが、
天然素材100パーセントかつ時間と手間がかけられた和紙は、
機械で大量生産される紙と比べて安価なものではありません。


 

そこで、様々な内山紙制の新しい製品が開発されています。

(卒業生自作、内山紙の卒業証書)

 

(和紙制クッション)

 

丈夫な内山紙のクッションは、なんと30年使い続けられるとのこと!

(ランプシェイド)

 

内山紙を通したランプの灯りはほのかで柔らかく、暖かみを感じます。

和室から洋室へとシフトしている現状に一番適した製品として期待されています。

時代に合わせた内山紙製品の変容
素敵でしょ。

 

若い後継者の獲得

 

この問題は現在、日本の数々の伝統工芸の現場が直面している問題です。
伝統工芸の職人って、夢のある響きですが、
収入が安定しづらく、県自治体からの経済的支援があっても厳しいと言います。

飯山市から首都圏に出た若者のUターンする率も低下しており、
内山紙の工房に限らず、若者の人手不足も深刻です。

現在阿部さんの工房でも若い後継者の不足が問題となっています。


 

今回皆さんの工房にお邪魔させていただき、日本の伝統工芸の魅力と価値を
再確認することができました。

機械で大量生産が主流の時代ではありますが、人の手で丹精込めて作られたものには、
暖かみとか味とか、制作の過程や作った人の愛情と思いが裏に透けてみえるような、
なんともたとえがたい不思議なものがあります。

今回が私たちの初めての伝統工芸の現場の取材でしたが、
その魅力をこれからもっと多くの人々に伝えていけるように何をしていくべきか、
深く考えさせられました。

 

名前:柳葉優有
職種:ふたりごと文庫編集部
出身:福島県

うるし蒔絵職人│漆芸よした華正工房

石川県加賀市の山中温泉付近で発展してきた、伝統工芸、山中漆器。「漆芸よした華正工房」では、その中でも茶道具を中心に取り扱ってきた。漆で絵や文字を描いた後、金や色粉などを蒔いて装飾する蒔絵の技法を活かし、一品一品を丁寧に装飾していく。その道60年を超える職人・吉田華正さんでさえ「まだ道半ば」と語る、無限の可能性を秘めた漆の世界。若き職人たちにもその姿勢は伝播し、蒔絵ガラスなどの新たな素材や技法に挑戦し続け、伝統を進化させていく。

九谷焼職人│九谷陶泉

江戸時代前期、九谷村(現在の石川県加賀市)で、磁器の原料となる良質な鉱石が発見されたことがきっかけとなり、九谷焼は誕生した。その約50年後、突如生産が終了してしまったものの、江戸時代後期に制作が再開。明治時代からは、輸出産業としても盛んとなった。高級品という印象を抱かれやすい陶磁器だが、「九谷陶泉」では、裁縫道具のシンブル(指ぬき)や、箸置きを入れたガチャガチャなど、伝統を土台に、日常にも溶け込む意欲的な作品を展開する。

和ろうそく職人│髙澤ろうそく

明治25(1892)年に石川県七尾市で創業した「髙澤ろうそく」。寺社仏閣や祭りが多く、信仰心の篤い能登の地では、和ろうそくは古くから人々の生活と密接な関わりを持っていた。しかし、電燈の普及とともに各地の和ろうそくの店舗は姿を消し、現在石川県内で和ろうそくを製造するのは、髙澤ろうそく一店のみ。5代目となった高澤久さんも、てまひまをかけ、あたたかな伝統の火を灯し続ける。

【北海道当麻町】編集室メンバーが書いた取材記事を公開!Part3

9月にふたりごと文庫編集室のメンバー8人で取材に行った北海道当麻町。
その時の取材記事が当麻町のウェブサイト「全部ある当麻町」で公開されました!
今回は、第19弾から第24弾までの記事をご紹介いたします。

当麻町から食を見直す。養生農園の食へのこだわり

当麻町取材旅行

第19弾は、「養生農園」を取材しました。
「当麻町イチ、食材にこだわっている」と言われ、
米や野菜だけではなく、調味料ひとつまで無添加の養生農園。
そんな食へのこだわりの強さの裏には、ひとの変化への危惧も…。
「125歳まで生きることが目標」と話す粂田さんのお話には、
ハッと気付かされるものがあります。

この記事について詳しくはこちら!

当麻町でバーベキュー体験

当麻町取材旅行

第20弾は、「バーベキュー体験」!
どこでもできる・いつも同じなバーベキューも当麻町ではひと味ちがう。
飯盒にまき割り、そしてビッグなマシュマロと驚きが連続でおこります。
戸惑う姿にふふっと笑ってしまう、
そんなたのしい記事で当麻町の空気感と一緒にお届けです。

この記事について詳しくはこちら!

ちょっと変わったお肉屋さん、山本精肉店
~アツアツご主人とジンギスカン~

当麻町取材旅行

第21弾は、「山本精肉店」を取材しました。
66年目になる老舗精肉店のチャーミングな店主さんと、秘伝のタレが自慢のジンギスカン。
スーパーやコンビニにだって、お肉は売ってるけれど、
「わざわざ立ち寄りたくなる」、そんなお肉屋さんが当麻町にはありました。

この記事について詳しくはこちら!

当麻町 養生農園のおいしい物

当麻町取材旅行

第22弾は、「養生農園」の、食レポ記事です!
食や生きることそのもののお話を聞きながら、
じつはおいしいものもたくさん頂いていたんです。
ソーセージにイチゴ、そして初めて食べた「マクワウリ」。
ソフトクリームに◯◯をかけて、みたらし団子に…!?
おいしさいっぱいの当麻町を伝えます。

この記事について詳しくはこちら!

「好きなことを一生懸命に」ピザハウスココペリを経営するご夫妻

当麻町取材旅行

第23弾は、「ピザハウス ココペリ」を営むご夫婦に取材しました。
しらかばの山のなか、ひっそりと佇むログハウス。
日常を大切に過ごしながらも、まだまだ旅の途中、夢の途中なおふたり。
「あるがまま自由に生きる」「これからどう生きるか」、
そのヒントを教えてもらいました。

この記事について詳しくはこちら!

当麻町で5代続く多品種栽培の農家『髙橋農園』

当麻町取材旅行

第24弾は、「髙橋農園」に取材しました。
3日間の当麻町取材、最後にであった髙橋農園5代目のスーパー農家・髙橋希さん。
なんと、生産だけではなく、マーケティングから企画、デザインまで手がけているんです。
その仕事を「すべて楽しい」と答える髙橋さんは、まるで改革者のようでした。

この記事について詳しくはこちら!

どの記事も当麻町の魅力をたっぷりと感じられるものになっています!
皆さま是非ご一読ください!

全部ある当麻町 http://www.furusatohma.com/zenbuaru/

【ご報告】

これまでの感謝の気持ちを込めて、大事な、大事なご報告です。

2019年1月23日、
「株式会社ニッポン手仕事図鑑」を設立しました。

2015年1月に産声をあげたニッポン手仕事図鑑は、
この4年間、たくさんの方に支えていただきながら、
少しずつ少しずつ、成長をしてきました。

まだまだ未熟な動画メディアにもかかわらず、
たくさんの素敵な出会いに恵まれたこと、
たくさんのチャンスをいただけたこと、
今は素直に感謝しかありません。
本当にありがとうございます。

これからはその恩返しと、皆さまからの期待に応えるべく、
より積極的に、日本の地域が誇る文化や技術の魅力を、
多くの方に届けていきたいと考えておりますので、
これからも応援をよろしくお願いします!

スタッフ一同

ニッポン手仕事図鑑

1月7日(月)成蹊大学にて、編集長 大牧が授業を行いました

1月7日(月)成蹊大学にて、
編集長 大牧が授業を行いました。

授業の内容は『ちいさなプロジェクトのファンづくり』についてです。

実際に学生たちにプロジェクトを立ち上げてもらい、
そのプロジェクトに対して、
実践的に起業家的な考え方を学んでもらうというもの。

学生の皆さんは、
とても熱心に自分たちのプロジェクトについて
ディスカッションをしていました!

【授業の様子】

成蹊大学にて

成蹊大学にて

成蹊大学にて

成蹊大学にて

刺繍職人│和光舎

3,000を超える寺院が存在する、歴史の都、京都府京都市。法衣のクリーニング専門業として1994年に創業した「和光舎」は、20年以上の歳月の中で、環境の変化や技術の蓄積とともに、業務を拡大していった。打敷(うちしき)の刺繍修復は、その中のひとつ。専門の工房を伏見区に構え、現代の職人たちの手によって、100年、150年と受け継がれてきた刺繍の修理と修復を、一針一針丹念に行う。いにしえの美を現代につなぎ、再び未来へと、伝統と技術、想いを伝えていく。

【北海道当麻町】編集室メンバーが書いた取材記事を公開!Part2

9月にふたりごと文庫編集室のメンバー8人で取材に行った北海道当麻町。
その時の取材記事が当麻町のウェブサイト「全部ある当麻町」で公開されました!
今回は、第7弾から第18弾までの12記事をご紹介いたします。

森と人とを繋ぎたい。家具職人原弘治さん。

当麻町取材旅行

第7弾は、当麻町の地域おこし協力隊員である、原弘治さんにお話を伺いました。
当麻町では、情操教育の一環として「木育」に取り組んでいます。
家具職人である原さんは、家具に使われる木材を生む森の「守り手」として、
森と人との関係をコーディネートすることに力を入れています。

この記事について詳しくはこちら!

「北海道で一番美味しい!?」当麻のお米

当麻町取材旅行

第8弾は、長谷川農園の代表、長谷川新さんに取材を行いました。
全国でもトップクラスのお米の名産地である北海道。
当麻町は7年連続で「北海道一美味しいお米」に選ばれています。
代々農業を営んできた長谷川さんは、
この寒冷な地で美味しいお米を作るためにたくさんの試行錯誤を重ねてきました。

この記事について詳しくはこちら!

カタチあるものを考えて使う

当麻町取材旅行

第9弾では、当麻町の子どもたちの遊びの場、家族同士の憩いの場、
そして障がい者の就労の場として作られた「くるみなの木遊館」を訪れました。
「木育」を推進している当麻町ならではの施設で、
子どもたちは木材に関わるたくさんのことを知って、実際に触れて、
学ぶことができます。

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出会いと発見がいっぱい当麻山

当麻町取材旅行

第10弾は、当麻町のシンボル「当麻山」について取材を行いました。
案内をしてくださったのは、ガイドの長多さんと石黒さん。
当麻山をめぐる「くるみなの森」を歩きながら、
図鑑を片手にさまざまな種類のキノコを観察したり、
木に残されたクマの爪痕を発見したり…。
道を進んだ先では、可愛らしい森の住人に遭遇しました。

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帰りたい場所が、そこにある。町を支える一軒の駄菓子屋さん
―当麻町・はしだ商店―

当麻町取材旅行

第11弾では、開業明治33年の老舗駄菓子屋「はしだ商店」さんを取材しました。
当麻駅近くの商店街に店を構え、元日以外は毎日営業しています。
子どもたちの拠り所として、また、大人になっても帰ってこられる場所として、
変わらずに地域を見守り続けています。

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当麻の魅力を引き出せ~この町を動かす移住者~

当麻町取材旅行

第12弾でお話を伺ったのは、とうま振興公社の石黒康太郎さんです。
今回の取材旅行で「ふたりごと文庫編集室」のメンバーが最もお世話になった方の一人で、
3日間のツアーの企画から、役場での町長さんとの意見交換会にも参加していただきました。
当麻鍾乳洞や当麻山の観光施設などの管理運営をする「とうま振興公社」では、
企画を練り、町の良さを発信し、地域おこしのために日々様々なことを行っています。

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通学路が大冒険!旧緑郷小学校

当麻町取材旅行

第13弾では、地域おこし協力隊である原弘治さんの案内で、
今は廃校となった旧緑郷小学校を訪れました。
新鮮な空気と森に囲まれた校舎は、
以前まで町のコミュニティ施設としても使用されていたそうです。

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楽しみをつなぐ場所「和のみ」

当麻町取材旅行

第14弾は、喫茶店でありながら、
敷地に陶芸教室と宿泊所を構える「和のみ」さんを取材しました。
経営者の菅野さんは、和のみを「表現の場所」として活用しています。
週末の夜には、喫茶店がライブハウスとなり、
さまざまな音楽イベントが行われています。

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森を丸ごとコンテンツ化!?北海道当麻町の森を遊び尽くす!!〜森林探検&森の中でのカレーづくり〜

当麻町取材旅行

第15弾、当麻町の地域おこし協力隊であり、家具職人兼木こりの原弘治さんと一緒に、
森の中でのカレー作りに挑戦しました。
ナイフでの火起こしや、スパイスからのカレー粉作り、焚火でお米炊きなど、
木漏れ日の優しい光に包まれた自然の中で、特別な体験をすることができました。

この記事について詳しくはこちら!

当麻町の林産業について

当麻町取材旅行

第16弾では、当麻町の主要産業、林業についての取材を行いました。
町の面積の約70%が山林という、自然に恵まれた当麻町。
地域で採られた木材が、町内の住宅や施設などに使用されています。
町が推進している「木育」は、木に触れることで命の温もりを感じられる心を育てることを
目標にしています。

この記事について詳しくはこちら!

すべてがすべて同じ咲き方じゃないからこそ
‐花工房比呂でのときめき備忘録‐

当麻町取材旅行

第17弾では、当麻町のお花屋さん、花工房「比呂」さんを取材しました。
町内外で人気のこちらのお店は、
冬季にはお店の外観に綺麗なイルミネーションを施して
訪れる人たちの目を楽しませてくれます。
男性スタッフの方も多いので、男性のお客様が相談しやすいお店でもあります!

この記事について詳しくはこちら!

子どもたちと一緒に町づくりを-当麻町役場-

当麻町取材旅行

第18弾は、当麻町役場を訪問し、町長の菊川健一さんにお話を伺いました。
民間から町長になられた菊川町長さん。
町長を務めて19年、町民を代表して当麻町を盛り上げるため、
踏み込んだ改革に取り組み続けています。

この記事について詳しくはこちら!

どの記事も当麻町の魅力をたっぷりと感じられるものになっています!
皆さま是非ご一読ください!

全部ある当麻町 http://www.furusatohma.com/zenbuaru/

12月1日定住サポーター養成研修会「一人でも仲間とも!大館びとのファンづくり」に、編集長 大牧が登壇しました

12月1日(土)、
秋田県大館市で開催された定住サポーター養成研修会
「一人でも仲間とも!大館びとのファンづくり」に、
編集長 大牧が登壇しました。

イベントでは、
“弱者のファンづくり”(=ニッポン手仕事図鑑流のファンづくり)
をテーマに講座を行いました。

会場にお越しの皆さま、ありがとうございました!

【イベントの様子】

定住サポーター養成研修会

定住サポーター養成研修会

<イベント概要>
【第1部】編集者・プランナーに聞く地域の魅力の見つけ方

【第2部】ワークショップ 大館びととして暮らしてみて

【会場】大館市中央公民館 第1研修室

【主催】秋田県

【運営】NPO法人かづのclassy

⇒イベントについて詳しくはこちら

【北海道当麻町】編集室メンバーが書いた取材記事を公開!

9月にふたりごと文庫編集室のメンバー8名で取材に行った北海道当麻町。

その時の取材記事が当麻町のウェブサイト「とうまにあ」で公開されました!

今回は、私たちが書いた8記事を紹介していこうと思います。

 

くるみなの庭とエジソン

 

 

第一弾は「くるみなの庭」について、“そねちゃん”が書いてくれました!

ここは子供が自由に自然で遊ぶことのできる広場。

ちなみに当麻町には「くるみな」とついた名前の場所がいくつか存在します。

アイヌ語の「クル(人)」「ミナ(笑う)」にちなんでつけられているそうですよ。

そねちゃんは、ここくるみなの庭でエジソンが幼少期そうだったように
“豊な学びを楽しく”する場だと表現してくれています。

そねちゃん自身も東北の大自然のもと育った経験から、
好奇心」を原動力に遊びながら学ぶことの意義を知っているんですね。

それにしても、くるみなの庭を訪れて「エジソン」の例を出せるそねちゃん、
すごいなあ~と感心しました。

 
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北海道の冬をあたたかくするMOON LOIDの最強ダウン

 

 

第二弾は私、浅野有希が「MOON LOID」さんについて書きました!

ダウンジャケットなどを販売するアパレルショップMOON LOIDさん。

もともとインスタグラムで拝見し、ずっと行きたかったお店でした!

なんといっても、木でできた店舗がかわいくてテンション上がります。

この建物は80年前のもので、譲り受けたのだそう。

北海道当麻町は“木のまち”でもあって、いたるところで美しい木造建築が見られます。

木好きの私にはたまらなく嬉しい町でした。

主力商品である質にこだわったダウンジャケットは、とっても寒い北海道当麻町ならでは。

ふわふわですごく軽いダウンジャケットは新感覚です。
 
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当麻町で自給自足ー笑顔と生命あふれる相馬ファーム

 

 
第三弾は「相馬ファーム」さんについて、“おがた先生”が書いてくれました。

相馬ファームさんはご家族で無農薬・無化学肥料栽培をされている農園です。

案内をしてくれた佐藤さんはとっても明るく天真爛漫。

明るく丁寧に紹介をしてくださいました。

たくさんの野菜を栽培している相馬ファームさんを野菜のテーマパーク」と表現してくれました。

たしかに、敷地の広さや探検感、野菜を味わったり収穫させてもらったりさせてもらえて終始ワクワクしていました。

ポーカーフェイスでも内に熱い想いを秘めているおがた先生(本当の先生ではない)は、その感情の揺れを記事に込めてくれています。

私個人的には、そんなおがた先生の心の中を覗けているようで楽しい記事でした。

最終日に訪れた道の駅では、そんな相馬ファームさんのお野菜が置かれていました。

実際に訪れていなければ、この野菜たちに特別な感情を抱くことはなかったかもしれません。

野菜のテーマパークは、帰ったあとも小さな幸せをくれる素敵な場所でした。
 
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当麻鐘乳洞で冒険ツアー!

 

 

第四弾は「当麻鍾乳洞」について、“りさこちゃん”が書いてくれました。

当麻鍾乳洞は昭和32年に発見された自然の産物

今回は暗闇を体験できるナイトツアーに参加させてもらいました。

中に入ると無数の美しい鍾乳石がありました。その形は様々で、面白いものもありました。

りさこちゃんは「自然が作った作品」と表現してくれています。

鍾乳石はすごく長い年月をかけてつくられているもの。

自然、そして時間から作られているって本当に尊いことだなあと感じますね。

鍾乳洞って全国各地にありますが、当麻鍾乳洞がより楽しいと感じられたのは面白いガイドさんがいたからです。

豆知識やクイズでワクワクしながら進んでいきました。

りさこちゃんは、その内容をあえて記事に書いていません。ぜひ現地で楽しんでほしいからです。
 
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田んぼの学校の不思議な力

 

 
第五弾は「田んぼの学校」について、“みきてぃ”が書いてくれました。

田んぼの学校とは、当麻町が行う食育プログラムのひとつ。

小学校3年生~中学校3年生までが田植えなどの体験を行うそう。

この田んぼの学校、「食育のための田んぼ」だけではなく「町内外の交流の場」の役割をも果たしているのだと記事を読んで発見しました。

小・中学生だけでなく、ボランティアに訪れる町内外のすべての方々との関わりが生まれる場所。当麻町にとって、ここでの田植えはビッグイベントなのだなあと思いました。

そしてやっぱりこの取り組みのすごいところが、将来の夢を「農家」と書く子が増えたというエピソード。

農家も後継者不足に苦しむいま、こういった食育の取り組みこそが未来をつくるのだなあと感じさせられます。

私は田植えも稲刈りもしたことがないので、本当に羨ましい。
 
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真っ白のキャンパスに香るピザ〜「ココペリ」

 

 
第六弾は「ココペリ」さんについて、“しーちゃん”が書いてくれました。

絶品ピザを食べることができるココペリさん。

そのお店は森の中にぽつんと佇んでいます。この店舗もまた、当麻町の木で作られた素敵な建物です。

しーちゃんの書く文章は深みがあって、まるで小説を読んでいるかのよう。

素敵すぎるお話をたくさんしてくれたココペリを営むご夫婦は、たまたま当麻町を見つけてココペリをオープンさせました。

ふたりはまだまだ旅の途中のようで、当麻町へ“移住”したのではなく“移動”したのだといいます。

当時の当麻町はなにもなくて、真っ白だからこそ自分たちで何色に出も染められると思ったそう。

しーちゃんはそのお話を、ココペリさんの美味しいピザに重ねて

「真っ白な生地にソースを塗り、リズミカルに具を載せ、チーズを散らす。まるで白いキャンバスに絵を描いているように見えた。」と表現してくれています。

しーちゃんとココペリさんの世界観が融合された、すごく深みのある記事でした。
 
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とっても充実した取材になりました。次回は残りの記事をまとめます!
 
 

#2 楽しんでいる人には勝てない -可愛くない女の子なんていない!

 

みなさんはじめまして!
福岡の大学4年の山本富貴(やまもとふき)です。

編集長の浅野ゆうきさんから声をかけて頂き、
このような素敵な場で想いを発信できること、
とても嬉しく思います♡

今回は私の想いを存分に知ってもらうべく、
二回に分けて書かせてもらいます!!

可愛くない女の子なんていない!『#1 自分の人生をきりひらく』

 
 

daisySを作った理由。

 

 
 

daisySを作ったのは大きく2つの理由があります。

1つ目は、
社会問題を解決したい・たくさんの人を幸せにしたい
と思っていた自分が、今幸せではないという大きな矛盾に気づいた
こと。

そしてそれは、周りの人にも同じことが言えるのではないかと思いました。
社会問題に向き合っていたときに自分が一番敬遠していた
“自分のために何かをする”ということが、
実は今の日本人には一番足りていないのではないか
と思った。
少なくとも自分には絶対的に足りていないと思った。

だからまず、「自分で自分のことを幸せにできる人を増やしたい」
それは自分の存在意義を“他己”承認ではなく、
“自己”承認することで見出すことができたら、
もっと自分らしく肩の力を抜いて生きることができると思いました。

それは自己肯定感を他人に依存していて、
幸せをいつも他人軸で測っていた自分への想いでもあります。

 

そして2つ目が、
過去の自分がこんな団体があったら飛びつくような、
やりたいことに何でもチャレンジできる環境がある団体があったらいいな

と思って作りました。

「環境が人を変える」みんなが口をそろえてそういうけど、
環境を作ることは本当に難しい。

私はそれができなくて悩んで苦しかったから、
私がこんな環境があったらいいなと思う場を作っています。

何かやりたいけど、何をしたいかわからない、
やりたいことはありけど実現の方法が分からない人は
ぜひ一度声をかけてほしいです♡

 
 

人生楽しんだもん勝ち!!!

 

 

誰かのために何かをすることは素晴らしい。
それは紛れもない事実だし、むしろそれをモットーに生きてきた自分が
今ではまず自分が楽しいか幸せかどうかで判断するようになって、

「自己犠牲の上でいい顔をしようとしていないか」を問いかけるようになり、
何事も自分優先で考えるようになりました。

そこで気づいたことは、
「楽しんでいる人には勝てない」こと。

楽しんでいる人が放つプラスのパワーは何にも変えることができない、
人を惹きつけるとてつもなく大きな力があることに気づきました。

そのパワーはwin-win-winでしかない。
そんな大きな力を持った人間になりたいから、自分の心に素直に、
やりたいことはなんなのか・今幸せを感じられているのか、
自分の中の感性を大事に日々を過ごしています。

 
 

内定を辞退しました。

 

 

私の就活の軸は【何をするかより、誰とするか】でした。
3月の中旬に内定を頂いた会社の方々は本当に良い人ばかりです。
プライベートでも遊びたいし、もっと仲良くなりたい!!と思う人ばかりで、
就職するのが楽しみでした。

しかし、daisySの活動や起業したいという目標がどんどん明確になっていくうちに、
組織に属することがこわくなってきました。
「何かに染まりたくない。今の感性を大事にしたい。もっと自由に生きたい。」
そう思って、内定を辞退することに
決めました。

心では「大丈夫!どうにかなる!」と思っていても、
体は正直で辞退して6ら数週間、体調が悪くなりました(笑)

 

来年から本当に私は生活していけるのか……
そんな不安が消えない中で私の気持ちを救ってくれたのは、
周りにいる大好きな人たちでした。

お世話になっている経営者の方は一緒にできるビジネスを考えてくださったり、
一緒に面白いことでお金稼ごう!と言ってくれて。
不安な気持ちを大きな心で受け止めてくれる、心の底から尊敬できる大好きな仲間たち。

たくさんの人たちのおかげで大きな不安は少しずつ消えていき、
完全には消えていないものの今は未来にとてもわくわくしています♡

 
 

最後に

 

今の私の目標は、
「感性を大事に自分らしく思いっきり人生を楽しんでいる」
女性のロールモデルになりたい
です。

もっと“自己満足”の大切さ、
自分で自分のことを幸せにすることの大切さを発信していきたいです。

 
 

そして最後にもう一つ!!男の子に言いたいことがある!!
周りの女の子にもっと可愛いっていってあげてください♡

女の子にとって男の子からの可愛いは本当に特別で、
可愛いの数だけ自信がもらえます♡

可愛くない女の子なんていない。
外見も中身も。女の子はみーんな可愛い♡

 
 

最近、もし一か月まるまる休みだったら何をするかと聞かれて
意外とすぐに出てきた答えが「イベント!!」でした。

自分がわくわくすることで周りの人たちをHappyにできるイベントを
これからたくさんやっていくのでみなさん一緒に楽しみましょう!!♪

ちょうど昨日クリスマスの超ハートフルなイベントを思いついたので
もうすぐしたら告知します……♡

読んでくださった皆さん、ありがとうございました♡

名前:山本富貴
職種:大学4年生
出身:熊本県

daisyS(でいじーず)

HP→daisyS
instagram→daisys0503
facebook→@daisyS0503

#1 自分の人生をきりひらく -可愛くない女の子なんていない!

 

みなさんはじめまして!
福岡の大学4年の山本富貴(やまもとふき)です。

編集長の浅野ゆうきさんから声をかけて頂き、
このような素敵な場で想いを発信できること、
とても嬉しく思います♡

今回は私の想いを存分に知ってもらうべく、
二回に分けて書かせてもらいます!!

「山本富貴」とは?

 

 

1997年2月20日生まれ。
ストレングスファインダーは
①最上思考②着想③共感性④社交性⑤活発性
という感じな性格です♡
 
出身は熊本県で、大学から福岡に出てきました。
福岡の大学に通っている4年生で、管理栄養士の養成校に通っています。
実は、中・高家庭科教諭の免許と栄養教諭の免許も持っています♪
(正確に言えば取得予定!母校での教育実習はすごくすごく楽しかったです♡)

 
 

活動内容

 
 

daisyS(でいじーず)という女の子向けイベントを主催する団体の代表をしています。

「女の子の自己肯定感を上げる」をコンセプトに
イベントをやる私たちが可愛い、楽しいと思うことで、
周りの人たちをHappyにしようということをモットーに活動しています。

 

イベントの内容は、
アクセサリー作りのワークショップや
美容学生の方たちにヘアメイクをしてもらって、
写真を撮ってもらうというイベントをしています。

手前味噌ですが、かなりイケてるキラキラした団体だと思ってます(笑)
「誰かのために何かをする」団体が多い中で、
daisySは主催者も参加者も「自分のため」にやっています。

メンバーのあずさがが投稿してくれている
Instagramもイケてるのでぜひフォローしてください♡

 
@daisys0503


 
 

その他に「可愛い×女子大生×SDGs」をキーワードに、
女子大生が可愛い、楽しいことでSDGsを広めようというプロジェクトをやっていたり!!

化粧品の商品開発企画をやっていたり、
ウエディングの広告写真を撮るところでインターンをしていたりと……
忙しくも充実した幸せな毎日を過ごしています。♪

 

実はこの幸せをつかみ取るまでにはなが~~~~い道のりが……

 
 

 
 

私は、今が21年間生きてきて1番幸せだと心から思っています。
それくらいの幸せを感じられるようになったのは実はここ数か月で……

今でこそ自信に満ち溢れていて、ぐいぐい前に突き進んでいる!!
みたいに思われることが多いですが、ちょっと前まで全然自分に自信がありませんでした

ずっとずっと理想と現実のギャップに悩み苦しんでいました。
楽しそうな人や私の理想の状態の人を見て、
「どうすればあんな人になれるんだろう」
「なんでこの大学に来たんだろう」
「結局私は口だけのやつだ」などなど、自己嫌悪に。

悩みと葛藤が尽きない毎日で周りの人がとにかく羨ましくて、
いつも自分の目の前には霧がかかって見えるような日々でした。

 

小学校高学年の頃にテレビで、
ごみ山で生活をしていたり、児童労働をさせられている子たちがいることを知ってから、

「私がなんとかしなくては!!絶対に私ならみんなを救うことができる!!」
という、“社会に生じている矛盾を自らの手で変えたい”という強い強い使命感に駆られて、
この頃から私の人生の目標は「世界平和のために貢献すること」でした。

 

熊本の田舎で育ってきて、思うように動けなかった分何かしたいという想いを大学で必ずぶつけよう!と意気込んでいたのですが、
そこにあったのは想像していた大学生活とは全く違うもので。

同じような想いを持っている人は周りにいないし、授業も詰め詰め。
おまけに友達がたくさんできそう♪という考えで入った寮の門限は22時!
規則も多かったり、周りになじめなかったり……

大学1年生のときには、先輩と相部屋の小さな部屋で声を殺して
ひっそり泣くような毎日を過ごしていました。

 

そんなこんなでただ悩み苦しんだだけの記憶しかない1年生が終わり、
ついに寮を出て、一念発起!!

大学2年生の4月に、1年生のときにボランティアのイベントで出会った
フェアトレード商品を扱った会社をされている方に勇気を出して連絡をして、
「食」と「国際協力」を結び付けた何かがしたい!という想いを伝えたところ、
一緒にスタディツアーを作ることに
!!

 

何度も文を考え直して、
当時のアルバイト先のカフェのオーナーに添削してもらい、
汗をかきながらメッセージを送った自分に拍手を送りたいです。

初めて自分の行動から何かを生み出すことができたという、
何とも言えないワクワク感と感動で胸が高鳴ったことを覚えています。

 

その他にも地元の熊本震災が起きたときに、
真を集めて動画を作ってNHKのWebニュースに載ることができたり

【熊本地震】復興応援メッセージ 第1弾

 

スタディツアーの宣伝のためにと思って参加した
『グローバルワークキャンプ(留学生と日本の学生でワークなどをしながら交流する3泊4日のキャンプ)』でたくさんの素敵な出会いがあって、
協力してくれる人に出会ったりと

 

自分が起こした行動で目の前がどんどん開けていってやれることや可能性が広がる毎日の中で、
「自分の人生は自分次第」「自分で自分の人生を切り開く」という感覚を覚えるようになりました。

つづき :可愛くない女の子なんていない!「#2 楽しんでいる人には勝てない」

 
 

名前:山本富貴
職種:大学4年生
出身:熊本県

daisyS(でいじーず)

HP→daisyS
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信州の竹細工を受け継ぐための新しいスタイル 〜百瀬晃平さんインタビュー〜

伝統工芸の職人になる。そのためには、長年の修行期間が必要。
ものづくり1つで生計を立てるなど、
いくつもの壁があると感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、伝統工芸の職人になるためにホテルで働きながら職人の元で修行をした若者がいます。

 

長野県松本市に住む百瀬晃平さん。
百瀬さんは長野県の伝統工芸品の須賀川竹細工の職人さんとして、
一人前になるために今も働きながら修行しています。
長野の伝統工芸を守りたいと強い想いを抱く若き職人にお話を伺ってきました。

 

 
 

何かを作ることが好きな少年時代

ーいつ頃から伝統工芸に興味を持たれていたのですか?

もともと何かを作ったりすることが好きでした。
本格的に興味を持ち始めたのは大学三年生くらいからで、民芸館に行ったり、本を読んだりしてました。

 

百瀬さんが作った竹籠

 

ーどうして竹細工職人になろうと思われたんですか?

実は最初から竹細工の職人になろうと思ってたわけじゃないんですよ。
最初は周りと同じように普通に就職活動をしてました。
だけどなかなか熱が入らなくて…。

親にも相談したりとかして、
いろいろな人と話をしているうちに職人になりたいって想いが強くなりました。
職人も地元長野の伝統工芸を守りたい・受け継ぎたいという想いがあって、
調べていく中で竹細工があって即決でしたね。
でも長野県に竹細工がなかったら、違うものだったからかもしれません。
地元長野に竹細工があったから竹細工をやろうと思ったんです。

 

 

 
 

ー竹細工のどんなところに魅力を感じてますか?

材料も作り方もシンプルだってところが魅力かもしれません。
例えば竹細工は竹だけで作れるし、材料の竹はすぐ成長して入手しやすい。
それに竹細工はもともと日常の生活の中で必要なもので、
日常使いできるものを作りたかった自分からしたらそこも魅力的でした。

 

作るときに使う道具。今は道具を作ることができる職人も減少している

 
 

職人になるための選択

ーホテルで働きながら職人の元で修行をされたということですが、どうしてそのような働き方をされたのでしょう。

正直言って竹細工だけでは食べていけないからです。
どんなに想いがあっても生活ができなければ、伝統を受け継ぐこともできないなと…。
働き先や修行先を見つけるために長野県庁のものづくり課のところに行って、
長野県中小企業団体中央会の方を紹介していただき、会社などを探しました。

最終的に自分が選んだ場所は山ノ内町という地域なんですけど、
最初は別の地域を考えていたんです。
そこで職人さんから弟子になってもらっても食べさせられないから、
働きながらなら教えてあげられると言われました。
そのようなことから働き口の多さをいうのを検討材料に入れて最終的に山ノ内町を選びました。

働き方ってことにフォーカスすると、
一般的な伝統工芸だと師匠の元でずっと修行するというイメージが強いと思うのですが、
竹細工はもともと農民が畑仕事ができないシーズンに竹細工を編んで生計を立てるという
兼業スタイルでやってきたものなので、働きながら修行するというスタイルは合ってると思ってます。

 
ー働かれていた時の勤務スケジュールやどれくらい先生の元に通われていたか、教えていただけますか?


ホテル椿野で約2年2ヶ月働きました。
スケジュールは、シフトによりますが、
起床5:45、6:30に出勤して、昼間に4時間休憩を挟んで、21:30頃に終わる感じが一般的でした。
自分は仕事の休みの日を利用して月に先生の元に2~3回通っていました。

 
ー今もホテルで働きながら修行されてるのですか?

今は、松本市内のセレクトショップで働いています。2〜3ヶ月に1回くらい先生のもとに通ってます。それ以外は自宅で竹を割ったり、編んだりと自主練してます。

家の近くには綺麗な水が流れる。よくここで竹を浸して柔らかくしている

 

 
 

作るものも働き方も時代に合った変化を

ー今の伝統工芸に変化は必要だと感じますか?

変化し続けないといけないと思います。
もちろん全部を変えなきゃいけないってことではないですが。
現代のニーズに合って必要とする人がいなければ残っていけないと思います。
作るものもそうですが、伝統工芸を学びたいという人を受け入れる側も
変わっていかなければいけないと思います。
今、いろんな働き方があるように修行のやり方もいろんなやり方があってもいいと思うんです。
これまで一般的とされたずっと一緒にいてやるスタイルももちろんですが、
自分みたいに働きながら空き時間にやったりとか、教室に通うとかいろんな形があれば、
職人になるってハードルが下がってくると思います。

 
ー伝統工芸の職人に興味を持っていたり、これからなりたいと思ってる方へ伝えたいことはありますか?

やりたいと思っている人はぜひチャレンジしてほしいと思う。
生業にできるものも中にはあるが、1本で生計立てるのが難しくても
片手間でもいいからやるとかいろんな方向を考えてほしいし、諦めてほしくないです。
実際に職人になる環境に身を置いた時にいろんなことが見えてくるんです。
竹細工で使う道具を作る職人さんも減少していて、近くで手に入らなくなっているんです。
先生が自分に言っていることなんですけど、
地元で材料とかを調達できてこそ伝統工芸と言えると。
これから後継者になろうとする人が
増えていって地元で成り立てる伝統工芸を一緒に作って行けたら嬉しいですね。

 

 
 

ー最後に百瀬さんはこれからどんなものを作っていきたいですか?

伝統を守るべきとことは守り、変化していくところは変化していく。
いい意味で伝統に縛られない。そういうものを作っていきたいです。
竹細工で言えば既存の編み方を生かしていろんな形を作れるようになれたらいいなと思っています。


 

自分のやりたいことに強い信念を持って頑張っている百瀬さん。
百瀬さんのように既存のスタイルにとらわれず職人という道に
挑戦する人がもっと増えていければいいなと思いました。
同じ同年代としてこれからも百瀬さんの挑戦を応援し続けます。

 
 

インタビュー終了後

時間があればお茶でもしていきませんかと声をかけていただき、
百瀬さん夫婦から大学いも・梨・柿をご馳走していただきました。
木のテラスに座りながら、
仕事の話からプライベートの話までいろんな話をして楽しく過ごしました。
このまま松本に居座わりたいと思いながら、
時間が刻々とすぎていく現実から目を背けたかったです(笑)
お話する中で松本市内のオススメのお店を教えていただいたので、
そのお店巡りと百瀬さんに再会するために松本に再訪したいと思っています。


 
 

名前:佐々木 雄大(ささき ゆうだい)
職種:ニッポン手仕事図鑑・プランナー / 離島移住計画・スタッフ
出身:埼玉県出身。
1995年埼玉県生まれ。
茨城大学農学部出身。学生時代から商品開発やイベント企画運営に携わり、食を中心とした活動を行う。
現在、フリーランスとしてプロジェクトや事業などのディレクションやマネジメントを行う。また職業の違う20代で結成されたユニット・unp(アンプ)としても活動中。

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11月11日(日)トークイベント『「製硯師」という生き方』にて、編集長 大牧が登壇しました

11月11日(日)開催、
宝研堂 4代目 製硯師・青栁貴史さんによる
特別講座『「製硯師」という生き方』に、
ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧 圭吾が
ファシリテーターとして登壇しました。

イベントでは、
青栁さんの「製硯師」としてのお仕事のお話や、
これからの青栁さんの「野望」について、
青栁さんのもう一つの仕事場である、山のことなど、
魅力的なお話を伺うことができました!

質疑応答の時間には、
硯のメンテナンスの仕方など、
会場にお越しの皆さんからたくさんの熱心な質問を
いただきました。

【イベントの様子】

「製硯師」という生き方

「製硯師」という生き方

「製硯師」という生き方

「製硯師」という生き方

<イベント概要>
【開催日時】
11月11日(日)13:00~14:30

【開催場所】
東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館4F
NHK文化センター青山教室5階502 A教室

【イベント詳細】
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1151630.html

11月10日(土)伝統工芸6人展「匠の森」にて、ビデオグラファー 小林がトークイベントに登壇しました

11月9日(金)から開催中のイベント、伝統工芸6人展「匠の森」にて
ビデオグラファー 小林がトークイベントに登壇しました。

イベント当日、錫光の錫師・中村さんとのトークセッションでは、
中村さんと小林が初めて会ったときの秘話や、
中村さんが、小林が自分で撮影依頼をさせていただいた
初めての職人さんであることなどを語りました。
イベントは、大盛況のうちに終了しました!

錫光さんの動画はこちら!⇒https://nippon-teshigoto.jp/movies/suzushi

【イベントの様子】

伝統工芸6人展「匠の森」

伝統工芸6人展「匠の森」

伝統工芸6人展「匠の森」

伝統工芸6人展「匠の森」

伝統工芸6人展「匠の森」は、
ポーラミュージアムアネックスにて11月18日まで開催中です!
この機会にぜひ!

<イベント概要>
展覧会名:匠の森
会  期:2018年11月9日(金)~18日(日)会期中無休
会  場:ポーラ ミュージアム アネックス
主  催:株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
協  力:ポーラ デザイン研究室 ニッポン手仕事図鑑

「ふたりごと文庫編集室」による当麻町取材旅行が、北海道新聞に掲載されました

ニッポン手仕事図鑑のオンラインサロン「ふたりごと文庫編集室」が、
9月に北海道当麻町で行った取材旅行の様子が、11月7日の北海道新聞に掲載されました。

編集室メンバー8名が、
当麻町内の施設や商店を巡り、
さまざまな体験を取材しました。

取材記事をウェブ上で公開することで、
その情報発信力を生かし、
都市からの移住者を増やすことを目的としています。

作成した取材記事は、
当麻町の新規移住特設サイト「全部ある当麻町」にて順次公開中!

皆さまぜひご一読ください!

「全部ある当麻町」 http://www.furusatohma.com/zenbuaru/

オンラインマガジン「ふたりごと文庫」 https://nippon-teshigoto.jp/blog

長野の田舎で自分を取り戻す

はじめまして。長野県松川村地域おこし協力隊の浅田茉美(あさだまみ)と申します。
今年の8月に東京から長野県松川村へ移住しました。

松川村は、長野県北西部の北アルプス地域の一番南にあります。
「安曇野の原風景を守る最後の村」とも言われ、平成の大合併でも合併をせず、独自の景観を守るためむらづくり条例をつくり、美しい景色をひっそりと守り続けてきました。

安曇野という言葉は広く、安曇野市だけでなくその北に位置する松川村も安曇野エリアに含まれます。周辺地域に比べ観光地化がそれほど進んでいない松川村は、奇跡的に静かで心地よい住環境を維持し続けています。

松川村北西部のとあるゲストハウスから見た日の出

 
 

生きかたを探している

 

松川村の地域おこし協力隊は8名。いわゆる「ミッション型採用」で、採用時にある程度活動内容が決まっています。

例えば私は総務課1万人復活特命係。人口増加対策の係に所属し、移住者を増やすためにはどうしたらよいか日々考え、メディアでの情報発信、イベントの企画運営、個別相談対応、その後のフォローを行っています。

他の隊員も空き家対策、食育事業や農産品ブランド化・PR、安曇野ちひろ公園の運営、多目的ホールの運営等、ある程度固定されたミッションを持っています。

収穫祭の移住相談ブースにて。卒業した隊員が遊びに来てくれたりもします。

予算をつけるので自由に活動して、というフリーミッションではないため、就職先のひとつという感覚に近い部分もあるかもしれません。

ですので、松川村の協力隊はあんまりゴリゴリした人がいません。
自分が理想とするくらしを送りたくてここに辿りついた。だから、無理をせず、日々をナチュラルに暮らしていく。松川村の協力隊に流れるそういう空気感がとても心地よいと感じています。

 
 

有り余ったエネルギーをどうする?

 

村八分なんて言葉もありますが、松川村の人はよそ者を排除しません。
コミュ力が高くて人懐こい。なんとなくいつも幸せそう。こちらが心を開けば、いくらでも入ってきてくれます。村には村の時間軸で時が流れていて、村民も私たちを受け入れてくれて、とても幸せ。

それでも、なんだかもやもやした気持ちがある。この気持ちはなんだろう?
と考えていた時のこと。

東京に遊びに行った際に前職の上司に会い、こんなことを言われました。

「新しいことをやるのはいつもよそ者か若者かばか者だ。
よそ者の浅田さんが松川村で新しいことをやればいい。」

よそ者・若者・ばか者!3拍子揃ってる!私は何かをやるべきなんだ!
もやもやしていた私の心に、一筋の光が差し込みました。

そういえば、松川村で唯一足りないと感じるものがあります。
それは、若者がエネルギーを発散させる場。

松川村の若者は、アクセスがそこそこ良いから松本や大町・白馬方面に遊びに行ってしまいます。面白い人はたくさんいるけど、松川の外で活躍してるんだよなあ。

イベント参加の多い仕事柄、面白い人に会うたびにちょっと寂しいような、そんな場所がないことを不思議に思います。

例えば、バー・居酒屋やカフェ。もしくはシェアハウスやゲストハウス。どんなことが松川村でできるだろう?と考えると、自然とわくわくしてきます。

こうして、まだ構想段階ですが、松川村でお店を持つという目標ができました。

 
 

偶然が次の一歩をつくる

 

ぶっちゃけ、最初は自分が好きな場所に仕事があったからラッキーくらいの気持ちで移住してきました。

けど、すこしだけ自由度の高い地域おこし協力隊として活動する中で不思議と新しいことをやりたくなってきた。
こんなに恵まれた環境にいるんだから、やりたいことやらなきゃもったいない。
今はそんな気分。

偶然の重なり合いが次の一歩につながっていくことを実感しています。

北アルプスも気軽に登れます(燕岳にて)。自分と向き合う大切な時間です。

 

東京では鳴りを潜めていた反骨精神が、田舎に来て息を吹き返してきたのでしょうか。大人になってもうわくわくすることなんてないと思っていたけれど、ここにきて不思議と、まるで子供のようにわくわくし始めています。

松川村で、あたらしい人生が始まるのかもしれません。

日々の活動を発信しています。フォローしてもらえると嬉しいです。
facebook : https://www.facebook.com/matsukawa.rev/
Instagram : https://www.instagram.com/matsukawa_vill_chiikiokoshi/

 
 

名前:浅田 茉美(あさだ まみ)
職種:長野県松川村地域おこし協力隊、移住・定住担当。
出身:福岡県出身。
東京外国語大学卒。銀行やITベンチャーを経て、ネパールを旅した際に「これからは自分が自然と感じる生き方をしよう」と決意し、日本のネパール(?)長野県に移住。

趣味は世界のお酒を楽しむこと。長野県は酒どころでとても幸せです。

製硯師・青栁貴史さんによるトークイベント『「製硯師」という生き方』に、編集長 大牧が登壇いたします

11月11日(日)開催、
製硯師・青栁貴史さんが講師を務めるトークイベント『「製硯師」という生き方』に、
編集長 大牧がファシリテーターとして登壇いたします。

硯石を探すため各地の山に入り、選び抜いた石で硯を作り続ける青栁さん。

青栁さんが何を考え硯を作っていくのか、
ニッポン手仕事図鑑の編集長がファシリテーターとして迫ります!

「製硯師」という生き方 製硯師・青栁貴史さん

【開催日時】
11月11日(日)13:00~14:30

【開催場所】
東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館4F
NHK文化センター青山教室5階502 A教室

【お申込み・イベント詳細はこちら】
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1151630.html

土祭 土と益子−この土地で共に生きる−

みなさん、こんにちは!
今回は、今年の9月15日(土)〜 9月30日(日)と10月7日(日)に
「文化の力で地域を元気にする」という目的で栃木県益子町で開催された
「土祭 土と益子−この土地で共に生きる−」の様子をお届けしたいと思います。

私も見に行ったところと行けなかった箇所があるので、全てをお伝えすることはできませんが、
実際に見たり、SNSを通じて感じたことをありのままに皆様にお伝えしたいと思います!

「土祭 土と益子−この土地で共に生きる−」公式ホームページ
 

 

「益子」というまち

 

栃木県益子町は、全国でも有名なあの益子焼の産地として知られ、多くの陶芸家が在住し作陶をしています。

ご覧いただいている皆さんの中にも、行ったことがあるという方がいらっしゃるかもしれませんが、春と秋の年2回に「陶器市」と呼ばれる大きな市場が開かれています。

まだ行っていない、行ってみたいという方は、
来月の11月2日(金)〜 11月5日(月)まで秋の陶器市が
開催される予定なので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

ところで皆さん、この記事のタイトルである
「土祭」という名前、読めるでしょうか?笑

これは「土祭」と書いて「ヒジサイ」と読みます。

「土祭」をプロデュースした馬場浩史さんと旧知の文筆家 武田好史さんとの発案で、
古代の土や泥の呼び方のひとつ「ヒジ・ヒヂ」を用いて「土祭」という名が生まれました。

△「土祭2018」の公式パンフレット

私は益子という土地はそれだけ土と深い関係にあるということ、
土を扱う陶芸家にとっても、生活の中で当たり前のように陶器を使っている私たちも、
土という素材が無ければ生まれてこなかった「モノ」がそこにはあるような気がしました。

 

「土祭」 アート編

 

さて、いよいよ「土祭」の中身に迫って行きたいと思いますが!

そもそも「土祭」は何をしているの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

「土祭」は、大きく分けて、地域プロジェクト・アート展示・他プロジェクトの3つで構成されており、それぞれ益子地区・七井地区・田野地区で開催されました。

どのアーティストも、今年の「土祭」のテーマである
「土と益子−この土地と共に生きる−」
とはどういうことかを考えて制作されています。

自分にとって、地域にとって、あるいは益子という場所自体にとって
それがどんな意味を持っているのかを鑑賞する、私たちも考えされられる展示となっていました。

△”闘って撮る”写真家 井賀孝さんの作品

△芸術考古学を専門とし研究している石井匠さんの作品

△2017年に大学院を卒業したばかりの若手画家 田中望さんの作品

△彫刻制作と美術教育の研究をしている生井亮司さんの作品

 

「土祭」 地域編

 

続いて、地域プロジェクトについてお伝えしたいと思います!

地域プロジェクトの中でも私が一番お伝えしたい企画はコレ!
益子地区で9月22日(土)に、今から30年〜40年前の益子町の学校給食を再現したプロジェクトです!

私のような10代、20代の若者にとって給食というのは子どもたちの健康と食の美味しさを伝える大切な時間ですが、それは私たちのお母さん、お父さん世代も同じです。

ですが、今の学校給食と昔の学校給食ではどこが違うのか。
私も食べたかったのですが、別の予定と重なって食べられませんでした…(涙)

△昔懐かしい学校給食

 

ちなみに、ここで使われている食器はもちろん益子焼です!

 
 

「土祭」 他プロジェクト編

 

最後にご紹介するのは、他プロジェクトの企画の一つである「手仕事村」についてお話ししたいと思います。

「手仕事村」とは、益子町にある益子の森の中にあるひだまり広場と呼ばれる場所で開催されました。

周辺が緑の木々に覆われた中にぽっかりとひらけた場所で、
様々な素材を用いた手仕事品の展示販売を行ったり、益子を中心とした飲食店も日替わりで出店され、行く度に新しい発見があるプロジェクトとなっています。

これも残念ながら、開催が土日祝日のみだったので
私はFacebookでその様子を見ているだけでしたが、それだけでも面白い内容でした!

△手仕事村開催の様子

3つのプロジェクト以外にも関連企画として、「土と人」と題した高木正勝さんのソロライブが山本八幡宮という場所の野外舞台で開催されました。

私は残念ながら行けなかったのですが、200名以上の方が高木さんの音を聴きに訪れ、ライブ終了後は皆さん良い顔をして帰られたそうです!

 

△高木正勝さんソロライブの様子

 
 

「この土地で共に生きる」ということ

 

私は高校生の頃、美術大学進学を目指していた時期に自分は絵を描きたいのか?ものを作りたいのか?その先が見えないでいました。

 

そんな時、たまたま陶芸を学ぶ機会があり、そこでようやくものづくりを専攻しようと決意したことがあります。

ですが私は栃木県出身と言っても益子町生まれではありません。
だから私にとって益子という町は、憧れの場所でありながら自分にとっては遠い存在で、なんとも言えない気持ちがありました。

 

しかし今回の「土祭」を見て、その土地で生きた時間、生きている時間が長くても短くても、
人によって瞬間に感じること、流れを感じて気付くこと、
内に住んでいるからこそ外から来た人と関わることで気付くこと、
そして、その土地がもたらしてくれた素材に感謝すること、
それが大切なのではないかと私は感じました。

だからこそ、私にとって益子という町は憧れであり、こうして関われたことをとても嬉しく思っています。

「土祭 土と益子−この土地で共に生きる−」

それは、土あるいは土地(つち)から繋がるこの祭りに訪れ、
たくさんの感じたことを持ち帰り、自分にとってこの土地とは故郷とは、
共に生きるということはどういうことか考えるきっかけになる機会だと思います。

 

3年に一度の開催なので、次回は3年後になりますが
このイベントで会場となった場所や痕跡はあることでしょう。
それを探してみるのも面白いかもしれませんよ。

それでは、ここまで記事を読んでくださった皆様、
長い文章にお付き合い頂きましてありがとうございます。
益子町が気になったという方はぜひ、遊びに来てくださいね!

名前:田中絢子
職種:大学院生
出身:栃木県

漆という素材を使って、漆器やオブジェ、アクセサリーに至るまで幅広く作品を制作。工芸と若者がつながる場所を作るため研究中。
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想っている場所が”ふるさと” -武田昌大さんインタビュー

こんにちは、ふたりごと文庫編集室の山田帆菜です。

ふたりごと文庫編集室で発足したメディア部のメンバーで、
シェアビレッジの村長・武田昌大さんにお話を伺ってきました。
場所は、武田さんがオーナーを務めているおむすびスタンドANDONさん。

 

 

 
 

取材後にいぶりがっこのおむすびをぱくり。
チーズとの相性が絶妙でとても美味しかったです。

第3弾となる今回私が取り上げるテーマは『ふるさと』です。

秋田に戻って危機感を感じたとき、自分のふるさとを失いたくないと感じた武田さん。
地元「秋田」を拠点に動いている武田さんならではの視点で、ふるさと観についてお話してくださいました。

武田昌大さん
秋田県出身
 
東京のゲーム会社に就職した後、地元秋田県の活性化を決意。
2010年 若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。
2015年 「シェアビレッジ」を立ち上げる。
2017年 おむすびスタンドANDONを東京・小伝馬町に設立

 
 
 

「ふるさと」は必ずしも生まれた場所ではない

 

 
 

―武田さんにとっての「ふるさと」ってどういうものですか?

僕らは生まれた場所がそのままふるさとって考えますが、それだけでもないんじゃないかと最近は強く思っています。
その場所に実際にいた時間の長さは関係ないと思うんです。

僕は今秋田に住んでますって周りには言っているのですが、月の半分以上は出張で秋田にはいないんです。
だから僕は「ふるさと」は暮らしている場所ではなく、想っているところだと思っています。

 
 

―想っているところですか!それなら都会出身だったり、親が転勤族の人のもふるさとはあると考えられそうですね。

「ふるさと」に縁がない人はいっぱいいると思います。
そういう人たちはこれから故郷を作っていけばいいし、自分が選んでいいと思います。

生まれた場所が都会だからというよりかは好きな、帰りたい場所や好きな人がいっぱいいる場所、落ち着く場所のようなところだと思います。

結局これらって全部気持ちに関わることです。「落ち着く」とか「懐かしい」といった気持ちを大事にすれば、故郷は都会の人でも持てると思います。
「都市の人たちの第二の故郷を作る」っていうのはシェアビレッジの目的の一つでもあるんです。

 
 

「ふるさと」という軸

 

 
 

―故郷への思いが「シェアビレッジ」という形にもなっているんですね。
武田さんにとっての今の故郷はやはり秋田でしょうか?

まだ18年という長さを超えた場所に住んだことがないので、ふるさとっていうと秋田ですね。
ただ、正直今僕の中で「秋田」というところは生まれた場所という認識の方が強いです。

 

―なるほど!それでも、秋田を「ふるさと」だと思うのには何か理由があるのでしょうか?

自分の今の人生を指し示すために生まれた場所を、「故郷」として自分の中で持っている方が進みやすいからですかね。

それに、この縛りがないと僕は解き放たれてしまう気がします。
だから、どちらかというと秋田=ふるさとって思っている方が今は動きやすいかなと思います。

 

―自分の中の一つの軸として「秋田」という場所があるんですね。
ちなみに、この先武田さんにとっての「ふるさと」は変わりそうでしょうか?

正直、(秋田以外に)浮気したい気持ちはめちゃくちゃあります。日本にはすごくいい地域がたくさんあるので。

だからさっき述べたように、生まれた場所、秋田を故郷として自分の中に持つようにしています。
そうでないと、「あそこにも住みたいし、あそこにも住みたい……」というように目移りしてしまいますから。
今は何をするにも、どこに行くにも秋田にどう生かせるかをずっと考えていますね。

「好き」からはじまる地域活性 -武田昌大さんインタビュー

こんにちは、ふたりごと文庫編集室の浅野有希です。
ふたりごと文庫編集室で発足したメディア部のメンバーで、シェアビレッジの村長・武田昌大さんにお話を伺ってきました。

第二弾、私が取り上げるテーマは『地域活性』です。
勉強になるお話をたくさんしてくれ、うんうん……!と頷いてばかりでした。

 

武田昌大さん
秋田県出身
 
東京のゲーム会社に就職した後、地元秋田県の活性化を決意。
2010年 若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。
2015年 「シェアビレッジ」を立ち上げる。
2017年 おむすびスタンドANDONを東京・小伝馬町に設立

 
 

“ブーム”としての地域活性化

 

 

―地域活性、今ではある種ブームになっていませんか?

最近はやっぱり、イベントにきてくれる若者も多くなってきたかもしれません。
国も「地方創生」や「関係人口」というワードで予算を出していますね。

もちろん、国が提唱することにはいい側面もあります。多くの人々が自分の地域をよくしようと動き出すきっかけになります。でも、言葉だけが独り歩きしてしまうケースが良くないと思うんです。
なぜなら、それが「答え」だと思ってしまうことが多いからです。いろんな地域に行って講演していますけど、そう捉えている地域も少なからずありますね……。

 

―「答え」だと思ってしまう、たしかにそうかもしれません。

「正解」をすぐに求めてしまう地域や人が多いと思います。極端に失敗を恐れてしまっているんです。すべて、インプットが足りていないからなんですよね。いろんな情報を知らないから、発想が浮かばないのかもしれないです。

本当はできるかもしれないのに、失敗するかもしれないからやらない。
でも、国が言っているからできる……という流れができてしまっている。

“ブーム”になることは、思考停止してしまうから良くないですね。
本来はそこをきっかけにちゃんと地域と向き合って各々が考えることが大事だと思います。

 

「好き」という愛情が一番の原動力

 

 

―では、国と一緒に事業を進めていくってことはやらないのですか?

それは、果たして誰が面白いと思うのでしょう?その地域の人・またはお客さんがワクワクするのでしょうか?

国と一緒にやる・やらないではなくて、僕は「面白いこと」をやりたいだけなんですよ。それが僕らの軸です。
年貢を納めて村をつくるってコンセプトは、きっと今の行政ではできないのかなと思います。民間だからこそ県や市町村という枠を取っ払って秋田や香川に「村」を展開して、繋ぐということができますしね。

……というのは建前で、僕は「面白いこと」がやりたいだけなんですよ。それだけです。

 
 

―だからシェアビレッジの資金は補助金などではなく、クラウドファンディングで集めたのですか?

まず僕の考え方は、「3km²」っていう方程式なんです。
3Kは価値・課題・解決で、M²はメンバー×マネーを意味しています。
これは3KからM²に流れていくイメージです。


 

最初に価値・課題・解決という段階で、コンセプトからアイデアを生み出していきますよね。
その後、アイデアからプロジェクトに落としていくときに、一人じゃできないからメンバーとマネーが必要なんです。

ただ補助金ビジネスは、方程式の最後の「マネー」から始まるんですよね。
補助金があるから団体をつくるためにメンバーを集めて、「何の課題を解決する?」という価値を抜かしちゃうんです。“好き”っていう愛情が根っこにないと事業って続きません。

本来は3K(価値・課題・解決)から始まるべきで、補助金ビジネスはお金がなくなる・上手くいかなくなると終わることがほとんど。

でも、「これのためにやってる」というものがあれば続くんですよ。
だから補助金に頼るビジネスっていうのは僕はやりません。僕が好きなものしかやらないです。
あとは、地域で自立するビジネスモデルでないといけませんから、
ちゃんとお客さんからお金を取るビジネスをやりたかったこともあります。

 
 

―なるほど!!すごくわかりやすいです。では、クラウドファンディングの利点は何かあったのですか?

クラウドファンディングはこのビジネスモデルと相性が良かったんです。
村民は年貢の値段ごとにランクが変わります。「ブロンズ村民(ブロンソン)」→「シルバー村民(シルソン)」→「ゴールド村民(ゴールソン)」→「名誉村民(メイソン)」という風に。
これがクラウドファンディングの仕組みと似ていますよね


http://sharevillage.jp/
 

元々、日本にクラウドファンディングが出始めた頃から挑戦していました。
レディフォーの最初のプロジェクトの一つが「トラ男」です。馴染みがあったし、ノウハウもあったから挑戦できました。

 

地域活性化は、「一人一人が頑張ること」

 

 

―地域活性化の「答え」ってないと思うのですが、武田さんはどう考えていますか?

僕は「みんな、一人一人が頑張る」ことが大切だと思っています。
地域活性でありがちなのが、人のせいにすること。

町って一人一人の“人”でできています。これを意外と忘れがちなんですよ。

意識とお金と時間を使って、それぞれが地元について考えないといけません。
一つのイケてるプロジェクトがあればいいわけではないんです。能動的に動く人を増やしていかないといけませんよね。

 

―武田さんはきっと、外に出たからこそ分かるのですよね。

お金がないならつくる、仕事がないならつくる、出会いがないならつくればいい。
これは外に出たからこそ分かったことなんです。そんな人達がちゃんと地元に還元しないとだめですよね。

 
 

―外にいる人たちができることってなんでしょう。

やっぱり、地域にはインプットが大切です。情報と刺激を与えていくというのが、今の秋田には必要だと思います。

例えば、地域にいる人は「初代iPhone」なんですよ。でも外にいる僕らは「iPhone X」ですよね。僕らは常にアップデートされているけれど、地域にいる人はハードが一緒なのにソフトが古い。ただOSをインストールしてあげればいいだけなんです。

外にいる人たちは、そういう場を作っていければいいと思っています。


 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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“おむすびというメディア”で秋田をつなぐ -武田昌大さんインタビュー

日本橋の町を歩いていると、突如きらきらした建物が現れます。
渋谷や表参道にあってもおかしくなさそうな、おしゃれな4階建てのビル。


 

ここは東京と秋田を食でつなぐ場所、ANDONです。

秋田のお米を使用したこだわりのおむすびを食べることができます。
注文してから握ってもらう出来立てほやほやのおむすびに、「肉みそ」「いぶりがっこチーズ」「ぼだっこ」などの豊富な具材が用意されています。


 
 

今回は、ふたりごと文庫編集室のメンバー3名でANODNのオーナー・武田昌大さんにお話をうかがいました。

武田昌大さん
秋田県出身
 
東京のゲーム会社に就職した後、地元秋田県の活性化を決意。
2010年 若手米農家集団トラ男(トラクターに乗る男前たちの略称)を結成。
2015年 「シェアビレッジ」を立ち上げる。
2017年 おむすびスタンドANDONを東京・小伝馬町に設立

 
 
 

武田さんは秋田県出身で、2017年にこのお店をオープンさせます。
「ずっとおむすびをやりたかった」と語る武田さんの、「秋田」と「おむすび」にかける想いに迫ります。

 

これからは”体験を提供する時代

 

―武田さんはすでに事業をいくつかなさっていますが、さらにANDONを始めようと思ったのはどうしてですか。

トラ男の活動と関係があります。トラ男ではお米の通販をしていたのですが、ネットのお客さんは宙にふわふわ浮いてるようなイメージがありました。
当時は毎月東京でイベントをやっていましたが場所もばらばらで、いつでも来られていつでも食べることのできるリアルな場所が欲しかったんです。


 

―ふわふわしているお客さんをリアルな場に着地させるということですね。
単なるお米屋さんではなく飲食店という形にしたのはなぜでしょう。

せっかくこだわってつくられたお米でも、炊き方を間違えるとまずくなってしまいます。
だから、お客さんの口に入るまでをプロデュースしたかったんです。

これからはおいしいお米をつくる時代から、お米をおいしく食べてもらう”体験”を提供する時代になるのではないでしょうか。
あと、ずっと「おむすび屋をやりたい」と思っていました。

日本橋から、おむすびというメディアで発信する

 

―お茶碗に盛られたご飯ではなく、おむすび。その形にこだわりはありますか。

おむすびはメディアだと思います。具材を伝えるためのお米になれるので。
一方で、お茶碗に盛られたご飯はおかずありきのお米になってしまうような気がするんですよね。
秋田の具材だけじゃなくて、他の地域の具材とコラボできるのもおむすびのいいところです。


 

―おむすびはメディア、格好いいですね。
おむすびという形をとることによって、お米が脇役を引き立てつつ、主役になるんですね。

昔からあるおむすびを、新しい形で伝えていきたいという想いもありました。
この店がある日本橋エリアは古いものと新しいものが混在していて、僕の考える”おむすび”と地域性がうまく絡み合っています。

―もともとこのエリアでお店をやりたかったのでしょうか。

常に最先端が集まる渋谷とか、そういうところに出すのは違うと思っていましたが、ここと出会ったのは偶然なんですよね。

ANDONがある小伝馬町は昔、地方から江戸に来る人が馬を繋ぎとめておく場所で、地方と江戸の繋ぎ目でした。そういう歴史もあるので、秋田(地方)と東京を結ぶANDONはこの地域にぴったりだったと思います。

日常に地域を

 

―お店では、お米のこだわりを聞きながら食べることができるのでしょうか。

もちろん、知りたい人には説明しますよ。
でも、別に知りたくない人には無理にしません。価値観の押しつけになってしまうので。

―興味がない人にこそ、こだわりを知って興味を持ってほしいという想いもあるのでは。

そこが難しいところなんです。
ただ、初めましての人にいきなり長文のラブレターを送りつけられたとして、それを読む気になるかって言われたら……きっと読みませんよね。

もっと長い時間をかけて、人間の自然なコミュニケーションの中で興味を持ってもらえればいいんです。地域と関わるハードルは低くていいと思っています。

 

―何事も一方的なアピールはよくないということですね。ハードルを低く、というのは、具体的にどのようなことですか。

最近「地方創生」と言いすぎて、地域と関わるハードルが高くなっている気がします。
そうじゃなくて、もっと楽しく、日常に地域があればいいのではないでしょうか。


 

―ANDONは、日常の中に秋田を落とし込む場としての機能を持っているんですね。

まずは秋田を好きになってもらえる土壌をつくることが大事です。
最終的に好きになってもらえない可能性もありますが、無理に秋田のファンになってもらおうとは思いません。

ANDONに来て秋田のものを食べて、秋田人と話して、なんとなく秋田にいるような感覚をもってくれたらそれだけでいいんです。

―ANDONではさまざまなイベントが開催されていますが、それも日常に秋田を落とし込むことを目的としているのですか。

おむすびフライデーなんかは、ワクワクの方が大きいですね。

こっちではご飯だけ用意て、参加者のお客さんに具材を持ってきてもらうのですが、「なんでその具材なの?」っていう具材談議が面白いんです。それがいろんな地域を知るきっかけにもなります。楽しいことが重要です。

名前:尾形希莉子
職種:学生
出身:神奈川県横浜市

大学で地理学を学ぶ傍ら、「面白そう!」を原動力にあちこち飛び回っている。食べ物には目がなく、農ある暮らしを求めて生産現場を訪れることもしばしば。身近なものの裏側が好き。

長野県後継者育成ツアーが、『信濃毎日新聞』に掲載されました。

ニッポン手仕事図鑑が10月9日・10日に行った、
全国から募ったインターン生6名による長野県後継者育成ツアーの様子が、
長野県の地方紙『信濃毎日新聞』に掲載されました。

信濃毎日新聞

『信濃毎日新聞』さま、取り上げていただきありがとうございました!

そしてお世話になった南木曽町と駒ヶ根市の皆さま、
本当にありがとうございました!

800年つづく”葛布”の魅力を伝えたい。

静岡県掛川市。


 

ここには800年以上つづく伝統工芸品、「 葛布くずふ」があります。
光沢が美しく、高級品として愛されてきました。


 

材料は街中・山野に自生している「葛」という植物です。
「くずきり」の材料と言うのが一番身近だとは思いますが、他にもさまざまなものに利用されています。

この葛を、美しい「葛布」にするまでは想像以上の手間暇がかけられているのです。

そんな、葛布に関わる職人さんたちの映像が完成しました。

 

 

思いの込められた大作です。
やっぱり映像だと伝わり方が違うなあと感動しています。

私も大好きな作品なので、ぜひご覧ください。

 
 

以前、編集長の私・浅野有希と、
ふたりごと文庫編集室メンバーの尾形ちゃんとで葛布の取材を行いました。


 
 
 
 

植物からつくられているので、綿や絹などとは全く違う肌触りの「葛布」
それをただ見るだけでは、その価値を理解するのは難しいですよね。

尾形ちゃんは、葛布に込められたストーリー、
そして“つくり手の想い”という切り口から書いてくれました。

お茶で有名な掛川の、もう一つの名産品。700年余り受け継がれてきた葛布に迫る。


 
 

どんな取材を行ったのか、全体像がわかる記事にもなっていますのでぜひ。

 
 

そんな「葛布」に関わる人たちは魅力的な方ばかりでした。

実は、この葛布を生産する工房は残り2軒。
この2軒とも取材に行かせていただきましたが、どちらも本当に魅力的で。


小崎葛布工芸さん
 
 

川出幸吉商店さん
 
 
 

私はそんな方々の人柄とか、考え・想いを伝えたくて書きました。

静岡県掛川市「葛布」の、目に見えない魅力


 
 

葛布の材料を生産している人もいます。
かなりの手間暇がかかるということと、高齢化によって材料の生産者さんも減少してきているとのこと。

私たちはその貴重なお一人、松浦さんにお話を聞きました。

松浦さん、「掛川の“仙人”」と呼ばれていましたが、仙人のイメージとは程遠く。
ほんわか優しい、丁寧な方でした。


 
 
 
 

丁寧さがかわいくて、完全にそのキャラクターに惹きつけられました。
葛布の材料ができるまでと、松浦さんのキャラクターについて書いた記事です。

憎まれっ子の「葛」が、美しい「葛布」へと生まれ変わるまで


 
 
 

静岡県掛川市と「葛布」

今まで知ることのなかった地域と文化に触れて、
私の価値観がまたひとつパワーアップしたような気がします。

正直言って、「葛布」産業は超順調とは言えません。
この取材では心が苦しくなるような、厳しい現実にも触れてきました。

今の私にはこうして伝えることしかできません。
少しでも多くの方に、この魅力が伝わるといいな。

 
 

葛布・葛苧職人│小崎葛布工芸・川出幸吉商店

静岡県掛川市で、800 年以上つくり続けられてきた伝統工芸品、葛布。山野に自生する葛を紡いだ糸から織り上げられるそれは、艶のある美しい光沢を放ち、参勤交代の献上品や、アメリカ・ヨーロッパへの輸出品としても高い人気を誇っていた。かつては市内に数十軒あった工房も、現在は「小崎葛布工芸」「川出幸吉商店」の2 軒を残すのみ。この先も100年、200年と技術を継承していくべく取り組みを続け、まだまだ道半ばであると謙遜しつつも、葛の持つ魅力と秘められた新しい世界を信じ続ける。

株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス主催の展覧会「匠の森」に、カメラマン 小林が出演します!

11月9日~18日開催、
株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス主催の展覧会「匠の森」にて、
カメラマン 小林が11月10日トークイベントに出演いたします!

匠の森

「匠の森」とは、日本を6つの地域に分け、
各地に伝わる伝統工芸の魅力が詰まった作品をご紹介する展覧会です。

会期中は、全国から集まった6名の匠による作品がひとつの空間に
集められ展示されます。

また、展覧会には、ニッポン手仕事図鑑が動画を撮影させていただいた
錫光」の錫師・中村 圭一さんも出展されます!
「錫光」さんの動画はこちら

皆さま、ぜひ会場にお越しください!

<イベント概要>
展覧会名:匠の森
会  期:2018年11月9日(金)~18日(日)会期中無休
会  場:ポーラ ミュージアム アネックス
主  催:株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
協  力:ポーラ デザイン研究室 ニッポン手仕事図鑑

【堀口正裕さんインタビュー】“いろんな人に会う”ことの大切さ。

こんにちは!ふたりごと文庫編集長の浅野有希です。
今回は少し変わったインタビュー記事をお送りいたします!

8月29日から9月7日まで、産業能率大学二年生の2人がインターンとして来てくれていました。
これは毎年恒例で、私も二年前にこのインターンでニッポン手仕事図鑑に出会ったんですよ!私も彼らを見ていると懐かしく思えます。

 

毎年様々なことをしますが、そのメニューの一つとして、雑誌『TURNS』の堀口正裕さんにお話を聞きに行くというものがあります!

私は2年前のこの日、目の前がパァーっと開けるような感覚を味わい、大きな転機となりました。

今回は私が“編集長”として、その様子を記事にします!
すごくいいお話が聞けたので、ぜひご覧ください。

ということで、今回のインタビュアーはこのお二人。(写真左側)

柏原彩里

あだ名は「かっしー」
中学一年生からずっと音楽
髪の毛がもったいなくて、一部だけ生まれてからずっと伸ばしています。
「地域活性」に興味があるそう。

向田健人

あだ名は「でんでん」
旅行とバスケットボールが好き
今年、湘南キャンパスから自由が丘キャンパスへ転学部しました。
「広告」などに興味があるそう。

 
 
 
 

 

堀口正裕さん

雑誌『TURNS』プロデューサー
株式会社第一プログレス常務取締役

国土交通省 二地域居住等の推進に向けた有識者委員
農林水産省 農業の働き方改革検討会委員
ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)「Tourism Leaders School」講師
社会起業大学講師、丸の内朝大学講師
TOKYO FM『Skyrocket Company』 内「スカロケ移住推進部」ゲストコメンテーター
その他、全国各自治体の移住施策を手掛けています。

 

“幸せの価値交換”が行われる地方の豊かさ

 

―堀口さんは様々な地方に行かれていると思いますが、「地方だからこその魅力」って何ですか?

まず、私は「東京VS地方」という考え方は持ってないんです。
東京も大好きですし、魅力的な人や“人間力”の高い人もたくさんいます。

それを前提として、私が思う地方の一番の魅力は「お金じゃない価値の交換」ができるということでしょうか。

例えば、ジャガイモがたくさん摂れたら「軽トラックが必要だよね!」って貸してくれるんですよ。お金じゃなく、必要なものを貸してくれます。
私はこれを「幸せの価値交換」だと思っていて、それがよく行われるってすごく素敵じゃないですか?

そうすると、付き合い方も真剣になってきますよね。
東京だとどうしても競争社会になってしまいますが、地方にはそんな“自分を鍛えてくれる先輩”がたくさんいます。

 

 

―地方によっても、その付き合い方・繋がり方って変わってきますよね。

そうですね。今、いろんな繋がり方があります。
“移住”は簡単でも、“定住”って案外難しいんですよ。
『TURNS』はよく移住雑誌だと言われるけれど、そうではないんです。

人口が減っていくというのは止められることではありません。
この人口減少社会の中では、まず「選んでもらえる地域」になることが大事です。
これを「関係人口」と呼びますが、すごく大事なことだと思います。

東京には、東京出身の人って少ないですよね。いろんな地方から集まってきています。
だから意外と、東京には地方のことを考えている人が多いです。

 

 

―地域活性のやりかたってたくさんあると思いますが、一番TURNSとして大切にしていることって何ですか?

いろいろあるけれど、「そのままを伝える」ということですね。
色を付けないで、課題も含めてありのままを伝えます。
その地域に課題があって、それを乗り越えるストーリーにこそ読者の共感を呼ぶカギがあると思うんです。

うまくいっている地域ってたくさんありますけど、悲しいことにそうではない地域っていっぱいあるんですよ。
そういう現場もまだまだあるので、「地方礼賛」っていうのは少し無責任かなと考えています。
現実もきちんと伝えなきゃいけませんし、TURNSとしての使命だと思うんです。

あとは、同じ志を持って、一緒に地域を見て学んでくれる人を見つけるようにしています。
いわゆる“地域のキーマン”といわれる人ですね。私は現地に行っていろんな人と繋がっていく中で、
「この人にスポットを当てれば、我々は共感を持てるなあ」という見方をするようにしています。そしたらどんどん仲間が増えるじゃないですか。

 

 

―堀口さんが地方の良さを感じるようになったのは、いつ頃からでしたか?

大人になってきてからですね。私は北海道で生まれて、
それからすぐ宮城、埼玉と南へ移動してきたんですけど、大人になってから故郷を思うことがかなりあって。
だから、地域の豊かさとか、面倒くさいと思っていた組合や消防団など、すごく必要なことなんだって思えるようになったんですよね。

今、群馬県富岡市で高校生によるまちづくり講座を開講しているんですけど、
高校生がまちづくりを「楽しい」って言ってくれているのを見ると、素直に「すごいな」って思いますね。

私の若いころなんて全然そんなことは考えていませんでしたよ。

 

今打ち込んでいるものが将来の自分をつくる

 

―学生生活はどんなことをしていたんですか?

学生時代は合気道をすごく一生懸命やっていましたね。
今でも道場で子供たちに教えているほどです。合気道で幅広い世代の人と付き合っていたことが、今の仕事を作っていると思います。
幅広い世代の人と付き合っていると謙虚になれるんですよね。

同じ世代の仲間と一緒にいると、「その中だけの価値観」でいっぱいになってしまいます。
世の中ってそれだけではないですし、もっと広いので。

利害関係なしに、いろんな世界でいろんな年齢層の人と関わることは意識していましたね。

 

 

―今、何をすればいいかわからない場合はどうしたらいいでしょう?

今ただ好きでやっていることって、将来に繋がると思うんですよ。

向田さんはバスケットボールが好きと言っていましたが、
3人制バスケットリーグの3×3(スリー・バイ・スリー)は地域活性の分野ですごく可能性があると思うんです。

というのも、今一般人でもスリー・バイ・スリーでオーナーとしてチームを持てる制度があるんですよ。地域のスポーツチームって、熱狂的なファンが増えていくじゃないですか。
それってまさに地域活性なんですよ。

だからスリー・バイ・スリーの場合、その地域が好きになったらオーナーとしてチームを持って、地域を応援できるんですよ。
その視点で考えれば、地域活性をやりたいと思ったときに、好きでやってきたバスケットボールが生きるじゃないですか。全部繋がるんです。

 

私は埼玉県狭山市に家があって、趣味で3反もの畑をやっています。
また、父亡き後、兄が継いだ合気道の道場を一緒に盛り上げ、地元の子供たちに指導しているんですね。

「畑」と「合気道」っていうのは、私にとって絶対に外せない二つなのですが、
兄弟の中で私だけ祖父母について畑に行っていたし、合気道も学生時代からずっと取り組んできたことなんです。

ずっとやってきたことが、私の根幹を支えてくれています。
今打ち込んでいるものが将来に繋がらないわけがないし、繋げていかなければならないと思うんです。

 

 

―では、私は地域活性に興味があるのですが、何をしておけばいいでしょうか?

“どれだけたくさんの人に会えたか”が勝負だと思います。

「自分は人に会ったことなら誰にも負けないぞ」ってくらい、いろんなところに顔を出していろんな人に会うことが何より大事ですね。

メディアを運営する力って、結局はすべて「コミュニケーション力」だと思っているんです。
もちろん英語ができればさらにいいけれど、英語もコミュニケーションのひとつですから。

ぜひ、いろんな人に会ってください。

 
 

 

堀口正裕さん、ありがとうございました!!
そして、8日間のインターンを終えた産能生のお二人。すべてのことに真剣に取り組んでいたのが印象的でした。お疲れさまでした。

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学4年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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誰ひとり仲間外れにしない、みんなの居場所をつくりたい。

こんにちは。今回浅野さんにお声掛けいただき、記事を書くことになりました。
筑波大学3年生の鈴木葵です。野球とロックとめろんぱんが大好きな20歳です。

現在私は、「2020年の東京オリンピックで夏フェスを開催したい!」という夢を叶えるべく活動しています。
今回は、私がこの活動を始めたキッカケや私の想いを中心に書いていこうと思います。

◎オリンピックに魅せられて

 

今年の2月、私は平昌オリンピックに行ってきました。
以前から「東京大会でなんかしたいなー」という想いはぼんやりと持っていたので、そのための視察でした。

そこで私はオリンピックの魅力に憑りつかれることになりました。


 

オリンピックの会場周辺には、あたりまえですがいろいろな国の人がいます。
そしていたるところで、さかんに人々のコミュニケーションや助け合いが起こっていました。

たまたま同じ空間に居合わせたとき、自然と会話が生まれて仲良くなったり、
目があったときに優しく微笑みかけてくれたり、
困っているときは、大会ボランティアをはじめ、現地の人、通りがかりの人たちが助けてくれたり、
逆に誰かを助けたときは、嬉しそうに“Thank you”と言ってもらえたり。

だれかが笑ってくれたら自分も笑顔になるし、だれかが喜んでくれたら自分も嬉しい。
言葉が通じなくても気持ちが通じ合う瞬間に日々感動していました。

そこにはまさに平和の祭典にふさわしい、人々の笑顔と優しさが溢れるステキな空間が広がっていました。
これまでに見たことのない景色、経験したことのない感覚でした。

オリンピックという特殊な環境だからなのか、平昌という場所だからなのか、
それとも単なる偶然なのか、あんなにもステキな空間がなぜ、どうやって実現していたのかはわかりません。
それでも私は魅せられ、自分の手でそんな空間を作って、もっとたくさんの人に体験してほしいと思いました。

 

◎音楽の魔法

 

そんな空間どうやって作るんだ、という問いの答えを見つけたのが、平昌最終日に訪れたハイネケンハウスでのことでした。

そこでは、DJやバンドのパフォーマンスが行われる中、みんなで歌ったり踊ったり。
国籍や文化や言語のちがいを越えて、みんなで音楽を楽しみました。
そしてこの時の体験が私の原体験となりました。


 

私はこれまであまり自分を表現するのが得意ではありませんでした。
自分の気持ちや感情を、遠慮して溜め込んでしまいがちでした。
それゆえに、これまでこういう楽しい場にどこかうまくなじめないことも多くありました。

 

だけどこの時、音楽に合わせてみんなと歌ったり体を動かしたりしているうちに、
魔法にかかったかのように、余計なことを考えず自然体で楽しんでいる自分がいました。
そしてそこには、ありのままの自分を受け入れてくれて一緒に楽しもうとしてくれる心地よい空間がありました。
オリンピック会場で体感した、笑顔と優しさが溢れる空間がここにもありました。

その時私は、音楽にはその人らしさを引き出す力と、人と人とをつなぐ力があると確信し、
同時に、音楽の魔法で私が作りたいと思った空間が作れるんじゃないか
と思いました。

スポーツを通じて理解し合い、平和な世界を作っていくことを掲げるオリンピックと並んで、
音楽を通じてありのままを受け入れ合い、ちがいを越えて協働する、優しい世界を作ることを掲げ、「もうひとつの平和の祭典」を開きたい。
そんな想いから、「2020年の東京オリンピックで夏フェスを開催すること」が私の夢になりました。

 

◎誰も仲間はずれにしない世界を

 

よくこの目標を人に話すと、「音楽を通して国際交流したいの?」と言われることが多いのですが、それは少しちがいます。

私のコアは「誰ひとり仲間外れにしない、みんなの居場所をつくること」です。
だれも仲間はずれにしたくないし、誰にも居心地の悪さを感じてほしくないのです。

そこにいるだれもが無理せず自然体で、だれかとつながって、楽しめる。
あらゆるちがいを越えて、みんなが楽しさや居心地の良さを感じられる。
国際交流はあくまでそのための手段のひとつだと思っています。

誰も仲間はずれにしない世界にしたい、と口で言うのは簡単だけど、実際作るのはすごく難しいと思います。
それでも、せめて私が作り出す空間の中でくらいは、そんな理想郷を実現したいのです。

 

◎さいごに

 

ここまでいろいろと熱く語らせてもらいましたが、実はまだ動き始めたばかりで、決まっていないことだらけです。
それでもありがたいことに、「おもしろそう!」と賛同してくれる人たちが少しずつ集まってきて、ようやくスタートラインに立てました。
これからプレイベントなどを重ねていき、2年後には絶対に形にしたいと思っているので応援していただけたら嬉しいです。

活動に興味を持っていただけたら、ぜひ私のTwitterやnoteも覗いてみてください。
また、もし協力してくださる方がいましたら、私までDMなどからご連絡ください。
よろしくお願いします!

Twitter→@melonpan_oic
note→https://note.mu/melonpan_oic

 

名前:鈴木 葵
職種:学生
出身:茨城県

一生に一度かもしれない日本でのオリンピックで、最高の体験と思い出を。一緒に作ってくれる方募集中です!

ひとことめぐり商店ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験を開催しました!

ニッポン手仕事図鑑の公式オンラインショップ「ひとことめぐり商店」主催、
ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験を開催しました!

今回は江戸つまみかんざし職人・つまみかんざし彩野さんを講師として迎え、
「ひとつ菊」と呼ばれるつまみかんざしを作成。

参加者の皆さんがそれぞれ好きな色を選び、
糊をしみこませたちりめんの生地を整えていくと、
少しずつ花びらが形作られていきます。

【イベントの様子】

ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験

ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験

ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験

ワークショップ第1弾「つまみ細工」制作体験

当日は満員御礼!

2時間のワークショップでしたが、
和気あいあいとした雰囲気の中、
作業の合間につまみかんざしの話で盛り上がりながら、
それぞれのひとつ菊が完成しました。

講師を務めていただいた彩野さん、
会場にお越しいただいた参加者の皆さま、
ありがとうございました!

【イベントの概要はこちら】https://market.nippon-teshigoto.jp/product/717/

毎日新聞「若者フリーゾーン」にて、ふたりごと文庫編集長 浅野さんが紹介されました!

ニッポン手仕事図鑑のオンラインマガジン
「ふたりごと文庫」の編集長 浅野有希さんが、
9月20日発行の毎日新聞「若者フリーゾーン」にて紹介されました!

ボランティア活動や起業活動、
芸能活動で躍動する10~20代前半の人たちを
ピックアップして紹介する「若者フリーゾーン」。

記事では、浅野さんが大学で経営学を学ぶ傍ら、
地方活性化に貢献したいと思うようになったきっかけが紹介されています!

毎日新聞 浅野有希

掲載記事(WEB版)はこちらをご覧ください!
https://mainichi.jp/articles/20180920/ddm/013/040/014000c

編集長 大牧とスコップ副編集長 花田が、きりたんぽFMに出演しました!

秋田県鹿角市のコミュニティラジオ放送「鹿角きりたんぽFM」に、
編集長 大牧と、鹿角ローカルメディア『スコップ』副編集長 花田が
トークゲストとして出演しました!

【収録の様子】

鹿角きりたんぽFM

鹿角きりたんぽFM

放送では、ニッポン手仕事図鑑と鹿角の出会いから、
かづの“初”、かづの“発”の求人&ローカルメディア『スコップ』が誕生した経緯、
そしてこれからの『スコップ』の課題などについて、
パーソナリティの方々を交えながらお話させていただきました。

きりたんぽFMの皆さま並びにラジオをお聴きくださった皆さま、
ありがとうございました!

【鹿角きりたんぽFM】http://fm791.net/
【鹿角ローカルメディア『スコップ』】https://scoop-scoop.jp/

[募集停止中]ふたりごと文庫編集室がリニューアルします!

こんにちは!ふたりごと文庫編集長の浅野有希です!

情報発信に興味のある大学生を集めたオンラインサロン「ふたりごと文庫編集室」を開講してから早いもので4か月。
30名もの大学生が参加してくれました!!ありがとうございます!!

しかし、旗揚げをした私がオンラインのコミュニティに参加したことがなかったのです。
Slackの使い方すら知らない始末。

それはそれは手間取ってばかりでした。
コミュニティづくりって難しいですね……。(←当たり前!!)

というわけで、ふたりごと文庫編集室をリニューアルすることに決めました!!!!

 

ふたりごと文庫編集室ってどんなコミュニティ?

 

リニューアル後も「地域活性化×情報発信」のコンセプトは変わりません。
今までの活動で、全国には地域活性化に取り組んでいる大学生、地元への大きな愛を持つ大学生が沢山いることを知りました。

そんな地域活性化を志す大学生が集い、一緒に学ぶことができるコミュニティを作ります!!
「情報発信が直接地域活性化につながるのか……」と言われると決してそうは思っていません。
しかし、若く経験・実績のない私たちと、活性化を目指す“地域”にこそ「発信力」は必要だと思っています。

一緒に地域活性化について考えながら、発信力を鍛えていきませんか?

 

引き続き、ビジネスチャットツールSlackを利用します!今想定しているチャンネルはこんな感じです。

#関連記事シェア
#注目人シェア
#感動した事例シェア
#こんなことやりたい!
#イベント情報

↑これらのチャンネルでは、積極的に情報交換をし合って
意見交換や分析をしたいと思っています。

 

班制度を設けて、ひとり1班以上に所属してもらいます。
“班希望届け”は、入会次第私まで出してもらいます!

#取材班

取材・ライティングをする班。
 
取材アポ取りから、何名か(or一人でも◎)で取材、ライティングまでを行います。
各地に支部をつくって数名でいけたら良いですね!!
また、イベントや取材ツアーのレポート、地域やその場所で感じたことの取材・ライティングも考えています。
 
過去にはシェアビレッジの武田昌大さんに取材をさせてもらいました。初心者こそ大歓迎です。
基本的に掲載する媒体は「ふたりごと文庫」ですが、他社メディアに掲載してもらうことも考えています。
 
[こんなメリットがある!]
・憧れの人に会える可能性有(私も伊佐知美さんにお会いできました)
・自分の“名前”が売れる
・ライティングの経験を積むことができる

 
 

 
 

#企画班

自治体&企業の課題解決、イベントなどの企画運営をする班。
 
自治体さんのプロポーザル案件や、企業さんからいただいた課題に対する解決策を企画していきます。
採用されれば、出張ツアーの開催ができるかもしれません。
また、定期開催するオンラインorリアルイベントを企画・運営します。
 
[こんなメリットがある!]
・本当の仕事が体験できる
・企画力を鍛えることができる

 

 
 

#運営班

一緒にコミュニティを動かしていく班。会社でいうところの経営企画部です。
 
コミュニティ内の施策やイベント(オフ会やオンライン飲み会?)を考えます。
また、「広報」の役割も担い、SNSアカウントの運営やプレスリリース、紹介リーフレットの制作等をします。
 
なんせオーナーである私が不慣れです。正直一人では心細いです。でも、仲間をつくって楽しいことがしたいんです。
一緒に走りながらコミュニティづくりを学びませんか。
 
[こんなメリットがある!]
・コミュニティづくりが学べる
・広報のお仕事が学べる

 

 



 
 

その他、全体での出張取材ツアー等は引き続きやっていきます!
プロジェクトや出張取材ツアーは、お話しをいただき次第取り掛かるので不定期になります。

[今まで]
静岡県掛川市(6月8日)


 

 
 
 

北海道当麻町(9月10~12日)取材ツアー開催


 

 

 
詳しい取材の様子はぜひ、Twitterで#当麻町でふたりごとをご覧ください!
 
 
 

また、「月1ゲストTalk」をやっていきます!
月に一度、面白い社会人の方をコミュニティにお呼びしオンラインでトークをします。
[今まで]シェアビレッジ武田昌大さん

 
 

何がどう変わる??

 

では、今までの「ふたりごと文庫編集室」とどう変わるのか。

運営が指示を出すセミナー式 ⇒ ひとりひとりが自発的に動けるコミュニティ

 

今までは、私や社会人アドバイザーさんが提示した通りに動いてもらう……という形に自然となっていました。自発的に提案をしてくれたり、動いてくれたりする方も少なかった印象です。

メンバーさんがどのように動けばいいのかわからなかったのは、ここのスタンスが決まっていなかったからかなと思います。

私はこのふたりごと文庫編集室のオーナーですが、メンバーでもあります。
私が1プレーヤーとして、「一緒にやりませんか?」の呼びかけはしますが、
同じように誰でも自発的に「あれやりたい!」「こんなことやりませんか?」って発言できるコミュニティにしたい
です。

自分のやりたいこと・得意なことがあっても、それに賛同する仲間がいないケースが多くあると思います。
そんなとき、このコミュニティで同じ志を持った仲間を見つけることができるかもしれません。

やりたい人が自由に部署へ参加 ⇒ 「完全班制」

 

各々、参加したい班へ所属してもらいます!
今までの「ふたりごと文庫編集室」では、なかなか発言しづらかったと思います。より小さなチームに所属することで、発言へのハードルが下がるのではないか!!という狙いがあります。

ちなみに、メンバーさんから提案をもらえれば新たな班を立ち上げ可能です!!
「こんな班が必要では?」「こんなことやりたいんだけど!」という提案を待っています!
例:地域別「#チーム関西」「#チーム九州」・役職「#???」

定例会議 ⇒ 廃止!

 

今まで、週一時間ほど定例会議の時間を設けて情報共有等をしていました。
これは廃止します!!

その代わり、常にチャンネルを動かしていきます。
また、各部署で自由にミーティングや、親睦会兼ビデオ会議等やってもらって構いません。

また、定例会議をやっていた目的はズバリ「情報共有」と「会話の活性化」でした。
廃止する分、誰かの発言にスレッドを開始して会話をしたり、気軽に議題を投げられる“雰囲気づくり”が私の課題です!!!

ふたりごと文庫編集室への参加方法は?

 

【会費】無料
【条件】現役大学生 / 積極的な参加をしてくれる人
【こんな人に入ってほしい】地域活性化に興味がある / 情報発信力をつけたい / 新しい仲間が欲しい

【参加方法】
専用応募フォームから必要事項を記入して送信!

・私から返信メールが届きます

・Slackアプリをインストール!
Slack「 [第二期]ふたりごと部の編集室」への招待メールが届くので参加してください

・#about というチャンネルに、概要やルールなどが書かれているので目を通して、私にDMで“班希望届け”を済ましてください。
・#自己紹介 にて自分の自己紹介を書き込んでください

完了!

この「ふたりごと文庫編集室」をどう使うかは自由です。
メンバーさんたちにとって、活躍の幅を広げるきっかけになれば嬉しいです。

話だけ聞いてみたい方も、FacebookTwitterのDMでお気軽にどうぞ!

私のnoteにも、ふたりごと文庫編集室について書いてあるのでご覧ください!
なぜ、普通の大学生である私がオンラインサロンを立ち上げるのか。
私がコミュニティ運営でやらかした4つの失敗

皆さんのご応募、お待ちしております!!

地元岩手を捨てたもんじゃないと気づかせてくれた、かっこいい大人たち。

こんにちは、初めまして。
生まれも育ちも岩手花巻市の大学4年生の照井絢子(てるいじゅんこ)と申します。

 

みなさん、岩手県をどのくらいご存知でしょうか?

岩手県は東北の青森の右下にある県です。
さらに岩手県は北海道の次に面積の大きい都道府県なのです。
実は長野県ではなく岩手県なのです。

また、2011年東日本大震災がありました。


 

沿岸、内陸被害の差はあれど私たちから日常を奪っていきました。

私が震災を体験したのは中学校2年生の時です。
幸い内陸だったので大きな被害はありませんでしたが、
翌々年沿岸へ見学したことがありました。

自分も震災を体験したのに目の前の状況に言葉が出ませんでした。

知っているようで知らなかったんです、岩手を。

それから、地元岩手を意識するようになりました。


 

 

今までは、地方なんてダサい岩手なんかダサいと。

しかし、県内で活動をしていくに連れて
運良くかっこいい大人たちに会うことができたんです。

地元百貨店の閉店を聞いて復活を願い署名活動する学生。

家業の木材店をやりつつ東京でITベンチャーも経営、
いくつか会社を経営しながら地元百貨店復活に自ら出資して貢献した方。

とにかく行動力にあふれていて二十歳の時にお米を一軒一軒売り周り生活費を稼ぎ、
今では市内でいくつかの飲食店を経営している方。


 

九州から岩手に来て岩手の魅力に惚れ、岩手初ゲストハウスを宮古に作り上げた方。

こんなかっこいい方々が岩手に埋もれていたのです。

そんなかっこいい方々を見える化して、
もっと岩手をたくさんの人に自慢したいし県内の人には誇りをもってもらいたい。

そういうプロジェクトを9月1日よりクラウドファンディングをスタートし始めました。



(https://ishiwari.iwate.jp/pj/IswA0406164)

 

熱い想いを持って活動している人は年齢関係なく輝いています。

そんな岩手で熱い想いを持っている仲間を可視化して、
かっこいい仲間を自己紹介形式で繋いでく仕組みも展開していきます!

県外でも岩手を感じられる内容になっておりますので
ぜひ応援していただければと思います!

これを機に岩手のファンになりませんか。
ぜひ応援いただけると嬉しいです、よろしくお願いいたします!

名前:照井絢子(てるいじゅんこ)
職種:岩手大学4年 BIZCAMPマネージャー
出身:岩手県花巻市

岩手に愛し愛される人間になることと東京との2拠点を目指しています!

【告知】北海道当麻町へ行ってきます!!

こんにちは!ふたりごと文庫編集長の浅野有希です。

9月10日~12日ふたりごと文庫編集室メンバーで、「北海道当麻町」へ取材に行きます!!
ニッポン手仕事図鑑にとっては馴染みのある北海道。ふたりごと文庫にとっては初の北海道進出です~!ワーイ楽しみ楽しみ!!

私はそれに向けてせっせと準備をする毎日です。


 
 

北海道当麻町とは?

 
 

北海道当麻町とは、北海道の中央部、旭川市のお隣に位置する町です。
人口は6582人(2017年10月)。北海道の中でも美味しいお米ができる地域で、他にもブランドスイカ「でんすけスイカ」の産地として有名だそうですよ。1玉65万円の値が付くこともあるとか!
当麻町では947人が農業従事者で、町の多くが農業を営んでいます。

美味しいものはもちろん、私が特に気になっているのは「木」です!!
当麻町は全体の65%が山林なんだそう。農業と並び、当麻町の大切な産業「林業」を支えています。

子どもの教育に木を取り入れる「木育」にも力を入れており、「くるみなの木遊館」という施設では沢山の木製遊具があります!
また、本格的な木材加工や作品制作を行える機材もあり、木に関わる様々なことを学ぶことができます。幼い頃から当麻町の“木の文化”に触れられるのはいいですよね。

他にも、リサーチをしていると素敵なお店がいっぱい。
そのほとんどのお店が「木」でできているのです。ログハウス調ですっごくかわいいんです!!まだ写真でしか見ていないですが……。

私も当麻町で、「木」を含め沢山のことを経験して、沢山発信しようと思います。とっても楽しみです!!


 
 

ヨソモノ×ワカモノの視点

 
 

私が地域活性化に携わりたいと感じた原体験は、秋田県鹿角市の雪景色や一本の線路、古い駅舎、そして人でした。
地元の人にとっては当たり前のことでも、「こんなに素敵な場所があったんだ!!」と感動しました。

これが「ふたりごと文庫」発足の原体験でした。

今、様々な地域で観光PRを実践していますが、それらは市や町が設定することが多いです。
もちろん素敵なものばかりですが、よそから来た人が魅力に感じるものや場所は、まったく違うことがあります。
若い人が魅力に感じ、SNSでシェアしたくなるものや場所も、他の世代とまったく違うことがあります。

日本には、まだまだ知られていない魅力があるはずです。それを、ヨソモノ×ワカモノならではの視点で発掘します。

 
 

どんなことをするのか?

 
 

メンバーの希望をもとにツアープランを作成!
二班に分かれて大自然を楽しみ、飲食店や農家を訪ね、当麻町の魅力を発掘します。

メンバーは各々テーマを設定し、北海道当麻町が運営するサイト「全部ある当麻町」や、「ふたりごと文庫」に掲載する記事を3記事以上執筆予定!!また、滞在中は自身のブログやSNSでの情報発信をします。

 

浅野有希Twitterアカウント
 
 

オリジナルのハッシュタグ #当麻町でふたりごと を付けて発信しますので、ぜひぜひご覧ください~!

残り二週間を切りました!!
既に高いテンションを、さらに高めていきたいと思います~!

ではでは、お楽しみに。

 
 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学4年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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伝統工芸のストーリーや魅力を翻訳するために―古澤恵太

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。
そんな職人の生き様を仕立てる「仕立屋と職人」さんの
個性豊かな4名の方々にリレー形式で登場してもらいます!

第一弾ではワタナベユカリさんが、二弾では石井挙之さんが登場し、
熱いパトスを記事に込めてくれました。

第一弾 ワタナベユカリさん『職人の生き様を、私の言語で伝えていく
第二弾 石井挙之さん『地方や伝統工芸の世界で、なぜデザインが必要なのか

 

第三弾は、プロデュース・サービスデザイン担当の古澤恵太さんです!お願いします!!

(photo by Tomohisa Kawase)

HP shitateya-to-shokunin.jp
MAIL info@shitateya-to-shokunin.jp
Facebook 仕立屋と職人
Instagram shitateya_to_shokunin
note 仕立屋の日記

 

“職人の生き様を仕立てる”とはどういうことなのか?

 

第三走者は、仕立屋と職人で参謀をしている古澤が担当させていただきます。
活動を始めて約1年半。

お陰様でどこへ行っても「仕立屋さん」と呼ばれることが増えてきました。
私たちの名前は、仕立屋と職人。

 

仕立屋と、職人がタッグを組んで伝統文化のストーリーや価値を未来に伝えていく。
そんな想いを込めてつけたチーム名です。


 

そんな私たちの活動の根底にあるのは、職人の生き様を仕立てること。
心の揺さぶりが連鎖していく世界を目指して日々活動しています。

「じゃぁ、実際は仕立屋さんは何をやってるの?」
今回はそんなお話を参謀の視点でお伝えできればと思います。

なぜコンセプトが必要なのか

 

私たちが掲げるコンセプト“職人の生き様を仕立てる”。
ここにたどり着くまでには喧々諤々、紆余曲折がありました。

1本目、2本目の記事を読んでいただいた方ならば何となくお分かりかと思います。
はいそうです。ワタナベ、石井のあっつあつのパトスとのぶつかり合いです。


 
 

仕事終わりの中華料理屋で麻婆豆腐を食べながら、
活動を始めたきっかけや自分が仕立屋をやる理由をひたすら棚卸し。
そこからワタナベのアパートで約16時間、、、狂気に満ちた一泊二日の合宿を経て、
いまのコンセプトが生まれました。

 

なぜそこまでしてコンセプトが必要だったのか。

メンバーは、三度の飯よりモノづくりが好き。
アイディア出しをすれば、どんどん話が膨みます。
パソコンの画面越しに、気づいたら日を跨でいることもしばしば。

私たちのいいところは、無理なく理解しあえるくらいには似ていて、
驚きがあるくらいにはお互いが違っていること。
一人では思いつかないような切り口や、満場一致でいいね!
と盛り上がるアイディアも生まれてきました。


 

ただその違う部分が、いつもプラスに働くわけではありません、、、
お互いの言葉に抱くイメージのズレや、認識の違いなどから、
進んでいるようで今ひとつスピードが上がらない。
そんな状態になることも。

 

大切なのはこの議論が、職人のストーリー、伝統文化を未来に伝えることに貢献するのか。

「なぜやるのか」「何が仕立屋のきっかけだったのか」
そこに立ち返ったことで、進む方向を再確認することができました。

メンバーが共通言語を持ち、試行錯誤しながら迷わず進むために。
そして、この先、興味を持ってくれた人に仕立屋の目指すビジョンや価値観を伝えるために。

道無き道を進むための地図として、コンセプトが必要なのです。

 

コンセプトから生まれた未来会議

 

2018年3月に、シルク産業の職人、市役所や技術センターの行政関係者、地域の方、
そして外部からゲストを招いて長浜シルク産業未来会議 vol.1を開催しました。
※詳しくは仕立屋のブログ(縫子ワタナベ編装飾イシイ編)をご覧ください。

プログラムは、大きく3構成。
リサーチの共有(素材としてのシルク、長浜シルク産業について)、長浜シルク産業の強み・課題の抽出ワーク、心を揺さぶるアイディア出しです。

ワクワク感を演出するために、
会場の壁面にリサーチ情報がびっちり書き込まれた模造紙を張り出したり、

実際のシルク生地を展示したり、
職人にはとっておきの長浜シルクの着物を着てもらったりと、
これでもかと言うほどに長浜シルク一色に作りこみました。

photo by Tomohisa Kawase
 

未来会議では、共創のアプローチ取り入れました。
これは、様々な立場の関係者を一堂に集めて、いち参加者として議論に加わってもらう方法です。

リサーチ内容は、時代を遡り、絹の起源から、
卑弥呼の時代の絹の生い立ちを経て、現代のシルクの最新技術についてまで。
産業に関わる職人だからこそ分かる課題や外部参加者の客観的な視点だから見えた強みなど、
参加者の立場の違いを上手く取り入れた結果、
400以上の課題と強みのカード、300以上のアイディアが生まれました。

 

実施の背景には、文献やフィールドリサーチをした結果、
情報や課題が多すぎて、何から手をつければいいのか。
どうやって進めればいいのか。
正直にいうと、少し行き詰まっていました。

そこで、関係者を一堂に集め未来を考える同じ時間を共有すること、
そして何かが始まるワクワクする空気を作ることにしました。

この未来会議の一番の成果は、
それぞれの視点からシルク産業の未来について考える時間を持てたこと。
そして、当事者としての関わり方を想像できたことだと思っています。

photo by Tomohisa Kawase
 

「いや~~面白かった」
言葉は違えど、様々な立場の参加者からポジティブな意見をもらうことができました。
いま、進めている商品開発のアイディアの一つはこの未来会議から生まれたものです。

 

参謀の役割とは

 

突然ですが、「参謀」て響きとても悪そうじゃないですか?
裏で悪企みをしている感笑

私が考える仕立屋と職人の参謀の役割は、
コンセプトに沿って、解決すべき課題を見つけ出し、
色々な人を巻き込みながら解決策を作ること。

そのために商品のコンセプトも書くし、映像も撮るし、ワークショップも作るし、
ワタナベが壁にぶち当たった時の人生相談にも乗ります笑。


 

そして、参謀である私が常に考えていることは、
“やりたいをやってみる、やってみるをやり続けるにする” というとてもシンプルなこと。

仕立屋は、個人が勝手に色々なことを始めます。
職人のインタビュー連載や他地域への視察、試作品の改善インタビューなど。
だけど軸は“職人の生き様を仕立てる”からブレません。
目指す先さえ決まっていればやり方は問わない。

色々な人と関わる中で思うのは、
“相手が正しい、そして自分も正しい”が往々にして起こるということ。
そんな時に大事なのが、どんな成果を作りたいのか、に尽きると思います。

その余白での試行錯誤の積み重ねが、
結果としてユニークなチームのキャラクターや実績になっていく。
まだまだ志半ばではありますが、そんなことを毎日考えています。

 

私自身は、学生時代は映像制作を学び、
卒業後は、広告、写真、デジタルアートの領域で仕事をしていました。
新卒で入った会社を辞めた後は、カメラひとつでインドを旅したり、
富士山の山小屋に住み込んで写真を撮ってみたり、
ロンドンのストリートに通ってグラフィティアーティストとプロジェクトをしてみたり。

photo by Keita Furusawa POPLE WITH COLOURS
 

いまは仕立屋と職人の他に、デザイン会社でサービスデザイナーとしても働いています。
結果、パラレルワークというやつをやっています。

心の赴くままに面白いことをしたい。
だけど、このままで進んでいいんだろうか。
良くいえば色々な経験があって面白い、だけど悪くいえば一つのことやり続けている人と比べて深さがない。
どこかそんな後ろめたさがありました。

しかし、悩みながらも飛び込んだ経験が、
人とは違った考え方や自分にはない才能を持った誰かと何かを作るのが楽しい、
といういまの働き方に繋がる気づきを与えてくれました。

会社では企業の新規事業開発や組織変革のお手伝いを、
仕立屋と職人ではチームとしての戦略やプロジェクトの立案と推進を、
最近は有り難いことに個人でも相談を受けることが増えてきました。

 
 

「結局、参謀て何をやってる人なの?」の答えにはなっていない気もしますが苦笑。
“何をやっているのかわからないけど楽しそうな人”がいま一番楽しく働ける肩書きなのかもしれません。
カメレオンのように、その時に足りない役割を担う。
そんなまだ名前のないポジションをもう少し楽しみたいと思います。

まず、やりたいをやってみる。そして、やってみるをやり続けるにする。

それは、一つの仕事だけをという意味ではなくて、
自分の軸をブラさずにやり続けることなのだと思います。

仕立屋と職人のメンバーは色々な才能を持っています。
しかし、まだまだ足りないところばかり。
もしこの連載を読んで、少しでも活動やキャラクターに興味を持っていただけた方、
何かご一緒できる可能性がある方はお気軽にご連絡いただけたら
(ご感想をいただけたら尚一層)とてもとても嬉しいです。

第三走者として、少しでも2人の伏線を回収して最終走者にバトンを渡すべく書きました。
最後は、運屋・堀出大介が締めくくります。

 

名前:古澤恵太
職種:仕立屋と職人 参謀, プロデューサー | サービスデザイナー
出身:群馬県

自分にない才能を持った誰かと、誰かを幸せにするモノ・コトを作る。
仕立屋と職人・企画、プロデュース担当。
 
illustration by tottie

仕立屋と職人

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。そんな職人の生き様を仕立てるのが、仕立屋と職人の仕事。
HP shitateya-to-shokunin.jp
MAIL info@shitateya-to-shokunin.jp
Facebook 仕立屋と職人
Instagram shitateya_to_shokunin
note 仕立屋の日記

 

第一弾 ワタナベユカリさん『職人の生き様を、私の言語で伝えていく
第二弾 石井挙之さん『地方や伝統工芸の世界で、なぜデザインが必要なのか

Prime Strategy様のKUSANAGI導入事例にて、「ひとことめぐり商店」が紹介されました


7月7日にリニューアルオープンした
ニッポン手仕事図鑑のECサイト「ひとことめぐり商店」が、
Webサイト構築を支えるシステムの開発等を行っている
Prime Strategy様が提供しているシステムサービス・KUSANAGIの
導入事例として紹介されました。

【取材の様子】

KUSANAGI導入事例紹介

KUSANAGI導入事例紹介

KUSANAGI導入事例紹介

KUSANAGI導入事例紹介

記事では、
KUSANAGIの導入によってサイトの表示が改善されたことに加えて、
ニッポン手仕事図鑑が「ひとことめぐり商店」をオープンした経緯や、
「ひとことめぐり商店」に懸ける想い、
職人さんたちをサポートするために
私たちが今後取り組んでいきたいこと等が紹介されています。

詳しくは以下をご覧ください!

【KUSANAGI事例】株式会社ファストコム「ひとことめぐり商店」
https://www.prime-strategy.co.jp/achievements/operate_jirei_hitokotomeguri/

【連載】#3『ボランティアは二の次』であることのこだわり

この記事をちょうど執筆している現在、テレビで見ない日はないというほどボランティアという言葉が連日取り上げられています。
西日本豪雨から始まり、ハイライトは行方不明になった幼児を見事に見つけ出して一躍脚光を浴びているスーパーおじいちゃん。

特にこの強烈なキャラを持つスーパーおじいちゃんに関しては、社会に恩返しの意味も込めて、引退後から数十年間各地のボランティアを渡り歩くというプロのボランティア(意味わからない)の方で、本当にニュースを見ていてもただただ感心するばかりです。

すごいなあ。

 

『ボランティア=自己犠牲』が地方を停滞させる。

 

あれ、ついさっき感心していたところなのにタイトルネガティブじゃない?

そうですね。スーパーおじいちゃんがとても素敵な人物だということには全面的に賛成ですが、
だからといって『これぞボランティアの鑑!』というメディアの煽り文句に覚えた強烈な違和感に目をつむるわけにはいきません。

前回の記事で少し地方のボランティアへの想いを書かせていただきましたが、まさにこのメディアの煽り文句にこそ、
ボランティアは二の次にしなければ真の意味での持続性のある地域活性はできないと感じる所以があります。

地方の課題は、きれいごとでは片づけられません。

 
 

そもそもとして、自己犠牲とボランティアは違います。

阪神淡路大震災のころから日本にもボランティアという考え方が輸入されましたが、欧米のそれとは少し違った形で世の中に広まっていきました。
それはつまり、ボランティアとは自己犠牲の社会奉仕精神だという考え方です。

NPO法人は金稼ぎをしない組織という認識もそうですが、日本では社会の為になることとはお金にならないこと、という考え方が一般的です。
欧米ではNPO法人のトップはお金持ちです。つい先日ノーベル賞平和賞をとった世界的なNGO団体もしっかりとお金をもらって活動しています。

「価値のある活動をしているのだから対価をもらって当然」という考え方が、欧米の主流なのでしょう。
だからといって、無償ボランティアがないというわけではありません。もちろんあります。
ただそれは、経験や人脈や名誉や満足感など何かしらの対価をもらうからお金はもらわないということです。

 
 

なるほどなるほど。

そう言われれば、日本でいうボランティアも一見自己犠牲の活動だけれども、
その意味では経験や気持ちの面でなんらかの対価は受け取っている気がする
な。

私もそう思います。
ボランティアを行う主たる動機が何であれ、事前に想定しているかどうかに関わらず、
少なからず何かしらの対価は受け取っているように思われます。
少なくとも、私自身はそうです。

だからこそ、です。
『ボランティア=自己犠牲』などというのは、極端に言えば事象の一面を切り取っただけの恣意的なキャンペーンです。

 
 

まあまあ落ち着いて。
百歩譲ってそうだとしましょう。
でも、だからといって別にそれに騙されて損害を被っている人なんていないんだし、別にどっちでもよくない?

もちろん誰がどう思って行動していようが、他人には関係ないことです。
どんなに打算的だったとしても、結果としてその行動が社会的に良いことをしているのであれば、むしろ奨励されることです。

ただ、こと社会的な風潮に関しては『ボランティア=自己犠牲』が主流であるゆえに弊害が引き起こされることが、確かにあります。

(ボランティアは『二の次』。つまりメインではないだけど、やるべきこと。)

 

想いは薄まる。お金は続く

 

『想いは薄まる。お金は続く。だからいなくなるならお金が回る仕組みを残せ。』

これは真庭である方に言われた言葉です。

僕が任期を終えたら復学の為に東京に帰るということを前提に活動していることに対して、
今自分がいるから打ち上げられる花火をあげてばかりではなくて、持続性を求めて活動しなさい。
でなければ、お前の真庭での活動はうたかたの夢として過ぎ去っていくぞ。
というような主旨で言って頂きました。

この言葉にはハッとさせられました。

 

自分の想いを受け継ぐ後継者へと代々バトンをつないでいくようにします。
と言いたいところですが、それは所詮きれいごとです。

世の中同じ人が一人もいない以上、受け継ぐたびに思いは変わっていくのは変えようのない事実です。
もし仮に自分のクローンをつくろうと頑張れば、むしろ代を重ねるごとに劣化版が作られていき組織は弱体化していきます。
例え90%のコピーでも、0.90の5乗は約0.6。5年目にはほぼ形骸化しています。

だからこそ想いを残そうとするのは前提として、
ちゃんとお金の流れが発生して土台がしっかりと引き継がれていく必要がある
のでしょう。

なんだかあまり気持ちのいい話ではありませんが、事実そうだと言わざるを得ません。

 
 

ボランティアにおいても同様です。
『ボランティア=自己犠牲』が広まるということは、想いの部分だけを取り上げていくということになります。
もちろん最初は想いだけで活動していたかもしれませんが、想いは薄まります。つまり、その活動に持続性はありません。

ボランティアによってどんな対価が得られるのか。

こんな人脈が手に入ります、エントリーシートに書けます、たくさん感謝されて気持ちいいですよ、名誉欲を満たすことができますよ、などなど。
お金ではありませんが、そういった対価の部分ももっと示す必要があるように感じます。
そう言うと、なんか嫌なやつみたいですが。

現状、地方の過疎地であればあるほどボランティアに大半の地域活動を頼っています。ボランティアが一切来なくなったら続かないこともたくさんあります。

だからこそ、困っています、助けてくださいという想いの部分だけではなく、この地域に関わってくれたらこんないいことがあるよという対価の部分を示すことは、本当に死活問題です。
そしてそんな死活問題をヨソモノがきれいごとで批判するのはあまりいい状態とは言えません。

(お金という評価基準を媒介しない価値そのものの交換は、地方社会の方が得意かもしれません。)

 

『三方よし』の地域活性化をめざす。

 

ボランティアの原義を問うのは確かに少し西洋かぶれなところもあるかもしれません。
ただ日本にも少し趣は異なりますが、『売り手よし、買い手よし、世間よし』という『三方よし』の考え方はありました。

私は、今の地方にこそこの三方よしの考え方が強く必要とされていると思っています。

地域おこし協力隊の活動をしていても、どうしても『売り手よし』が抜けてしまいます。
僕自身を見ても他の隊員の方々を見ても、誰々の為に、地域の為に、というキレイな理由に逃げてしまうことは多々あります。
でも、いくら誰かのためになるからと言って、自分がつらいことばかりをしていては持続性がありません。

今の地方の現状に必要なのはきれいごとではなく、三方よしの価値の循環です。
別に大金を動かす必要はありません。
少額でもお金でない価値でも、ちゃんと対価をもらってお互いの為になる活動を目指していかなくてはならないと感じます。

(ゆーまにわも稼ぐ力を付けたい。実際に出店してみて商売は実地で学ぶことばかりです。)

だからちゃんと『win-winのビジネス』

 

ゆーまにわのツイッターやフェイスブックのプロフィール説明欄には、『win-winのビジネス』という文言を入れています。
このビジネスという言葉には、お金に限らず与えたものに対して正当な対価をもらえる、
逆に言えば対価にふさわしいだけの価値を相手に提供できることを目指すという意味を込めています。

至極当然のことですが、相手が学生となるとこの部分が無視されていることは多々あります。
学生ボランティアだからなどというのは言い訳にはなりません。
自分たち学生、地域の方々、地域社会の全て対して等価交換ができる対等な関係である。

このバランスが一つでも崩れていたら、そこに健全な持続性はないでしょう。
持続性がないということは、その場の自己満足です。
三方よしではありません。

当然、対等な関係というからには悪い意味でも学生だからという言い訳も通用しません。
活動に責任が伴うことも、意識しなければなりません。僕も含めてまだまだ至らない点が多々あり反省の毎日です。

(学生団体が学生のインターンを受けたら面白いな。それだけのノリで夏季長期インターンを受け入れます。誰かの数十日を預かる。この意外と大きな責任を最近感じています。)

 

地方の未来は明るい

 

ここまで数回に分けてゆーまにわの活動を通して見えた地方社会について、『ワカモノ』というキーワードを軸に考えてきました。

あくまで全て今の私が思うことを書かせていただきました。
明日には何か大きなことが起きて、180度別の考えになっているかもしれません。
ある経営者の方は、「ビジネスは常に変化する状況に対応しなければならない。朝令暮改は大いに結構。」とおっしゃっていました。
この潔さが私は大好きです。

ぜひこれを読んで下さった皆さんとも、機会があればご一緒に語り合いたいなと思っています。
その時には、私が全く違うことを言っているかもしれませんが。

 

名前:橋本隆宏
職種:地域おこし協力隊
出身:栃木県出身

人生を面白くすることを目指しています。

ゆーまにわ3連載!

第一弾 『地方×ワカモノ』ゆーまにわの挑戦。
第二弾 今、地方でワカモノが求められていること。

70Seeds主催『「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight』に、編集長 大牧が登壇しました

8月27日に開催されたイベント
『「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight
~「TURNS」「Japan Made」「ニッポン手仕事図鑑」「70seeds」
4人の編集者と伝統工芸を語ろう~』にて、
編集長 大牧がゲストとして登壇しました。

イベントでは、
「ものづくり」を取り巻く課題をクロストーク形式で語り合い、
また、会場にお越し下さった方々と一緒に
「ものづくりのバリューチェーン」から
自分ならではの役割を見つけ出すための
ワークショップに取り組みました。

【イベントの様子】

「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight

「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight

「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight

「ものづくり」、じぶんの役割さがしNight

<イベント概要>
開催日:8月27日(月)
場所:70seeds 編集部
開催内容
第1部『ものづくり、技術だけが課題じゃない』
第2部『バリューチェーンから見つける“じぶん”の役割』
主催:70seeds
https://70seeds-180827.peatix.com/

<出演>
堀口正裕【雑誌「TURNS」プロデューサー】
河野 涼【meets new共同代表、「Japan Made」編集長】
大牧圭吾【動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」編集長】
岡山史興【株式会社am.代表取締役 CEO・「70seeds」編集長】

【連載】#2 今、地方でワカモノが求められていること。

こんにちは、ゆーまにわ代表で岡山県真庭市地域おこし協力隊の橋本です。
前回の記事ではゆーまにわ全体について書かせていただきましたが、
今回はゆーまにわの活動から見えてきた「地方の課題と可能性」について書かせていただきます。

田舎って本当にいいところなのだろうか。

 

昨年の夏に、私の協力隊着任以来最初の大きな仕事として、
真庭夏合宿』という学生対象合宿企画を開催しました。

この企画は全国から学生が集まり、
2泊3日で岡山県真庭市内各地にて活躍されている方々を訪ねて、
最終的に冊子という形にみんなでまとめるというものです。

TURNSさんにも取り上げていただくなど様々反響をいただき、
最終的に一定の体裁は整いました。

そして、これがゆーまにわ設立のきっかけとなりました。

今から振り返ってみれば、考えも企画自体も甘いところばっかりで、
今の自分がプロジェクトチームに入っていたら「意味わからない」と全部ボツにしそうな中身でしたが、
当時の市役所の方々は優しくて、全面的に応援して多くの面で手伝ってくださいました。

真庭市に来て数か月の若造が甘ったれた企画持ってきたけど、
一度やらせてみればわかるだろう、
くらいの気持ちで見守ってくださったのでしょうか。

結果としてそれが現在ゆーまにわの設立から発展にまで繋がっているので、
当時の担当者の方には本当に頭が上がりません。

 

余談ですが、真庭市の市役所の方々は本当にすごいです。
地域おこし協力隊員と市役所側がバチバチやりあうという、
“地域おこし協力隊あるある”不動の一位を誇る軋轢もほとんどなく、
基本的にやりたいことを理解してサポートをしてくれます。

頑張っている人の邪魔をしないで背中を押してくれる。

これは文字にすれば至極当たり前のことですが、簡単にできることではありません。
むしろ話に聞く限りではできていないところばかりです。
真庭市自体が先進事例として言われることが多いのは、
間違いなく市役所の方々の縁の下の力が一番です。

 

さて話を戻して、この企画の何がよろしくなかったのか。

端的に言うと、『真庭っていいところだよね』を見せようとしすぎました。
外から学生がわざわざ来てくれるなら、
精一杯おもてなしたいという気持ちが働くのは当然です。

でも企画自体として、学生に真庭に来てもらって楽しんでもらう程度にしか考えられておらず、
今では何のためにやるのかという点において目の前の一歩しか見えていなかったなと反省しています。

で、それをやって何に繋がるの?

何をするにも一番大切な、理念の部分が欠けていました。

(恥ずかしながらTURNSさんは取材に来ていただくまで知りませんでした。今思えばすごいことですね。)

 

理念なき『ワカモノ×地方』に物申す。

 

数十年前から始まったボランティアブームは盛況で、
真庭市内にも大学生のボランティアはたくさんやってきています。

学生ボランティアを派遣する組織もあって、
それで助かっている地域もいくつもあることも事実です。

地方でよくあるパターンが、市街地から学生がやってきて地域活動を手伝い、
一緒に地域の方々手作りのご飯を食べて楽しかった!と言って、帰るというもの。

学生からは、「田舎っていいところだね」「ここの地域好きになった」などなど、
テンプレ通りの素晴らしい感想がたくさん聞けます。
派遣元には実績になります。派遣先地域も喜んでいます。
みんなハッピーで素晴らしい。

これは本当に素敵な光景ですが、一つだけ決定的に欠けているものがあることに
受け入れ側になってみて気が付きました。

それは『持続性』という単語が欠けているということ。

どれもその場の人不足というニーズを解決することばかりで、
残るのはお互いに楽しかったという記憶と受け入れ地域の大きな疲労だけ

 

人手不足の地方にこれだけワカモノがやってきているのはすごいことです。
やはりボランティアの力は偉大です。

ただ、根本的な課題は何一つ解決していません。
おそらく学生ボランティアが何人来ようが、
ただ受け入れているだけではその地域の人口は減り続け、
社会の維持は困難になるだけ
でしょう。

目の前の一歩先に楽しさを生んだところで、
十歩先どころか三歩先も変えることができていない
のが正直なところです。

目の前の一歩と数歩先の未来、どちらも大切です。
どちらも大切だからこそ、数歩先の未来も見なければいけません。
そこに理想を掲げなければいけないと思います。

(中高生の学習支援に力を入れているのも、持続性のため。将来大学生になる地域の子たちと関わる事で、ゆーまにわ自身の持続性獲得の仕組みも作っていきます。)

 

学生の能動性が、持続性を生む。

 

批評には行動が伴わなければいけません。

ここまで、ゆーまにわの活動から見えてきた『持続性のなさ』という地方の問題点について書いてきましたが、
問題点が見えているということは可能性が見えているということ。
見えてきた課題を克服すればいいだけです。
後は、行動あるのみ。

理念なき『地方×ワカモノ』で見えない未来へ向かって地方が消費されているのなら
ゆーまにわでもってそこに持続性を兼ね備えた理念を掲げればいいだけです。

私たちはその持続性のキーワードとして、能動性ということを掲げました。
能動的である限り、持続的である。

 

学生と地域の関わりにおいて大半を占める学生ボランティアでは、
最初のきっかけとしてはボランティアの募集があったからや、
知り合いの先生に誘われたからなど受動的な理由で踏み出します。

そして現状では上記で述べたように、その受動的な一歩目しか用意されていない。
それでは地域はおもてなしをする側で学生はお客さんである関係性から先に進めません。
まるで奥手な青春の恋愛のようにお互い平行線をたどってきました。

しかし中には、受動的に地域に関わったのをきっかけに
もっと地域に深く関わってみたい、今度はこんなことをしてみたい、
という能動的な好奇心が生まれる学生たちもいます。

現状ではそんな志ある学生にも、能動的な二歩目の踏み出し方が見えていない(決してないわけではないのですが。)状況です。

そしてそのまま自分の中に芽生えた熱はいつの間にか冷め、
その経験はいつの日かの素敵な地方での思い出として心の中に収まっていきます。
これはお互いにとって、もったいない。

 

だったら、ゆーまにわを使ってその二歩目を踏み出してもらおう。
能動性を持った学生が、ゆーまにわという容れ物と肩書を持つことで、
地域に関わりやすくなります。そして同時に一緒に協働する仲間もできる。

そうして初めて、地域との持続的な関わり方ができるかもしれない。

ゆーまにわが学生の能動性を妨げずに発散できる土台となることで、
ワカモノの地方への関わりに持続性を生み出していけるかも
しれません。
学生による学生自身の組織だからできることです。

(能動性を妨げない。邪魔をしない。これは僕らの組織の在り方だけでなく、地域全体の在り方として非常に大切な部分です。)

 

ゆーまにわは、学生版地域おこし協力隊。

 

最近、ゆーまにわは学生版の地域おこし協力隊だなと感じています。

何かの縁で関わった地域で自分のやりたいことと、
地域の求めていることのバランスを気にしながら能動的に活動する。
まさにそっくりです。

学生なので学業第一という大きな制限はある一方で、
学生というだけでちやほやされるという特典が付いています。

ふむ、どっちもどっち。案外いい勝負かもしれません。

 

ということは考えてみたら、私自身は学生で地域おこし協力隊となって
学生版地域おこし協力隊をつくったということになります。

さてはて、自分でもよくわからなくなってきます。

自分は何がしたいんだろう。
自分には自分にしかできないことがあって、
他の人にはそれぞれにしかできないことがあるのに、
私は今自分の経験をよしとしてクローンのようなものを作ろうとしているのだろうか。

何が正解なんてわかりませんが、悩めるワカモノというのも文字に起こすと様になるのでこれもきっと学生の特典ですね。

とにもかくにも、『行動』を指針に掲げると決めた以上、立ち止まってはいられません。

 

名前:橋本隆宏
職種:地域おこし協力隊
出身:栃木県出身

人生を面白くすることを目指しています。

ゆーまにわ3連載!

第一弾『地方×ワカモノ』ゆーまにわの挑戦。
第三弾『ボランティアは二の次』であることのこだわり

【連載】#1『地方×ワカモノ』ゆーまにわの挑戦。

初めまして。
岡山県真庭市の地域おこし協力隊でゆーまにわ代表の橋本です。

岡山県真庭市ってどこにあるかご存知ですか?
僕は2年前までは知りませんでした。

なぜそんな見知らぬ土地だったところに飛び込んで活動をしているのか。
そんなところも踏まえて、今回はゆーまにわについてや、
その活動から見えてきた地方社会の力強さと課題について
3回に分けて書かせていただきます。

 

東大を休学して地域おこし協力隊になってみた。

 

まずは私の自己紹介もかねて、ゆーまにわという組織が立ち上がるまでの話をしたいと思います。

実は今私の手元には、真庭市地域おこし協力隊のネームプレートのほかに
東京大学の学生証があります。

そう、真庭では「テレビでしか見たことなかった。」といわれる現役の東大生。
同級生は現在学部4年生の学年で、
きっとそろそろ内定をもらって晴れやかな顔をし始めている人も出てきた頃でしょう。

そんな彼ら彼女らをしり目に、私は昨年(2017年度)から今年(2018年度)にかけて2年間大学を休学して真庭市にいます。

来年満を持して大学に戻ったときには、
もうみんなは学部を卒業してそれぞれの道への第一歩を踏み出したところ。

私はまさに浦島太郎状態になること間違いなし。
あれ、浦島太郎の結末ってどんな風だったっけ、と思わず浦島太郎の結末をググってしまいました。あれ意外と面白いストーリーですね。まさか鶴になるとは。

 

とにもかくにも、留学はよく聞くけれども
大学を休学して地方に働きに行くなんてあまり聞かないこと。

どうしてわざわざ休学するの。せっかくいいところに入ったのに。
「別に大学辞めたわけではないし、復学はしますよ。」
と背中に貼っておきたくなるほどあちこちで聞かれました。

さすがの東京大学事務局もそんな休学の形は想定していないようで、
いざ休学願いを提出する段階になって「困った。当てはまる休学理由がない。」というほどの状況。

お互いに面倒なやり取りを経て休学理由は「経済的理由」で決着しました。
本当に、お金がないから地方に出稼ぎに行ってきます、と書くことになりました。

 

 
 

論と、行動。だから真庭に来た。

 

地方創生が声高に叫ばれるようになってはや数十年。
各所でいろいろな方がそれぞれの取り組みをされていて、それらが「事例」として簡単に見られる世の中になり、
その事例集をバイブルに地域学や地域活性化を学ぶ学生も増えました。

私もその中の一人として、本やネットの先進事例を調べインターンなどを駆使して実際に現地へ伺ってみる、というようなことをやっていました。

 

事例集は大変参考になるし、それを踏まえて実際にお話を伺うと
ふむふむなるほどと思うことがたくさんあって、とても勉強になりました。

でもそんなことを繰り返せば繰り返していくほど、
一つの漠然とした疑問がしこりのように自分の中に浮かぶようになりました。

それが表面化したのが、ある方に言われた一言でした。
「あなたは何をされている方なの?」

「地域活性化について学んでいます。」と言おうとして気が付きました。
各地の事例を見てきて分かってきたのではなかったのか。

地域を元気にするやり方はエッセンスで共通する部分はあっても、各地でそれぞれ違っていて、
うまくいっているところは、誤解を恐れずに言えば「たまたま」から始まったことが結果として好事例となっているに過ぎない
、と。

たまたまこの人とこの人が出会った。それはもはや偶然に任せるしかない。
その定石のなさこそが事例ばかりが増えても解決へと走っているとはおよそ感じられない要因であり、また同時にこの分野の魅力である、と。
だとしたら、いつまでもその概論のエッセンスを学んでばかりで、自分は何ができるようになるのだろうか。

 

この時から、僕の指針は、「行動」になりました。

思い立ったら動く。ということで、
これを境に、“教えてもらう側”から自分で“起こしてみる側”に意識して参画するようになり、気が付いたら真庭市に来て協力隊をしていました。

 

 
 
 

十歩先でもなく目の前の一歩でもなく、三歩先を見る。

 

農学部の人間だし、一つ課題山積と言われる農業分野で旗を上げてやろう。

そんな理想を掲げて約1年半前に協力隊として真庭市に来ました。
まさか自分がゆーまにわを立ち上げて仲間を集めているなんて想像もしていませんでした。

きっと当時からお世話になっている人の中には、実際に地域に深くかかわってみて、
いかに自分の理想が机上の空論だったかを悟ったんだな、と思われている方もいるでしょう。

確かに、自分の理想は机上の空論でした。
でも、今でもその理想は掲げています。
ただし、それは何十歩も先の話。

 

私が真庭に来ていろんな方々と関わらせていただく中で一つ強く感じることがありました。
それは、理想は行動指針ではないということ。

イメージとしては、理想は幅のあるレーンで、行動指針はその途中にある通過したい点、という感じです。理想が十歩先まで続いているものだとしたら、行動指針は3歩先にあるもの

目の前のことにとらわれていては大局がつかめませんが、遠くばかりを見ていても足が進みません。一歩先も10歩先もそれぞれ必要な場面がありますが、行動するために必要なのは三歩先を見ること。

とにかく3歩先を常にチェックしながらそこに向かって行動し続けること。
これは、真庭市の皆さんから学ばせてもらった一番大きなことかもしれません。

(真庭市久世にある商店街。地方の商店街を若者が大声で笑いながら闊歩する。それだけで何だか面白いことが起こりそうな気がしてきます。)

 

地方って意識高い学生にピッタリじゃん。

 

東京にいたとき、周りにはたくさんの “意識高い系”大学生がいました。
学生団体を引っ張っている人、企業と組んで研究成果をプロダクトとして世に出す人、
国家レベルの大きなプロジェクトに関わっている人、自分の会社を興している人。

母数の違いはあれど、やっぱり東京の方が圧倒的にそういう学生が多いように感じます。

やっぱり地方と都会の人材の差は大きくて、
それは大学の数や企業や政府機能の集中など様々な要因があり、
原因は複合的で解決には時間がかかるでしょう。

ただし、この人材の差というのは経験や機会からくるもので、
決して東京の学生の方が優秀ということではありません。

東京には一見すごいことをしている学生がたくさんいますが、
それはすごいことに関われる機会が身近にあったから
というところが大きな要因です。

その機会をうまくつかんだ学生が大学生活の中での経験やステップアップなどを経て(つまり『行動』ですね)、
結果として人材の差ということになっているというパターンが多いように感じます。

つまりは、機会の不平等
これは、何だか面白くありません。

そしてもう一つ、地方の学生の方が圧倒的に有利です。
すみません、『圧倒的に』は誇張でした。
ただ、今の地方社会ほどワカモノ(学生に限らず)にとっての格好の挑戦の場はないでしょう。

そう言い切れるほど、何か志を持ったワカモノのチャレンジの場として地方は最適な場所です。
検証として、以下に志を持ったワカモノにとっての双方の主なメリットを雑に挙げてみます。

【都会】
 大企業が多い
 ノリのいいベンチャーも多い
 その道のトップランナーがそこらへんにいる
 同じ志を持ったワカモノに会いやすい

【地方】
 設備や生活費などほぼ全てにおいてコストが圧倒的にかからない
 基本的に競合がいない
 ワカモノというだけで歓迎されて人的・金銭的に応援される
 個人事業主含め経営者が多いので組織の決定権者に会うことが多く、話が早い
 人不足で手が回っておらずニーズに溢れている

どうでしょうか。

都会は多くのものを吸収できるけど地方は実践と経験ができるし、どっちもどっちだね。
そう思った方が多いのではないのでしょうか。
そうなんです、どっちもどっちなんです。

どっちもどっちなのに、お互いにいいところがあるのに、
アクションが起こされているのが圧倒的に都会の方が多いがゆえに、そっちの方が評価されているように感じる。
これも、なんだか面白くありません。

もっと『地方×ワカモノ』の相性の良さを生かしたら面白いことになるのに。

(昨年12月に開催した地域課題解決合宿型学生ビジコン『マニワの虎in日野上雲海』。タイトル含め、とにかく大真面目にふざけることを大切に。)

 

それをゆーまにわで実証してやろうじゃないか。

 

地方にも志ある学生がたくさんいる。
地方は学生らワカモノのチャレンジの場として素晴らしい場所。
なのに、ほとんど学生の活動がない。
疑問を持ったなら、それが行動のチャンス。
よし、ないなら自分で作ればいいじゃないか。

こうしてゆーまにわが立ち上がりました。
ちなみにゆーまにわの語源は”University of Maniwa”で、
大学が無い岡山県真庭市をゆーまにわの活動を通して大学生の活躍の舞台にするという思いから名付けました。

 

ゆーまにわは、『学生のやりたいことと、地域のやって欲しいことを、ゆーまにわができることでつなぐ』という『ゆーまにわの3つの輪』というものを理念として掲げています

これは『三方よし』の考え方からヒントをもらっています。
これについては次回以降でお話したいと思います。

具体的活動としては、
 空き家を利活用した拠点『ゆーまにわキャンパス』での地域の居場所作り事業
⇒ゆーまにわ×地域住民
 地元の企業と学生をつなぐビジコン型インターン『ミッションinまにわ』の企画運営
⇒ゆーまにわ×地元企業
 自主農園の管理と収穫物を生かして地域の催事へ出店する『食と農プロジェクト』
⇒ゆーまにわ×地域
の3つを軸に、その他スピンオフの自主企画や中っ港や高校と連携した学習事業、地域の方々の活動の手伝いなどをしています。

地域住民という個々人と生活の面から関わる『ゆーまにわキャンパス』、
地元の企業と仕事という面から関わる『ミッションinまにわ』、
地域のはれとけそれぞれの中心にある農業と催事に関わる『食と農プロジェクト』。

ゆーまにわを軸に学生が地方のリアルに関わることを実現するべく、全方向でそれぞれ活動しています。

ゆーまにわという団体を一つの人格として、学生が一住民に限りなく近い形で自分の志に挑戦することができたとき、お互いにとってwin-winの活動ができるかもしれない。

そうやってゆーまにわで得た経験を踏み台に、学生が次のステップへと進んでいく。
地方はワカモノがいろんなことをチャレンジしに来て活性化される。
ほらね、『地方×ワカモノ』って、学生のステップアップとしても地方の活性化としてもすごく相性がいいでしょう。
いつかそう言えるようになったら、私は嬉しいです。

(ゆーまにわのロゴ。これもメンバーのデザイン担当の子が作ってくれました。かなりクオリティが高く、これを機に地域のデザインの仕事を請け負うことも始めています。)

 
 

さて、今回はゆーまにわの設立とその根底にある『地方×ワカモノ』への思いを書いてきました。
次回は、ゆーまにわの活動から見えてきた、新しい地方社会の可能性について綴りたいと思います。

 

名前:橋本隆宏
職種:地域おこし協力隊
出身:栃木県出身

人生を面白くすることを目指しています。

ゆーまにわ3連載!

第二弾 今、地方でワカモノが求められていること。
第三弾 『ボランティアは二の次』であることのこだわり

我楽田工房主催イベント「映像ミライ研究所」に、編集長 大牧が登壇しました

7月25日に開催されたイベント「映像ミライ研究所」にて、
編集長 大牧がゲストとして登壇しました。

イベントでは、
「地方に映像マンの活躍の場を作ったらどうなるのか」
「映像マンを志す者の目指すべき場所はどこなのか」
「持続可能な映像業界とは何か」
といったテーマをもとに、
様々な形で映像に関わる人たちが
それぞれの観点をもってトークセッションに臨みました。

【イベントの様子】

映像ミライ研究所

映像ミライ研究所

<出演>
司会進行:
齋藤春馬 【ボノ株式会社/我楽田工房】https://garakuta.tokyo/

登壇者:
監督 大江海 【GEEK PICTURES】https://geekpictures.co.jp/

代表取締役 田中亮佑 【レゾナージュ】https://resonage.co.jp/

監督 鈴木純一 【エスキューブエンターテイメント】http://s-cube.co.jp/

編集長 大牧圭吾 【株式会社ファストコム/ニッポン手仕事図鑑】

<イベント概要>
開催日:7月25日(水)
場所:我楽田工房
開催内容:自己紹介、大江海監督作品 地域発信型映画「空からの花火」上映、テーマトーク

映像ミライ研究所 http://garakuta.tokyo/11462

伊佐知美さんインタビュー[3連載]

ふたりごと文庫編集長の浅野有希です。
憧れの女性、伊佐知美さんにインタビューをさせていただきました。

私にとってこれが初めてのインタビュー記事。
なんと2時間も真剣に向き合い、答えてくれました。

第一弾「灯台もと暮らしを通して伝えたい想い」
第二弾「私はどうやって生きたいのか」に向き合って見つけた“夢の道”
第三弾 みんながもう少し、“納得感”を持って生きていける世界を

の3連載でお送りいたします。

 
 

第一弾「灯台もと暮らしを通して伝えたい想い」


 

「私は1から10にするんじゃなくて、0から1を生み出したいって思う人間みたいで」

灯台もと暮らしは、「みんなで一緒に何かやろう!」という一声から始まりました。
しかし、ちょうど世界一周に行く夢を叶えようとしていた伊佐さん。
ある価値観から、メンバーに加わることを決意します。

そして、運命的なひらめきが起こります。
……「あっ、これって、灯台下暗しじゃない?」

これが灯台もと暮らしの誕生でした。

意外にも、地方に強い興味があったわけではなかった伊佐さん。
地方に住む人たちは、話をするうちにいつのまにか主語が“私たち”に変わっていく……
取材を通してその豊かさに触れ、価値観が変わっていったと言います。

ページビュー数よりも、灯台もと暮らしとして大事なことは何か。

灯台もと暮らしの誕生から今まで、伊佐さんにはどんな心の変化があったのか、
まるっと語ってくれています!!

第一弾はこちら
 
 
 

第二弾「私はどうやって生きたいのか」に向き合って見つけた“夢の道”


 

「こんなに心地いい暮らしをしている人が沢山いるのに、なぜ私は金曜日を楽しみに生きているんだろう?」

新卒で就職してからそんな違和感があったという伊佐さん。
自分はどうやって生きたいのか、に向き合うことで「旅ライター」という夢に気づきます。

「寝るのが惜しいくらい夢中になれた期間でした。」

どのようにして夢中でウェブライターの道を歩み始めたのか、
遠回りでも、やっと見つけられた「夢の道」とは何だったのか。注目です。

 

Wasei代表の鳥井さんのことを、“世界で一番信じられる”と、
胸を張って言っていたのが印象的でした。

Waseiのことが大好きなのはなぜか、理由を尋ねると
「会社が好きというよりも、最高のビジネスパートナーがいる会社を見つけられたから」だと言います。

そんなビジネスパートナー、私も見つけられたらいいな~と羨ましくなりました。

伊佐さんのキャリアという面にフォーカスした第二弾は、
ライターとしての超具体的な歩みを教えてくれたので参考になるのではと思います。

第二弾はこちら
 
 
 

第三弾 みんながもう少し、“納得感”を持って生きていける世界を


 

「無条件に自分の選択を“がんばれ”と言ってくれる人ってめちゃめちゃ大事」

ロールモデルがいないことに苦しんできたけれど、自分でつくっていけばいいと気付いた伊佐さん。
それには、無条件に信じてくれる仲間がいると早いよ!と教えてくれました。

「あんまり考えない生き方の方が楽ですよね。自然体の方がよい」

私は女性としての働き方に、漠然とした不安がありました。
そんな私に、このインタビューでズバリと言い切ってくれたある言葉で私の価値観はガラリと変わりました。

というよりも、この伊佐さんの考え方に触れてみてスッと体が軽くなったような感じがしたと言う方が正しいかもしれません。

個々の譲れない価値観とか、男女の壁とか、どうしても理解し合えないものってある。
でも、伊佐さんの言う世界になれば、今存在する問題のほとんどが解決できるんじゃないか……と、私の中で随分しっくりきました。

大学生に大切にしてほしいことは?と聞くと、「年相応で遊ぶこと」と答えた伊佐さん。

「そのときでしかできない過ごし方をして、毎日70%よりはちゃんと毎日100%で楽しむことは、その後の人生や暮らしを支えてくれる」

これは聞いたことのないもので、面白いと思いました。
第三弾はこちら
 
 

地方や伝統工芸の世界で、なぜデザインが必要なのか―石井挙之

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。
そんな職人の生き様を仕立てる「仕立屋と職人」さんの

個性豊かな4名の方々にリレー形式で登場してもらいます!

前回の第一弾ではワタナベユカリさんが登場。
ユカリさんの人柄がすごく伝わってくる、素敵な記事を書いてくれました。

第二弾は、デザイン、ストーリーテリング担当の石井挙之さんです!お願いします!!

(photo by Tomohisa Kawase)

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第一走者のスタートダッシュが速すぎた上に、

バトンを落としてったようなので拾っていきます。

第二走者は、仕立屋と職人で装飾を担当しております石井です。
ここ滋賀県長浜市から、全国津々浦々行ったり来たりしながら
職人たちと話を重ね、デザインの仕事(とたまに釣り)に明け暮れています。

 

さて、ここまではワタナベが
パトス8、仕立屋2のバランスで
どんなことをやっているのかをご紹介してきました。

今回せっかくこうした機会をいただいているので、
僕はこの記事をこれから就職していく学生さんや、
働きながらも何かソワソワしている人たち
あぁこういうやり方もあるんだなぁ、
と頭の片隅で覚えてもらえたらいいな、
と思って書きます。

あわよくば、一緒にやっていきましょう。
滋賀に来てみたらパーっとするかもしれませんよ!

 

さて、仕立屋と職人の装飾担当として、
地方や伝統工芸の世界で、なぜデザインが必要なのか
僕の体験をまじえながら書いていこうと思います。

第二走者は第三走者に無事バトンを渡すことが大事!

*本文ではデザインという言葉を多用しますが、当記事においては
グラフィックデザインを思い浮かべていただけると幸いです。

photo by Kenya Morioka

はじめて地方でデザインをする、という可能性を知る。〜石井の場合〜

 

ビルボード、パッケージデザイン、テレビCM、キャンペーン。
街に溢れるデザインはスケールも大きくてかなり刺激的。

営業、プロモーション、マーケター、マネージャー、
ディレクター、フォトグラファー、そしてデザイナー。
一体どこからどこまで何人が関わっているんだ……?

まるで霧のように広がるチーム編成も、
自分がその一部だと思えば、妙な興奮感。

デザイン会社勤めの頃、僕は東京のオフィスで昼も夜も
PCのモニターに向かって、そんなことを思っていました。

興奮感の反面、擦り切れた脳ミソはもう何のために作ってるのやら
そんなことを考える余地もありませんでした。

 

ある日、原体験になる転機が訪れました。
「今、スーパーの跡地に住んでるから遊びにこいよ。」

廃墟……?
当時働いていた会社の先輩が、
退社をして妙なことをはじめたのです。

「町おこし」
この時初めてこの言葉を知りました。

 

早速訪ねてみると、駅員いない。コンビニない。車走ってない。
シンとした町の中に古民家が一軒。
同世代の若者が数名、東京から集まってタコ焼きを焼いていました。

はじめて地方でデザインをする、という可能性を知る。〜TOKYO VS LOCAL スケールのちがい〜

 

そこは千葉県にある1000人強の小さな港町でした。
この夜をキッカケに、人が人を呼び、
少しずつ人が出入りをするような町になりました。

やがて大所帯になったそのプロジェクトの中で
僕はデザインを担当させてもらっていました。
それは普段会社でやっているデザインの仕事より、
“人”に接近している感覚がありました。

 

東京でのお仕事は、
予算の規模や関わるプロジェクトメンバーの数、
リリースされた時のメディアの取り上げ方など、
スケールが大きくなる代わりに、
“届ける人”が見えづらいと思う時もありました。

では、ローカルでやるデザインのスケールが小さいか?
というとそうでもないと感じたのです。

 

一つ目の理由は、自分がカバーしなければならない範囲が大幅に増えたこと。

二つ目に、予算のケタは違うが手がけたものが世に出た時の
クライアントや町の人の反応がダイレクトに返ってくること

責任も増えるが、できることも増える。
これはデザイナー1人に対して見た時に、
かなりダイナミックなスケールじゃないか、
と思ったのです。

眠っているものを掘り出し、伝えるデザイン。
デザイナーの役割を探す生活。横断的に行き来する働き方。

ピタッとくるやり方を模索するため、
会社を辞め、東京を離れました。

 

 

はじめて地方でデザインをする、という可能性を知る。〜脱・広告市場の苦労〜

 

と、息巻いたものの、そうスンナリはいきません。

おいおい、偉そうに言ってるなぁ。と。
僕ならそう思います。
そんなうまくいくかよ、と。
いざやってみると、立ちはだかる壁の連続です。

 

まず、依頼主の伝えたいもの見つけ出すまでめっちゃ時間かかる。
依頼書やブリーフシートのようなものなんて
基本的に見たことありません。僕だけでしょうか。

何が課題で、誰がターゲットユーザーで、伝えたいことはこれで……
とお上から流れてきていたあの白い紙は一般的ではない!幻だ。

と知りました。
 

正確には、それまでの案件には、
課題発見に時間をかけて、あらゆる手法を駆使して
整理して要項をつくるプロフェッショナルがいたんだな、
と気が付きました。

そう、課題は用意されていたのです。

 

「アレ、解決したい課題から探していかないと、絵ツクレナクナイ?」
この行程をすっ飛ばすと、空振りデザインが豪快に空を切ることになります。

むしろ空振ってるデザイン(や製品)は、
この行程がおろそかになっている、とも言えます。

実際にPC開いて、グラフィックツールつかってデザインして……
という時間は全体の20%以下になりました。
残りの80%は対話と整理です。


 

大半の場合は、
何が課題なのかもハッキリしていないもんです
漠然としたモヤモヤをずっと抱えて、
そのモヤモヤが言葉にならないから、
モヤモヤしたままデザイン頼んだら
モヤっとしたデザイン上がって来た。

焦らないでください。と言いたくなります。
モヤモヤが晴れないうちは、納得いく絵なんて描けません。

そうなる前に、
モヤモヤの正体を暴かないといけないのですが、

これは客観的視点がないとできません。
つまり、えこひいきなしに、今までの経緯など知らずに、
忖度なしに、ズバッと物事を切り取れる(時には切り捨てる)
立場にいないといけません。

 

用意された課題に対して絵をこしらえることが
デザインではありません。
何に悩んでるのか、モヤモヤに名前をつけるところから
デザインの作業は始まります。


 
 

仕立屋と職人 〜デザインと伝統工芸〜

 

ここでようやく仕立屋と職人の話になります。
仕立屋と職人は4名のチームです。

第一走者のワタナベはモノづくりを。(縫子)
第二走者の石井はデザインを。(装飾)
この後登場する古澤はプロデュースを。(参謀)
そしてラストの堀出は販路開拓を。(運屋)

 

これまで書いてきたプロセスはあくまでデザインの範囲ですが、
リサーチはみんなでやります。
リサーチはそれぞれの得意な分野で深めていけば、
たいていは網羅できるからです。

伝統工芸は時に300年を超える歴史を持ちます。
歴史も深ければ、課題もだいぶ根深いです。
その中に失ってはいけないDNAが編み込まれています。

 

製品を一つつくるにも、カッコいい、売れそう、
という感覚は無視できませんが、
失ってはいけないDNAをどうアップデートするか、
が勝負になってきます。


 

こだわりを押し付けてしまっては、
消費者に伝わらなくなってしまう。

時に歴史的背景よりも、
カッコイイ、カワイイという感性が
フックになる。

ものが良くても私生活にマッチしなければ、
伝統工芸品が活躍できる場が限られる。

主観的になりがちなところを
客観的になって伝えていく。

隠さず言いますが、
これらは、仕立屋と職人もいつもブツかる壁です。
相当難しいです。

①課題と伝えたいことを見つけ出す
②言葉に表し指標にする
③伝えるためにアイテムをつくる
④職人のメッセージを翻訳してアイテムに乗せる

装飾担当と言えど、縫子から運屋までの守備範囲を
横断的に考えて動きます。他の3人も同じです。

 

だからこそ、誰かが主観的になりすぎている時は、
他のメンバーが客観的意見を与えることができるのです。

photo by Masayo Takenaka
 

東京のみの生活から離れ、
ピタッとくる働き方を探してるうちに
横断的なチームのあり方にたどり着きました。
なんとなくですが、こうした横断的な思考の動き方は
これからもっと必要になる場面が増える気がしています。

なぜ、地方や伝統工芸の世界でデザインが必要か。
それは、客観的に情報を捉えて、
伝わるように翻訳しなければならないから、
だと思っています。

 

これが、仕立屋と職人・装飾のお仕事です。
なんと気づいたらデザインしてるっぽい写真が
一枚もありませんでした……。

一応、グラフィックデザインを仕事としておりますので、
おヒマがあれば覗いていただけると幸いです。

コチラ

 

さて、次はこの仕立屋と職人をまとめ上げる、
参謀・古澤恵太の登場です!

名前:石井挙之
職種:仕立屋と職人 装飾, グラフィックデザイナー
出身:千葉県

全国津々浦々、スナフキンのように移動するデザイナー。
仕立屋と職人・現場部隊兼装飾担当。
 
photo by Arif Wahid

仕立屋と職人

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。そんな職人の生き様を仕立てるのが、仕立屋と職人の仕事。
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第一弾 ワタナベユカリさん『職人の生き様を、私の言語で伝えていく
第三弾 古澤恵太さん『伝統工芸のストーリーや魅力を翻訳するために

鹿角の求人&ローカルメディア『スコップ』が、『秋田魁新報』に掲載されました

「かづの”初”、かづの”発”の求人&ローカルメディア」として
弊社が運営する秋田県鹿角市の地域情報サイト「スコップ」が、
秋田県の新聞『秋田魁新報』に取材を受け、
7月28日朝刊にてその記事が掲載されました。

記事の中では、スコップ編集部が当メディアを立ち上げることになった経緯や、
掲載する記事の作成に地元市民の方や学生さんたちがライターとして参加していること、
スコップが今後目指していきたいことを紹介していただきました。

【スコップ】

Audiostockの音楽素材利用事例にて、ニッポン手仕事図鑑が紹介されました!

株式会社クレオフーガ様運営、
著作権フリーBGM・効果音ストックサービス「Audiostock」の利用事例にて、
ニッポン手仕事図鑑の動画が紹介されました!

Audiostock利用事例

記事では、ニッポン手仕事図鑑が作成した動画内で使用しているBGM音源の紹介や、
カメラマン 小林へのインタビューが掲載されています。

詳しくは以下のリンクからご覧ください!
Audiostock利用事例「ニッポン手仕事図鑑」のご紹介

『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が「北海道青少年のための200冊」に選定されました!

2017年9月23日に発売されたニッポン手仕事図鑑の本
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が、
「北海道青少年のための200冊」に選定されました!

平成30年度に新しく選定された52冊のうち、
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』は、
幼児・小学生の部五年生向けの一覧に追加されました。

推薦していただいた関係者の方々ならびに、
本づくりに関わってくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

[北海道青少年のための200冊] http://www.ikuseikyo.jp/youth/200books.html

【amazonにて好評発売中】
子どものためのニッポン手仕事図鑑
子どものためのニッポン手仕事図鑑
大牧圭吾 (監修者) 出版社:オークラ出版

ひとことめぐり商店リニューアルオープン記念イベント&ワークショップ開催しました

ニッポン手仕事図鑑公式オンラインショップ「ひとことめぐり商店」が
7月7日にリニューアルオープンしたことを受け、
7月14日(土)IID世田谷ものづくり学校にて
記念イベント&ワークショップを開催しました。

イベントのテーマは『ホンモノ』
その地のくらしから生まれて、長年受け継がれて、
今もなおその地に根付いている手仕事。
私たちが後世に残していきたい~ホンモノ~の手仕事です。

イベントでは、
セコリ百景 編集長 大滝洋之さんをゲストとしてのトークセッションや、
錫光 錫師 中村圭一さん 
つまみかんざし彩野 江戸つまみかんざし職人 藤井彩野さんの2名の職人さんをお迎えし、
普段なかなか体験することのできない、
錫の鋳込み体験&錫加工のワークショップ、
お花のモチーフのつまみ細工のワークショップなどを行いました。

【イベントの様子】

ひとことめぐり商店リニューアルオープン記念

ひとことめぐり商店リニューアルオープン記念

ひとことめぐり商店リニューアルオープン記念

ひとことめぐり商店リニューアルオープン記念

<イベント概要>
第一部:【セコリ百景×ニッポン手仕事図鑑】両メディアの編集長による、
“手仕事を支える道具をつくる職人”の現在と未来について語るトークセッション

第二部:
・錫の鋳込み体験&錫加工のワークショップ
・お花のモチーフのつまみ細工のワークショップ
・ひとことめぐり商店店主と職人さんのトークショー
・「日本酒の本物の美味さを味わう!」錫製酒器で日本酒試飲会
・ニッポン手仕事図鑑カメラマン小林良也によるポートレート撮影
・プロのヘアメイクアーティストによる かんざしヘアアレンジ講座

<出演>
セコリ百景」編集長 大滝洋之さん
錫光」錫師 中村圭一さん
つまみかんざし彩野」江戸つまみかんざし職人 藤井彩野さん
ヘアメイクアーティスト 西谷香保里さん http://karlymake.com/
「ニッポン手仕事図鑑」編集長 大牧圭吾
「ニッポン手仕事図鑑」カメラマン 小林良也
ひとことめぐり商店」店主 堀内 哲

<協賛>
ポーラ・オルビスホールディングス

ニッポン手仕事図鑑×セコリ百景「日本の伝統的な手仕事の現在と未来について語る」に編集長 大牧が出演しました

7月3日に開催されたイベント
「日本の伝統的な手仕事の現在と未来について語る
-現場を見てきたメディアが考えるこれからの手仕事-」に、
編集長 大牧が出演しました。

【イベントの様子】

ニッポン手仕事図鑑×セコリ百景

ニッポン手仕事図鑑×セコリ百景

イベントでは、「ニッポン手仕事図鑑」と「セコリ百景」両メディアの編集長が、
それぞれの取材現場で実際に聞いた職人たちの声をもとに、
「日本の手仕事のこれから」について語り合いました。

<出演>
【ニッポン手仕事図鑑】
編集長:大牧圭吾

【セコリ百景】http://secori-hyakkei.com/
編集長:大滝洋之

【 iichi 】https://www.iichi.com/
アカウントマネージャー:新田晋也

<イベント概要>
開催日時:2018年7月3日(火)
会場:天窓(株式会社ブライトログ オフィス)

成蹊大学にて編集長 大牧が授業を行いました

昨年、大好評だった成蹊大学での授業を今年も行いました。
今年は一年生が自ら地元の起業家にインタビューをし、記事を制作するプログラム。
編集長大牧から「インタビュー力の大切さ」の講義をした後、
実際にインタビューをするワークショップを開催しました。

【授業の様子】

成蹊学園にて授業を担当

成蹊学園にて授業を担当

成蹊学園にて授業を担当

ふたりごと文庫 編集長の浅野も同行し、
2グループに分かれ、学生さん達がそれぞれインタビューをしました。
活発に質問が飛び交い、このワークショップをもとに
記事を書いてくれると言う学生さんも何名かいらっしゃいました。

講義後は、大牧・浅野のところへ学生さん達がお話をしに来てくれ、
地元への熱い想いや情報発信への興味関心を聞かせてくれました。
先生と学生さんたちとで学食にも行きました。
私たちまで刺激をもらえた、とても充実した時間でした。

職人の生き様を、私の言語で伝えていく―ワタナベユカリ

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。
そんな職人の生き様を仕立てる「仕立屋と職人」さんの
個性豊かな4名の方々にリレー形式で登場してもらいます!お楽しみに。

第一弾は、モノヅクリ・ファッション担当のワタナベユカリさんです。

(photo by Tomohisa Kawase)

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仕立屋と職人について 「職人の生き様、仕立てます。」

 

伝統工芸の職人にスポットライトを当て、職人の生き様を可視化して、
閉ざされていた世界の扉を開き、職人のファンを増やしていく。
仕立屋と職人は、そんな活動をしています。

メンバーは専門分野が異なる4人。
縫子 ワタナベユカリ (モノヅクリ、ファッション)
装飾 石井挙之 (デザイン、ストーリーテリング)
参謀 古澤恵太 (プロデュース、サービスデザイン)
運屋 堀出大介(海外展開、事業創出)

ワタナベと石井が現場に入り、今まで私たちのところまで届かなかった職人たちの声を拾い上げ、
それを東京組の古澤と堀出が職人の生き様を商流に乗せる。

得意分野が全く異なる4人だからこそできること、見えることがある。
この4人のそれぞれの視点から仕立屋と職人について、日本の伝統工芸の進む先、日本の未来、一人一人の熱いパトスを書かせていただこうと思います。

それでは、メンバーの中で一番抽象的なことばかり話すワタナベがスタートダッシュを決めさせていただきます。

いざっ!

 

ワタナベユカリついて、遠回りと無駄が武器

 

ザッと自己紹介させていただきます。(ザッと終わらないような気がする。)

(photo by chomo)

埼玉県に生まれ高校の頃からダンスを始めて、
渋谷新宿界隈で人より長めな青春時代を過ごし、
目の前の楽しいを追い求め生きてきました。

美術史を勉強したく浪人を経て美術大学に入ります。が、
美大に入ったら、みんなが目的を持っていていることを知り、
自分が何にも特化していないことに気づかされ、

結局、毎日ダンスとお酒とパーティーに明け暮れるという、
ここでもまた目の前の楽しいに全力疾走。
胸を張って言えます。超楽しい大学時代。

大学時代に犬の洋服をつくる仕事に誘われ、
そこからものづくり世界にドップリはまっていきます。

20代、昼間は仕事し夜は渋谷へ飲みに行くという日々。
よく飽きないなと思うくらい飲みに行っていたと思う。
この頃の飲み屋で培われたコミュニケーション力がとても役に立っています。

(↑長浜市木之本町大音の養蚕の現場)

現在、滋賀県長浜市木之本町という所に住んでいます。
生まれも育ちもこの地ではない私のことは、
地元の年齢層高めな方達にとって謎の生命体に見えているようです。

確かに、お尻が見えそうな短いズボンを履き、
お尻が出てなければヘソを出し、
金髪でカラコン、化粧バッチリ、
東京だったら街を歩いていてよく見かける格好でも、
ここでは宇宙人との遭遇状態になります。

この未知の生命体という認識からの脱却に、
飲み屋で培ったコミュニケーション力を発揮します。
地域に入り込んで活動する理由は
今まで見ることのできなかった世界を見ること、
聞くことのできなかった声を聞くことです。

そのために等身大の自分でぶつかっていき、信用してもらえるかどうか。
心を許してもらえた先の聞ける言葉は全然違います。

もちろんお酒を飲む場になったら、そりゃもう、私の得意どころ。
喋るってとても難しいです。プレゼンは未だに苦手です。
でも、目の前の相手が心を開いた瞬間を感じられるのは最高に興奮します。

だから、私の人生の「遠回り」と「無駄」は
今私のとても重要な武器になっています。

 

なぜ長浜に辿り着いたのか、意味がないことは一つもない

 

(photo by Tomohisa Kawase)長浜シルク産業未来会議vol.1の写真

今、現場部隊の私は滋賀県長浜市木之本町にいます。
「地方で暮らしたかったの?」
と聞かれたら、瞬殺で答えられます。
「いいえ。」

東京のネオン大好きです。24時間眠らない街、大好きです。
東京が好きな理由は、誰でもない、なんでもない自分でいても受け入れてくれる、
そんな街だから気がラクなのだと思います。(いやーこれは、夜の場限定の話かも。)

しかし、そこそこオトナになってきて、
何者かである自分になりたいと思うようになりました。

そんなことを思っている時に、石井がロンドン留学から帰ってきたのです。
帰国後、福島県郡山市で行われたアーティストインレジデンスに参加していて
私は石井の助っ人として郡山に行きました。

その時出会ったのが張り子職人の橋本彰一さん。
高柴だるまをつくり続けるデコ屋敷大黒屋21代当主です。

彰一さんと話している時に
「張子職人としての作業着が欲しい。」
という言葉を聞き、間髪入れず
「私、つくります!」

言ったはいいものの、張子職人のことも、大黒屋のことも、わからない!
だから弟子入りをしました。
朝から晩まで職人たちと大黒屋で一緒に過ごし、
職人たちの言葉を聞き、張子をつくるということ体感する。

それは、お母さん達からの愛の乱れ打ちを受けながら生活です。
ほんとに最高に素敵な方達なのです!!!

完成した作業着の形にも色にも模様にも意味があります。
意味がない部分は何一つありません。


 

この経験のおかげで遠い世界だと感じていた伝統工芸の世界、職人の存在が
ぐっと近づき、もっと知りたい、もっと会いたいと思いました。

そして出会った素敵な人たちのことをたくさんの人たちにも知ってほしい。
彰一さんとの出会いが「仕立屋と職人」結成のきっかけです。

 

郡山の弟子入りが落ち着いてきた頃、
滋賀県長浜市に来ないかい?というお話をいただきました。

関東生まれ関東育ちの私としては関西エリアへの初進出。
そして、今長浜市で長浜シルクを盛り上げようと力戦奮闘しています。

長浜に来て絹に触れていくうちに、そもそも絹って何なんだ!
そう思い、近所の養蚕をしている現場に通い詰め
蚕が繭になり生糸になっていく姿を追い続けました。
(むしろいつも勝手に一緒に桑の葉取りについていって
勝手に蚕のお世話のお手伝いをしていた感じも否めない。)

 

なぜ絹が高いものなのか、なぜ絹がいいと言われるのか、
時代が変わろうとも絹がなくならないのはなぜなのか。
それを知りたくて、物事の始まりから掘り下げにいきます。

蚕を追い続けた記事です↓
是非、木之本町大音の愛を感じてください。
note note.mu/shitateya_story

 

私が仕立屋と職人をやる原動力、数値化できない心の揺さぶり

 

自分の心が震えなければ
相手の心を震わすことはできない。
上っ面の言葉は誰にも響かない。
そう思っています。

震えるって何?
あたしにもわかりません。
わからないからこそ、初めて出会う感動や興奮を大事にし、
この感覚ってなんだろうと分解していきます。


 

そして、私がずっと持ち続けている気持ちは
職人に対して最上級のリスペクト

一代では築くことのできない歴史。
人生を懸けた仕事。
守り続けられた技。
未来につなげる挑戦。
そこから生まれる職人の哲学。

 

文献にも、ネットにも載っていない事実が
現場に行って職人と会って知ることができるという体験は
最高に貴重で、いつも興奮するし、そこには愛があります。
もう、これは、知ってしまったらやめられない。

数値化できない世界で生きてきた職人の生き様を
数値化できない私の心の揺さぶりで感じ取り
それを私の言語で伝えていく。
これが私の仕立屋と職人での重要任務です。

そんなニュアンスなことだけを言っていたって
仕事として成り立たないし美味しいご飯も食べられないし
大好きなビールも飲めません。

職人の生き様だけを発信しても職人の収益にはなかなか繋がらない。
モノだけ売ろうとしても職人の生き様はなかなか伝わらない。
生き様もモノも両方届けることが絶対に必要だと信じています。

職人への最大級のリスペクトを最大限に表現する。
仕立屋と職人のメンバーそれぞれのフィールドと観点から
職人の世界を伝えることができたら、一つの世界に様々な解釈ができる。
そのために仕立屋と職人がいます。


 

私の記事だけ読むと「いまいち仕立屋と職人がわからない」そうお思いでしょう。
大丈夫です。他のメンバーの記事を読むと全貌が明らかになります。
今回は私の熱いパトスです。
他のメンバーのまた違うパトスをお楽しみに。

 
 

名前:ワタナベユカリ
職種:仕立屋と職人 縫子 , 愛の伝道師
出身:埼玉県

ものごとの根本から掘りかえし、ものづくりをする、仕立屋の現場密着部隊。

仕立屋と職人

職人魂に心を揺さぶられ、隣にいる誰かに伝えたくなる。そんな職人の生き様を仕立てるのが、仕立屋と職人の仕事。
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note 仕立屋の日記

 

第二弾 石井挙之さん『地方や伝統工芸の世界で、なぜデザインが必要なのか
第三弾 古澤恵太さん『伝統工芸のストーリーや魅力を翻訳するために

憎まれっ子の「葛」が、美しい「葛布」へと生まれ変わるまで

植物の「葛(くず)」の繊維からできる静岡県掛川市の伝統工芸、「葛布(くずふ)」を取材させていただきました。

「葛の繊維からできるって言っても、結局どうやってできるのだろう!? 」
そんな疑問を抱きませんか?

葛布ができるまでにかかる手間暇は、私の想像を遥かに超えるものでした。

 

葛布の材料「葛」は憎まれっ子!?

 

その前に、そもそも「葛」ってご存知ですか?
葛は「憎まれっ子」「グリーンモンスター」などと呼ばれるほど、どこにでも自生する植物。


 

こんな植物、見たことあるのではないでしょうか??
よく電車の通る脇や歩道の傍らなんかに、なにげな~く生えているのが「葛」なんです。

私も意識したことがなかったけれど、掛川から帰ってきてからというもの、ついつい葛を探してしまいます。

憎まれっ子の「葛」ですが、実は万能な植物。
布「葛布」の他にも、根っこは漢方の「葛根湯」や、葛粉を溶き固めたものが「くずきり」、
葉っぱは家畜の飼料や、天ぷらにして美味しくいただけますし、花はイソフラボンが豊富でダイエット効果があるそうですよ。

それでも、生えすぎることから「憎まれっ子」と呼ばれてしまう葛……かわいそう……(笑)

 

そんな葛は、美しい葛布へと生まれ変わるまでに大変な苦労があります。
まず、真っ直ぐに伸びたツルを収穫します。葛布には“素直に真っ直ぐ”伸びたツルが良いそうです。人間と一緒ですね!

↑これだとツルがくねくね巻き付いてしまっています。

収穫したツルを輪っか状にして、大きな釜で煮ます。
この輪っかは、一度にたくさん煮ることができるように様々な大きさで作るのだそうですよ。


 

 

また、この煮る作業もすごく神経を使うそうで、気候などによって異なる時間などは長年の経験を頼りに調節します。

煮たツルを流水につけて水を吸わして、その後、ススキをかぶせて二晩寝かせて発酵。これは、植物の呼吸によるものだそうです。
それが終わると一晩ぬかに漬けて、また水洗いをした後に、天日干しをします。

そして、前の記事でご紹介した「小崎葛布工芸」さんや「こたけや川出幸吉商店」さんから、作る商品に応じた糸の“太さ”がオーダーされます。
それに合わせて、天日干しした繊維を手で割いていくんです。こうして、ようやく一本の糸になります。


 
 

こうしてできた糸は、もちろんそのまま織られることもあれば、藍や“よもぎ”などで染めて使われることもあるそうです。どれもすごく綺麗です。


 
 
 

掛川の“仙人”

 

こんなに手間がかかり重労働ですから、葛の繊維から糸を作る職人さんたちはどんどん減少しているそうです。
訪ねたのはその中の一人、松浦さんです。

最初に訪ねた小崎さんから、「掛川の“仙人”なんだよ!」と紹介されていました。
……仙人!?

ワクワクしながら訪ねると、畑仕事をしながら松浦さんがご登場。
“仙人”のイメージとはかけ離れた、ニコニコ笑顔のほんわかした雰囲気を持つ方でした。

 
 

葛を摂るところを見せていただきたいとお願いすると、いくつかある“いつもの場所”へ案内していただけました。
片手にカマを持って、手際よく葛のツルをさばく松浦さん。季節的にまだ早く、ツルはまだ小さいようでした。


 

同い年だという松浦さんと、同行してくださった一般社団法人「中東遠タスクフォースセンター」の榛村さんが、
地面の跡を見て「これはシカやねえ」なんて会話をしていました。
お二人にとってはいつも通りの会話だと思うのですが、そんな会話を盗み聞きしては「え!?シカ!?シカがいるの!?」なんて、いちいち心躍らせていました(笑)

訪問中、常にニコニコしてくれている松浦さん。
後日撮影予定の葛布PR映像の打ち合わせで、どちらで撮影しようかご相談すると、
両手を広げながら「どっちでもいいよ~~」と答えてくれました。それがもう、とってもキュートでした。

掛川の豊かな自然と美味しいお茶が、この温厚な性格を生んだのかもしれませんね。

 

掛川の“仙人”と呼ばれる秘密

 

さて、そんなキュートすぎる松浦さんが、どうして「掛川の仙人」と呼ばれているのかは、
自宅まで案内していただいて納得することになります。

葛の収穫を見せていただいた場所から車でしばらく山道を走り、ある場所で停車。
車を降りてすこし歩くと、まるでジブリのような世界が広がっていました。


 

 
 

この地区に住んでいる方は本当に少なくなっているようで、
ジブリのような坂を少し上った先に、松浦さんのご自宅があります。

掛川の中心街からは少し離れているのですが、松浦さんは携帯を持っていないのだそう。
今回も、掛川市の方が松浦さん宅を訪ねてアポイントをとってくださいました。

また、野菜をご自宅で栽培していて、家の周りにはいたるところにお野菜がありました!


 

中心街から離れたところで、葛布の材料の供給をはじめ、自然と共に昔ながらの暮らしをしている……。
「掛川の仙人」と呼ばれる理由は、ここにあったんですね。

自然に寄り添う暮らしと、葛布

 

「葛布」ができるまで、かなりの手間暇がかかることをお分かりいただけたでしょうか。
前回の記事でもお伝えしたように、そんな葛布の材料を供給する人はどんどん減少しており、葛布産業は衰退しつつあります……。

松浦さんは、貴重な材料を供給している方の一人。
常にニコニコしているキュートなキャラクターに惹きつけられました。

「ナスさん」のように、自然のものすべてに「さん」を付けて呼ぶんです。
丁寧で、可愛くって、女子大生顔負けです。

自然というものと寄り添って暮らしている松浦さんだからこそ、自然への感謝やリスペクトを感じるなあと思いました。


 

葛布に関わる方々に出会いお話を聞いてきましたが、皆さん本当に魅力的でした。
そんな方々に触れ合ってから見る「葛布」は、なんだかより一層輝いて見えます。

東京から車で約三時間、静岡県の掛川市にはこんなにも素敵な伝統工芸「葛布」と、
それに関わる魅力的な方々がいらっしゃいました。

ぜひぜひ、そんな掛川市を訪ねてみてはいかがでしょう?
掛川市の皆さん、ありがとうございました!

こちらもご覧ください!

「お茶で有名な掛川の、もう一つの名産品。700年余り受け継がれてきた葛布に迫る。」―尾形希莉子
 
「静岡県掛川市「葛布」の、目に見えない魅力」―浅野有希

 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学4年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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全国の情報発信に興味のある大学生が集まり、出張取材や地域活性に関するプロジェクト推進、学びを得られるコンテンツの提供など、様々な活動を行うオンラインサロン。
 
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静岡県掛川市「葛布」の、目に見えない魅力

憂鬱な梅雨に差し掛かろうという6月、静岡県掛川市へお邪魔してきました。
目的は、掛川市に古くから伝わる伝統工芸「 葛布くずふ」。

「くずふ……?」
初めて聞いた時、その響きから食べ物かと思いましたが、
植物の「くず」の繊維を織りあげた布のこと。
掛川市では昔から「かっぷ」と呼ばれ親しまれています。

今回は、そんな葛布の「目に見えない魅力」をお楽しみください。

 

美しい葛布製品と60年の職人技 小崎葛布工芸さん

 
 

まず私たちが訪れたのは、『小崎葛布工芸』さん。
春には「掛川桜」が咲くという川沿いに佇む工房は、葛布の“のれん”がお出迎えをしてくれます。


 
 

工房に入ると、そこには葛布製品がずらっと並んでいました。
どれもキラキラと光沢があるのが分かります。他にはないこの光沢こそ、「くず」の特徴のひとつ。


 

 

葛布は鎌倉時代には使われていたという記録が残っており、
江戸時代には参勤交代のお土産品として献上されていた高級品なんだそうですよ。

そんな葛布製品のピークは昭和30年。というのも、
葛の繊維を取り出して一本の糸にする工程があまりに大変なのです。(次の記事で紹介します)

その職人さんたちが減少していったことが原因で、葛布産業は衰退……。
かつては30~40軒あった葛布の工房も、今では2軒のみ。

 

小崎葛布工芸さんがつくる葛布カーテンの93%は、リーマンショック前まではアメリカへの輸出だったそうです。
しかし、残念ながら円高が影響して「今はアメリカでは売れない……」と顔を歪ますのは小崎葛布工芸の小崎さん。

「車メーカーなどの大企業と違って、家業として手仕事を生業とする私たちは景気の影響には太刀打ちができない」のだと教えてくれました。

 

とってもおしゃべりで明るい小崎さん。
冗談を混じえながら、葛布についてたっぷりお話ししてくれました。

まずは葛布を多くの人に「知ってもらう」ことが第一、だと言います。
手間暇かけた美しい葛布の魅力を伝えたい……!そんな想いを掻き立ててくれました。

 
 

続いて、二階にある作業場へ案内してもらいました。
そこには織り子歴60年のベテラン・しかさんが作業をされており、しばし見学。

 

黙々とこなす、その手つきはさすがベテランさん。
中に糸を入れる、船のような形をした “シャトル”を手際良く滑らせていきます。

葛布の特徴のひとつである“たま”と呼ばれる糸同士の結び目、
これが絡んでしまうことが度々あるそうなのですが、それをほどくのも超高速です。


 

 

葛の糸は湿らせた方が扱いやすいそうで、シャトルの中には少し湿った糸が入っています。
ただ、糸が乾いた時に縮んでしまうらしく、少しだけ大きめに織ります。
この加減というのは、長年の経験によるものだから驚きです。

しかさんの手際の良さを見ているだけだと、どうしても簡単そうに見えてしまいますが……。
材料である「葛」は植物なので、まったく同じものは存在しませんし、加えて気候なども考慮しているそう。

これらもすべて長年の「経験」によるもの。手仕事というものは本当に尊いなあと改めて実感しました。

 

職人技を体感 川出幸吉商店さん

 
 

次にお邪魔したのが、『川出幸吉商店』さん。


 

ほんわか優しい雰囲気が漂う店主の川出さんは、なんと「織り体験」をさせてくれました。

あらかじめ通された無数の経糸に、葛の糸が入ったシャトルを通していきます。
見たことある方も多いと思いますが、一回一回おさを手前に引いて糸を詰めるんです。
この力加減もまた難しく、力任せにガシガシ詰めていると、糸の使用量が莫大になってしまいます。

 

む、むずかしい……。

葛の糸が途中でプチン!と切れてしまったり、絡まってしまい通らなかったり。
何より、思うようにシャトルが滑らずなかなか進みません。

糸が引っ張られすぎないように、両脇を抑えながらおさを手前に引くと教わったのですが、それを実践する余裕すらありません。
葛布商品の端っこは、きれいに糸が円を描くように処理されているのですが、大きさを均等に揃えるのは相当難しいです。


 

……でも、そんな葛布織体験はついつい夢中になってしまいます。

無心になって織り進めていると、川出さんがおもむろに「袴」を取り出してきました。
それはなんと、「江戸時代の袴」!!

 

「えええ!?」と、一同騒然です。

博物館にあってもおかしくないもの。
高級品とされた葛布は、蹴鞠の袴としても使われていたそう。
川出さんが何食わぬ顔で“普通に”出してくださって、驚きも倍増です。笑

 
 

そんな歴史のある葛布ですが、小崎さんも仰っていた通り、衰退しつつあります。

川出さんは、葛布の糸をつくる職人さんが非常に減少していることについてお話ししてくれました。
高齢化もあり、作業の大変さにお仕事を依頼しても断られてしまうとか。
手間暇をかけているからこそ高い値が付く葛布製品、
材料を供給してくれる方への賃金を更に上げなければならず、道のりは相当厳しいと言います。


 

海外へ委託しようとも試みたそうなのですが、うまくいかず……。

「情けない……」と肩を落としながらお話してくれましたが、
「でも、なんとか頑張っていくつもりですよ」と、最後には素敵な笑顔を見せてくださいました。

 

目には見えない手仕事の魅力

 
 

以上、二件の葛布工房を訪ね取材をしてきました。
存分に葛布の魅力に触れさせてもらい、その独特な光沢は眺めれば眺めるほどハマってしまいますよ。
時代を超えて愛され続けた理由がわかります。

同時に、葛布産業のちょっと心が苦しくなるような現状にも触れてきました。

葛布の材料である糸の供給が減少していることや、工房が今では2軒のみということ、
葛布の最盛期から現在に至るまでどんな道筋を辿ってきたのか……。

長年葛布産業を支えてきた、優しく面白いお二人が丁寧に何でも教えてくださいました。


 

 
 

長年愛され続ける「手仕事」って、その製品としての美しさはもちろんですが、
それに関わるたくさんの人の「人柄」とか、「想い」とか、「愛情」とか、
目に見えないものを感じてより一層、人の心を動かすのではないかなあと思います。

たった一日でしたが、私はそんな葛布の“目に見えないもの”を感じてきました。現地に足を運んだ特権ですね。
私が感じた「葛布」の魅力を、皆さんに少しでもおすそ分けできたら嬉しいです。

さて、次の記事でもまた「葛布」に関わる素敵な方が登場しますよ。
お楽しみに!!

こちらもご覧ください!
「お茶で有名な掛川の、もう一つの名産品。700年余り受け継がれてきた葛布に迫る。」―尾形希莉子
 
「憎まれっ子の「葛」が、美しい「葛布」へと生まれ変わるまで」―浅野有希

 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
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お茶で有名な掛川の、もう一つの名産品。700年余り受け継がれてきた葛布に迫る。


 

一枚400円のしおり。
これだけ見たら、高いと思う方が多いはずです。

でもそれは、何百年も前から紡がれてきた”つくり手の想い”が見えないからではないでしょうか。

 

お茶だけじゃない、掛川

 
 

先日、静岡県掛川市に行ってきました。近づくにつれて車窓からお茶畑が見え始め、
お茶好きな私は大興奮。お昼には茶そばをいただきました。

 

このように、掛川=お茶のイメージを持たれている方は多いと思います。
「静岡の茶草場農法」として世界農業遺産に登録され、世界的にも注目されています。

しかし、掛川にはその陰に隠されたもう一つの名産品があります。
葛布くずふ」です。

 

 

葛布は葛の繊維を緯糸よこいとに使用した手織物のことで、鎌倉時代からの歴史があります。葛はどこにでも生えており、葛布に限らずさまざまなものに利用されてきました。
葛湯や葛餅、風邪のときお世話になる葛根湯などが、イメージしやすいかもしれません。

葛布でつくられているのは小銭入れやカバン、さらには壁紙など、多岐にわたります。
普通の布製品よりも光沢があり、ゴツゴツとしておらず温かみのあるしなやかな手触りです。

 

 

葛布には“たま”があるのも特徴です。短い葛の繊維をつなぎあわせて一本の糸にするため、結び目ができます。
これが“たま”で、見た目にも触感にもぼこっとしているのがわかり、手づくりならではよさを感じられます。

 

さまざまな想いと共に織られる葛布

 

葛の採取から織るまで、すべての工程を人間の手と自然の力で行っています。
葛はどこにでも生えているものですが、素人には質のよい葛を見分けることがなかなかできません。

葛採りの達人は良質な葛がありそうなところへと入りこみ、
採った葛を慣れた手つきでリング状にまとめていきます。

 
 

この葛は、煮る→水にさらす→自然発酵させる→繊維となる部分を取り出す→干す→繊維どうしをつなげる…という工程を経て、やっと一本の糸となります。
簡略化して書いてもこれだけの工程があり、葛布を織るまでにも、かなりの時間と手間がかかっていることがわかります。

ちなみに10kgの葛からできる糸は100g、つまり最終的に葛布に使用される糸は、採取した葛の1/100の重量にしかならないそうです。


 
 

実際に葛布を織っているお店のひとつが小崎葛布工芸。お店の暖簾は、もちろん葛布です。
かつて40~50軒あった葛布のお店は現在2軒まで減少しており、小崎葛布工芸はその残っているお店の一つです。


 
 

ここでは葛布の手織りを見学しました。作業していたのは、御年80歳超えの大ベテラン。

あらかじめ張ってある経糸たていとと経糸の間に緯糸よこいととなる葛糸をシュッと通し、板を手前に引いてトントンと織っていきます。
経糸は葛糸ではありません。その理由は主に2点あります。緯糸を通すときに擦れやすいという点、また、どうしても費用がかさんでしまうという点です。

 

糸は葛の繊維の裂き方により、太さが変わります。
そして太さにより、どんな商品に使用するかを決めます。
手作業だからこそ、毎回同じ太さのモノはできません。
仕上がった糸を見て、この糸を最大限に活かせる商品はなんなのか、と考えてから織り始めます。

これもまた、長年の経験がものをいいます。

葛布を織る人は、単に織っているわけではありません。
「昔から紡がれてきた想い」そして「葛を採取し、糸をつくる人から紡がれる想い」
葛布に関わる人の、「葛布を残したい」という想いとともに、シュットントンと葛布を織りあげています。

 

いざ、手織り体験

 

手織りを見学した後、もう一軒の葛布店で実際に体験してみました。
場所は、川出幸吉商店。織り機を前にして、『鶴の恩返し』の鶴になった気分です。
先ほどのリズミカルに織る様子からはまったく難しさを感じませんでしたが、
実際やってみるとシュットントンというリズムでは到底できません。


 

葛糸は少し引っ張っただけでもすぐに切れてしまいます。
切れたらそこで結びなおしますが、いくら手づくりの味とはいえ、“たま”が多すぎるのはよくありません。

トントンも絶妙な力加減でやらないと、生地がゆるすぎたりつまりすぎたりしてしまいます。
5分ほどやっただけでも腰が痛くなってきて、見ただけでは分からない職人のすごさを実感しました。

 

モノの裏側を知ること

 

まずは「知ってもらうこと」が大事だと、小崎葛布工芸の小崎隆志さんは語ります。
今回私が体験した手織りも、「知ってもらう」ための一つの方法です。


 

モノを表面的に見るだけでは、なかなかその価値が理解できません。
モノの背後に隠されたストーリーが、奥深さを増すのです。
そして、ストーリーを知っているからこそ、大切にしようという想いが芽生えてきます。

長年紡がれてきた“つくり手の想い”を知ることで、
値段には表されない価値を感じられるようになるのではないでしょうか。
掛川を訪れる際はぜひ、葛布に関わる人の小さな声にも耳を傾けてみてください。

こちらもご覧ください!
「静岡県掛川市「葛布」の、目に見えない魅力」―浅野有希
 
「憎まれっ子の「葛」が、美しい「葛布」へと生まれ変わるまで」―浅野有希

 

名前:尾形希莉子
職種:学生
出身:神奈川県横浜市

大学で地理学を学ぶ傍ら、「面白そう!」を原動力にあちこち飛び回っている。食べ物には目がなく、農ある暮らしを求めて生産現場を訪れることもしばしば。身近なものの裏側が好き。

ふたりごと文庫編集室

全国の情報発信に興味のある大学生が集まり、出張取材や地域活性に関するプロジェクト推進、学びを得られるコンテンツの提供など、様々な活動を行うオンラインサロン。
 
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小林良也撮影の写真が製硯師 青栁貴史さん著『硯の中の地球を歩く』の表紙を飾りました

ニッポン手仕事図鑑のカメラマン 小林良也の写真が、
7月2日に出版された青栁貴史さん著『硯の中の地球を歩く』のカバーを飾りました。

また同著の帯と3ページ目にも、小林が撮影した写真が掲載されています。

小林良也撮影

小林良也撮影

小林良也撮影

【amazonにて好評発売中】
硯の中の地球を歩く
硯の中の地球を歩く
青柳 貴史 (著) 出版社: 左右社 (2018/7/2)

第三弾:みんながもう少し、“納得感”を持って生きていける世界を

皆さん、こんにちは。「ふたりごと文庫編集長」の浅野有希です。
今回は私がどうしてもお会いしたかった憧れの女性、
ウェブメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長である伊佐知美さんにお会いし、インタビューをしてきました。

とても素敵なお話を伺えたので、全3回に渡ってお届けします!

 


 
 

最終回のテーマは、「私たち若者がこれからを生きていくヒント」です。
私たち若者にとって、これからを生きていくために大切なお話をしていただきました。

私自身が今後社会に出る上で不安に思っていること。
女性として、社会にどう在るべきなのか、そしてどんな障壁があるのか……
また、地域活性に取り組んでいる人って、目立っているのは男性が多いのでは……?

そんな不安や疑問を伊佐さんにぶつけてきました。

最後は大学生へアドバイスをしていただきましたが、
今まで誰からも聞いたことがない、意外なものでした。大学生必見です!

 
 
 

ロールモデルのいない生き方

 
 

 
 

私はずっと、ロールモデルがいないのに苦しんでいました。

でも、29歳のとき、「これ!という方が見つからないのが普通だな。いろんな方からエッセンスを盗んで、自分でつくってこー!」と気が付きました。
素敵な先輩方にも沢山出会ってきましたが、私は私でいっか!と思えたんです。

 

でもそれは、分かりづらいかもしれないけど一人ではできないんですよね。仲間がいるからできることです。
無条件に自分の選択を「がんばれ」と言ってくれる人ってめちゃめちゃ大事。

例えば、自分の中でうまく言語化できないけど「やりたい!」ってモヤモヤしているけど、一歩進めないとき……

「めっちゃいいじゃんそれ!やれば?なんか手伝う?」
って言ってくれる人がいると早いですよね。誰だって、一人は怖いですから。

 
 

「女性だから」「男性だから」は関係ない

 
 

女性編集長として苦労したことや困ったことですか……ないです。

私も女性として社会にどう在るべきなのか、10年くらいモヤっとしていました。
でも、編集長として苦労したことは、なんにもないです。
むしろ、女性だからこそ助けてもらえたなあ~と思っています。

なぜかというと、「〇〇長」ってつく肩書きって、男性の方がまだ多いと思うんですよ。

だから、登壇者の大半が男性ばかりの時、優先的に「女性枠」としてお声がけいただけていたケースって、私の場合本当に多かった気がしています。

 

でも、大前提としては、私は男女がどうこうとか思ってないです。「女性活躍の世の中のために!」とかも思ってません。
あんまり考えない生き方の方が楽ですよね。自然体の方がよい。

女性編集長、私はとても良いと思うよ。

 
 

 
 

浅野さんが「地方で男性が多く目立って見える」と言ったのは、“天下を取りたい”女性が少ないからかな?
男性の方が、“天下を取りたい”という価値観を持っている方が多いからなのかもしれないです。

女性は、自分が楽しいことを突き詰めていったら、有名になっていた……というケースが多いと思います。

 

あと、私は『移住女子』という書籍を書かせていただいたことがあるのですが、どうして女性がテーマ?と問われたら、やっぱり商業出版をする上で、
女性というキーワードがとても大事だったからでしょうね。私は出版社からご依頼をいただいて執筆したので……。

「女性」だからこそ、スポットライトが当たりやすい時代だと思います。
だからむしろ、女性であることって、少しだけ有利な時期なんじゃないでしょうか。
すぐにそんな時代、過ぎてしまうと思うし、もう過ぎてしまったような気もしていますけれどね。

 

個人的には、移住や旅を絶対にしてほしいわけではなくて、
女性だから、男性だからとか関係なく、みんながもう少し好きなことをしている実感、納得感を持って生きていける世界がきたらいいなぁと思っています。

メディアをやっている身としては、その背中をぽんって押せたらいいなって。

 

 
 

情報が多すぎる現代社会と「全方位気遣い型」の若者たち

 
 

私は大学時代、ひたすら恋とダンスをしてました。

典型的な大学生で、意識高いとかじゃなかったですね。
「1限出れない!2限も、3限も出れない!」……みたいな。
毎晩終電を過ぎても踊っていましたね(笑)

インターンなんて主流じゃなかったですし、何もしてなかったです。

 

なんとなくなんだけど、今の若者は、情報が多すぎるから生きづらいんじゃないかと思います。

情報が多いことによって、何もかも可視化されすぎていますよね。
キラキラした部分をまず投稿する世の中とか……「つら!」って思います。

私の学生時代はSNSもmixiくらいだったので全然情報もなくて。
他の人が何をやっているのかとか、そんなに見られなかったです。

今は連絡もとりやすすぎるし、手段もありすぎますよね。
LINEのある世界で高校とか行きたくない!こわすぎる(笑)

 
 

生き方の選択肢が見えすぎているから、自分を信じてあげるのが難しそう。って思うかな。

「全方位気遣い型」とでも言いましょうか。
馬鹿な方が進めますよね。はい、いこう!みたいな。

でも今は“やり方”とか検索できすぎちゃって、自分にとって情報の取捨選択の基準を持たないといけないですよねぇ……。大人の私でも難しいもの。

 
 

私の中では、「大きなニュース」と、「信じられる人の情報」、「私」っていう情報の階層が3つあります。

やっぱり世の中の大きなニュースは一応把握しています。

あとは、信じられる発信元の「人」を何人か持っていますね。
その人が言ってることや情報は追うようにしています。
その人以外のものは追わない、知ってるだけにとどめる。

その上で、“私は私”って価値観を持っているんです。

 

それを持っておかないと飲まれちゃいますよね、自分を見失ってしまいます。

見失って流される人生もきっと楽しいんですよ。
でもそれではなく、私は未来を切り開く方を今選んでいます。
だから、こっちの方が今は選びたいなって思います。

 
 
 

今だから思う、大学生に大切にしてほしいこと

 
 


 
 

私は、「年相応で遊ぶこと」って大事だと思います。

学生らしい遊び方をするべきじゃないかな。
変な話だけど、「何日連続で徹夜して全力で遊べるか」みたいな(笑)。大人になったらもう絶対しないもんね。結果、食欲より睡眠欲が勝つということを学びました。

 

30代と20代とではやれることが全く違うと思うんです。
いつでも何でもできるんだけど、年相応かどうかってありますよね。

そのときでしかできない過ごし方をして、毎日70%よりはちゃんと毎日100%で楽しむことは、その後の人生や暮らしを支えてくれる気がします。

 

あと、友達って大人になっても増えるけど、「何者でもなかった学生の頃の友達」って、悲しいけどもう絶対増えないんですよね。
だから、大事にしてほしいですね。

英語勉強したり、本読んだり……いろいろあるけど、私はそっちの方が大事だなって思います。
まあ、暇なら筋トレと英語やっとけば?って思います(笑)

 

夢の昇華の仕方って色々あると思うんですよ。

私は歌が歌えれば一番いいと思っていて、憧れは歌手。でも、歌は別にうまくなかったんですよね。
ただ、「歌詞を書く」とかならできるじゃないですか。

そんな夢の昇華の仕方もあるし、人生で今が一番若いのはこの瞬間だから、どこからでもスタートは切れると思う。いつでもできるんです。

 
 

———————————————

 
 

3回に渡って、伊佐知美さんのインタビュー記事をお送りしました。

実は、インタビューをしよう!と決めたとき、
知名度も人気もある伊佐さんに依頼をするのはハードルが高いのでは……
と思いました。(ニッポン手仕事図鑑編集長・大牧もそう思っていました)
しかし、どうしても伊佐さんがいい!とダメもとでお願いをしてみることに。

 

すると、とても快くお受けいただいて……。
実際にお会いしても、インタビュー初体験の私にとても優しく真剣に向き合ってくれました。なんと二時間も!!

そして、原稿の添削・アドバイスも丁寧にしてくださり、もう感激です。
この、伊佐さんの真摯な姿勢こそ、私にとって一番の学びでした。

 

気さくで明るい、ポジティブなキャラクターの伊佐さん。
親しみやすい人柄が、きっとローカルで暮らす人たちの想いを引き出すことができているんだなあと。
これこそが、「灯台もと暮らし」の根っこの部分なのではないかと思いました。

私個人的には、「女性編集長はとっても良いと思うよ」
と言っていただいたことがすごく嬉しかったです!

現在、世界2周目の旅へ出られている伊佐さん。

伊佐さんの生き方・価値観には学ぶべきことが沢山ありました。この記事で、一人でも多くの方に新たな発見や喜びがあれば嬉しいです。
そして、インタビューをさせてくださった伊佐知美さん、ありがとうございました!!

 
 

 
 

 
 

名前:伊佐知美
職種:灯台もと暮らし創刊編集長
出身:新潟県

これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長。書籍『移住女子』の出版やメディア連載など、フリーライターとしての活動もしている。
Twitter https://twitter.com/tomomi_isa
Note https://note.mu/tomomisa 

第二弾:「私はどうやって生きたいのか」に向き合って見つけた“夢の道”

皆さん、こんにちは。「ふたりごと文庫編集長」の浅野有希です。
今回は私がどうしてもお会いしたかった憧れの女性、
ウェブメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長である伊佐知美さんにお会いし、インタビューをしてきました。

とても素敵なお話を伺えたので、全3回に渡ってお届けします!

 


 

第二回目のテーマは、「キャリア」について。

就職活動では雑誌の大手出版社に落ち、一度夢を諦めた伊佐さん。
金融業界に務めるも、金曜日を待ち望む自分にモヤモヤ……
改めて、「自分はどう生きたいか」見つめ直し、夢中でライターの道を歩み始めます。

「他に方法がわからなかったから、ひたすらにやるしかなかった」と言う駆け出しのウェブライター時代。
遠回りだったけれど、「私はどうやって生きたいのか」に向き合い続けたからこそ“夢の道”を見つけられたと言います。

これから将来を考える方、私と同じように就職活動を終えた方、ライターになりたい方……とても参考になるのではと思います!

 
 

「なぜ私は金曜日を楽しみに生きているんだろう?」

 
 

大学をストレートで卒業して22歳。
ずっと国公立の中・高・大ときて、父親も上場の大きい企業に勤めていて……
「一社に勤めて、いつか街に家を買う」という暮らしが当たり前だと思っていました。

というのも、私が就活をしていた時期は10年前で、社会が全然違ったんです。
転職やフリーランスもまだ一般的でなくて、
SNSはたしかmixiが全盛期。iPhoneもなかったし、とにかく今と世の中が全く違いました。

 

書くことが好きだったので、雑誌関連の仕事がしたいと思っていたのですが、
就職活動が始まってすごく早い時期、大手出版社にすべて落ちてしまいました。
「就職できないなら、またいつか入り口を探そう」と思って、別の業界を志しました。

その後偶然クレジット会社の方にお会いして、採用をいただくことができました。
金融に魅力を感じたというより、「前例がなくてもやる」という文化と社員の方の雰囲気に惹かれました。

 

化粧品やランジェリーも好きだったので
ロレアル、ワコール、カネボウなどの面接も受けていたのですが、

最終的には「好きなものに囲まれるよりも、好きなものを買える選択をしよう」と決めて。
金融はお給料が良かったので、最後はそれで(笑)。結果的に、この時に貯めたお金が後に世界一周の資金になるのですけど、まぁそれは余談で……。

 
 

こうして入社したのですが、1年目はすごく楽しかったんですよ。
お金も稼げるし、先輩も優しいし。

でも、どうしてもやっぱり金曜日が待ち遠しくて、月曜日は辛い。
毎日同じ電車に乗って、同じ目的地に向かって、きっと5年後も10年後もこうだなって。
なんか、違和感があったんです。

それから3年……

私一回結婚したんですけど、ハワイで式を挙げたとき
毎日スローテンポで時が流れ、夕陽をぼーっと見ながらビールを飲んで暮らす人たちを目の当たりにして。

こんなに心地いい暮らしをしている人が沢山いるのに、
なぜ私は金曜日を楽しみに生きているんだろう?
これは人生の過ごし方として正しいのか?って疑問が浮かびました。

「じゃあ、私はどうやって生きたいのか」って考えたときに

ずっと感じていたこの違和感は
書き物がしたい、旅にも関わりたい
“旅ライター”になりたいって夢を抱いていたからだと気が付きました。

 

 
 

夢中でウェブライターの道を歩み始める

 
 

そうは言っても、“なりかた”がわかりませんでした。
その頃はまだ頭が堅かったから、フリーランスという発想もなかったんです。

だから、結婚を機に退職、「再就職」を選んで、
広告部のアシスタントとして出版社に潜り込みました。

でも、大手出版社で歴史もあり、編集部に異動したいと思ってもそう簡単には無理だったんですよね。
その後、試行錯誤の末「兼業でウェブライターを始める」道を見つけて、今に至ります。

 

その時は、複数の編集部に所属しながら、週5で普通に出版社で働いていました。
9時~18時は出版社、19時から曜日別で各編集部のミーティング、
土日は取材・執筆作業に明け暮れる生活を数ヶ月ほど続けました。

ピーク時は、月100本の原稿を書いていました。
朝4時半に起きて原稿を書いて9時に出社、お昼休みは取材の下調べをして、夜も1時まで作業……なんて平気でやっていました。

皆さん「え!?」って思うかもしれないし、今思えば私も「???」ってなる生活だけど、
とにかく当時は楽しかったんです。
寝るのが惜しいくらい夢中になれた期間でした。

 

 
 

今だから気づいたけど、私は「書くこと・旅・写真」が好きなんです。

今はありがたいことに、それが全部仕事につながってくれているから、楽しいんですよね。
身の回りがすべて「好き」でできているのも、それはそれでシンドイ時もあるんですけど。

私、27で夢を追い始めたんですよ。これ、結構遅いんです。
でも、遠回りだったけど、やっと見つけたこれが「夢の道」かもって思っています。

 
 

実際には、経済基盤がしっかりしていたということは大きかったです。

ただ無謀にチャレンジするのはおすすめできません。
やるのは簡単だけど、続けていくのは難しいからです。

 

「新卒フリーランス」が今もてはやされていますが、私は就職が悪いとは思いません。
長年続く大きな会社は、それなりの理由があります。そこでしっかり研修を受けられるのは大きいです。

前職の金融会社は本当に素晴らしい会社で、ビジネスマナーや電話応対などの研修をきちんと受けられました。
目上の方との接し方や、資料の準備など、沢山のことを学びました。

それは自治体の方と接する機会が増えた今、すごく役に立っているんです。
また、規模の大きな仕事を若い頃に見ることができたので、数字の大きさにビビらなくなったとも言えます。

あとは、「大手に勤めていた」というある種の信用もいただけた気がします。

中途で出版社に受かった理由は、金融会社に勤めていたからか「しっかりしてそう」と思ってもらえたからなのかなって。
結果として2社とも退職しましたが、上司にも同僚にも恵まれ、今でもすごく感謝しています。時折食事に行ったりしますよ。

 

最高のビジネスパートナーがいる会社

 
 

 

今の勤務先「Wasei」のことの方が大好きな理由は、人です。
既存の会社を好きになったのではなく、好きな会社を一緒に作らせてもらえたというのも大きいかな。

Waseiって、明らかに変わった組織なんですよ(笑)

私仕事が大好きなんですけど、仕事をしている感覚があんまりないんです。
毎日全力で遊んでいる感じ。ただ、“真剣に”遊んでいるんですけどね。

 

代表の鳥井は、結構特殊な人かもしれません。
世界で一番信じられるなと思うからついていってるんですけど、
彼はコンテンツを創る人ではなくて、「好きな人たちのやりたいことをやれる場を用意したい」って人です。
感覚は合うけど性質が全く別だから、成り立っているんだと思います。

 

http://wasei-inc.jp/message
 
 

「〇〇やって!」ではなく、
「伊佐さんは何やりたい?どうしたい?」としか聞かれないです。

会社が好きというより、最高のビジネスパートナーがいる会社を見つけられたことが大きいのかな。
……まぁ、かなり譲歩してもらってる状況だとは理解・自覚しているので、真面目に仕事をして成果で恩返しできたらな、と思っています……。

 
 

 

名前:伊佐知美
職種:灯台もと暮らし創刊編集長
出身:新潟県

これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長。書籍『移住女子』の出版やメディア連載など、フリーライターとしての活動もしている。
Twitter https://twitter.com/tomomi_isa
Note https://note.mu/tomomisa 

砂時計職人|金子硝子工芸

理化学硝子機器のメーカーを営んでいた先代が、貿易会社の依頼で輸出用の3分砂時計を製造したことが、「金子硝子工芸」の砂時計づくりの始まりである。全盛期は月間3万個以上も売れた砂時計も、二代目の金子實さんが家業を継いだ頃には、時計のデジタル化の波に押され、生産量が減少。現在では、ひょうたん型の砂時計を製造できる職人は、實さんと実弟の2人だけになった。この技術を途絶えさせないために、音の出る砂時計や「粒状なら何でも砂時計にできる」というオーダーメイド砂時計など、新しい形の砂時計づくりに日々チャレンジをしている。

第一弾:灯台もと暮らしを通して伝えたい想い

皆さん、こんにちは。「ふたりごと文庫編集長」の浅野有希です。
今回は私がどうしてもお会いしたかった憧れの女性、
ウェブメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長である伊佐知美さんにお会いし、インタビューをしてきました。

とても素敵なお話を伺えたので、全3回に渡ってお届けします!

 


 

第1回目のテーマは、「灯台もと暮らしを通して伝えたい想い」です。

金融業界、出版業界を経て、「灯台もと暮らし」の編集長になった伊佐さん。
その他にも、書籍『移住女子』の出版やメディア連載など、フリーライターの活動もしています。
また、世界一周しながらライティングをするリモートワークスタイルをnoteで発信することで、一躍注目を集めました。

 

 

そんな伊佐さんが「灯台もと暮らし」を通して変わったご自身の価値観、そして、たくさんの人に伝えたい“想い”に迫ります。
灯台もと暮らしの誕生秘話と、特集のつくり方も必見です!

 
 

「はじまり」をみんなと一緒に過ごしたい

 
 

27歳の頃、まだ出版社で働いていたのですが、ツイッターで「MATCHA(まっちゃ)」というウェブサイトのライター募集を見つけ、
採用してもらったことが、私がウェブライターを始めたきっかけでした。

最初は1本あたりの記事の単価は、500円。
でも、記事を書けることが本当に楽しかったので、報酬なんてどうでもよかった。

とにかく「ライター」という肩書が欲しかったのです。
それからは「MATCHA」で書いた実績を持って、どんどん違うメディアに応募していったのですが、
1記事500円から始まり、半年後には約40倍の1~2万円にまですることができた。これは本当、嬉しかった。

 
 
 

実は、当時の「MATCHA」編集長が、今のWasei代表・鳥井(弘文)なんです。
その出会いから約1年後に、私はWaseiへ入社することになるのですが、そこに至るまでにはそれなりの葛藤もありました。

「文章を書いて生きていきたい」という夢を持っていた一方で、
「世界一周をしてみたい!」という強い想いもあったんです。
村上春樹さんの「遠い太鼓」という本にあるような、世界を旅しながら原稿を日本に送る生活に憧れを持っていたのです。

1ヶ月、20日働くとして、1記事1万円をいただければ、20万円。
最低限初任給くらい稼げたら、生きていけるかなと考えました。
当時勤めていた出版社は好きだったけど、夢だった世界へいこう! と思うようになりました。

 

ただ、そう決心したときと、鳥井に「うちの会社で、何か一緒にやりませんか?」って言ってもらったタイミングが同じだったのです……。
同じくWaseiで一緒にやろう、と話していた「MATCHA」の編集メンバーのうち2人は大学生だったので、間もなく社会人になる時期でした。
だから、みんなでいっせいにスタートを切れる状況ではあって……。

それに魅力を感じたので、世界一周へ行くという夢は、一旦延期することにしたのです。

 
 

だって、途中から鳥井たちの仲間に加わることはいつでもできるけど、“はじまり”を見られる瞬間って、そのときしかないじゃないですか。

今だから分かるのですが、私は1から10にするんじゃなくて、0から1を生み出したいって思う人間みたいで。
だから、その貴重な瞬間をみんなと一緒に味わえるなら、世界一周よりも会社に入ることを選びたいなって思ったんでしょうね。

まぁ何よりも、メンバーたちが大好きだったんですよね。
こうして私は、Waseiの社員になることに。

 

 
 
 

「灯台もと暮らし」の誕生

 
 

入社はしたけど、実はそのとき、具体的に何をやるかは決まっていませんでした。
決まっていたのは、この4人で何かをやろう! ただそれだけ。

4人の共通点は、「ウェブ関連に携わってきたこと」だったので、だからまずはウェブメディアを始めてみようということになりました。
何をするにしても発信の場は必要ですしね。

 

では、どんなメディアを作ろうか?
そのときまだ私は前職の仕事があったし、ほかのメンバーは大学生でした。
全員で集まって話し合う時間がなかなか取れなかったので、2泊3日で合宿をすることにしました。

朝から晩まで、お互いに何を思っているか?どう生きていきたいか?
千葉県の房総の貸別荘で、そんなことを真剣に話し合いました。ちなみにここは今でも、大切な時に訪れたりしています。

その合宿を通して見えてきたメンバーの共通項が、「古い文化」「古いと新しいをつなぐ」「想いに寄り添う」というものでした。

 

そのとき、「あっ、これって、灯台下暗しじゃない?」って言い合った瞬間があって。
たまたま貸別荘の名前も「ル・ファーレ」で、フランス語の「灯台」。
そう、これが「灯台もと暮らし」の誕生のきっかけでした。

 

http://wasei-inc.jp/message

 

「これからの暮らしを考える」。
そのテーマを必死に追い続けてきた「灯台もと暮らし」も、2018年の1月で丸4年を迎えました。あっという間の4年でしたね。

 
 

人の縁を通じて、その人が見た世界を描く

 
 

特に最初の頃は、「人の縁」を丁寧に広げていくことを大切にしてきました。
小さな町になればなるほど、ぽっと行くくらいじゃ誰も何も話してくれないし、大切な話も聞けないんですよね。

だから当時も今も、ご縁を大切にして、“その人が見た世界を描く”っていうメディアの作り方をしています。

 
 

 

例えば、最初に徳島県神山町の特集を組んだ時。
鳥井が、神山町でゲストハウス作りに大工として関わっていらっしゃる堤さんという男性とご縁があって。

当時神山町はインターネット環境がとても充実した地域であることが人気で、サテライトオフィス誘致が進んでおり、
「豊かな自然環境の中でMacBookを操作する」という絵がテレビや雑誌でよく取り上げられていた時期でした。

そして、灯台もと暮らしを立ち上げると聞いた堤さんが、「面白いよ!」と私たちを呼んでくれたのです。

 
 

でも、私たちは暮らしている人のリアルな様子が知りたいと思ったので、
サテライトオフィスという切り口で神山町を取材させていただくのではなくて、
そこで住んでいる方々の想いを聞かせていただくことに決めました。

そして出来上がったのが、今もほかの地域で続いている、「灯台もと暮らしの地域特集」の原型でした。

 

 

 

実は私、地域にもともと強い興味を持っていたわけではないんです。
なぜなら、私自身が新潟の田舎出身で、都会に憧れて東京に出てきた身だったから。
でも、取材を通じてたくさんの人に出会っていく中で価値観が変わりました。

私は取材の最後に、今後何をしたいですか? と聞くことが多いんですよね。
自分のことを話すとき、私は当然、「私は」という自分が中心の主語を使います。

でも、地方に住む人たちは、話をするうちにいつのまにか主語が「私たち」に変わっていく……。夢の主体が、IからWEに変わるんですよ。
それってすごいことじゃないですか?私はそれを、「自分の未来と、地域の未来を重ねる」とよく呼ぶのですが、それができるのは、とても豊かな生き方だなぁと。

そういう人たちって、自分で生きる力を持っていると感じるんです。

 

 

 

大切なのは、相手が喜んでくれるかどうか

 
 

「取材をするときに、一番大切にしていることは何ですか?」ですか……?
いろいろとありすぎて絞ってお話をするのが難しいのですが、
あえてひとつに絞るとしたら、「取材をされた人自身がシェアしたくなる記事を書くこと」でしょうか。

灯台もと暮らしでは、取材させていただく方のプロジェクトに関して、深い想いの部分まで聴くことが多いのですが、
それってすごくパーソナルなことが混じる可能性が高いです。それってすごく難しい。
でも、だからこそ応援になるような、寄り添う記事が書けるかもしれないという期待もあります。

大切なのは、相手が喜んでくれるかどうか。
それって、灯台もと暮らしの編集方針においては、ページビュー数よりも、圧倒的に大事なことです。
バズって、多くの人が読んでくれたとしても、正確なところが伝わらなかったら全然意味がないかなって。

 

「あの人が出てたから読んだよ〜」とか、「あの人とあんまりしゃべったことないけど、
そんなこと考えて移住してきたのね…じゃあ、こんなこと頼んでみよう!」って、1本の記事がそんなふうに化学反応を起こしたりする。
「灯台もと暮らし」っていうメディアとしては、今のところは、そんな存在でいいのかなって。

 
 

 

名前:伊佐知美
職種:灯台もと暮らし創刊編集長
出身:新潟県

これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」の創刊編集長。書籍『移住女子』の出版やメディア連載など、フリーライターとしての活動もしている。
Twitter https://twitter.com/tomomi_isa
Note https://note.mu/tomomisa 

【連載】かよいみち ―2.長岡の空

そろそろ、夏がやってくる。

テレビでは、東京都の通勤ラッシュについて触れていた。
今日の電車の乗車率は150%らしい、と。

 

僕が住む新潟県では、車通勤をする人が多いため、
満員電車に遭遇する確率は都心部に比べれば遥かに低い。

何度か仕事で東京に行った際、その混雑を経験したことがあるが、
僕にはなかなか耐え難いものがあったし、
そこで働かれている方々には敬意を表したかった。

その時を思い出しながら、ふと考える。
乗車率でこれだけ大変なのだから、
もし仮に人口がそれほど増加してしまったら、
一体どうなるのだろう、と。

そして、また思い出す。
僕が住んでいたところには、
150%どころではなく、
人口がそれ以上になる2日間があったな、と。

それは、毎年8月2日、3日。
「長岡花火」の日である。

 

 
 

長岡市の人口が約27万人であるのに対し、
2017年度の来場者数は2日間で100万人以上。
人口の約3倍である。

打ち上げ幅2km以上にも及ぶ「フェニックス」や、
直径650mもの大輪の花を咲かせる「正三尺玉」は、
観る者の心を圧倒する。

これほどまでに多くの方々が訪れるのは、
長岡花火が日本三大花火に数えられているからだけではないだろう。

 

 
 

商業的な理由だけを考えれば、
花火大会の日程は土日や祝日に設定した方が正しいのかもしれない。
しかし長岡花火は毎年必ず、8月2日と3日に打ち上げられる。

その理由は、かつての第二次世界大戦時、
昭和20年8月1日に長岡で空襲があったことに由来する。
戦没者の慰霊と復興を祈念し、
毎年その日には長岡まつりが行われ、
そして2日と3日に花火が打ち上げられるのだ。

 

 
 

僕はこの長岡市で、高校時代の3年間を過ごした。
実家から高校までの距離は毎日通うには些か遠すぎたので、
自転車通学圏内にあった祖母の家にお世話になっていた。

街の隅々には、過去の記憶がこびりついているような感覚があるし、
そしてしばらくの間働いていたこともあるという現在の記憶とが同居して、
ここを訪れるたびに不思議な緊張感にも包まれる。

 

 
 

この街の中での僕の役割は、
ある時は「居候」であり、
またある時は「高校生」であり、
そしてある時は「デザイナー」であった。

僕自身の能力、知識は、成長と退化とを繰り返しながら、
少しずつ前に進んでいると思いたいが、
周囲から期待されることや環境等によって、
時折自分を偽り、それぞれの立場を比較的不器用に演じ続けていた。

サードプレイスという、
家や学校、職場以外の心地よい場所という概念があるが、
それは僕にとってカフェ等ではなく、近所の神社であった。

 

 
 

町名にちなんで「蔵王さま」と呼ばれている金峯神社は
かつて地区の総鎮守だったこともあるらしく、
美しい木漏れ日が降り注ぐベンチに座ると
時間の流れをあっという間に感じてしまう。
日頃の役割から開放され、何者でもない自分になれる空間であった。

 

 
 

幾度となく長岡市には訪れてはいるのだが、
高校時代と比べ、少しずつ街の色が変わってきたようにも思う。

 

 
 

発端となったのは、
恐らく長岡市役所としての機能を持つ、「アオーレ長岡」の存在だ。
旧市役所移転に伴って建造されたこの建物の設計は、
新国立競技場も手がけた隈研吾氏によるものである。

 

 
 

窓口に手続きをしに来た人だけではなく、
学生から老夫婦まで、多くの人々が心のままに交差する。
ここも誰かにとってのサードプレイスとなっているのかもしれない。

そして昨年長岡駅前に、
「コモンリビング」というスペースが開設された。
街のリビングとして開かれたその場所は、
誰もが集い、寛げる貴重な空間となっている。

 

 
 

役割という肩書に押しつぶされない前に必要なのは、
きっと、空っぽになれる時間を過ごすことだ。

 

 
 

また、この街では花火が上がる。

同じ空を見上げ、その時ばかりは皆が等しく観客となる。
こうして長岡市は、1年を繰り返しながら、
ゆっくりと時計の針を進めていくのだ。

そろそろ今年も、暑い夏がやってくる。

===

前回の記事から半年以上もお時間をいただいてしまいました。

お久しぶりです。
改めて、小黒恵太朗と申します。

久しぶりに高校の通学路とその周辺を歩き直し、
感じたことを記事にしてみました。

今回は「役割」という言葉が多く出てきましたが、
それを担うのはもちろん悪いことではありませんし、
全うするのは素晴らしいことだと思います。

寺山修司の言葉の中に、こんなものがありました。

「劇場があって劇が演じられるのではない。
劇が演じられると、劇場になるのである。」

僕たちは、常に何かの役割によって、
人生という劇を演じているのかもしれません。
そして、この長岡市には面白い「劇場」が沢山あります。

ぜひ一度、足を運んでみてください。

 

小黒さんの過去記事「かよいみち ―1.新潟県長岡市和島」

 

名前:小黒 恵太朗
職種:会社員
出身:新潟県

新潟移住計画や、写真ユニット「てんてこまい」としても活動中。
丁寧な暮らしを心がけています。
Facebookアカウント:https://www.facebook.com/keitaro.oguro
instagramアカウント:https://www.instagram.com/dekunobou365/?hl=ja
Twitterアカウント:https://twitter.com/dekunobou365

秋田を身近に感じる〜食と芸能と秋田犬〜

こんにちは!
初めましての方は初めまして、
度々、ふたりごと文庫に記事を寄稿させて頂いている田中絢子と申します。

前の記事を振り返ってみると、私の生まれは栃木県なのですが、
進学の関係で今は秋田に住んでいます。

そこで!

今回は、5月25、26、27日に秋田市中心部で行われた
「これが秋田だ!食と芸能大祭典2018」の様子をお届けしたいと思います!

この記事を読んでいただければ、きっと秋田に行きたくなること間違いないと思います!(笑)

そんなわけで、最後までお付き合いください!

 

イベントの様子

 

さて、「これが秋田だ!食と芸能大祭典」ですが、
私が行った26日と27日の2日間、凄い人・人・人でした!

会場は、秋田駅から秋田県立美術館やにぎわい交流館AUなどが集まる、
‟エリアなかいち”と呼ばれる範囲で行われました。

普段は休日であっても静かな通りなのですが、
この時はどこから来たのか高校生や家族や色んな人が行き交っていました。

 

 

このイベントは、会場となるエリアごとにテーマが異なり、
食と伝統芸能やクラフト市とストリートパフォーマンスなど
様々、色が出ていて華やかなんです!

 

秋田のうまいもの

 

そして、何と言ってもこのイベントは
秋田県の各地から秋田のうまいものが集結しているわけで!
私も2日間で、たくさん秋田のうまいものを食べまくりました(笑)

それを少しご紹介しますね!

 

まず、秋田に来たらこれは食べておきたい定番のうまいものと言えば!
そう!ババヘラアイスです!!

 

 

主に夏に見かけることが多いですが、
雪がない期間に至るところでババヘラを売っています。
味はピンク色がイチゴ味、黄色がバナナ味となっています。

会場にはこれ以外にも、青色のババヘラアイスが売っておりました!
味はソーダと、もう一つは忘れちゃいました……が、
秋田に来れば食べられますので夏はぜひ、ババヘラアイスを買ってみてはいかがでしょうか?

 

あともう一つ、忘れてはいけない秋田の定番のうまいもの……
それは、味噌たんぽです!!

炊いたご飯を練ったものを棒に巻きつけて味噌タレをつける。
これは最高に手軽で美味しい一品です!

 

 

味噌たんぽは、私が確認した限り、出店しているお店の中で3店舗が出していました。
もちろん、3店舗全て制覇しました(笑)

ぜひ、この2つは秋田に来たら食べていただきたい秋田のうまいものです!

 

秋田の祭りと秋田犬

 

先ほどは秋田のうまいものをご紹介しましたが、
ババヘラや味噌たんぽを片手に鑑賞していただきたいのがこちら!

秋田の伝統芸能です!!

 

 

 

結構な数の人がいたので、後ろからの写真で申し訳ないのですが、
秋田市の夏の風物詩である「秋田竿燈まつり」を始め、
秋田県各地から伝統芸能のパレードが開かれました。

ここで見られるお祭りのほとんどは7月〜9月に開催されるので、
気になる方は秋田のうまいものと一緒にお楽しみください!

 
 

さてもう一つ、ここ最近、何かと話題になっている子をご紹介したいと思います。

それは……、そう!秋田犬です!!

 

 

秋田に来たら一度は会いたいものですよね〜。

そんな皆様に朗報です!
「会える秋田犬」として秋田駅に「秋田犬サテライトステーション」、
秋田市にあるエリアなかいちに「秋田犬ステーション」を開設したそうです!

実は私も、このイベントに行くまで知りませんでした。

 

日本だけでなく世界的にも注目されている秋田犬ですが、実は多くの課題を抱えており、
保存・保護を目的に「ONE FOR AKITAプロジェクト」と呼ばれる
秋田犬保存会公認の団体が様々な活動をしています。

もふもふで愛らしい秋田犬ですが、
その裏では秋田犬の現状を知ってもらおうと活動している人たちがいることを忘れてはいけません。

そして、私たちもできことは少ないかもしれませんが、
少しでも秋田犬の未来が良くなるよう応援・支援できることはあるはずです。

皆さんも秋田に来たら、ぜひ一度、秋田犬に会いに来てくださいね!

 

 

最後は秋田犬の後ろ姿でお別れです(笑)

それでは、最後まで記事を読んでくださった皆様、ありがとうございました!
秋田にお越しの際は、ぜひ、うまいものに祭りに秋田犬と楽しんでいってください!!

それではまた!

名前:田中絢子
職種:大学院生
出身:栃木県

漆という素材を使って、漆器やオブジェ、アクセサリーに至るまで幅広く作品を制作。工芸と若者がつながる場所を作るため研究中。
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地域の偉人が描いたご当地浴衣「蕗谷虹児浴衣プロジェクト」

没後25年経った現在でも待望論の根強い政界の怪物「田中角栄」生誕の地、
新潟県刈羽郡(かりわぐん)西山町(旧 二田村)で生まれた私が、ひょんなことから、
縁も所縁もないこの月岡の地、月岡温泉 摩周にやってきたのは10年前。

正直に言えば、それまで月岡温泉のことは聞いたことがある程度でほとんど知りませんでしたが、
今ではその地でさまざまな活動をさせていただいているのは、改めて考えると不思議な感覚です。

月岡温泉

 

月岡温泉は、大正4年に石油採掘目的で掘られた井戸から噴出した温泉で、
2014年に開湯100年を迎えた温泉です。


 

 

『硫黄成分濃度の高さで知られ、その含有量は群馬県の万座温泉に次ぐ日本で2番目の含有量を誇り、
しかも硫黄泉としては珍しい弱アルカリ性であり、湯上りはしっとりスベスベのお肌になれる、肌に優しい硫黄泉として多くの女性から親しまれてきました。』

……と言うのは、近年の謳い文句で、全国各地の温泉街と同じく、
高度経済成長期に「歓楽街」として発展した温泉地です。

当時は芸妓さんの数も150名を超え、
各所で毎夜のように大宴会が繰り広げられたと聞きます。

1980年代バブル期にかけて、市場のニーズ(団体バス旅行)に応えるように宿泊施設が大型化。
それに伴い、土産品や遊戯場など街が持っていた機能や役割を宿泊施設内に組み込む動きが各地で進みました。

これはホテル旅館が利益とお客様の満足を追求する為に行ったことで、
徐々にホテル旅館内で温泉街での歓楽を完結出来るようになって行きました。

その動きは温泉街の各店舗に大きな打撃となり、多くのお店は縮小や廃業を余儀なくされ、温泉街は賑わいを失い疲弊してきました。
ただそれは、市場のニーズに応え満足度を向上させるという営業活動においては、
正しい行為だったのだと思います。

 

 

しかし、時代のニーズは恐ろしいほど早く変化します。
その、ホテル旅館を潤し、結果的に街を疲弊させた「団体バス旅行」が激減し始めます。
嗜好やライフスタイルの変化によって、旅行形態は「個人型旅行」へ一気に変わりました。

個人旅行と団体旅行との大きな違いは、個人に行き先の選択権があることです。
誰かが決めた場所へ行くのではなく、自身が決めた好きな場所に行くということです。
旅館の中だけで、間接的に決められたコトを楽しむのではなく、自身の感性や嗜好で、近くの町や周辺のさまざまなモノやコトを感じたい方が増えたわけです。

多くの温泉地にとって、それは正に悲劇です。
ニーズに合わせて宿を大型化し、結果、街も疲弊させてしまったにも関わらず、
短期間でお客様達の価値観が激変してしまい、逆に宿周辺の温泉街を楽しみたいというニーズの方が上回ってしまった形です。

 

しかし、温泉街には何もありません。
何故なら旅館が役割を吸い上げてしまっているからです。

これはお客様にとっても、悲劇なのかも知れません。
この出来事は、月岡温泉だけでなく、日本全国の温泉街で同時多発的におこりました。
そして、市場のニーズに応えられなくなった旅館は激減。月岡温泉でも40軒以上あった旅館の数は、20年で13件となりました。

 

賑わいを取り戻すために

 

全国各地の温泉街では賑わいを取り戻す為、さまざまな取り組みが行われています。
効果があることも、無いことも当然ありますが、そこにはどのような違いがあるのか……

その中で私が至った1つの答え、それが「役割の再分配」が行なわれているかどうかです。

 

 

地域が疲弊した最も大きな原因の1つが、先程の旅館への一極集中です。
それは、全ての役割を旅館が持ち、そこから溢れるものを温泉街が享受するような構造です。

これは右肩上がりの市場であれば成り立つモデルですが、現在の社会状況には即しません。
さらに、多様化する消費ニーズに応えられる構造でもありません。

その市場の急激な変化に対応出来ずに淘汰が進んだと考えられます。
その為、その役割の一つ一つを温泉街に還し、地域としてのお客様の流れやモデルを作り直すような取組みの必要性を感じました。

そして、その地域が持つ多様性こそが、これからさらに加速するであろう時代の変化にも対応し得る底力のように思います。
賑わいの創造には、役割の持ち方の変化によって失われた「多様性」を取り戻すことが先決なのだと考えました。

 

幸いにも月岡温泉では、若手旅館経営者の方達のグループが、
町興しとしてお土産物屋さんなどの店舗を何店かオープンされていましたので、
その「点」を繋ぐ「線」を引くような動きを行なうことで、相乗効果が得られると思いました。

 

蕗谷虹児との出会い

 

蕗谷虹児(ふきやこうじ)は、月岡温泉のある新発田市で生まれた叙情画家で、
晩年の代表作『花嫁』は、郵便局の「ふるさと切手」にもなり日本一の販売枚数を記録しました。

結婚式の案内状などでご覧になられたことのある方も多いのではないでしょうか。
その他にも、作詞家、挿絵画家など、その活動は多岐に亘り、日本アニメーションの祖とも言われ、手塚治虫や宮崎駿にも影響を与えたと言われています。


 

 

 

 
 

私は月岡温泉へ移り住み、旅館で働く為に、近くの観光地を色々調べました。
その中で「蕗谷虹児記念館」の存在を知りました。それが私と蕗谷虹児との出会いでした。

最初は、この地域出身のそういう方がいるという程度の認識でしかありませんでしたが、
実際に記念館を訪れて見た時に、その印象がまるで変わりました。
繊細に書き込まれたペン画や、色鮮やかな童話の挿絵、パリ時代に描かれたモダンな絵画など、作品の数々。

そして、何度目かに訪れた際に、記念館の長谷川館長直々にさまざまなご説明をいただき、その魅力に引き込まれました。

「こんな素晴らしい観光リソースがあるのに、世の中にあまり知られていないのは勿体無い」と思い、
それからは、何かそれを発信する方法や、感じていただく術がないか、いつも考えていました。

温泉旅館や温泉街、そして蕗谷虹児の共通点は何か……

そのポイントが分かれば、そこを起点に広がりのある取り組みが出来るのではないかと考え、長谷川館長と意見交換をさせていただいていた時に
「以前こんなものを作ったことがある」と言って、ある浴衣を見せていただきました。

それは、虹児が描いた作品の中の柄を復元した浴衣でした。

 

「これだ!」と思いました。

多くの旅館では、館内を浴衣で過ごします。
その浴衣を虹児が描いた柄で作り、それを着て温泉街の街歩きをしてもらったら面白いのではないかと考えました。

 

その地域の偉人が描いた柄やデザインのご当地浴衣を着て、その地域を散策する。
正にその地域でしか出来ない体験であると同時に、温泉街に新しく出来始めた店舗(点)を繋ぐ「線」の役割になるのではないかと思いました。

そして、蕗谷虹児浴衣プロジェクトをスタートさせました。

 

こだわりぬいた蕗谷虹児浴衣

 

まずは、虹児の柄(作品)の使用許可をいただくところから始めました。

蕗谷虹児の作品は、ご子息の蕗谷龍夫さんが使用権をお持ちになられていると伺いしましたので、直接お電話をさせていただきました。

龍夫さんは、お父様の作品をとても大切にされておられますので、色々なグッズなどへの作品の使用にはシビアな方と伺っていました。
どんなお返事をいただけるのか非常に不安でしたが、

温泉街や地域に元気を取り戻したいこと、虹児の素晴らしい作品をもっともっと沢山の方に感じていただきたいことなど、私の思いを説明させていただいたところ

「そういうことであれば。」と、快くご了承いただきました。
また、長谷川館長の計らいで直接お会いさせていただいた際にも「頑張ってくださいね。」と励ましのお言葉もいただけ、とても感激したことを思い出します。

 

 

現在、旅館で使われているほとんどの浴衣は、
メーカーさんが作ったデザインをプリントして作る量産型の物がほとんどです。
基本的には、夏が近くになると量販店さんなどで売られているような廉価型の浴衣と同じです。

しかし、虹児が描いたものは「芸術」ですので、チープな物を作っては虹児にも龍夫さんにも失礼だと考えていました。

そこで、虹児が多くの作品を残した大正時代や戦前までに実際に日本で使われていた製造方法で浴衣を作成することで、
より上質な仕上がりとなり、それを着られる方が、その地域らしさだけではなく、
日本の和装文化も感じていただけると考え「本物」を作ることにしました。

 

私は浴衣に関しては完全に素人でしたので、
着物屋さんからさまざまなアドバイスをいただきながら進めました。

そして、どんな物が良いのかを検討している中で「注染(ちゅうせん)」と言う染技法が、大正時代には一般的に使われていたことを教えていただきました。
しかし、プリント技術の発達と共に、手で染める「注染」は使われなくなってしまい、
現在ではその技法で反物を作れる所は、全国で3軒しかないことも分かりました。

 

当然、それが出来る職人さんも少なく、希少価値が高いこと。
しかし、仕上がりは抜群に良いことも教えていただきました。
そして、ここまで拘るのなら……という事で、仕立も当時のやり方、
つまり、手縫いで仕上げることにしました。

 

結果的には、浴衣1枚あたり6~8万円程の制作費がかかることになりましたが、
それでも本物を作ることに意味があると考え、その流れは変えませんでした。

その結果、職人さんのおかげで、柄はプリント仕上げとは全く異なり、
少しだけ縁がにじむような線の柔らかさ、そしてミシンではなく手縫仕上げならではの着心地の優しさ、
人のぬくもりがこもった素晴らしい浴衣が完成し、多くのお客様に喜んでいただくことが出来ました。


 

 

作成した柄は「梅」「孔雀」「葡萄」「創作花」と全部で4種類。

これは、プロジェクトにご協力いただいた皆さんにご意見をいただきながら、決定しました。
虹児らしさが伝わること、さまざまな好みの方に合わせられるよう、
色合いなどが被らないこと、最近の流行などなど、さまざまな観点から選定しました。

龍夫さんからは「どれも良いね。中でも孔雀が一番親父らしい。」との言葉もいただきました。
アーティストである虹児の多種多様な柄はどれも捨てがたく、
その中からの選定はとても厳しいことでしたが、
もっとこの取り組みを広げていく前提で「まずは」と言うことで4種類に絞りました。


 
 
 

地域活性化とお金のこと

 

このプロジェクト、温泉街の活性化の取組みには、本当に沢山の方にご協力をいただきました。
その中で忘れてはいけないことが、「お金」のことです。

活性化とは経済的側面が多く、きれいごとだけでは行えないのが現実です。
昨今では、補助金や助成金頼みの事業が非常に多いですが、初動のコストよりも継続的な熱量の方が町興しには重要だと考えていましたので、補助金などに頼らない運営の実現を目指しました。


 

 

このプロジェクトは、旅館を訪れた方々が浴衣で温泉街の街歩きをしてもらい、
賑わいが生まれると同時に、お土産を買っていただいたり、飲食をしてもらう事でお金の流れが生まれ、街が元気になるというモデルです。

ですので、この浴衣を着ていただいた方には各店舗で使える500円分の金券を差し上げると言う、消費の呼び水になる仕掛けも作りました。
その金券が使える店舗という事で、約40店舗の皆さんにご参画いただきました。

 

しかし、店舗さんに500円の割引を強要してしまっては、お金の流れが淀んでしまいますし、何より負担が大きくなります。
そこで、その金券の原資は、お客様からの浴衣のレンタル代から賄うことにしました。

ただ、レンタル代が高くなってしまっては、着ていただけない可能性が高まり本末転倒ですので、
レンタル料は、旅館の一般的な色浴衣(貸浴衣)の相場に合わせて1000円としました。
その中から500円を温泉街での消費に当てる形です。

 

 

そして、その中からさらにクリーニング代も捻出します……が、
特別な作り方をしていますので、普通にクリーニング店さんに願いすると1枚1500円はしてしまいます。
しかし、地元をこよなく愛する熱いクリーニング店「三栄ドライ」の井澤社長のご協力で1枚500円で、クリーニングをしていただくことが出来ました。
本当にありがたいお声がけでした。

そのお礼として、三栄ドライさんの常連のお客様向けに摩周の入浴券を発行させていただく事で、ボランティアではなく経済としての活動であることを担保しました。

ボランティアも良いですし、ありがたいのですが、
一方通行であるボランティアには継続性がありません。近い将来必ず破綻します。
ですので、双方にメリットがある形をとらなければなりません。

そのおかげで運営自体は廻すことが出来ますが、このプロジェクトをすることで、
摩周(自社)には金銭的なメリットは何も無いことになります。

しかも、浴衣の作成費も自己負担になってします。
それはそれで、街が元気になってくれれば良い、という考え方もありますが、
営利団体である以上、その本懐を逸脱してしまうと結果が伴わないことが良くあります。

ボランティアなど非営利の役割もあれば、営利の役割も当然あります。
そこのすみ分けは非常に重要だと考えていました。

 

そこで、このプロジェクトをクラウドファンディングに公開して、金銭的な支援も募りました。共感による資金援助です。
その結果、作成費全額とは行きませんでしたが、大変多くの方から応援をいただき、
約60万円をご支援いただくことが出来ました。


https://zenmono.jp/projects/67
 

そして、この地域の偉人の作品を使って、
地域の皆が取組んだ一つの地域振興のモデルとして、それをプレスリリースしました。

このあたりは少しテクニカルな部分でもあるのですが、読売新聞、毎日新聞、観光経済新聞、新潟日報、トラベルニュース、和装専門誌「七緒」など、
各種メディアへ掲載していただきました。
これを広告費換算すると、恐らく数百万にはなると思います。

 

地域活性化とは、極論を言えばお金の流れを作ることです。
もちろん、想いや情熱が大前提ですが、そのどちらかが欠けても成り立たないのは事実です。

月岡温泉のこれから

 

月岡温泉周辺は、素敵なモノやコトに溢れています。

それらを観光リソースとして発信する仕組みをつくることで、
より沢山の方がこの地域を訪れていただけるように努めて行きたいと考えています。

これは、観光地としてお客様に喜んでいただけるだけでなく、
地元の子供達が観光客の皆さんを通して、自分の故郷に興味をもってくれたり、
郷土愛を育んでもらうことに繋がると思いますし、そうなることを願っています。

それこそが本質的には地域活性化の一番の継続性の肝であり、
本当の意味での地域振興なのだと思います。

月岡温泉 摩周

〒959-2338 新潟県新発田市月岡温泉
TEL 0254-32-2131 FAX0254-32-2230
HP:https://www.masyuu.co.jp/
 
全国2位の硫黄含有量を誇り、硫黄とアルカリが「美と健康」もたらします。
4つの露天風呂、2つの貸切風呂、すべて一切加水を行わず源泉100%です。

平成26年新設の「月美の湯」

名前:庭山忠(にわやまただし)
職種:温泉旅館 支配人
出身:新潟県柏崎市(旧西山町)

ふと気づいたら40代に突入していましたが、人生の中で一番エネルギッシュなのは「今」だと実感しています。
これからも、もっともっと色々なことにチャレンジをして、最後の瞬間が一番充実している人生を送りたいと企んでいます。
近年は、地域振興の取組みを積極的に行なっています。

平成30年度「伝統的工芸品産業支援補助金」で採択をされました

経済産業省が公募を行っていた、各産地における伝統的工芸品の原材料確保対策事業、
若手後継者の創出育成事業のほか、観光業など異分野や他産地との連携事業、
国内外の大消費地等での需要開拓などに対しての支援と、
伝統的工芸品産業の振興を図ることを目的とした『伝統的工芸品産業支援補助金』で、
株式会社ファストコム(ニッポン手仕事図鑑)のプロジェクトが採択されました。

ニッポン手仕事図鑑は、長野県の伝統工芸品
『南木曽ろくろ細工、信州紬、木曽漆器、飯山仏壇、内山紙、信州打刃物、松本家具』
の7品目において、支援プロジェクトを行う予定です。

また、今回の支援プロジェクトについて、
地元の日本経済新聞様に取材、掲載頂きました。

【経済産業省 採択結果ページ】
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/2018/s180417001.html

専門誌『ビデオSALON』に掲載されました

映像制作のための情報マガジン『ビデオSALON』(出版社:玄光社)の
2018年6月号に、ニッポン手仕事図鑑が掲載されました。

今月の話題のコーナ、
『日本の手仕事と職人の声を動画に残す ニッポン手仕事図鑑』をレポート
として、全4ページにわたり、ニッポン手仕事図鑑の立ち上げの経緯や、
映像制作に関する思いなどを取り上げていただきました。

専門誌『ビデオSALON』に掲載されました

【ビデオ SALON (サロン) 2018年 6月号】
ビデオ SALON (サロン) 2018年 6月号
出版社: 玄光社 (2018/5/19)

徳島県立名西高校で製硯師 青栁氏と特別講座を開講

徳島県立名西高校の書道科にて、
製硯師 青栁貴史さんと、ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧圭吾が特別講座を開講。

授業では、硯の造形の話や、
青栁貴史さんが考える「硯」の話のほか、
青柳さんが普段持っている書道具、硯板の試し磨りや試し書きなど、
編集長の話にも熱心に耳を傾け、
質疑応答でも、積極的に発言がありました。

この特別授業は、徳島県立名西高校の書道科の
勉強熱心な生徒のみなさんからの申し出で、講座を開催することができました。

■授業の様子

「こいのぼり」特集 ー子供たちの夢をのせて。

ゴールデンウィークは楽しめましたでしょうか。
5月5日の端午の節句、日本各地では大空高く「こいのぼり」があがっていましたね。

今回、「こいのぼり特集」と題して
三名の方に記事を書いていただきました。

こいのぼりって奥が深い。
今も昔も、子どもたちの夢をのせて大空をたくましく泳いでいるんですね。

 

職人の手仕事と、市民の想いが大空を泳ぐ―埼玉県加須市のジャンボこいのぼり

竹内亮裕
 

 

埼玉県加須市はこいのぼりの生産量日本一!知らなかったです。
執筆者の竹内さんは、小さい頃に見たジャンボこいのぼりに衝撃を受けたことが原体験となり
「こいのぼりマン」というキャラクターまでつくってしまったそう。

 
そして、現在フランス在住ということで、
ふたりごと文庫史上初の海外からの寄稿となりました(笑)

 
 

子どもたちの夢を、こいのぼりに乗せて。―スイミープロジェクト

栗須哲秀
 

 

スイミーって覚えていますか?小学校二年生の国語の授業で習う、あれです。
執筆者の栗須さんは、そのスイミーを通して、全国、いや全世界の子供たちに夢を与えています。

 
まさにスイミーのごとく、小さな子供たちの夢が連なり
大きな大きなスイミーこいのぼりが空を舞います。
力を合わせて作り上げる様子そのものにも勇気をもらえますね。

 
 

【こいのぼり特集】鯉のぼりの川渡し―四万十町十和

浦島 卓也
 

 

高知県四万十町の十和は、鯉のぼりの川渡し発祥の地!
その名の通り、何匹も連なった鯉のぼりを川に“なんとかして”渡したのだそう。
以前の鯉のぼりの渡し方が何とも面白い。

 
執筆者の浦島さんは、四万十の地域おこし協力隊。
地域を愛しているのが良く伝わってきて、幸せな気持ちになりました。

人の心に余白をつくる ―人生を変えた一冊書店 村松徳馬

はじめまして。

 

日本をふらふら漂っている村松徳馬と申します。

このたび、ご縁があり「ふたりごと文庫」さんに
寄稿させていただくこととなりました。

自己紹介というのは、考えれば考えるほどに難しいもので、
なにを書こうか迷ってしまうのですが、

・いまやっていること
・これまでのこと
・これからやっていくこと

という構成で書かせていただきます。

 

いまやっていること

 

いまはおもに「人生を変えた一冊書店」という
だれかの人生を変えた一冊を扱う本屋をしています。


 
 

仕組みは、ウェブ上でだれかの人生を変えた一冊とその人の人生を記事にして紹介、
たまにポップアップショップ形式で色んな場所に出店するというものです。

今年の一月から始めたので、まだまだ知名度も収益もない状態ですが、
じわじわと取り組んでいこうと思っています。

他には、Rear Projectというゴミのポイ捨て問題を
根本から解決する組織の広報をやらせてもらっていたり、
伝統工芸品を海外に販売するサイトのマーケティングにも携わったりしています。

あとは、現在熱海に「トドブックス」という本屋を作っています。


 

8月か9月にオープン予定。

ちなみに学生で、18歳です。基本的に日本のどこかにいます。

 

これまでのこと

 

札幌生まれ札幌育ち。

高校1年生のときにひたらすら本を読んで、勉強して、青春も満喫した結果、
日本の学校教育の腐り具合に嫌気がさして、
海外の大学に飛び級する予定で高校を辞めました。

 

退学後すぐに、英語を身に着けるために語学留学。

留学中に、日本のことを知らなすぎる自分を知り、帰国後日本一周に。


 

はじめてのひとり旅は、ぼくに旅の面白さと、魅力的な日本を教えてくれました。

そのあとも海外もふらふらしたのですが、
結局日本が大好きになってしまい、日本の大学に昨年飛び入学。

大学がオンラインなこともあり、好き勝手に日本をふらふらしています。

 

現代社会の大量消費的なあり方が好きになれず、
もっと美しいお金とモノの使い方をしたいなぁと旅を通して思い
(美しいの定義は人によって違うので難しいところ)、

色んな手段を使って「人の心と地球を豊かにしよう」と決意しました。

そして、最初にはじめたのが本屋。


 
 

なぜ本屋なのかというと、本屋って人の心に余白をつくれるなって思ったから。

人は、選択肢が増えると心に余裕が生まれる。

“これしかない”と”これじゃなくてもあれもある”
という環境の場合、後者の方が気持ちが楽。

だから本を通して色んな選択肢を知ったら、
心は少しだけ豊かになるのではないかと。

 

そして心が豊かになったら人にやさしくできる。

人にやさしくできるようになったら、
地球にも身の回りの環境にも気を配れるようになるので、
ちょっぴり世界は平和になるのではないか、なんて仮説を立てました。

 

他にやっていることも、自分の信念にそれなりに基づいています。

 

これからやること

 

これからは熱海の本屋にちからを入れていきたいです。旅もしつつ。

「なぜ、熱海なのか」について話すと長くなってしまうのですが、理由は単なる一目惚れ。

日本を一周して、一番好きだなぁと感じた場所が熱海でした。


 

ぼくは熱海のことをよく
「新宿の歌舞伎町に透明感を注ぎ込んだような街」と表現します。

歓楽街だったこともあり、風俗店やスナックが立ち並んでいるのですが、
なぜか空気はよどんでおらず、むしろすがすがしい空気感です。

海と山のあいだにあり、温泉もある。都心からのアクセスも良好。


 

知れば知るほど熱海のカオス感だったり、ポテンシャルの高さに魅了されました。

だから「この街に住みたい、この街でなにかしたい!」と思いました。

 

旅をして、誰かのつくった場に行くということをしていた2年間。

場をもち、場に来てくれることのすごさを体感していました。

自分のつくった場に色んなところから人がわざわざ来てくれるってすごいことだなぁと。

移動する生活にもそろそろ疲れてきたので、
拠点兼だれかが来てくれる場所を試しにつくってみようと思い立ちました。

 

色んな思惑はありますが、人の心に余白をつくるという想いは変わらず、
熱海という街の特徴も生かしつつ人の心に余白だったり、
問いをつくれる場所をつくっていきます。

 

名前:村松徳馬(18)
職種:学生
出身:札幌

湖北の暮らしを紡ぐ仕事―湖北の暮らし案内所どんどん


 
 

自己紹介

 
 

はじめまして。人と人をつなぐ仕事がしたくて、長年働いていたアパレル業界から、
地元・滋賀のまちづくり会社に転職したミカミです。

今は、会社が運営する「湖北の暮らし案内所どんどん」(以下:どんどん) の
カフェ兼シェアスペースの運営・企画の担当をしています。

今回、ひょんなご縁でふたりごと文庫への記事寄稿させていただくことになりました。
せっかくの機会なので、私が働いている「どんどん」とはどんな場所なのかをいちスタッフ目線から綴ってみようと思います。

長くなるかもですが、どうぞよろしくです。

 
 

長浜というまちってどんな街?

 
 

 
 

滋賀県の北東部、「湖北」よばれるエリアに長浜市があります。
長浜は、戦国武将の羽柴秀吉がつくった長浜城を中心に発展した城下町。

江戸時代には、京阪神と北陸を結ぶ北国街道の宿場として栄えたまちです。
駅から降りて少し歩いたところに「黒壁スクエア」と呼ばれる趣のあるまち並みがあり、
観光地として賑わっています。

 
 

歴史あるお店や看板が今も残っていて、
まちを散歩するだけでもいろんなものに出会うことができます。


 

また、長浜のまちの至る所に水路が張り巡らされているのもこのまちの特徴です。


 

そして、駅を挟んで観光地エリアの反対側にでると、
歩いて10分くらいで、びわ湖が見えるのもと魅力的。


 

ゆっくりびわ湖を眺めたり、湖岸でアウトドアを楽しんだり。
長浜は、豊かな自然と歴史あるまちなみの両方堪能できるまちなのです。

 
 

湖北の暮らし案内所どんどんという場所

 
 

 
 

歴史と自然のあるまち長浜の観光エリアから少し離れ、
うっかり見逃してしまいそうな路地を抜けた先に、
まるでおとぎ話の世界にタイムトリップしたような空間があります。
少々不安になるくらい細長い路地を抜けると・・・


 

裏路地に流れる米川のほとり、「どんどん橋」のたもとに
「湖北の暮らし案内所どんどん」(以下:どんどん)があります。

湖北のプレイヤーたちが集う「拠点」となるよう、築80年の長屋を改装した、
キッチン・イベント・コワーキングの3つを備えた誰でも気軽に利用できる喫茶兼シェアスペースです。

 

あえて少し離れた場所に「拠点」をつくった理由は、またまだ家賃が高水準の観光地エリアでは、
今の若者が何かを挑戦するには、ハードルが高いというのがひとつ。

湖北の暮らしそのものを楽しむ若い世代が、身の丈に合った挑戦ができる場所を裏通りから盛り上げていきたいという理由があります。
そして、拠点をつくるなら、民衆の暮らしが詰まった米川沿いのこの長屋しかないという強い思いがあったからです。

暮らしや環境、働き方を考える人たちが行き交い、ここから生まれる新しいアイデアや楽しみがどんどん広がっていく
そんな「思いが繋がる場所」になることを願って2016年4月にオープンしました。

 
 

どんどんをつくった立役者たち

 
 

(なんでこんなに笑ってるのか今ではわからないけど、お気に入り写真)

このプロジェクトのキーマンとなったのが、長浜の家並みや自然との暮らしに魅せられ、関東から移住した、
どんどんの店長・タケムラ(右)さんと、現在どんどんの店舗内にある設計事務所MAFIS-designの代表、湖北出身の佐野さん(左)。

 

湖北の暮らしを楽しむ人々や県外からの訪れた人々が交流できる「場」をつくりたいという思いで、
どんどんを実現したすごいひとたちです。
この2人が湖北の地で出会い、タッグを組んだのが、どんどんプロジェクトのはじまりでした。

 
 

わたしがどんどんで働き始めたのは

 
 

 
 

わたしが、ここで働きだしたのは、どんどんがオープンして半年くらい経ったあと。

もともと服飾専門学校を経て、アパレル企業に勤めて都会を転々としていた頃、2011年の東日本大震災を東京で経験。
そのあたりから、地元・滋賀に関心を持ちはじめ、これからは暮らしたい場所で、人と人を繋ぐ仕事をしたいと思っていたら、
運良くご縁をいただき、どんどんで働くようになりました。

 
 

(どんどんで開催されているイベントや訪れてくれた方々)

どんどんの主な仕事は、喫茶運営やイベント企画、施設利用者さんのサポートや、
湖北の暮らし・イベント情報の発信、町家再生バンク、取材、グッズ製作など・・・とにかくいろいろ。

 

 

湖北で働く日々

 
 

 

お店に訪ねてきてくれる方々は、近所の方や同世代のプレイヤー、県外からどんどんに興味を持ってくれた方、
移住された方、移住を検討している方、期間限定でカフェ営業をしてみたいという挑戦者など年代もさまざま。
何かチャレンジしたいと思っている方のお話や、お手伝いをするのは、こちらもワクワクして、やる気をいただくこともしばしば。

「どんどんに来たら何かに出会える気がして」

最近ではそう言って、湖北の若いプレイヤーが立ち寄ってくれることが増えました。
近所に新しいお店も少しずつ増え、周辺が素敵に賑わい、じわじわアップグレードしているのを感じると、とても嬉しくなります。

 

(どんどんの近所のお店。他にもまだまだたくさん素敵なお店があります。これから革小物のアトリエも増える予定です!)

 

 

湖北のハブ・実態のあるメディアになっていくために、できること

 
 

 
 

今後の活動は、湖北の暮らしを発信しつつ、長浜のまちあるきや、伊吹山ナイトハイクなどのイベントを開催しながら、
積極的に市外、県外のコミュニティにも出会いにいこうと話しています。
もっといろんなエリアの方とも交流をしていきたい。そして、どんどんの扉をドンドンとたたいて欲しいと思っています。

どんどんは観光案内所ではないけれど、湖北の「暮らし案内所」として、
何気ない湖北の暮らしをギュッと凝縮した実態のあるメディアになっていけたら、と。


 
 

働き出して約1年半。滋賀が面白くなれば良いなぁとなんとなく思っていた数年前とは違い、いまはそれがやれる環境にいる。
わたし自身もスタッフとして、人と人を繋ぐパイプ役になれるよう、活動の幅を広げてパワーアップしていきます。

どんどんは湖北だけに限らず、滋賀の暮らしをもっと面白くするための大事な「場」だと思うので、
丁寧に5年先、10年先の未来を紡いでいけたらなぁ。

 
 

この記事を読んでくださりありがとうございました。
「ひとりごと」のように綴りましたが、もし少しでもほうほう!と関心もっていただけたなら、
どんどんに遊びにきてくださいね。

湖北の暮らし案内所どんどん

HP/http://dondonbashi.com/
住所/〒526-0059 滋賀県長浜市元浜町15-10
TEL/0749-43-2532
10時~18時(定休日:水曜・第3木曜)

 
 

名前:ミカミ ユキ
職種:キュレーター
出身:滋賀県 東近江市

探検感覚でどんどんを探しに遊びに来てくださいね〜

人生をオモシロク。 ―FirstStep 糸畑舞優

皆さん、こんにちは!

「FirstStep」という学生向けイベントを主催している糸畑舞優と申します。
北海道函館市出身で、現在は上智大学に通う3年生です!

東京に住み始め早くも3年目に突入。ようやく訛りが出ないようになってきました!

今回は①何をしているヒトなのか②きっかけ③想いの3つに分けて
書いていこうと思います!

 
 

①何してるヒトなの?

 
FirstStepというイベントを主催しています!!
 

 

FirstStepとは…
「オモシロク」生きている方を登壇者としてお呼びし、
活動しているが何か満たされない、どこか不安を抱えている、長期的なゴールが無い学生に
未来に向かって自分なりの勇気ある一歩を踏み出せるキッカケを提供するイベントです。

私たちは「オモシロク生きる人」を
自分の決めた選択に自信と誇りを持って生きている人と定義しています。

イベント内容としては、登壇者と代表学生によるパネルディスカッション、
参加者と登壇者による質疑応答、
自分と向き合うワーク、少人数の座談会を行なっています。過去250名の学生が参加。
大手企業で働いたのち、転職&起業した社会人の方々にご登壇していただきました!

 

②きっかけ

 

私は、大学1年生の頃から活発に動いていたわけではありません。
大学1年生の頃はテニサーに入り、テニスと遊び、バイトに全て捧げていました。

しかし、大学一年生も終盤になった頃、ふと将来のことを考えた時、
遊んでばかりいる自分に焦りと不安が押し寄せてきました。

「このまま4年間、こんな生活してて後悔しないかな?」と自問した時に出た答えは、「NO!」。
実は過去に、やらずに後悔した経験がありました。また同じ後悔はしたくない!という思いから、
毎日大学生活を共に過ごしていたサークルを辞め、大学外に出ることを決意。

そこで出会ったのが、私が現在運営している「FirstStep」の生みの親でした。

「ああ、なんでこの人こんなに楽しそうなんだろう?私もこんな輝いている人になりたい!」
と、気づいた時には同じ組織で活動していました!

 

③私の想い

 

私は2つの想いでこの活動をしています。

1つは、「同じ立場にいる学生の力になりたい」ということ。
将来のことが不安なのに、誰にも相談できないって想像以上に辛いんですよね。
周りの友達に言ったら「意識高い」って思われるんじゃないか?とか、
大人って誰に相談すればいいんだろう?とか。

そんな想いがある人に是非「FirstStep」に来てほしいです。
イベント行くのには抵抗あるなって方はカフェとかでお話しましょう!

2つ目は、「自分で自分の人生を描いてほしい」ということ。
“なんとなく就活して、内定もらったところで働く。”
“大学生から見る社会人=仕事が辛いのイメージ”を変えたい。

「学生の頃は楽しかったな~」ではなく、
「学生も楽しかったけど、社会人も楽しい!」と言ってほしい。
なぜなら、実際に仕事を楽しんでいる方は沢山いるから。

その方達の共通点は、自分で自分の人生を描いているということ。
そこで大切なのは、自分について知っておく事です。

だからこそ自分のキャリアと向き合うきっかけをつくりたい。
この想いが「FirstStep」に詰まっています!
 

 

最後に!

【人生をオモシロクしたいという大学生へ】


 

①是非FirstStepへお越しください!
お申し込み方法:
twitter→@fs_daiippo
facebook→FirstStep

②1対1で相談乗ります!
Twitter→@m_hinitijyouまでDMください!

 
 

【共感してくださる社会人の方へ】
①FirstStepにご協力してくださる方募集中です!ex)登壇、会場、協賛

twitter→@fs_daiippo@m_hinitijyou
facebook→FirstStepまでご連絡お願い致します!

名前:糸畑舞優(いとはた まゆ)
職種:学生(上智大学3年)
出身:北海道函館市出身

FirstStep第1回参加者。第3回より運営に携わり、次回5/25に第8回、5/27に第9回を開催予定。
趣味は旅行。長期休みは必ず海外へ!
twitter→@fs_daiippo@m_hinitijyou

秋田県立十和田高等学校『ふるさと教育』で講師を務めます

秋田県立十和田高等学校で行われる「ふるさと教育」で、
講師を務めることになりました。

十和田高校ではキャリア教育の一環として「ふるさと教育」を2・3年生で実施し、
産業と文化の領域ごとに分かれグループ活動を行います。

講義では、
・どんな情報を発信すれば、鹿角市に興味を持ってもらえるかの研究
・情報発信メディアの制作方法とノウハウを学ぶ
・鹿角初のWEBメディア「スコップ」を活性化することで、鹿角を盛り上げる
を目標に掲げ、
2019年1月までの、全13回にわたり“鹿角の面白い”を発掘、研究・発表を学び、
ライターや記者の方をゲストにむかえた授業や、
高校生自ら取材地の決定やアポイント、取材、執筆など
地方創生に関わる情報発信の力などの授業を行ってまいります。

今後の活動について、先日始動した鹿角初のWEBメディア「スコップ」にも掲載してまいります。

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【こいのぼり特集】鯉のぼりの川渡し―四万十町十和

こんにちは!
皆さんゴールデンウィークはどう過ごしましたか?

5月5日は端午の節句!こどもの日ですね。
私の身近なところでも、息子さんが「初節句」!というおめでたい話題に
すごく癒された一日でした。

現在は、全国の「こいのぼり」について特集しています!
第3回目は、鯉のぼりの川渡し発祥の地・高知県四万十町十和の
地域おこし協力隊、浦島卓也さんです。

ここからは、浦島さんがお送りします。

 

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

 

鯉のぼりの川渡し 桜の花が散り山々が新緑を彩り、
季節が春から初夏に向かおうとする4月中旬から5月中旬にかけて
高知県四万十町十和では約500 匹の鯉のぼりが四万十川の風を受けて

おもしろそうに家族団欒泳いでいます。


 

今では全国で行われている鯉のぼりの川渡しは、四万十町十和が発祥の地です。
昭和 49 年 に地元の方々が子どもたちの為に約50匹の鯉のぼりをロープを使いながら、なんとかして渡したのが始まりです。

その後、マスコミなどに取り上げられ、全国各地から鯉のぼりが送られるようになりました。
そして、今でも十和に鯉のぼりを送ってくれる方々がいます。
そして今では約 500 匹の鯉のぼりが揚げられます。

 
 

鯉のぼりの川渡しは 4 月中旬の週末、
早朝四万十川にワイヤーロープを張る作業から始まります。

以前はロープをラジコン飛行機で対岸に運び、折り返して戻していました。
ただ最後は着陸場所がなく電源を切って墜落させてみんなで捜索していたようです。

わいわい言いながらラジコン飛行機を探しながらワラビ取りをするのが楽しみだったそうですが、
今ではドローンでロープが張られるようになったので捜索する手間はなくなりました。

 

ワイヤーロープが張られると彩りを考えながら、鯉のぼりを付けていくのですが、
国道381の上を通る鯉のぼりを揚げる際は、みんなで特別きれいな鯉のぼりをああでもないこうでもないと言いながら揚げるのは楽しいです。


 

そして鯉のぼりが揚がると作業参加者で鯉のぼりを見渡しながら宴会が始まります。
高知の宴会では『献杯返杯』という飲み方があります。まず自分の杯を空け、
相手に杯を預けて酒を注ぎ、相手が酒を飲み干すと自分が杯に酒を注いでもらうというものです。

高知では日本酒が主なのですが十和ではビールで『献杯返杯』を行います。
参加者全員でやるので、もうべろべろになってしまいます。

 


 

5月G.W.後半には『よってこい四万十』というイベントが行われ、
鮎をはじめ四万十町の豊かな食を楽しみながら鯉のぼりを眺めることができます。

鯉のぼりの起源は中国黄河上流に激流が連なった竜門という難所があり、
そこを乗り越えた鯉が竜になれるという登竜門伝説に基づくという説があります。

この故事から親は子が様々な困難に打ち勝ち大成し立身出世することを願い揚げられたと言われています。
十和の壮大な鯉のぼりの川渡しを見れば、立身出世間違いなしかと思います。

 

 
 

名前:浦島 卓也
職種:四万十町地域おこし協力隊
出身:京都府京都市

じんまもばんばもよう呑み よう喋りよう踊る高知へお越しください。
面白さはディズニーランドより上です。

Facebook「四万十町地域おこし協力隊とおわ

‟おいしさ”に満たされた世界を目指して。―タベモノガタリ・竹下友里絵

わたしは誰なのか。

 

はじめまして。1996年兵庫県神戸市生まれ22歳、神戸大学農学部4年の竹下友里絵と申します。

「‟おいしさ”に満たされた世界の実現」を目指して、
「タベモノガタリ」という組織の代表を務めています
(今はただの組織としか表現できないのですが、近々起業する予定です)。


 
 

「‟おいしさ”って、味だけじゃない。」

味覚的においしいのはもちろん、誰と食べるかというその環境や、
1皿ができあがるまでの物語そのもの、
この3つの要素が満たされた食事こそが「おいしい」のだと私は思っています。

今の世の中にはたくさんの”おいしさ”が捨てられており、
おいしさはどころか物質としての食べ物が届いていない地域だってあります。
私はそんな社会の現状を打破して、世界をおいしさで満たしたい。

私たちが定義する”おいしさ”を届ける食の体験(=タベモノガタリ)を創り続けることが私たちのMissionです。
(具体的な事業内容は、近々ご報告できると思うのでもうしばしお待ちください。)

もっと私のことを知ってみたい!と少しでも思ってくださった方がいらっしゃれば、ぜひブログを訪れてみてください。

 

▶︎http://tabemonogatari.hatenablog.jp/
 
 
 

この世界を目指すようになったきっかけとは。

 

中学生のころから英語の教科書を通して「国際協力」に興味があった私は、
高校2年生の時に英語を学びにカナダに1年間留学に行きました。

ホームステイ先でのある日の晩ごはんのできごと。
ホストシスターが食べ終えて席を立つと、まだたくさん食べ物がのっているお皿をもって、
なんの躊躇もなくゴミ箱に捨てる光景を目の当たりにしました。

母親に「もったいない精神」を教えてもらっていた私にとってすごく衝撃的だったのを覚えています。

そのとき、「なぜ世界の一方では捨てられるほどの食べ物があるのに、
世界のもう一方では食べ物を得られずに死んでいく人がいるんだろう。
世界全体で食の分配が実現できたら世の中はっぴーなのに。」と思ったことがすべての始まりです。

「食べ物にアクセスできない原因は、食べ物の無駄遣いがされているからだ。」
そんな仮説をもって、私はタベモノガタリを創り続けることを人生のMissionにしました。

 

タベモノガタリにかける想い。

 
 

食にまつわる活動や事業体は、「地方創生」という言葉がメディアに取り上げられ始めたと同時に増えてきている印象があります。
そのような環境の中でなぜ「食」という分野で起業する必要があるのか、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

「私たちは‟世界”をおいしさで満たしたいから、
自分たちで最も自由に動ける形がとりたかったんです。それが起業という手段でした。」

その疑問に対して私はこう答えます。
ベンチャーだからこそ、おいしさを創り出す地域に根付きたい。
でもそれは日本だけじゃなくて世界を、地球を見ています。

「食べる」という活動をする全ての人が私たちの価値提供の対象です。
最初は私の生まれ育った地、神戸から始めますが、
今後他地域への展開や他国への展開ももちろん視野に入れています。

 

「‟おいしさ”に満たされた世界」を目指して、タベモノガタリを世界中で創り出します。
野望が止まらない(笑)そんな私を、ぜひ応援よろしくお願いします。


 
 

名前:竹下友里絵
職種:大学生(起業準備中)
出身:兵庫県神戸市

ブログ「ワタシ×タベル=タベモノガタリ」
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【こいのぼり特集】子どもたちの夢を、こいのぼりに乗せて。―スイミープロジェクト

もうすぐゴールデンウィーク!!

「こいのぼり」について特集しています!
第2回目は、日本全国のみならず全世界でこいのぼりを大空に上げている、
「スイミープロジェクト」の栗須さんです!!

ここからは、栗須さんがお送りします。

 

はじめまして

 
 

はじめまして、スイミープロジェクトの栗須 哲秀(くりす あきひで)と申します。
浅野さんに「5/5までにこいのぼりについて書いて!」とご要望を頂きまして、何とか間に合いましたw

スイミープロジェクトと聞いて、皆さん絵本「スイミー」を想い起こした方も多いのではないでしょうか?

そうです、絵本スイミーの世界観をモチーフにした小さなさかな達が集まった大きなこいのぼりのワークショップイベントを神戸をメイン会場に全国・世界各地で開催しています。

 

 

 
 

ざっくり言いますと、大きなこいのぼりを子ども達が協力して完成させると
大きなクレーンや様々な建造物を利用して掲揚し、こいのぼりが泳ぐ姿を見てもらうイベントです。

今年で開催7年目となり、

今年も神戸市内では、
5/3ハーバーランドモザイク神戸港(アンパンマンミュージアム海側)
5/4ネスタリゾート神戸

市外では、
5/5大阪うめきたガーデン(大阪グランフロント横)
5/3~5沖縄トヨペット湊川店の駐車場

海外では、
3/31台湾・宜蘭頭城國小学校(開催終了)
10/27~28フランス・フレジュス
11/3ニューカレドニア・アメデ島灯台

→ スイミープロジェクトイベント情報はこちら

にて、子ども達が作った大きなこいのぼりが雄大に群泳する姿がみれる【掲揚式】の開催を予定しています。

 

今では小学生以下の神戸市内の多く子ども達が制作に関わった活動となってきました。
さて、こどもの日に向けたスイミープロジェクトのこいのぼりの制作・掲揚イベントですが、
当初はこんな広がり方をするとは到底考えておりませんでした。

私の個人的な想いから活動がスタートしたからです。

 

「今度は私の番だ。」

 
 

1995年1月17日5時46分。
阪神・淡路大震災発生時、当時私は高校3年生でした。
寒い中、寝巻きで外に出るとサイレンが鳴り響き、多くの家屋が倒壊し、
人々の怒号が飛び交っていました。

早朝、変わり果てた街並みにただただ愕然としながら、避難所で過ごした事を覚えています。

地域の住民がごった返した避難所の中学校の教室は狭く、
床が冷たかったのを昨日の様に思い出します。
避難所では大人達が不満や不安を口にして、些細な事で喧嘩をしています。
それを見た子供達が泣いています。

何も出来ない私は体を丸めて小さく毛布にくるまっているだけでした。

 

何日かした時に女子大学生が校庭で子ども達を集めて、絵を描いていました。
子供達の大好きなキャラクターや街の風景を描いては子供達にスケッチブックからちぎりプレゼントしています。

「おねえちゃん、アンパンマン描いてー」
「ドラえもん描いてー」

子ども達は皆笑顔です。

彼女は芸術大学の学生でTVで阪神・淡路大震災の事を知り、
居てもたってもいられなくなり神戸に来たと言います。
私は、絵を描くという事がこんなに子供達を笑顔にさせる事に驚きました。

当時、神戸に全国各地から多くのボランティアの皆さんが駆けつけて頂きました。
色々な形で生活をサポートして頂いた事が本当に温かかった事を覚えています。

そして、同時に年齢がさほど変わらない彼女の行動力に自分の惨めさや生かされた命など色々なことを考えさせられました。

 
 
 

2011年3月11日14時46分。
東日本大地震の発生、テレビで東北被災地の目を覆いたくなる様な映像が流れています。
多くの希望がどんどん失われていく姿が無造作にテレビに映し出されています。
愕然としながらTVの映像を見て、心から湧き出る1つの感情がありました。

「今度は私の番だ。」

あの時感じた温もりを返す時が来た。
何が出来るかは分からないが、何かしなくてはと気持ちだけが動いていました。
あの時の学生の行動が私に伝染したかの様でした。

 
 

 

こいのぼり

 
 

こいのぼりは江戸時代から始まったと言われている民俗文化です。
武士の家に男の子が生まれると旗のぼりが掲げられたと伝えられます。

それをいつしか町民達が中国の故事「後漢書」の登竜門に習って、
鯉が瀧を昇ると龍になるという伝承を元にこいのぼりが作られました。

江戸の町民達の子ども達を喜ばせようという想いからスタートしています。
こいのぼり自体が中国の話をもとに作られた事は後で知って驚きました。
既にこいのぼりは国際色豊かな文化として日本の江戸時代に作られていました。

 
 

文化として400年近くになりますが、
現在大きなこいのぼりを見る機会や場所が住宅事情などで少なくなってきています。
私の会社ではおもちゃと花火の店舗販売と卸売りを行う問屋業者ですが、
小さなこいのぼりの製造卸販売もしています。

こいのぼり文化が小さなこいのぼりを室内やベランダで飾るだけの文化に変わってきている事を肌で感じていましたので、
いつか大きなこいのぼりを作る様な事業が出来たら、
子ども達も喜ぶだろうなと日々の業務の中でも感じていました。

 
 

しかし、どうやって作るのか?掲げるのか?という問題がありました。

そんな時、クレーン会社の盛興業株式会社がクレーンを使ったこいのぼりの掲揚を行なっている事を知りました。
盛さんでは昔から約5mのこいのぼりを10~15匹をクレーンで揚げていました。

「大きなこいのぼりを掲げることで神戸から希望を届ける事ができないだろうか。」

 

クレーンを使って、大きなこいのぼりに乗った神戸の子供達の元気を東北に届けよう!
神戸の子供達が制作することで温もりを被災地の子供達へ。
私自信が経験した様に、温もりを受け取った子供達がまた別の被災地へ温もりを届けるそんな循環を生み出す活動を目標としました。

スイミープロジェクトの発足です。

 

 

 
 
 
 
 

スイミープロジェクト

 
 

 
 

あまり勉強は好きな方ではありませんでしたが、
小学校2年生で勉強した「スイミー」は良く覚えています。

小学校の国語の教科書で学ぶ「スイミー」は多くの夢と希望を与えてくれました。
スイミーの様に魚群で出来たこいのぼりがあったら、面白そうだなと授業を受けながら思った事があります。

 

団結する事で大きな敵を追い払ったスイミー達の様に、東日本の人々にも震災の困難を乗り越えてもらいたい。

そんな想いが多くの神戸の子供達の想いを東北に届ける『小さなさかなの大きなこいのぼり』スイミープロジェクトという形になりました。

 

 

 
 

スイミープロジェクトは、日本伝統のこいのぼり文化と絵本スイミーの世界観、
夢を描く事を大切にする普遍的な文化を基に、子供達が文化交流を行ないながら、

「子ども達の成長を祈願する」という日本の節句文化を体感してもらう事

そして、こいのぼりの制作・掲揚を通じて、

『個性を出してもいいこと』
『友達と協力すること』
『多くの人たちとつながることで大きななにかができること』

を学ぶ機会を作る事業です。

 

決して一人では作る事ができない大きなスイミーこいのぼりを多くの友達と協力する事で完成していく過程は、まさにスイミーの魚達そのものです。

 

被災地支援

 
 

スイミープロジェクトの活動の発端が「被災地の子ども達を応援する事」から始まりましたので、
近年国内・海外での被災地支援で声をかけて頂ける機会が増えました。


 

 
 

2014年
東北3県での制作イベントを開催、掲揚式を行いました。
サイクロン被害があったフィリピン・セブ島へ神戸の子供達が作ったスイミーこいのぼりを国境なき災害支援隊を通して寄贈しました。

2015年
イタリア・ラクイラ地震で被災した子ども達を励ましたいとPepe氏から連絡があり、
イタリア中部ラクイラで制作イベントを開催。

サイクロン被害があったバヌアツ共和国へ神戸の子ども達が作ったスイミーこいのぼりを神戸国際支縁機構を通して寄贈しました。

広島土砂災害があった広島市安佐南区で神戸の子ども達が作ったスイミーこいのぼりを掲揚しました。

ネパール大地震があったカトマンズへ神戸の子ども達が作ったスイミーこいのぼりを掲揚・寄贈しました。

 

 

 

 

 
 

神戸の子ども達の元気と笑顔を届ける事で、被災地の元気と希望を取り戻す事が一番の目的ですが、
神戸の子ども達に被災地の状況を知ってもらう機会としています。

そんな中、2015年スイミープロジェクトの活動中盤の4月25日にネパール大地震があり、
居てもたってもいられなくなり、ネパールに急遽訪問する事にしました。

 

ネパールでの活動

 
 

神戸の子ども達が制作するネパールの子供達にプレゼントするスイミーこいのぼりの準備に取り掛かり、
スイミープロジェクトのメインイベント掲揚式と5月5日のこどもの日イベント中に多くの子ども達にネパールの子供達へメッセージをもらいました。

完成したスイミーこいのぼりとネパールの子供達とワークショップを行なうこいのぼりの資材や救援物資であるテントや寝袋、
弊社からは子供の景品おもちゃやお菓子など重量制限いっぱいまで荷物に詰め込み、
神戸国際支縁機構の岩村氏とカトマンズへ飛びました。

カトマンズ市街地はレンガの瓦礫の山で、世界遺産で知られた仏閣が壊滅的な被害を受けていました。

 

市民の多くが余震の恐れから路上での生活を強いられています。
到着当日朝方に余震震度5強の揺れを感じ、阪神大震災の時の事を思い出しました。
野犬や野鳥が多いネパールでは、動物達のいっせいのわめき声がパニックを引き起こす原因の一つになるかもしれないと感じました。

ネパールカトマンズから車で約3時間西側に行ったバグマティ県にあるサティワティ小学校と
カトマンズ市街地から北西車で約1時間程度のDharmasthaliダルマスタリ村で神戸の子供達が作ったスイミーこいのぼりの掲揚を行ないました。

 
 

スイミーこいのぼりを寄贈する予定でもって行きましたが、
この地区の家屋倒壊の数の多さに絶句。

掲揚はまた落ち着いてからお任せしようと思っていましたが、
岩村さんが現地ボランティアリーダーのハリ・マハラジャンさんと話をして、
「是非、子供たちに見せてやって欲しい」という事になり急遽大人達が集まり瓦礫を掻き分け、スイミーこいのぼりがダルマスタディの空を泳ぎました。

 

 

 
 

子ども達がこいのぼりを指差しながら、何かを言っています。
わかりません、でも、皆笑顔です。

 
 

また、子ども達一人一人が持ち帰られるミニスイミーこいのぼりのワークショップも開催しました。

道具を日本から持参し、子ども達に1からこいのぼりの制作を行いました。
子ども達は夢中になって、オリジナルのスイミーこいのぼりを制作しています。
表側は自由に色づけした後、接着剤でキラキラ素材をデコレーションします。
裏側は自分の目標や夢を書いてもらいました。

この日の日差しはきつく、制作途中でクレヨンが溶けてしまいました。
ドクターと書く子供が多く、初日に病院で多くの方が待っている姿を見かけました。
医者が足りていないという状況もあるのかもしれません。

 


 

 

 

 

完成後、ジャックフルーツ(ドリアンの酷似した果物)の木の下で、乾燥させた後、
皆に名前と夢の発表を一人ずつしてもらった後、
ポールと吹流しを付けて子ども達にプレゼントしました。

 

多くの子ども達が自分だけのこいのぼりを嬉しそうに、
少し誇らしげに眺めながら風で泳がせていたのが印象的でした。

悲しそうな顔・不安そうな顔の子ども達がスイミーこいのぼりの制作・掲揚を通して、
子ども達の歓声と笑顔が広がり、
大人達もにこやかになれた時間を作れたかなと想います。

復興に向けて、スイミーこいのぼり達がカトマンズでこれからも子供たちを元気付けてくれる事を祈ります。

 


 
 

帰国して数日経った後、ネパール現地へ日本から災害支援で参加されている方から
嬉しいメッセージと写真を頂きました。

『カトマンズ郊外のダルマスタリという集落で支援活動を行って数日が過ぎたころ、
空に大きく泳ぐこいのぼりが現れました。
現地の子供たちだけでなく、ボランティアに訪れた我々にも勇気と安堵感を与えてくれました。
ありがとう。』と。

こいのぼりのボディに書かれた【スイミープロジェクト】の文字を検索して、
SNS(facebook)を通じて、感謝の言葉を頂きました。

子ども達だけでなく、日本から訪れたボランティアの方々の心の支えにもなった日本の誇りこいのぼり文化と
そのこいのぼりをスイミーの絵本の様に力を合わせて作ってくれた神戸の子供たちに感謝いたします。

 

 
 

これまで活動の成り立ちから活動が変化してきた事を説明しました。

こいのぼりを通じた文化交流という側面もありますが、
一番の骨子となるのは子ども達の夢を応援する活動です。

夢=目標は世界共通の子ども達の希望です。

 

 

 

 

活動を続けて7年目になりますが、夢を描けないお子さんにたまに出会うことがあります。
自分に置き換えたらどうだろう?

宇宙飛行士、サッカー選手、水泳選手、絵描き、登山家etc
色んな経験をする中でそんな夢を描かせてもらっていた様に思います。

夢を持つ事、それは子ども達の成長の為の第一歩だと考えます。
子ども達の夢と成長を応援する活動としてこれからも活動を続けられればと思います。

 

 
 

スイミープロジェクト代表
栗須 哲秀(くりす あきひで)

 

 

名前:栗須哲秀(くりす あきひで)
職種:スイミープロジェクト実行委員会 実行委員長/株式会社クリス(玩具・花火卸売問屋)代表取締役
出身:兵庫県神戸市

東日本大震災での被災地への応援イベントとして、
スイミープロジェクト
を立ち上げる。
日本の「こいのぼり」を、海外に広める児童育成・文化交流事業として拡大し、世界各地でのイベントの開催を通じて「ぬくもりの循環」が生まれることを目指す。
また、玩具花火を使った地域貢献活動として、
大人達が作る子供達への花火大会
の企画運営も行い、お父さんや地域の大人達が花火師になることで子ども達のヒーローになる花火大会を作る。

やりたいことは待っていてもやって来ない。悩むのではなく考える。そして行動しよう!

みなさん、はじめまして。
この度、素敵なご縁に恵まれてふたりごと文庫さんに寄稿させて頂くことになりました、
國廣美幸と申します。

この記事ではタイトル通り、将来やりたいことが何もなく悩んでいた私が
どの様にしてやりたい事を見つけたのか?について書いていけたらなと思っています。

 

自己紹介

 
 

とは言ったものの、そもそもほとんどの方が私のことを知らないと思うので
まずは軽く自己紹介を。

1996年9月2日生まれ。
東京理科大学の理学部応用物理学科とちょっぴりいかつめな学科に通う大学4年生です。
両親の愛情をたっぷり受け育ち「半径5mの人間関係を大切に」という価値観を軸に生活をしています。


 
 

趣味はアコースティックギターでの弾き語りで好きなアーティストはmiwa。
歌うことが好きで大学ではアカペラサークルに所属していたこともあります。

尊敬する人は、女性としての優しさ強さとは何たるものか教えてくれた母。
そして、「仕事は楽しいもの、大人になることは素敵なこと」と背中で伝えてきてくれた父です。

 

活動内容

 
 

現在私は学業以外に主に2つの活動をしています。
1つ目はITベンチャー企業でのインターン。そして2つ目はSNSサービスを通じた執筆活動です。

4社でのインターンを通し、広告運用やライターなどのお仕事を経験。
今はメディアディレクター的な立ち位置でインターンをさせて頂いています。

そしてSNSでの執筆活動では、自分の経験や知識を文章として還元。
特に最近は自身が就活生であることもあって、就職活動をテーマに発信しています。

 

活動を始めたきっかけ

 
 

自身の活動を話すと、私が100%人から聞かれることがあります。
それは「何故理系大学に通っているのにそんな(文系ちっくな)活動をしているのか?」という事です。
もしかすると、ここまで読んでくれた方も同じ疑問を抱いたかもしれませんね。

結論としては「理系大学に進んでやりたいことが見つからなかった」ことが理由。
と言うのも私、お恥ずかしい話ですが、やりたいことは大きくなればいつか自然に見つかるものだと勘違いしていたのです。

 

高校生の頃は、将来自分がしたいこと・学びたいことをよく考えずに
「浪人しないで自分の力で行ける一番学歴の高い大学」を志望。
戦略と努力の甲斐あって、第一志望に無事合格しました。

しかし入学直後、自分がどれだけ愚かだったのか気がつくことになります。
しっかり聞いているはずなのに、びっくりする位に授業の内容が頭に入って来なかったのです。(笑)
それどころか興味がある授業は一つもない。
更には自分と同じ学科の先輩が就いている職業にも全く関心が持てませんでした。

なんであの時真剣に考えなかったのだろう

大学生になればやりたい事は自然と見つかる!
と自分の将来を考えることを先送りした高校生の頃の自分を恥じました。
そして、やりたい事は待っていてもやって来ないことにやっと気がついたのです。

 
 
 

これではいけない!と始めたのがITベンチャー企業でのインターン。
インターンを選んだ理由は「技術職には就きたくない!でも技術職以外の仕事が何か全然分からない!じゃあとりあえず技術職以外を経験してみよう!」となかなか安直な考えからでした。

けれどこれが大当たり。
自分の将来やりたい事を見つける大きなきっかけとなりました。

あっという間にインターンにのめり込み、
大学2,3年の頃は学校が終わればすぐにインターン先に向かう毎日を送っていました。
週末はいつも近所の本屋さんに出掛けて参考になりそうなビジネス書を読んで勉強するようになり、

次第に、ビジネスコンテストの出場、大人に混じっての勉強会参加、など
活動の幅が広がっていきました。

 
 

様々な活動を通し発見したことの一つが、
私は自分の思いを文章で表現することが好きだという事。

将来は文章を書くことを仕事にしたいと思うようになりました。
もっと文章を書くスキルを磨きたい、もっと自分の思っていることを言語化したい。
その二つの思いで始めたことがSNSサービスを利用した執筆活動。

始めた当初は毎日更新をしていたので、今ではスラスラと文章が書けるように。
さらに普段から言語化を意識するようになったので、
自分の将来したいことがより明確化することができました。

 

一個人としての、それへの「想い」

 
 

「やりたい事が無い、でもやりたい事を見つけたい!」

今私が自身の経験談をSNSで発信し続けているのは、
私と同じ様な悩みを抱えている人の力になりたいと思っているからです。
 

夢やしたい事を実現する大変さは多くの人によって語られ、ほとんどの人が知っています。
けれど不思議なことに、夢やしたい事を発見する大変さ、方法を語る人はあまりいません。

だからか「やりたいことなんかない」「やりたい事っていつか見つかるもの」
と思い込んでしまう人が多いのではないかって思っています。

何より私自身がそうでした。

 
 

やりたいことは誰にでも絶対あるはずです。
ただ、やりたい事って待っていても見つからないのです。
そして何よりやりたい事は探すのが結構大変。

でもやりたい事を見つける為のポイントが必ずあると思っています。

 

例えば私がやりたい事を見つけられた要因の一つは
「理系大学に来ちゃったけどやりたい事がない。どうしよう〜」と悩むことから
「私のやりたい事って何だろう?その為に今からできることって何?」と考えることに頭を切り替え実際に行動したこと。

他にも様々なポイントがあって、私は普段そのポイントをSNSにて発信しています。
もし、今やりたい事を探して悩んでいる方がいれば私のTwitternoteを覗きに来て下さい!

また、やりたい事を探す中で何か悩みがあれば是非気軽にDMを下さい!
読んでくれた方の、お役に立てれば幸いです。

 

最後に、ふたりごと文庫にて自分の想いを綴らせていただく機会を下さった浅野さん、
ありがとうございます。
そしてここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。

 

名前:國廣美幸 (クニヒロミユキ)
職種:学生(東京理科大学 理学部第一部 応用物理学科 4年)
出身:東京都八王子市

都内の理系大学に通いながら、IT企業でインターンをしています。最近のマイブームは名言を集めること。
ちなみに今一番お気に入りの名言は、宇宙よりも遠い場所という作品の三宅日向が第5話で口にした「人には悪意があるんだ。悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ!」というセリフです!
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『三鷹書人の会書展 記念講演会』にて大牧圭吾がファシリテーターを努めました

平成30年3月30日(金)に三鷹市にて開催された
製硯師 青栁貴史氏が講演を務める、
『第40回 三鷹書人の会書展 記念講演会』
~石のソムリエがナビゲートする硯の世界~にて
ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧圭吾がファシリテーターとして登壇しました。

文字を書くという事についてや、
硯の素となる石の採掘ついて、
硯の文化と、未来についてなど、
青栁氏が今まで語ることの少なかった話等
ファシリテーターとして講演の内容を拡げました。

また、会場では、ニッポン手仕事図鑑が製作した動画も紹介されました。

【イベントの様子】

三鷹書人の会書展 記念講演会

三鷹書人の会書展 記念講演会

三鷹書人の会書展 記念講演会

三鷹書人の会書展 記念講演会

【製硯師|宝研堂】

【こいのぼり特集】職人の手仕事と、市民の想いが大空を泳ぐ―埼玉県加須市のジャンボこいのぼり

新年度がスタートしてしばらく経ちました。
皆さんの次の楽しみはゴールデンウィークではないでしょうか!!

そして5月5日は端午の節句!こどもの日ですね。
最近は大空に「こいのぼり」が多く見られます!
この風習は、江戸時代に男の子の出世と健康を願って始められたそうです。

今回はそんな全国の「こいのぼり」について特集します!
第1回目は、こいのぼり生産量日本一の埼玉県加須市から。
観光大使の「こいのぼりマン」生みの親、竹内亮裕さんです。

ここからは、竹内さんがお送りします。

 

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

 

ボンジュール!
埼玉県加須市出身の竹内です。

…え? なんでフランス語?

実は僕はフリーランスのグラフィックデザイナーとして東京で過ごした後、
ひょんなこと(小指を立てて)から現在はフランスに住んでいます。

 

ま、それはさておき、なんで僕が今この記事を書いているかと言いますと、
僕がその昔、ゆるキャラとか流行ってた時に誰の依頼もなく勝手に
「こいのぼりマン」というキャラクターを作り、
そのこいのぼりマンがあれよあれよという間に加須市の観光大使になってしまったからなんです。

この「こいのぼりマン」、着ぐるみとかはないので(←こういうこと言うな!)、
加須に行ったら会えるという訳ではないんですけど、駅通りの商店街のバナーとか、
市の刊行物とかにちょくちょく出てたりするので、気になったら探してみて下さい。

こんな奴です↓

(筆者撮影。加須駅前通りにて)

 
 

皆さんも、地元あるあるじゃないですけど、
「小さい時地元にこんなのあってね」みたいなのありませんか?
いつかこいのぼりマンが加須にとってのそんなものになったら嬉しいなぁ
なんてひっそり思ってたりします。

 
 

と、ここまで聞いたら察しのいい方は気づいているかもしれません。
そう、僕の故郷加須市は、こいのぼり生産日本一を誇る「こいのぼりの町」なんです。

 

僕は幼稚園の時に、同じ埼玉の川口市から引越してきました。
小学生になったある年、僕は両親に連れられて観に行った「ジャンボこいのぼり」に衝撃を受けて、
思わず後日行われた写生会でその様を描いたら、
なんと金賞をもらっちゃったんです(はい、ちょっとした自慢です…)!

 

それから小学校を卒業するときの卒業記念品の制作。
僕達の代はステンドグラスを制作したんですけど、僕のクラスの位置がちょうど
「ジャンボこいのぼり」で、そのデザインを美術が得意だった僕が担当したんです。

今思えば、これが人生初のデザインだったんじゃないかなぁ。
まあこんな風に、幼い頃の原風景にあったのが、加須のこいのぼりだったという訳です。

 

 

(写生会の絵と卒業制作のステンドグラス)

 
 

「ちょ、ちょっと待った! さっきからジャンボ、ジャンボ言ってるけど、ジャンボこいのぼりって何やねん?」

ジャンボこいのぼりというのは、全長100mのこいのぼりを市民の手で色付けして完成させた、
文字通り「世界最大の手描きこいのぼり」なんです。

 

(筆者撮影。下のめざしのようなこいのぼりが、通常使われる最大サイズの10m)

 
 

加須はもともと手描きこいのぼりの産地で、最盛期は市内に40軒ほどありました。
しかし機械化の波を受けてナイロン地へのプリントが主流になると、
市内からはどんどん手描きこいのぼりが無くなっていきました。

そんな中、唯一手描きこいのぼりを作り続けたのが、
かつて現天皇陛下の初節句の際に手描きこいのぼりを献上した「橋本弥喜智商店」でした。

 

(筆者撮影。橋本弥喜智商店 店内)

 
 

木綿地の手描きこいのぼりには、生地の重さから来るはためいた際の重厚な音と、
手仕事による描線がまるで本当に生きているかのような印象を与える―。
そんな手仕事を求めて、やがて全国から注文が来るようになります。

そして県認定伝統工芸士の3代目・橋本隆さんの元に、
市のPRの為にと商工会議所からジャンボこいのぼりの制作依頼があったのが87年。
同店の代表作「武州ごい」を彷彿とさせるデザインを起こし、
市民一人一人の手によって色付けされ完成したジャンボこいのぼりは、88年に初めて空を泳ぎます。

 

(4世制作風景。提供:加須市)

 
 

それから今年で30年。

ジャンボこいのぼりの生みの親である橋本弥喜智商店は、
残念なことに2016年9月末で109年の歴史に幕を閉じました。
しかしその技、魂は、今もジャンボこいのぼりに受け継がれています。

現在4代目となるジャンボこいのぼりは、今年も5月3日に 利根川河川敷緑地公園で行われる「加須市民平和祭」にて泳ぐ予定です。
クレーン車を使って泳ぐ100mのこいのぼりは大迫力!
名産品などを販売するマルシェなんかも一緒に行われるので、是非足を運んでみて下さい。

職人の手仕事と市民の想いが、大空を泳ぎます。

(提供:加須市)

第9回加須市民平和祭

【開催日時】 平成30年5月3日(祝日:憲法記念日/木曜日) 9時~14時30分
※雨天時は、5月4日(祝日:みどりの日/金曜日)に順延となります。
【開催場所】利根川河川敷緑地公園(加須市大越地先)
【内容】ジャンボこいのぼり4世(全長100メートル、重さ330キログラム、目玉の直径10メートル)の遊泳
1回目11時30分頃~、2回目13時30分頃~(それぞれ天候を見ながら約30分間の遊泳) 他
 
詳しくは加須市ホームページをチェック

 

 

名前:竹内亮裕(あきひろ)
職業:グラフィックデザイナー(フリーランス)
年齢:32歳
出身:埼玉県
web:http://akihirotakeuchi.com/

ロゴデザインを中心に手がけるフリーランス・グラフィックデザイナー。シェアハウス住まい中に出逢ったフランス人と恋に落ち、渡仏。現在は南仏で妻と猫と3人暮らし。

オンラインサロン『ふたりごと文庫 編集室』を開講

「情報発信を学びたい!」
「地域活性の仕事に関わってみたい!」
「新しい仲間がほしい!」

そんな思いを持った、全国の現役大学生が集まる
オンラインサロン『ふたりごと文庫 編集室』を開講します。

●オンラインサロン『ふたりごと文庫 編集室』について詳しくはこちら

【活動内容】(予定)
・ふたりごと文庫の運営、編集会議
・地方自治体のお仕事(取材・企画など)
・ゲストを招いた勉強会
・リアルイベント、オフ会…など

ふたりごと文庫 編集室

ふたりごと文庫 編集室

ふたりごと文庫 編集室

ふたりごと文庫 編集室

●活動の支援、社会人アドバイザー等のお問い合わせはこちら

【募集停止中】ふたりごと文庫 編集室スタート!!

こんにちは!
ふたりごと文庫編集長の浅野有希です。

ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧さんから
ある日突然、「編集長をやってみない?」と言っていただいた日から
なんと一年が経とうとしています。

メディアの運営について右も左もわからない状態でしたが、
常にワクワクしながら突っ走ってきた一年だったなあ~と感慨深いです。

一年間やってこられたのは、「ふたりごと文庫」を私と一緒に楽しんでくれた
執筆者の皆さん、読者の皆さんのおかげです!!
本当にありがとうございます。

 

 
 

そして、今日は皆さんに大発表があります。

 

オンラインコミュニティ「ふたりごと文庫 編集室」を開講します!!!

 
 

 
 
 

ふたりごと文庫は、“全国で頑張る若者たちを繋ぐオンラインマガジン”を目指してやってきました。そんなふたりごと文庫を、一緒に盛り上げてくれる仲間を募集します。

Slack」というLINEのビジネス版のようなグループチャットツールを使ってやっていきますので、全国誰でも参加可能です。

→そもそも「ふたりごと文庫」ってなに?浅野有希って何者?という方はこちら

 

■なにをやるの?

 
 

・ふたりごと文庫の運営、編集会議など
・地方自治体のお仕事(取材・企画など)
 →静岡県掛川市の取材が終了
 →今夏、北海道当麻町、長野県伝統工芸産地7か所の取材が決定
・ゲストを招いた勉強会
・リアルイベント、オフ会
・自治体への提案プロジェクトなど…

その他、楽しいこと面白いことやっていきましょう!

また、心強い社会人アドバイザーがサポートしてくれます。

信州さーもん さん
御朱印と社寺紹介サイト「ごしゅメモ」、
長野県のローカルwebマガジン「Skima信州」編集長

大牧圭吾 さん
ニッポン手仕事図鑑編集長、「自分の仕事は、自分でつくる」や
されど寄り道」も運営。

 
 

■こんな人に参加してほしい!

 
 

・現役大学生
・情報発信をしてみたい人(編集・ライティング・写真など)
・地域活性の仕事に興味がある人
・新しい仲間がほしい人

「情報発信を仕事にしたいほどじゃない…」
「私、文章書くの下手だからなあ…」という方!大丈夫です!

私も“編集長”なんてカッコイイ肩書きをもらっていますが、
ライターにも編集にも写真にも一切興味がありませんでした…

私自身も、これから皆さんと勉強したいなあと思っています。
初心者の方こそ、参加してほしいです!!

 

■ちなみに私はこんなことを夢見ています

 
 

・スポンサーさんを獲得したい!
・メンバー発案で何かプロジェクトがやりたい!
・ふたりごと文庫のファンを増やしたい!
・美味しいビールが飲みたい!!
・みんなで出張取材がしたい!

 

 

 

 

(山形県上山市の大学生情報発信ツアーの時の写真)

はじめて会う大学生たちと一緒に、はじめての街を歩いて取材をしました。

あったかい地域の人たちにお話を聞いて、夜は自分達の将来の話なんかを語り合って…
メンバーそれぞれ、名前も知らなかった地域で自分の「生き方」をも見つめ直していました。

豊かな地域に来ているからか、ほんの一日前に出会ったメンバーなのに
笑いの絶えない充実した時間を過ごせました。

私が「みんなで出張取材がしたい!」理由はここにあります。

 

■概要

 
 

・定員:20名予定 上限に達し次第、一旦締め切らさせていただきます。
・会費:無料 ※勉強会やイベントなど別途参加費がかかる場合があります
・参加方法:futarigoto@nippon-teshigoto.jp まで、必要事項をメールしてください!!

(フォーマット↓)
【氏名】
【大学名】
【年齢】
【メールアドレス】
【電話番号】
【なぜ入りたいと思ったか(一言で構いません)】

 

ぜひぜひ、私の仲間になってくれませんか??
話だけ聞いてみたい方も、FacebookTwitter

のDMでお気軽にどうぞ!

 
 

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ふたりごと文庫編集室の紹介や、記事紹介、今後の予定などを呟きます。フォローお願いします!
 

観光地ではない場所を訪れる -栃木県

みなさん、こんにちは!
以前、ふたりごと文庫に「工芸と若者が繋がる場所」について
記事を書かせていただいた田中絢子です。
今回もまた、ふたりごと文庫に記事を寄稿させていただけることになりました。

本日は、4月1日から6月30日まで開催されている
栃木デスティネーションキャンペーンに沿って、その紹介を含めたお話をしていきたいと思います。

そもそも栃木デスティネーションキャンペーンとは、
Destination(目的地)とCampaign(宣伝)を組み合わせた造語で
JRグループ支社と地域が協働で取り組む国内最大の観光キャンペーンのことです。

その中で栃木県は、「花」「食」「温泉」「自然」「歴史・文化」を基本に、
栃木県内で本物の出会いをしてもらうということで、各地域でイベントが企画されています。

栃木デスティネーションキャンペーンでは、県内各地域を巡りながら
その土地の野菜や文化を体験の記録としてステップアップ式のパスポートを配布しています。

 

 
 

ステップアップは3段階あり、各所に設けられたスタンプと条件を満たしながら
栃木県を堪能するという形になっています。

今回は、そのガイドブックに掲載されている場所と(ガイドブックに掲載はされてはいませんが)
私のオススメのカフェギャラリーを紹介したいと思います!

 

まちの駅とクラフト館

 
 

ガイドブックに掲載されていると言っても、たくさんありすぎて全部は紹介しきれないので、
私の地元にある場所を2つお話ししたいと思います。

その一つ目が、「思季彩館」です!

 

 
 

ここは、平成19年にオープンしたまちの駅で、
地元産の新鮮な野菜や観光情報を発信しているアンテナショップです。

道の駅と似ていますが、地域情報を発信する場でありながら、
地域住民や来訪者が交流を深める場、あるいは人とまちを繋ぐ場としても活用されています。

 

中に入るとゆったりとした空間に、奥の休憩スペースには畳があるのでお茶もできます。

また、なぜかここに秋田の万能つゆである「味どうらく」が売っていました(笑)
栃木に住んでいる秋田出身の方は必見です!

 

次に、ご紹介したいのが「おやまクラフト館」です。
ここは、小山市の伝統産業である「結城紬」の紹介や結城紬を使った商品の販売のほか、
結城紬の体験なども行なっています。

 

 
 

「結城紬」の制作工程や機械の展示がされており、
私も初めて来た時は各工程の名前や織り機について知らなかったので
勉強にもなりすごく楽しめました!

 

 
 

また、結城紬を使ったネクタイや名刺入れなど様々売っているのでお土産にも良いですよ!

 

有志で運営する地域コミュニティ「ヒジノワ」

 
 

最後にご紹介したい場所は、
栃木デスティネーションキャンペーンのガイドブックには掲載されていませんが、
益子焼きで有名な益子町にある有志で運営する地域コミュニティ「ヒジノワ」についてお話したいと思います。

 

 
 

ここ「ヒジノワ」は、 2009年にこの地域一帯で開催されたアートイベント「土祭(ひじさい)」がきっかけとなり、そのイベントが終了した後も、みんなが集える拠点として現在でも自主運営という形で残っているCAFE&SPACEです。

カフェなのでお食事ができますが、なんと!
ここは日替わりシフトなので毎回、人も料理も変わる体制になっているのです!
ちなみに、私が最近行った時は前菜とカレーでした。

 

 
 

また、「ヒジノワ」はギャラリースペースも兼ねており、
今年の10月初旬に2週間、私も展示を行う予定です!
詳細は、私のFacebookに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

 

観光地ではない場所

 
 

ここまで栃木デスティネーションキャンペーンに掲載されている場所を
紹介してきましたが、 私は日光や那須のような観光地ではない場所で生まれ育ちました。

私は大学で自分の地元を離れてから、私の生まれ育った場所が観光地ではないからこそ、
県外から訪れた人にどのようにその土地や地域の魅力を発信できるのか考えていました。

そんな時に、栃木デスティネーションキャンペーンという
国内最大の観光キャンペーンが始まり、県内の様々な観光地、道の駅、宿泊施設など
普段県民の私たちでさえも、あまり行くことのない場所までピックアップされていました。

もちろん、観光地と呼ばれる場所を目的に訪れてはいけないというわけではありません。
ただ、観光地ではない場所を訪れることで、観光地特有のガヤガヤとした雰囲気に
呑み込まれることなく地域の、人の生活している姿を見ることができるのではないでしょうか?

私は今回の栃木デスティネーションキャンペーンをきっかけに、
少しでも栃木の魅力を肌で感じてもらいたいなと思っています。

栃木ディスティネーションキャンペーンHPはこちら
 

田中絢子さんの過去記事『「工芸と若者がつながる場所を求めて」―田中絢子

名前:田中絢子
職種:大学院生
出身:栃木県

漆という素材を使って、漆器やオブジェ、アクセサリーに至るまで幅広く作品を制作。工芸と若者がつながる場所を作るため研究中。
Facebookアカウントはこちら

【受付終了】マップで応募!地方創生大賞

マップで応募!地方創生大賞」はご存知ですか?

地域に眠る魅力が詰まった「街歩きマップ」のコンテストです!
法人個人問わず、誰でも応募できるそうですよ。
そしてなんと、入賞者さんには豪華賞金が!(私も今から作ろうかなあ…!)

是非、あなたが作った自慢の「街歩きマップ」を応募してみませんか??

ここからは、「マップで応募!地方創生大賞」の代表である髙田さんがお送りします。


 
 

NPO法人学生ネットワークWANの髙田です。

「マップで応募!地方創生大賞」は、「地域の魅力をより多くの人に知ってもらうきっかけを作りたい!」という思いで開催しています。

その地に足を運んだ人の目にしか触れることのなかった、
地域に眠る素敵なマップを集めることで、より多くの方に地域の魅力を届けることができます。

 

実を言うと、私は高校時代、「地図帳」大好き人間で、
地図にたくさんのことを書き込んで勉強していました。

地図には、その場所を訪れた人を助ける力だけではなく、
訪れなくとも「見た人をワクワクさせる力」があります。

大学生になった今も、世界中を回ることが私の夢で、「地図」を眺めては、
いつか絶対訪れてみたいなぁ、とワクワクしています。

 

さらに、コンテストの応募が開始し、続々とエントリーされるマップに出会い、
私は地図の持つもう1つの力を知りました。

街歩きマップは、「自分の住む地域であっても、知らないことがたくさんある
ということを気づかせてくれるのです。
街の歩き方は無限大で、出会うマップの数だけたくさんの魅力に出会えます。

 

だから私は、このコンテストで、3つのことを実現できると考えています。
1つ目は、地域の魅力を広めること。
2つ目は、地域の魅力を再発見すること。
3つ目は、マップを見た人をワクワクさせること。

このコンテストは、応募されたマップが一般の方の目にも触れるように、
インスタグラムのいいね数を競う地区予選、全国大会も開催予定です。
応募者だけでなく、いいねを押す「投票者」もワクワクできる、
そんなコンテストにできれば良いな、と思います。

「マップで応募!地方創生大賞」をよろしくお願いいたします。

 

マップで応募!地方創生大賞

■開催概要
公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/mapaward
応 募 期 間:2018年4月1日(日)〜4月30日(月)
応募資格・条件:国籍、年齢、性別、経験は問いませんが、以下の条件を守って作品を提出すること

イラストまたは写真+文章で地域の魅力が表現されていること
マップの中に観光スポットが含まれていること
日本国内いずれかの地域のマップであること
応募するマップの著作権が応募者にあること
※詳細は、上記公式サイトを参照ください。

応 募 方 法:対象となるマップを次のいずれかの形式で添付し、応募専用フォームより申し込みます。
[ファイル形式] PDFファイル、または、JPG、PNG等画像ファイル
発 表 方 法:2018年6月上旬に、本コンテスト公式HPと主催団体運営メディア「ふるさとメディアラボ」にて結果発表を行うとともに、
6月7日(木)(時間・会場等は後日公開します)に都内で表彰式を開催予定。

■「マップで応募!第2回地方創生大賞」公式HP
https://peraichi.com/landing_pages/view/mapaward

■ふるさとメディアラボ
http://www.hometown.or.jp/

副賞: ・最優秀賞 1作品 5万円 ・優秀賞1作品 3万円
・インスタ賞(仮称)1作品 3万円
※最優秀賞の副賞として多言語化支援(英語、中国語、韓国語、タイ語等)を予定
※副賞は追加変更の可能性があります。

主催:NPO法人学生ネットワークWAN(http://kg-wan.net/
共催:調整中
協賛:観光関連の事業者を予定
後援:観光庁、全国自治体、観光DMO、大学、NPOなどを予定

協力:ビジップ株式会社

応募方法:上記公式サイト内の応募フォームから応募
応募対象者:地方創生や観光振興などに力を入れている自治体や公的機関の方々、学生、地域おこし協力隊の方など。

名前:髙田理世
職種:大学二年生・NPO法人学生ネットワークWAN
出身:福岡県

【お花見特集】ご当地だんごと日本最北端の二大国指定天然記念物の桜

ふたりごと文庫編集長の浅野です。
例年より少し長めに桜が楽しめましたね~!

現在、各地の「お花見」を特集しています。

第四弾は、二回目の寄稿となる盛岡市の佐々木寛子さんです。
佐々木さんは、地域おこし協力隊兼、事業主さんなんです!
大好評だった前回の記事も是非、読んでみてください~!

ここからは、佐々木さんがお送りします!

 
 

毎年、北東北へ桜前線が到達するのは4月中旬~後半。
東京でお花見を見逃しても、約1か月後に東北でまた美しい桜に出会うことができます。
ゴールデンウィークにお花見を楽しむことができるのも、北東北の魅力の一つ。

岩手県盛岡市は、桜が国の天然記念物に指定されている日本最北端の地。
盛岡には、国の天然記念物である桜が2つあります。

 
 

1.日本にたった一つの石割桜

 
 

 
 

石割桜は、盛岡市中央通りの盛岡裁判所前にある、樹齢約350~400年の桜の木。
珍しいその姿から、「石割桜」の名前の由来に興味を持つ人が多くいます。

~石割桜の伝説~

昔、大きな落雷があって土台になっている岩が割れ、
その亀裂にエドヒガンザクラの種が入って立派な桜の木が育ったと言われています。
年々根が張って石を割り続け、今も尚その亀裂は広がり続けています。

毎年春には、このパワースポットを訪れたいという観光客で賑わい、
石割桜の圧巻の生命力の強さに魅了されています。

お土産に石割桜という銘菓がある程、盛岡を代表する観光地スポットの1つ。
新日本名木百選の桜(桜は6つ)にも選ばれました。

 

2.真っ白に咲き乱れる、龍谷寺のモリオカシダレ

 
 

 
 

モリオカシダレは、盛岡市名須川町の龍谷寺の中にある、樹齢約150年の桜の木。
シダレザクラの一種で、発見地の名前をとって「モリオカシダレ」と名付けられました。

形がソメイヨシノととても似ていますが、葉の裏面や子房・花柱がほぼ無毛で、
真っ白い花と枝が垂れていることがこの桜の特徴です。

石川啄木の父も愛したであろうとされる名木。
白のシダレサクラとお寺の描写は美しすぎる盛岡の春の風物詩です。

 

花よりだんご!? 盛岡でしか食べられないだんご3選

 
 

【一休だんご】
 

お祭りやお花見などの屋台でしかお目にかかれない、一休だんご。
揚げた餅に甘じょっぱいタレを絡めたカリカリのお団子です。
屋台ではいつも行列ができるほど人気があります!

びっくりするぐらい美味しくて、一度食べたらまた食べたくなってしまう一休だんご。
盛岡のご当地グルメの一つです。

 
 

【お茶餅】
 

お茶餅は岩手県の郷土料理。
平にしたやわらかいお餅に、クルミ醤油のタレを絡ませたお団子です。
盛岡のほとんどのお団子屋さんで買うことができます。
岩手県民なら一度は食べたことがあるメジャーなお団子です。

 
 

【しょうゆだんご】
 

通称「盛岡だんご」とも呼ばれています。
5つの団子串に生醤油を塗った、シンプルな元祖醤油団子の味。

みたらし団子のような甘じょっぱい味ではなく、甘くない醤油そのものの味です。
盛岡人にとっては、この甘くない団子がしょうゆ団子のスタンダード。
お花見でのお酒のお供にもぴったりです!

 
 

他にもまだある!インスタ映えお花見スポット

 
 

【盛岡城跡公園(岩手公園)】
 

日本の100名城や日本の歴史公園100選に選定されている、盛岡城。
石垣に囲まれたこの公園には、ソメイヨシノ・サトザクラ・エドヒガンザクラなど約200本の桜が咲き誇ります。
盛岡さくらまつり期間中は、ぼんぼりでライトアップされた幻想的な夜桜も楽しむことができます。

 
 

【高松の池】
 

日本のさくら名所100選に選ばれた、高松公園のサクラ。
高松公園の池を囲むように、オオヤマザクラ・シダレザクラ・ヤエザクラ・ソメイヨシノなどの約1260本の桜が咲きます。
遊歩道を散歩しながら花見ができるのも高松公園の魅力。

山頂に雪が残る岩手山と桜が池に反射した美しい写真を撮ることができます。
高松公園でも盛岡さくらまつり期間中、夜桜が楽しめます。

盛岡さくらまつり
2018年4月14日(土)~5月5日(土・祝) 開催予定
http://www.odette.or.jp/?p=1261
※桜の開花状況により期間を変更する場合があります

 
 
 

【小岩井農場の一本桜】
 

小岩井農場の大自然の中で根を張る一本桜。
盛岡駅からバスで約30分の所にある小岩井農場の春の人気スポットです。
ここでしか観ることのできない、桜と残雪の雄大な景色が広がっています。

 
 
 

盛岡の文化を感じる美味しいお花見を

 

 
 

盛岡のお花見スポットと盛岡だんご文化。
どちらも昔から盛岡で愛されてきたものです。

開花状況によりますが、ゴールデンウィーク頃までお花見を楽しむことができます。

関東でお花見を逃してしまった方、まだまだお花見したい方、
是非東北の地へ足を運んで一味違った春を感じてみてはいかがでしょうか。

 
 

【お花見特集】

都心から特急で2時間、見下ろす提灯と桜並木(鬼怒川温泉)』けだまとりこ
誰もが「一目惚れ」間違いなしの、青森県・弘前公園の桜』米山 竜一
糸島でお花見はいかかがでしょうか?』大久保 公貴
没入してこそ、春。』久保田 真司

 

佐々木寛子さんの過去記事『「人生を少しだけ自由に変えた、盛岡移住という選択」―佐々木寛子

名前:佐々木寛子(ササキヒロコ)
職種:盛岡市地域おこし協力隊兼個人事業主
出身:岩手県

グラフィックと映像のモノづくり屋。
29歳で仕事を辞めバックパッカーで女ひとり旅へ。この旅が、生きる為に本当に必要なことを教えてくれました。
現在、岩手県盛岡市の地域おこし協力隊としても活動中。
(FBページhttps://www.facebook.com/moriokachiikiokoshi/

七宝焼(尾張七宝)職人|田村七宝工芸

金属にクリスタルガラスの釉薬を焼き付けて作られる伝統工芸品、七宝焼。その発祥の地、愛知県七宝町で、1883年から続く窯元が「田村七宝工芸」である。五代目である田村有紀さんは、七宝町に約200軒あった窯元が、今ではわずか8軒まで減ってしまったことに危機感を持ち、伝統を受け継いでいくことを決めた。数々の賞を受賞する四代目の父、丈雅さんに日々技術を学びながら、ワークショップなども積極的に開催し、七宝焼の魅力を全国に発信している。

僕らの街の“色”ってなんだろう?-長野県池田町より-

「あなたの街の“色”はなんですか?」

全国3,232の市町村には、似ている部分がたくさんあります。

田舎に行けば山と田んぼが見えるとか、
市内に行けば飲み屋さんがたくさんあるとか、
郊外に行けばショッピングモールがあるとか。

でも、3,232の市町村には、違う部分もたくさんあります。

○○町の△△っていう店の□□さんって、言葉遣いは荒いけど優しい人だよねとか、
○○村の△△地区って、ちょっと排他的だよねとか、
○○市の△△通りって10年前は寂れていたけど最近、新しいお店が増えたよねとか。

信州池田活性化プロジェクト「Maple Tree」(以下、メイプルツリー)は、そんな地域の“違い”=“個性”に的を当てた地域団体です。

→団体HP:https://ikeda-mapletree.jimdo.com/
→団体Facebook:https://www.facebook.com/ikeda.mapletree/
→団体Twitter:https://twitter.com/Ikeda_mapletree


 
 

メイプルツリーという名前は、町のシンボルであるオオカエデの樹にちなんでいます。
このカエデは通称“七色オオカエデ”と呼ばれています。

このカエデのように、町には様々な色がある。そんな色をみんなに伝えたい!
という思いから、この名前を付けました。

 

活動しているのは、人口およそ10,000人の長野県池田町と周辺市町村。
北アルプスの麓に位置する池田町。


 
 

田園風景と180度北アルプスが見渡せる景観の美しさは全国屈指。
山が雪を被っている冬~春の景色は、壮大であると同時に
人間のちっぽけさを感じさせます。自然ってすごいなぁ…と。


 
 

上から見るとこんな感じ。
どこまでも続く、山と川と田んぼ。
どこにでもある普通の田舎町だよ、と言う方も地域にはたくさんいますが
池田町以外に住んでいる方なら分かりますよね?
この景色が“普通”じゃないことが。

→池田町の景色をもっと見たい!という方は以下の動画をご覧ください。

 
 
 

 
 

池田町は童謡「てるてる坊主」の作詞者の故郷です。
この写真は、2015年に地元の中学生がてるてる坊主の数で
ギネス記録を達成したときのもの。
約1万個のてるてる坊主が吊るされた景色は圧巻でした。

→てるてる坊主ギネス挑戦!が気になる方は、以下の動画をご覧ください。


 
 
 


 

 
 

池田町はハーブの里としても、ちょこっと有名です。
ラベンダーやカモミールが咲く季節になると、どこからともなくいい香りが漂ってきます。

 
 

さて、ここまで紹介してきたのは池田町の比較的“知られている”部分。

メイプルツリーは、そんな池田町の「魅力を再発見」する団体として
2015年3月に活動をスタートしました。

メンバーは池田町に“関係がある”大学生6人。
移住してきたメンバーもいれば、普段は池田町に住んでいないメンバーもいます。


 
 

活動の目的は、
・地域の人が“今”の地域を知るお手伝い
・移住者(新住民)と地元住民(旧住民)の間にある「見えない壁」を低くする
・行政や大手マスコミには取り上げられない“頑張っている人”を紹介する、こと。

 
 

ここまでは池田町の“強み”ばかりを紹介しましたが、
もちろん“弱点”もたくさんあります。

移住者が増えてきているからこそ浮かび上がってくる地域の保守的で排他的な雰囲気。
御多分に漏れず、少子高齢化や空き家の増加、商店街の衰退などなど。


 
 

これらのことは、最近の地域活性化の文脈では次のように言われることが多い気がします。

「地域の弱点も、見方を変えれば強みだ!」とか、
「今や過去は振り返らず、未来を考えよう!」とか。

でも、これってポジティブでいい感じがする反面、ちょっとマズいとも思うんです。

弱点も見方を変えれば強みっていうことは、
最初の角度から見ればやっぱり“弱点”ですよね…?
今や過去は振り返らず未来を見よう!て言うけど、
僕らが生きているのって“今 この瞬間”ですよね…?

ポジティブ・シンキングを否定するわけではありません。
それって、とても重要なことだと思います。

 

でも、地域づくりって“現実”“今”を直視したうえで、
未来を考えることが重要じゃないでしょうか?

逆に言えば、“現実”“今”を直視することを恐れて知らないふりしてきた結果が、
現在の地域の姿であるとも言えるかもしれません。
過去の上に今があるのと同じように、今の上に未来がある。

 

メイプルツリーは、地域の強みも弱みも含めて今の姿を地域の人に
“再確認”してもらえるような活動をしています。

だから、偏った考え方を押し付けたりはしません。
「地域活性化しようぜ!」と大声で言うこともありません。
「今、地域ってこんな状態ですよね? じゃあ、これからどうしていきましょうか?」
と問いかけてみる。ここまでです。


(定期的に、いろんな角度から地域を考えるイベントも企画したりしています)

 
 

今を知らないと、よりよい未来を描けません。
地域づくりは、一部の意識高い系がすることではなく、地域住民が一丸となってすることです。もちろん、行政に任せっきりにすることでもありません。

メイプルツリーの活動は、普段は忙しくて「地域のことなんか考えられない!興味ない!」という方に「ちょっと考えてみようかな~」と、止まった思考を再起動してもらうことが一番の目的です。

ということで、今回は最後に、いくつかある活動の中で軸となっているものを紹介します。

 
 

フリーペーパー「いけだいろ」

 
 

 
 

池田町と周辺市町村に設置しているフリーペーパー。

池田町には十人十色、いろんな「色」=「個性(originality)」があるんだ!ということを、みんなが知れるような媒体を目指して2015年6月から発行しています。

テーマは「人」
毎回、様々な分野で活躍する人にスポットを当てて、
その人の視点や思いを通して町の今の姿を映し出しています。

 
 

・発行部数 1700部
・ページ数 28P
・発行頻度 3か月に一度 (3,6,9,12月)
・設置個所 池田町と周辺市町村約50か所
・延べ取材時間180時間、述べ取材人数140人

→設置個所は以下から見れます。
https://ikeda-mapletree.jimdo.com/%E7%BD%AE%E3%81%8D%E5%A0%B4%E6%89%80/

→以下のURLからバックナンバーを読めます。

https://ikeda-mapletree.jimdo.com/%E8%AA%AD%E3%82%80/

 

これまでの記事の一部を紹介します。


 

自然&シュタイナー保育園の一日に密着したり、

 
 

 

真冬に山奥で蝶や蛾の卵を探したり、

 
 

商店街の若者のリアルに迫ったり。

 

他にも、紹介したい活動や共有したいことはたくさんありますが、
長くなってしまったので今日はここまでに笑

これからも、池田町や周辺市町村で行われている地域活性化プロジェクトやおもしろい活動、地域を社会学的に捉えてみる記事なんかを書いていく予定です。

メイプルツリー代表の伊藤は、社会学の視点から
日本の地方地域社会のコミュニティのリアルを捉えるということを行っています。
意外と、学術的視点から語られることが少ない地域づくりやコミュニティ。

ふたりごと文庫の中では異色かもしれませんが、
文庫に多様性をもたらせたらおもしろいかなぁ…なんて思ったりしています。

 

近いようで遠い春を待つ今日この頃。
フリーペーパーを読んでまったりするのもありかもしれませんね。

 
 

名前:伊藤将人
職種:長野大学環境ツーリズム学部4年
文部科学省トビタテ!留学JAPAN6期生
信州池田活性化プロジェクト「Maple Tree」代表
長野県池田町第6次総合計画審議員
出身:長野県池田町

地域社会を社会学の視点から研究中。長野県池田町と上田市を中心に地域づくり活動に関わる。目指すは実践と研究のハイブリッド“実践的研究者!”趣味は読書と本屋さん巡り。

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『九州未来フェスティバル2018』にふたりごと文庫編集長 浅野有希がゲストとして登壇しました

『九州未来フェスティバル2018』にふたりごと文庫編集長 浅野有希がゲストとして登壇

『九州未来フェスティバル2018』にふたりごと文庫編集長 浅野有希がゲストとして登壇

みんなの「”あの人”に知ってほしい!」をつなぐオンラインマガジン
『ふたりごと文庫』の現役大学生編集長 浅野有希が、
3月30日(金)に福岡県の福岡中央市民センターにて開催される
『九州未来フェスティバル2018』にパネルディスカッションのゲストとして登壇しました。

『九州未来フェスティバル2018』は
『九州の明るい文化と未来を”学生”が創る。』をビジョンとし、
500人の高校1年生~大学院2年生の学生たちが
『学生時代に頑張りたいこと』をテーマに、プレゼンコンテストを行う。

そのなかで今回、ふたりごと文庫編集長 浅野有希は、
イベントのゲストパネラーとして登壇。
地方の魅力発信に奔走する学生編集長として、
ふたりごと文庫編集長としての経験や体験談、
地方にまだまだ埋もれている魅力の発信について等をトークしました。

【イベント概要】
■日程:2018年 3月30日(金)
■時間:14:00~18:30(開場15:00)
■場所:福岡中央市民センター
■参加費:500円(事前予約制)
■公式HP:九州未来フェスティバル

お花見特集 ーあなたのお花見教えてくださいー

長い長い冬が終わって、いよいよ春ですね~!
桜も満開です。

今回は、日本各地に住む方々に「お花見」について教えてもらいました。
それぞれにいろんな楽しみ方があり、思い出がありました。面白い特集になっていますよ!

ちなみに私はみんなでワイワイやるお花見も好きだし、静かにただ眺めるお花見も好きです。
皆さんは、どんなお花見が好きですか?そして、どんな思い出がありますか?

 

都心から特急で2時間、見下ろす提灯と桜並木(鬼怒川温泉)

けだまとりこ
 

 

二回目の寄稿となる‟けだまとりこ”さん。
今回も、10年以上通っているという鬼怒川について書いてくださいました。
鬼怒川って、桜のイメージはあまりない気がしますが、穴場かもしれませんよ。
温泉×桜って、最高じゃないですか??

 

誰もが「一目惚れ」間違いなしの、青森県・弘前公園の桜

米山 竜一
 

 

青森県弘前市の地域おこし協力隊、米山竜一さん。
弘前の桜は、「圧巻」ですね。その一言に尽きます。
写真でこんなにも感動するのだから、本当にすごいんだなあと。まさに、‟次元が違い”ます!
この桜を見るためだけでも、行く価値がありそうですね。

 

糸島でお花見はいかかがでしょうか?

大久保 公貴
 

 

福岡県糸島で活動する「iTOP」さん。
iTOPさんとしては二度目の寄稿ですが、今回は大久保さんが記事を書いてくれました。
春は、共に過ごしてきた仲間と最後の時間でもあり、これから共に過ごす仲間との最初の時間でもある、特別な時間…
という考え方が美しいなあと思いました。
桜とは、そんな特別な時間に寄り添っている存在かもしれませんね。

 

没入してこそ、春。

久保田 真司
 

 

こちらも二度目の寄稿となる、久保田真司さん。
エッセイを書く山梨県のパン屋の息子さんです。久保田さんのエッセイはなんだか「引き込まれる」ものがあるんですよね。
彼の思い出に触れているようで、あったかい気持ちになるエッセイです。

 

ご当地だんごと日本最北端の二大国指定天然記念物の桜

佐々木 寛子

 

そして、こちらも二度目の寄稿となる、佐々木寛子さん。
盛岡市の地域おこし協力隊兼、事業主さんでもあります。
まさに、「花より団子」ですねえ!これはぜっっったいに美味しいお団子です。
石割桜といい、小岩井農場の一本桜といい、盛岡の桜はまた個性的で見応えありますね。

【お花見特集】没入してこそ、春。

ふたりごと文庫編集長の浅野です。
各地でのお花見がにぎわっていますね!あったかくて幸せです。

現在、各地の「お花見」を特集しています。

第四弾は、二回目の寄稿となる山梨県の大学生・久保田真司さんです。
久保田さんはnoteでエッセイを書いている、パン屋の息子さん!
前回の記事も是非、読んでみてください~!

ここからは、久保田さんがお送りします!

【お花見特集】没入してこそ、春。

 
 

この冬の激烈な寒さはもこもこフリースと一緒に、タンスの奥へと仕舞い込んだ。

「よういドン」で、同級生が就活を開始した三月上旬。
困ったもので、SNSで見かける友達は就活で疲弊したものが増え、
「まだ三月だよ?」とコメントしたくなる親指を必死になだめることもしばしば。

就活から縁遠い「パン屋の息子」である私は私で、
自走して価値を生み出さなきゃと、世間に煽られるように焦る日もある。

 

 
 

そんな日々を掻い潜るようにして、
四月から「新社会人」に生まれ変わる彼女と映画に行ったのは、三月半ばのことだ。

弾けるようなミュージカル映画を鑑賞し、
「out of 自分」的なエンターテイメントの中に、「自分」を探す映画だったね、
なんてキザにも程がある話をした。

 

パソコン、スマホの画面とはまるで違うスクリーンに引き込まれる瞬間は、
人生と言う特殊な時間においても、なお特殊な時間を体感できる。

時に、映画を評するにあたって、「引き込まれる」と言う場合があるが、
私が思う、映画を褒める最上級フレーズがコレにあたる。

映画において、最も重要なことは、感動ではなくて「没入感」であり、
没入感に付随したスリルと、感動があるから映画は良いのだ、と主張するのは、あくまでも私だ。

ミュージカル映画にハズレがないことは、多分ではあるけれど、「没入感」が関係している。

ダンスと音楽はヒトの遺伝子的な部分に染み付いてる最強のグローバリズムであって、
無意識のうちに私たちは、映画から感じるヒトの動き(ダンス)と音楽に没入しているのだ。

 

ミュージカル映画を見た翌週。
気温と気候が抜群ゆえ、気の早いお花見へ馴染みの公園へ出向いた。

映画同様に、お花見、ピクニックと言うものが、私は好きである。
去年のこの時期、いや、4月のあたまだったか、山梨の「ふるさと公園」でピクニックをした思い出がある。

昔の写真を見返すと、照れくささから、
私の頬もほのかに桜色になるのだが、それはさておきである。

去年のお花見と言えば、
横浜カップヌードルミュージアムで作ったオリジナルカップめんと、
お湯を持参してのお花見であった。

 

古墳広場を正面に、公園の端にあたるベンチに腰掛け、お湯を注ぎ、3分待つ。

今からオリジナルカップめんを口にするワクワク、隣に座る大切な人と、
春らしい景色の芝生広場を駆け回るちびっ子らは、言語化の余地すらない多幸感に満ち満ちていた。

「花より団子」なんて言うけれども、本当は多分、花も団子も大事な景色の一部なんだと思う。

鮮やかなピンクで色づく公園のベンチに腰掛け、カップめんをすする私たちもまた、
春の景色の一部であっただろう。

「あれ?没入してない?」

お花見が楽しい要因は、現実に内在する非日常性を感じるからだと勝手気ままに感じている。。

普段、適当に出向き散歩する程度の公園に腰を下ろし、ご飯を食べる、
というありふれた動作のかけ算は、
日常と非日常の垣根を緩やかに破壊し、自身すらも景色のなかへ溶け込ませてゆく。

春の景色に没入したなら、映画同様、後は感動するだけだ。

レジャーシートにお弁当を広げ、くつろぎ、芝生と体が馴染む頃、
身も心もお花見に没入した私は思うのだ、「あぁ、お花見って、いい。」と。

「そう、お花見って、映画なんですよね。」

自分らを含めた春の景色に入り浸り、普段なら何てこと無い食事をシートの上で、
どこかぎこちなく摂りつつも、隣には気の許せる大切な人がいて、
遠くには誰とも分からない人たちの春が満遍なく広がっている。

こと人生における、没入感。

「お花見においての入館料は、レジャーシートとちょっとしたお弁当だね。」

随筆を書きながら見返していた写真フォルダには、去年収めた春の景色が幾つかあって、
そういう、どこっかからそのまま春を持ってきたような思い出の断片に、「はよはよ。」と、再びのお花見を催促されている気さえする。

 

 
 

春の思い出は、特殊な「春」という景色に没入するがゆえに得られる自身の心の機微である。
皆が直面する就活も、いつかの春の思い出になることは、もう決まっているのだ。

「小忙しいこともまた春らしさだから、たまには歩く足を止めて、芝生に身を預けてみてもいいんじゃないかな。お花見にレディースデイとか無いけど。」
なんて、どうかな。

 

 

久保田真司さんの過去記事『「結び に、」―久保田真司

名前:久保田真司(くぼたまさし)
職種:学生
出身:山梨県

山梨で、パン屋の息子をしながら、エッセイを書いている子です。
記事を通して、なにか、良い縁になったら嬉しいかなぁて。
note:久保田真司

多くの地域と人と関わる幸せ

こんにちは!初めまして
私は関東学院大学 法学部 法学科 2年 前川隼亮
と申します。

私は現在、横浜市在住で大学を専攻しながら
今年度できたばかりの地域創生学科の科目を取ったり
先生の行政側のサポートをしながら地域と関わり、様々な勉強をしています!

時にはお隣横須賀市議会のサポート、時には東京の東大和市のサポートなど
横浜市以外で活動したりしています。その他にも学外で活動しています。

その一部を紹介するとともに私がどのようにして地域と関わっているのかを
お伝えできればと思います。

 
 

様々な出会いが地域にはある

 

普段旅行している人はあまり出会いなど考えたことはないと思います。
また、「出会い」と言っても異性との関わりだけではないことを理解しておいてください。

私の趣味は一人で旅することです!
一人だと他の人のことを考える心配もなく、自由気ままに行動すことができるところに魅力が!

普段は普段は必要なものをリュックに入れて、Nikonのカメラを片手に単焦点レンズを
フルに活用してあるがままの姿をそのままに写真を撮っています。

「いつもどこに行ってるの?」 と言われますが…

 


(福島県浪江町)

 

(東京都八王子市高尾町八王子城趾)

 
 

田舎

です…。

 

え?そんなところいくの?大丈夫?面白い?
とか、聞かれることがありますが…

めちゃめちゃ面白いんですよ!!!!

 
 

地域の人に出会い、地域を知る、地域に興味を持つことでまた行きたくなる、
そしていつかその土地に住みたくなる。
(被災地にもよく足を運び自分自身で理解することも頻繁にやっています。)

このAIDMAの法則のように地域に関わることが好きになっていったんです。
*AIDMAの法則(A=attention 認知 、I=interest 興味 、D=desire 欲求、M=memory 記憶、A=action 行動)

 

日本全国とのつながり

 
 

様々な 地域に関わることが最近では多くなってきたのですが、
その中でも今後活動を活発化させているのが

「岩手県 釜石市」 

 

(岩手県釜石市甲子町)
 
 

一体何があるの? と思うと思いますが、

東北大震災から今で7年経過しようとしていますが、被害にあった釜石の特産物を利用し
それを東京や都会の人に味わってもらおうという活動を行っております。
その他イベントを行いながら釜石をお伝えしています。

パーシモンズ…。という名前です。

 

私自身は関わって間もないのですが、これまでの活動として
釜石での甲子柿収穫体験ツアーや東京大学駒場祭での甘酒販売など行ってきました。

地域との関わりが希薄化してきた今人と人をつなぐことが次世代につながっていくると思います。

だからこそ!こうやって地方の活動を東京に拠点を置き
積極的に若い人に感じてもらえるように、
活動しています!

 

Facebookページもあるので是非ご覧いただければと思います!

PASONA東北創生 ⇨ (http://www.pasonagroup.co.jp/tohokusousei/

 
 
 

-地域ベンチャー留学-

様々な地域を旅したりすることが趣味と言いましたが、勉強もしに行っています。

そう!
私は今現在、長野県塩尻市にてインターン中です!!!!

 

(塩尻駅前)

 
 

私自身法律を学びながら、地域創生の勉強も行っているのですが、
なんとインターン先が!

「笠原工務店さん」という舗装屋さん!分野的には建設業です!

 

(笠原工務店さん)
 
 

法学部が理系の分野!?

変ですよね?謎ですよね!?

私は大学でも変な人間で、関東学院でも珍しい学生と周りの人から言われるくらい
様々な活動・趣味をしています、、、

様々な分野を客観的に見て、地域創生につながってくる、
違う分野のことも勉強してみたい、知りたいと思い
敢えて違う環境に身を置いてみようと思い選びました!

業務内容としては、大きく業界のイメージの改善、情報の発信です!
まず、建設業という存在はみなさんの身近でありながら知らないという人が多いと思います。
それをまず知ってもらえるように情報を発信していくということです!

 


(日常的な工事風景)

 
 

-建設業界と地域創生とは?-

この二つは一見、水と油のような関係性かもしれませんが実は建設業は関係性は大きいです!

「どこが?」

実は、皆さん知っているようで知らないことがあるのですが
普段歩く道路や学校、ビルや飲食店の建物はどうやってできているというところ!
雪国の人は除雪とかも!

 

建設業界の人たちがすべてを行っているのです!

知らない人が多いと思いますが、建設業界は縁の下の力持ちと言われるくらい目立ちません。

ですが、道路舗装・除雪などは地域貢献の一つです。
また、地域を支える建設業は人手不足が現在の課題でありますが、
雇用を生み出すことで担い手を増やし地方に住む人が多くなったりします。

 

つまり、建設業界は将来、地方の過疎化・人口減少の問題の解決をする
一つの起爆剤に成り得ると思っています!!

 
 

-見た目や先入観だけで判断してはいけない-

建設業界…聞いただけで、少し悪いイメージを持たれた方は中にはいるかと思います、、、。

きつい・汚い・危険(3K)
という言葉をご存知でしょうか?

かつて、このように言われ実際にそうであったのですが、、、
建設業界は、時代の流れ・技術の革新・就業者数の減少によって
見方もやり方も大きく変わってきました。

感動・貢献・期待 できる (新3K)
に名前が変わりました。

 

何事も見た目や先入観などに囚われず、実際に会ってみたり話してみたりすることで
わかることがたくさんあります。

私と同じ学生さんには多くの時間があります!
時間を有意義に使うためにも自分の興味のある分野に対して、調べたり、話を聞いたり
理解を深めることから始めなければ、入った後に後悔することなどがあるかもしれません!

 

私は、地域を理解する前に地域と直接関わる、貢献する人たちと触れ合い、
理解することから始めて見ました!!

 

最後に

 
 

都市部への人口の流失、地域の過疎化などによってそれぞれの地域で問題が生じています。

私は地方の人口の流失による地方地域の消滅・
都市、田舎におけるコミュニケーションの希薄化を問題視しています。

 

言っていませんでした(笑)が、私自身は石川県の能登地方、志賀町というところの出身です!

地域創生にきっかけを持ったのは、
高校3年生の時に能登が舞台となった朝ドラ「まれ」(2015年春)が地元の現状を映し出し、
育った地元を守ろうと思ったのです!

 

自分が育った保育園・小学校が児童数の減少によって閉園、閉校し中学・高校は統合していまい、

昔の姿はどこへやら??
と地元に帰るたびに見慣れた風景を見ながら、変わった地元に悲しみに暮れています……。

 

決してこのままで終わらせたくないので私は、使命を感じながら地域に関わり
活気あふれる日本・地方・能登にしたいと思っています!!

同じように頑張る人たちと一緒に盛り上げます!

 


(日常的な工事風景)
 
 

最後まで見ていただきましてありがとうございました!

是非興味の湧いた方は私(前川隼亮)の今後の活動、これまでの活動が
Instagram・Facebookなどでご覧いただくことができますので、もしよろしければ…。

Instagram ⇨ shun_1831
facebook  ⇨ 前川隼亮(まえかわ しゅんすけ)

名前:前川 隼亮(Maekawa shunsuke)
職種:大学3年生
出身:石川県羽咋郡志賀町出身・現在は神奈川県横浜市在住

地域での出会いが未来を変える
若い人の力が必要です。それを生かす地域にしていきます。

【お花見特集】糸島でお花見はいかかがでしょうか?

ふたりごと文庫編集長の浅野です。
いよいよ東京でも桜が開花したとのこと!
桜って一瞬で散っちゃうから、綺麗な桜をみるために
毎年、ちょっとだけ焦っちゃうんですよね、私だけでしょうか(笑)

現在、各地の「お花見」を特集しています。

第三弾は、福岡県糸島で活動する学生団体iTOPの大久保公貴さんです。

糸島をドライブして自然を感じる…想像しただけで最高ですね。
春の楽しみ方の一つとして、是非「糸島」を知っていただけると私も嬉しいです!
iTOPさんの過去記事もチェックしてください!

ここからは、大久保さんがお送りします!

 
 

はじめまして、大久保公貴と申します。
糸島大好きな大学生です。

最近、だんだんと暖かくなってきましたね。
春への入り口は目の前です。

読んで下さっている方は春と聞くと、何が頭に思い浮かびますか?

出会い、別れ、旅立ち、スタート…etc

こんなイメージが思い浮かんだ方は多いと思います。

共に過ごしてきた仲間との最後の時間
共に過ごす仲間との最初の時間

春の時間は1年の中でも特別な時間です。

この特別な時間を過ごす方法の1つとして「お花見」を紹介したいと思います。


 
 

糸島でお花見はいかがでしょうか?

 

大学生のお花見は飲んで騒いでという感じなのですが、
いかんせん、私はお酒が飲めません。

そこで、少人数から楽しめるお花見ドライブを紹介したいと思います。

お花見ドライブとはドライブの1つの目的として
お花見をし、他もいろいろ楽しんじゃおうってことです。
素敵な場所がたくさんある糸島にぴったりの楽しみ方です。

それではお花見ドライブにおすすめの場所を紹介します。

 

まず、1つめは
雷山千如寺 大悲王院」です。

ここは紅葉で有名な場所ですが桜もとっても綺麗です。


 
 

寺という厳かな雰囲気の中でみる桜は可愛さよりも美しさが際立ちます。


 
 

ゆったりとした時間の中で桜を眺めたいときには
とてもおすすめの場所です。

 

2つめの場所は
白糸の滝の道中で偶然みつけた場所です。

水の流れと舞い散る桜の景色がとても美しい場所です。


 

 

白糸の滝に向かい坂を上がっていると道沿いに発見しました。
車を停めるスペースも、座れる場所もあり桜を見ながらのちょっとした休憩には最適です。

白糸の滝で名物「くるみ味噌だれの焼き団子」
を買ってここで食べるのもいいですね。
甘辛のくるみ味噌と焼き目の香ばしい団子の組み合わせがたまらなく美味しいです。

以上の2か所が私のおすすめの場所です。

 
 

どちらも気軽に立ち寄れて桜の美しさが際立っている場所ですので、
春の糸島ドライブのときにはぜひご覧になってみてください。

桜が楽しめるのは1年のうちのわずかな期間です。

桜とともにめぐる糸島はいつもとはまた違った姿を見ることできます。

ぜひこの機会に糸島で花見はいかがでしょうか?

 

 

名前:大久保 公貴 (おおくぼ ともたか)
職種:福岡県
出身:大学生

糸島の味覚を食べ尽くしたい

『iTOP』

糸島の地域活性化に貢献できないかと考えた学生が集結。
時間と体力がある今のうちに自分たちの第2の故郷にでっかく恩返ししたい、そんなハートフルな気持ちで日々活動しています。
Twitter:@iTOP_info
Facebook:iTOP@糸島

ブログ:あいとっぷ

曲げわっぱ職人|りょうび庵

伝統にしばられず、自分らしい曲げわっぱをつくりたいと、50歳で小さな工房を立ち上げた曲げわっぱ職人 成田敏美さん。伝統的な小判弁当箱だけでなく、樹齢200年を超える美しい柾目の秋田杉を使い、ワインクーラーや酒器など、従来の曲げわっぱの固定概念を覆す商品を発表し続けている。「伝統」×「デザイン」。これからも、笑顔の優しい職人の挑戦は続いていく。

香川の大学生特集

四国にある香川大学には、各学生が「地域活性化とは何か」と問い続けながら
地域のためにとプロジェクトに取り組んでいます。

記事に関しての何度かのやり取りも、
3プロジェクトの担当者様全員すごく丁寧に対応してくださいました。
私も一人の同世代として応援していこうと思います!!

【香川の大学生特集】さかいで沙弥島プロジェクト


 

香川県坂出市にある沙弥島を活動拠点にして坂出市の魅力を発見し、県内外に発信。
主な活動内容は、瀬戸大橋記念館でのカフェの運営/土曜デーのお手伝い/地域イベントの企画運営。

 

【香川の大学生特集】直島地域活性化プロジェクト


 

瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」で、『和カフェぐぅ』の運営を中心に活性化に取り組む。その他にも、フェリーのガイドや、豆腐づくりワークショップ開催など多岐にわたる。

 

【香川の大学生特集】Bonsai Girls Project(盆栽ガールズプロジェクト)


 

全国的に有名な、香川県高松市の「高松盆栽」を若い人にもっと身近に感じ親しんでもらうために発足。女子だけのガールズプロジェクト。盆栽作家さんから知識を得て、ワークショップ開催により高松盆栽の認知向上に取り組む。

【お花見特集】誰もが「一目惚れ」間違いなしの、青森県・弘前公園の桜

ふたりごと文庫編集長の浅野です。
いよいよ春が来ますね!暖かいとそれだけで幸せな私ですが、
花粉症の方は相当辛そうですね……

現在、各地の「お花見」を特集しています。

第二弾は、青森県弘前市地域おこし協力隊の米山竜一さんです。

青森県弘前の桜はほんっとに綺麗!!
綺麗な写真が沢山載っているので、花粉症が辛い方も…
この記事で桜を楽しんでいただければ嬉しいです。

ここからは、米山さんがお送りします!

 
 

はじめまして、米山竜一と申します。
神奈川生まれで、ずっと神奈川から出たことがなかった私ですが、
ひょんなことからご縁をもらい、本州最北端の桜のメジャーどころ、弘前への移住へ至りました。

弘前への移住後は、写真を撮ってみたり、まちおこし活動に関わってみたり、
真冬の弘前公園の桜が満開に見えるようなライトアップのプロジェクトをやってみたりしています。

 

さて、弘前と言えば、何といっても弘前公園の桜。
私が初めて弘前の桜を目にしたのは2012年のことでしたが、
運よく満開のタイミングにあたり…

 

 

 

 

 
 

「次元が違う!!!!!」
そう思いました。

日本中の桜を見て回ってきており、お気に入りの名所もあるくらい、
桜が好きな私ですが…それでも、そう思いました。

2013年以降からは、弘前公園の桜の見ごろ時期である4月下旬が近づくと、
開花予想を毎日チェックし、予報が変わるたびに旅程を変更するほど、ハマりました。

弘前公園の桜は、他の方も大きな衝撃を受けるようです。
私がお話しした限りですが、他の観光客の方も「毎年来てます!」
というリピーターさんが、かなりの人数おられます。

また、はじめてご覧になられた方も、
「来年も必ず来ます!」とおっしゃられる方がとても多いです。
私も県外の知人を結構な人数案内していますが、全員リピートされています。

 

なぜ、それほどまでに弘前公園の桜は美しいのか。
その秘密は、「剪定せんてい」にあります。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉もありますが…
弘前では桜の枝を切ってしまうんです!

通称「弘前方式」とも言われる桜の剪定ですが、もちろん木を伐採してしまうのでなく、
弘前が全国生産量日本一で、同じバラ科でもあるりんごの剪定技術が応用された繊細な作業です。

「桜守」という弘前市の専門の部隊が、例年2~4月上旬にかけて、
花芽が少ない枝、病気気味な枝などを見極めて、丁寧に作業を進めていきます。
(なお、剪定された枝は例年2月ごろに無料配布されていて、水差しにすると弘前公園より一足早く桜の花が楽しめるんですよ。)

 
 
 

そんな弘前公園の桜ですが、私の中でもおすすめのスポットを7つ挙げさせていただきます。

1.とりあえず花びらに寄る!
弘前公園内ならどこでもできるのですが笑
肉厚で上品なピンク色をした花びら、濃厚な桜の香りを独り占め…

冒頭に書いた「次元が違う!!!!!」ということが理解できると思います。
完全に開き切る直前の花ですと、より分かりやすいと思います。

 

 
 

2. 西濠の夜桜
日が暮れた頃、西濠にある春陽橋に足を運ぶと…
思わず感嘆を上げてしまう光景が目の前に。

例年橋上が通勤ラッシュのごとく込み合う、誰もが認める絶景スポットです。
風のない日の方が、桜が水面に綺麗に写り込むため絶景度が増します。

 

 

 
 

3. 桜のハート
「桜守」さんが発見し、その後はできるだけハート形を維持されているという「桜のハート」。

場所が知れ渡るにつれ年々楽しまれる方が増えていますので、
その場に居合わせたみんなで譲り合ってくださいね。

 

 
 

4. 桜とお城と岩木山
2015年に行われた弘前城天守を移動させる曳家により、
弘前を代表する三者が揃う光景が手軽に見られるように。

この光景が見られるのは、弘前城天守が今の位置にいるあと3回の予定です。

 

 
 

5. 花筏
桜の花びらがお濠を埋め尽くし、ピンク色に染まる花筏。
今では見どころの1つとして名高いですが、数年前までは地元民が知る「当たり前の」光景でした。

それがSNSの投稿によって大拡散され一気に定番に、
という現代らしい認知の背景を持ちます。

 

 

 
 

6. 城門と桜
弘前公園にはいくつも城門がありますが、この城門と桜が醸し出す、
何とも言えない風情に足を止めてしまうのは私だけでしょうか?

 

 

 
 

7. 八重桜
もし、ソメイヨシノが散っていても、諦めるにはまだ早いです!
日本最古のソメイヨシノ付近にある八重桜は、
ソメイヨシノが散り終わる頃から見頃となりますが、
色もボリュームも思わず目を奪われてしまうこと間違いなしですよ。

 

 
 

番外:りんごの花
もし、八重桜も…でも、諦めるにはまだまだ早いです!
桜の花がすべて散る頃、入れ替わるように咲き出すのがりんごの花。

りんご公園が最もお手軽なスポットですが、
アップルロードをはじめとする郊外の農道に踏み出すと、一面のりんごの花畑に囲まれ、圧倒されてしまいます。

 

 

 
 
 

お花見というと「花より団子」な方も多いでしょう。
さくらまつり期間中の弘前公園は、所狭しと屋台が並んでおり、目移りしてしまうでしょう。
市民も仕事を終えて夜桜見物に繰り出す夕方以降は大混雑になりますので、
お時間には余裕を持ってお求めくださいね。

なお、残念ながら私は未経験ですが、生粋の地元の方には、
お花見の席には欠かせないという「トゲクリガニ」を食べて過ごす習慣があるみたいですよ。
美しい桜を見ながら美味しいカニを楽しむ、贅沢ですねぇ。
 

 
 

もし、少しでも人込みを避けてお楽しみになりたいなら、
弘前公園から徒歩10分ほどにある中心地、土手町まで足を運ぶ選択肢もありますよ。

弘前はお洒落なお店や、美味しい食べ物、飲み物が揃った飲み屋さんがいっぱいですから、
きっとご満足いただけます。

 

また、津軽人ならではの人情や温かさ、個性的な津軽弁に触れればきっと、
このまちの虜になってしまうと思います。

一度見てしまったら、きっと虜になってしまう美しさが自慢の弘前公園の桜。
みなさまのお越しを、心よりお待ちしています。

 

 

名前:米山 竜一 (よねやま りゅういち)
職種:何でもやります
出身:神奈川県相模原市

大好きな青森で、カメラマン、観光企画 、まちおこし 、物書きなどなどしながら暮らしてます。

「不便さを楽しむ」。岩手県葛巻町に牧場の商品開発をしに移住

こんにちは。
岩手県葛巻町(くずまきまち)の地域おこし協力隊をしている、佐々木妙子です。
ご縁あってふたりごと文庫様に寄稿させていただくことになりました。

今回はこのような内容をお伝えさせていただきます。
自己紹介
地域おこし協力隊になったきっかけ
協力隊としての活動内容
葛巻町の紹介・魅力

 

自己紹介

 
 

佐々木妙子。27歳。東京生まれの東京育ち。

職歴は様々ありますが、協力隊の前は
都内のマーケティング会社でライター業務と営業サポートを行うほか、
副業として食の街歩きイベントの企画・案内を行っていました。

また、ずっと実家暮らしだったので、岩手に来てから初めての一人暮らしをしています。
車の運転もほぼ初。ペーパーゴールドドライバーで、車がないと生活できない地に
2017年9月にやってきました。

 

地域おこし協力隊になったきっかけ

 

以前から田舎暮らしをしたいと考え、茨城県の協力隊をしている友人に勧められて
全国の地域おこし協力隊の募集を見ていました。
葛巻町を選んだ理由は、全国で唯一 “牧場製品の商品開発ができるから” です。

 

実は、ヨーグルトなどの乳製品が大好きで
全国の飲むヨーグルトの感想をSNSで発信しているほどの私。
(「発酵乳女子・たえこ」としてインスタのアカウントがあります)

加えて、高校生時代から商品開発がしたいと思っていたので、
“乳製品”の‟商品開発”ができる葛巻町の募集をみたときは「コレだ!!」と思いました。
また、偶然なことに募集を見つけた2日後に都内で説明会があったこともきっかけのひとつです。

最後に私を後押ししたのは、その説明会でお会いした役場の方々の熱量の大きさ、
現地訪問したときにお会いした方々の人のよさ、
訪問した日の夜にくずまき高原牧場の宿泊施設で見た満点の星空の美しさでした。

 

これらが決め手となって、縁もゆかりもないこの地ですが、
「この人たちとなら面白いことが出来るかもしれない。
何かあれば美しい空を見上げればいいんだ」と思い移住を決意しました。

 

 

今の活動内容

 

私の肩書は「牧場製品エバンジェリスト」。
“エバンジェリスト”とは、“伝道師”という意味で、商品の良さを人に伝えて広める意味があります。

募集をしていた活動内容はこの3点。
・「くずまき高原牧場」製品の認知度、町のイメージアップになるプロモーション活動
・「くずまき高原牧場」の魅力・ストーリーを生かした商品の開発、販売
・将来的な店舗出店を含む、まちなかでの「くずまき高原牧場」製品の販売に向けた検討、準備

進行中も含めて、これまで行った活動は、
・「くずまき高原牧場」製造工場の研修
・「くずまき高原牧場」直営店のプライスカードの一新
・「くずまき高原牧場」が出店するイベントの販売スタッフ
・「くずまき高原牧場」の宅配サービス利用客向けのサービス・チラシ制作
・葛巻町型DMOとして特産品「焼きチーズがんづき(仮称)」の開発

⇒くずまき高原牧場のHPはこちら
 

個人的な最終目標は、ふたつ。

ひとつめ。商品開発をすること。
くずまき高原牧場では要冷蔵の製品がメインなので、常温保存できる独自のお土産をつくることです。
加えて、岩手県各地域の常温保存できるお土産を集めてセット販売できるような活動も行いたいと思っています。

ふたつめ。地域の方に日ごろから愛される商品・牧場にすること。
正直なところ、牧場製品を日ごろから使っている町民は多くはありません。
理由は大手メーカーと比べると、全ててづくりの牧場製品は値段が高いからです。

しかし、美味しさはわかっているはず。
そのため、高くてもハレの日や贈り物に使いたくなる立ち位置になるように
商品の価値向上や、商品を買いに訪問してもらえるように、
今後努力していきたいと考えています。

 

未経験の仕事な上、まだ移住して半年になっていないので
目標達成までの道のりが遠いですが、少しずつでも目標が達成できるよう、
試行錯誤していきたいと思っています。

 

葛巻の紹介・魅力

 

・人が良い
・自然が豊かで美しい
・水が綺麗
・満点の星空(冬は夕方4時には星が見えます!)

 

葛巻町は、東京駅から東北新幹線で約3時間のところにある
「いわて沼宮内」駅から車で40分。
岩手県の中では北寄りの位置に存在する、峠を越えた山の間にある町です。

引っ越し当初、田舎暮らし未経験の私は、
分かっていたことですが本当にお店が全然なくて驚きました。
葛巻町には100円ショップも、ファーストフードやファミリーレストランも、
大手スーパーもありません。田舎でよく見る、田園風景もありません。

 

県内の田舎に住んでいる知人にも「予想以上だった」と言われるほど。笑
しかし、私は「不便が良い」と思っています。

東京ではすぐに何でも手に入りますが、ここはなかなか手に入らない。
だから自分で打開案を考えるし、人に協力を仰ぐこともできる。
何もないからこそ、自分のやりたいことを出来る自由な時間がある。

 

不便さを楽しみたくて田舎暮らしに憧れていた私にとっては、ピッタリの場所でした。
といっても、インターネット環境はかなり良い地域なのでご安心ください。

 

東京にはなくて葛巻にあるものは、自然。
これはどの地方にも言えることだと思いますが、自然がとても美しいので、
ここに来てよかったと思えます。

また、酪農地域のため牛舎がたくさんあり、その形も可愛いのでときめいています。

 

 

私は家と勤務場所である牧場の距離が遠く通勤に約1時間かかりますが、
お気に入りの風景があるのでそこまで苦ではありません。

着任当初の季節は秋。
赤や黄、緑の色彩豊かな山々を見ながらの運転はとても幸せな時間でした。
今の時期は、黒い木々に降り積もった白い雪と青い空のコントラストが美しく、
まるで絵から出てきた風景のようです。

これからやってくるのは春と夏。葛巻は冬が長く、雪が5月頃まで残っているそうなので、
あと少しで待ちに待った木々が一気に輝きだす季節が待っています。
都内ではこのような風景は見ることができないので、今から楽しみで仕方ありません!

 

 

車の免許がないと遊びに来るのはなかなか難しい場所ですが、
もし、ご興味があればぜひ遊びに来てください。

普通の田舎とは違う風景の田舎でお待ちしています。

名前:佐々木妙子
職種:地域おこし協力隊
出身:東京

田舎暮らしを楽しみます!
ブログ:田舎暮らしブログ

人と人とのつながりのきっかけに 岡山大学まちづくり研究会

みなさんこんにちは。
私は、まちけんに所属しております、錦織ななです。

「え?まちけんって何?」と思われる方がほとんどだと思いますので、説明したいと思います。
まちけんとは「岡山大学まちづくり研究会」の略で、岡山大学の公認サークルです。

岡山県の中でも瀬戸内市邑久町の 裳掛もかけ地区という地域を主な拠点に、
まちづくりの活動をしています。

 

裳掛もかけ地区は、瀬戸内海に面しており、海と山に囲まれたのどかな地域です。
また、何と言っても裳掛もかけ地区の人々はみなさんあたたかいです。
私はそんな裳掛もかけ地区が大好きです。

 

 

 
 

特産物としては、カキの養殖が盛んです。
瀬戸内海という穏やかな海が、養殖に適しているのです。

 

 
 

また、裳掛もかけ地区は朝日が美しいことでも有名です。
その美しさは平清盛の父、忠盛が和歌に詠んだほどです。
日本の朝日百選に選ばれており、今も昔も変わらず人々を魅了しています。

 

 
 

これぞ迫門(せと)の曙。
これは私たちまちけんが夏合宿で裳掛地区に泊まった時に撮影しました。

 

 
 
 

まちけんの活動内容

 
 

さて、ここまでで裳掛地区について少しは知っていただけたでしょうか。
では、そんな裳掛もかけ地区で私たちは何をしているのか?

まちづくりと言っても様々な形があります。
裳掛もかけ地区は今、全国各地で見られるように、
近年急速に若い世代の人数が少なくなりつつあります。

私たちが行っているのは、若いエネルギーで地域を盛り上げるようなまちづくりです。

 

そこで私たちは裳掛もかけ地区で行われるイベントにブースとして出展させていただいたり、
毎週開かれる小学生の放課後学習のお手伝いをさせていただいたりしています。

定期的に「まちけん通信」という新聞を発行し、裳掛地区の全世帯に配る活動もしています。
また、こちらから提案して新しいイベントを開くこともあります。

たくさんの活動をしていますが、
その根底にあるのは「人と人とのつながりのきっかけになりたい」という想いです。

大学生と小学生、小学生と地域のお年寄り、地域のお年寄りと地域の保護者世代……
このように人と人とのつながりが次第に広がっていくことが、
まちづくりの中でも重要なことであると私たちは信じています。

 

まちけんに入った理由

 
 

私がまちけんに入ったきっかけは、「まちづくり」という言葉が
とても魅力的に感じられたからです。

それまではほとんどまちづくりに関わったことはなかったので、
「まちづくり」とは何なのか、全くわからずに活動していました。

 
 

しかし、活動を通して裳掛もかけ地区の美しさ、伝統、人々のあたたかさに触れてきたことで、
今では「このまちを未来につなげたい」という明確な目的を持って
活動することができるようになっています。

私はこの活動を通してたくさんの人と出会いました。
共に活動するまちけんの仲間、裳掛もかけ地区の方々、別の場所でまちづくりをしている方々……

この記事を書かせていただいたのも、まちけんとしての活動の中で、
ふたりごと文庫の編集に携わる方々と出会うことができたからです。

そして、記事を読んでくださっているみなさんにも、
直接ではありませんが、出会うことができました。
これからもたくさんの出会いを大切にしながら活動していきたいと思っています。

最後になりましたが、みなさんもぜひ裳掛もかけ地区を訪れてみてください。
良いご縁がありますように。
 
 

名前:錦織なな
職種:大学生
出身:岡山県 和気町

ぜひ裳掛もかけに足を運んでみてくださいね。

まちけん(岡山大学まちづくり研究会)

岡山県裳掛もかけ地区を拠点に活動。
主な活動内容は、イベント出展や小学校の放課後学習のお手伝い、「まちけん通信」の発行など。「人と人とのつながりのきっかけになりたい」という想いのもと、若いエネルギーで地域を盛り上げる。
Facebookアカウント

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース!製硯師 青栁貴史さん初の個展『青栁派の硯展』開催

製硯師 青栁貴史

宝研堂 四代目 製硯師 青栁貴史さん

初の個展を兼ねた硯展『青栁派の硯展』が開催されました。

2月20日~ 3月5日の14日間にわたった今回の硯展では、

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース協力をしています。

期間中は、青栁貴史さんが仕立てた美しい数々の硯の実物展示や、

青栁貴史さんと、ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー小林良也の

2人によるトークショーも開催され、大盛況となりました。

【開催概要】
■期間:2018年 2月20日(火)~ 3月5日(日) 11時~19時(最終日は17時まで)
■会場:蔵前MIRROR(ミラー)シエロイリオ3F EAST ギャラリー
■『青栁派の硯展』イベント特設ページ: http://houkendo.co.jp/suzuriten/

【硯展の様子】

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース!製硯師 青栁貴史さん初の個展『青栁派の硯展』開催

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース!製硯師 青栁貴史さん初の個展『青栁派の硯展』開催2

【トークイベントの様子】

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース!製硯師 青栁貴史さん初の個展『青栁派の硯展』開催

ニッポン手仕事図鑑がプロデュース!製硯師 青栁貴史さん初の個展『青栁派の硯展』開催2

ニッポン手仕事図鑑オリジナル映像『製硯師|宝研堂』

【お花見特集】都心から特急で2時間、見下ろす提灯と桜並木(鬼怒川温泉)

ふたりごと文庫編集長の浅野です。
長い長い冬が終わって(?)いよいよ春が来ますね!!
私は暖かくなってきたってだけで毎日ルンルンですよ♪

今回から不定期ですが、各地の「お花見」を特集していきます。

第一弾は、2回目の寄稿となる“けだまとりこ”さんです。

今回も鬼怒川温泉について書いてくれました。
鬼怒川温泉って桜のイメージがあまりないですよね??
温泉を楽しむついでに、お花見できたら最高です。

ここからは、けだまとりこさんがお送りします!

 

 
 

鬼怒川温泉にお邪魔するようになって、かれこれ10年以上。
東京出身のけだまとりこと申します。

この地に、桜の名所があるを知ったのは去年の春、
鬼怒川温泉数少ない桜の名所でしょうか、駅から歩いて20分ほど。

都心から特急で2時間、簡単にこれちゃう温泉地のひとつ、鬼怒川温泉。


 
 

特急スペーシアでお邪魔しました。

東武線浅草駅発や、JR新宿駅発、週末には不定期でJR千葉駅始発などがあります。
10年以上前からJR線から東武線へ乗り入れしており、
便利な分、若干料金は高いですが、選択肢が増えた分、便利になりました。

 

毎回、旅行の予算によって、特急を使い分けてます。

東武鉄道の特急スペーシアは個室完備、
自動販売機や売店営業があります(売店営業は浅草発着のみですが)

車内でワイワイやりながら、車窓から見える、桜をぜひ探してほしい。
でも、車窓からの桜はそんなに期待しないでください。

鬼怒川温泉駅は昨年リニューアル

 
 

2017年の夏からSLが運行中(土日祝日のみ)残念ながら、
SL大樹の車窓から見える桜は無かったような……

おさるの山ロープウェイの横に「護国神社」


 
 

鬼怒川温泉観光名所のひとつ、鬼怒川温泉ロープウェイ。
その横に護国神社という小さな神社があり、ここの桜並木が隠れた桜の名所となってました。

10年以上鬼怒川温泉をぷらぷら歩いているのに、知らなかったわたしは本当に恥ずかしい。

 

去年の4月下旬にお邪魔して、見事に満開の桜並木がお出迎えしてくれました。

温泉地数少ない桜並木のひとつ


 
 

駅から徒歩20分、しかも上り坂なのでけっこういい運動に。去年はイベントも同時開催とあって、珍しく温泉地に若い女性がいっぱい来てました。

2017年桜まつりのようす


 
 

周りを見渡すと、地元の人が半分以上だったでしょうか。
この時間は各ホテルバイキングタイムがまもなくもあり、
観光客より毎年ここで夜桜を楽しむ人たちが多かったような。

わたしたちもこの後バイキングが待っていたので、長くはいられなかった、残念。


 
 

温泉神社から見下ろす桜並木と提灯、けっこう寒かった。


 
 

都心では味わえない風景、そして吹き下ろす寒さ。ぜひ体感してほしい。

見上げる桜もいいけど、見下ろす桜もいいもんだ。

 

2018年4月6日から15日まで「鬼怒川温泉夜桜まつり2018」開催あるそうなので是非、
鬼怒川温泉数少ない桜の名所、護国神社へ。

まったり温泉、そして夜桜、夕暮れ時めっちゃ良かった。今年もお邪魔したいな、けだまとりこでした。

 

 

けだまとりこさんの過去記事『実は乗りもの王国だった鬼怒川温泉

名前:けだまとりこ
職種:販売員
出身:東京都新宿区

鬼怒川温泉に頻繁にお邪魔するようになって11年。
食べることも好きですが、電車も好きです。電車と美味しいものをセットで紹介してます。

『けだまとりこの備忘録 ゆるっと全国あれこれブログ』

【香川の大学生特集】Bonsai Girls Project(盆栽ガールズプロジェクト)

ふたりごと文庫編集長の浅野です!

いつものように、地域で頑張る大学生をリサーチしていると
地域に密着した、活発なプロジェクトを次々と発見しました。
面白いなあ~と食い入るように見ていると、
どれも取り組んでいるのは「香川大学」の学生さんということが判明!!

ということで、今回から香川大学の3つのプロジェクトを特集します。

皆さん毎回すごく丁寧に対応してくれて……
それぞれがプロジェクトを通して「地域活性化とは何か」を模索しながら
真剣に取り組んでいることを本当に感じます。

 

第三回目は、
『Bonsai Girls Project』

盆栽×女子大生……意外な組み合わせに心惹かれませんか??
彼女たちは、有名な「高松盆栽」を若い人達に広める活動をしています。
私も盆栽やってみたいです!

では、ここからは『Bonsai Girls Project』のプロジェクトリーダーさんがお送りします。

 
 

自己紹介

 
 

現在、香川大学経済学部地域社会システム学科の2年生で、
2018年よりBonsai Girls Project(以下、BGP)のリーダーを務めております。


 

 
 
 

活動内容

 
 

私たちBGPは、全国的に有名な「高松盆栽」を
若い人にもっと身近に感じ親しんでもらうために発足された
女子だけのガールズプロジェクトです。


 
 

高松は全国で約8割のシェアを持つ有名な盆栽の生産地です。
特に高松市の鬼無・国分寺という地区は
盆栽の有名な生産地で、多くの盆栽園があります。

高松盆栽の歴史は古く、約200年前から始まったと言われています。
高松がこれほどまでに全国的に有名な生産地になったかというと、
主に3つの理由があげられます。

1つ目は、瀬戸内地域の温暖な気候で、
2つ目は、水はけのよい土壌があったからです。
そして、3つ目の理由として盆栽作りの技術が高松に伝授されたことです。

 

しかし、全国シェアの約8割を占める一方、高松盆栽の認知度はそれほど高くありません。
また、盆栽と聞くと、「男性・お年寄り・お金がかかる」
といったイメージをもたれがちです。

そこで、そういった一般的なイメージとは真逆の
「女性・若い大学生・お金をそんなに持っていない」といった私たち女子大学生が
盆栽を普及しようとプロジェクトが発足しました。

現在、高松盆栽の認知度向上と若い世代への普及活動を目的として活動しています。

 

具体的な活動内容としては、月に1回程度、
鬼無に住む盆栽作家さんから盆栽についての知識・盆栽の作り方を教わります。

そして、私たちは、盆栽作家さんから教わった知識をワークショップという形で
盆栽に興味を持っている初心者の方に伝えています。

 
 
 
 

今年度は、イベントに参加したり、
大学内の他プロジェクトとコラボという形でワークショップを開催しました。

また、今年度の新しい取り組みとして私達自身が
主催者となりイベントを開催しました。

コンセプトは、「女性による女性のための盆栽教室」です。
このイベントは、講師の方もお客様も女性限定にし、
10月から2月まで高松市の瓦町FLAG8階をお借りして開催しました。

 

盆栽に興味を持っているけど、始めるきっかけが見つからない
という方が大勢いるので、そのような方をターゲットにし、

なおかつ女性限定のイベントとすることでアットホームな雰囲気を作り、
女性にも盆栽を親しんでもらうことを意図して開催しました。

 


瓦町FRAGイベントの様子
 
 

イベントは大盛況で早くも次の開催を望む声も上がっています。
また、私たちは情報発信にも力を入れており、
毎月香川Komachiさんで連載をさせていただいております。

その他にも、TVや雑誌などで取りあげて頂く機会も多くなってきました。
SNSにも力を入れており、特にインスタグラムの影響力は強く、
フォロワーも現在6千人を超えています。
今後もよりSNSでの魅力発信に力を入れていきたいと思います。

 
 
 

地域活性化

 
 


 

 
 

このプロジェクトの活動を通して地域活性化とは何か、
を常に自問自答し続けています。

私たちは地域のためにやっていることでも、
本当に地域のためになっているのか、時々不安になります。

しかし、鬼無・国分寺の方々、
また私たちの活動を支援してくださっている行政や大学の方々には本当に感謝しています。

 

大学生だからできること、逆に大学生だからできないこともたくさんあると思います。
私たちの一方通行で活動するのではなく、私たちが地域の方々を盛り上げて
一緒に地域を見直し活動していくような存在になりたいと思います。

 
 

活動を始めたきっかけ

 
 

 

私がこのプロジェクトに入った理由は、
一言でいうと「面白そう」だったからです。

岡山県出身の私には盆栽そのものが珍しく、とても興味を引きました。
しかし、高松盆栽は香川県民の人でも知っている人は少なく、
とてももったいないように感じました。

 
 

プロジェクトに入ってから、「盆栽をしている」と言うと
周り人に驚かれ、興味を持ってもらえることが多くなりました。

私自身が盆栽の魅力を知り、その魅力を地域の人に伝えていきたいと思い
プロジェクトに加入しました。

 
 

活動への個人の想い

 
 

 
 

BGPの活動自体はもう5年が経ちました。
だんだんとプロジェクトの基盤もできてきて、安定して活動を続けられています。

その一方、活動のマンネリ化、組織での情報共有の難しさなど様々な課題があげられます。
リーダーとしては、これからプロジェクトをどのようにまとめていくのか、
活動の幅をどうやって増やしていくのか、リーダーとしてグループと共に成長しながら考えていきたいと思います。

個人としては、もっと高松盆栽の魅力に触れて、
地域の方々やメンバーと楽しく活動していきたいと思います。

 
 

【香川の大学生特集】
第一弾 「さかいで沙弥島プロジェクト
第二弾 「直島地域活性化プロジェクト

 
 
 
 
 

名前:シュトウサキ
職種:大学生
出身:岡山県

盆栽の認知度向上を目指して頑張ります!

Bonsai Girls Project

全国的に有名な、香川県高松市の「高松盆栽」を若い人にもっと身近に感じ親しんでもらうために発足。
女子だけのガールズプロジェクト。盆栽作家さんから知識を得て、ワークショップ開催により高松盆栽の認知向上に取り組む。
Facebook https://www.facebook.com/BonsaiGirls/

instagram https://www.instagram.com/bonsai.girls.project/

【香川の大学生特集】直島地域活性化プロジェクト

ふたりごと文庫編集長の浅野です!

いつものように、地域で頑張る大学生をリサーチしていると
地域に密着した、活発なプロジェクトを次々と発見しました。
面白いなあ~と食い入るように見ていると、
どれも取り組んでいるのは「香川大学」の学生さんということが判明!!

ということで、今回から香川大学の3つのプロジェクトを特集します。

皆さん毎回すごく丁寧に対応してくれて……
それぞれがプロジェクトを通して「地域活性化とは何か」を模索しながら
真剣に取り組んでいることを本当に感じます。

 

第二回目は、
『直島地域活性化プロジェクト』

インスタグラムでもよく目にするアートの島、
直島を拠点に活動しています。

では、ここからはプロジェクトリーダーの嶋田さんがお送りします。

 
 

自己紹介

 
 

香川大学教育学部 人間発達環境課程2回生 嶋田梨沙です。
現在、「直島地域活性化プロジェクト」のリーダーを務めさせていただいております。
メンバーからは“なしちゃん”って呼ばれています。 香川県出身です。

2010年度の瀬戸内国際芸術祭で直島を訪れた際、
直島のアートに魅せられました。(もともと美術が好きです。)
大学入学後、“そんなアートの島・直島で、カフェができるプロジェクトがあるなんて、素敵だ!”と思いプロジェクトに入りました。

 

活動内容

 
 

瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」を活性化するため、
カフェの経営を中心に、地域活性化に取り組んでいます。
草間彌生さんの「かぼちゃ」のオブジェを見たことある方も多いのではないでしょうか。

 
 
 

主な活動内容は、

「和cafeぐぅ」の経営


 
 

おかげさまで、和cafeぐぅは2006年8月5日オープンし、
今年で12年目を迎えることができました。

土日祝日、学生のみで運営しています。
先週までの営業の時点で53700人を超えるお客様をお迎えすることができました。
朝の仕込みからメニューの試作・提供まですべて学生が行なっています。

ちなみに「和cafeぐぅ」の「ぐぅ」には、
思いがけない出会いという意味で、偶然の「ぐぅ(偶)」
おもてなしという意味で、待遇の「ぐぅ(遇)」
お腹が「ぐぅ~」、環境に「ぐぅ!(Good)」なんて意味が込められています。

 
 
 
 
 

ここで、カフェで提供しているメニューを一部紹介します!

「直島☆のりのり丼」


 

こちらはカフェの人気ナンバーワンメニューです!
豆腐と豚肉を卵でとじた、他人丼です。
トッピングには、直島の特産品であるのりをふんだんに使用しています。

 
 

「なごみ和っふる」


 

黒蜜、あんこ、抹茶…和の要素をたっぷりと取り入れたデザートです。
デザートメニューに使用しているワッフルは、すべて学生が手作りで仕込んでいます。

 
 

「ジャックオカランタン~かぼちゃとおからのケーキ~」


 

去年のハロウィンの時期に提供した、期間限定メニューです。
豆腐づくりの際にできるおからを有効活用できないか、そんな試行錯誤の末に生まれたデザートです。

 
 

「あんもち雑煮」


 

ちょうど今の時期には香川県民の郷土料理である、あんもち雑煮の提供を行っています。
いりこと白味噌仕立ての味噌汁に、餡入りの丸餅が入っています。
こちらに使用している餅も、つくところから学生が手作りで仕込んでいます。
食べたことが無い方は、ぜひ和cafeぐぅへ!

 
 

船内ガイド

昨年の8月末から今年の1月末にかけて、
直島行きフェリーに乗っている観光客の方々を対象にした船内ガイドを実施しました。
(毎週土曜日、8時台と10時台のフェリーの2回にわたって行いました。)

出た質問と回答は1冊のノートにまとめ、メンバー全員で情報を共有できるようにしました。

今後は、出た質問を元に学生オリジナルのガイドブックを作成し、
和cafeぐぅの店内に置く予定です。

↑船内ガイドで観光客の方の質問に答えている様子

 
 

豆腐づくり

直島の特産品であるSOLASHIOを作る際にできる、“にがり”の有効活用を目的とした取り組みです。

ワークショップを開催するにあたり、
直島在住の料理専門店の方から豆腐づくりを教わったり、
SOLASHIOの製塩工場に赴き、実際に“にがり”ができる過程を見学したりしました。

 

これまでに2回開催したワークショップはとても好評で、
参加者の方々はできたての豆腐をおいしそうに食べていました。


 

↑和cafeぐぅの店内で豆腐づくりのワークショップをしている様子

 
 

その他直島で行われるイベントへの参加

例えば、毎年夏休みには地元住民団体「うぃ・らぶ・なおしま」の方々と協力し、
「直島自然探検隊」を開催しています。

 

当イベントでは、島内外の児童と保護者を対象に、磯遊びをしたり、
手作りの捕獲器で捕まえたウミホタルの観察をしたりします。


 

↑「直島自然探検隊」での磯遊びの様子(左)と、観察されたウミホタル(右)

 
 
 

活動を始めたきっかけ

 
 

10年ほど前から直島を訪れる観光客の方々が増加したと同時に、飲食店や休憩所が不足していました。
ちょうどその頃、香川大学経済学部 古川尚幸教授の当時のゼミ生の方々が
「アートと自然のある直島で人との出会いを創出したい」と考えていました。

このような2つの経緯が重なり、2005年に直島地域活性化プロジェクトが創設、
翌年2006年に和cafeぐぅがオープンしました。

 

私は香川大学に入学するまで、当プロジェクトの存在自体知らず、
またプロジェクトに入った動機も、“直島のアートに関心がある”という単純なものでした。

しかし、プロジェクトに入り様々な活動に参加することで、
島内外問わず様々な人たちとつながり、その温かさに触れることができました。

私自身、アート以外の直島の良さ(島民の方々の優しさ、自然が美しいところ等)に
気づくことができていることが、当プロジェクトに入って良かったことだと考えています。

 

今後は、これら当プロジェクトに入ったことにより気づいた直島の良さを、
より多くの人々に発信できればいいなと思っています。

 
 

【香川の大学生特集】
第一弾 「さかいで沙弥島プロジェクト
第三弾 「Bonsai Girls Project

 
 
 
 

名前:嶋田梨沙(しまだりさ)
出身:香川県
職種:大学生

アート・雑貨づくり・ペット(プードル)が好きです。
みなさんぜひ和cafeぐぅへ、ほっこりしに来てくださいね。

直島地域活性化プロジェクト

瀬戸内海に浮かぶアートの島「直島」で、『和カフェぐぅ』の運営を中心に活性化に取り組む。その他にも、フェリーのガイドや、豆腐づくりワークショップ開催など多岐にわたる。
Facebook  https://www.facebook.com/wacafegoo/

【香川の大学生特集】さかいで沙弥島プロジェクト

ふたりごと文庫編集長の浅野です!

いつものように、地域で頑張る大学生をリサーチしていると
地域に密着した、活発なプロジェクトを次々と発見しました。
面白いなあ~と食い入るように見ていると、
どれも取り組んでいるのは「香川大学」の学生さんということが判明!!

ということで、今回から香川大学の3つのプロジェクトを特集します。

皆さん毎回すごく丁寧に対応してくれて……
それぞれがプロジェクトを通して「地域活性化とは何か」を模索しながら
真剣に取り組んでいることを本当に感じます。

 

第一回目は、
『さかいで沙弥島プロジェクト』

美味しいうどん屋さんが多いことも有名な、(私も行きました!)
香川県坂出市を拠点に活動しています。

では、ここからはプロジェクトリーダーの森君がお送りします。

 
 

自己紹介

 
 

香川大学経済学部経営システム学科二回生 森圭市です。
「さかいで沙弥島プロジェクト」のリーダーを務めさせてもらっています。

沙弥島になつかしさを抱きながら活動しています。

リーダーという責任のある仕事を任されて大変ではありますが、
プロジェクトのみんなと坂出の魅力を発見し、
坂出の方々とのかかわりを楽しみながら頑張りたいと思っています。

 
 

活動内容

 
 

私たちのプロジェクトでは、香川県坂出市にある沙弥島を活動拠点にして
坂出市の魅力を発見し他県の方はもちろん、
坂出市民の方々にも発信していきたと思い活動しています。

香川県坂出市とは、香川県の北部、瀬戸内海に面する地域で、
四国と本州を結ぶ、瀬戸大橋の入り口があります。

坂出市はうどんも有名で、うどんの名店も数多くあります。

 

 
 
 

主な活動内容は、

①瀬戸大橋記念館でのカフェの運営

毎週土曜日、日曜日限定で、学生がドリンクやフードの提供を行っています。

坂出の特産品を使ったメニューを学生が考えながら運営しており、
先日1万人ものお客様をお迎えすることができました。

 

 

 
 
 

②土曜デーでのお手伝い

坂出商店街で毎月第四土曜日に行われている土曜デーは、
昔ながらの夏祭りのように、射的や輪投げなどで店が並んでおり、
毎月たくさんの子供が商店街にやってくるイベントです。

そのイベントのボランティアとして、坂出の方々と交流しています。

 

 

 
 

③地域イベントの企画、運営

過去のイベントですと、「流しうどん」や
地元の高校生に協力してもらって共同でイベントを実施したりしました。

<参加実績>
2014.8  第1回流しうどん
2015.5  坂出鹽祭り
2015.8 第2回流しうどん
2016.1  あんもち雑煮イベント
2016.5  坂出鹽祭り
2016.8  UNOICHI
2016.9  ポストカード作成
2017 民話の紙芝居の作成
2018.1 あんもち雑煮イベント
2018.4 瀬戸大橋30周年イベント(予定)

 

 

 
 

この三つを軸に、活動しています。

 

活動を始めたきっかけ

 
 
 

私たちのプロジェクトのきっかけとなったことは、
沙弥島に興味を持った先輩がカフェやイベントの運営を通して

お客様との触れ合いの中で沙弥島の良さや坂出の魅力を発見し伝えていく……
ということがきっかけでこのプロジェクトが発足されました。

私がこのプロジェクトに入ったきっかけは友達の紹介だったのですが、
活動をしていくうちに坂出の方々、特に商店街の方にとてもお世話になり、
「人の温かさ」を感じました。

 

瀬戸大橋記念館に訪れた方に記念館から見える景色を楽しんでもらい
坂出の魅力を知ってもらうのはもちろんのこと、

商店街を盛り上げようとしている坂出商店街の方々のお手伝いができ、
それを通じて坂出のかたと交流することが自分にとって一番楽しいです。

地域活性化とは何か、まだ答えは見つかっていないのですが
私は交流することを大切にして、自分たちにできることを見つけて実行していくことで
坂出にたくさんの方が訪れてくれるように なってほしいと思っています。

 
 

【香川の大学生特集】
第二弾 「直島地域活性化プロジェクト
第三弾 「Bonsai Girls Project

 
 
 
 

名前:森圭市
職種:さかいで沙弥島プロジェクト リーダー
出身:岡山県

地域の方々との関わりを通して地域活性化とは何かを
考えながら活動しています!運動、特に球技が大好きです。

さかいで沙弥島プロジェクト

香川県坂出市にある沙弥島を活動拠点にして坂出市の魅力を発見し、県内外に発信。主な活動内容は、1瀬戸大橋記念館でのカフェの運営2土曜デーのお手伝い3地域イベントの企画運営
Facebook  https://www.facebook.com/shamijima/

職人の町、富山県高岡

はじめまして。
滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科三年生のおーたあかりです。

簡単に言えば、びわ湖のほとりの大学で、生活に関わるデザインについて学んでいます。

 

私は生まれも育ちも滋賀、大学も滋賀、
生粋の滋賀県民です。

滋賀県と言えば琵琶湖。
……そう、琵琶湖しかありません!

強いて言うならひこにゃん、信楽焼のたぬき、鮒ずし……
琵琶湖以外で有名なものなんてそのくらい。

「滋賀県って関西弁なんだ〜」
と、大学に入った当初関東出身の子に言われたセリフは衝撃的でした。
(めちゃめちゃ関西弁やで!!!)
全国的な滋賀県の認知度なんてそのくらい。

まぁ何もないし。

 

と滋賀県を蔑んで言ってきましたが、本当はとってもいいところです。
一生暮らしたいのは断然滋賀です。

滋賀の人は自分たちでよく地元をばかにして言いますが、愛情の裏返しっていうアレです。
私の知っている限り、大体の人は滋賀のことが大好きですね。

 

 

▲大学の近くから撮った琵琶湖

そんなツンデレな私ですが、滋賀以外にもう一つ、大好きなところが出来ました。
その惚気をさせていただきます。

今回ふたりごと文庫さんに寄稿させていただくことになったのも、
そこでの偶然なご縁からでした。

 
 

富山県高岡市

 
 

高岡は加賀藩二代目藩主前田利長によって築かれた高岡城のお膝元、城下町として栄えた町です。
高岡銅器や高岡漆器などをはじめとした伝統産業が盛んで、今でもその職人の技術を受け継いだ、ものづくり職人の町。

今回紹介させていただくのは、この町で伝統の技を受け継ぐ職人さんの若手が集まる高岡伝統産業青年会、通称伝産。

 

 

▲高岡伝統産業青年会
謳い文句は「ガラは悪いが、腕は良い。」

初めての出会いは、伝産で主催されている『伝産の学校』でした。
学生にもっと高岡の伝統産業を知ってもらいたいという思いから、2017年の2月に全国の美大生を対象に行われた第一回目の取り組みで、
その際に参加したのがきっかけです。

 
 

その頃の私は、もうすぐ大学三年生で就職について具体的に考えなければならない時期になるにも関わらず、

夢ややりたいことが全く見つけられずに焦っていました。

まずは動いてみたら何か見つけられるのではないかという思いから、思い切って応募をすることにしました。

 

そんなこんなで始まった伝産の学校では、一日目はコースに分かれていくつかの工場を見学、
二日目には少人数に分かれて各工場で職場体験をさせていただきました。

▲体験先「佐野政製作所」

鋳物では金属を溶かし型に流し入れるところ、研磨するところ、着色するところなど。
漆器では貝殻で加飾していく螺鈿細工をしているところ、彫刻塗りの技術を活かしたテクスチャーの展開など。

職人さんから直接説明をしていただきながら、様々なお仕事を近くから見ることができました。

 
 


 

 

 

 

 

 
 

初めて見る高岡の職人さんの仕事、どれも新鮮でワクワクが止まりませんでした。

 

高岡の伝統産業は工程別に分業制のため、それぞれに得意分野・専門分野があります。
鋳造するところは鋳造!着色するところは着色だけ!という感じです。

そのため、他の職人さんとのつながりと協調も大切になります。
だからこそ違う職場の職人さんでもみなさん仲が良く、それだけではなく互いに尊敬されているのがよくわかります。
そんないつもの関係性があるからこそ、初めて会う私たちも巻き込まれて(もちろんいい意味で!笑)、
様々な職種の職人さんと気軽に話すことができました。

 

 
 

そして何より、高岡の職人さんたちは学生だからと甘く見るのではなく、ちゃんと一人一人と向き合ってくれます。
終わった後には遅くまでお酒を飲みながら熱く語り合ったり、ふざけて笑ったり。

職人さんはもちろん、ここで出会った人たちと今でも連絡を取り合っています。むしろこの1年で何回も会っています。笑
そんな友達ができたことも、伝統の技を身近に感じられたことも、高岡という町が知れたことも、そもそもは伝産の方々に出会えたことから始まりました。

 

だからいつも原点に戻ると思うことが
「伝産ありがとう」
本当にただただこれだけです。

 
 

思えば高岡にいる時はいつも、時間なんていくらあっても足りないくらい有意義な時間を過ごしています。
職人さんたちも「業務でやってますから。」って感じが全くしないんです!
だからとっても楽しい!!

「職人」と聞くと堅物で喋るのが苦手といったイメージをしやすいですよね?
本当はそんなことは全くなく、皆さん親切で気軽に話しやすい雰囲気の方ばかりです。

 
 
 
 

思い出話が多くなってしまいましたが、何が言いたいのかというと、
伝産の方々は素敵な方ばかりだということ、そして高岡という町の特徴がそのような雰囲気を作りあげているのだということ。

またすぐに帰って来たくなるそんな町。
誰もを自然に受け入れ、溶け込ませてくれるかのように心暖かいのです。

 

そして帰るときはいつも
「またこられ」
と富山の可愛い方言でお見送りしてくださいます。

またおいでねって意味です。その時いつも思います。絶対また来ます!帰って来ます!!って。

 
 
 

ということで、本当にまた行くことになりました。笑

9月の高岡クラフツーリズモというイベントにも参加し、そして今年の2月に開催された第2回目の伝産の学校にも参加してきました!!

 

▲体験先「瀬尾製作所」

 

 
 

このように伝産では様々なイベントなどを通して、たくさんの人にこの町の伝統産業を知ってもらう取り組みをされています。
学生に特化したものもあれば、年齢関係なく誰でも参加しやすいものもあり、
また東京などで展示や体験型のイベントも行われています。

 
 


 

▲錫の鋳物体験
 
 

私のように高岡の虜になってしまい、何度も行っている人もたくさんいます。(むしろ私は少ないくらいです…)
いい意味で中毒性のある町。ですね!

 
 

私もぜひ多くの人に高岡について知ってもらいたい。実際に触れてもらいたい。

その思いから今回、9月のクラフツーリズモでのふたりごと文庫さんの関係者の方とのご縁もあり、
ここに言葉で残させていただきました。
高岡での出会いに悪いものがあるはずがない!
伝産ありがとう。

 
 
 
 

と、私の長い惚気話を聞いてくださり、ありがとうございました。

すぐ帰って来たくなる、すぐ会いたくなるこの町は、
私にとって第二の故郷でもあり、遠距離恋愛の恋人のような存在かもしれません。
これからも大切にしていきたいです。

ぜひいいライバルになってください。笑

名前:太田明里
職種:大学生
出身:滋賀県守山市

さまざまなコトやモノ、そしてヒトに関わりながら、自分のテーマを模索中。

能登とお酒と農業と ―N-project

どうもどうも、はじめまして。
学生団体「N-project」に所属している齋藤真史と申します。

合縁奇縁ありまして、今回ふたりごと文庫様に貴重な機会をいただきました。
さて、最初に書いておきましょう。私がこの文章で紹介したいことは3つです。

〇N-projectとは
〇N-projectへ入ったきっかけ
〇N-projectで得たもの

さんざん悩んだ末、時系列にそってかくのがいちばんやりやすいだろう
という結論に落ちつきましたので、そんなかんじでいってみましょうか。

 
 

N-projectとの出会い

 

むかしむかしあるところに、さらに言えば長野県の小さな山村に
齋藤真史という少年がおりました。まあ、私ですね。

過疎の影しのびよる、というか完全に影の中のような場所で生まれ育ったからでしょうか。
私は地域の活性化に興味をもち、学術的にかつ専門的に学ぼうと
金沢にある大学に進みました。

しかし私は悩んでいました。
興味のある分野ができ大学に入れた。けど自分は、それを学んで将来どうしたいんだ?
どうにかしなくてはと思い足を運んだ学生団体の説明会で、
私はN-projectと出会いました。

 


 

N-projectは主に金沢周辺の学生が集まり、
「若者が、能登も農業も日本酒も盛り上げる」をコンセプトに活動している団体です。

能登の酒造さんや農家さんと協力し日本酒をつくっているというのが特徴的ですね。
ラベルデザインからお酒の種類・容量までほとんどを自分たちで決めます。
成人メンバーがお酒の味決めもやります。

ただの日本酒づくり体験をするのではなく、まさに自分たちの日本酒をつくるんです。
さらに原材料のお米をつくるため耕作放棄地を開墾して農業をしたり、
能登・農業・日本酒を広めるためさまざまな活動をしたりしています。

 

まだまだぶれっぶれな自分の将来像をみつけられるかもしれないと、
私はN-projectに入ることを決めました。

 


 
 

N-projectで変わった価値観

 

そんなこんなでN-projectメンバーとなり、あと数か月で1年がたとうとしています。
思えば日々は、ほんとうにいつのまにかすぎ去っていて、
将来なんてまだまだうすぼんやりとしています。

しかし、それでも、わたしはN-projectをとおしていろいろなものを得ました。
夏の能登での合宿やお祭りへの参加では、能登の魅力を身で感じました。

広がる海の美しさに圧倒され、酒蔵さんの取り組みを知り、
文化にこころ打たれ、輝く人々の笑顔に魅せられました。

先輩や同期、出会った人々の姿をみて、
あこがれや対抗心、そして自分には見えていなかった価値観や目標を知ることができました。


 

そして、それらいろいろなものにふれることで、ひとつ心境がくるっとひっくり返りました。
べつにまだ、すすむ道なんて定めなくてもいいんじゃない?といったかんじに。

 

この1年にもみたない間にいままで知らなかったこと、
目に入っていなかったものがたくさんみつかったんです。
将来を決めるには、私はまだ未熟に過ぎます。
もしかしたらただの開き直り、現実逃避なのかもしれません。

しかし、人間50年・・・といわれていた時代は遠い昔。
今や80歳まで生きるのも珍しくもなんともありません。まだまだ長い人生です。
今はもうすこし、進むことのできる道を増やしていってみてもおもしろいかもしれませんね。

 

N-projectの活動・成果

 

ここまで私のつたない文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
いやー、自分の書いたものを読んでもらうっていうのはなかなか恥ずかしいもんですね。
お口直しになるかはわかりませんが、最後にもうふたつほど紹介をさせてください。

 

まずはN-projectの活動について。

お酒づくり以外あまり紹介できなかったのでこちらで……
本文でもすこし触れていましたが、私たちは日本酒だけでなく農業にも力を入れています。
田植えや収穫、電気柵の設置などときには一般の人も招いて行います。

田植え中

 

そのほかにも大学祭やイベントでの出店、
能登のスゴイ人達を講師に招いた講演会の開催と、年中活動しています。
夏には能登のお祭りに参加したり、2泊3日で合宿をしたりと
身内でのイベントもありました。

 

能登半島の最先端「禄剛崎」にて。

 

能登の伝統的なお祭りのひとつ「あばれ祭り」。

 

そしてふたつめ。
私たちN-projectが毎年おとどけしている日本酒「Chikuha N」が、
今年も完成しました!

能登の農業法人ゆめうららさん、同じく能登の数馬酒造さんにご協力いただき、
能登産の酒米「五百万石」を丹精込めて醸した特別純米生原酒です。

 

はなやかな香りとやさしいお米の味を感じる
とても飲みやすいお酒に仕上がっています。
日本酒好きの方はもちろん、初心者の方でも
お楽しみいただけると自負しております。ぜひぜひ!

「Chikuha N」の720mL です!

 

それでは言いたいことも言い終わりましたのでこのあたりで。
ふたりごと文庫編集長の浅野様、
今回はこんなにすばらしい機会をくださり本当にありがとうございました!

「Chikuha N」好評発売中!!

 

 
ネットからのご購入はこちら
是非お買い求めください!

 

名前:齋藤真史
職種:大学生
出身:長野県松本市四賀地区

どうぞごひいきに……。

N-project
能登に恋した学生が、能登・農業・日本酒を盛り上げる。

石川県能登半島を舞台に活動。能登の酒蔵、お米農家と連携し「若者が能登も農業も日本酒も盛り上げる!!」をコンセプトに2014年3月に始動した。耕作放棄地の開墾をはじめ、完全無農薬の米づくりから酒造り、商品作りまでをコンテンツ化し、能登の新たな魅力を発信。
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“地球に生きる”ってこういうこと。島に移住して1年経って思うこと。

 

こんにちは。田中良洋です。

ぼくは今、鹿児島県の奄美大島に住んでいます。
出身地は兵庫県でしたが、2017年1月に島へ移住し、
今ちょうど1年が経ちました。

30歳のときに奄美大島への移住を決意したのですが、
ぼくがなぜ島への移住を決めたのか、
そして1年経って感じることをお話したいと思います。

 
 

 
 
 

やりたいことを仕事にしようと思っていた

 
 

生まれは兵庫県。大学卒業までずっと兵庫県に住んでいました。
就職を機に東京に引っ越し、ひとり暮らしを始めました。
就職先はITのベンチャー企業で1年目から終電帰りの日々が続きます。

ITに興味があったわけではなく、いずれは独立したいと考えていたので
独立志向の人が多い会社を選びました。
3年8ヶ月勤めたのち、独立を決意し会社を辞めました。

 

個人事業主として結婚式のイベントや映像編集を仕事とにしていましたが、
なかなか食べれるようにはならず、クレジットや水道代の支払いに追われる日々……
バイトをし、知り合いの人の助けを得ながらなんとか食いつないでいました。

 

やっと個人の収入だけでも生活ができるようになったころ、
家庭の都合で拠点を大阪に移しました。

新たな場所で気持ちも新たにスタートしようと思った時、
突然目の病気を患ったのです。

病名は「急性前部ぶどう膜炎」
眼科で有名な病院に行って血液検査を行いましたが原因は分からずじまい。

「ストレスじゃない?」と言われるだけでした。
幸い今は症状は治まり見えるようになりましたが、
当時は左眼がカーテンがかかったように視界が白く濁り、
目は腫れて頭痛が止まらず、スマホを見るのも辛い状態でした。
何もすることはできず、ご飯を食べては寝るだけの生活が続きました。

 
 

好きなことを仕事にしたいと思っていたのに、
いつのまにかこんなにも身体に負担がかかっていたんだ……

することがないベッドの上で改めて自分のことを見つめ直しました。

自分のやりたいことは何だろう。
仕事とは何か。
お金とは、社会とは。
自分にとっての幸せとは……

 
 

いつ身体が動かなくなるかも分からない、いつ死ぬかも分からない。
ぼくが今、やりたいことは何だろう。そこで出てきた答えが

「島に住みたい。」

でした。

 
 

2ヶ月島に住んでみて……

 
 

もともと将来は南の島でゲストハウスがしたいと思っていました。
離島も好きで、沖縄の慶良間諸島や石垣島周辺の離島はほぼ行ったことがありました。
中高時代の部活はワンダーフォーゲルで山登りをしていたので、自然のある環境が好きでした。
 

やりたいのは島に”行く”のではなく、島に”住む”こと。
ただ島に旅行に行くのではなく島で”生活”がしてみたいと思っていました。

そんな時に偶然、島おこしインターンシップ「島キャン」というプログラムを見つけました。
もともと大学生向けのプログラムでしたが社会人でも参加可能とあったので、
10歳くらい歳の違う子たちと一緒にインターンシップに参加しました。

 
 

 
 

訪れた島は鹿児島県の最南端の与論島。

島のイベントをお手伝いし、たくさんの島の人と知り合いになりました。
一緒にお酒を飲み、漁に行き、サトウキビ刈りをする中で島の人々の生活に触れ、
都会とは違って自然の中で生きる島の人たちのかっこ良さを知りました。

 
 

車の通りがなく、信号もないサトウキビに囲まれた道を自転車で走り、
虫の声と波の音しか聞こえず、見上げると満点の星空が広がっています。
思わず大声で歌ってしまいました。そして思ったのです。

「あぁ、自分の求めていた自由はこういうことだったんだ。」

都会にいると生活するだけでも精一杯です。
生きることが大変で、狭い場所にたくさんの人がいる。
まるで満員電車の中にいるようで、それでも自分の存在をアピールしたいから
必死で手を伸ばす。そんな息苦しさを感じていました。

 
 

この社会は人々が豊かに暮らすためにできたもののはずなのに、
みんな社会のシステムに疲弊して、いつの間にか生きることは大変で、
甘くなくて、辛く厳しいものになってしまっている。

本当は生きることは素晴らしく、世界はなにも束縛していなくて自由なものなのに。

 
 

島で生活する中でも大変なことはもちろんあります。
自然は時として人間の脅威となり、台風で一瞬にして家が吹き飛んでしまうことだってあります。
でも、島の人たちはそれを受け入れて、いかに自然と共に生きていくかを考えていました。

2ヶ月間島で生活してみて、それまで自分が思っていた当たり前は
当たり前ではないことに気づき、求めている幸せの形が分かったような気がしました。
 
 

 
 
 

ご縁があって奄美大島に移住しました

 
 

与論島から帰ってきて、新しい夢ができました。

「島に関わる仕事がしたい。」

数ある島の中でも奄美群島に関わりたいと思っていました。
与論島で生活している時、奄美群島の多様な文化や歴史に興味を持ったからです。
ぼくが島について知ったことをブログで発信していくことから始めていこうと思っていました。

 

すると、たまたま島キャンを運営している会社が奄美大島で予備校を始め、
人が足りていないので来て欲しいとお誘いがありました。もちろん即答。

「行きます!」

 

 
 

島に行くことを誰もが応援してくれるわけではありませんでした。
親とは夜遅くまで話して自分の思いを伝えましたし、
今までの自分を応援してくれた人からは「結局、お前は中途半端だ」と言われもしました。

言われたことは全てもっともなことでした。そう感じるのは分かる。
でも、結局決めるのは自分だし、大切なのはいかに自分が幸せに生きられるかだと
思っていたので島に行く気持ちは変わりませんでした。
 
 


 
 

そして2017年1月、奄美大島に移住しました。

 
 

島に1年間住んでみて思うこと

 
 

今、これを書いているのが2018年1月です。

ちょうど島に移住して1年が経ちました。
島の生活は、思っていたのと違うこともたくさんありました。

 

生活には特に困りません。ぼくが住んでいるのは
奄美大島の中でも都心の名瀬という町です。

コンビニもあればイオンもヤマダ電機もある。
Amazonも3、4日で届くので生活に困ることはありません。

ですが、家賃は安くなく、物価も輸送費があるので
特に安いわけでもないので生活コストはあまり変わりません。
目の前には港がありますが、思っていたほどの島の暮らしではないです。

 
 

とはいえ、ぼくはこれで良かったと思っています。
島に暮らしてみて分かったことは、小さい集落になればなるほど、
その集落の決まりやコミュニティ、文化があります。
知らずに集落に住んでいたら、島暮らしが嫌になっていたかもしれません。

まずは住みやすい都心に住んで、
徐々に島の人との関係性を築いたうえで
別の場所に引っ越すのもいいかな、と思っています。

 
 

 
 

そして、島は人手が足りていません。
よく、島や地方には仕事がないと言われます。
確かに都会のように、ひとつの仕事に就いて生活するだけの十分な給料をもらい、
将来も安定した仕事に就こうと思うと、なかなか仕事が決まりません。

でも、どこも人手が足りていません。
特に奄美大島は国立公園になり、LCCの直通便が出て観光客が増えています。
ホテルや飲食店はどこも人が欲しいと言っています。

 
 
 

つまり、仕事がないわけではないのです。

ぼくは今、予備校のスタッフをしながら個人事業主としても
ライティングやカメラ、映像制作の仕事も受けています。

人の繋がりからいろんなことをお願いされて、
この1年だけでいろんな仕事をさせてもらいました。

ドローン撮影、結婚式の映像制作、料理のカメラ撮影、家庭教師、
セミナーのスタッフ、結婚式の設営、観光メディアの記事制作、SEOライティング……

 

 
 

都会は狭い場所にたくさんの人がいて、まるで満員電車のようだと言いました。

島は広い場所に人が少ないので、一人当たりの範囲が広いです。
狭い分野のスペシャリストよりも、
広い範囲のことができるジェネラリストが求められているような気がします。
いろんなことをやりたがりなぼくにとって、島の環境は合っていたようです。

 
 

 

南の島は台風の被害があると言われます。
確かにぼくも大きな台風を2度経験しました。

東京や大阪に比べて勢力は強いし、台風の影響が出る期間も長いです。
台風が去った後でもコンビニの棚の食べ物がほとんどなくなっているのを見て、
島の台風はやっぱり違うと感じました。

 

島の人たちは台風の被害があってもたくましく生きています。
自然の影響は都会よりも受けますが、それを受け入れて生きていく知恵が島の人にはあります。
満潮と干潮、大潮の時期を把握し、自然や海と共に生きています。
 

 
 

島の人の生活を見ていると、「地球に生きるってこういうことなんだ。」と気付かされます。

時に自然の脅威にさらされながらも、自然を守り、
自然からの恩恵を受けながら生きていく。

本来の人間らしい生活があり、
これからの時代の最先端となる生き方があるように思います。

 
 

まだまだ島には新しい発見があります。
人間が地球の中で、自然の中で生きるとはどういうことなのか。
これから先、経済的な豊かさだけでなく、
地球全体が豊かになる生き方をするにはどうすればいいのか。
そんなことを考えながら、まだしばらくは島暮らしを満喫したいと思います。
 
 

 
 

もし、記事を読んで奄美大島に興味を持った人がいたらご連絡ください。
ご案内しますよ!

 
 

名前:田中良洋
職種:フリーランス
出身:兵庫県

30歳にして奄美大島に移住しました。離島に移住して感じたことをブログで発信しています。ご覧ください。
離島ぐらし(http://rito-life.com/

工芸と若者がつながる場所を求めて

自己紹介

 
 

はじめまして!
この度、ご縁あってふたりごと文庫に寄稿させていただくことになりました。
田中絢子と申します!

絢子と書いて「じゅんこ」と読みます。

 

まずは、軽く自己紹介をさせてください!
 

私は栃木県出身で、
現在は秋田県に住んでおり、秋田市にある美術大学の大学院に在籍しています。

大学院前は、山形県にある芸術大学の工芸コース漆芸専攻に在籍しており、
漆という素材を使った作品制作をしていました。

 

学部時代の作品がこちら…。


 

 
 

課題で、木地から漆器を制作したり、アクセサリーを
制作して学祭や東京などで販売をしたりしていました。

現在、在籍している大学にも漆をできる環境が整っているので、
今でもちょこちょこ作品を制作しています。

 
 

これが、最近の作品です。


 

こちらの作品は、昨年の10月に福島県会津若松市で開催された
「あいづまちなかアートプロジェクト2017」に
出品したものです。
 

漆といえば、お正月で使われるような重箱や器など
金粉が施してある華やかなイメージがありますが、
私が作る作品は、主に黒塗りのみのものが多いです。

漆についても、これからお話しさせていただきますので、
引き続き読んでもらえると嬉しいです!

 
 

取り組んでいること

 
 

自己紹介でも書きましたが、現在、私は美術大学の大学院に在籍しています。
そこで私は、学部時代から扱っている「漆」をベースに、
これからの工芸と若者がつながる場所の展開について研究を行っています。

 

そもそも「漆」という素材は、
ウルシノキと呼ばれる木から採取される樹液で、日本では生えている地域が少なく、
また、その樹液を採取する人も数人(しかも高齢)しかいないため、
すごく貴重な素材なのです。

そんな漆は、主に漆器という形で
生活の中で使われてきました。

しかし、今となっては一般家庭で、
漆器を購入することや使う機会は少なくなってきています。

 
 

私は、見る・使う頻度が減ったことから、
若者が工芸に関心を持つ機会も減っているのではないかと思いました。

そこで、”ハレとケ”をテーマに
若者にも手に取りやすく、季節に合わせた漆器を制作し、
実際にそれを使って体験する場所を作ることで
工芸と若者がつながるのではないかと考えました。

 

今は、若者にとって手に取りやすい漆器はどんな形や色か、また
その漆器が置いている場所とはどんな空間なのかなどを研究中です。

いずれは、私の出身地である栃木県と在住している秋田県のどこかで
そういった発表の場を設けたいと考えています。

 
 

きっかけ

 
 

まず、こういった研究に取り組んだきっかけを話す前に、
なぜ私が美術へと進んだことから話して行こうかと思います。

私は、高校生の時に地元の美術大学で
陶芸を学ぶ機会がありました。

これまで絵を描くことばかりしていたが、
自分の手で一からモノを作るという感覚の違う制作をした時に、
伝統に触れるということになんとも言えない感動をしました。

 

その感動から、工芸を学びたいと思い美術系の大学へ
進学することに決めました。

それから、大学で漆という素材に出会い、今に至ります。

 
 

しかし、工芸を学んでいく過程で展示を行うたびに、
工芸とは自分を含め、どんな存在なのか悩むようになりました。

私は芸術系の大学で、美術という大きな枠の中で工芸を選択し、
漆という素材を知っている…。
けれど、そうでない人にとっては、工芸は高価なものであるということや、
自分たちの生活とは無縁のものというイメージが前提にあるのではないかと考えました。
 

そんなことがきっかけで、
私と同じ年代の若者に工芸という存在とその存在があったからこそ、
今の生活があるということなどを発信していける人になりたいと思ったことが、
大学院へと進学し、研究している理由です。

 
 

「想い」

 
 

これまでのお話を聞いて、生活の中で工芸品を使ってほしいと
言っているように聞こえますが、
私は必ずしもそうであるべきではないと考えています。

今は手軽に安価な食器がどこでも買えます。
実際、私も家ではそれを使っています。

じゃあ、それで良いかというとそうではないと思います。

 

(ここからは、私個人の考えですが)
工芸というのは、昔から私たちの生活の中に存在していた
最も身近な実用品です。
それが時代とともに変化して、私たちは使いやすさや愛着よりも
便利で早くて、コンパクトな物を求めるようになりました。

そのため、物が壊れたらすぐに捨て、買い換えることができる時代となり、
その習慣が身についてしまっていると私は自分を含めて、そう感じます。

そんな時代だからこそ、生活の中に一つでも、
長年、愛着を持って共に寄り添える工芸品があったなら、
きっと工芸そのものや工芸品があるという生活に対する見方が
変わってくるのではないかと考えています。

 
 

まだまだ、言いたいことはありますが、
記事に収まりきらないのでこの辺にしておきます(笑)

私が取り組んでいることについて、
美術的な目線で話してしまった部分もあるかとは思いますが、
これをきっかけに、工芸について興味が湧いてきたのであれば
嬉しい限りです!

ぜひ、皆さんも自分たちの周りにある工芸品を探してみてくださいね!
きっと新しい発見ができると思います!

 
 

最後に、私が今、住んでいる地域で
年末にめちゃめちゃ雪が降った日の写真をお見せします。


 

秋田の冬はこんな感じで、いつも寒いですが
いろんな文化や美味しい食べ物がたくさんあるので、遊びに来てくださいね!

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

名前:田中絢子
職種:大学院生
出身:栃木県

漆という素材を使って、漆器やオブジェ、アクセサリーに至るまで幅広く作品を制作。工芸と若者がつながる場所を作るため研究中。
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精霊が宿るノスタルジーな青垣町

皆さん、初めまして!
「meimon」こと 大阪商業大学の足立芽生と申します。
よく小動物みたいだと言われるのでマスコットキャラクターだと思って
覚えていただけると嬉しいです。

今回、ふたりごと文庫さんに寄稿させていいただくことになりました。
私を見つけてくださった浅野さんには心から感謝いたします。

 
 

さて、私が何者かについても含め、出身地域についてお話します。

私は兵庫県の中部にある「丹波たんば市」、
その中でも北にある「青垣あおがき町」の出身です。

そして、大学に入学するまでの18年間をこの地域で暮らしました。
 


 
 

「丹波市」と聞くと「丹波黒豆」をイメージする方も多いと思いますが、
どちらかというと「丹波大納言小豆」の方が産地としては正しいです。
(ここは大切な事なので出身者として注意書きしておきます。)

このように有名なブランドがあるこの地域は山間部の農村地域です。

特に私の暮らしていた青垣町は
さらに山と山に囲まれた自然豊かな場所です。

 

◆ノスタルジーな田舎の風景

 
 

春は川沿いの桜で花見をしながら登下校。
川の風の精霊が花吹雪でご挨拶。

夏は田植えに、川遊びに、釣り。
畑のスイカをみんなで食べて、種飛ばし競争なんて。

秋は町中に咲く、金木犀の香りに恋の夢を思い浮かべて青春する。
町の木々は紅葉し、伝統的な秋祭りも盛んで活気が溢れる。

冬は「丹波の北海道」と言われるほど雪が積り、
近くの山の神社からソリで降りたり、大きな雪だるまや、
かまくらを作る子も。
制服で雪合戦をはじめる高校生までいたりして。

 
 

私はそんな地域を堪能しながら育ちました。
春夏秋冬の輝きや、「自然とは、生命とは、」を精一杯に表現してくれる。
この青垣町を私は愛おしく思っています。

しかし、地域の人口減少により、地域の姿が大きくかわりはじめ、
地域課題は無視できないものになってきました。

少子高齢化、地域間教育格差、小学校の統廃合、地域の衰退……

 

 
 

私はなんとかして「守りたい」と思うようになり、
まちづくりや町おこしをする地域貢献人材になることを
小学校六年生ごろに決意しました。

現在では、大学では公共経営学科というところで
まちづくりやNPOについて学びながら、
青垣町を研究対象としたまちづくりの研究も行っています。

 

◆民族的なことが根付く青垣

 
 

幼い頃から
「みんな都会に憧れるのに、あなたはどうして田舎の青垣がいいの?」
とよく聞かれることがあります。

前述したような理由があるからというのは
簡単に説明できますが、その他にも深い理由があります。

 
 

ちょっとおかしな話だと思って聞いてください。

小学生の頃、私が川辺でひとり遊んでいた時です。

 

 
 

耳元で風が過ぎ去る音と
同時に 名前を呼ばれ
「あなたは帰ってきて。」「それと助けて。」
という優しい、でもはっきりとした声を聞いたことがありました。

あたりには元から誰もいません。
こんなことが別の川でもありました。

 
 

歴史の深い町でたくさんの昔話も残っている地域なので
自然の中に住んでいる精霊の声なのではと思っています。

この神秘的な体験が昔話や歴史に触れるきっかけとなり、
言葉にできない神秘は数多くありました。


 
 

先祖が青垣を生きた証であり、
故郷を大切に思う願いや守る信念を感じました。
これが私は「青垣がいい」という理由です。

そこから地域の文化(心)も守っていかなくてはいけない
ということも教えてくれました。

 
 

◆地域に寄り添うまちづくりをデザイン

 
 

高校時代から地域の祭りの企画運営に関わってきましたが
まだ、胸を張って何かを成し遂げたというものはありません。

ですが、地元の人間だからできること、
地元住民だからできる発想をもとに
革新と保守を行き来しながら
まちづくりをしていきたいと考えています。

 

「創造することだけでなく、
 まちの文化や歴史、人に寄り添いながら、
 インパクトを与える形を追い求めデザインする。」

これが私のまちづくりのモットーです。

そして、何よりキーワードなのは
地域住民が主体となるまちづくりです。

簡単なことではありませんが
地域の方々が地域課題に立ち向かい、
ここに生きれてよかったと思えるように
私も一緒に立ち向かい続けます。

 
 

名前:足立芽生(meimon)
職種:大学生
出身:兵庫県丹波市

地元である青垣町の地域課題に挑むため、大学で公共経営を専攻する大学生。まちづくりの研究をしながら、地域と人に寄り添い、住民主体のまちづくりをするための「SOY–BASE」というビジネスプランを構想中。
ツイッター▷ @soymonnu

ブログ▷ おどりゃ文化帖

松島湾に浮かぶ浦戸諸島を、共生社会のモデルに。

はじめまして。耳が聴こえないパン職人の羽生裕二です。
宮城県塩竈しおがま市で、浦戸の花物語プロジェクトを運営しています。

“浦戸の花物語“は、東日本大震災の津波被害を受けた浦戸諸島の
島おこしを目指すプロジェクトです。

 

“生まれ育った境遇と身体の障害は人生を制限する理由にならないことを証明する”

 

この思いで活動していて、その過程で塩竈しおがま市の浦戸諸島という地域と出会いました。
浦戸諸島は、寒風沢島さぶさわじま野々島ののしま桂島かつらしま朴島ほおじまの有人島で形成された地域です。

浦戸諸島 / http://www.city.shiogama.miyagi.jp/urato/

 

日本三景の松島湾に浮かぶ浦戸諸島は、
東日本大震災の津波被害を受けた地域の一つ。

松島市の津波被害が少なかったのは、
松島湾の湾口部に位置する浦戸諸島が防波堤の役目を果たしたから
についてはあまり知られていません。

浦戸諸島に初めて訪れた際、衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

 

震災から七年も経つというのに復興が未だに進んでいない。

微力ながら、復興を加速させるきっかけを創りたい。
パン職人の私が出来る支援の形とは何か模索過程で、
浦戸諸島で活動している団体がたくさんあることを知りました。

 

各団体の共通点は、植物を生産していること。
椿、菜の花、オリーブ、ラベンダーなど。

パン職人として出来る支援は、これらの自然資源を活用した商品を開発。
島々の使われていない休耕地で商品の原料となるお花やハーブを生産し、
無添加のお菓子やパンを商品化することだと感じたのです。

 

それが、“浦戸の花物語”です。

このプロジェクトの目指す先は、浦戸諸島の自然資源である
お花やハーブを活用した商品を原料生産から販売まで
一貫した六次化の産業を新たに創ることで、
浦戸諸島の知名度向上と雇用創出を図ることにあります。

 

最初は私一人で立ち上げたプロジェクトでしたが、
今では県内外問わずに多くのご支援を賜れるようになりました。
クラウドファンディングで運営資金の一部を募ることが出来たのも、
一年かけて発信してきた積み重ねがあるからと感じています。

 

【プロジェクト成立】浦戸諸島のお花を活用したお菓子を開発し、島おこしをしたい!


 
 
 

全国からのご支援で、開発した浦戸の花物語シリーズ商品の発売を
加速させることが出来ました。今春、遂にスタートします。

【告知】4月より一般社団法人として法人化、「飲食業」「菓子製造業」の運営をスタート!
本塩釜駅徒歩二分のビル内にて飲食店が開業します。詳細は後日!

 

 
 
 
 

“社会的弱者の雇用を創出し、自立を援助したい”

 

私自身、耳が生まれつき聴こえないという先天性の障害があります。
しかし、耳が聴こえないこと以外は、健常者と変わりありません。

聴覚障害があっても工夫次第で出来ることは、限りなくある。
自らの人生を制限するのは障害ではなく、
「障害があるから」という思い込みこそが本質的な障害なのだと証明する
という信念で活動してきて、ここまで来ることが出来ました。

 

宮城県内の限定販売から、全国展開へ。
浦戸の花物語は、まだ始まったばかりのプロジェクトです。

2020年までに持続可能な事業に育て上げ、社会的弱者の雇用を創出する。
次なる目標に向け、邁進しています。

 

お花やハーブを活用した無添加のお菓子やパン。
私の調べでは、全国初の試みです。

この取り組みにご関心をお持ち頂けましたら、
浦戸の花物語のFacebookページやTwitterを
フォロー頂けますと嬉しいです。

Facebook / https://www.facebook.com/uratonohana/
Twitter / https://twitter.com/shiogama_ai

 

商品購入、情報拡散、技術協力、物資提供など、支援は様々な形があります。
それぞれ出来ることで無理なく関わってみませんか。

みなさまのご参加をお待ちしています。

浦戸の花物語プロジェクト発起人  羽生裕二

名前:羽生裕二
職種:パン職人
出身:愛媛県

日本三景の松島湾に浮かぶ浦戸諸島の美しい景観を後世に残します。

Facebook / Twitter

「結び に、」―久保田真司

私が、『ふたりごと文庫』に寄稿するのは、
なにも、地域活性的なイケてる志があってのことではない。

編集長浅野さんからのオファーをいただいて、寄稿させてもらっている。
どうにも、「ただただ気になって、勢いでオファー云々」らしいのだ。
これは、あれだ、浅野さんの、一目惚れだろう。

「んー、いやいや。」

さて、「私」とは、誰なのか問題。

なので、自己紹介。

「こんにちわぁ~、星野げ…」

はじめまして、久保田 真司(くぼたまさし)です。

生まれも育ちも、そして今も、山梨にいます。
これを書いている時の私は、20歳の大学3年生でして、
かの有名なwebメディア、『note』にて、エッセイを書いています。

私の将来は、家業のパン屋さんを大事にすること、
これからも繋げていくことなのです。


 
 

さてさて、
『土着系男子』をご存知だろうか。

「隠居系男子なら…」って声が、どこからとも無く聞こえるが、
私が勝手に名乗っているだけだから、知らなくて、問題ない。

生まれ育てられた地に根付くこと。

狭くて、暖かくて、ぬるくて、
おじいちゃん、おばあちゃんしかいない様な街で、
時代に淘汰されながら、
「生きたいように生きていく」覚悟がある、

そういう子が、『土着系男子』なのだ。
つまり、私が、そういう子なのだ。

 

ここで、一つ言っておきたい事がある。

編集長浅野さんからオファーをいただいた際に、
「こんな感じのことをかいてみては?」的なメッセージを受信したのだが、
何故か、今、その部分だけ、閲覧できない。

いやいや、いやいやいやいやいや、
「ネットにおける、メッセージって、そーゆーんじゃないじゃん。」

「見たい時に、見れないなら、遠距離恋愛と同じじゃん。」

ぼやぼやしながら、「こんなんでいいのか?」と、
不安を抱えて、今、書いています。

 

今日、こんな風な私のイントロダクションを読んで、
爆発的にやる気になったり、
ヤラセか?ってくらい、泣くことも、無くて、
もちろん、役立つ情報なんか、一つも無いとは、思うのです。

しかし、「多分、僕は、あなたの何か。」であるはずなのです。

人は、
人と人との、目には見えない関係性の中で生きています。

人と人がいるから、関係性が生じるのではなく、
関係性を感じ取るから、各人がいられるのです。

「多分だけど、僕は、あなたの何かで、あなたも、僕の何か。」

これが、綺麗ごとかも分からないけれど、
なにか、そう言っていられたら、素敵なことの様に、私は、思うのです。

そして、ローカルで生きるということもおなじなのだ。

モノコトヒト

それらの結び目に、人がいる。

 

これは、「我思う、故に我あり」的な、ことが言いたいのだ。
どこかわからない土地で、一人きりになったとき、
自分のことを、自分であると、認識できるだろうか。

まあ、できるできないは、ともかく、
誰かがいたり、なにかがあって、自分がいて、「お隣の誰々が、云々」って話を、
また別の、「誰かと話せることは、当たり前だけれども、
今、この時代においても、不変の豊かさではないかと思うのだ。」

ここまで書いて、オチが、決まらないから、
編集長浅野さんに相談しようかな。

いやー、そうは言っても、「ひとりごと」じゃなくて、『ふたりごと』だからね。

モノコトヒトの関係性、
その入り口になれたら、いいなぁ。


 
 

「山梨の話、した方がよかったのかなぁ。」

 
 

名前:久保田真司(くぼたまさし)
職種:学生
出身:山梨県

山梨で、パン屋の息子をしながら、エッセイを書いている子です。
記事を通して、なにか、良い縁になったら嬉しいかなぁて。
note:久保田真司

一人ひとりのpieceが繋がるpeacefulな地域-千葉県いすみ市

【移住&転職2年目】いすみ市役所 移住・創業支援室“みか”です。
広告代理店(人材領域)で10年働いた後、昨年いすみ市に移住(Jターン)
&市役所に社会人経験“地域づくり”枠で転職。
 

 
 

いすみ市へ移住した理由

 


 

以前の仕事も大好きでしたが、10年間勤めて自分の中でひと段落したのと、
今後のことを考えた時に、都会でのせわしない生活に疑問を持ち始め

「見えない遠い未来よりも今日、明日のことを大切にしていきたい」
考えるようになりました。
 

“何歳になってもライフステージが変わってもワクワクしたい”
“「自分を表現すること」「自分の存在する意味」を大切にしたい”
私が悩みに悩んでたどりついたのが地方への移住という選択です。

 

いすみ市への移住の決め手となったのは……

■魅力的で自主性のある“人”
⇒引力のある自分らしい生き方をしている人がいすみを選んでいた
⇒危機感を持ちながらも自分の地域や暮らしを誇らしく語れる人が集まっていた

■地方創生、新しい“動き”と“スピード”
⇒地域として変わる意志を強く感じた
⇒自由なアイディアから生まれる斬新なアイディアと事業化までのスピード感

昔から「人を動かす原動力となりたい」そう考えていた私にとって、
いすみ市はまさにこれから大きく変わる面白さと可能性を感じた地域でした。

 

私の好きな都会に近い田舎「いすみ市」

 

青い海と広い空が広がるエリア、田園風景の望めるエリアと、
様々なライフスタイルが実現できる「都内から手の届く田舎」いすみ市。

車で東京・羽田から約60分、電車で(特急利用)東京駅から約70分、
千葉県の南東部で、太平洋に面した九十九里浜の最南端にある地域です。

田んぼにはコウノトリやコハクチョウが舞い降り、砂浜にはウミガメが産卵に訪れ、
沖合では黒潮と親潮がぶつかりあう良好な漁場がある自然豊かな場所です。
夏にはホタルが夜空に舞い、冬には満天の星空に癒されます。


 

 
 

都会に住んでいる時は「せっかくの週末はどこかに行って楽しまなきゃ!」
「どこに行くか早く決めて予定たてなきゃ!」

そんな気持ちでなぜか毎週焦っていました。
いすみ市に引っ越してからはそんな焦りがなくなりました。

「お天気がいいから散歩でも行こうかな。」「地域のイベントに行こうかな。」
家を1歩出ると自然が広がっており、週末は何かしら地域のイベントがある。

以前無意識のうちに求めていた“地域とのつながり”“人との繋がり”が
求めなくても自然とできるようになりました。

 
 

*太東崎灯台からの景色*
この景色・空気に魅了されて移住されてくる方も多いです。

広い青い海と空。心地良い風が吹き抜けます。

*田園風景*
一面きれいな緑色から黄金色にだんだん変わっていきます。

*海水浴場*
一年を通してマリンスポーツも楽しめます。

*毎週日曜日開催 大原漁港「港の朝市」*
いすみの旬の鮮魚、干物、海産物加工品、直産野菜が並びます。

*勇壮豪快!砕ける荒波 勇む若衆!大原はだか祭り*
毎年9月に開催。地元の力が集結する日。みんなお祭り大好きです。

 
 

何歳になっても続けたい、私の今の仕事

 

私は今、水産商工課 移住・創業支援室に所属しています。

移住・創業に関することは幅広く、生活に関することはなんでも当てはまります。
地方創生担当課でもあるので、まちおこしに関する色々な事業を展開しています。

私の原動力となるのは、いすみ市の“人”

みんなの力や知恵、気持ちが集結する“まちづくりの活動”。
「ライフワーク」という言葉がぴったり当てはまります。

参考:ライフワークとは(「Wikipedia」より引用)

作家の本田健は「ライフワークとは、自分のなかになる
「幸せの源泉」から湧き出る情熱を使って自分らしさを表現し、
まわりと分かち合う生き方」と定義している。

……「幸せの源泉」とは、そこにつながるだけで、本人が幸せに
なるようなこと。その人らしい本質で、静かなワクワクを感じ、
つきることのない情熱がある場所。

作家の外山滋比古は「ライフワークとは、それまでバラバラに
なっていた断片につながりを与えて、ある有機的統一にもたらして
ゆくひとつの奇跡、個人の奇跡を行うことにほかならない」
と定義している。

……その人にしかできない、一生をかけてする仕事や事業、
それがライフワークである。

 
 

何ができるか、何をするべきか考えて新しいことを生みだす。
みんなで一緒に自分達の明日をつくっていく。

大変ですがやりがいもあり、一緒に乗り越えた時、仲間ができます。
いすみ市にはそんな風土が自然とできあがってきています。

「いすみって楽しいよね!」「いすみすごいんです!」と
いすみ市の魅力やオススメポイントを言える人がすごく増えてきました。

もしいすみ市へ来る機会があったら、観光で市内をまわるのも
楽しいけれど、是非いすみ市の人との交流をオススメしたいです!

名前:みか
職種:いすみ市役所 水産商工課 移住・創業支援室
出身:千葉県 御宿町

いすみの魅力を発信中!
 
いすみ暮らし情報サイト
FBいすみ暮らし

せんべい職人|松葉屋

かつて「江戸の米蔵」と呼ばれていた埼玉県越谷市。その土地で江戸時代、米農家が余った米をつぶして焼き、「焼米」というおやつにして食べていたのが、越谷せんべいのルーツと言われている。江戸時代末期に創業した「松葉屋」は、今も創業時と変わらず、添加物を一切使わずに米だけでつくられた生地を天日干しした後、1枚1枚丁寧に備長炭で焼き上げていく手仕事にこだわる。子どもでも味の違いがすぐにわかると言われる醤油の香ばしい風味と食感は、今も昔も越谷で愛され続けている。

地方から「ジブンらしく働く」価値観を広げたい。

ご縁を繋いで価値を創る。
地方から「ジブンらしく働く」を発信する。
パラレルワーカー 佐藤 彰悟

自己紹介

 

 

みなさま、はじめまして。佐藤彰悟と申します。
このたび、縁あってふたりごと文庫さんへ寄稿させて頂くことになりました。
貴重な機会を頂いた編集長の浅野さん。本当にありがとうございます。

僕は、地方こそ自分らしく働くことが叶うステージである、と考えています。
北海道から僕の活動を通じて、そんな想いをお話しさせて頂きます。

まずは簡単な自己紹介を。
北海道札幌市出身、ずっとこの街に住み続けています。
仕事柄、東京や他の都市に出張することも多いのですが、
居を移そうと考えた事は一度もありません。その理由は最後のほうで。


 

No music, No Life.

音楽は生きることと切り離せないくらい大好きです。
学生時代からロックにのめりこみ、ちょっとだけ歌っていたことも。
現在も20年連続で毎年野外フェスに参戦。
ここ10年くらいはサカナクションを中心に、邦楽ロックメインで聴いています。

 

仕事は現在、北海道のブライダル企業「グローヴエンターテイメント」の人事・広報。
これまでに2度の転職を経験しています。
地元大手のアミューズメント系企業~ITベンチャーを経て現職へ。
3社とも異業種。広告宣伝・PR・マーケティング・人事がメインキャリアです。

グローヴとの出会いは、たまたま結婚式を挙げた会場だったこと。
つまり、お客さん、新郎新婦だったんです。
結婚式後、グローヴのビジョンに惚れ、仲間に入りたい!
とダメ元で言ってみたら採用してもらえました笑

これがきっかけで、僕の人生は大きく変わっていくことになります。

活動内容

 

僕はいくつかの仕事を並行して進める複業家、パラレルワーカーです。
現在の活動を並べてみるとこのようになります。
●グローヴエンターテイメント株式会社 人事部次長
●「ジブンらしく働く」を考えるキャリアコミュニティ 就カフェ 代表
●異業種人事コミュニティ ダイバーシティHRラボ 主催
●メンター・外部ブレーン(人事・メンタルケア・ファシリテーション)
●ライティング
など


 

本業のグローヴは、地方企業ではまだ珍しい副業推進に取り組んでいます。
そこから僕自身も複業を始めてみようと思い立つことになるのですが、
僕が「副業」ではなく、「複業」と表記しているのには理由があって。

僕にとって本業以外の仕事はオマケでも、ただのお金稼ぎでもありません。
本業も含めたこれらの活動全てがひとつの「軸」で結びついていて、
互いに相乗効果を生んでいます。

並行して複数の仕事を進めることで、全ての活動の成果に繋がる。
だから、「複業」としています。

僕の人生を通じた仕事の軸、
それは「地域創生」です。

 

本業のグローヴは「ブライダル×地域創生」がビジネスモデル。
結婚式を創るプロセスを地元の人たちと一緒に進めることで地域活性に繋げています。

2つのコミュニティ、就カフェとHRラボは
大都市×大手企業優位の日本の採用構造を変えたくて、
若者×地元企業・自治体の連携で価値を創り、
先進的な考えを有する人事を地方×都市圏で交流を促すために立ち上げました。

フリーランスのメンターやスタートアップの外部ブレーンも、
地方から価値を創る人を支援したくて行なっていることです。

すべては地方から「働く」価値観を変えたい
地方発信で日本を盛り上げたい、
そんな想いで取り組んでいます。
 

きっかけ

 

20代半ばの時、とある「モヤモヤ」を感じました。
人事として採用活動をしていたある日。
他社の採用担当者も交えた交流会にて。

参加者が口々にこんなことを言っていました。
「いやぁ、やっぱり東京の学生はレベルが高くていいですねぇ」

はぁ?

「東京の学生」とひとくくりにして、レベルが高いという感想に強い違和感を覚えたのと同時に
「地方の学生」は良くない、とも聞こえました。

僕自身が地方の大学出身なので、なおさら引っかかったのかもしれませんが。


 

そのモヤモヤを抱えたまま、東京での採用活動へ。

確かに東京の学生さんが良く見える瞬間がありました。
でもそれはベースのポテンシャルが違うのかな…?
その疑問に対し、僕はひとつの仮説を立てました。

東京の学生が総じて優れているわけではなく。
単に「場慣れ」している人の割合が多いのではないか、と。

 
 

東京をはじめとした大都市圏では、大学1・2年生の段階で
アルバイト代わりに企業の長期インターンシップで働いたり、
有名な経営者やブロガーなど先端を行く大人たちと交流できたりと、
社会人とたくさん交流する環境が揃っています。

なので、就活の始まりでスイッチを切り替えるわけじゃなく、普段通り自分を表現できる。

一方、地方では大学3年生から就活準備をするよう大学や周囲に促されて、
自己分析・企業分析を始め、そうこうしているうちに気づけば就活本番という流れが一般的です。

就活本番で初めて社会人と一対一かつ初見で会話する場面に直面し、
緊張からフリーズ、自分を出せないというケースが多いように感じました。

でもそんな学生さんでも何回かお会いし慣れてくれば、
ちゃんと個性もわかるし、意志も発信できるんですよね。
残念ながら現状の一般的な新卒採用選考の流れでは、
なかなか一人をそこまで掘り下げてはもらえないだろうなと、とても勿体なく感じました。

 
 

その後もそんなモヤモヤを抱えたまま人事という仕事を続けていた僕に転機が。
それが、今の会社との出会いです。

転職後、副業を推奨していることを知った僕は、
グローヴがブライダルビジネスで地域活性に取り組んでいるように
「自分も何らかの形で地域創生に関わりたい」と考えるようになりました。

 
 

想い ~「ジブンらしく働く」価値観を広げたい~

 

どんな副業をしようか考えていた3年前。
その時パッと浮かんだのが、「人」でした。

資金力のある大手企業・大都市優位な就活、地方の中小企業が意欲ある若者に出会えない現実を変えられないだろうか。
もし、みんなが「自分らしく働ける」企業に出会うことが出来たなら、各地の中小企業がもっと元気になり、
最終的には日本全体の生産性が上がることにも繋がるんじゃないか。

今思えば、我ながら大胆な妄想ですが笑

でも、まずは自分の手の届くところから何かを始めてみよう。
この年の秋、僕は想いを共にしてくれた人事仲間と「就カフェ」を立ち上げます。

 

最初に取り組んだのは、働くことの本質と現役人事の視点を就活生に伝える活動。

新卒で社会人になった人の3年以内離職率は「約32%」、
その主な理由はこんな会社だと思わなかったという「企業研究不足」と
人間関係や社風が合わないという「価値観のミスマッチ」です。

それを引き起こしている一つの要因は「大企業=安定」のようなイメージを根付かせている
「ネット上の就活情報+親世代からの影響」と内定を取ることをゴールとした就活指導。

就カフェでは、「価値観と社風のマッチング」・「就職してからがスタート」を大切に、
通常の就活ノウハウ提供にプラスして、個別のキャリア面談、
様々な職種の社会人をゲストに招いて過去の失敗経験や人生観を話してもらっています。

ただの就活指導ではなく、就カフェを通じて自分を見つめなおし、
大人と話すことに慣れてもらいたいからです。

 

現在では地方自治体と連携したインターンシップ企画や誰でも観覧できる
ダイバーシティについて考えるイベントを東京で開催。
今後は就活生に限らず広い範囲で、「ジブンらしく働く」という価値観を広げる活動を
各地で進めていきたいと考えています。

ジブンらしく働くとは何も「好きなことを仕事にする」だけではありません。
家族の為に時短で働くのも、ずっと一社で勤め上げるのも、
それが自分にとって「人生で大切にしたい価値」なら、
自分らしい働き方なんじゃないかと思います。

ひとりひとりが自分の生き方や大切にしていることを見つめ、「働く」に繋げていく。
そんな価値観を広めていきたいです。


 

最近、よく聞かれることがあります。
「なんでそんなボランティアみたいなこと続けられるの」

答えはシンプルです。
「複業だから」

もし、僕が就カフェを「本業」にしていたとしたら、生きていくために稼がなくてはなりません。
そうなると企業からお金をもらって就カフェを運営することになるでしょう。

それって僕が違和感を持っている「資金力がある企業が採用活動で優位」という事象を
自分から後押しすることになり、本末転倒ですよね。

本業が別にあるからこそ、自分のやりたいことに正直に取り組むことが出来る。
その環境に、仲間たちをはじめとした周囲の人々の支えに感謝しています。

 

これからの時代は学校を出て企業に就職することがすべてではないと思います。
起業する人やブロガーなどのフリーランスもひとつの選択肢。

同時に、年金だけでは生きていけない、AI等オートメーション化の波、
仮想通貨など既存の金融システムの崩壊といった現実が一気に押し寄せる今、
「お金」と「働く」の関係性も多様化していくでしょう。

これらの現実に対して、ひとりひとりが意志を持ち、判断し、自分の生き方を決める。
「考える」「発信する」ということが本当に大切になると思います。

 

生きる為に働く、のではなく、やりたいことで生きていきたい。
好きな人と、好きなことを、好きなだけ。
楽しい仕事と豊かな生活を同時に実現する。
これが僕の意志です。

それが叶うステージは地方にあるんじゃないか。

 
 

僕は北海道が、札幌が大好きです。
人が多すぎない都会で、食べ物は美味しく、車で1時間以内に海も山も川も森もある。
それでいて生活コストも安い。
だから、ここに住んでいます。これからも。

北海道に住みながら、日本中の人たちと仕事で価値を創る。
ただ働くのではなく、複業で自己実現を叶える。
僕自身が自分の働き方を通じて表現していけたら。


 

そして地方から「ジブンらしく働く」価値観が広がり、
素敵な価値を創る人たちの活動が全国に伝わりますように。

ふたりごと文庫を機会に、
想いを共にしてくださる方と今後繋がることが出来たら嬉しいです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
 

名前:佐藤 彰悟
職種: 複業家
グローヴエンターテイメント株式会社 人事部次長
就カフェ 代表 ほか
出身:北海道

夢はフリーランスやジブンらしく働く人たちが集まるカフェを創ること。
ブログ:「ツムグログ~ご縁を紡ぐ 人事の日々ブログ~

Twitter:shogo sato|就カフェ

『就カフェ』
ココロ高鳴る可能性ジブン探し

地域や世代を超えた「ご縁」を紡ぎ
出会いと体験から生まれる気づきを大切に
「ジブンらしく働く」ことを考える機会を創出します。
ウェブサイト:就カフェ
Facebook:就カフェ

大好きなまちを、大好きな人に知ってほしい。-SUKIMACHI

SUKIMACHIとの出会い

 

 

ずっと「何かまちのことを発信できないか」
「同世代で自分と同じような気持ちを持つ人と出会いたい」と思っていた。
そんな時に出会ったのが、SUKIMACHIだった。

2016年2月頃、初めてそのイベントに参加した。
それが「地元好き集まらん会」だ。
タイトル名からこれはもう興味深い・・・。

そしてその場にいた学生らはまさに「地元が大好き」な人ばかりであった。

家が伝統工芸の家だったり、味噌屋であったり、酒蔵であったり。
自分の大好きなもので、地元を発信している学生が多くいた。
まさに私が求めていた場所だと感じ、入団するきっかけとなった!

SUKIMACHIとは

 

 

SUKIMACHIは地元(すきなまち)を発信する学生を増加させ、若い世代の「遊ぶ・働く・暮らす」選択肢を広げることを目的とした学生団体である。

現在、首都圏の大学生を中心におよそ40名のメンバーで構成されており、
それぞれが持ち回りの地域のアンバサダーを自称することで、その地域のPR活動に取り組んでいる。

軸となる活動は地元(すきなまち)を題材にしたイベント、セミナー、プロジェクト、ツアーなどの企画・運営。

 

結成2年目で、全国の地元好き学生を集めたイベント「地元好き集まらん会」や、
地域のPRイベント、オリジナルツアー「全国すきMatch旅」等、約50の企画を実施し、
参加者は総勢650人を超える。

中でも「地元好き集まらん会」では、地元(すきなまち)に対して
熱い想いを持った学生が参加者に対してプレゼンテーションを行なうなど特に盛り上がりを見せる。

さらには実際に地元を感じる事ができるような
郷土料理や特産品、地酒、伝統工芸品などの提供も行なっている。

 

そこで、普段触れることのなかった地域の「食・文化・人・自然・歴史」を体験する事になり、
地域に溢れる魅力を知るきっかけに繋がると考えている。

様々な地域のことを広く知り、それぞれの地域の人々と更に関係を広げていけたなら、
若い世代の「遊ぶ・働く・暮らす」選択肢を広げることができるのではないだろうか。

 

〈活動内容・主な実績〉

地元好き集まらん会

参加者数
・地元好き集まらん会vol.1      51名
・地元好き集まらん会vol.2      44名
・地元好き集まらん会vol.3      37名
・地元好き集まらん会vol.4      45名
・地元好き集まらん会vol.5      46名
・地元好き集まらん会 SP        47名
・地元好き集まらん会vol.7      49名
・地元好き集まらん会vol.8      55名

 

全国すきMatch旅
メンバーが自らの地元を案内するオリジナルツアー。

地元民でしか案内できないディープなスポットを紹介し、地元PRに繋げる。
ツアーの内容はそれぞれだが、地域の民宿や酒蔵、味噌屋、伝統工芸職人のもとなどを訪れた。
これまでに20都道府県以上で開催。

参加者数
・すきMatch旅in石川      17名
・すきMatch旅in香川      10名
・すきMatch旅in熊本      12名
・すきMatch旅in宮城      10名
・すきMatch旅in岐阜      5名
・すきMatch旅in愛知      5名
・すきMatch旅in千葉      10名
・すきMatch旅in兵庫      8名
・すきMatch旅in富山      6名   などなど
その他各種イベント主催や企業・行政・NPOとのコラボイベントを共催。

終了しました。

MY FUTURE CAMPUS主催「大学園祭」

SUKIMACHIがブース出展、和泉大介さんが“学生ロールモデル”として登壇します!

大学新1年生~3年生の「春から何か新しいこと始めたい!」人向けイベント。
学生団体・長期インターン企業・日本一の大学生が集結。
「大学生のうちに夢中になれること」が見つかるはず!!

日程:2018年3月28日(水)
時間:10:00-17:30(入退場自由)
会場:横浜大桟橋ホール
入場料:500円(招待コード入力で無料)
HP:http://daigakuensai.mycampus.jp/

 
 
 

なぜ“すきなまち”を発信するのか。

 

 

私に限れば、答えは一つだ。
「大好きなまちを大好きな人に知ってほしい」
千葉県銚子市は世界一のまち!

胸を張って言い切れます。

魚も美味しく、野菜もみずみずしく初日の出だって日本一早く見れちゃう。

そして「人」が熱い。

そんなまちを今は自分の周りの大好きな人に、
一人でも多く熱意を持って発信しています!

名前:和泉大介
職種:獨協大学法学部法律学科3年
SUKIMACHI 代表
銚子観光大使(2017年12月27日委嘱)
出身:千葉県銚子市

銚子に来るといいちょーし!
私の大好きなまちは、千葉県銚子市。

【SUKIMACHI(スキマチ)】
地元(すきなまち)を発信する学生を増加させ、若い世代の「遊ぶ、働く、暮らす」選択肢を広げることを目的とした学生組織SUKIMACHI(スキマチ)。 名前の由来は、①すきなまちを発信。②すきなまちに出会う(Matchする)。③まちの隙間に隠れた魅力が集まる。

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線香花火職人|三州火工

江戸時代に作られ、300年以上もの間、日本の夏の夜を彩ってきた線香花火。しかし近年、安価な中国産の線香花火が輸入されるようになると、国内での生産は一気に減少し、その伝統は一時期途絶えてしまう。そこで立ち上がったのが、東京の花火問屋である「山縣商店」と、老舗の花火製造所「三州火工」。2年の歳月をかけて、何トンという単位の原料の調合を繰り返した結果、純国産の線香花火は見事に復活を遂げた。「大江戸牡丹」と名付けられたその線香花火の美しさに今、多くの人が魅了されている。

「世の中を少しでも楽しく」学生起業家・岡本翔

皆さん初めまして。岡本翔と申します。
周りの友達や先輩には “おかしょー” って呼んでもらっているので
気軽におかしょーって呼んでください。

 

今回はご縁があり、ふたりごと文庫さんで
僕のことを書かせて頂けることになりました。

僕が好きな系統のメディア(あったかい感じ)だったのですっごく嬉しいです。
編集長の浅野さん、ありがとうございます!

 

さて、僕のちょっと長めの自己紹介をさせてください。
長いと言っても僕のこれまでの22年間と比べると一瞬なんですけどね。

僕、岡本翔は広島県の沼隈ぬまくまっていう空がすっごく広い町に生まれました。

地元は牡蠣やウニ、蟹を海で取って食べられるくらいに
最高の場所なんですよ。

春になれば山に山菜を採りに行き、夏は近くの海で泳ぎ、
秋は銀杏を食べ、冬は鬼ごっこ。素敵な場所です。

 

そんな僕は小学校2年生の時にバスケットを始めたんですよね。

これはちょっとした自慢なんですけど、
広島県で4人だけ選ばれる優秀選手として表彰されたり、
市の代表選手に選ばれたりもしていました。

 

そんな僕の夢はNBA選手!バスケットの最高峰リーグですね。
小学校5年生から高校3年生の前半まで
夢はNBA選手だったんですよ。

でも、ひょんなことがきっかけでそれを諦めてしまって。
僕は自分の夢を失いました。

 

それから少しの間夢を失っていたんですけど
とあることがきっかけで(後ほど記載しますね)
“起業家”に憧れるようになりました。

そこで僕は起業するための力を身につけるために
大学に進学しました。

 

大学での活動は、今回はキーワードだけお伝えしておきますね。

ひとり旅、ヒッチハイク、日本一周、イベント、
学生団体、インターンシップ、就活、起業。

僕の大学生活の一部です。

 

ここからは今の活動に関して記載していきます!

 

今の活動について

株式会社RASHISAという会社を通じて、
自分らしく生きる人を増やすための事業展開をしています。

メインの活動拠点は九州の福岡です。

株式会社RASHISAは
僕が2017年の1月に創業した会社なんですよね。

 

現在は6名の仲間と共に仕事をしています。
内容は大きく分けて3つ。

①学生さんの就活支援
②企業さんのプロモーション・マーケティング
そして、③学生のコミュニティー創出です。

 

株式会社RASHISAのメンバーは6人なんですけど、
プロジェクトごとに関わってくれているメンバーがいて、
現時点で総勢40名ほどはいるかと思います。

 

①就活支援は学生さんの面談を行ったり、
イベントを企画して実施したりしています。

10月には九州の大学生50名ほどと
関東,関西のベンチャー企業さま5社ほどをお招きして、
採用イベントを実施しました。

②企業さんのプロモーション・マーケティングは、
企業さんが行っているサービスを大学生向けに広報して
企業さんの売り上げをあげたり、
大学生の意見を集めてコンサル活動まで行っていますね。

最後に③コミュニティー創出なんですけど、
これは九州の明るい文化を創るために行っています。

現在取り組んでいる活動の1つは、
2018年3月30日に行う『九州未来フェスティバル2018
というイベントを作っていることです。

大盛況のうちに終了しました。(最高でした)

九州の明るい文化と未来を“学生”が創る」というビジョンのもと、
参加者にとっての“人生のターニングポイント”を創るためのイベント。

刺激的なコンテンツが満載。
・パフォーマンス ・パネスディスカッション
・学生コンテスト ・基調講演 ・企業ブース etc…
詳しくは随時更新。Twitternoteをチェック!!

日時:3月30日(金) 14:00~
場所:福岡中央市民センター
参加費:500円
HP:http://kyushumiraifes.com/rashisa.sakura.ne.jp/

 

では、なんで僕がこのような活動をするようになったのか。

 

株式会社RASHISA創業のきっかけ

 

様々な活動があって軸が定まってないんじゃないかって
突っ込まれるかもしれません。でも共通していることがあるんですよ。

それは僕の志にも由来するんですけど、
世の中を少しでも楽しくする」といったものです。

これは僕の人生のミッションです。志です。

 

この志が僕を突き動かします。
こう思うようになったのは大学1年の終盤でした。

起業するために大学生になった僕です。
会う人会う人に「僕は起業したいんです!」と言っていたんですよね。

すると一人の社会人が一言。
「君は起業して何がしたいの。起業って目的じゃなくて手段だから。」って。

その時の僕は固まりました。フリーズしたんですよ。

だって何も答えられなかったんだもん。
何をしたいか分からなかったけど起業をしたかったんです。

 

僕はそれからインターンシップをしたり、
海外に行ったりヒッチハイクで日本一周をしたりしました。

 

大学1年の終盤です。

友達が僕に向けて一言
「翔を見てると俺も楽しくなったよ」

僕、その言葉を受けた際にすっごく嬉しく思ったんですよ。

これだ!! 俺がやりたいことはこれだ!!って。

 

僕は自分のことが大好きなんですけど、
僕みたいに自分の人生を楽しめる人を増やしたい。

そうすることでこの日本、世界は絶対楽しくなる!

毎日楽しく生きている男性と女性が結婚してSEXして赤ちゃんが生まれたら
その赤ちゃんも毎日楽しく生きるにちがいない。

 

それを長いスパンで見ると絶対に世の中が楽しくなる。そう思いました。

僕の夢、いや、志が見つかった瞬間ですね。

そこから僕の志は今も変わらず、世の中を楽しくすることです。

 

僕の「想い」

 

なんで世の中を楽しくしたいのか。

これってすっごくフワッとしたものなんですよね。
僕がなぜこのような志を掲げているのか。

それは僕自身が過去に、
人生ここで終わらせたいなぁって思った瞬間が何度かあったからです。

正直死にたいなぁ。って思ったことが何度かあります。
その時は本当に人生が楽しくなかったです。

もちろん人前では楽しくしている風に装うんですけど、
ひとりになると「何で自分だけこんな環境なんだろう」
「いっそのこと◯◯を殺してやろうか」なんて思ってたんですよ。

◯◯は人生が楽しくないなぁって思ってた原因の人です。
なんだかめちゃ怖い書き方でごめんなさい。

 

でもそのくらい僕は人生に絶望してる時期がありました。

楽しくなかったんですよね。
だからこそ自分の人生を今より楽しくしたいって思うし、
ひとりでも多くの人の人生を楽しくしたいって思うわけですよ。

 

僕が解決したい社会の “不” は沢山あります。

今は新卒採用におけるミスマッチや、
地方の機会、情報格差といった不を解消するために
仲間と共に前に進んでいます。

他にもまだまだ解消したい “不”があります。
虐待、DV、いじめ、孤独死、所得格差。

人生をかけてこのような社会課題を解決して、
世の中を少しでも楽しくするために僕は今日も歩んでいきます。

 

名前:岡本翔
職種:株式会社RASHISA代表
出身:広島県

ひとこと:福岡のことならお任せください!
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ブログ「日本一周ヒッチハイカーの戯言」

長野の魅力発見『ローカルインターン 第2弾』開催

TURNS×ニッポン手仕事図鑑×長野市によるコラボ企画
『ナガノローカルインターン』を開催いたしました。

ローカルインターンとは、
「大学生と一緒に地方を訪れその地域の魅力を発信しよう!」
というプロジェクトで、
2017年8月の山形県上山市での開催から、
第2回目の今回は長野県長野市での開催。
今回も、ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧が講師を努めました。

12月2日~3日で開催された今回のローカルインターンでは、
6人の大学生が参加。
長野県の信級(のぶしな)地区を1泊2日で巡りました。

長野の魅力発見『ローカルインターン 第2弾

長野の魅力発見『ローカルインターン 第2弾

長野の魅力発見『ローカルインターン 第2弾

長野の魅力発見『ローカルインターン 第2弾

甲州印傳職人|印傳の山本

なめした鹿革に染色を施し、漆で模様を描いていく山梨県の伝統工芸品、甲州印傳。その甲州印傳の職人で日本で唯一、伝統工芸士の資格を持つ山本誠さんが代表を務める老舗工房が「印傳の山本」である。甲州印傳は柄付けに三重県鈴鹿地域の伝統工芸品である「伊勢型紙」を使用するが、印傳の山本は長い歴史の中で型紙を200種類以上保有しているため、多彩なデザインの商品開発が可能。現在も古典的な色や柄にとどまらず、多くのファンを唸らせる新しい挑戦を続けている。

製糸職人|宮坂製糸所

1928年(昭和3年)に創業した宮坂製糸所。現在も明治初期の頃と変わらぬ機械を使用し、伝統的な手法で生糸を生産し続ける日本で唯一の製糸工場である。新型の自動繰糸機を使えば、糸の生産量を10倍にできるにもかかわらず、従来の生産方式でつくり続けるのは、「やわらかい糸ができ、染色性が良く、草木染めなどに需要があるからです」と、代表の宮坂照彦さんは語る。最近では生糸を溶かし込んだ「シルク石鹸」を開発。泡立ちがよく、デリケートな肌にも優しいと評判だ。

埼玉の伝統工芸『秩父銘仙』を感じる旅

こんにちは、
ふたりごと文庫編集長の浅野です!!

すっかり寒くなってきましたが、
風邪はひいていませんか?

私は毎日忙しく充実しているので、
元気もりもりです(笑)

 

私の住む朝霞市は、
東京のお隣ということもあり

「埼玉県」について
何も知らないことに気が付きました。
恥ずかしい!

 

 

『ふたりごと文庫』編集長が
こんなことではダメだ!!と、

私浅野有希、これから埼玉県について
魅力を発掘していきます!!

 

埼玉県の先輩方、いろいろ教えてください~!

 

特急レッドアロー号で秩父へ

 
 

ということで(?)

先日、母と一緒に
埼玉県の秩父に行ってきました。

 

最近、駅前に温泉ができたり、
CMをよく目にしたりと
大いに盛り上がっている秩父。

最近のCMは土屋太鳳ちゃんの、
「ちちんぶいぶい~ちちんぶいぶい~
秩父はよく効くおまじない♪」
という歌とダンスがすごく可愛いですよね!

 

そんな秩父へは、
特急レッドアロー号で
池袋や新宿から約1時間半で行けます。
 

 

特急列車旅は、すごく快適でしたよ!

最初は家並みを見渡していたのですが、

どんどん山が近づいてきて、
綺麗な景色が見えるようになります。
 

 
 

驚いたのは、飯能駅での折り返し。

「ここから後ろ向きで進みますので、
気になる方は座席を回転させてください」
とのアナウンス。

ん!?と思っているとすぐに、
後ろ向きに発車しました(笑)

 

 

来た道を後ろ向きで戻っているのではないか
と思ってしまうのは私だけ!?
と動揺していると、近くに座る男の子も、

「なんで!?!?戻るの!?!?」
なんて心配していました(笑)

 

 

調べてみると、
後ろ向きに進む列車は意外と多い!

秋田新幹線「こまち」
秋田~東京間の約4時間のうち、
約30分は後ろ向きなんだそうです。

岐阜県を走る特急「ひだ」も、
高山~名古屋間の約1時間20分のうち、
約20分は後ろ向き!!

 

その中でも特急レッドアロー号は
約1時間半の内、
なんと40分間も後ろ向きです!

(なぜ誰も座席を回転させないの……!?)

 

電車酔いをしてしまう方はいないのかと
心配になりますが。
何だかシュールで面白い。

 

 

 

 
 

西武秩父駅に到着すると、
立派な門がお出迎えしてくれます。
丸い照明や格子のデザインも

今年の3月に、
リニューアルされたそうです。
 
 

 

 

 
 

道に迷いつつ……
(本当は簡単な道なのでご安心を!)
秩父のまちを歩いて見つけた
お蕎麦屋さんでお昼を食べました。

秩父はお蕎麦が美味しいんです。
中でも名物は「くるみ蕎麦」!
 

 

 
 

黒い粒の見えるお蕎麦を
くるみをすり入れた汁で食べると
最高に美味しいです。

 
 

伝統工芸と秩父

 

 

楽しみにしていたのが、ちちぶ銘仙館

学校のような雰囲気のここでは、
繭から糸になり、そして秩父の伝統工芸
「秩父銘仙」になる工程を学べます。


 
 

秩父は養蚕が盛んで、
埼玉は群馬に次いで全国二位、
繭生産量としては三位なんだそう。
 

 

 
 

埼玉には全部で31軒の養蚕農家さんがいて、
その中の10軒が秩父地域にあるんですって!

秩父は山に囲まれた盆地なので
稲作には向かず、養蚕・絹糸で生計を立てて
暮らしていたそうです。

 

鎌倉時代には、 旗指物はたさしものという戦場で
目印になるよう背中に指していた旗に
秩父絹が使われていました。

江戸時代の初期には、なんと江戸幕府の
衣冠束帯(昔の貴族の衣装です)に
秩父絹が採用されていたそうです。

 

同時期、出荷できないような繭や糸を集めて、
太織ふとおり」という織物を作り始めます。

丈夫な太織は「奥秩父」と呼ばれ
江戸で評判になり、今でいう
デニム感覚で親しまれたそうです。

歌舞伎役者や江戸っ子の普段着として、
秩父の織物が世に知れ渡っていきました。

 


 
 

“もったいない”と
モノを大切にする心から生まれたのだと知り、
「へえ~~」と感心してしまいました。

その後、「ほぐし捺染」という
技術の開発によって、
華やかで可愛い柄の織物へと姿を変え
今の『秩父銘仙』になったのです!

 

そもそも銘仙とは、大正~昭和にかけて
女性の普段着・おしゃれ着として
親しまれた平織物の総称をいいます。

群馬県の伊勢崎・桐生、栃木県の足利、
東京都の八王子、そして埼玉県の秩父は
銘仙の関東五大産地と呼ばれるほどです。

産地によっても様々な特徴があります。
調べてみると面白いですよ!

 

秩父銘仙の特徴は、なんといっても
「ほぐし 捺染なっせん」!

普通は、布地に直接型紙をあてて染めますが、
ほぐし捺染は“糸”のうちから染めます。

縦糸を仮織りし、
手作業で模様を刻んだ型を上からあてて、
刷毛を使って染めていきます。

色ごとに型を作り、柄がずれないよう
目印を参考に染めていくんだそうです。
 

 

 
 

次に、染めた縦糸を織り機にかけていきます。
その数1300~1600本!!
気が遠くなりますね……

かみのやまローカルインターンで出会った、
自然の布館手織工房「棉屋」さんも
縦糸をかける作業が大変だと言っていました。

そして、横糸を織っていくと、綺麗な模様が
浮かび上がってくるということですね。
 

 

 

この、濃いピンクが可愛い 矢絣やがすり柄のものは……
 
 
 


 

そうです、テレビCMで
土屋太鳳ちゃんが着ている着物です!

ここ「秩父銘仙館」では、
着物のレンタルもできるので、
秩父銘仙を身につけて散策できちゃいますよ。

ほぐし捺染の体験(※要予約)や、
手織り体験、藍染め体験などもできます。

次は絶対に、
ほぐし捺染の体験をしに行きます!!

 

 

 
 

 

お土産でも魅せる秩父

 
 
 

観光のあとは温泉に入りたいですよね。
今年4月にオープンした、
駅前温泉「祭の湯」。
 

 

お風呂に入ってすぐに
電車で帰ることができるなんて最高です。

お風呂の種類もたくさんあって、
「シルク湯」なんてものもありました。

くつろげるスペースも充実していて、
日曜日でしたが、すこ~しだけ早めの
17時くらいに行くと、
そんなに混雑していません。

 

他にも、フードコートや
お土産屋さんもありますよ。

お土産がすごくハイセンスなものばかりで、
中でも私がときめいたのはこれ!
 

 
 

秩父銘仙の柄の「貯古齢糖(チョコレート)」です!
とっても可愛いですよね。

私はお気に入りの矢絣柄を購入。
いちご味でした!!
 

 
 

他にも、秩父銘仙柄のパッケージの
ゼリーもありました。
全部の柄買いたくなってしまいますね。

 

 
 
 

そしてときめいたものがもう1つ、
「シルクの誕生物語」です。
 
 

 

 
 

シルクが誕生するまでを、
4つのクッキーで表現されています。

これもピンクを買いました~!

 

 
 

どれも見た目だけではなく、
味も美味しいです。

製造元を調べると、『亀沢屋』さんという
なんと大正10年から続く、
秩父の老舗お菓子屋さんなんだそう。

 

旅の最後に、素敵なお菓子に出会って
サプライズをされた気持ちになりました(^^♪

秩父やるなあ~~と、にやにやさせられ(笑)
特急レッドアロー号に乗りこみました。

旅先で、その地域の伝統工芸について
学んでみるのも良いものですよ。

ぜひ、気軽に行ける秩父にも
目を向けてみてください。
 
 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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実は乗りもの王国だった鬼怒川温泉

はじめまして、けだまとりこと申します。
東京生まれ、東京育ち。
 

縁があって鬼怒川温泉によく
お邪魔するようになりました。

初めて来たのは今から11年前。

 

 
 

鬼怒川温泉は栃木県の日光市。

都心から特急で約2時間、
関東でも比較的アクセスのいい温泉地。

鬼怒川が流れていたり、
SLが走っていたり、
気動車も走っていたり、
可愛いバスも走っていたり、

2017年は乗り物の年だった鬼怒川温泉界隈。

 

まずはSL大樹から。

2017年8月10日から定期運行開始、
わたしも初日に乗りに行きました。

凄いお客さんでびっくり、
東京からたった2時間、

動いているSLに会えるのは
鬼怒川温泉だけかしら。

当日は人が凄すぎて、
上手に写真が撮れませんでした。

 

 
 

鬼怒川温泉から下今市駅までの
乗車時間は約30分。

乗って楽しむも良し、
外からSL大樹をばっちり写真撮ったり、
音を楽しんだり、
ヘッドマークをチェックをしたり、

鬼怒川温泉駅にいるだけでも
楽しめるのではないかしら。
 


 
 

車内は思った以上に綺麗でした。
きっと今まで大事に使われてきたのでしょう。

ほかにも鬼怒川温泉になくてはならない、
乗りもの達。

 

会津方面から、鬼怒川温泉や東武日光までを繋ぐ
会津マウントエクスプレス。

 

 
 

めちゃくちゃ可愛い、2両編成で
「ゴゴゴゴゴ」って東京では味わえない

「乗りものに乗ってます感」写真は白色ですが、
赤色車両がめちゃんこ可愛い。

特急スペーシアは都心から
鬼怒川温泉を繋ぐ大事な特急だよ。

 

 
 

浅草からも、JR新宿駅からも
約2時間で鬼怒川温泉に着きます。

鬼怒川温泉にはぜひ特急で来てほしい。
下今市駅から鬼怒川温泉駅までの間、
鬼怒川を眺めたり、土日祝日は運が良ければ
SL大樹とすれ違ったり、

栃木県の魅力を窓から感じて欲しい。

 

特急リバティも2017年春から走ってます。

写真は栃木駅で申し訳ございません。

 


 
 

この列車は会津からやってきて、
下今市駅で東武日光からやってきた列車と
合体して東京方面に向かいます。

車内販売無いのが唯一の欠点ですが、
乗り心地はめちゃくちゃよかった。

眠れる快適特急列車。ぜひ乗って欲しいな。

今年の8月からデビューしたバスもあるぞ。

 


 
 

このバスは「日光軌道タイプ特別車両」初日に
存在を知って、次の日さっそく乗りに行きました。

当時は認知度はまだ低く、ガラガラでしたが、
今頃はお客さんたくさん乗っけて
走ってるといいな。

このバスは鬼怒川温泉駅から日光の社寺まで、
土日祝日SL大樹の運行に合わせて走ってます。

このバスは新車で、乗り心地もバッチリ。
ぜひチェックしてほしい乗りもののひとつ。

 

 

鬼怒川温泉には東武鉄道の車両だけじゃなくて、
会津鉄道の車両や、JR東の車両253系や、
SL大樹は北海道から来ていたり、

温泉地の中でもトップクラスの
乗りものに恵まれた場所だと
わたしは勝手に思ってます。

 

鬼怒川温泉は温泉だけじゃない、
宿だけじゃない、乗り物にも注目してほしい。

 

 

福島と東京を繋ぐ大事な「鬼怒川温泉」

 

鬼怒川温泉に来た際は
会津にも目を向けて欲しい。
列車でぜひどうぞ。

 

わたしが鬼怒川温泉に
お邪魔するようになって11年、

これからもたくさんの乗りものに出会いたい、
けだまとりこでした。
 

名前:けだまとりこ
職種:販売員
出身:東京都新宿区

鬼怒川温泉に頻繁にお邪魔するようになって11年。
食べることも好きですが、電車も好きです。電車と美味しいものをセットで紹介してます。

『けだまとりこの備忘録 ゆるっと全国あれこれブログ』

食品サンプル職人|安藤食品サンプル製作所

愛知県の老舗食品サンプル企業で、シズル感の高さを求められる小ロット製品を担当していた「安藤食品サンプル製作所」の安藤恭子さん。2009年に三重県唯一(当時)の食品サンプル会社として創業し、現在はそのクオリティの高い仕事を評価され、東海地方や関西地方からも依頼が来るまでになった。また、地元に根ざした活動にも力を入れており、故郷桑名の銘菓「安永餅」や「都饅頭」のストラップ制作をはじめ、地域の子どもたち向けのワークショップも開催している。

水うちわ職人|家田紙工株式会社

明治22年、美濃の手漉き和紙を中心とした卸商として創業した家田紙工。100%天然の素材でつくられた雁皮紙(がんぴし)を使用し、今では人気商品となった「水うちわ」も、実は一時期つくり手が途絶えたことがある。そんな岐阜の伝統工芸品の文化を絶やしてはいけないと、地元の美濃手漉き和紙の職人と県外のうちわ職人に協力を仰ぎ、復活をさせたのが家田紙工だ。その和紙と思えない透明感と美しい色彩に、魅了されるファンは多い。

“やきもののまち常滑”のさんぽ旅

はじめまして、てりーぬと申します!
名古屋出身、東京在住の大学4年生です。
意識低めの建築学科生です。

電車旅が好きで、時間があれば全国各地をふらふらとさまよっております。
気づいたら40の都道府県に訪れていました。

47都道府県制覇まであと少し!

 
 

 
 

特にこれといった活動をしている訳ではありませんが、
せっかく訪れた素敵な場所をもっと知ってほしいとの想いから、
個人ブログ「大学生の青春18きっぷ放浪記」を運営しています。

 

その想いに共感して頂いて、
「ふたりごと文庫」に寄稿させて頂くこととなりました。

同じ想いを持った方々がたくさんいることが嬉しくて、
どの記事もとても楽しく読んでいます!

 
 

今回は、せっかくの機会なのでまだ自分のブログに書いていない、
自分の故郷である愛知県のとあるまちを紹介したいと思います。

それは「常滑」というまち。

みなさん読めますか??

そう、「とこなめ」と読むんです!

 
 

愛知県民には中部国際空港のある市として有名ですが、
伝統的な焼き物のまちだということはあまり知られていません。

「日本六古窯」の一つにも数えられる常滑焼は、
平安時代後期から陶磁器の一大産地として発展し、現在に至るまで焼き物が焼かれ続けています。

 

 
 

豊富な焼き物がまちの至るところに散りばめられており、
とても美しく魅力的な街並みができあがりました。

 

ここでは、今年の3月に訪れた時の情景をお伝えします!

 

常滑市までは、名古屋市から名鉄電車で約30分。

愛知県中に路線網が広がる名鉄電車は、
鉄道好きの私が小さい頃から乗り回していたとても思い入れのある電車です。

 


 

 

名鉄常滑駅に着いて少し歩くと、
大きな大きな招き猫「とこにゃん」がお出迎えしてくれます。

常滑市は招き猫の生産量が全国1位なんですって!

 

 
 

そこから先は焼き物ゾーンに入っていきます。
道・階段・塀・壁とあらゆるところに焼き物が使われていて歩いているだけで面白い!

 

 
 

坂道が多く、迷路みたいに入り組んだ常滑の路地には、
ここでしか見ることのできない風景がいっぱい。

観光用に整備された「やきもの散歩道」という道しるべに沿って歩いていけば、
様々な見どころに出会うことができます。

 

 
 

まずは、常滑を代表する風景「土管坂」。

左側には明治期の土管、右側には昭和期の焼酎瓶がそびえ立ち、
道行く人々を挟み込みます。

坂道には土管の焼成時に生まれる廃材が敷き詰められていて、
滑りにくいように工夫されています。
この日は雨で地面が濡れていましたが、
滑り止めのおかげでとても歩きやすかった!

 

 

 

江戸から明治にかけて栄え、廻船業を営んでいた「廻船問屋 瀧田家」の裏側に伸びるでんでん坂も、
とても情緒のあるたたずまい。

ついつい構えたカメラのシャッターを何度も押してしまいました。

 

 
 

もちろん、焼き物のお店もたくさんあります。
急須やおちょこ、動物の置物など、おしゃれで可愛らしい食器や置物がいっぱい。

しかもとにかく安い!
インテリアのショッピングにもぴったりの場所です。

 

 
 

こちらのお店では猫が店主をしていました(笑)

 

 
 

これだけ町中に焼き物が溢れかえっているのだから、
焼き物を焼く窯もたくさんあります。

こちらは明治から昭和にかけて使われた、
ひと際大きな陶栄窯という登窯。
現存する登窯の中では最大級のもので、
国の重要有形文化財や近代化産業遺産にも認定されているそう。

 

 
 

登窯の周りをぐるりと一周してみました。
この煙突の数の多さが圧巻ですよね。

 

 
 

また、所々で見かけた朽ち果てようとしている窯。

かつては燃料に石炭が使われていましたが、
排煙の問題からガスが使われるようになったことなどにより、

このようなスタイルの窯は使われなくなってしまいました。

 


 

最盛期ほどではないものの、まだまだたくさんの煙突が残っています。

そんな煙突がある風景もノスタルジックでたまらない。
煙突から木が生えてきているのもまた一興?笑

 

 
 

ここで紹介したのはほんの一部。

少しでも興味を持って頂いた方は、ぜひとも一度立ち寄って、
自分の目で確かめてみてください!

愛知県にはこれといった観光地がない印象が強いとは思います。

でも、愛知にもこんな面白い場所があるんだよということが伝われば幸いです!

名前:てりーぬ
職種:大学生
出身:愛知県名古屋市

ごく普通の建築系大学生です。大学に進学して東京で一人暮らしを始めてから、休みの日には電車に乗って遠くへ出かけるようになりました。その過程や旅先の魅力を誰かに伝えたいとの想いから、大学2年生の時に始めたのが「大学生の青春18きっぷ放浪記」という電車旅ブログです。現在訪れた都道府県は40/47。全国制覇を目指して日々放浪中!

津軽塗職人|松山漆工房

18歳のとき、先代である父・末久に師事し、漆芸の道に進んだ松山継道さん。父のもとで技術を磨き、日本漆芸展や日本伝統工芸展等、多数の受賞歴を誇る漆塗り職人になった。現在も唐塗、七々子塗、紋紗塗といった技法を用い、文箱、棗(なつめ)、水指といった工芸品をはじめ、お椀、お盆、弁当箱などの日用品も手がける。また、継道さんの息子である三代目の昇司さんは、津軽塗のiPhoneケースを制作するなど、未来に津軽塗を残すため、意欲的に新しいチャレンジを続けている。

観光だけでは物足りないそんなあなたに届けたい 地域のいつもの暮らしを見る方法

初めまして!
神田外語大学4年の児嶋佑香と申します。

 

私は愛知県生まれの千葉県育ちです。
千葉県に引っ越してきたのは幼稚園児の時だったので、
人生のほとんどを千葉県で過ごしています。

千葉県内で好きな場所は成田市です。
私は成田市民ではありませんが、

高校は成田市内、大学も成田乗り換えで、
高校3年間、大学4年半、成田のいつもの風景を見ながら通学しています。

 
 

成田山新勝寺

 
 

人があまりいない平日の昼間も、
初詣客で身動きのとれない新年の成田参道も良く知っています。

初めての海外へ成田空港から飛び立ち、
受験の願掛けや運試しのおみくじも成田山で行いました。

気が滅入ってしまった時は、空港の展望デッキで飛行機を眺めたり、
参道をぶらぶらと歩いたり、そんなふうに自分自身との対話をするのも
いつも成田でした。

 
 

一人もの思いにふける夜

 

そんな成田市民ではないのに成田が大好きな私は、他の地域に行くことも大好きです。
特に観光だけではなく、その地域の普段の暮らしを体験することで心が満たされます。

私がそんなことを感じたのは、沖縄や茨城、北海道で過ごした一カ月間があったからです。

一つの地域に一カ月ほど滞在すると、その町の観光地ではなく、
ちょっと奥まったところにひっそり顔を覗かせている小さなお店に気づいたり、地域の人と仲良くなったりします。

そうするとわくわくしたりほっこりしたりと
自分らしい気持ちが顔をだすのです。

 

私がいつも色々な地域にいるものだから友達には「よくそんなにお金があるね」と言われます。

しかしお金がなければ滞在できないなんてことはないのです。
お金が介在しない仕組みを利用すればいいのです。

ゲストハウスのヘルパー
WWOOFがその例です。

 
 

ヘルパーとは、
無給でゲストハウスのお手伝いをする代わりに滞在場所と食事が提供される制度です。

金銭の発生する労働をするよりも自由な時間が多いので、
その期間に様々な場所に行くことができます。

私が滞在していたゲストハウスは、
朝の掃除と洗濯、夜のバーベキューの準備と片付けが主な仕事だったので、
基本的に昼間は自由に行動できました。

空いた時間には、目的もなく自転車をこいでいる間に見つけた小さなお菓子屋さんで休憩したり、
海を見ながらぼーっとしたりしていました。

短期間に予定を詰め込んで旅をするのもいいけれど、
しばらくその土地に滞在して、ぶらぶらと歩くのもいいものです。

 

 
 
 
 

WWOOFは、農家などで労働する代わりに
宿泊場所と食事を提供してもらえる制度です。

私は牛の売買で生計を立てているWWOOFホストのおじさんとそのお母さんと生活し、

趣味でやっている野菜の収穫を手伝ったり、山菜を採りに行ったり、
近所の人の家でお茶を飲んだり、みんなで筍を採りに行ったりしました。

 
 

遭難しないようにみんなで声を掛け合いながら山に入ります。

 

地域の家にお邪魔している身だからこそ体験できる、
その地域での普段の暮らしが、私の人生の一時を豊かにしてくれました。

 
 

茨城に滞在していた理由は、ETICが行っている「地域ベンチャー留学」のプログラムの一つで、
こねぎ農家の方と一緒に「こねぎのレシピ開発」をしていました。

私は地域の方々を巻き込んで、創作活動をしている素敵なアーティストの家に宿泊し、そこに泊まりに来るアーティストと鍋を囲んだり、
近所の人の家でごはんに呼ばれたりと地域での生活を楽しみました。

 

 
 

ハウスの中での栽培のため、こねぎの種蒔きから収穫まで体験できました。

 

このように観光ではなく、地域の人と生活を共にし、充実したときを過ごすことは、
その地域を離れた後でも私の心を幸せでいっぱいにしてくれます。

それはその時見た風景が色鮮やかに目に焼き付いているからかもしれないし、
また戻って来られる場所を見つけたからかもしれません。

新たな地域を訪れる理由は人それぞれだと思いますが、
こんな滞在方法もあるということを伝えてみたくて文字にしたためました。

みなさんが新たな地域で充実したときを過ごせますように。

 

名前:児嶋佑香(コジマユカ)
職種:大学生
出身:千葉県

食べ物を自給する生活に憧れています。
就職活動もしたのですが、しっくりくる企業が見つからなかったので、とりあえず一年間は田舎でフリーアルバイターになることにしました。
詳細はこちら

足袋職人|大野屋總本店

安永年間に創業し、それから240年以上もの間、足袋をつくり続けてきた大野屋總本店。5代目の福島福太郎が開発した、足が細く、小さく、きれいに見えるように底を狭くとり、つま先をふっくらと丸く仕上げた「新富形」の足袋は、歌舞伎役者や舞踏家、能役者たちに「足袋と言えば、大野屋」と言われるほどに、多くの役者たちに愛用されている。現在も新富町の工房で、採寸から型紙起こし、縫製、仕上げまで、職人がすべての工程を行っている。

南河内トラベルで藤井寺市を発掘!

 

 

鳥居をくぐると踏切……
そう、神社の境内を通るのは、近鉄南大阪線。

そんな珍しい光景を見ることができるのは、
大阪府の南東部にある南河内地域の藤井寺市。


 

日本一高いビル『あべのハルカス』から近鉄電車で15分。

市の面積は、全国で5番目に小さく、(大阪府内では一番小さい)
近鉄バッファローズ(現:オリックス)の本拠地がありました。
人口は6.5万人。南河内地域内でも一番人口が密集しているといっても過言ではない地域。

本日は、そんな藤井寺市の魅力の扉を開けてみましょう。

Discover THE attractive “Fujiidera” -藤井寺を発掘!

 
 

こんにちは、南河内の魅力を発見、発信する南河内トラベラーのこいちゃんです。
こいちゃんとは?

ご縁をいただき、また記事を書かせていただきました。
今回は南河内の中でも1つに絞って、藤井寺市について書きたいと思います。


 

市章のモチーフは、前方後円墳と首飾りの模様……
市章がまちを体現していることは言うまでもありません、

幼い頃、山だと思って足を踏み入れようとしたところは、
古墳でした(笑)

 

住宅地のど真ん中にも、高速道路の真下にも。

 

 

 

前回の記事でも触れましたが、藤井寺には登れる古墳もあるため、
入っていい古墳とそうじゃない古墳を間違えると大変です(笑)

 

絶景を楽しめる、古室山古墳

 

 

春のお花見と秋の紅葉は、感動モノ!

また、冒頭の澤田神社ですが、境内に線路を敷くことになった理由は、
古墳や住宅地を避けるためだったそうです。

古墳のまち、藤井寺。
しかし、藤井寺は、ただの“古墳のまち”というわけではありません。

 

藤井寺市のもう一つの魅力、それは神社仏閣

 

 

市の名前にもなっている
葛井ふじい
は、西国三十三所のうちのひとつで、
トリップアドバイザーによると、藤井寺市1の観光スポットだとか。

創設1300年を迎える西国三十三所は、
指定されている33か所の神社仏閣を巡礼すれば
極楽浄土にいくことができると言い伝えられているもので、

他には京都の清水寺などが指定されています。
つまり、ここ、清水寺と並んでいる(笑)

 

毎月18日には、日本で唯一らしい千手観音様を拝観することができます。
(日本では本当に1000本の手がある、というのが珍しいらしいです)
お金にうるさい私でも拝観料500円に納得できるくらいの迫力ですよ(笑)

 


 

約80種800本の梅を楽しめる梅園が有名で年に1度、
CHOYA梅酒さんに梅酒の作り方を教えてもらえる講座もあります。

それが、寺子屋ならぬ『宮古屋』なんです。

 

 

宮古屋では、桜もちや埴輪づくりなど、藤井寺ならではの講座が盛り沢山で、
大人も子どもも楽しめる、そんな地域の学び場になっています。

 

そうそう、忘れてはならないのは、桜もち。

 

 

ちなみにこれは宮古屋で習った私の手作りのもの。
桜もちのなかでも有名な【道明寺】という種類のさくらもち、
これ、道明寺という尼寺発祥です!

ドラマや映画化された人気漫画『花より男子』の道明寺司の名前も
【道明寺(粉)を使うだんご】が由来なそうで。

しかし、残念なことにこの事実あまり知られてはいません。
なぜならこの道明寺周辺に桜もちが売られてないからです。

もともと道明寺の尼さんが作ったとされる桜もちを大切にされている為、
暗黙の了解で、今でも周辺での桜もちの販売をしていないそうなのです。(あくまでも噂ですが)

なんでもかんでも観光地に、特産物に、市のPRに!
とするこのご時世に珍しいな、と衝撃を受けました。

 
 

そんな藤井寺で新しく取り組まれているのが、
藤井寺の“歴史”と“新しさ”をつなぐ『EFRAP(エフラップ)』。

 

 

地域内のお店同士でコラボ商品を販売したり、
店舗の一部を作家の手作り雑貨を販売したり……。

古くからの歴史ある文化や老舗と、新しくてオシャレなお店をつなぐプロジェクト!

 

Have fun while here ―このまちをつなぐ

 

お店とお店、人と人をつなぎ、藤井寺内の点と点をつなぐFRAP。

大人と子どもも学べる場であり、地域をリンクする宮古屋。
過去と現代、そしてこれからをつなぐ古墳。

ここは小さいですが、とてもあったかい場所だと思います。

 

私も大好きな南河内地域内の点と点をつないでいきたい。

南河内地域には他にもたくさんの魅力があります。

少しでも“行ってみたい”と思ってもらえたら嬉しいです。

そしてぜひ、『南河内トラベル』してみてください!

 


 
 

Facebookページ『南河内トラベル-みんなの掲示板
Twitter(@clown3crown

 
 

こいちゃんの活動紹介記事『南河内を「行ってみたいまち」に。

 

名前:こいちゃん
職種:大学生
出身:大阪府

大学生になって始めて地元を離れ過ごすうちに、地元の良さに改めて気づき、
ひょんなことから、友人のhalusanと地元で遊んだ思い出をアルバムのような形にしたいと冊子を作るように。
それが、閲覧冊子『How to enjoy MINAMIKAWACHI』!!
halusanが「もっと地元の魅力を知りたい」、「知ってもらいたい」という想いを、関西のローカル番組に投稿。
まさかの採用で、2017年7月、2人でTVデビュー!
2017年9月、みんなが南河内の魅力を投稿できるFacebookページ、『南河内トラベル-みんなの掲示板』を作成。
南河内をみんなで盛り上げていく体制づくりをし、南河内の輪をつなげていきたいと思っています。

スキーのまち鹿角

北東北と鹿角の冬が始まります!

先日、鹿角スキー連盟のFacebookで
秋田八幡平スキー場に雪が降っている動画が
アップされました。

おっと!自己紹介をするのを忘れました。

2度目の登場、
スノボーインストラクターもできちゃう
コテツです!

これがコテツの冬の相棒です。

 

 

やはり地元のスキーヤー・スノーボーダーは
八幡平の初雪の知らせを聞くと
自然と心が躍ります。

 

鹿角のスキー場

 

鹿角市には3つのスキー場があり、
各スキー場で無料デーなどのイベントも
行われています。

そんな鹿角のスキー場を紹介いたします!

一つめはインターハイ・インカレ・国体などの
BIGな大会が行われる

日本国内でも環境設備が整っている
花輪(アルパス)スキー場

秋田のスキーの聖地です!

二つめはナイター設備があり
週末は朝から夜まで滑り放題の
水晶山スキー場

ファミリーなども多く
すり鉢状の傾斜が何とも言えない
いい味を出しています!

三つめは前回の記事でも書きましたが、
上質なパウダーSNOWを味わうことができ
11月の中旬から5月上旬までの

ロングシーズンで雪を満喫できる
秋田八幡平スキー場

コースは初心者向けで
小さい子供でもそり遊びが楽しめます。
コース横からハイクして山の中に入れば
バックカントリーも楽しめますよ!

 

コテツJr 八幡平スキー場!

 

因みにコテツは昨年の初滑りの時、
花輪スキー場で娘と滑っているところ
TVカメラに捕まってしまい……

インタビュー姿が秋田県の夕方のニュースで
アップで放送されちゃいました(苦笑)

 

 

 

私のことはさておき、鹿角市は
「スキーと駅伝のまち」というだけあって

スキーの大会とイベントの企画運営は
全国トップレベル!

コテツもインストラクターの関係で
鹿角スキー連盟に所属していますが、
鹿角スキー連盟の大会運営スタッフは
プロの集団です。

昼夜問わずアルペンコース・
クロスカントリーコース・ジャンプ台と
全国から集まる選手が最高のコンディションで
競技ができるように鹿角市と連携し

国体・インカレ・インターハイと
数々のBIGな大会を成功させてきました。

そんな全国に誇れる職人スタッフが
鹿角スキー連盟にはたくさんいます!

なんと手仕事米(仮)をお願いしている
伊藤農場の伊藤さんは職人スタッフをまとめる
秋田スキー連盟の理事で凄いお方なんです(>_<)

 

コテツが推薦!鹿角周辺スキー場

 

 

そんな鹿角のスキー情報の後は
コテツが推薦する鹿角周辺北東北の
スキー場を紹介したいと思います。

最初に紹介するスキー場は
のんびり滑りたい人におススメの
秋田 阿仁スキー場です!

スキー場山頂付近には樹氷ができ
樹氷を見るためだけにスキー場に訪れる人も!

コースは初心者向けで
幅広い年齢層の方が楽しめるスキー場です。

 

 

ハイク・バックカントリーを
楽しみたい人におススメは
岩手 八幡平リゾート(松尾八幡平)
エリアのスキー場です!

近年のバックカントリースキー・スノボーの
人気にのっかりたい人にオススメ!

バックカントリーは知識がなければ
遭難など危険と隣り合わせ……

でもこのエリアは予約ガイド付きで
安全なバックカントリーが楽しめる
下倉スキー場があります。

昨年あたりからバックアカントリーに
すごく力を入れているみたいで
隣のパノラマスキー場と
リフト券が共有できるスキー場です。

 

 

リゾート気分とイベント系を味わいたい人に
おススメのスキー場は全国でも超~有名な
岩手 安比スキー場です!

花火・イルミネーション・スキー場隣接の
ホテル安比グランドでのイベントなど
スキー・スノボーをしない人でも楽しめます。

スキー場はコースも多く
パーク(ジャンプ台やレール)も
充実しています。
レンタルアイテムも多数です!!

ちょっとハードな感じのスキー場で
大自然の気候の変化と深雪ツリーランを
楽しみたい人におススメは
青森 八甲田山スキー場です!

深雪を楽しみながらツリーラン最高です!
ただ天候が変わりやすく遭難の危険があるので
悪天候のツリーランは気を付けましょう。

スノーモンスター(樹氷)も見ものです。

 

 

世界レベルのモーグルを
体感してみたい人におススメ!!
秋田 田沢湖スキー場です!

田沢湖スキー場はモーグルワールドカップの
開催スキー場で、世界のトップスキーヤーが
絶賛のスキー場です。

(コテツはカナダモーグルチームを
Facebookでフォローしています)

なぜ田沢湖スキー場が絶賛されるかというと、
自然雪でコースとジャンプ台が
設計されているため

雪が湿っていなのでスピードが出やすく
気持ちよくトリックができると
海外選手から絶賛されているスキー場です。

田沢湖スキー場はロケーションもよく
スキー場から田沢湖に飛び込むような感覚で
滑れるのが人気の一つです。

 

北東北には、まだまだ楽しいスキー場が
たくさんありますが
紹介しているとキリがないので
この辺でやめておきます。

 

冬の鹿角は-10℃以下になると、
ダイヤモンドダストとー10℃程の寒い時に
雪を踏みしめると

「キュッキュッ」と音がする
雪の「鳴き音」なども体験できます。

そんな鹿角の白銀の世界を体験した後は、
いい温泉に入り美味い食べ物・酒を
堪能してみてはどうでしょうか!
雪見酒なんかもいいですよ!

 

 

もし鹿角に来てスキー場に行こうかなぁ~
なんて思ったら、
私コテツにお声をかけてください。

スノボーなら軽いレッスンはしますよ~
(土日限定ですけど)

 

 

コテツは花輪スキー場か
水晶山スキー場によく出没します~(*^^)v

コテツさんの過去記事はこちら

kotetu

名前:コテツ
職種:WEBデザイナーアシスタント
出身:秋田県

山奥の森林に一人で出かけるのが好き
野球・バスケットボール・スノーボード好き
スノーボードインストラクター
動物大好き、ペットの猫が1匹、名前が虎鉄(コテツ)

秋田県鹿角市の紅葉と”オランダ焼き”

こんにちは。
初めてふたりごと文庫を書かせて頂きます、「うさ丸」と申します。

 

就職を機に生まれてから18年間住んでいた鹿角を離れていました……が

昨年妻が妊娠し、自分たちが生まれ育った自然豊かな地元「鹿角」で
子どもを育てたいと思い数年ぶりに帰って来ました!

やっぱり地元は最高です。

 

今年8月に生まれた娘は、めんけくてめんけくてたまりません。
ちなみに「めんけくて」とは鹿角では「可愛くて」という意味です!

意外と難しいですよね?

私も聞いて分からない方言はたくさんあります。

でも鹿角は心が温かい人が多いので、
意味を聞くと優しく教えてくれる方が沢山います。
私も日々勉強中です!!

 

最近はあまり方言が使われなくなってきていますが、
これからも残していきたいですね。

方言のことはまたの機会に書かせていただく事にして……

 

今回は
『自然』をご紹介したいと思います。

このお話をいただいた時どんなことを紹介しようかな……と、
とても悩みました。紹介したいところが山ほどあるのです。

何となく外を見ると色が黄色や赤に色づき始めた山々……。

実は、鹿角市は十和田八幡平とわだはちまんたい国立公園に挟まれるように位置しており
多様な動植物など、四季を通じて変化に富んだ景観を楽しむことができる自然豊かな場所です。

今は秋!紅葉の時期です。紹介しない理由はありません!

 

 

少し早かったようでまだまだ緑ものこっていました……が、
私が十和田湖へ行ってきた時の絶景お見せしましょう!

鹿角から十和田湖へは車で40分ほど……。
途中にある発荷峠はっかとうげ は展望台があり、
十和田湖を一望することができるオススメスポットです。

この時期は平日でも駐車場が満車になってしまうほどの人気なんです!

 

 

そこからしばらく坂を下ると十和田湖に到着です。

私は最近聞いて知ったのですが、
十和田湖は日本で3番目に深い湖なんだとか……。
びっくり~!(日本で1番深いのは、秋田県の田沢湖です)

 

 

歩きながら見る紅葉もとても綺麗ですが、
遊覧船から見る紅葉もまた違って見えてとても綺麗です。
他にもカヌーや白鳥ボートなどを楽しみながら、
のんびり十和田湖を満喫することができます。

 

 

少し話は逸れますが散策を楽しんだあとは、
ぜひ魚の塩焼きや、「おとめもち」を食べてみてください。
とてもおいしいですよ!

 

 

天気がいい日にはこんな夕日も見られるかも……?

 

さて、次に紹介するのは『絶品おやつ』です。

正直、鹿角でおやつ??有名なのある??
と思われる方も多いと思います。

あるんです!!

私が小学校の頃から愛してやまない鹿角の絶品おやつをご紹介します!
そのお店の名前は「山田商店
大判焼きやたこ焼き、お好み焼きなど軽食を販売するお店です。

JR鹿角花輪駅のすぐ目の前にあり、黄色い日除けが目印です。
中にはテーブル席があり店内で食べることも、テイクアウトすることも可能です。

 

 

そんな山田商店、一番のオススメメニューは
ここだけでしか食べられない!あんこ入れすぎの よもぎ大判焼き」です。

よもぎ大判焼きは八幡平から摘んできた「超天然よもぎ」を生地に練りこんでおり、
よもぎの風味がとても感じられ、緑の生地が印象的です。

 

 

しっとりとした生地の中には、甘さ控えめの手作りあんこがぎっしりと入っていて
よもぎとの相性もばっちり!是非食べていただきたい一品です。

他に、私が個人的にオススメのメニューは、「ハムとチーズのオランダ焼き」です。
小腹がすいた時や甘いものの気分じゃない……という時はありませんか?

私は今まで大判焼き=甘いものというイメージがありましたが、
山田商店にはオランダ焼きがあります。

そのオランダ焼きとは……大判焼きの中に、
ハムとチーズ、ケチャップ、からしマヨネーズが入っています。
オランダ焼きは注文が入ってから焼くので10分ほど時間がかかるのですが、
待ってでも食べたい一品!

作りたてが一番おいしいですが私が関東に住んでいる頃は、
帰省の度5つほど持って帰って冷凍保存して食べたほどです。
もちろん時間がたってもおいしい!

 

そういえば……鹿角では大判焼きといいますが
地域によって呼び方が違うみたいです。

今川焼きや回転焼きなど様々な名称があり、
全国的に人気な食べ物です。

 

そんな山田商店の店員さんは、
お話好きな方なのでとても楽しいひと時を過ごせます。

鹿角のオススメグルメや観光地を聞いてみてもいいですね!

ご年配の方が大判焼きを1つ片手に持って帰ったり、
子供連れのご家族が店内で飲食したり、バスや列車の待ち時間に利用したり……
楽しみ方は様々で、老若男女に愛されるお店です。

1つ1つの商品もお財布にとても優しいので
メニュー全制覇目指してみてください!
(ちなみに私は全制覇まであと少し……!)

 

鹿角は本当にいいところなので皆様もぜひ一度来てみてください。
また来たくなる……そんなところです。

まだまだ語りたいことはありますが、

へば、まんずな!(じゃあ、またね!)

名前:うさ丸
職種:事務
出身:秋田県
ひと言:日々の娘とうさぎの成長に感動中です。

『Think College』にて、ふたりごと文庫編集長が登壇しました

西武渋谷店で毎月開催される、世界の問題に取り組む方をゲストとし、
誰でも参加可能な講座、シブヤ大学×西武渋谷店「Think College」にて
ニッポン手仕事図鑑のオンラインマガジン『ふたりごと文庫』の大学生編集長である
浅野 有希が講師として登壇しました。

トークイベントのゲストとして福井県河和田で約200年に渡り、
越前漆器を継承してきた漆琳堂の若手職人、嶋田 希望さんを迎えて、
「ローカルからの情報発信」というテーマで講義。

『Think College』にて、ふたりごと文庫編集長が登壇しました

『Think College』にて、ふたりごと文庫編集長が登壇しました

【イベント概要】
日時:2017年11月22日(水)
教室 : 西武渋谷店 A館7階 サンイデー渋谷 教室スペース
講師:ふたりごと文庫編集長 浅野 有希
ゲスト:福井県鯖江市 漆琳堂 嶋田 希望さん
イベント詳細はこちら

関連サイト

シブヤ大学

Think College シンクカレッジ 西武渋谷店に集い、聴き、考える講座

二子玉川ライズ「二子玉川クラフトフェア」に出店しました

ニッポン手仕事図鑑が厳選した4名の女性職人さんの商品を販売

11月25日(土)、26日(日)に二子玉川ライズで行われる
「二子玉川クラフトフェア」に、ニッポン手仕事図鑑が出店しました。

お店のテーマは「女性職人の活躍」。
ニッポン手仕事図鑑が厳選した4名の女性職人さんの商品を販売するだけでなく、
大人も子どもも楽しめる、靴職人(25日:ブックカバー&リングノート作り)と
有松鳴海絞括り職人(26日:自由に染めるストール作り)のワークショップも開催しました!

二子玉川クラフトフェアは、「iichi」が監修する、
40組以上の作り手が集まるクラフトマーケット。
本格的な手仕事品が集うフェアです。
楽しい音楽や美味しい食べ物ブース、モノづくり体験などが楽しめる
盛りだくさんなイベントです。

【出店概要】二子玉川クラフトフェア
■ 日時:11月25日(土) 11:00~19:00、11月26日(日) 11:00~17:00
■ 場所:二子玉川ライズ(中央広場・リボンストリート)
■ ワークショップ:
  ●11月25日(土)
  靴職人 篠原 すみれさんによる 革製文庫カバー、革製リングノートのワークショップ
  ●11月26日(日)
  有松鳴海絞括り職人 大須賀 彩さんによる 自由に染めるストール作りのワークショップ
■公式サイト:
二子玉川クラフトフェア

【FAAVO】七宝焼の伝統を残していくプロジェクトを応援しています

クラウドファンディング『七宝焼の未来を作る技術を守る知ってもらうプロジェクト』を
応援しています。

伝統芸能『尾張七宝』、約200軒あった窯元は現在なんと8軒。
1883年から続く窯元『田村七宝工芸』
四代目 田村丈雅の娘さんである田村有紀さんが、
ニッポンの伝統芸能を守りたいと、
クラウドファンディングのプロジェクトとして
『七宝焼の未来を作る技術を守る知ってもらうプロジェクト』に挑戦中。
七宝焼の未来のために、ご支援をお願いいたします!

七宝焼の伝統を残していくプロジェクトを応援しています

FAAVO
【残り8軒】消滅寸前の尾張の伝統工芸品・七宝焼の存続に力を貸してください

『子どものためのニッポン手仕事図鑑』発売記念イベントを開催

2017年9月23日発売の
子どものためのニッポン手仕事図鑑(監修:大牧圭吾)」の発売を記念して、
ニッポン手仕事図鑑の、新作映像を大型スクリーンで上映する先行試写会イベントを開催いたしました。

イベントでは、
足袋職人 (大野屋總本店)、津軽塗職人 (松山漆工芸)
水うちわ職人(家田紙工株式会社)、花火職人 (三州火工)
の4本の新作映像をスクリーンで先行上映しました。

また、ゲストとして、
足袋職人 大野屋總本店 福島茂雄さん
創作楽器職人 プロパノータ 菅井肇さん
をお迎えし、トークセッションや楽器の体験会、
懇親会では、書籍『子どものためのニッポン手仕事図鑑』の挿絵を描かれた
イラストレータ ÜNDY 田中優美子さんの原画展示や、
ビデオグラファー達のミニ写真展等を催しました。

試写会イベント

南河内を「行ってみたいまち」に。

こんにちは、初めまして。大阪在住のこいちゃんです!

「あ、大阪なんだ、都会じゃん! 」と思った方
…………そうかもしれません(笑)

大阪には、ユニバでおなじみ、有名テーマパークUSJを始め、たくさんの観光スポットがあり、
また、大阪にしかないお店や有名企業の本社があり、東京に次ぐ第二の都市です。

そんな大阪の中でも、私が住んでいるのは、南東部、
大阪市内のベットタウンとして栄える『南河内(みなみかわち)地域』。

 

観光本にもほとんど掲載されていないので、大阪に行ったことがある方も、
もしかしたら住んでいる方でもご存じないかもしれません。

 

今回のお話は、そんな南河内のお話を。

あなたの知らない大阪について知ってもらえたら……
あわよくば私たちの活動を>応援していただけたら……

こいちゃんは、とても喜びます!(^^♪笑

 

 
MINAMI KAWACHI FOR BEGINNERS

―南河内ってどんなところ?

 

真面目に答えると……

 

 

松原まつばら市(黄緑)、 藤井寺ふじいでら市(紫)、羽曳野はびきの市(青)、 富田林とんだばやし市(橙)、
大阪狭山おおさかさやま市(水)、 河内長野かわちながの市(緑)、河南かなん町(茶)、 太子たいし町(赤)、
千早赤阪村(黄)、

の6市2町1村で成る地域のことです。(カッコ内の色は、地図上での場所)

ちなみにこの地図、折り紙で約1時間かけて作ってみました!

 

1つ1つ紹介していると長くなるので、それはまたの機会に。

今回は、簡単に各市町村の紹介をします!これでも短めです(笑)

 

私が1番に紹介したいのは、

百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群

「もずふる」として親しまれているこの古墳群は、
堺市・羽曳野市・藤井寺市に広がり、大阪初の世界文化遺産登録を目指しています。

羽曳野市では、全国2番目の大きさの応神天皇陵を「応神さん」と呼び、
藤井寺市では、登れる&遊べる古墳がたくさん存在し、
南河内にとって古墳は身近な存在なのです。

 


 

 

この古墳群は今年7月、念願の国内推薦を勝ち取って、
世界文化遺産登録に一歩近づいたのですが、ご存じでしょうか?

ハニワ課長が「土に戻る」という発言をし、一時期少し話題になったと思うので、
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。

 
 

次に紹介したいのは、今年日本遺産に選定された竹内街道

竹内街道は、松原市、羽曳野市、太子町など南河内を通り、
大阪から奈良への道をつなぐ日本最古の国道です。

ちなみに今出てきた太子町は、聖徳太子の名から。

推古天皇や聖徳太子のお墓があり、毎月『たいし聖徳市』というイベントが開催されています。

歴史の話ばかりしていたのでここで路線変更!

 
 

南河内のもう一つの町、河南町には、ワールド牧場という動物と触れ合うことのできる施設があります。

イヌやネコ、羊に馬……その数140種類!

中には乳しぼり体験やイルカやクジラと触れ合えるプールまで!

山奥で、クジラ! の迫力は見ごたえあること間違いなし(笑)
ロッジやコテージなどの宿泊施設があってBBQも楽しめる為、
1日中遊ぶことができますよ。

 
 

大阪狭山市では、1400年の歴史をもつ日本最古のダム式ため池、狭山池があります。

それをイメージした狭山のダムカレーは、
TBS 『マツコの知らない世界』で取り上げられるなど、観光する際に一度は食べたい代物です。

 

ダムカレー

 

 

 

府内で唯一伝統的建造物保存地域に指定されている富田林市の寺内町は、
その古き良き街並みと、古民家を利用したカフェや雑貨を扱うお店で賑わう、穴場スポット!!

最近では外国人の観光客も増えてきています。

 
 
 

大阪府内で唯一の村である、千早赤阪村は、
コンビニが一件もありません。
みどりに囲まれた素晴らしい地域ですが、大阪市内からのアクセスも意外と良くて
気軽に立ち寄れる地域です。

有名な金剛山もありますが、千早赤阪村の魅力は、実はそれだけではありません。

例えば、下赤阪の棚田スイセンの丘は、ベストシーズンに行けば、都会では味わえない景色を堪能できますよ!

 

棚田(ベストシーズン時ではありません)
11月には棚田のライトアップを見ることも。

 

 

スイセンの丘

 

 

そして、南を超えた存在、『奥河内』という愛称で親しまれている、
河内長野市。

何よりも地元の人の地域を盛り上げようとする熱意が凄まじく、
河内長野については私では足元にも及びません(笑)

 

 

 

他にもたくさんの魅力が!

 

水みらいセンター(松原市)

 

古墳フード(河南町)

 

河内ワイン(羽曳野市)

 

市民フェスティバル(羽曳野市)

 

PLの塔(富田林市)

 

 

と、南河内の歴史や娯楽、自然を紹介させていただきました!

観光本には載ってないけど、実はすごい地域でしょ(笑)

さて、そろそろ…………。

 
 
WHAT KIND OF ACTION ARE YOU DOING??

-何の活動をしているの?

 
 

改めまして。
南河内トラベラーとして、南河内の魅力発信の活動を行う、
こいちゃん(koichan)です。

友人と二人で南河内の魅力を発信しながら、南河内を盛り上げていく活動をしています。
あえて声を大にして言うなら『普通の大学生』です。

南河内って知られていないけど、実は魅力がいっぱいある! ということを
地元の人を含めて知ってもらいたい!
という想いから、

 

①Twitterでの南河内の情報発信
(イベント紹介、”インスタ映え”する写真を撮影して紹介)

②オリジナル閲覧冊子『How to enjoy MINAMIKAWACHI』の作成、市役所などに設置

 

 

 

個々の輪をつなぎ、観光情報を調べる手助けにしていきたい!
という想いから、

③フェイスブックページ『南河内トラベル-みんなの掲示板
(個々が自由に投稿、地域の人同士がつながるページ)

 

 

今の世の中、地元であっても近くにおしゃれなお店があり、
イベントを開催していることさえ知らない人はとても多い。

 

「せっかく同じ地域なんだから情報交換ができればいいな……。」
「知ってもらえるだけでも強みになる!力になってくれる人はいる! 」

 

「今度の土日空いてるな」というときに、このFBページをフォローしておけば、

近くのイベントを知ることができる!意外と知らない観光スポットが分かる!

 

「近くだし、みんなで行ってみるか」、「自転車でちょっと行ってみるか」

 

 

――そんな輪が広がり、みんなで発信し、みんなが南河内の魅力をもっともっと知る。

 

そして、いつか……観光客の方に

「行ってみたいまち」と思ってもらえるように、
縁の下の力持ち的な存在として、私たちはこれからも頑張っていきます。

長文にわたり、読んでいただきありがとうございました!

これを読んだあなたは、もう立派な南河内トラベラーです!
次回は、南河内の中でも1つの市町村に絞って、深く語ってみたいと思います。

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

Facebookページ『南河内トラベル-みんなの掲示板
Twitter(@clown3crown

 

名前:こいちゃん
職種:大学生
出身:大阪府

大学生になって始めて地元を離れ過ごすうちに、地元の良さに改めて気づき、
ひょんなことから、友人のhalusanと地元で遊んだ思い出をアルバムのような形にしたいと冊子を作るように。
それが、閲覧冊子『How to enjoy MINAMIKAWACHI』!!
halusanが「もっと地元の魅力を知りたい」、「知ってもらいたい」という想いを、関西のローカル番組に投稿。
まさかの採用で、2017年7月、2人でTVデビュー!
2017年9月、みんなが南河内の魅力を投稿できるFacebookページ、『南河内トラベル-みんなの掲示板』を作成。
南河内をみんなで盛り上げていく体制づくりをし、南河内の輪をつなげていきたいと思っています。

熊を獲り、山菜・キノコを採って、除雪する。|山形県鶴岡市

はじめまして。

山形県鶴岡市の山の中、
大鳥というところに住む、田口です。

普段は自然体験学習や土建業のアルバイトなどを
週2~3回しながら、狩猟・採集をしたり、
民俗の調査をしたり、ブログを書いたり、
イベント企画運営をしたり。

『色々やってる』系の人です。

「週2~3回のバイトで暮らしてけるの?」
と思うかもしれませんが、
年金・社会保障を除けば
月6万ほどで暮らしていける。

食い物は自分で採ったりもします。
就活時期に「こんな暮らしがあるよ」って
大学のチューターは教えてくれませんでしたが、
いざやってみると結構楽しいですよ。笑

 


 

早春、山に雪が残る頃には
ツキノワグマを狩りに奥山へ行くのですが、
これが本当に危険。

雪崩が起こるかもしれないし、
滑落するかもしれない。

僕も初めて熊狩りに連れてってもらったときは
滑落して死にかけました。

だけど、毎年春になると、なんだか血が騒ぐ。
一日中歩いている時もあるし、
熊が獲れない時もある。

獲れたら獲れたで重たい熊肉を背負って
何時間も歩いて帰らなきゃいけない。

それでもなんか行きたくなる。
マタギ勘定という言葉があるのですが、
獲れた獲物の肉や脂・骨は玄人も素人も
全員平等に分けるんですね。

山の神信仰にもとづく対自然への精神性や、
雪国で協力し合いながら生きてきた
共同体意識というのが

大鳥の熊狩りに集約されているような気がして。
その場に身を置いていたくなる。

 

 

 

春は山菜採り。

山菜とは、
平たく言えば山に自生している野菜ですね。

わらび、ぜんまい、タラの芽、
イタドリ、フキノトウなどなど……。

山菜は多年草なので
毎年同じ場所に出るのですが、

採り方に気をつけないと
来年度以降から小さくなったり、
出なくなったりします。

採り方はキチンと地元の人に教わりながら、
自分で採ってきた分はその日の食卓に並べたり、
塩漬け、乾燥をさせて保存して
冬に食べたりします。

 

 

 

秋はキノコ採りと木の実拾い。

キノコは枯れ木や倒木に出るのですが、

通りがかりに偶然見つける時もあれば、
苦労して探したのに
見つけられないこともよくある。

だから一層、キノコに会えた時は
目の色変えて採ってしまいます。

舞茸やなめこ、マスタケ、
もだし、カノカ、ヒラタケといった
耳馴染みのないキノコも採れて、

スーパーで売ってるものより
はるかに香りが強いです。

お吸い物にすると違いが一発でわかる。

 

 

 

木の実は栗や胡桃、栃の実がなるのですが、
9月の中旬頃になると
木の下にゴロゴロと落ちている。

ただそれを猿やリスに先を越されないように拾い集め、
処理して食べれるようにする。
しかも胡桃は殻を割らなければ3年もつ。

 

 

 

冬は12月~3月まで除雪生活。

雪が2~3mも積もるので毎朝の玄関前の除雪、
月一回程度の屋根の雪下ろしには骨が折れる。

籠りがちな冬には良い運動になるのですが、

地域の人から頼まれて
毎日雪下ろしをしていると、腰痛が始まります。

 

 

 

11月~2月までは狩猟もやる。

大鳥の人たちは主にカモやヤマドリ、
ノウサギを鉄砲で獲る。

食べて美味しい獣を獲りたがるんですね。
とても本能的。
僕もカモやウサギは獲ったことがあります。

初めての解体は少し抵抗ありましたが、
スーパーでよく見かける
もも肉や胸肉の形にまで捌いていくと、

「美味しそう……」
という感情に変わっていくのが不思議。

お肉を頂くのは勿論ですが、
獣の冬毛はふかふかなので、鞣しもやります。

タヌキやウサギ、イタチ、ニホンジカなど。
大鳥のような雪国では腰皮といって、
腰に巻く毛皮が必須アイテム。

毛皮は水を通さないから、
雪の上に腰を下ろしてもお尻が全く濡れません。

僕はツキノワグマの腰皮を使っています。

 

 

 

あと、最近覚えたのは、マムシの粉薬の作り方。
マムシの頭を叩いて仕留め、
それをまるごと炙って乾燥させたものを
すりこぎですり潰すというもので、

教えてくれた地域のおじいちゃんは
「何に効くかはわからねぇけど、
とにかく元気になる薬なんだ!」
って元気そうに言っていました。

自分でもマムシを獲って作り、
呑んでみましたが、
次の日は朝から調子良かったですよ。笑

 

なんやかんや大鳥に住んで4年が経ちましたが、
自分なりに出来ることが増えたなぁって思います。

移住した当初は「山菜って何?草が食えるの?」
ってところから始まって、
草刈りもろく出来なくて刃を一瞬でボロボロにした。

熊狩りで死にかけた時は、
助けてくれた地域の人から
「酒の一本も持ってこねぇな!」と怒られたし。笑

でも、地域に暮らし、
地域の人と一緒に汗を流しながら
四季を繰り返していく中で、少しずつ
知っていること、出来ることが増えてきた。

それらを身体で受け止めているから、
案外忘れないものです。

 

そういえばこの前、自然体験で
大鳥に魚のつかみどりをしにきた
小学生のお相手をしていて、

「捌いてみたい!」と寄ってきた男の子に
ニジマスの捌き方を教えていると、

「生きてるって感じがするねー!」
と言いながら夢中で何匹も捌いてた。

シンプルだけど、
案外そんなもんなのかなぁーって思ってみたり。

今、僕の暮らしがあるのは
大鳥の人たちがあってこそ。

僕は大鳥が好き。
好きが転じて民俗学という切り口で
大鳥の人が山で活かしてきた
知識や技術を調査・記録していて、

「これを仕事にしたいなー」と思って
この秋に『大鳥てんご』という
通販サイトを立ち上げました。

 

 

 

大鳥の民俗(暮らしの知恵や歴史・文化など)を
Webと紙媒体で紹介しつつ、
地域の人が採ってきた山菜やキノコを通販する。

地域にお金を落としつつ、知識や知恵も含めて
地域がどうにか次に繋がって欲しい
という願いがあります。

情報はディープ極まりないのですが、
頭のどこかでローカルの探求は
グローバルに通用するんじゃないかと思っていて、
それを形にしてみようという試み。

通販サイトは星の数ほどあれど、
超ローカル地域限定のオウンドメディア付きの
通販サイトは僕の知る限りなくて、

お先真っ暗感が凄いけれど、まぁやってみます。
学問の域を超えてみたい。

出来立てホヤホヤなので記事数も少ないのですが、
大鳥のことをちょっとずつ
知って貰えたら嬉しいなと思います。

ではでは。

名前:田口比呂貴
職種:通販サイト運営、マタギ見習い
出身:大阪府

ひろろーぐというブログもやっています。

『大鳥てんご』
鶴岡市の奥山の方、大鳥という小さな地域を舞台に、
そこで暮らす人々が採ってきた山菜や茸を通信販売しながら、
民俗学的な視点も入れてブログや小冊子で情報発信していく通販×メディアのサービス

大鳥てんごHP http://ootori-tengo.com/

編集長の大牧が秋田県鹿角市の講演会で登壇しました

10月5日、秋田県鹿角市で行われた、
『地元の魅力を発見し、地域の活性化に貢献できる高校生を育てよう』をテーマとした、
秋田県高等学校PTA連合会の講演会に、
編集長の大牧圭吾が登壇しました。

また、『子どもたちの未来のため、親ができること』について、
鹿角市移住コンシェルジュ(地域おこし協力隊)の木村芳兼さんとの
トークセッションも行われました。
鹿角の3つの高校の一年生と、PTA連合会会員のおよそ230人が討論を聞きました。

【講演会の様子】

講演会の様子

講演会の様子

講演会の様子

講演会の様子

講演等のご依頼、お問い合わせはこちらから

「日本の文化を海外に広めたい」高校生の夢

ふたりごと文庫読者の皆さん初めまして、
宮城県仙台市の高校一年生
赤星 海陸(あかほし みろく)です。

私は現在、
海外向けに日本の文化を広めようと
Webサイトを作っています!

 

なぜ日本の文化を海外に発信しようと思ったのか

 

その理由に大きく関係しているのが、
今年の3月に
ミャンマーという東南アジアの国に
訪れたことです。

初めて東南アジアに訪れ、
いろんな遺跡や風潮、文化を見てきました。

例を挙げると首長族です。

 

 

この首長族は亡くなるまでずっと
首に真鍮をつけており、
強制的に首を長くします。

何故長くするのか?

その理由には日本でいう
一般的にスリムな女性がモテるのと同じで、
首が長ければ長いほど美しい
という風潮があります。

次に挙げるとすればこの数々の遺跡です。

 

 

 

ミャンマーの「パゴダ」という場所は
見渡す限り遺跡があり
様々な大きさや、形があります。

この遺跡は昔自分の権力を表す為に、
日本でいう古墳のように
大きければ大きい程、
膨大な力があるとされています。

現在は観光スポットと化し、
中にある金の大仏であったりと
いろいろなものを見ることができます。

大きいものだとこんなに大きいです!

 

 

他国の文化や風潮は凄く面白いと思いませんか??

僕はこれを逆手に取れば
日本の文化って普段はあまり感じないけれど、

実は端から見れば凄く面白くて
素敵なものなのではないかと感じました。

日本の職人の巧妙な技術、
世界で1つの町工場でしか作れない製品、
武芸であったり昔からの伝統。

それを日本だけでなく、
世界のいろんな人たちに発信しようと
思ったわけです。

 

現在行っていること

 

現在私は高校でアプリケーション作成と
Webサイト作成をしています。

アプリに関しては自分以外に仲間がおり
来年のアプリ甲子園に向けて頑張っています。

 

 

笑いが絶えないくらい楽しみながらも、
まだまだ未熟で手探り状態です。

でもその中でもこうやって
ニッポン手仕事図鑑さんのふたりごと文庫に
書かせてもらえるという貴重な機会を頂き、
着実に進歩もしていると実感しております!!

 

日本の文化を海外に発信するWebサイトを作るにあたって

 

Webサイトを立ち上げると決めたものの、
日本の文化の素晴らしさを伝えるページ、
英文翻訳などのことについてはまだまだです。

ドメインの維持費だってありますし、
何をすれば良いのか、何が正解なのか、
本当にこのままで大丈夫なのか。

正直不安です。

でもいつか、
私が東南アジアで味わった感動と
同じような感動をみんなに味わってほしい。

こんなに日本の職人さんや
文化って凄いんだよ!!
っていうのを発信したい。

そういう思いで日々、
色んなことに挑戦しています。

何か1つでも貢献したい、
この手で伝統的な職の
後継者不足を解決したいとも思っています。

僕の好きなアーティストの言葉で
こんな言葉があります。

 

年をとってもしょうもない大人は
この世に腐るほどいるし、

たとえ未成年であっても
素晴らしい思考を持って
素晴らしい情熱を持って
この世の中で生きてる人もたくさんいます。

皆さん一人ひとりの気持ちの中にある
熱いものであったりとか、
正義感であったりとか
最悪感であったり、
色んな感情がありますけど

そういったひとつひとつに
嘘をつかないで生きていく、
それが僕のモットーです

 

私はこの言葉がカッコイイと思い、
また私もこんな大人になりたい!
そう思いました。

将来の為に今のうちから努力して
一歩でも近づきたいと思っています。

その第一歩として
Webサイト運営を選びました。

色んな困難はありますが、
日本の皆さんを惹き立たせる。
そんな場を提供したいですね。

話は変わりますが、
11月の下旬に東京渋谷で行われる
ThinkChallengeシブヤの講座に
伺う予定ですので

機会があれば、お話しでも、
出来たらなと思っています。

最後までご覧になってくれた方々
本当に有難うございます!

日本を動かしてみせます。

名前:赤星 海陸(あかほし みろく)
職種:現在高校1年生
出身:宮城県仙台市出身

現在高校生をしながら海外向けに日本の職人技術だったり文化の面白さを世界発信したいとWebサイトを作成しています。
Facebookアカウント https://www.facebook.com/profile.php?id=100015535781402

観光地を、ひとりで旅するということ

 

自分は、一人旅が大好きです。

1人で自由に気の赴くままに
歩き回れる自由な感じがたまらなく好きです。

ただ、人混みが苦手なため基本的には、
観光地と呼ばれる場所はあまり得意ではないので
避けがちになる傾向があります。

そんな自分でも、
観光地に足を運ぶこともありまして。

熱海を訪れたときに感じたことをつらつらと。

 

熱海ってもう、名前を聞いただけで
一発でわかるくらいの観光地ですよね。

 

熱海を歩いていたときは、
正直に言うと旅行ではなく、
リゾートバイトで住み込みで働いていたので

休みの日に暇で仕方なくて
街を歩いていただけなんですよね笑

最近は廃れてきているとは聞いていたけど、
それにしても人通りは多い。
「熱海」のネームバリューは偉大だなあって思いながら
メインの通りを歩いていました。

 

熱海といえば、まあだいたいの人が
サンビーチに行くと思います。

自分も1人で行きました。
カップルや家族連れで賑わっていたので
メンタルがやられそうになりましたが、
それはどうでもいい話です。

 

 
 

個人的に衝撃的だったのが1つあって、
カップルや家族連れ、部活やサークルと思しき若者で
溢れかえってる海辺からがっつり見えるんですよ。

大量のいかがわしいお店が。

写真撮るのを忘れていたのが悔やまれます……

いやあ、古くからの観光地
すげえなあって感じでしたよ。

メインの通りから1本外れた瞬間に
いかがわしい系の店が立ち並んでいるんだもの笑

 

そんな混沌とした景観を楽しみながら
街を闊歩していました。

熱海って正直あまり
フォトジェニックな場所は多くないんですが、
その代わりにモノクロ写真が映える場所が
すごく多いなあと思いながら歩いていました。

 


 

 

 

 

潰れているのか営業しているのかわからない劇場、
立ち並ぶいかがわしい店、
雑多な細い通りに並ぶ飲み屋、
何年前に流行ったフォントかわからない看板。

モノクロ写真やフィルム写真を
練習するにはうってつけの場所だと思いました

 

最近は、おしゃれなカフェやゲストハウスが
どんどん増えてきているようなので、
若い人にも楽しめる街に代わりつつあるようです!

(実際に大学生っぽい人たちが
大量にウェイウェイしてたのを鮮明に覚えています)

 


 

 

メインの賑わってる通りから、
一本外れた通りを歩いていたとき、
ふと脇を見たら広がっていた光景が
すごく趣があったので思わずパシャリ

 

 

観光地で非日常に存分に浸ってる人たちの横では、

そこに住んでいる人たちの日常が
流れてるんだよなあ、

と当たり前のことを再認識した瞬間でした。

これだから旅はやめられない。

名前:菅原 赳大
職種:大学生
出身:岩手県大船渡市

20代の目標はキャンピングカーで日本一周した後に、キャンピングカーは日本に置いて世界一周。その後また日本一周すること。
Twitter:@carex_take_blog
instagram:@carex_take
blog:http://tabiyasha.jp/

獣皮で地域を活性化 -山口産業-

皆さん、初めまして!
東京都板橋区出身のワタナベです。

成蹊大学に通う大学生です。
よろしくお願いいたします。

 

 

今回私たちは、成蹊大学の浜松翔平先生に
引率していただき「山口産業」を訪れました。

なぜこの会社に訪れることになったかというと、

山口産業社長の山口明宏さんは
成蹊大学の卒業生で

浜松先生の講義に一度ゲストとしていらっしゃり、
そこでお話を聞いたことがきっかけでした。

MATAGIプロジェクト

というシカやイノシシの獣皮を
有効な資源として活用し
地域の活性化につなげる活動や、
赤ちゃんでも触れる安全な革に魅力を感じ、

 

浜松先生が訪問したい人がいれば
連れて行ってくださると授業中に仰っていたので
山口産業を訪問させていただくことになりました。

山口産業は皮を革にする町工場なのですが、
ただの革を作っているのではありません!

それはこれから工場の説明とともに説明させていただきます。

 

 

山口産業は八広駅から
徒歩で10分ほどのところにあります。

初めて八広駅で降りたのですが、
山口産業以外にもいくつかの町工場があり

私の中で「町工場の町」という
イメージがつきました☆

山口産業に到着してみると……

 

 

かわいらしい外観!
私が想像していた工場とは違いました。

 

 

ではお邪魔させていただきます。

 

 

おお!入ってすぐのところに
猪、鹿、熊の皮が置いてありました。

加工されていない皮を見るのは
初めてだったのでとても迫力を感じました。

これに塩を振ることで
夏場でも1ヶ月ぐらい持つのだそう。

 

 

こちらの機械は木製で樽屋さんが作ったもので
50年間ずっと使い続けているそう!

この機械では皮から革にするための
「なめし」が行われていて、

毎日薬品を変えたり
途中で全部皮を出して余分な油をとったりしながら

2週間まわし続けるんだそう。
また季節や皮の種類や季節によっても
変化を持たせるそうです。

なめしが終わったら染色!

色移り防止のため、
薄い色、中ぐらいの色、濃い色で
機械が分けられていました!

染料は酸性染料というものを使っているそうで
洋服などになったときに色が落ちないように
水洗いをきちんとするそうです。

 

 

水洗いしたら、絞り機でしっかり水を切ります。

 

 

この出来上がった革を素手で触る社長。

実は社長、革を作る企業の9割が使っている
クロムアレルギーなんです!

しかしこの山口産業の革は
クロムなど金属を使わずに

植物単元だけでなめすので
赤ちゃんでも安心して使える
「優しい革」なのです。

そのため社長も素手で触ることができます。
とても安全なのが分かりますね。

 

 

ここで乾かして平らにして革が出来上がるそうです。
今までまったく革作りの想像がつかなかったのですが、

本当に手間隙と高い技術力があるから
できるものなんだなと感じました。

 

 

次は展示ルームに案内していただきました。
初めて見た革が沢山!

革ってこんなに種類があったんですね!

特に驚いた革が二つあるので紹介します。

まず一つ目

Q、これは何の革でしょう?

 


 

 

 

 

正解は……
ダチョウの革です!初めて拝見しました!

 

 

二つ目

Q、この革は何の革でしょう?難問だと思います……

 

 

 

 

 

 

正解は……マグロの革です!!!!

 

マグロって革にできるんですね!
驚きでした!!!

若干、塩の香りがしました。

すべての革を触ったのですが 、
私的には羊の皮のさわり心地がとても良かったです!

 

 

 

 

~続いては社長に質問コーナーです!~

 

 

 

Q.一番苦労したことは何ですか?

A.リーマンショックの半年前に
日本で一番大きな靴の卸業者さんの
企画部長や常務さんたちと
朝から打ち合わせを入れていて
楽しく商談をしていたのですが、

途端に空気が悪くなり
どうしたのかなと思ったら、

その会社がその日その時点で潰れたんです。

 

その半年後にリーマンショックが起こるわけですが
その時点で、もうこの業界だめだなって思ったんです。

それで山口産業も、昔から何十年も働いていて、
まだ働きたがっている70代の方々を
切らないといけなくなったのが
一番つらかったですね。

レイオフという制度を活用したり、
経営が大変なのを察してくれて
自らお休みがほしいといってくれた人が
何人かいて、そのときは涙が出てきました。

 

 

 

Q.学生時代のときにしておいて役立ったことは何ですか?

A.それはですね、
遊ぶためにバイトしてたことですね。

大学は推薦だったので、
高3の冬から結婚式場でアルバイトしていたり、
大学に入ってからはキャディのバイトをしたり、

大人と接する機会が多かったり、
いろいろな経験を積んだことが良かったなと思います。

 

 

Q.学生のうちにやっておくべきだと思うことは何ですか?

A.やっぱりいろんな経験をすることだと思います。
あと英語ですね。

取引先の人が外国人だったときに
通訳さんを通して話すので
私自身ももっとやっとけばよかったと思いました。

あとは、どこでもいいので
海外になるべく早めに行ったほうがいいと思いますね。

そして、人に会いに行くのを
惜しまないほうがいいと思います。

たかが交通費で済むなら
いってみるべきだと思います。

流行っている物を見るだけでも
勉強になるのではないかなと思います。

 

 

Q.今の学生がこれからの社会に出て求められることは何だと思いますか

A.そうですね。一緒に仕事をしたいと思えるのは
やっぱり波長が合うことだと思います。

目を見て話してくれたり、
礼節でいることが大切だと思います。

 

 

今回、引率してくださった先生を含め、
8人で見学させていただきました。

見学してみて、季節の変化によって
水温やドラムの回転数を調整していたり、
獣臭があまりなかったのも驚きました。

そして、こんなにも動物によって
革の質感や見た目も異なるということを
知ることができました。

5人でまかなっているとは思えないほど
すばらしい革を作っていらっしゃるなあと思いました。

また、山口社長が私たち学生に対しても
真摯に答えてくださったことにも
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

貴重な機会をありがとうございました!

名前:渡辺まりん
職種:大学生
出身:東京都

大学生活、悔いの残らないように活動していくことが目標です(^-^)

襖紙職人|菊池襖紙工場

1924年(大正13年)、菊池襖紙工場は東京都墨田区で襖紙に模様をつける手捺染加工の職人集団として活動を開始。以来、時代と人々の暮らしのニーズに対応しながら、襖紙の分野でトップシェアを誇る企業として、業界を牽引し続けている。また、最近では伝統工芸の専門チームを自社内で結成し、日本古来の伝統的な襖紙の装飾技法「金銀砂子細工」を次世代につなげていく活動にも力を入れている。

岐阜県郡上市と、美しく豊かな「水」

こんにちは!ふたりごと文庫編集長の浅野です!

9月8日~9日、岐阜県郡上市へ行ってきました!!

 

 

郡上藩江戸蔵屋敷」と題し、
郡上市のタカラを東京に届ける全5回の連続講座が開かれています。

 

岐阜県郡上市の文化・伝統・知恵を学び、直に感じることができる講座です。

 

 

 

私は連続講座唯一の、現地フィールドワークに参加しました!

 

Vo.3の今回は、前回の講座で話し合われた内容を元に工程が組まれたそうで……
とってもとってもディープで素敵でした。

 

 

二泊三日のぎっしり詰まったツアー、
私はあいにく前半しか参加できませんでしたが楽しませてもらいました!!

 

 

地元の人が集う「くくりひめカフェ」

 

 

名古屋駅からバスで二時間、長良川を眺めながら郡上八幡を通り過ぎ、峠を越え石徹白(いとしろ)に到着しました。

 

くくりひめカフェ」さんで心のこもった美味しい昼食をいただきました。

 

 

 

くくりひめとは、日本書紀に登場する女神。
「くくり」は「括る」にもつながり、現在は縁結びの神様として崇敬されています。

 

「くくりひめカフェ」さんは、人と人をつなぐ場として
主に女性数名で定期的にオープンしています。

 

地元の人、特にお年寄りの方がすごく楽しみにしているそうです。

 

 

地元のお野菜やお米を使ったメニューは、ひとつひとつに物語がありました。
お水が美味しいので、食べ物が全部美味しいのだとも教えてくれました。

 

 

ふと、店内に入ってずっと、水の音が聴こえていることに気が付きました。
すぐ横を水路が通っているからです。

 

 

郡上に魅せられ移住した「こばけん」さんは、
「石徹白はどこへ行っても水の音がして、むしろ水の音がしないと不安になるくらい。」
と言います。

 

 

どうやら石徹白のキーワードは『水』のようですが、

 

いったいどういうことなんだろう!?と思いつつ、おなか一杯食べました。

 

水力発電で地域づくり

 

 

日本で初めての発電は、何エネルギーによるものだか知っていますか?
私は知らなかったのですが、水力発電なんだそうです。

 

 

昔から水の力で水車を動かし、日本人の大切な動力となっていたそう。
石徹白では、水路を流れる水を利用した水力発電をおこなっています。

 

 

 

落差を利用して発電しており、この装置は地元の人々がお金を出し合って作られました。
ここで発電し、電気を売って得られる利益は地域振興に使われているそうです。

 

 

「山の神からの贈り物やね。」

と、自然遊びの達人由留木さんがニコニコして言っていました。

 

 

“神様からの贈り物”
ってよく言われますが、今までなかなかピンとこなかったのは
自然を身近に暮らしてこなかったからかもしれません。

 

自然に生かされていることをよく考えたことがありませんでした。

 

 

石徹白を見守る「石徹白大杉」

 

2日目、朝からトレッキングをしました。

 

運動不足により、最初からバテバテでした。
(山形県上山でも同じ目に。)

 

 

 

登っていった先には、すっと静かな空気の中に
一本、大きな大きな杉の木が立っていました。

 

 

国の特別記念物の「石徹白大杉」です。

 

 

写真じゃ伝わらないのですが、推定年齢1800年、
幹回り13.45メートルの杉の木です。

 

地元の人は、石徹白大杉に「行く」ではなく「参る」と言うそうで
人々を見守ってきてくださった神様として扱うのだそうです。

 

阿弥陀ヶ滝と流しそうめん

 

その後、向かったのは大迫力の阿弥陀ヶ滝!!

 

 

長良川の源流の一つである前谷川の上流に位置します。

 

私はどうやら水が流れているの(海・川・滝)を見るのが好きみたいで、
様々な滝も見てきましたが一番と言っていいほどの素晴らしい滝でした。

 

 

滝の後ろには洞窟があり、そこで昔修行中の憎呂が護摩(ごま)を焚いたところ
阿弥陀如来が浮き上がって見えたことからその名が付いたと言われています。
(護摩とは供物と煩悩を意味する特別な薪を燃やし祈祷するもの)

 

 

 

そこで食べられる、美味しい水を使った流しそうめんは格別でした。

 

 

 

郡上市と「水」

 

 

 

山を数える時の単位は「座」というのは、
昔から山を神様として扱ってきた背景があるのだと
神主の若宮さんが教えてくれました。

 

昔は、水をくださる山を大切にし同時に恐れたが
今はそのありがたさを忘れ、震災でも起こらないと恐れないようになってしまった…
とも言っていました。

 

 

どこでも水道の蛇口をひねれば水が出てくるのが当たり前すぎる国に生まれ、
蛇口から出てくる水は、どこから来る?と考えたとき

私の感覚だと、冗談ではなく「浄水場」がパッと思いつきます。

 

郡上は豊かな水に恵まれた地域で、
その水を恵んでくださる山や自然をいつでも大切にしてきたのだと実感しました。

 

その思いは今でも受け継がれているのが伺え、
沢山の移住者の方と共に、新たな流れも生まれていました。

 

 

私にとっては新しい価値観に触れ、考えたこともなかったことを沢山得ることができました。

 

「自然」というものへの考え方が、全く変わったなあ……
と、名古屋行の帰りのバスでしみじみ感じながら郡上をあとにしました。

 

——————————————

郡上藩江戸蔵屋敷」次回開催のVo.4は12月2日開催だそうです!

「白山が育んだ清流長良川の恵みを学ぶワークショップ」なんだか『水』が関係してそうですね。

 

 

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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埼玉県朝霞市がひとつになる『彩夏祭』

 

こんにちは!ふたりごと文庫編集長の浅野です。

今日は、私が生まれ育った街について書こうと思います。

 

生まれ育った街『埼玉県朝霞市』

 

私の地元は、埼玉県の朝霞市という埼玉でもかなり南に位置する街です。

 

 

 

電車で新宿駅まで約30分渋谷駅や東京駅まで約40分で行けるんです!

また、朝霞市民のライフラインでもある東武東上線は、
副都心線・東横線との直通運転を行っているため、横浜の元町中華街まで一本です。

(遅延が多大な影響を与えて、よく東京や神奈川の友達に文句を言われます)

 

 

これが結構便利で、私は学校のある自由ヶ丘まで一本で通うことができています。
この利便性から、朝霞市は東京の“ベッドタウン”として知られています。

人口はどんどん増えていて小学校は10校、中学校は5校あり、
見渡す限り家がずらーっと建っています。
通勤通学時間の駅は忙しそうに歩く(走る人も多数)人でいっぱいになります。

ベッドタウンという名の通り、私も最近は“寝に帰るだけ”です。
いつの間にか、地元の人との距離がどんどん遠くなってしまっているように感じて少し寂しかったり。

 

 

でも、唯一そんな朝霞市民が一つになれるビッグイベントがあります。

それが、朝霞市民まつり「彩夏祭」です。

毎年8月の第一金曜日~日曜日に開催されています。
昔は彩夏祭が終わると、「夏が終わった」と本気で感じていました。

そのくらい、朝霞市の夏の風物詩として愛されています。

 

朝霞市民まつり 彩夏祭

 

始まりは1984年、
人と人との繋がりや愛着が薄れていくことに危機感を覚えた市民によって始められました。

今年で34回目というまだまだ若いお祭りですが回を重ねるごとに規模が大きくなっていて、
今では68万人(第30回)もの人が来場します。

打ち上げ花火は大迫力で、
市街地のど真ん中で打ち上げられる花火は珍しいそうです。

小さい頃は毎年、家の下にシートを敷いて、
同じマンションの人達みんなで食べ物を持ちより花火を観るのが楽しみでした。

 

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

 

このお祭りのメインは、なんといっても「よさこい」です。

私はこの「よさこい」が大っっっ好きです。
「関八州よさこいフェスタ」といって、約100のチームが踊りの優劣を競い合います。

これは1994年から始まりました。
ここで重要なのが、本州で最初に始まったよさこい祭りだということです!!

今では原宿、池袋、光が丘、府中など様々な場所で行われていますが、
よさこいを見るなら絶対に彩夏祭だと思っています(笑)

 

よさこいとは

 

 

「よさこい」ってなに??という人もいるのではないでしょうか。

鳴子という、音を出す道具(楽器とは少し違う)を両手に持って踊るもので、
各チーム約半年から1年かけて踊りを完成させます。

 

 

踊る体型は「ステージ」と、

 

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

 

「流し」と呼ばれる隊列を組んで道路を進みながら踊るものがあります。

 

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

この流しでは、先頭に「地方車(じかたしゃ)」
という華やかに装飾したトラックを走らせ音楽を流し、
声出しさんや歌い手さんが乗って隊列を先導します。

いわばチームの“顔”です。
チームごとに非常に凝っていて、地方車を見るだけでも面白いんです。

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

よさこい祭りの発祥は高知県で、やはり町おこしとして始まりました。

お隣の徳島県には「阿波踊り」があるので、それに対抗する形で作られた
という話を聞いたことがあります。

だから私は高知県に勝手に親しみがあり、民謡である「よさこい節」を歌えるんです。

 

よさこいに夢中になった9年間

 

なぜこんなによさこいが好きかというと、
小学校1年生から中学校3年生までの9年間、“踊り子”としてよさこいに夢中になっていたからです。

よさこいに育てられたと言っても過言ではありません!

私は「肝が据わっている」とよく言われます(笑)

人見知りはせず、人前に立って話すのが大好きで
思い立ったら一人でも行動するような性格です。

 

そんな性格は生まれつきではなく、
幼いころは人見知りで引っ込み思案な消極的な女の子でした。
幼稚園のころなんて、「ママに会いたい」としょっちゅう泣いては先生を困らせていました。
(こちらの性格の方がよかったという意見もあります笑)

 
 

そんな私が友達から誘われ、よさこいを始めました。

チーム名は「武州武蔵」という当時総勢150名の大所帯。
小学校1年生から60代くらいまでいろんな世代の人が集まっています。

大きな大きな家族みたいな感覚で、
沢山のお兄ちゃんお姉ちゃん、お父さんお母さんのような人達と
共に、本気で彩夏祭での「なるこ大賞」を目指して取り組みます。

幼い頃からいろんな世代の人と関わるという経験は、
今になってすごく大切だったなと感じます。

 

踊り子以外にも、チームには支えてくれるMOC(M武蔵をO応援するCクラブ)と
沢山のファンがいます。

MOCは重たい水や氷を持って全力サポートをしてくれて、
いつでも温かいファンの方々は、踊りを見て「かっこいい!!」と
大興奮してくれます。

私は当時も今も、「武州武蔵」というチームにすごく誇りをもっています。

 

消極的な性格でも、そんな素晴らしい“チームの一員”としてだったら自信が持てて、
いつの間にか人前に立つことも喜びに変わりました。

何より、夜にライトアップされたステージで、
大勢の観客の前で踊る感覚は言い表せないほど気持ちがいいです。
友達たちが大きな声で私の名前を叫んでくれると、大スターになった気分も味わえます(笑)

 


写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

 

灼熱の中、迫力の演舞をし審査結果に喜怒哀楽する踊り子たちですが、
お祭りの最後には「総踊り」といい、チームどころか、
踊り子も観客も関係なくみ~んなで踊ります。

 

写真提供:朝霞市民まつり実行委員会

 

彩夏祭が終わってしまう寂しさがこみあげてきますが、

「ああ、今年もよかったなあ……」と思える瞬間です。

今は「彩夏祭総踊り」という彩夏祭オリジナルの振り付けがあり、
これが何十年、何百年と受け継がれていけば
とっても嬉しいです。

よさこいに夢中になった9年間を思い出すと、
やっぱり今でも踊りたくてウズウズしてしまうほどです。

朝霞に住んでいなかったら、こんな最高に楽しい夏を知らなかったのだろうと思います。

だから私は、朝霞が大好きです。

 

朝霞市民まつり彩夏祭HP http://saikasai.com/

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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人生を少しだけ自由に変えた、盛岡移住という選択

 

「東京」という大都市に憧れを持つ若者達。
大きな夢を持ち、生まれ育った町を後にする。
私もその中の1人でした。

東京でできた友達の中には、
東京生まれ東京育ちの子もいて、

「地元」と呼べる場所があることを
羨ましく思われることもあり、
地元を離れたことで故郷があることの
幸せに気づかされました。

夢に向かってがむしゃらに働いていた20代。
未来に不安を抱きはじめた20代後半。

29歳で勇気を出して行った
自分探しの世界ひとり旅。

沢山の街を自分の足で歩き、
その土地の暮らしを体験し、
その土地のモノを食べ、
それぞれが持つ文化に魅了され続けた日々。

 

 

これまで持っていた価値観が
どんどん変わっていく感覚にワクワクし、
自分がいかに小さな世界で生きて来たかを知りました。

今までの人生で一番「今日という日を生きる」
ということに必死だったその旅は、
その後の私の生き方も大きく変えました。

 

そして、32歳になった今。
私は育った街、地元「盛岡」に住んでいます。

 

 

私の地元、岩手県盛岡市。
一言で盛岡を伝えるなら、「ちょうどいい街」。
東京のような都会でもなく、田舎でもない。
生活に必要なモノは全て揃う街。

緑が溢れ、街なかに透き通った川が流れる。
都会では感じることができない豊かな自然があります。

 

 

※東京駅が完成する前の年に建てられた
「岩手銀行赤レンガ館」。
東京駅と同じ設計者が手掛けています。

古い歴史ある建造物が街に点在し、
昔ながらの喫茶店文化が今も大事にされ続けています。

シャネルやルイ・ヴィトンはないけれど、
オシャレなカフェや映画館、
美味しい料理が食べられるオススメのお店が
数えきれないぐらい沢山あります。

 

 

東京から盛岡までは最速2時間10分。
あまり知られていないけれど、
実はすごく近い、道の奥の小京都。

私が住む場所として盛岡を選んだ理由。
それは、他にはない
「暮らしやすさ」があったからです。

地域の人に愛され続け、
いつでも見守ってくれている壮大な岩手山。
毎朝玄関を出ると飛び込んでくるのは、
岩手山のこの景色。

 

 

夏には街なかでホタルを観ることができ、
冬は白鳥が頭上を飛んでいく姿を見ない日はありません。

澄んだ空気とキレイな水。
街の至る処で湧き出る清流水と、
水道の蛇口から出る美味しい水。

水が美味しいから、口に入れる
全ての食べ物が美味しいのです。

 

 

旅が教えてくれた、「生きる」という意味。
人間らしく生きるための場所は、
都会である必要はありませんでした。

満員電車に乗って1時間近くかかる通勤と、
自転車に乗って自然溢れる川沿いを10分走る通勤。
見える景色も気分も全然違う朝の時間。

 

 

今、東京で暮らしていた時よりも、心に余裕があって
ゆっくりとした人間らしい生活ができています。

人は体験することで価値観が変化していくもの。
どんな人生を送るのかは、
自分自身でどうにでも変えられるのです。

30歳を過ぎて選んだ盛岡移住という選択は、
少しだけ人生が自由になりました。

普段の暮らしの中に物語がある街、盛岡。
今日も心地良い、素敵な時間が流れています。

 

 

 

名前:佐々木寛子(ササキヒロコ)
職種:盛岡市地域おこし協力隊兼個人事業主
出身:岩手県

グラフィックと映像のモノづくり屋。
「自分を変えたい、美術館や世界の絶景を生で体感したい」という思いから、29歳で仕事を辞めバックパッカーで女ひとり旅へ。この旅が、生きる為に本当に必要なことを教えてくれました。
現在、岩手県盛岡市の地域おこし協力隊としても活動中。
FBページhttps://www.facebook.com/moriokachiikiokoshi/

内子町の人たちとつくる「内子あでカワプロジェクト」

こんにちは!

はじめまして!清水香奈と申します!

「移住しよう!」と思い立ってから4ヵ月。
2015年4月、内子町地域おこし協力隊として
仙台市から四国・愛媛へ移住をしました。

 

観光振興をミッションとし、
『内子に足を運ぶ、きっかけづくり』を
活動テーマに掲げ、

現在は、元美容師の経験を活かし、
観光客の方に着物の着付け体験を通して、
まちの魅力を感じてもらう
内子あでカワプロジェクト
の運営を中心に活動しています。

 

 

この度、ご縁あって、「ふたりごと文庫」に
寄稿させていただくことになりました。

日本には、まだまだ私の知らない
魅力的な地域がたくさんあって、
「こんなところ、あったんだ!」、
「行ってみたいなぁ…!」と、
いつもワクワクしながら読ませていただいています。

 

私の住む内子町も、きっと
まだ知らない読者の方も多いかと思います。
この記事を読んで、少しでも多くの方に
内子町を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。

内子町は、愛媛県のほぼ真ん中に位置し、
県庁所在地の松山から南西へ約40km。

 

町内の約8割は森林という山に囲まれた土地で、
海はありませんが、まちの中心部を
小田川という美しい川が流れています。

4月に行われる「川まつり・筏流し」

 

この地形や気候を活かし、農業がさかん。
豊かな食に恵まれた生活は、
移住をして良かったことのひとつでもあります。

ある朝の風景

 

まちの中心部には、
江戸時代末期から明治時代にかけ、
木蠟生産で栄えた歴史があり、
当時の繁栄を思わせる、
意匠を凝らした豪商の屋敷が今も残ります。

重要伝統建造物群保存地区

 

そして、まちのシンボル的存在である内子座。

創建から101年を迎えた今も現役で、
文楽、落語、歌舞伎といった伝統芸能から
高校吹奏楽部の演奏会やカラオケ大会まで、
幅広く活用され、地元の人から愛されている
芝居小屋です。

重要文化財内子座

 

これらは、私が内子町を移住先として選んだ
理由のひとつでもあり、歴史や伝統文化が
今も色濃く残るこのまちが、私は大好きです。

「残る」というと、少し語弊があるかもしれません。

今、私たちが当たり前のように見ている
これらの建造物は、

住民の方たちの努力やご理解によって、
大切に「残されてきた」ものなのです。

当時の時代の流れに逆行しながら、
磨けばまちの魅力になると信じ、
自分たちのアイデンティティを貫くことは、
私たちの想像以上に大変だったことでしょう。

 

内子に住むようになってから、
文献や実際に保存活動に携われた方たちの
お話をうかがい、まちの歴史を知ることで、
ますます内子が好きになりました。

そして、このまちの人たちの思いをベースに、
私のできることでまちの為になりたい!
という思いで立ち上げたのが
内子あでカワプロジェクト」です。

思い出の着物を寄付してくださる人、
着付けを手伝ってくれるボランティアスタッフ、
着物に似合う髪飾りを作ってくれるおばあちゃん、
活動をあたたかく見守り、応援してくれる人……

身よりもない土地に移住した私が、
こんなにもたくさんの人たちに
支えられていることに、感謝する毎日です。

寄付していただいた着物

内子の特産品である和紙を使用した髪飾り

体験者のようす

移住は、大きな決断で
勇気がいることではあるけれど、

それ以上に人生をあざやかに彩る、
たくさんの出会いにあふれています。

自分が生まれたふるさと以外で、
こんなにも誇らしく、大切に思える
場所や人に出会えるとは、
想像もしていませんでした。

先人たちが大切に守り、
未来へつないでくれた場所。

そこをステージに、地域の方に支えられ、
やりたいことができている今、
私はとても幸せです。

内子町公式サイト「内子さんぽ」https://www.town.uchiko.ehime.jp/
ブログ「田舎の歩き方」https://inaka.arukikata.com/ehime/uchiko/
内子町地域おこし協力隊Facebook https://www.facebook.com/uchiko.chiikiokoshi/

名前:清水香奈
出身:宮城県仙台市

2015年4月~愛媛県内子町地域おこし協力隊(観光振興担当)に着任。元美容師の経験を活かし、内子の町並みをあでカワイイ(あでやか+カワイイ)着物姿でいっぱいにすべく、「内子あでカワプロジェクト」を始動。着物の着付け体験を通して、内子の魅力を感じてもらえるよう奮闘中!ゆかりのない愛媛で移住lifeを楽しむアラサー女子です☆

つくばの日常。つくばの魅力。

朝、小鳥のさえずりで目が覚めた、ことにしよう。

いつものように、
どこかの部屋から目覚ましの音が聞こえる。

4月に筑波大生になった私から見た
つくばの日常やつくばの魅力を
今日1日の生活を通して紹介していこうと思う。

ここは6畳一間の小さな私の家。
約4000人が暮らす学生宿舎の一部屋。

緑にあふれたこの大学では、言うまでもなく
鳥に虫に、たくさんの生き物に出会う。
うまく共存しないとやっていけない。

小鳥が私の目覚ましだと思えば、
そんな生活も悪くない。

 

 

8学群25学類、約9800人の学群生と、
大学院生、研究生が生活するここ筑波大学には、
私が暮らす一の矢学生宿舎のほかに

平砂、追越、春日学生宿舎がある。
それは、多くの学生の住所は大学の敷地内にある、
ということ。

普通のことだと思っていたけれど、
よく考えると面白い。
寮母さんがいるわけでも
ご飯が出てくるわけでもないし、

隣人の目覚ましの音が聞こえてしまうほどに
壁は薄いけれど、住めば都とはよく言ったもので、
4月から住み始めてはや5ヵ月。

意外にも快適な生活を送れている。

朝食を済ませ、学校に行く準備をして、家を出る。
移動手段はもちろん、自転車。

全国で2位の敷地面積を誇る筑波大学のキャンパス。
自転車なしでは
休み時間の間に教室移動なんかできやしない。

だから、筑波大学の場合、
人気の授業はちょっと早めにいかないと、
席がなくなる。のではなく、
自転車の置き場がなくなる。

自転車の大渋滞は見慣れた光景だ。

 

 

75分の授業を終え、自転車に乗り、
75分の授業を終え、また自転車に乗る。

お昼休みは11時25分から始まる。
今日も人気のパン屋さんに並ぶ列は長い。

つくばはパン屋が多いことでも有名だ。
大学構内にも何店舗かパン屋が入っている。

入学当初は、昼ご飯にしてはちょっと時間が早い、
と思ったけれど、ずっとこの生活を送っていたら、
ちゃんとこの時間にお腹が空くようになった。

やはり私にも“筑波時間”が流れている
といったところだろうか。
(筑波時間とは筑波大生特有の時間軸のこと。)

 

 

 

街ゆく大学生のほとんどは筑波大生というつくば市。
閉鎖された環境であることは否めないが、
だからこその親密さがある。

言うなれば、自転車ですれ違う人はみんな知り合い。
知り合いをつたっていけば
みんな知り合いになり得るところも、
つくばの特徴かもしれない。

6限までの授業が終わると、おのおの帰宅したり、
スーパーに買い物に行ったり、
サークルの活動をしたり、
アルバイトをしたりする。

ちなみに今日の私の予定はアルバイト。
私のバイト先は
自転車で約25分かかるところにある。

つくば駅から秋葉原駅を結ぶ
つくばエクスプレス以外の電車が通っていない
つくば市では、学生の主な交通手段は
バスか自転車になる。

自転車があればどこへでも行けると
錯覚している節さえある。
夕日を眺めたり、筑波山を望んだりして
自転車道を楽しむ。

 

 

バイトを終え、小さな我が家に戻ってくる。
共同のシャワーでお風呂を済ませる。
1回につき100円のシャワー。

宿舎に住む学生にとって、100円玉は生活必需品だ。
買い物でお金を出すとき、
いかに多くの100円玉のお釣りをもらえるか
計算する癖が身についてしまうのは、
筑波大生にありがちなことだ。

課題をやったり家事をしたり、のんびりして。
そろそろ今日の1日を終えようと思う。

陸の孤島なんて言われてしまうつくばだけれど、
いいところはたくさんある。

つくばに住んでいると
多くの外国の方に出会えるのも面白い。

JAXAだって国土地理院だって、
産総研だってなんだって、
多くの研究施設があるのもつくばの魅力だ。

 

 

求めれば何でもできる環境なのだなあと実感する。

明日からもまた、多くの自然に囲まれて、
心優しいつくばの人々に囲まれて、自転車とともに、
未来を想って、つくばを駆け抜けていく。

つくばでの生活はまだまだ始まったばかり。

名前:水木陽菜
職種:学生(学生団体C4副代表
出身:長野県

つくばで見つけたLikeをLifeに。
情報発信を通じて学生と地域の交流、地域活性を目指して活動中!
つくばの地域情報サイト「ツクナビ」

『学生団体C4』

つくばの地域情報サイト「ツクナビ」の運営、フリーペーパー『ツクマガ』の発行を行っています。メンバーは全員筑波大生。学生の目線から、筑波大学やつくば市の情報を発信していきます。
Twitter:@C4_official
ウェブサイト:学生団体C4

大阪府茨木市「見山の郷」で、学ぶ

私が「見山の郷商品開発プロジェクト(略称:MSP)」
に関わり始めたのは、2016年の春でした。
追手門学院大学で、食を目的とする旅
「フードツーリズム」を研究する
村上喜郁先生のゼミに入ったのが、
食を通じて経営学を学ぶきっかけになりました。

見山の郷商品開発プロジェクト(略称:MSP)」
は、茨木市 見山地区をフィールドとした
「課題解決型学習プロジェクト」で、
農事組合法人「見山の郷」と協力した
商品開発を通して、実際のマネジメントを経験し、
地域の課題解決に取り組むプロジェクトです。

 

 

私のMSP 1 年目は、
商品開発プロジェクトをする先輩の手伝いをし、
次年の自分たちの商品開発プロジェクトに
活かせるように勉強に励みました。

商品の販売促進も、先輩方から学びました。
私が参加するまでに、歴代の学生が
2つの商品を開発していました。

 

1つ目は「おうてもん赤しそ塩あんぱん」、
あんこと赤しその爽やかな塩味を楽しめる
もっちり米粉のあんぱんです。

 

 

 

 

2つ目は「見山ジュレ」、
鮮やかな色合いと香りが特徴の
見山特産「赤しそ」と
糖度8~10 度と甘くコクのある
ミニトマト「あまっこ」を
贅沢に使いジュレに仕上げた
「赤しそとあまっこ味」と、

見山の特産の「ゆず」を使用した
爽やかな味わいのジュレに仕上げた
「まるごとゆず味」の
2種類のジュレでした。

この2つの商品の販売促進をおこないました。

 

 

ここで、私が思う見山の郷の良いとこ
3つお教えしようと思います。

1つ目は、アクセスの良さです。
阪急茨木市駅から車で約30分、バス停も近くにあり
公共交通機関でも行くことができます。

車で行かれる方には駐車場が心配になると思いますが、
見山の郷には十分な駐車場があります。

毎年10 月にある「見山の郷収穫祭」などで
たくさんの人が利用するときは、
地元の警察官や見山の郷の方が
交通整理をしてくれるので安心です。

 

2つ目は、「地産地消」
安心・安全で新鮮な商品の提供です。
山中にある見山地域は、
朝晩は冷え込み、日中は暖かい場所です。

寒暖差が激しいことにより、
甘くて色と味の濃い美味しい野菜が作れるのです。
見山の郷で採れる野菜を見山の郷で加工し
販売もしているので安心して食べていただけます。

茨木市の小学校では、見山の郷で採れる大豆を
加工した味噌「龍王味噌」が給食で使われるなど、
地元でも支持されています。

また、「龍王味噌」は商標登録することで、
他の製品の差別化を図り、明確に
「地産地消」のスタイルを示していると言えます。

 


見山の郷で食べられる『de愛定食』

 


見山の郷で食べられる『手作りジェラート』

 

 

3つ目は、見山の郷の自然です。
見山の郷は360 度山に囲まれており、
施設前には小川が流れているので、来訪する子供達は
魚や虫とも触れ合うこともできます。

これも、茨木近郊では
見山の郷ならではではないでしょうか。
景観の美化を兼ねて植えている四季折々の花は、
地面の栄養にもなり、
さらに農産物が美味しく育ちます。

 

 

 

私達MSPのメンバーは、見山の郷の特産品を使い、
実際に「おうてもん赤しそ塩あんぱん」と「見山ジュレ」の
商品の共同開発と販売促進をさせて頂きました。

そして、現在、私はリーダーとして、
新しい商品の開発を進めています。

これらの経験のチャンスは、
私たち追手門学院大学にとって貴重な体験です。

 

また、紹介した商品の販売は、
茨木市内のイベント等でも行っています。

これを機会として、商品を通じて「見山の郷」を
1人でも多くの人に「見山の郷」を知っていただき、
「見山の郷」にぜひ足を運んでいただきたい。

より多くの人が「見山の郷」に来訪していただくことが、
我々MSPの「見山の郷」への一番の恩返しだと考えています。

名前:大野 順也
職種:大学生
出身:大阪府

好きな言葉 辛抱、十人十色

追手門学院大学 村上ゼミ Facebookアカウント
見山の郷ホームページ

ニッポン手仕事図鑑の本が発売されました!

今までにニッポン手仕事図鑑が撮影してきた職人さんを、
職人さんのインタビューやイラストとともに紹介していく小学校高学年向けの図鑑
『子どものためのニッポン手仕事図鑑』が2017年9月23日に発売されました。

全国の子どもたちに、
職人さんという手仕事が将来の夢のひとつとして、
より身近に感じられるキッカケになったらと思います。

また、この本は、全国の小中学校や地域の図書館にも置かれる予定です。

【amazonにて好評発売中】
子どものためのニッポン手仕事図鑑
子どものためのニッポン手仕事図鑑
大牧圭吾 (監修者) 出版社:オークラ出版

蝉と表現

おにぎりの一口目で、
仮り歯が外れた映像担当のたかちひろです。

おにぎり、食パン、うどん。
かれらに仮り歯を外されたのは
1度や2度ではありません。
柔よく剛を制す。おそるべし。

「ミミミミッ!」

炎天下の交差点で音のする方を向くと、
向かいの歩道でひっくり返ってしまった蝉が、
必死に鳴きながら動いています。

信号待ちをしている人達はチラッと見て、
避けるだけで我関せずな様子。
(あぁ、都会的なシーンだな)
と思いました。

みんな忙しくて、
他のことに構っていられないし、虫も苦手。

かくいう私も薬局に行って、
待ち合わせに早く向かいたいし、
嫌いじゃないけど触れはしない。
(どうしようかな…)

「ミミミミッ!」

蝉はまだ必死です。

信号が変わりました。
向かいの交差点まで行き、
蝉を少し通りすぎ…たものの、
やっぱり気になって振り返りました。

すると、金髪にピンクのヘッドホンをした
ポップな女の子が、カメラを構えて
その蝉を撮影してました。

私は困惑しました。

その子は虫が苦手なようで蝉が動くと、
慌てて避けます。

この子は撮影を終えても蝉を放置するな。
残酷なことをする…と思いつつも、
表現は時に残酷なものです。

ひょっとしたら女の子は本気で
表現に挑んでいるかもしれない。
その写真を他の人が観て、
感動する可能性だってあるかもしれない。

複雑な感情のまま、その場をあとにして
近くの薬局に向かいました。
買い物を済ませながらも気になってしまい、
交差点の方に戻りました。

ちょうど女の子が写真を撮り終え、
去っていくところが見えました。
蝉の声は聞こえません。
(死んじゃったか)

交差点に着くと、
ひっくり返って動かない蝉がいました。
カバンをそっと近づけてみると、
蝉がハッと 気づいてカバンに捕まりました。
鳴きもせずこっちを見た蝉の目が、
今も忘れられません。

その後、無事に飛んでいく
蝉を見送って待ち合わせ場所へ向かいました。
別に蝉を助けたからどうだとは思っていなくて、
助けた蝉が直後に死んでいることも多々あり、
結局、命をコントロールするのは
自分ではない何かなのだと思います。

ただ、自分も表現する立場としては
悶々とするものがありました。

私の持論では、撮られる被写体への
リスペクトはとても大事で、
撮った蝉を放置することはありえません。

 

そんなとき、尊敬するカメラマンさんの
エピソードを思いだしました。
そのカメラマンさんはバブルの頃、
コカコーラのCMを撮影してた人で、
今も現役バリバリな方です。

元々は有名な写真家のアシスタントだったそうで、
ご一緒したときに何故動画に転向したんですか?と
聞いたことがありました。
そのエピソードです。

 

香港での夜。
仕事でカジノに向かう途中、
海上で小船にのった子供達が沢山いたそうです。

そこへ豪華客船が通り、
客が上からお札を大量にばら撒くのだそうです。
それを小船に乗った子供達が必死に取る。
そんな光景を目の当たりにして、
若き日のカメラマンさんは愕然としたそうです。

ふと師匠を見ると、食い入るように
その光景を撮影していて、
『あぁ、俺は写真家にはなれない』
と思ったとのことでした。

 

何が正しいなんて、全く必要ないのですが、
自分が悶々と引っかかっていたのは、あの場面で
女の子に怒るべきだったのかもしれない、
ということだと気づきました。

怒れば、きっとただの変人だと思われるでしょう。
女の子が表現者になりたいのか、
趣味なのかも分かりませんが、
命に対する考えが変わるきっかけに
なったかもしれない。

夏も終わりに近づいていますが、
たまにはディープな話しでもということで(笑)
たかちひろでした。

 

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

山形県上山市で見つけた「手仕事」

こんにちは。
ふたりごと文庫編集長の浅野有希です!

8月3~4日で、
山形県上山市で行われた
#かみのやまローカルインターンに参加しました!!

現地で取材をし、上山の魅力を発見する
1泊2日のプログラムです。

参加者は大学生8名!
個性豊かな楽しいメンバーで
私にとって最高の出会いでした。

2日間にわたって取材をしましたが、
中でも二つの「手仕事」について
書こうと思います!

もったいないをオシャレに変える 手織り工房

1日目の自由散策の時間に出会った

自然の布館手織工房 棉屋
さん

 

 

いらなくなった服や着物の布を裂いて、
新たにポーチや小物などに
生まれ変わらせています。

工房にお邪魔すると、
素敵な作品と大きな織り機が3台
並んでいました。

 

 

 

糸がかかっている、
現役の織り機を見るのは初めてでした!!

しかも、
1つは製作途中のようで
この光景には興奮しました!

 

 

この素敵な工房はまだ
引っ越してきたばかりだそうです。

古民家の雰囲気が、
おばあちゃん家に来たような
落ち着いた気持ちになります。

店主の渡邊さんは
快く迎えてくれ、取材にも
丁寧に対応してくれました。

私が織り機に感動していると、
「少しやってみようか」
と実際に見せてくれました!

 

 

ずらーっとかけた縦糸に
裂いた古布を通し、
ガッチャンガッチャン……と
織っていきます。

ニッポン手仕事図鑑の動画でも、
私は手仕事の「音」が好きです!

このガッチャンガッチャンという、
木製の織り機が動く音に
とっても癒されました。

見せていただいた作業よりも、
織り機に縦糸をかける作業に
時間がかかるのだそうです。

 

 

いらなくなった布に、
手間をかけ愛情を吹き込み、
新しい製品へと生まれ変わらせる渡邊さん。

古布のリサイクルになるのはもちろん、
生まれ変わった製品もまた
渡邊さんの想いを継ぎ
大切に使われるのだと思います。

この素晴らしいサイクルを生み出すのは、
やはり愛情の詰まった
「手仕事」ならではです!

 

 

 

オーダーメイドの木工家具と暮らし

二日目、朝から全員で伺った
土澤木工」さん。

木工家具を作る寡黙な旦那さんと、
グラフィックデザイナーの明るい奥さん。
そんな土澤ご夫婦に取材をさせていただきました。

 

 

最近やっとできたという、
工房内にあるギャラリーは
木の匂いと温かさが感じられる
とても素敵な空間でした。

山形の美術学校を出て、
一度は東京で仕事に就いた
土澤さんご夫婦でしたが、

山形へUターンし、
『土澤木工』をオープンしました。

「手仕事の良いものを広めたい」
という土澤さん。

ゆっくり、焦らず、
会える人を大切に、丹精を込めた
オーダーメイドの木工家具を
たった一人で制作しています。

 

 

 

大きな工房も見せていただきました。

工房探しをしていた時、
ちょうどいい物件がなかなか見つからず……
とりあえず住居を探そうと不動産屋へ行くと
偶然こんな素敵な工房を紹介してくれたそう。

2人ともすぐにこの工房を気に入ったそうです。

 

 

土澤さんも作業を少し見せてくださいました。
木の表面を削って平らにする作業です。
こんな1つ1つの細かい作業が、
人を喜ばせる素敵な家具を作ります。

 

 

この椅子、釘やネジを使っていません!
強度が全然違うそうです。

もちろん、釘やネジを使う方が
手間は全然かからないそうなのですが、

「簡単なことをやっても仕方ない」
という土澤さんのその言葉には、

「木工職人」という自分の仕事への
誇りを感じました。

 

 

写真じゃ少し分かりづらいのですが、
この、木の感触が最高に良いのです。
実際に目で見て、触ってみると
私でも家具の質の良さを非常に感じられます。

自宅では、大手チェーンの家具を使っている私ですが
こんな素敵な家具が部屋にあったら、
それだけで良い時間を過ごせそうだなあと
妄想が膨らみました。

そんな木工家具を長い間、丁寧に使ってあげて
自分の子供や孫も触れる……
なんてことがあったら更に素敵ですよね。
(少し大げさですか?笑)

 

 

上山で暮らしている現在は、
東京で働いていたころと大きな違いがあるそうで、

東京にいた頃は
「暮らしと仕事が離れていた」そうです。
というより、離れていないと苦痛で
不満が生まれてしまいますよね。

しかし、上山では
大きな「暮らし」のなかに「仕事」がある。
今は仕事も苦じゃないと言います。

もちろん、上山での暮らしが楽
というわけではなく、
意外とやることはいっぱいあって、
忙しいのだと言っていました。

私には、
ご夫婦一緒に同じ方を向き
「暮らし」を作り上げているように見えました。

一緒に歩んでいる土澤さんご夫婦、
とっても素敵でした。

夫婦の暮らし方として、
憧れを抱く方も多いと思います。

 

 

以上、山形県上山市で見つけた
二つの「手仕事」でした。

普段、私は大量生産の
安いモノばかり購入し使っています。

もともと、
職人さんは「ああ、かっこいいなあ」
と思っていましたが

「手仕事」がなくなりつつあり、
いつかはなくなってしまうかもしれない
という現実に目を向けたことがありませんでした。

ちょうど一年前、
授業の一環であるインターンシップで
このニッポン手仕事図鑑と出会い

日本の「手仕事」について考えるようになり、
また、その素晴らしさに魅了されました。

それを一生懸命受け継ぐ人、
伝える人たちがいることにも
当時感動したのを覚えています。

それから、素晴らしい「手仕事」に
知る・触れる だけでも
私にとっては大きな経験として
心に残るようになりました。

上山には、
「手仕事」を生業として生き生きと暮らす、
そんな素敵な方々がいました。

まだまだまだ、
#かみのやまローカルインターン
での出会いについて書きたいことがあるので

それはまた違う記事で、書こうと思います!

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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【連載】かよいみち ―1.新潟県長岡市和島

「田舎の学校の校歌って、山や自然をやたらと讃えているよな」

今年度の始めくらいだっただろうか。
そんなツイートを目にして、思わず笑ってしまったことがある。
微笑と言うよりは、自虐気味の冷笑だ。

「弥彦国上の気高い山を共に仰いで」

そんな風に小学校の校歌で歌われた
僕の地元は、新潟県の和島村というところである。

正確には「村だった」と表現するのが正しい。
2006年の市町村合併で長岡市に編入されたため、
今はその地区名を残すのみとなっている。

 

 

 

先日、お盆の時に、久しぶりに和島に帰省をした。
車通勤での運動不足を解消するため、当時の通学路を歩いてみたが、
10年ぶりに辿ったその道は、僕が知っているそれとは少し違っていた。

 

 

 

道中、随分前に廃校になった母校の小学校を改めて目の当たりにした。

伸び放題になっている草は、残酷な程に時間の経過を感じさせる。

「こんなに小さな校舎だっただろうか」

そう感じてしまったのは、僕の背丈が伸びたせいだけではないのだろう。

 

 

 

和島の人口は、現在約4,000人。
僕が住んでいた頃よりも、1,000人近く減少している。

時間帯や時期のせいもあったのかもしれないが、
交差点にも、路地にも、4km近く歩いて到着した中学校にも、
人影はほとんどなかった。

故郷がこのように変化をしていくことに、
おこがましくも一抹の寂しさを感じ、帰路についた。

しかし、変化は悪いものばかりではない。

 

 

 

村内には創立100年を超える
もう1校の小学校が存在していた。

僕の母校と同じく廃校になってしまったが、
築85年の木造校舎はリノベーションされ、
現在はレストランやパン屋、セレクトショップ等として活用されている。

「和島トゥー・ル・モンド」と名付けられたその場所には、
県外からも観光客が訪れているらしい。

 

 

 

人口は、確かに減少している。
その中でも、新しい風が吹き込み始めている。

 

 

 

小中学生時代の15年間を過ごした和島のことを、
当時の僕は正直あまり好きではなかった、と思っている。

コンビニは1軒しかなく、
遊ぶところもほとんど無い。

高校進学に伴って華やかな市街に出られた時はとても嬉しかったし、
関西の大学に進学が決まった時は尚更だった。

人や物、情報に溢れた生活を、かつては意味もなく渇望していたのだ。
隣の芝生は青く見えてしまうものなのである。

 

帰路の途中、和島唯一の小学校に立ち寄った。
廃校となった小学校が統合され、2009年に新設された校舎だ。

 

 

 

入り口の近くには、良寛様のオブジェが設置されていた。
江戸時代末期の禅僧である良寛様は、この和島の地で晩年を過ごしたとされている。

かつて校歌の3番でも、「良寛様の高い御徳を心に刻み」と歌われていた。
優しく、欲がなく、諸民に愛された良寛様の姿と教えは、
現在も確かに息づいているようである。

 

 

 

校門を出たところで、自転車を漕ぐ中学生と偶然すれ違った。
深々とヘルメットを被るその姿に、当時の自分を重ねて見た。

本当に、自分は和島が嫌だったのだろうか。

クラスの仲間と馬鹿をやるのは楽しかった。
テストで良い点を取るのは嬉しかった。

和島という世界が、日常のほとんど全てだった当時、
不満に思うことはほとんどなかった。

ただ、高校という少し広い世界を知ってしまったから、
市街という便利さに慣れてしまったから、和島を窮屈に思うようになっただけの話である。

大きく変わってしまったのは、和島ではなく、
僕の捉え方だった。

結局、この「満たされない感」はどこに行っても同じなのかもしれない。

自分が通う大学より偏差値の高いところに嫉妬したり、
給料や知名度が高い会社に憧れを抱いたり。

上を目指すことは大切だが、
今の自分を肯定してあげるのは、
自分自身にしかできない。

子どもの時は、どこだって、なんだって楽しむことができていたのだから、
環境に言い訳ばかりしてしまうのは、ちょっと勿体無い。

 

 

故郷は少しずつ変わっていく。
僕も割と変わってしまったのかもしれない。
ただ、久しぶりに訪れた和島は、
緑と青空が綺麗な、夏が似合う場所だと、
そんな風に思った。

===

なんてことが、先日ありました。

初めまして、小黒恵太朗と申します。
新潟育ち、関西経由で、新潟にUターン就職をしました。

写真と、文房具選びと、ラーメンが大好きです。

この「ふたりごと文庫」さんでは、
「かよいみち」というタイトルで連載をさせていただきます。

毎日通っていた道でも、改めて歩き直してみると、新しい気付きに出会うもの。

今回は小中時代の通学路だったので、次回は高校時代、
その次は今の通勤ルートにしようかな、
などと妄想しております。

どこに着地するのか、僕としてもまだまだ未知の領域ですし、

それはさておき、記事を通して読者の皆さんと少しでも心通わせることができたら良いな、
と思っています。

これからどうぞよろしくお願いします。

 

小黒さんの次の記事はこちら!「かよいみち ―2.新潟県長岡市」

 

名前:小黒 恵太朗
職種:会社員
出身:新潟県

新潟移住計画や、写真ユニット「てんてこまい」としても活動中。
丁寧な暮らしを心がけています。
Facebookアカウント:https://www.facebook.com/keitaro.oguro
instagramアカウント:https://www.instagram.com/dekunobou365/?hl=ja
Twitterアカウント:https://twitter.com/dekunobou365

“特別な普通の田舎町”江戸崎町

はじめまして、こんにちは。
「ねむT」です。

今回は、茨城県稲敷郡にある
江戸崎町という町について
書かせていただきたいと思います。

江戸崎町は、母の実家がある町です。
小さくて、のどかで、
正直、「ザ・田舎町」という感じで、
強烈に印象に残る
何かがあるような町でもありません。

今回、
「ふたりごと文庫で
江戸崎町について書こうと思う」
と母や親戚に話すと、

「なんで?
他に書くことあるでしょ(笑)」
と言われてしまいました。

それぐらい普通の町なのです。

 

 

ですが、僕はこの江戸崎町という町が
昔から大好きです。

正直、たくさんの
“個性豊かで素敵な地域”が
紹介されているふたりごと文庫で、

“普通の町”について書くと思うと、
少し腰が引けてしまいそうなのですが、

自分にとっては“特別な町”なんだという
江戸崎町への想いを貫きたいと思います。(笑)

そんな大好きな江戸崎町の中で、
僕が特に大好きな場所が、

町中にあるお寺「瑞祥院」と
境内からまちなかを見下ろす
高台「羅漢山」です。

「瑞祥院」は、母の実家の
ご先祖様が眠るお墓があるお寺で、
僕のおばあちゃんが眠っている場所でもあります。

 

 

 

江戸崎町に来ると、
必ずお墓参りをしにここを訪れます。

田舎にあるお寺としては、
特別広い方でもないと思うのですが、
やはり都会の中にあるお寺に比べたら広く、
周りに高い建物などもないので、
開けた空間が心地よく、
両手を広げて深呼吸をせずにはいられません。

お寺の脇に行くと、
「羅漢山」へと続く階段があります。
傾斜の急な階段を登りきると…

 

 

小さなお堂が現れ、その脇を抜けると…

 

 

急に竹やぶが現れ、その中に奥へと続く一本道が!!

 

 

 

この竹やぶ、自分の拙い写真だと
伝わりづらいんですが、

上からの太陽光が、
竹やぶの合間をぬって降り注ぎ、
とても幻想的な場所なんです!!

映画で使われたりしたら、
きっと良いシーンが撮れるだろうなぁと、
訪れるたびに一人で妄想にふけっています(笑)

そして、竹やぶを抜けると…

 


 

 

いっきに空間が開けて、
そこにはたくさんのお地蔵さまが!!

これは「五百羅漢」と呼ばれ、
江戸時代に盲目の兄の眼が見えるよう願をかけて、

全国の寺社を廻った
江戸崎の豊嶋和七(としまわしち)という人が、
なんと約20年もの歳月をかけて、
完成させたものだそうです!!

 

 

 

この高台は、晴れの日も
とても気持ちがいい場所なんですが、

雨の日になると、
とても趣のある雰囲気に様変わりして、

天気によって
全く違う表情を見せてくれるんです!!

本当に素敵な場所で、江戸崎町では、
「江戸崎八景」と呼ばれる場所の
一つにも選ばれています。

お墓参りを終えたら、
町中を散歩&探検するのが、お約束です。

 

 

 

江戸崎町と呼ばれ、町ではありますが、
少し歩けば田園が広がっています。

 

 

湖!?とつっこみたくなるほど
大きい「小野川」では、
釣り人や写真家、
さらにはジェットスキ―(!?)を
楽しむ人を見かけたり、

 

 

川沿いを歩いていくと、
こんなどこまでも続きそうな一本道と
空と大地が広がる光景に出くわしたりもします。

こういう場所を歩いていると、それだけで幸せな気分です。

 

 

再び町中に戻り散策していると、
味のある木造の建物を発見しました!

江戸崎町では、こういった古い
木造の建物を町中で見かけることができ、
町としてもそのことをアピールポイントとしています。

んっ、、!?
「タクシー」と書かれた看板の下に
「氷」の文字が…気になります。

 


 

 

近くに寄ってみると、やはり
「ハイヤータクシー」と書かれた建物に
「氷」の看板も取り付けられています!

タクシー会社 兼 氷屋さんなのかな?
あまり接点を感じないだけに、
気になる組み合わせです。

それにしても、建物といい、
看板といい、レトロで味があって
とても好みな外観です!

 


 

 

いつもなら、「へ~」と
不思議な顔をしたまま通り過ぎるところですが、
今回は「ふたりごと文庫」で
江戸崎町を紹介したいとの想いもあったので、

思い切って家主の方に取材を申し込み、
なんと建物内部の写真まで撮らせて頂きました!

家主の方によると、
今はタクシー会社と氷屋さんを営まれている
とのことですが、

古くは、お醤油を製造されていたとのことで、
なんと当時は、今では誰もが知る
あの醤油メーカーに次ぐほどの規模だったそう!

その後、運送会社などを経て、
現在のタクシー会社へと変貌を遂げたそうです!

ちなみに上の写真は、
もともと醤油が造られていた蔵の写真なのですが、

その蔵はなんと、
江戸時代に建てられたものだそうです!
修繕をしながらとはいえ、驚きです!!

 

 

その後、敷地の中も見せていただき、
建物の立派さに引けをとらない日本庭園まで
見せていただくことができました。

は~、古い日本建築や日本庭園が好きな
自分にとっては、とても心地よい時間でした。
家主の方、本当にありがとうございました!

 

 

密度の濃い時間を過ごして、
すっかりお腹が減りました。

充実した時間を過ごすと、気分が良くなって、
お財布の紐も緩くなります。

気付くと、「すし源」さんという鰻屋さん
(※お寿司屋さんではありません。)
の席について、鰻重を注文していました。
かろうじて、値段は一番安いものを注文していました。

調べたところによると、
なんと「すし源」さんは、

創業以来100年、
伝統の味を守り続けている
老舗の鰻屋さんで、まちなかで唯一
『うな丼』が食べられる専門店とのことです!

それでは、その老舗の鰻を
ご覧下さいということで、
写真を掲載したいところなのですが、
申し訳ありません。

お腹が減りすぎて、写真を撮るのを忘れて、
食してしまいました……

途中気付いて、
どうにか手をつける前の状態に見えないか
工夫して写真を撮ったのですが、

今になって見返してみると、
どうみても食べかけで、
とても人さまにお見せする写真ではなかったので、

今回は江戸崎町で見かけた色づき始めた
植物の写真に差し替えさせて頂きます。

写真掲載の許可を下さった
「すし源」の女将さん、
本当に申し訳ありません。

 

 

 

食べ物の話をした流れで、
江戸崎町の名物について
少しお話したいと思います。

江戸崎町は実はかぼちゃが有名な地域で、
そのかぼちゃは「江戸崎かぼちゃ」という
ブランドかぼちゃとして売られています。

実は「すし源」さんでも「よかったら」と
江戸崎かぼちゃの煮物をご馳走になりました。

(本当はもっとたくさん数があったのに、残り2個になって、写真を撮っていないことに気付きました…)

女将さんは、
「ピークが過ぎてしまって、味は少し落ちてしまっているんだけど…」
とおっしゃっていましたが、
そんなことは微塵も感じないほど美味しかったです。

他にも、江戸崎町には、
名物のかぼちゃが反映されたものがいくつもあります。

上の写真にある
「かぼちゃパイ」もその1つで、僕の好物です!

江戸崎町に行くと、
いつも叔母さんがお土産に持たせてくれるのですが、
あっという間に食べ切ってしまいます(笑)

かぼちゃパイの横にある「江戸崎まんじゅう」は、
かぼちゃは関係ないのですが、
農林水産大臣賞を受賞した、
江戸崎町を代表するお菓子として有名です!

「かぼちゃパイ」は「東郷菓子舗」さんで、
「江戸崎まんじゅう」は「青木菓子店」さんで
購入できますので、

江戸崎町を訪れることがあれば、
ぜひ食してみて下さい!

 

 

 

ちなみに、かぼちゃを反映したものとしては、
他にも「パンプ」と呼ばれるショッピングモールや
「かぼちゃ公園」と呼ばれる広い公園も江戸崎町内にはあり、
町の所々にかぼちゃの影がちらつきます(笑)

結局、長々と江戸崎町について語ってしまいましたが、
なんだかんだ、自分にとって

江戸崎町は“特別な普通の田舎町”です!!(笑)
ぜひ一度、訪れてみて下さい!!

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名前:ねむT
職種:WEbデザイナーアシスタント
出身:東京

寝るのがダイスキです!!

「誰かに伝えたくなる」糸島の魅力

こんにちは。

最近、会話の中で「糸島」という単語が出た時、
友人が半笑いの目でそっとこっちを見ました。

私に糸島の話題を振ったら、
一聞いたら十は返す…、つまり語り出して止まらないことを
その友人は知っていたのです。

案の定、糸島をばっちりアピールしました。

糸島が今のように雑誌に取り上げられ始めるほんの少し前、
私は九州大学の学生団体「iTOP(あいとっぷ)」に入りました。

糸島の地域活性化、そして伊都キャンパスでの学生生活の間、
糸島を「地元」と呼べるくらいに、糸島の人々と九大生がつながることを目指す団体です。

そこで先輩に糸島の名所へ連れて行ってもらった日が、私の糸島デビューでした。
iTOPなら、糸島のこと知っとかなきゃ!と。

 

 

衝撃的な一日でした。

こんなにきれいで何でもできて、わくわくする場所があるんだと。
こんなに人が優しい場所があるんだと。

 

 

海、山、滝、川、美味しいごはん、スイーツ、お店、工芸、パン、マルシェ…
こんなにも誰もが楽しめる場所で、
それでいて、昔からの生活が息づいた穏やかな暮らしの色がある。

こんなまちが福岡にあったんだ、という感動はずっと忘れられません。

それからイベントのお手伝いをさせて頂いたり、地域の方とお話ししたりする中で、
どんどん糸島が大好きになりました。

 

 

「糸島のこと知ってる?案内して!」
なんて言われた日には、相手の喜びそうなスポットを選びに選んで、一緒に満喫しました。

一日で、ランチに手作りアロマ体験、工房巡りにお洒落なカフェ、
糸島野菜や工芸品のショッピングまでできてしまうんです。

しかし、とても一度や二度では、四季ごとに様々に色を変える
糸島の魅力は味わいつくせません!

 

 

糸島のどこが好きかって、とても語りつくせないのですが、
とてもシンプルに言うと、「誰かに伝えたくなる」「また訪れたくなる」
という事だと感じます。

写真に撮りたくなるような、
そして心にずっととっておきたくなるような、

素敵なカフェ、自然、そして人の笑顔がたくさんあるんです。
そんな場所を身近に触れたからこそ、
もっともっとたくさんの人に見てほしくて仕方ないわけです。

なぜ糸島の話になるとこんなにテンションが高いのかって?

それくらい好きになっちゃう場所だからです!

みなさんもぜひ、糸島にいらっしゃってください!
そして、よかったらiTOPに声をかけてみてください。

きっと特別な経験を提供します(^^♪

名前:諸石 亜里紗(もろいし ありさ)
職種:大学生
出身:福岡県

糸島のジェラートが食べたい!

『iTOP』

糸島の地域活性化に貢献できないかと考えた学生が集結。
時間と体力がある今のうちに自分たちの第2の故郷にでっかく恩返ししたい、そんなハートフルな気持ちで日々活動しています。
Twitter:@iTOP_info
Facebook:iTOP@糸島

ブログ:あいとっぷ

編集長の大牧が講師として参加しました!

TURNS×ニッポン手仕事図鑑×上山市によるコラボ企画
「かみのやまローカルインターン」に、編集長の大牧が講師として参加いたしました。

ローカルインターンとは、写真の撮り方やインタビューのコツを学んだ上で、
カメラを片手に上山市を巡り、上山の魅力を取材形式で発掘する
1泊2日の移住交流会ツアーです。

【ツアー概要】
2017年 かみのやま移住ツアー第一弾!

ダブルダッチで広がる世界

自己紹介/ダブルダッチとは

プロダブルダッチチーム
『NEWTRAD(ニュートラッド)』の
『AI(アイ)』と『Uryna(ユリナ)』です。

私たちは〝ダブルダッチ“の魅力を広めるべく
全国・世界でパフォーマンスをしています。

ダブルダッチとは2本のロープを使い
ジャンプ、ダンス、アクロバットなど
様々な動きを組み込んでいくパフォーマンスです。

今では世界の色々なところで楽しまれている
ダブルダッチですが、発祥の地はご存知ですか?

実は、アメリカのニューヨークはハーレムで
非行防止として広まりました。

元々はオランダ人によって
アメリカに持ち込まれた縄跳びで、

二本の物干しロープだけでできることから
子ども達に人気が出ましたが
1950年頃からすたれてしまいました。

しかしその後1973年、警察官が
ダブルダッチをして遊ぶ女の子からヒントを得て
スラム街で急増する非行に歯止めをかけるため
ルールを作り、新しいスポーツとして
普及され始めました。
(参考:日本ダブルダッチ協会http://jdda.jp)

ダブルダッチパフォーマンスのよさは?

老若男女誰でも観て楽しんでもらえる
というところですね!

複雑な技を組み込んでいますが、
あくまでベースは皆さんに親しみのある「縄跳び」。

縄跳びでここまでの
エンターテイメントができるのか!と
楽しんでいただくことができます。

さらに、誰にでも実際に挑戦してもえるんです!

複雑かつ難しそうに見えるダブルダッチですが、
実は連続ジャンプさえできれば
だれでも簡単に2本の縄の中で跳べた!
という経験をしてもらえます。

私たちNEWTRADに出会って、
ダブルダッチパフォーマンスを観ていただき
さらに実際に跳んでもらう。

こうしてお客様方に忘れられないような
“思い出”を創ってもらえるのが
この「ダブルダッチ」です。

 

 

他にない魅力とは?

まずはやっぱり『一人ではできない』
という点ですね。

最低でも3人以上でないと
縄を回して跳ぶことはできないので、
仲間を大切にすることが一番大切なところです。

パフォーマンス中のチームワークを観てもらっても
とてもおもしろいですよ。

そしてもう一つは、
ダブルダッチはもともと『遊び』だということ。

今でこそスポーツやパフォーマンスとして
知っていただいてる方も多いですが、
もともとはあくまで遊び。

ですからやっていてとにかく楽しいのと、
技や手法にもとくにルールや限界がありません。

「縄が交互に回っている」中で何ができるか、
今まで誰もやったことのない
自分にしかできない技はないか、

ひたすら追い求めることができるところが
本当に面白いんです!

 

 

ダブルダッチを広めるための活動とは?

NEWTRADのメンバーは
それぞれ大学入学時からダブルダッチを始め、

学生時代は各々のチームで
“大会に勝つため”に活動をし、
チームとしても個人としても
活躍していたプレイヤーでした。

その後、
先輩チーム『alttype(オルトタイプ)』が
シルク・ドゥ・ソレイユという
世界最大規模のサーカスでの
海外長期公演決定をきっかけに

新世代プロチーム『NEWTRAD』として
やってみないかと声をかけていただき
この4人でのプロ活動が始まりました。

ダブルダッチを熟知している人に評価され、
その中で勝負していた学生時代とは違い
プロチームとしての活動は

“ダブルダッチを知らない人に、
その魅力を伝える”というもの。

かつて世界大会にいくため、優勝するため、
全てを、命を懸けることができたくらい
愛してやまないこのダブルダッチの魅力は
どうすれば伝わるのか?引き込めるのか?
それを追求したパフォーマンスを常に考えています。

活動の種類としては、様々な場所で
パフォーマンスをさせていただくのが主流ですね。

ショッピングモールやテーマパークなどでの
イベント、お祭り、フェス、
企業様のパーティーや発売イベント、
学校の文化祭や芸術鑑賞会、

ダブルダッチやダンスイベント、
テレビ番組やコマーシャルでの
ゲストパフォーマンスなどなど。

海外にてのイベントや
サーカスの出演もしています。
またPRのお仕事をいただくこともあり、

先日は和歌山県印南町のPRのため
印南町の色々なところで
ダブルダッチをさせていただきました!

4日間に渡りたくさんの場所を回りましたが、
本当に景色がきれいで食べ物が美味しく、
暖かい方たちがたくさんの素敵な町でした。

 

 

こういった活動で色んな都道府県や国へ出向き、
みたこともない景色や文化に出会ったり、

子どもから外国人、おじいちゃんおばあちゃん
本当にたくさんの方たちに出会うことができ
「ありがとう!」と言っていただける。

本当に心からの幸せを感じています。

ダブルダッチを広めるために
活動している私達ですが、

ダブルダッチが私達を
たくさんのところに連れていってくれて、
いろんなものを見せてくれているんです!!

 

 

NEWTRADはこれからも
様々な場所でダブルダッチパフォーマンスし、

そしてこれからの世界に
もっともっと幸せな笑顔が増えていくような
活動を続けていきたいと思っております!

私たちのパフォーマンスは
きっとあなたを笑顔にします。

そしてあなたの笑顔はこれからの日本、
そして世界をもっと明るくするはず!

是非、私たちと一緒に
楽しい思い出をつくりに会いに来てくださいね。

AIUryna

そして、ここまで記事を書かせていただいた
AIUrynaは、なんと
関西初の“女性”プロダブルダッチャーとして
大きな一歩を踏み出した二人なんです。

ダブルダッチにはファッションを始め
カルチャーやトレンド、
女の子が大好きで夢中になれる要素が
いっぱい詰まっています。

そんなダブルダッチに詰まったたくさんの魅力を
“女性プロダッチャー”として発信し、

たくさんの女の子(もちろん男の子にも!)に
ダブルダッチをライフスタイルとして
楽しんでもらいたい!
というのが私達AIUrynaが常に考えていることです。

だからこそ
「ダブルダッチをライフスタイルとして
楽しむ女性」として、

多方面からのアプローチをしていければ
と思っています。そんな私たちが
これからもどんな“新伝統”を
つくっていくのか、
是非楽しみにしていてくださいね!

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。
NEWTRADの公式FacebookやSNSでは
メンバーがダブルダッチをしている様子や
ライフスタイルなどを見ることができます。

是非チェックしてみてください。
皆さまにお会いできる日を楽しみにしています!

名前:AIUryna 『NEWTRAD』
職種:プロダブルダッチャー

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【連載】武雄に移住してよかったこと ⑤人

六本木から佐賀県武雄市に移住して今、5年目になりました。皆さん、こんにちは。
「武雄の自由の女神」(自称)こと、永田裕美子です。

 

小学5年生の元気がありあまっている女の子と、
保護犬2匹を育ている肝っ玉シングルマザーです。
どうぞよろしく。

nagata_dogs

さて「六本木からなら、退屈じゃないですか?」
とよく聞かれるんですが、結構今の暮らし、いいですよ?

ってことで、武雄に移住してよかったことを
5週に渡ってご紹介しておりましたが、残念ながら今週が最終回です。

 

武雄に移住してよかったこと、最終回はそう、

「人」です。

 

今、全国に4000人以上の「地域おこし協力隊」(総務省事業 平成28年度は4,158名)がいますが、私はその「地域おこし協力隊」のOGなんです。

私のように定住する人ももちろんたくさんいますけど、
たぶん、半数くらいは任期後(または任期途中で)離れて行かれます。

その大きな要因はぶっちゃけ、「人」だと思っています。

よく聞くのは、地元の方々が受け入れてくれなかった」「いつまでたってもよそ者だった」

そういう意味では、私はラッキーだったかもしれません。
武雄はすごく居心地がいいですw
ま、仮に、受け入れてもらえなくても、いつまでもよそ者扱いでも

「気にしない!!!」って私の性格もあるかもしれませんがw

 

武雄に移住して半年たったある日のこと。

10月23日は武雄ではおくんちがあり、本物の馬を走らせて弓を射る
「流鏑馬(やぶさめ)」の奉納なんかもあるんですが、
そのとき、ある地元の友人から電話がありました。

「裕美子さん、お赤飯もらった?」

えっ???もらった???
お赤飯を、もらうの???なんで???
よく事情が呑み込めないまま

 

正直に「いや、もらってないですが」と言って電話を切り、
終業後自宅に戻ったら、

ドアノブにお赤飯がかかってました。

 

えええーーー!!!おくんちサイコー!!!

 

 

帰宅するとこんな感じで、

 

 

地域の方々がとても温かいのです。

「傘立てある?」「ないです」というと、
玄関先に立派な陶器の傘立てが置いてあったり、

またあるときは、「具合が悪くて寝ている」とfacebookに書けば、
犬の散歩を買って出てくれる方がいらっしゃったり…

 

NY5年東京6年、隣の人とすらコミュニケーションを取らない、
むしろ他人に素性を知られるのが怖いくらいのレベルで生きてきましたのでw

みんなが私の家を知ってるってのも逆に怖いですけどw
ま、楽しいですよ。家に帰ったら、ドアノブにいろいろぶら下がってるってのはwww

 

実は、地域おこし協力隊任期中、外の人と中の人とか、
移住者とか外国人とか、いろんな人たちが交流できるカフェってのを立ち上げ
1年くらい運営したんですが、そのときの改装費はクラウドファンディングで集めました。

 

(クラウドファンディングのおかげでおシャンティなカフェができました)

本当にお金がなかったのでw、食器は「お値段以上ニトリ」で揃えたんですけど、
「せっかく武雄には “武雄焼” というのがあるので…」と、
ご自宅にある武雄焼の器を譲ってくださる方がいたり。

(武雄焼、または黒牟田焼と呼ばれる武雄の焼き物)

たった1年でしたが、本当に多くの方々にかわいがっていただき、もう感謝しかありません。

そのときはつくづく、本当につくづく、武雄に移住してよかったと、何度泣いたかわかりません。

現在は地域おこし協力隊ではないんですが、今も自分のできる範囲での地域おこしには、
協力させていただこうと地元のイベントやボランティアなど、積極的に参加させてもらっています。

 

(毎年秋に行われる“温泉deビートルズ”)

単に、まつり好きってのも否めませんが…w

(毎年春に行われる“武雄温泉春まつり”)

武雄市には「お住もう課」という移住に関する専門の課があり、特設サイトもあります。

 

また、実は私、佐賀県の「地域移住サポーター」なども拝命いたしておりますので、
なにかありましたら、どうぞご遠慮なくご相談ください。

外の人の悩みももちろんわかりますし、必要な方とつなぐことを私、大変得意としております。

5回に渡り、「武雄に移住してよかったこと」をご清覧いただき、誠にありがとうございました。

なにかしら武雄の暮らしが少しでも垣間見ていただけたら幸いです。

永田裕美子

 

(こちら、同僚の武雄市役所 広報課の皆さんに支えてもらっています)

 

lady_gaga

名前:永田裕美子
職種:番組制作など
出身:千葉県松戸市

将来の夢:専業主婦

武雄市観光協会 ブログ「永田裕美子のススメ」(http://www.takeo-kk.net/recommended/nagata/)

南房総の海と田んぼとネギトロ丼

こんにちは、
ふたりごと文庫 大学生編集長の
浅野有希です!!

私が生まれ育った埼玉には、
私の大好きなものがありません。

埼玉何もないじゃん!なんて言わないでください(笑)

そうです、「海」がないんです。

そんな埼玉から車で約2時間、
千葉の南房総には美しい海が広がっています。

 

 

海を見る機会が滅多にない私にとって、
一目見ただけでもテンションが上がってしまうものです!!

海以外にも、

「田んぼ」!
本当に綺麗でした。

 

 

 

張られた水に反射する景色に、思わず感動してしまいました。

私が生まれ育ったところは
畑はあっても田んぼが全然ないので

昔から見慣れないものなんです!

そんな田んぼも今までちゃんと見たことがなかったけれど、
旅先でのいろんな景色を思う存分感じるようになりました。

大人になったってことなのかもしれません!

また、道中よく
たった“一本”の線路が見られました。

 

 

内房線の線路のようです!

場所によっては線路のすぐ横に家が建っていたり
畑や田んぼの間に線路が走っていたり

ここを電車が通るの!?と、
線路を見るだけでも大興奮です(笑)

ふと見えた駅舎が可愛くて、
一瞬だけ車を降り写真を撮りました。

 

 

あとで調べると、この那古船形駅は
AKB48の「会いたかった」のロケ地だそう!

小学生のころ、よくPVを観ていたので嬉しくなりました。

道中の景色を楽しみ、
気になったらふと降りてみるのも
車旅の醍醐味ですね!(私は乗る専門です笑)

 

 

ある駐車場のベンチが可愛くて思わず撮ってしまいました。

 

 

そんな映り変わっていく景色を楽しみながら、
初めて「沖ノ島海水浴場」に行ってきました!

千葉県館山市にある沖ノ島という1㎞弱の“島”。

とは言っても船で行くわけではなくて、
砂浜で繋がっているので歩いて渡ることができます!

 

 

この沖ノ島海水浴場は、環境省の水質調査で
毎年最高レベルのAAランクと認定されているそう。

確かに、とにかく水が綺麗で透き通っていました!

 

 

 

島をぐるっと一周できるのですが、
真ん中の森を突っ切ると……

 

 

砂浜の海とは打って変わって、

面白い形の岩が並ぶ“磯”の海が広がっています!

 

 

 

 

ちなみにこの、岩が広がる海のことを
“磯“って呼ぶことすら最近知りました。

そこでは、
小さい子ども連れの4人家族が
楽しそうにカニや小魚を獲っていました!

どうやら獲ったそれらは晩御飯にするらしく
そんなこと、経験したことがないのでびっくりしました。

きっと私はカニも小魚も手で触れないと思います……(笑)

一通り遊んだ後は、
近くのご飯屋さんでお昼を食べました。

「町のご飯屋さん」といった感じで

カウンター数席とお座敷の店内、
笑顔の地元の女性たちが

どこかホッとするお店でした。

店内にいた地元の人であろう男性が店員さんと
「どこどこの〇〇さんは最近どうで〜」と、

超ローカルな話をしていました!

そんな光景にもほっこり。

私はよく旅行先の観光地で、
ちょっと奮発して2千円とかの海鮮丼を食べます。

でも今回は、
千円の「ネギトロ丼」を頼んでみました。

 

 

運ばれてきてびっくり。

かなりのボリュームで、

何より色がすごく綺麗です。

食べてもまたびっくり。

脂も食感も、最高に美味しい!!

えっこれがネギトロ!?と思ってしまうほど。

今でもこのネギトロ丼の味が忘れられません。

私が想像していたネギトロは、
もっと色が薄くて完全にペースト状のもの。

よく考えてみると、
私は回転寿司や市販のネギトロ巻しか食べたことがありませんでした。

ネギトロは骨と骨の間の美味しいところを
「ねぎ取る」からネギトロというんですね!

ホンモノのネギトロは、
びっくりするほど美味しいところのつまった
贅沢なものでした。

千円でこのボリュームと美味しさは
普段都内で食べるランチとは比べ物になりません。

最後に、
海にまっすぐ伸びる桟橋が有名な「原岡海岸」へ行きました。

 

 

本当に綺麗な夕景をSNSで見つけ、
ずっと行きたかったところです!

残念ながら天気が悪く夕景は見られませんでしたが、
天気が良いと富士山も見えるそう!

私も記念撮影!

 

 

と思ったら、

 

 

……思いっきり浴びました(笑)
天気の悪い日は注意してください!

千葉の南房総はこんなにも身近なのに、
まったく違う世界が広がっています。

行くたびに違った発見がある南房総、
私の大好きな場所です!!

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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秋田県秋田市から甲子園を目指す同窓生を応援した夏

こんにちは。カレーパフォーマー加藤です。
東京でエンジニアとして働きながら、
ITスキルと趣味のカレーを活かして地方のPR活動を行っています。

毎年、夏の全国高校野球選手権大会が始まると、
僕の母校である秋田商業高校の後輩たちの活躍に一喜一憂しています。

プロ野球でも、東京ヤクルトスワローズの石川投手や
千葉ロッテマリーンズの成田投手など、
母校出身の選手は僕らの誇りですし、
活躍すると我が事のように嬉しくなりますね。

今年は、早めの夏休みをいただけたので、母校の応援に行きながら、
地元秋田県秋田市での想い出を振り返っていきます。

 

スポーツで一体感が感じられる喜びが秋田県にはある

 

 

全国高校野球選手権の秋田大会が行われる、八橋球場にやってきました。

高校時代は、毎試合応援に駆け付けて応援していたので、
高校生の頃の自分に戻ったような気分です。

甲子園出場が決まった歓喜の瞬間も、
予選敗退が決まって野球部の友達が号泣していた瞬間も、
同窓生がドラフト1位指名された瞬間も、
昨日のように鮮明に思い出します。

 

 

平日でしたが、スタンドにはたくさんの方々が駆け付け、熱心に応援していました。

僕が到着した時は、7回裏で相手校の攻撃中。
ストライクが入るたびに、母校側のスタンドではみんなで拍手して選手を鼓舞します。

うってかわって母校の攻撃時は、
スクールカラーであるえんじ色のメガホンを持って
スタンドを埋め尽くした応援団と一緒に、
吹奏楽部の応援にのせて声援を送ります。

このときの一体感はたまらないですし、得点が入ったときの喜びはひとしおです。

ちなみに、秋田県は、プロバスケットボールチームの「秋田ノーザンハピネッツ」や
Jリーグ(J3)の「ブラウブリッツ秋田」などがありますし、
漫画スラムダンク「山王工業」のモデルと言われる能代工業があるなど、
スポーツが盛んな県でもあります。

地域住民が世代を超えて心を一つにして、
一緒に応援できるチームが地元にあるというのは、嬉しいものですね。

 

 

さて、八橋球場から、母校にやってきました。
卒業から13年経っていますが、当時と変わらない校舎に、安心感と懐かしさを覚えます。

校舎を見て、真っ先に思い浮かんだのが、生徒会顧問の山脇教諭(当時)。

かなりお世話になった恩師にも関わらず、
生徒に求めるレベルが高いうえに滅多に褒めないタイプなため、
僕が反発することも多かったのですが、
30歳になってようやく、山脇教諭の不器用な生徒への愛を理解できるようになりました。

懐かしい記憶をたどると、学食で友達と食べたカレーの旨さとか、
購買の肉まんの旨さとか、
文化祭前夜に生徒会役員たちと食べた牛丼の旨さとか、
思い出のごちそうたちの記憶が蘇ってきます。

パラレルキャリアで食べ物(カレー)関連の仕事もしているのには、
この時の体験が元になっている気がします。

高校時代の3年間、勉強も生徒会活動(副会長でした)も学校行事も一生懸命頑張ったし、
恋もしましたが(秋田には美人が多い)、このときの経験が、僕の人生の軸を作りました。

秋田県は季節ごとに楽しみがあって飽きない

 

 

野球の応援に向かう途中、竿燈まつりのメイン会場となる竿燈大通りを通りかかると、
竿燈まつりの桟敷(見物)席が設置されていました。

 

秋田竿燈まつり | http://www.kantou.gr.jp/data/photo.htm

 

秋田の夏祭りと言えば、8月に開催される竿燈まつり。

大曲市の花火競技大会と並ぶ、夏の風物詩です。

竿燈まつりで制服デート、してみたかったなぁ。

 

 

秋田県は、自然豊かで暮らしやすい街ですが、
それだけではなく、季節ごとの楽しみがあって飽きない街です。

春は角館町の桜が綺麗ですし、
秋は秋田市の岨谷峡で綺麗な紅葉が見られますし、
冬は男鹿半島になまはげが出ます。

生まれ育った秋田県秋田市の魅力も、もっとPRして恩返ししていきます!

curry_kato

名前:カレーパフォーマー加藤
職種:エンジニア
出身:秋田県秋田市

ITスキルとカレーを活かした地方PRに取り組むパラレルキャリア
カレーパフォーマー加藤のスパイス探訪記(http://spicecurryevent.hatenablog.com)

フリーペーパー「mirea」で連載がはじまりました

横浜のフリーペーパー「mirea(ミレア)」で、
ニッポン手仕事図鑑の連載がはじまりました。(配布場所について詳しくはこちら
全6回の連載となっております。

mirea webサイト特集記事 ものづくり ことづくり 匠の風景【ぶち木工】

横浜のフリーペーパー「mirea」で連載がはじまりました

【連載】武雄に移住してよかったこと ④教育

六本木から佐賀県武雄市に移住して
今、5年目になりました。皆さん、こんにちは。

「武雄のきゃりーぱみゅぱみゅ」(自称)こと、永田裕美子です。

 


 
 

小学5年生の元気がありあまっている女の子と、
保護犬2匹を育ている肝っ玉シングルマザーです。
どうぞよろしく。

 
nagata_dogs
 
 

さて「六本木からなら、退屈じゃないですか?」
とよく聞かれるんですが、結構今の暮らし、いいですよ?

ってことで、武雄に移住してよかったことを
5週に渡ってご紹介しております。

 
 

武雄がどこよりも先進的であると思っていることがあります。

それは、 「教育」

これはまったくの想定外で、移住して初めて知ったのですが、
武雄市は非常にICTに明るく、私が移住した2013年、

「全小中学校全児童生徒に1人1台タブレットを配布する」
というのが決まりました。

なんかもう、 「えー!!!」 って感じで。

 

(1人1台タブレットを持つ武雄っ子)

だって、世界の中心だと思っていた東京から移住して来て、
東京よりもどこよりも進んでたのが武雄市だったって、
すごいですよね?

だって、公立の学校ですよ???
それだけでもすごいと思ってたんですが、
翌2014年には小学1年生からプログラミング教育を始めると、

あの、DeNAの南場智子さんが武雄市にいらっしゃいました。

「えー!!!六本木にいましたけど、南場さんとか逢ったこともなかったですけど、
武雄に来たら、すぐ目の前でにこやかに話されてる!!!」みたいな。
もうびっくりです。

 

(右奥が南場智子取締役)

また、翌2015年は、あの、関東で大人気の空き待ち学習塾「花まる学習会」と
武雄市内の小学校を一緒にした「官民一体型学校」がスタート。

 

(右は花まる学習会の高濱正伸代表)

何度も言いますが、公立の学校で!
これだけのことが次々に導入されるわけです。

導入されるスピードが速いのも驚愕ですが、東京にいる子を持つ友人たちからは
マジで 「武雄すごくない???」 と感嘆の声、声、声。

東京の友人たちは、空き待ちでやっと空いたかと思ったら、

高いお金払って、しかも電車を乗りついで子を連れて行かなければならない塾の、
その肝であるメソッドが、普通に学校にやってれば受けられるって 超お得ーーー!!!

そして2016年には、市内全小学6年生において「オンライン英会話」開始。
ネイティブスピーカーとskypeを使っての英会話をしているそうです。

マジでやるでしょ?武雄市。

 
 

そういったことが認められたのか、「公立学校情報化ランキング」(日経BP)で、

武雄市の小学校が1位、中学校は全国2位に選ばれたのです。

そして今年2017年は、すべての小中学校にPepper計105台が導入され、
さらなるプログラミング教育が施される模様です。

 

(授業参観に行くとPepperが歌って踊って迎えてくれますw)

 

 

そこ(教育)に期待してなかっただけにw
結果的にうれしい副産物となり、
「やっぱり移住してよかったね」ってことになるわけです。

2020年、全国でプログラミング教育が始まるそうですが、
ここ武雄市の学校でタブレット(当時はiPad)が初めて導入されたのが2010年なので、
どれだけ先見の目があり先進的だったかがわかります。

武雄の教育を受けさせたいからと言って移住された「教育移住組」も7組いらっしゃり、
まだまだこれから教育移住組も増えそうです。

あ、余談ですが、武雄市には、
お住もう課」というのがありますので、
移住のご相談はそちらまで。

 
 
 

 
 
 

lady_gaga

名前:永田裕美子
職種:番組制作など
出身:千葉県松戸市

将来の夢:専業主婦

武雄市観光協会 ブログ「永田裕美子のススメ」(http://www.takeo-kk.net/recommended/nagata/)

島根県浜田市の温泉とカフェ

はじめまして!
今回初めて投稿させていただきます、こはるです(・∀・)

私は島根県の浜田市というところに住んでいます。
地元は徳島県なのですが、
大学がここにあるので3年前からここに住んでいます。
島根県といえば、のどぐろが有名だと思います。あと出雲大社ですかね?

ここに来て思ったこと、それは

温泉が多い♨ということです!!

私の地元はここと比べると全然温泉がなかったように思います。

松江にある玉造温泉なんかは有名ですよね。

今回は島根県にたくさんある温泉の中でも、
私がイチオシの温泉を紹介したいと思います。

それは、有福温泉です!
有福温泉は、江津市の有福というところにあります。
山奥にありバスの本数も少ないので、
車を持っていない人は行きにくいですが、

おしゃれなカフェもあり地元民にも愛されている温泉です。

すごくレトロな道のりです ♪ ジブリに出てきそうな感じです 笑

 

 

有福温泉には3つの温泉があるのですが、その中の1つにある受付です。
ここもすごくレトロな感じで懐かしさがあります。
受付のおばちゃんが優しい人でした。

有福温泉街にある、「有福カフェ」です。

 

 

有福カフェで食べた、メロンパンとクリームパンです。
パンは店内で焼いており、ふわふわでおいしかったです(*´ω`*)

 

 

このようなレトロな感じがいい雰囲気を出しており、
その雰囲気がデートにぴったりなのかカップルがたくさんいました ❤
デートスポットとしても人気だそうです。

みなさんも興味が湧いたらぜひきてみてください(*´ω`*)

 

名前:こはる
職種:大学生
出身:徳島県

楽しいこと大好き❤趣味はYouTube見ることと買い物です(*´ω`*)

【連載】武雄に移住してよかったこと ③利便性

六本木から佐賀県武雄市に移住して
今、5年目になりました。皆さん、はじめまして。

「武雄のマレフィセント」(自称)こと、永田裕美子です。

 

 
 

小学5年生の元気がありあまっている女の子と、
保護犬2匹を育ている肝っ玉シングルマザーです。
どうぞよろしく。

 
nagata_dogs
 
 

さて「六本木からなら、退屈じゃないですか?」
とよく聞かれるんですが、結構今の暮らし、いいですよ?

ってことで、武雄に移住してよかったことを
5週に渡ってご紹介しております。

 
 

武雄に移住する前に、たった1度だけ武雄に来たことがある。

2012年12月某日、徹夜でVTRを作り(当時報道ディレクターだったので)
朝の生放送を終え、六本木の喧騒からタクシーに乗り、
人でごった返す羽田に向かい、飛行機と地下鉄とJRで移動。

朝まで一睡もしていなかったから道中はひたすら寝ており、
昼過ぎ、武雄温泉駅に着いたときは心底ビックリした。

誰も歩いていなかった。

 

(想像以上に近代的だった武雄温泉駅)

駅から、目的地である武雄市役所が見えている。
タクシーを拾う距離でもなかったので、とことこと市役所に向かって歩く。

確かに大した距離ではなかったけど、見事に誰ともすれ違わなかった。

ついさっきまで、港区六本木のテレビ局で、
約100人と一緒に番組を放送していたこのGAP!!!

 

(来年新庁舎が開庁するのでこの建物も今年度まで)

武雄市役所に着いた。入口案内にいた方に、
「市長と午後1時にお約束をしております永田です」と申したら
案内の方がこう言った。

「市長室、3階!!!」

ノーセキュリティだった。

六本木ヒルズもテレビ局もガチガチのセキュリティのところから来た私は、
ちょっと不安になった。
これまでとの生活のギャップが大きすぎるなぁーと。

 
 

でもその3か月後、2013年3月に移住したw

 

移住してすぐ、武雄市図書館のプレオープンがあった。
私が移住を決めたのは、私が住んでいた西麻布から自転車で通っていた、
「代官山 蔦屋書店」みたいなのが、公立図書館としてできると。

毎日毎日仕事の息抜きに通った
「スターバックス(六本木にはスタバが7軒ある)が、図書館内にできると。

たった5万人都市で。

しかも公立図書館。

なのに年中無休。

斬新過ぎる!!!

ってことで、プレオープンにはもちろん行った。行って思った。

 


 
 

「ここなら生きていける」と。

これまでの生活とあまりにも違い過ぎると、
そのギャップから長期的には無理なんじゃないかと思っていたが、

 

 
 

ここに代官山も六本木もあった!と思った。しかも夜9時まで開いている。

まだ友達もいない、机もテレビもなかった引っ越したばかりの頃は、
来る日も来る日も当時6歳だった長女を連れて図書館へ行き、
私は仕事の準備(ペーパーワーク)を、
子は横でDVDプレーヤーを借りてDVDを観て過ごした。

お腹がすいたら、図書館向かいのゆめタウンのフードコートでお腹を満たした。

しかも六本木と違って、

座るところがない。
席が空くまで突っ立って待ってなきゃいけない。
ってことはない!!!快適すぎる!!!

 

(夜9時まで開いている年中無休の図書館)

確かに、東京に比べるとないものはたくさんある。
けど、ネットで墓も買える時代、
家に届かないものは再婚相手くらいで、ほぼほぼ手に入る。

 

意外に、交通は便利。

これは盲点だった。
元々東京にいたので、東京に行く機会が当初多かった。

東京行きの便は、
佐賀空港からはANAと春秋(成田便)が、
福岡空港からは、JAL,ANA以外に、スカイマーク、スターフライヤー、
ジェットスター(成田便)、ピーチ(成田便)とよりどりみどり。

しかも、佐賀空港、福岡空港、長崎空港まで約1時間、
高速道路・武雄北方インターまで10分、
JRは特急が止まるし、新幹線は5年後開通…

 

おととし、バケーションで子連れでNYに行った。
佐賀空港から春秋航空で成田に行き、そこからNYへ。

佐賀空港には車を無料で置いて行けるので、荷物が多い海外旅行は非常に助かった。
六本木から成田経由でNY行くより数段楽。

渋滞もない!!!

六本木より快適生活です。

 

 
 
 

 
 
 

lady_gaga 

名前:永田裕美子
職種:番組制作など
出身:千葉県松戸市

将来の夢:専業主婦

武雄市観光協会 ブログ「永田裕美子のススメ」(http://www.takeo-kk.net/recommended/nagata/)

離島と山村のゲストハウスの風景

 

こんにちは。はじめまして。井筒もめと申します。
香川県の離島、豊島(てしま)で、ゲストハウスの開業準備中です。

人口850人ほど、自転車を使うと2時間ほどで島内を1周出来てしまうような小さな島。
レモンやビワなどの果実が採れたり、棚田に米が実ったりする自然豊かな場所です。

 

 

近年では、美術館が建設され、
世界的に有名な作家の作品がいくつも鑑賞できることで、
「アートの島」として知られています。

一方で、島民は「福祉の島」として誇りを持ってきました。
福祉の島の象徴的な場が、これからゲストハウスに生まれ変わる予定の
神愛館(しんあいかん)です。

 

 

神愛館は、戦争により養育が困難になった乳児ら8名が育まれる場としてスタート。
社会福祉運動家の賀川豊彦氏の指導のもと、
豊富な乳牛のミルクを頼りに始まった1942年以降2015年まで歴史を重ね、
1000人以上の子どもたちが巣立っていきました。

建物の老朽化や離島という立地の不便さなどが原因で、
香川県内の都市部に移転をし、建物は取り壊しの話が浮上。
しかし「福祉の島」の象徴的な、島民にとっても想い入れのある場。

なんとか存続をと、ゲストハウスとして再スタートすることになったのです。
ゲストハウスの名前は「mamma(まんま)」。
乳児院時代のように、母のような愛で
ありのまんまで多様な存在を受け入れたいという想いを込めています。

ゲストハウスの準備の息抜きに、夕飯をつくる前の夕暮れ時に
衝動に駆られて海を見に散歩に出ることがあります。
「海が見たい」と思って、海を見ることができるって最高だなと、しみじみ思います。

 

 

港をうろうろとしていると漁師さんと仲良くなりました。
ある日電話が掛かってきたので、
港に停泊する漁船に乗ってみると、大漁の鯛がいけすの中に。
仲間みんなでそれらを捌き、刺身、煮付け、鯛飯などにしていただきました。

 

 

私たちの会社は、岡山県の西粟倉村でも
「あわくら温泉 元湯」というゲストハウスを営んでいます。

こちらは、杉やヒノキなど針葉樹に囲まれた森。

宿の目の前に川が流れ、夏には蛍が乱舞。
ご近所からは、鹿や猪などのジビエや、山菜、きのこなど山の幸をいただくことが多いです。

温暖な瀬戸内海の豊島と違って、夏は避暑地のような涼しさで、
冬はどっさり雪景色へと変わります。
どちらも田舎の風景ですが、山側と海側それぞれの良さが味わえます。

山と海それぞれ、四季折々の風景を味わいに、遊びにいらしてくださいね。

 

 

mamma(〒761-4661 香川県小豆郡土庄町豊島家浦43-1)
http://teshimamma.com/

あわくら温泉 元湯(〒707-0503 岡山県英田郡西粟倉村影石2050)
http://motoyu.asia/

写真提供:奥祐斉/片岡杏子

村楽エナジー株式会社
所在地:岡山県英田郡西粟倉村影石2050番地
代表:井筒耕平

地域で生かしきれていない空間資産、自然資産などを再生可能エネルギーとして活用し、宿泊・観光事業、バイオマス事業、企画・ディレクション事業を展開。自立した地域を目指すことにより、新しいかたちの社会を創り出す活動を行っている。
村楽エナジー株式会社(http://sonraku-energy.com)

【連載】武雄に移住してよかったこと ②食べ物

 

lady_gaga

 

六本木から佐賀県武雄市に移住して、
今、5年目になりました。皆さん、はじめまして。

「武雄のレディ・ガガ」(自称)こと、永田裕美子です。

 

小学5年生の元気がありあまっている女の子と、
保護犬2匹を育ている肝っ玉シングルマザーです。

どうぞよろしく。

 

nagata_dogs

 
 

さて「六本木からなら、退屈じゃないですか?」
とよく聞かれるんですが、結構今の暮らし、いいですよ?

ってことで、武雄に移住してよかったことを5週に渡ってご紹介していきたいと思います。

 
 

なによりも食べもの全般がおいしい!!!
安い!!!

昨日、野菜の直売所に買い物に行きました。

 
yasai
 
 

・人参詰め放題100円(14本)

・じゃがいも詰め放題100円(23個)

・ベビーコーン100円

・玉ねぎ6個100円

・ズッキーニ5本100円

・きゅうり6本100円

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(人参14本詰めたら、隣にいた主婦が「どうしたらそんなに詰められるんですか?」って聞いて来られましたがwww)
 
 

農家さんが直接畑から収穫して運んで来られた新鮮獲れたて野菜が、
とても安価で買えるので、料理が大変楽しいです。

 

例えばこれ↓、小松菜の豆乳スープ。

 
 

komatsuna

“天然のマルチサプリ”と言われる小松菜が一袋59円!!!
59円では、ジュースも買えませんよね?

 

安くで手に入った野菜が余った場合、ピクルスで長期保存。

pikurusu

また最近は、2匹いるワンコのエサも手作りです。

佐賀県産フクユタカで作られたおいしいお豆腐屋さんでお豆腐を買うと
無料でいただけるおからや、

特売で買った野菜などを利用して毎日せっせと犬のエサまで作っていますw。

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(ある日のワンコのエサはこんな感じ)

 

これまでワンコのエサ=ドッグフードと信じていたので、
これに気が付いたときは目からウロコでした。

うちのワンコたちの食いつきっぷりも激変し、母も作り甲斐があるってもんです。
家で料理をしなかった六本木時代からは考えられない自炊率です。

そうそう、皆さん、産地にはこだわって購入されると思いますが、
ここの場合、農家さんを逆指名です。

ネギは中里さん。
negi_nakasato

ニンニクは宮原さん。
niniku_

パクチーは江口さん。
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ズッキーニは豊田さん。
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豆腐は若木屋さん。
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新鮮で安心安全なのに安価。かつ、生産者さんが選べるなんて、
こんな贅沢なことはありません!!!

そして、家族みんなすこぶる健康!
武雄、サイコー!!!

米と肉がハンパない!!!

「ななつ星」の車内食に採用されている武雄産「さがびより」は、
日本穀物検定協会「米の食味ランキング」で、

7年連続で最上ランク“特A評価“を受けています。

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ヤバいです。うまいです。
全然痩せられませーーーん!!!

キャー!!!誰か助けてぇー!!!

その「さがびより」の中でも、私がいつもこだわって買っているのはここです↓
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樹齢3000年の若木町・川古の大楠公園。
の中にある水車の自然動力で6時間かけて精米されるさがびよりの
おいしいことおいしいこと。

自然に米をつくことで、デンプン質を劣化させる摩擦熱が抑えられ、
米本来のうまみと栄養価が残るんだそうです。

sagabiyori

 

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ここの米を食べたら、もう普通の米は食べられません。
なので、わざわざ川古の大楠公園まで買いに行っています。

肉は佐賀牛がデフォルト!

泣く子も黙る「佐賀牛」が日常の佐賀。
佐賀牛が日常ですよ?

はい、写真入りまーす!

どーーーん!

sagagyu-1

 

sagagyu-2

 

ご飯を食べに行って、佐賀牛じゃないってことのほうが
「なんで?」な感じで、

スーパーにも佐賀牛が当たり前に陳列されています。

また写真入りますよー!

どーーーん!

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sagagyu-4

 

大事なことなのでもう一度言います。

佐賀牛が日常です。ハンパないっす。

じゃ、最後に見納めに
また写真貼っておきまーす!w

どーーーん!

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sagagyu-banto

 
 
 

 
 
 

lady_gaga 

名前:永田裕美子
職種:番組制作など
出身:千葉県松戸市

将来の夢:専業主婦

武雄市観光協会 ブログ「永田裕美子のススメ」(http://www.takeo-kk.net/recommended/nagata/)

猟師になって感じたこと

こんにちは!かとパンです!

兵庫県宍粟(しそう)市で、地域おこし協力隊をしています(^_^)

移住生活から自給的な暮らしに興味を持ち、農業や家庭養鶏そして狩猟をしています。

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「狩猟」というと、山に入って鉄砲で鹿や猪を獲るイメージが湧きませんか?

実は猟師には、もう1パターンあるんです!

それが、【わな猟師】

私は昨年度、わな猟師の免許を取得しデビューをしました。

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けもの道(鹿や猪が通る道)を見つけて、わなを仕掛けます。

わなにも色々な種類がありますが、私は「くくりわな」という

ワイヤーで鹿や猪の足をくくるものを使っています。

わなを仕掛けたら、毎日見廻りです。

捕獲できてると嬉しいのですが、ここからの作業が辛い…。

鉄パイプで首根っこを叩き、失神させ、ナイフで刺して命を奪います。

「残酷」

と言われてもしょうがないですが、

皆さんが食べているお肉も、そうやって命を奪われています。

鉄砲でも、わなででも、猟師は命に一番近いところで活動をしています。

自らの手で捕まえて、殺して、食べて。

この経験から、色々なことを感じました。

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・当たり前にあることは、実は当たり前じゃない

・命の根源を知ることで、本当の感謝を知る

高齢化により、年々猟師の人数が減り

鹿や猪などの有害鳥獣による、農業被害・森林被害の拡大が問題になっています。

地域のために、そして自分のために…

命に真っ向に、そして真摯に、私は猟師を続けていきます。

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名前:かとパン
職種:地域おこし協力隊
出身:京都府

頭よりも体が先に動くタイプ。冒険好きの自由人。

田舎の暮らし方「かとパンの移住ブログ」

【連載】武雄に移住してよかったこと ①余暇

 

lady_gaga

 

六本木から佐賀県武雄市に移住して、
今、5年目になりました。皆さん、はじめまして。

「武雄のレディ・ガガ」(自称)こと、永田裕美子です。

 

小学5年生の元気がありあまっている女の子と、
保護犬2匹を育ている肝っ玉シングルマザーです。

どうぞよろしく。

 

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さて「六本木からなら、退屈じゃないですか?」
とよく聞かれるんですが、結構今の暮らし、いいですよ?

ってことで、武雄に移住してよかったことを5週に渡ってご紹介していきたいと思います。

 
 

毎日家に帰られる

 
 

以前、六本木で報道ディレクターとして働いていたので、
1度出勤したら帰宅は翌日とか当たり前で

当時まだ保育園児だった長女の育児は、
3人のベビーシッターさんにお願いしていました。

 

そのシフトは、

①1人目のシッターさん
夕方保育園に迎えに行き、母が作った弁当をチンして食べさせ、お風呂に入れて寝かせる

②2人目のシッターさん
夜9時くらいに来て、1人目のシッターさんと勝手に引き継ぎ。
2人目は子と一緒に寝て、朝9時くらいに保育園に送って行く

③3人目のシッターさん
祭日や土日、早朝など、イレギュラーで仕事が入った際にお願いする方

 

もちろん、母のオフの日は迎えに行きますが、食事はほぼ外食か惣菜。

犬の散歩は、ドッグシッターさんにお願いしており、
ほぼほぼ家事育児放棄な毎日をある日猛省し、
佐賀県武雄市へ移住を決意

 

 

長女が小学校に上がるタイミングで武雄に移住したのですが、
移住してからは毎日帰宅し(当たり前だけど)、
毎日子どもと一緒に夕食を食べ(当たり前だけど)一緒に寝る……

これが、私にとっては本当に本当に「移住してよかったこと」なんです。

 

自分の趣味を持てる余裕も

 
 

以前は、仕事9割、育児0.5割、家事0.5割
みたいな、全く家庭崩壊、自分の趣味を持つ時間など微塵もなかったんですが、

佐賀県武雄市に来てからは子どもとの時間、家事をする時間、
また、趣味を楽しむ時間ができてきました。

子どもの成長ももちろんありますが、子どもと一緒にバンド(親子でドラムです)をやったり

 

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ひとり親学習支援のボランティア指導員をやったり、
また以前から大変興味があった国際支援の現状を見に、
アフリカ・ルワンダまで行く機会を得たり……

 

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おかげさまで今、非常に「ライフとワークのバランス」が取れた毎日です。

 
 
 
 

 
 
 

lady_gaga 

名前:永田裕美子
職種:番組制作など
出身:千葉県松戸市

将来の夢:専業主婦

武雄市観光協会 ブログ「永田裕美子のススメ」(http://www.takeo-kk.net/recommended/nagata/)

東京で消耗したら人情とゴーヤーの街「群馬県館林市」へ

はじめまして。カレーパフォーマー加藤と申します。
東京でエンジニアとして働きながら、
ITスキルと趣味のカレーを活かして
地方のPR活動を行っています。

ご縁があって、ふたりごと文庫への寄稿を決めたとき、
真っ先に思い浮かんだのが、
僕の心のふるさと「群馬県館林市」でした。

館林市との出会いは2015年。
生産量本州第一位(全国第五位)を誇るゴーヤ―をPRする
農商工連携のキャンペーン
「暑い夏こそカレー&ゴーヤー」が開催され、

カレー専門家としては居ても立っても居られず、
ベランダゴーヤ研究所のミンチ研究員と一緒に
館林市へ取材に訪れたのがはじまりでした。

 

goya_20170629
ベランダゴーヤ研究所 | http://make-from-scratch.com/

たわわに実ったゴーヤートンネル。

 

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ベランダゴーヤ研究所 | http://make-from-scratch.com/

分福茶釜の寺として有名な茂林寺。
館林市内にもたぬきがあふれています。

 

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ベランダゴーヤ研究所 | http://make-from-scratch.com/

 

つつじが丘パークイン裏の城沼で野鳥と遭遇。

 

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「手打ち蕎麦真心」のゴーヤーカレーつけ汁そば。
自家製粉 十割そばに濃厚なカレーが絡んで美味!

 

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「天ぷら栄」のゴーヤーカレーライス。
肉厚のゴーヤーは食べ応え抜群。

「天ぷら栄」に取材で訪れた際、
女将さんに東京から来ましたと自己紹介したところ、

「東京から来たならこれも食べていきなさい」と
ゴーヤー料理をたくさん出していただいたうえに、
偶然プライベートで来店されていた
安楽岡市長(当時)を紹介していただきました。

 

syugo_20170628

 

恐縮しながらも安楽岡市長(当時)にごあいさつしたところ
「東京からきたのか」「よく来たな」と歓迎してくださり、
安楽岡市長(当時)とお店の女将さん、お客さんと私たちで
写真を撮っていただきました。

これまで、北海道、東北、北陸、東海、
関西、中国などの地方の街を訪問してきましたが、
これほどまでに温かく迎えてくださった街は、
館林市がはじめてです。

館林市に住んだこともない、
東京から来たよそ者の若造の私たちに、

館林市で出会った方々は
「よく来たな」「また館林市においで」と
温かい言葉をかけて迎えてくださったことが、
とても嬉しかったんです。

……あぁ。この原稿をカフェで書いているのですが、
当時のことを思い出して、涙が流れてきました。
安楽岡前市長が今年2月に
亡くなられたことをニュースで知ったとき、
すごく悲しかったんです。

もっと、館林市のいいところを伝えるために
もっと出来ることあったな、
もっと早く動けばよかったなって、
すごく悔しくもなりました。

須藤新市長が就任された館林市を、今後も取材して、
僕なりの方法で発信して恩返しをしていきます。

館林市は、日本最大級の麺フェス
「麺-1グランプリin館林」や
「激辛・激甘・激冷グルメ総選挙」などの
街おこしイベントが行われるので、
毎年訪れたくなる魅力があります。

また、「三桝屋総本店」の和菓子や
「JA邑楽館林 農産物直売所 ぽんぽこ」で購入できる野菜、
三度の日本一に輝いた幅広麺を純和風カレーつゆでいただく
「カレーつけ鬼ひも川」などのお土産品も充実しています。

日本一暑い街の称号を
埼玉県熊谷市と争うほど夏の気温が高いため、
夏に訪れる際は水分補給を忘れずに!

館林市は自然が豊かで空気もきれいですし、
出会う方々は温かい人たちばかりだと感じます。
東京で消耗したら、特急りょうもうで浅草から1時間強、
1030円で行ける館林市へ行きましょう。

豊かな自然と美味しい料理、ハートフルな出会いで、疲れた心が癒されますよ。

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名前:カレーパフォーマー加藤
職種:エンジニア
出身:秋田県秋田市

ITスキルとカレーを活かした地方PRに取り組むパラレルキャリア
カレーパフォーマー加藤のスパイス探訪記(http://spicecurryevent.hatenablog.com)

創作楽器職人|プロパノータ

創作楽器職人プロパノータの動画を見る

元花火職人だった菅井肇さんが製作する、プロパンガスのボンベだけでつくられた創作楽器「プロパノータ」。廃材を利用して、さまざまな打楽器をつくることが大好きだった菅井さんが、数々の楽器からヒントを得て生み出した創作楽器である。その音色はとても美しく繊細だが、楽譜が読めなくても、誰でも自由に奏でることができるのが特徴だ。40歳を節目に花火職人を辞め、創作楽器職人として生きていくことを決意した菅井さん。夢は、楽器を奏でる楽しみを、ひとりでも多くの人に届けていくことだ。

空想登山

書き手の強い希望により、写真一切「なし」でお送りいたします!

室堂のバスターミナルを出ると、少々肌寒かった。まだ8月だというのに、山の風はすでに秋の気配を含んでいる。国土地理院の2万5千分の1の地形図上ではターミナルの標高は2432mだから、都心と比べて約12度ほど気温が低くなる計算だが、実際にはそれ以上に季節が進んでいるように感じられた。

あいにくの天気で、いつもは正面に雄大に見えているはずの立山はガスの中だ。夏休みの最後の週末を思い思いに楽しむハイカーたちを横目に、私は雷鳥坂の登山道を駆け上がった。2750m付近の剱御前小舎に着く頃にはようよう晴れるかと思われたが、手元の地図上では間違いなく見えているはずの剱岳本峰はやはり雲に隠れて拝むことはできない。いくらか落胆したものの、翌日の晴れの予報を信じながら、今夜の宿営地、剱沢のテント場へと急いだ。

テントを張り終えリラックスした私は、しばし卓上の地図から目を離して、台所の冷蔵庫から冷えたビールを一本取り出し、お気に入りのグラスに注いだ。何かつまみはと戸棚を覗き込む。そうだ、私は今東京のマンションの一室にいるのだった。ビールを片手に地図を開いて、空想の山行へと出かける。この密やかな悦びを知って久しい。これまで幾度となく訪れた北アルプスだが、今回は剱岳に登ろう。2017年8月27日。ちょうど2ヶ月後の未来の話である。私はアイゼンとピッケルを担いで、クラシカルルートの長次郎谷に向かうことにした。

夜明け前テントから顔を出すと、月明かりの向こう側、ぼうと黒い山塊がほの見えた。野営地から見てやや東よりの北側に位置するその影が剱岳本峰であることは地図が雄弁に語っている。熱い茶を啜ったらいよいよ出発だ。

今年は雪が多く、雪渓が大きい。早めにアイゼンを履いての雪上歩行となる。まずは一気に標高を下げて長次郎谷の出会を目指す。2070m付近、上部が顕著なカール地形(下部からはよく見えない)の平蔵谷と出会う。薄暗がりの剱沢から仰ぎ見るこの谷はぞっとする恐ろしさがある。源次郎尾根の黒く大きい岩稜があたかも巨大生物の化石のように覆いかぶさっている。

私はさらに歩を進め、いよいよ長次郎の出会に差し掛かった。ここからさらに下部の1749m地点には真砂沢ロッジがあるはずだが、長次郎谷の出会からかろうじて屋根が見えるだろうか。八ツ峰から派生したこんもりとした尾根に阻まれて見えづらい。この辺りは実際に行ってみないとわからないところだ。ここでは見えたと言っておこう。行動食のビスケットをひとかけらかじったら、いよいよピッケルを片手に1950mから2870mの長次郎のコルまで標高差950m、気の抜けない雪渓登行である。なるほど地図で見る通り、下部は暗く狭い。雪は固く締まっている。地形図に青い点々で表示されている記号は万年雪だ。巨大な岩稜に挟まれて日照がじゅうぶんに届きにくいこの地形が融雪を妨げているのは地図を見れば明白だ。2300m付近、右手にやや大きな岩壁をのぞむ辺り、次第に沢床の傾斜は緩やかになってきた。

空は随分と明るくなった。八ツ峰のギザギザに朝日が差し始めている。左側の大きく垂直に落ちる岩壁は源次郎Ⅱ峰であろうか。残念ながら国土地理院の地形図には記載がないが、たしか源次郎尾根からダイレクトに剱岳本峰にアタックするクライマーたちが懸垂下降する場所だとものの本で読んだ。なるほど、よくよく聞いてみると恐れを知らぬクライマーたちのコールがこだましているではないか!

昭文社の山と高原地図には「熊の岩」と記されている地点がある。今回私が登っている国土地理院地形図では2600m付近にごく小さな岩の記号が見られるので、これがそれにちがいない。ここまでくると目指すコルに向けて長次郎谷左俣の傾斜はぐっと増し、ピッケルを握る手に力が入る。雪が多いシーズンとはいえ、この季節の雪渓上部はクレバスだらけで、回り込んだり乗り越えたりと思った以上に手こずらされる。額を流れる汗をぬぐい最後の一歩を上がると、眼前に黒々と広がる黒部の山並みと、遠く空と溶け合うように日本海が一望できた。長次郎のコルである。アイゼンを外してザックを降ろし、近くの岩に腰を下ろして水筒を一煽り。快晴の空に一筋の雲。左手には剱岳本峰へと続く岩稜。さて大休止を終えたらいよいよ登頂だ。足元には何やら可憐な花が風に揺れているが、あいにく私は花に詳しくはない。

おもむろに地図から顔を上げると、窓から見おろす街はすでに薄暗く、かなりの時が過ぎていたことを知る。一杯飲み直すべく、私はいつもの店へと繰り出した。薄紫色に染まる神楽坂を意気揚々と駆けおりる。週末のこの時間はちょっと一杯ひっかけようという人たちで賑やかだ。冒険を終えた私は、ほどよい疲労感に心身の充実を感じながら、誇らしげに歩いた。すると毘沙門天前の小道から一陣の風。にわかに気が遠くなり、私はアイゼンを踏みしめるザッザッザッという音を聞いた気がしたが、これは空耳に相違ない。

※この記事は登山家さんの「空想」に基づくものであり、実際の登山記録ではありません。これを頼りに登山を行わないでください。

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名前:登山家
職種:映像ディレクター
出身:三重県

猿酒を もとめ来たりて 絵空旅 ー登山家ー

木彫刻師|杉彫工房

佐賀県重要無形民族文化財に指定されている「面浮立(めんぶりゅう)」。その佐賀県を代表する伝統芸能の「かけうち(踊り手)」がつける浮立面を、鹿島市で4代にわたって作り続けているのが、杉彫工房である。現在はその技術を活かし、海外の飲食店にも置かれている佐賀牛の木彫りプレートなども制作している。2002年に佐賀マイスターに認定されてからは、地元の伝統工芸を未来へと残していくために、小中学校でものづくりの指導も積極的に行っている。

成蹊大学にて編集長 大牧が授業を行いました

東京・吉祥寺にある成蹊大学にて、
編集長の大牧が大学1年生に向けて、
『情報発信がもたらす縁』をテーマに授業を行いました。

【授業の様子】

成蹊学園にて授業を担当

成蹊学園にて授業を担当

成蹊学園にて授業を担当

成蹊学園にて授業を担当

成蹊大学の学生さんたちは熱心にメモを取り、

最後には編集長を質問攻めにしていました。

講演等のご依頼、お問い合わせはこちらから

さんぽ道

私、昼にさんぽするのも夜にさんぽするのも好きなんです。
何か考え事をしているときや何も考えてないときだってテクテク。

さんぽしている時に喫茶店を見つけたり、
心がほっこりするような出来事に遭遇したり……
そんな小さな幸せを発見してはなんだか嬉しくなってしまうんです。(笑)

自己紹介がまだでした!
こんにちは。産業能率大学2年の曽根です。

前回、大学生4人で秋田県鹿角市を訪問し
レポートを書かせていただきました。
あたたかい。【秋田県鹿角市レポート 第2弾】

今回は、私が知っている
とっておきの「さんぽ道」、ご紹介します。

kuriharashi_20170621

「よってって栗原市」
新幹線の窓ガラス越しに見えるこの文字。
この看板をみるといつも心の中でクスッと笑ってしまいます。

新幹線に乗ってここを通過していく人は、
右にいるキャラクターは何だろうって
少なくとも2度見して考えてしまうのだろう……と思うと(笑)

これは、私の地元、宮城県栗原市のマスコットキャラクター
「ねじりほんにょ」です。

稲刈りの時期にみられる「ほんにょ」という刈り取った稲を棒掛けして
乾燥させているものをモチーフにしているんです。

稲の束を少しずつずらして棒に掛けていているため、
それがねじれているように見えるので「ねじりほんにょ」。

nejiri

先週、用事はなかったけれどなんとなく帰省してきました!
変わらない景色にノスタルジーを感じながら、さんぽするのが密かな楽しみなんです。
現在、地元を離れ、関東の方に住んでいるのですが、
離れてから気づく良さがあります。

それは、きっとその人にしかわかりえないことなのかもしれません。
けれど、このさんぽ道は、きっと誰しもノスタルジックな気持ちを味わえるかと。

何でもない日なのに素敵な日でした。
何にもないわけじゃないです、何でもないんです。
ここ、結構、重要ですよ!(笑)

ぜひとっておきのさんぽ道をさんぽしに、訪れてみてください。
小さな幸せが見つかるかもしれません。

最後に……
雨上がりの景色が素敵だったので。

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sone2

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名前:そね あやか
職種:学生
出身:宮城県

素敵な発見をするべくいろんなところをテクテク。

ガラス職人|佐竹ガラス

佐竹ガラス職人の映像を見る

昭和2年に創業した佐竹ガラスは、現在も日本で唯一、工芸用の色ガラス素材を自社生産している製造工場である。日本全国のガラス工芸職人を支える、なくてはならない存在であるのはもちろん、自社でも若手の女性職人を積極的に雇用し、とんぼ玉の製造、販売も行っている。また、ガラス細工の魅力を普及するための体験教室も行っており、国の「登録有形文化財」となっている工房には子どもからお年寄りまで、とんぼ玉づくりのワークショップに訪れている。

赤い列車と湖に浮かぶ駅

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エメラルドグリーンの湖の上を走る線路、
真ん中に浮かぶ駅

これ、どこだか知っていますか?

静岡県の榛原郡川根本町を走る
大井川鐵道井川線の「奥大井湖上駅」です。

ここに行きたくて、車でクネクネの山道を越え
千頭駅からアプト式電車「南アルプスあぷとライン」に乗りました。image3

日本一傾斜が急で、
日本唯一のアプト式電車に乗れるということで人気の鉄道です。

アプト式ってなに??と思いますよね。

2本のレールの間に歯車のレールがあり、
列車の床下にも歯車を設置しそれを噛み合わせて
急な坂道を上る列車のことだそうです!

この列車、レトロで真っ赤でとにかく可愛い!!
車内も狭くて、普段乗る電車とは大違いです。

image1 (1)

aputoline

席を決め、出発をソワソワ待っていると
制服を着こなす可愛い女性車掌さんが見えました!

車掌さん女性の方なんだ!とびっくりしていると
あぷとラインがゆ~っくり発車。

同時にその女性車掌さんがアナウンスを始めました。

どちらの窓から綺麗な景色が見えるか、
これから見えるものは何か、それはどんなものなのか、
親切に案内をしてくださり、列車旅が一層楽しくなりました。

ガタゴトガタゴト……キィィーー
と音を立てながら、

大きな吊り橋、トンネル、
茶畑(さすが静岡県!)、大井川、
長島ダム、緑に超映える赤い橋

nagashimadamu

akai_hashi

車窓から見える景色は絶景ばかりで、
外から目を離せません。

そして電車は、落ちてっちゃうんじゃないかと思うほど
ギリギリの淵を走ります。

しかも、かなりの高さです!!

高所恐怖症の私は全く余裕がありませんでしたが(笑)
まるでアトラクションのようでびっくり!

ゆっくり変わっていく景色
大きな窓から感じる風
電車が走る「音」
全てがすごく心地よく、

こんなに頭の中をクリアにして
じっくり全身で感じるなんてこと
今までしたことなかったかもしれません。

やがて、狭い車内は途中でツアーの人たちでいっぱいになりました。

隣には、5歳くらいの男の子とお父さんが座って来ました。

すっごく仲の良い親子で、
小さい子のトンチンカンな言動にお父さんがツッコむ
漫才みたいな会話に大笑いしてしまいました。

前方の車両には、3歳くらいの男の子が
おじいちゃんおばあちゃんと一緒に座っていました。

女性車掌さんが自分のかっこいい帽子をかぶらせてあげている光景が、
すごく微笑ましかったです。

狭い車両は、見ず知らずの人と笑いあえるような、
温かい雰囲気を演出してくれます。

見所満載の列車旅はあっという間で、
私が降り立ちたかった「奥大井湖上駅」に到着。

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湖の上空を電車で走る感覚には大興奮でした!

降りる時も、女性車掌さんが帰るためのバス乗り場を丁寧に案内してくださいました。
(電車でも同じ道を帰ることができます)

バス乗り場から見える景色が冒頭の写真です。
わざわざ乗りに行く価値のある、
大満足な列車旅でした。

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。
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お箸から見えた世界

こんにちは、はじめまして。
手仕事図鑑でライティング関連のお手伝いをしている、harenohiと申します。

突然ですが皆さま、普段どんなお箸を使っていますか?
私は先日『銀座 夏野』というお箸専門店に行ってきました!

hashisenmonten

お店の人に許可を得て、撮影した店内。
ずらっと並んだお箸たちに、圧倒されました。

木の樹皮そのままを活かしたもの、精巧な彫りが施されたもの、
手仕事図鑑の動画でお馴染みの、螺鈿細工をあしらったもの
などなど・・・。

産地の伝統技法を使ったお箸たちを前に、
「あれもいい、これもいい!」と
何度も店内を往復する、楽しい時間を過ごしました。

そして、連れ帰ったのはこちら。
黒檀を素材にした、職人箸です。

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箸先は細かいものが掴みやすいように、細く四角くなっています。

hashi2

加えて、楕円形の軸が手に寄り添うように馴染みます。

店員さんに「大阪唐木指物の伝統工芸士の方が作られているんです」
と教えてもらったので、調べてみると。

木が積み上げられた工房の中で、
さまざまな道具を駆使して、製作されている姿が。
このお箸は、ここから生まれたんだなぁと
画面越しではありますが、感慨深い気持ちになりました。

木をこんなにも細く滑らかにする。
大変な労力が掛かる作業を、難なくこなしてしまう職人さん。
その技術をモノにするまで、どれほどの年月を要したのか・・・。
連れ帰ったお箸を前に、頭が上がらない気持ちです。

和食が大好きなのに、お箸は適当に選んできたことを
ちょっぴり後悔。
でも、前よりも食事の時間が快適に、楽しくなったので良しとします。

ちなみに、お箸だけで食事をするのは日本特有の文化だそうです。
言われてみれば、他の国は匙(スプーン)も一緒に出てきますね。

日本人の自分には当たり前のことも、
世界から見れば珍しい事なんだと気づかされました。

お箸を介した出会いに感謝しつつ、大事に使っていきたいと思います。

takahashi

名前:harenohi(はれのひ)
職種:ライター見習い、ときどき広報
出身:生まれも育ちも東京の東側

猫と本、日記を書く時間が好き。

「えっ?知らないの?!」

こんにちは。本日がはじめての投稿となる、「つの子」です。
わたしは、生まれも育ちも秋田県鹿角市。

18歳で東京へ上京してからは、10年以上、地元鹿角を離れていました。

数年前にUターンをして地元に帰ってきたのですが、
10年以上ぶりにじっくりと腰を落ち着けて暮らしてみると……、
10代のころには、一刻も早く離れたくてしかたなかった地元鹿角が、
予想外にと~っても居心地がよく感じられるようになっていました。

kazuno20170609

離れてみて初めて気づくことって、意外とたくさんありますよね。
これからは、離れる前に気づけるわたしになりたいものです。

と、
いい感じにまとまったので、「おしまい」といきたいところですが、
本題はここからです!

このお話しをいただいた時、
最初は「鹿角の魅力を発信するぞ~」なんて意気込んでいたのですが、
いざ考えてみると、出てこない!

……実はわたしも鹿角を離れていた期間が長かったので、
意外と地元のことを知らない!ということに気づいてしまったのでした。

そこで、今回は、わたしが小さい頃からごくごく自然に身近にあった、
「えっ?みんな知らないの?!」という食べ物をご紹介したいと思います。

わたしが今回ご紹介したい「えっ? 知らないの?!」な食べ物、
その名は「みそ大根」です!

「みそ大根」と聞いて、みなさんどんなモノを思い浮かべますか?

……白い大根に味噌がかかったモノ?
……たくあんみたいなモノ?

「味噌大根」を知らない人にこの名前を言って、
イメージとして今まで出てきた答えは、こんな感じでした。

では、正解をお見せしましょう!
どーーーん!

misodaikon20170609_1

これが、わたしのいう「みそ大根」です。
味噌に漬けた大根! みなさん見たことありますか?

正式名称は、「みそ漬大根」というようですが、
わたしは小さい頃から「味噌大根」と呼んで親しんできました。

この「みそ大根」、
わたしはてっきり”たくあん“と同じように、
全国に流通しているものだと思っていたのですが、
なんとこれ、あまり出回っていないモノだったようなのです。

それを気づくきっかけとなったのが、
鹿角市に隣接する大館市民との会話でした。
会話の中に「みそ大根」というワードが出てきた時、
「なにそれ?」となったのです。

そこから、「えっ?みそ大根、知らないの?!」となり、
東京、神奈川、千葉、愛知県、高知県、京都 etc…
と、いろんな人に聞いてみたところ、
みんな口々に「知らない!」というではありませんか!

ものすごくビックリ&衝撃を受けました!
早速スーパーに立ち寄り、製造者のところを見てみると、
なんと地元鹿角で作られているということが発覚したのでした!
お醤油で有名な「株式会社 浅利佐助商店」さんです。

misodaikon20170609_2

今回は、みなさんにご紹介したくて、
地元にあるスーパーを回ってみたのですが(と言っても数店ですが…)、
「みそ漬大根」は、この1種類のみでした!

調べてみると、
鹿角だけでなく岩手や山形など他県でも「みそ漬大根」はありましたが、
わたしの中では、鹿角の隠れた名産品のひとつだと思っています!

お土産品屋さんにはあまり並ぶことのない「みそ大根」ですが、
鹿角を訪れた際には、ぜひ地元のスーパーに立ち寄り、
「みそ大根」の現物をお手に取ってみてくださいね☆

次回は、この「みそ大根」のオススメの食べ方をご紹介したいと思います!

hatakeyama

名前:つの子
職種:WEBデザイナー修行中
出身:秋田県

冬生まれだけど夏が好き☆
「やってみたい!」と思ったことは、とりあえずなんでもやってみる。
イヤなことがあった時は、一刻も早く…寝る!とにかく寝る!
熱しやすく冷めやすいのがたまにキズ。

 

 

ニッポン手仕事図鑑が制作した「浅利佐助商店」さんの紹介映像はこちらから!

自然っていいなぁ

山が好き、山のにおいが好き、山の音が好き、
山に降り注ぐ日差し・雨・雪が好き。

なぜかって?

地元鹿角に山があるから。
なんて登山家みたいなこと言ってしまいました。

初めましてコテツと申します。

私の棲み処(すみか)のある秋田県鹿角市は
東北地方の背骨とも言うべく!

奥羽山脈の麓に広がる盆地で北は国立公園の十和田湖、
南は国立公園の八幡平に挟まれるように位置し
自然豊かで水のきれいな「山紫水明」という言葉がぴったりな地です。

十和田湖

山

小さい頃から山菜取りやら山魚釣りやら連れていかれて、
その時の楽しさが忘れられず今でも一人で山に入り遊んでます。

山のスタートは芽吹きの春!

山菜の新芽が出るころには熊さんの目覚めと競争するように、
よぉ~ぃドン!で山に入ります。

もちろん熊さんと入山時期が重なるので、
美味い山菜があるんだから熊さんも新芽を食べに来ます。

そう、出会っちゃうんです!熊さんに!

ちなみに、熊さんを見つけてテンションが上がって撮ったのが下の写真です。
くまさん

コテツの山菜採りは、春の蕗の薹(とう)から始まります。

残雪が残る沢を歩き雪の下から顔をのぞかせている
薄黄緑の「ふっくら」とした蕗の薹のつぼみを頂いちゃいます。

雪の下の蕗の薹は苦みもなく香りも優しい逸品です!

6月の初夏からは根曲がり竹(タケノコ)の季節です!

コテツの縄張りは秋田・青森・岩手にまたがり
言い伝えで鬼が住むという四角岳です。

昔話では、四角の鬼(四角八面鬼)が風を吹かすと、その年は飢饉になるとか。

四角岳や中岳が曇って、ボッチ(雲)を冠ると、
東風が吹き、その年は飢饉になるとか言い伝えがある山です。

四角岳は元鉱山あった山で岩手側の麓の集落から山頂まで
徒歩で約2時間かかります。(登山道です)

そんな山奥には学校(文教場)跡地の石碑があり
40年ほど前まで人が住んでいた名残が…って本当に山奥で、
沢の崖上に学校跡地があり、実際に行くとびっくりします。

碑

そんな山奥で取れるのがマカダミアナッツを柔らかくしたような触感のタケノコです!

根元まで柔らかく渋みが全然ないんです。美味いんです!

(美味しいタケノコを食べるために約40キロのタケノコを背負って帰り2時間歩いて下山します)

タケノコ

たけのこ2

秋は舞茸です!

舞茸はミズナラなどの数十年たった大木の根元にしか寄生しません。

そのため舞茸の山を知っている者しか舞茸に出会えないのです!

だから見つけたときは舞を踊るほどうれしい茸(キノコ)
ということで「舞茸」と言うそうです。

山の先輩の爺っちゃんが言ってました!

銭が舞うでゼニマイ…ゼンマイ…だそうです…
山の先輩の爺っちゃんが言ってました…

天然舞茸は香りが豊潤でシコシコと触感があり
鹿角発祥のきりたんぽ鍋で食べるのが最高です。

マイタケ

ちなみに昨年は8株と豊作に当たりました!

舞茸山は兄弟でも教えるな、舞茸が生える木の情報は墓まで持っていけ
と言われるほどキノコ採りには貴重な山なんですよ。

そして冬は、山菜が取りに行けないので
私はスノーボードで山を満喫しています。

本州でもなかなか11月中旬から味わえないパウダースノーが味わえるのが
秋田八幡平スキー場です。

小さいスキー場ですが雪質は最高です!

八幡平周辺は雪質がよく、鹿角市出身のプロスノーボーダーが所属し、
東北を拠点として活動している日本でも有名なスノーボードチームが
撮影に来るほどの最高の雪質なんです。

雪2

雪

鹿角は季節の旬の山菜などが道の駅や産地直売所など
いたる所でお手軽に購入できますので、
観光のついでに鹿角の自然の味を食べてみてはどうでしょうか。

kotetu

名前:コテツ
職種:WEBデザイナーアシスタント
出身:秋田県

山奥の森林に一人で出かけるのが好き
野球・バスケットボール・スノーボード好き
スノーボードインストラクター
動物大好き、ペットの猫が1匹、名前が虎鉄(コテツ)

秋田県小坂町の散歩道

初めてふたりごと文庫を書かせて頂きます、
「あかしあ」と申します。
秋田県でWEBデザイナーアシスタントをしております。

今回ありがたくも記事を書かせて頂くことになり、
私の地元について少しばかりご紹介させて頂きたいと考えました。
地域の良さを共有する、そのお手伝いになれば幸いです。

天気の良い日、お気に入りの散歩道は『明治百年通り』です。

かつて銅山として栄えた私の地元・秋田県の小坂町ですが、
この通りにはその歴史を彷彿させる遺産が多く並んでいます。

二体の銅像

通りにはあちらこちらに銅像が建てられています。
どれもほぼ等身大かつ自由に触ることが出来るので
横に並んで記念撮影するのもOKです!

この2体の像は「明治時代のとある夫婦」を模しているものです。

アカシアベンチ

設置されているベンチには、
町の花であるアカシアがあしらわれています。

ちなみにアカシアの花は天ぷらにするととても美味しいですよ!
町のお店で作っているアカシアのハチミツも人気があります。

入り口から少し進むと右手に見えてくるのが、
国重要文化財でもある明治からの芝居小屋・『康楽館』です。

康楽館

歴史ある建物ですが、今でも現役で歌舞伎座の講演が行われています。

私が幼稚園生の頃は、年長組が卒園前にここで歌舞伎の演目を演じたり
浴衣姿で舞を踊ったりするという風習がありました。(現在は分かりませんが。)

当時6歳の私が演じたのは『白波五人男』の盗賊・赤星十三郎(男!)役でした。

呼びこみ銅像

康楽館の前にもこんな銅像が。
お客様の呼び込みをしている様子です。

そしてこのお隣に建つのが明治期小坂町のシンボル『小坂鉱山事務所』です。

<小坂鉱山事務所>

小坂鉱山の中心施設として建てられたもので、
建築物としての華麗さ、時代のシンボルとしての貴重さなどから
康楽館とともに国重要文化財(建造物)に指定されています。

内部の見学もOKで、小坂鉱山の歴史を知ることが出来ます。

6月に町で行われるアカシア祭りの時期には、
館内で借りられるドレスを身に纏い
バルコニーで記念撮影をする観光客の方々の姿も多く見受けられます。

近年ますます観光に力を入れている小坂町です。
皆様も是非一度お越しになってはいかがでしょうか。

icon

名前:あかしあ
職種:WEBデザイナーアシスタント
出身:秋田県

柴犬が好きです。

製硯師|宝研堂

宝研堂 硯職人の動画を見る

昭和14年創業の宝研堂は、筆、墨、硯、紙の「文房四宝」を扱う書道用具専門店。その4代目を継いだ製硯師(せいけんし)青栁貴史さんがひとつひとつ丁寧に仕立てていく硯は、その完成度の高さゆえに、観賞用として購入するファンもいるほどだ。
今後は伝統の技術を継承していくだけでなく、硯材を使用したスピーカーなど、新しい作品づくりに挑戦していくとともに、日本の製硯の技術を世界中に広めていく活動にも力を入れていく。

ふたりごと文庫編集長に就任しました!!

こんにちは!
この度編集長として、この「ふたりごと文庫」を運営していくことになりました
産業能率大学三年生の浅野有希です。

漬物が美味しくて顎が出ている私

出身:埼玉県朝霞市
専攻:マーケティング
サークル:バドミントン
趣味:旅行、サッカー観戦
好きな食べ物:ラーメン、おにぎり、もつ、ホルモン、クリームチーズ
ペット:世界一可愛いトイプードル♀ 名前は「むぎ」

私は大学二年の夏、インターン生として「ニッポン手仕事図鑑」にやってきました。
2周年感謝イベント「えん会」では企画や運営、当日は司会をさせていただき、
また、期間限定ショップではスタッフとして店頭に立ち、
心を込めて販売させていただきました。

雪投げする浅野

大学生4人で訪問した秋田県鹿角市

そして、大学生4人で訪問した秋田県鹿角市では
息をのむほどの景色、美味しい食べ物、温かい人たち
地元の人にとっては当たり前のことも、
私にとっては今まで体験したことのない、素晴らしいものでした。
本当に、感動しました。

鹿角商店街

【秋田県鹿角市レポート 第4弾】

同時に、そんなに沢山の魅力がある鹿角市を
今まで知らなかったことが惜しいとさえ思いました。

日本各地には、まだ知られていない
またはその地域の人も気づいていない魅力が沢山あるはずです。
そんな魅力を、もっともっといろんな人に知ってほしい!と思い
この「ふたりごと文庫」を、いろいろな地域の魅力を発信していく
ウェブメディアとして運営していくことになりました。

ふたりごと文庫を読んだ人が、
何度も行きたくなる「第二のふるさと」を発掘してほしいです。

また、その裏に、自分の住む地域や出身地にも
改めて目を向けてほしいという願いがあります。

「自分の地域にもまだ知らない魅力があるかもしれない!」
「当たり前の景色だけど、これって外の人から見ると魅力的かもしれない!」と、

ゆくゆくはそういう人達が、
ふたりごと文庫に寄稿したいと手を挙げるようになってくれると嬉しいです。

せっかく、ふたりごと文庫「編集長」というかっこいい肩書をいただいたので
肩書に負けないよう精一杯頑張ります!!

そして、少しでも興味を持っていただいた方
まずは、下記メールアドレスまでご連絡お願いします!

futarigoto@nippon-teshigoto.jp

ニッポン手仕事図鑑 浅野有希

名前:浅野有希
職種:ふたりごと文庫 編集長
出身:埼玉県

地域活性化を志す産業能率大学3年生。ニッポン手仕事図鑑にて毎日勉強中!旅行と美味しいものを食べるのが好き。

和紙職人|紙のさと

西の内紙職人動画を見る

350年の歴史を持ち、江戸時代には水戸藩の専売品として広く愛好された西ノ内紙は、あの水戸黄門、徳川光圀が命名し、光圀自身が編纂した『大日本史』にも使われた。4代目の菊池大輔さんは現在も、紙の原材料として日本最高級とも言われる那須楮(こうぞ)の栽培から紙製品に仕立て上げるまでを、すべて手作業で行う。水に強く、まるで布のような紙でつくられたクッションカバーや暖簾、財布、名刺入れは、多くのファンに愛される人気商品になっている。

西陣織職人|りんどう屋

織師りんどう屋の動画を見る

かつては1万人に近くいた西陣織の力織機の職人も、現在は高齢化が進み、約700人まで減り、7割が60歳以上だと言われている。そんな現状を危惧するりんどう屋の佐々木英人さんは、「西陣織で育ててもらったからこそ、恩返しがしたい」と、著名なアーティストがプロデュースする帯の制作を請け負ったり、和装小物をネットショップで販売したりと、西陣織の新しい可能性を模索する傍ら、次の世代を担う若手の職人の育成にも力を注いでいる。

浜松注染そめ職人|二橋染工場

浜松注染そめ職人 二橋染工場の動画を見るる

浴衣の取扱量で日本一を誇る静岡県浜松市で、昭和2年の創業以来、「浜松注染そめ」の技術を守り続けてきた二橋染工場。染料を柄の部分に注ぐ伝統的な染色方法は、表と裏が同じ柄に染まるだけでなく、ぼかしやにじみという独特な表現もできるという特徴を持つ。その高い技術を活かし、数年前からは焼津の「魚河岸シャツ」の染色加工なども引き受けている、浜松が世界に誇る職人集団。次にどんなチャレンジをするのか、楽しみにしているファンも多い。

線香職人|駒村清明堂

線香職人|駒村清明堂の動画を見る

明治時代から100年以上、茨城県石岡市で天然杉100%の無着色の杉線香をつくり続ける駒村清明堂。「原料も動力も、すべて自然の恵み」と、五代目の駒村道廣さんが語るように、樹齢50年以上の杉の葉を水車で動く杵で搗(つ)き、丁寧に粉状にしていく。大量生産できる機械ではなく、水車を使い続けるのは、杉の葉の香りが飛ばないようにするためだ。茨城県内で唯一の、水車を使った線香づくり。その香りの違いに魅せられたファンは多い。

輪ゴム鉄砲職人|すーさん 木の工房

輪ゴム鉄砲職人|すーさん 木の工房の動画を観る

絶景と表現するにふさわしい大自然と、昔ながらの屋敷や土蔵が軒を連ねる町、愛媛県内子町。その内子町で活動する職人グループ「内子手しごとの会」のメンバーでもある“すーさん”こと鈴木幸尋さんは、「子どもたちに、木に触れる楽しさを教えたい」と、国産のヒノキを使用した8連発、20連発の輪ゴム鉄砲をはじめ、ミニ四駆のボディや逆立ちゴマなどを製作している。今後はより一層、職人技術の伝承、新たな地域商品開発に力を入れていきたいと語る。

きりたんぽ職人|柳田きりたんぽ店

きりたんぽ発祥の地、秋田県鹿角市で昭和44年に創業し、地元を代表する老舗となった柳田きりたんぽ店。苗から精米までを徹底管理した秋田県産の「めんこいな」と「鹿角の萌えみのり」を、その日の気温やお米の状態を確認しながら、独自の考えでブレンドし、鹿角の清らかな伏流水で炊きあげる。きりたんぽを握るのは、すべて地元の女性。機械生産が当たり前の今の時代でも、とことん「手握り」にこだわり、母の手作りの味を届け続ける。

箒職人|大坂屋

箒職人栃木県大坂屋の動画を観る

宝永元年(1704年)に創業し、300年の歴史を誇る大坂屋。柄の接合部分を、蛤の形に編み上げる鹿沼夢箒(ほうき)は、まだ子どもが早く亡くなることも珍しくなかった江戸や明治時代に、子宝に恵まれ、すくすくと元気に育っていってほしいという願いを込めて、嫁ぎ先にも持たせた開運の箒でもある。そんな夢箒を後世に残したいと、15代目の店主である鈴木隆さんは子どもたちに向けて、精力的にワークショップを開催している。

地元ではないのに、地元のように感じられる場所
【秋田県鹿角市レポート 第4弾】

「地元ではないのに、地元のように感じられる場所」
移住コンシェルジェの1人がそうおっしゃっていました。

たった二日間だけど、鹿角市で過ごした私はその言葉に強く共感していました。
私が生まれ育った埼玉県朝霞市とはまったく似ていないのに、

なぜか懐かしく、ホッと温かい気持ちになっていたからです。

 

東京駅から新幹線で盛岡駅まで行き、車で鹿角市へと向かいました。
4人とも初めての鹿角市へ期待を膨らませ、

早朝からテンションが高く、ずっと喋っていました(笑)

車に乗っているとパーっと突然現れる、一面の雪景色に感動。

二日間で何度も目にしましたが、この感動が薄れることはありませんでした。

地元ではないのに、地元のように感じられる場所鹿角

鹿角市での1番最初の出会いは、鹿角きりたんぽFMで働く阿部さん。
二日間私たちの「案内役」をしてくださいました。

鹿角市のことなら何でも知っていて、川の名前の由来や伝説、

鳥の種類、きりたんぽのことなど
道中たくさんのことを教えてくれました。

初めて聞く話に私たちも興味津々でした。

 

また、行く先々に知り合いがたくさんいて、

立ち寄ったスーパーの店員さんでさえ顔見知りなんです!

実は、東京から来たよそ者の私たちが受け入れてもらえるのか…
と不安だった私たち。
とんでもない有名人に連れられている気分で、とても心強かったです。

 
 

阿部さんがパーソナリティを務める番組「かづの創生」は、

鹿角市に住む一般市民の生の声を発信しています。
なんと、私たちも急遽出演させていただきました。

言葉にすることで考えが整理され、トークする内に発見することもありました。
この番組で鹿角市民の声に耳を傾け、頷く機会を与えたいと阿部さんは言います。

最初にニッポン手仕事図鑑 編集長の大牧さんは阿部さんを、

「鹿角を代表するキャリアウーマン!」
と笑いながら私たちに紹介してくださいました。

阿部さんは自分の住む鹿角市と本気で向き合い、考え、愛していました。

そんな姿が本当にカッコよく、キラキラ輝いて見えました。
最近、地方で働くことに注目が集まっています。
阿部さんはそれを代表するかのような、とても魅力的な女性でした。

鹿角を代表するキャリアウーマン

二日間で3つの会社へ視察に行かせていただきました。
1社目は、株式会社サッシュさん。
ボトムの生産を行う会社で、

ずらっと並び熟練した技術でミシンを動かす姿は圧巻でした。

出来上がった製品のタグを見てびっくり!
BEAMS、Theory、UNITED ARROWSなどのハイブランドばかりです。
それが今ここで作られているのだと思うとワクワクしました。

株式会社サッシュ

効率的に作業が進むよう、様々な工夫や教育が行われていました。

「いろいろ考えてやっているんですよ」と話す社長の姿は、

とても誇らしげでした。

最後に連れて行ってくださった工場の二階には

サンプル品がズラリと並んでいました。

そしてなんと、せっかく東京から来てくれたから…と、

一人1着プレゼントしてくださいました!

こんなサプライズがあるとは思わず、とても嬉しかったです。

サプライズにテンションが上がる

サプライズにテンションが上がる私たち

株式会社サッシュ

 
 

2社目は、浅利佐助商店さん。

味噌や醤油などの調味料生産する会社です。

中でも、「福寿」というお醤油は鹿角市ではお馴染みで、

会社名を「福寿」だと勘違いする人もいるそうです。

広い工場と、大規模なタンクや機械など興味津々でした。

何よりも、案内してくださった田村さんの話が本当に面白い!

工場見学もエンターテインメントのようで、ずっと笑わせられました(笑)

鹿角市内で販売されている、
すごく酸っぱいお酢「花輪酢」も代表商品の1つ。


阿部さんや市の職員さん、他のきりたんぽFMの記者の方もいたのですが、

お馴染みの酸っぱい酢について楽しそうに会話していました。


鹿角の漬物にはなくてはならないとも話していて、

地域に商品が愛されているのだと感じ、感動しました。

浅利佐助商店1

浅利佐助商店2

浅利佐助商店3

 
 

3社目は、かづの銘酒さん。

前日に鹿角ホルモンと一緒に、かづの銘酒をいただきました。

その美味しさに感動した後の酒造見学は一層胸が高鳴ります。

酒蔵の中は下り坂の面白い造りになっていて、
かなり味のある、素敵すぎる空間でした。

浅利佐助商店1

浅利佐助商店2

しぼりたての原酒をいただくという、
なかなかできない経験もしました。

これが想像以上の飲みやすさと美味しさです。

酒蔵から事務所へ戻ると、炊飯器から温かい甘酒を注いで出してくれました。

酒蔵はコートを着ていてもひんやり寒いです。
その心遣いに温かい気持ちになりました。

甘酒は砂糖を使っていないのに、すごく甘くて美味しい!!
こんなに美味しい甘酒は初めてでした!

浅利佐助商店3

日本酒って、人柄が表れるのでしょうか。
案内してくださった田村さんは、物静かだけど温かい、優しい方でした。

 
 

他にもたくさんの出会いがありました。

Uターンしてきた女性と、移住してきた女性が

鹿角ホルモンの食べ方を教えてくれて、

変わった形の鉄板を囲い楽しく食べました。

八百屋の前を通ると、笑顔が素敵な女性が漬物の味見をさせてくれました。

漬物が美味しくて顎が出ている私

漬物が美味しくて顎が出ている私…笑

 
 

口を揃えて、「周りの人が助けてくれる、
地元のように温かい場所」だと言う移住コンシェルジュの皆さん。

私たちと同じ、よそから来た者目線の話が聞けました。

また、皆さん活発に鹿角市と共に活動していました。

市役所の方は、いい意味で市役所の人っぽくなかったです。

市役所の人って、堅くてとっつきにくいイメージがあるからです。

ただの大学生である私たちの話をメモに取り、

心から興味を持って聞いてくれる姿に嬉しくなりました。

鹿角市役所1

鹿角市役所2

たくさんの温かい出会いに恵まれて、

二日間終えた頃には鹿角市が大好きになっていました。

地元ではないのに地元のように感じられるのは、

温かい人たちがいるからだと思います。

またいつか、「ただいま」と言って再会したい、そんな人たちです。

鹿角商店街

産業能率大学 浅野

私が感じた鹿角の魅力
【秋田県鹿角市レポート 第3弾】

私には、初めてのインターン、初めての秋田、初めての鹿角。
そんな初めて尽くしを体験してきました。
たった2日間しか滞在しなかったものの、
鹿角にはステキなものがあふれている町だということが分かりました。
書きたいことはたくさんありますが、
ここでは、私が感じた“3つの鹿角の魅力”について書きたいと思います。

まず1つめは、“鹿角の町並み”。
東京では普段見られない景色ばかりでした。
街一面の雪景色に、雪の山が街を囲み、レトロ調が残る商店街、
小さくてかわいらしい駅舎、真っ直ぐに雪の中を走る列車。
まるで映画の中のワンシーンにいるようなステキな景色ばかりでした。
今回は雪景色でしたが、
春夏秋冬様々なキレイな一面を見せてくれるのが鹿角の特徴です。
鹿角の四季を直接見てみたいなぁと感じています。

かづのの雪景色1

かづのの雪景色2

そして2つめは、“鹿角のたべもの”。
秋田といえば、お米。
お米と言えば、きりたんぽ。
きりたんぽといえば、鹿角。
鹿角は、きりたんぽ発祥の地です。
味がぎゅっと詰まったきりたんぽはとても美味しいだけでなく、
少しの量でもお腹がいっぱいになってしまいそうなほど腹持ちもいいです。

きりたんぽ鍋

かづの銘酒

鹿角には「鹿角ホルモン」という名物もあります。
ジンギスカンの鍋にホルモンを入れ、キャベツと豆腐をいれます。
お肉と野菜から出る汁で煮立たせ食べます。
これが今まで味わったことがないくらいに美味しい。

そして、お米ときれいな水が揃っているといえば、日本酒。
これが言葉にできないくらいに最高です。
鹿角の土地でいただく、鹿角の日本酒。
これは鹿角で味わうのがいいのです。

最後の3つめは“鹿角の人の温かさ”。
今回のインターンで3つの企業に訪問し、商店街を歩き、
美味しい料理もいただきました。
どこに行っても共通して言えるのが、鹿角の人の温かさでした。
初めてお会いする人でも優しく迎え入れてくださり、
さらにはたくさんのお土産までいただきました。

現地のさまざまな人にお会いをさせていただきましたが、
優しさだけでなく面白さもあり、
お話をしていて初めて会ったとは思えないほど、盛り上がりました。
こんなにもひとりひとりがステキである町は、
なかなかないのではないかと思います。
だからこそ、町全体が温かなオーラに包まれているのだと感じました。

かづの雪景色3

かづの雪景色4

まだまだ書きたいことは山ほどありますが、
以上の3つが、私の感じた“鹿角の魅力”です。
2日間では足りないくらいステキな町です。
ぜひ、1度でもいいので鹿角の魅力を直接体感してみてください。
心を癒してくれる、そんな街が鹿角です。

産業能率大学 川崎

あたたかい。
【秋田県鹿角市レポート 第2弾】

「雪は冷たい」
でも、雪だってあたたかく感じるということに気が付きました。
ん?どういうことだろうと思う方が大半だと思います。
突然、すみません(笑)。

初めまして。
関東の大学で勉強しております、現在大学1年生の曽根です。
今回、1泊2日の企業視察ツアーという形で
秋田県鹿角(かづの)市にお邪魔させていただきました!

3月の頭だったため、寒いことを想定し、
念入りに防寒対策をしていったのですが、
雪は積もっていたものの晴天に恵まれ、爽やかな空気に包まれていました。
そして、雪に日光が反射し、とてもあたたかく心地よい素敵な2日間でした。

鹿角市レポート1

本当にこの2日間は、「あたたかい」がたくさんでした。
あたたかく優しい鹿角の方々、あたたかく美味しい料理、
冬で雪が積もっているにも関わらず、
どことなくあたたかい自然豊かな風景、街並み。

たくさんの「あたたかい」が溢れているこの鹿角に2日間滞在した私は、
心もお腹もいっぱいです!(笑)

市内視察と題して、商店街を散策。
商店街の至る箇所に柴根染・茜染の染め物が展示されており、
手絞による様々な模様で、色鮮やかでした!

散策中には、近くの幼稚園の園児たちが散歩中で手を振ってくれたり、
商店街のお店を通りかかったところ、
お店の人が笑顔で
「買わなくてもいいから食べてって。このお漬物おいしいのよ」と。
とても幸せな気持ちになりました。

余談ですが、工具店の店頭に並ぶ大量の雪かき用スコップや雪に埋もれる自転車、
家の軒下に整列する氷柱…もう全てが新鮮で!(笑)

鹿角市レポート2

鹿角市レポート3

鹿角市レポート4

市街を散策した後、JR花輪線に乗りました。
入口に立つ駅員さんに切符を切ってもらい、線路を横断し、ホームへ向かいます。
長く先が見えなくなるほど続く線路は、雪に埋もれ、
やがて雪景色と一体となっていました。

開閉ボタン式扉の2両車編成の電車の中、
窓の外の景色に見とれていたらあっという間に目的地に。
まだ眺めていたかったなと思うほどです…!!
普段、通学中の電車の中は、人であふれかえっており、外の景色など見ることなく、
手のひらサイズの四角い電化製品を眺める人がほとんどです。

私は、地元が東北で、大学進学とともに関東へ引っ越してきたのですが、
今回、鹿角で電車に乗ったとき、懐かしさと、
地元では見ることのできない素敵な景色を見ることができ、
降車してからも余韻に浸っていました(笑)

鹿角電車

また、今回、移住コンシェルジュ(鹿角市地域おこし協力隊)の方々にも
お会いしました!
移住してきて驚いたこと、発見したことなどお聞きし、
もともと住んでいる方でない人のお話を聞くことができ、
鹿角の魅力についてお話を通してさらに知ることができました!
鹿角に移住してきてすぐ、隣の家のおじいちゃんが心配して、
気にかけてくれて…などなどほっこりしました(笑)。

最近は、移住者だから気づく鹿角の魅力やまちの最新情報が投稿されている
移住コンシェルジュさんのFacebookを密かにチェックしております(笑)。

今回、2日間お邪魔させていただいて、
初めて行ったのに「初めまして」ではなく「おかえり」と
自分の地元に戻ったような気持ちになりました。
きりたんぽやホルモン鍋、もちろんおいしいのですが、
鹿角の素敵な方々と囲んで食べるご飯は、2倍3倍おいしかったです。
その土地のものをその土地で食す。
この良さを知ってしまったら後戻りはできません(笑)。

かづの銘酒

鹿角のたくさんの「あたたかい」に触れ、とても素敵な時間を過ごしました。
ぜひ、一度、鹿角の等身大の良さを感じに訪れてみてください(^^)

産業能率大学 曽根

心地よい開放感と商店街にある酒造
【秋田県鹿角市レポート 第1弾】

鹿角に着いた瞬間

白、白、白。
鹿角に着いた瞬間、目に入ったのは一面の雪でした。

東京の産業能率大学から来た2年生の中山です。
3月1日、2日にかけて、「首都圏の大学生が、新しい鹿角の魅力を探し出す」
という名目で秋田県鹿角市へと訪れました。
私は今回初めて鹿角に来ました。

東京駅から岩手県の盛岡駅まで新幹線。
景色がだんだんと雑多なビルから、
田んぼや畑と、緑が多くなっているのが目に見えて分かりました。
その違いを感じるだけで、胸が高まりました。

盛岡からは車で鹿角へと。
やっぱり、東京なんかと空気の綺麗さなんて比べ物にならないわけで、
雪は降っていなかったけど、道路脇には15cmほど積もっていて、
とてもテンションが上がりました。
雪も本当に白くて、やわっこくて、東京に降る雪とは全然違いました。

私の祖母が茨城県に住んでいるので、
もともと「田舎」といった雰囲気は大好きで、
鹿角は畑や川、周囲が山で囲まれている、そんな田舎らしいところでした。

今回は1泊2日の中で、鹿角の企業を3社視察し、
その後移住コンシェルジュの方々とお話をさせていただきました。

かづの銘酒株式会社

このレポートでは、3社目に見学させていただいた日本酒を造っている
「かづの銘酒」様について書かせていただこうと思います。

「かづの銘酒」様は日本酒が好きな私にはたまらない企業視察でした!

私は今回初めて、酒蔵というものを見学させていただきましたが、
「え、こんなところにあるの?」と思わず声に出してしまいました。

商店街の端の方に酒蔵が立っていて、想像ではもっと山奥と言いますか、
人がいないようなところにあるのかとばかり思っていた私はまず、
こんな身近な所に酒蔵があることに驚きました。

かづの銘酒ディスプレイ

道沿いに従ってこんなふうに商品のディスプレイもされているんですよ!

田村様

今回私たちを案内してくださったのは、社長の田村様

「かづの銘酒」の沿革や商品の説明、
蔵の案内を一通りしていただき、その後事務所に戻って田村様が、
お米と水とこうじだけの甘酒のような、
でも甘酒よりも癖もなく飲みやすい飲み物を用意してくださいました。

かづの銘酒

かづの銘酒2

甘酒は甘いし癖があるしで正直なところ私は苦手なのですが、
これはとても美味しくいただけました!

もろみから搾りたての原酒も試飲させていただきました!
微炭酸がきいていて、とっても飲みやすくて、
おいしさを言葉に表すのが難しいくらい、本当においしかったです。

そして、最後に私たちからの質問にお答えしていただく時間がありました。

それまでのお話で「かづの銘酒」のお酒は、
あまり市外には販売していないとのことだったので、
私は家でも今日試飲させていただいたお酒が飲めるといいなと思い、
「市外、県外への売り出しは考えていらっしゃらないのですか?」
とお聞きしたところ、
「以前、高知県でとても美味しい日本酒に出逢い、
 
お土産に買って帰ったけど、家で飲んだらそれほどの感動はなかった。
 
その土地で飲むからこそ、美味しく感じると思うのです」
と田村様がおっしゃいました。

確かにそういうこともあるのだなと、
だからこそ地酒(にも様々な定義はありますが)があるんだなと!!!

最近は、流通チャネルが便利になり、
どのサイトでも通販が行われていたり、
ネットで頼んだ商品が1時間後に届くような仕組みもできてきました。

しかし、現地で飲む日本酒はきっといつもよりおいしく感じることが出来ますよ!!
実際に私もそう感じましたし、田村様も仰られていたので間違いありません!

鹿角に着いた瞬間

かづの銘酒

是非、自然あふれる空気の澄んだ鹿角で地酒を召し上がってください!

産業能率大学 中山

めひかりの佃煮、いただきます。ごちそうさまでした。

ふたりごと文庫にも寄稿いただいております
シイラさんより、先日なんと!

噂の「めひかりの佃煮」をいただきました!

ニッポン手仕事図鑑の皆さまにと頂戴いたしました!
ありがとうございます!

めひかりの佃煮

大月もおすそ分けをいただき、
早速、家に帰って白ご飯を準備!

やはりコレですよ。
ホカホカの白ご飯にメヒカリをのせていただくのが最高!

と、ご飯をたいている間にメヒカリさんの撮影会。

干魚のやまさき

そう、原材料は
アオメエソ(メヒカリ 高知市産)と、砂糖、酒、醤油、水あめ のみです!
保存料や着色料等は入っておりません。

大月は、その時点でパッケージに拝んでおりました。

なんと嬉しいことでしょうか。
添加物が普通になりつつある世の中、
ありがたやありがたや。

パッケージを開けると
甘くて香ばしいお魚の良い香り。

メヒカリの佃煮

コレだけでご飯が進みますねぇ。
さて、ご飯が炊ける前に一匹ちょっと味見。

う…旨い!!もぐもぐ…

甘じょっぱくて…もぐもぐ…

ちょっと歯ごたえがあって…もぐもぐ…

お魚の香りが…!…もぐもぐ…

既に3~4匹つまみ食いする大月。
しまった、このままではご飯が炊ける前に無くなってしまう!


ぴーぴろりろぴー♪ぴーぴろりろぴー♪♪♪

軽快なご飯が炊ける音と共に
しゃもじをスタンバイ!

そして、ご飯をよそって…
いっただきま~す!!

メヒカリの佃煮とごはん

うっまぁ~ぃ!
これは、一匹だけでも、何口もご飯がススム!

でも…なんか勿体ないような…!
盛大にご飯はかき込まず、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、ご飯とめひかりの佃煮をいただく。

食事の時間って本来そういうものなのかもしれませんね。

自然の恵みである食材を
ありがたくゆっくりと味わっていただく。

ごはんに有った適量のめひかりの佃煮をいただき、
蓋をして、
すぐに全部たべてしまうのは「もったいない」
しぜんとそんな気がしました。

そんな気持ちが働くなか、
残りは、今度日本酒のと一緒にいただこう~♪
なんてウキウキした事も考えていた大月でした。

ちなみ、編集長は鹿角の日本酒と一緒にいただいたそうです。

シイラさん、ありがとうございました。
また、めひかりの佃煮を作って下さった干魚のやまさきさん
ありがとうございました。

メヒカリさん、
ごちそうさまでした。

RebornArt主催『伝統的な働き方をリノベーションする』にてトーク&交流会を開催しました

手しごと再生工房「RebornArt」さん主催の
トーク&交流会『伝統的な働き方をリノベーションする』に
ニッポン手仕事図鑑 編集長 大牧圭吾が登壇しました。

東京下町の左官屋、原田左官工業所 代表取締役社長 原田宗亮氏と
これからの職人さんの働き方について話しました。

【イベント概要】
日時:2017年3月22日 18:00~20:00
場所:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRID

子供の頃に触れた仕事が、今の仕事。

職人さんに話を聞くと、ほぼ例外なく、
子供の頃に今の仕事を見たことがあるそうです。
親が職人さんの家庭に限らず、特別な縁がなくても
何かのきっかけでその仕事に触れて、職人さんになった人も。
子供の頃の体験は、その後の人生を大きく変えるんだと
話を聞いてあらためて実感しました。

職人さんの後継者問題になると、
需要の減少や、生活が苦しいといった話になりますが、
私は、子供の頃に職人さんの仕事に触れる機会が
減ってしまったからではないかと思っています。

ひと昔前は、直接触れることがなかったとしても、
家の中に職人さんの仕事がどこかに残っていました。
おじいちゃんおばあちゃんの家に行けば、
箪笥や建具、器や筆記具、何か1つぐらいはあったはず。
でも今は、家の中で職人さんの仕事を目にする機会はほとんどありません。
親が使わなくなったので、子供も使わない。
存在を知ることも無くなってしまいました。

だから、今できることは「大人たちが使うこと」。
子供たちに直接体験してもらうことももちろん大切ですが、
もっと身近なところで触れる機会を増やすことが
大切なのかもしれません。

子供の頃の触れた仕事が、今の仕事

自分が子供の頃、どうだったか思い出してみると、
学校の美術の先生には興味津々で、工作教室に通わせてもらったり、
大きなドラフターを使って図面を描いていたのをずっと見ていたり、
確かに今の仕事と似た大人の姿を目にしていました。

今できることは「大人たちが使うこと」。

つい先日、シブヤ大学で行われた
ニッポン手仕事図鑑編集長の大牧圭吾さんと
宝研堂 製硯師の青柳貴史さんが行なった授業をきっかけに、
さっそく身近な人が万年毛筆と呼ばれる筆ペンを使いはじめました♪
私も見習わないと…。

ニッポン手仕事図鑑 kazuhotel

名前:kazuhotel
職種:デザイナー
出身:神奈川県

生まれてからずっと住んでいる川崎市がなんだかんだ好きです。

■ ホームページ
http://www.kazuhoharada.com

■ ブログ「デザインのはてな」
http://kazuhotel.hatenablog.com

皮漉き職人|浅原皮漉所

皮漉き職人|浅原皮漉所の動画を観る

昭和10年の創業以来、財布や鞄など、日本の革製品のものづくりを影から支えてきた浅原皮漉所。薄くしたいところは薄く、厚みを持たせたいところは厚く。コンマ数ミリの単位で、1枚1枚丁寧に皮を漉いていく。「表に出ない作業だからこそ、職人としての技術力と誇りを込めたい」と語る浅原和男さん。革製品のシルエットの美しさを左右するその手仕事が、これからも日本の革製品業界を支えていく。

和竿職人|竿昭作

和竿職人 竿昭作の動画を観る

天明年間(1780年代)、芝川流域に自生していた良質の布袋竹を使用し、竹釣り竿を生産したのが「川口和竿」の起源と言われる。その伝統の技術を継承し、1957年に創業した竿昭作。二代目、山野正幸さんが1本1本丁寧に仕立てていく釣り竿は、「これで釣れるのか?」と言われるほどの繊細な印象を与える。「何百本の上質な竹の中から、最適な組み合わせを見極める。それですべてが決まる」その妥協ないこだわりが、他の釣り竿では味わえない極上の感触を生む。

カメラ修理|ウメハラカメラサービス

和竿職人 竿昭作の動画を観るの動画を観る

クラシックカメラの修理を専門に手掛ける、ウメハラカメラサービスの梅原晃さん。50年以上もの長い年月をかけて培ってきたその技術と経験を、全国のクラシックカメラファンは頼りにしている。優しい笑顔と口調からは想像もできないほどに、自分に厳しく、妥協せず、日々カメラと向き合い続ける、まさに職人。この技術が継承できるかどうかによって、日本のクラシックカメラの未来が変わると言っても、決して大げさではない。

錫師|錫光

錫師|錫光の動画を観る

はんだやメッキに使用される錫を用いて、酒器や茶器などの容器を作成する錫師。その技術は1200~1300年ほど前の飛鳥・奈良時代に中国から伝えられたと言われている。1987年に創業した「錫光」は、「現代の名工」に選ばれた先代中村光山の技術を受け継ぎながら、異業種の職人とも積極的にコラボレーションを行っている。2087年までにもうひとりの現代の名工を輩出する工房になることを目標に、これからも挑戦を続ける。

秋田県鹿角市にサテライトオフィスを開設いたします

ニッポン手仕事図鑑は、秋田県鹿角市に、
サテライトオフィスを開設いたします。

秋田県鹿角市で雇用を増やしていくだけでなく、
私たちの映像とWEBのノウハウを共有することで、
鹿角の企業のお役にも立てればと思っております。

2017年2月27日(月)秋田県鹿角市内で記者会見を行いました。

鹿角市ホームページ:平成29年2月27日の記者会見の様子

ニッポン手仕事図鑑サテライトオフィスを秋田県鹿角市に開設
鹿角市の児玉 一(こだま ひとし)市長と

ニッポン手仕事図鑑サテライトオフィスを秋田県鹿角市に開設
北鹿新聞のほか、秋田魁新報、米代新報にて、記者会見の様子が紹介されました

ニッポン手仕事図鑑 Facebookページ での記者会見のご報告

『Think College(シンクカレッジ)』にてトークイベント開催いたしました

西武渋谷店で毎月開催される、世界の問題に取り組む方をゲストとし、
誰でも参加可能な講座、シブヤ大学×西武渋谷店「Think College」にて
ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧 圭吾が講師としてトークイベントを開催いたしました。

トークイベントのゲストとしてニッポン手仕事図鑑でも紹介している職人
宝研堂の製硯師 青栁貴史さんを迎えて、「ニッポンの手仕事を、どう残していくか?」
についてのトークセッションを行いました。

【イベントレポート】
シブヤ大学授業レポートはこちらから

ニッポンの手仕事を、どう残していくか?
製硯師、青栁さんのお話

【イベント概要】
日時:2017年3月8日(水)
教室 : 西武渋谷店 A館7階 サンイデー渋谷 教室スペース
講師:ニッポン手仕事図鑑編集長 大牧圭吾
ゲスト:宝研堂 製硯師 青栁貴史
参加費 : 無料
定員 : 25名
参加対象 : どなたでも
イベント詳細はこちら

関連サイト

シブヤ大学

Think College シンクカレッジ 西武渋谷店に集い、聴き、考える講座

好きなことに打ち込める幸せ

高知で新聞記者をしている「シイラ」です。
突然ですが、東京ドームに行ったことはあるでしょうか?
野球ファンなら結構な確率で、あることでしょう。
では戦争で亡くなった野球選手を追悼する「鎮魂の碑」はご存じでしょうか?
東京ドームの敷地内にあるんです。
ぜひ一度、訪ねてもらいたい場所。
好きなことにまだ、打ち込めていない人にはなおさら…。

鎮魂の碑

追悼されている選手たちの代表格が、石丸進一です。
中日ドラゴンズの選手でした。
ベースボールマガジン社「中日ドラゴンズ70年 昇竜の軌跡」によると、
8歳上でやはりプロ野球選手だった兄の石丸藤吉に憧れて野球をしていたそうです。
ノーヒットノーランを記録しています。
通算99試合登板で37勝31敗。
名球会入りの基準、200勝には遠く及ばないですが、
これ、たった2年での成績です。
石丸進一は特攻隊員となり帰らぬ人となったのでした。

鎮魂の碑2

「最後の思い出に」
戦地に飛び立つ前、飛行機の前でもキャッチボールをした石丸進一。
「鎮魂の碑」には、その時ストライク10球投げたと刻まれています。
胸中はどんなものが去来したのでしょうか。

鎮魂の碑3

ちょっとかたくるしくなってしまいましたが…
幸い今は明日をも知れぬ状況ではありません。
だからその気にさえなればいろいろなことができます。
でも、年齢を重ねるにしたがって、
できない言い訳ばかりうまくなる気がしています。
高知で新聞記者をしている私「シイラ」は今回、
ニッポン手仕事図鑑2周年イベント「えん会」にお招きいただき、
たくさんの学びがありました。
その一つが「好きなことに打ち込む姿勢」です。
お招きいただいたから書くわけではありません。
手仕事図鑑スタッフの皆さんが本当にキラキラ輝いて見えました。

当日はビデオグラファーさん一人一人が思いを込めた自己紹介をされていました。
この一言が一番心に残りました。
「職人さんを撮るのにはエネルギーがいる」
取材対象に全身全霊で向き合っている証拠。
自分も日々取材の相手をしてくださる方にちゃんと向き合えているだろうか。
思わず胸に手をやってしまいました。

時間がない。
お金がない。
相手がいない。
さまざまな制約があって、できないことがあるのも事実。
でも。
時間もある。
お金もある。
相手もいる。
なのにやっていないことが多すぎるなあ、と反省してしまいます。
2周年イベントだけでもいろいろ感じたのに、
石丸進一らをまつる石碑を訪ねてさらに、その思いが増幅しました。

やりたいことがあるならやってみなければ。

東京ドームにある鎮魂の碑。
お近くに行った際はぜひお立ち寄りください。

※鎮魂の碑は野球殿堂博物館からラクーア方面に向かって進み、
途中の階段を下りた左側にあります。

ニッポン手仕事図鑑 シイラ

名前:シイラ
職種:新聞記者
出身:神奈川県

3人と黒柴1匹で、高知県で暮らしています。
長距離走と野球観戦が好きです。
白壁の建物、懐かしいユニフォームの野球カードを眺めるのが至福のひととき。

神田万世橋にて期間限定ショップをオープンしました

動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」がプロデュースする
“初”の期間限定ショップがオープン!
日本の未来に残していきたい、職人の手仕事の魅力と温もりがあふれる逸品を、
数多く取り揃えております。
また、職人によるワークショップや、
今注目をされている職人のドキュメンタリー映像が無料で観られるミニシアターも併設。
ぜひ1度ショップにお越しいただき、日本が誇る技術と文化に触れてください!

マーチエキュート神田万世橋 期間限定店舗レポート

店舗レポート前編

店舗レポート後編

ニッポン手仕事図鑑 神田万世橋にて期間限定ショップOPEN

【出店概要】
期 間 :2017年2月27日(月)~3月5日(日)
営業時間:27日(月)15:00~21:00
     28日~4日 11:00~21:00
     5日(日) 11:00~20:00
出 店 :mAAch マーチ エキュート 神田万世橋

【関連サイト】

mAAch マーチ エキュート 神田万世橋

テレビ東京系列『ウソのような本当の瞬間!』に映像提供いたしました

ビデオグラファーの小林良也撮影の、
愛媛県八幡浜市の輪ゴム鉄砲職人「すーさん 木の工房」の映像と、
佐賀県鹿島市の木彫刻師「杉彫工房」の映像につきまして
テレビ東京系列番組
『ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV』
に映像提供いたしました。

【関連サイト】

テレビ東京「ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV」

【映像提供について】

●映像提供のお問い合わせについてはこちら

BS-TBS「夢の鍵」に映像提供いたしました

ビデオグラファーの福井崇志撮影の、
富山県高岡市の螺鈿職人「武蔵川工房」さんの映像が
2月11日(土)放送されたBS-TBS『夢の鍵』
「#18 丹後織物でパリコレに挑戦」の番組内にて使用されました。

[関連サイト]
BS-TBS「夢の鍵」

[映像提供について]
●映像提供のお問い合わせについてはこちら

べっ甲職人|ベッ甲イソガイ

べっ甲職人|ベッ甲イソガイの動画を観る

江東区無形文化財に指定され、東京優秀技能者(東京マイスター)としても高く評価されている代表の磯貝實さんと、3兄弟の息子たちでべっ甲の魅力を発信し続ける「ベッ甲イソガイ」。かんざしや帯留め、メガネフレームといった伝統的なべっ甲製品だけでなく、若い職人たちの感性を活かし、アクセサリーやカトラリー、テーブルウェアなどの商品を次々と発表し、若い世代や外国人観光客にも高い評価を得ている。

枕職人|和幸寝装

枕職人|和幸寝装の動画を観る

ひとつひとつの枕を丁寧に、心を込めて作り続ける職人たちの手仕事に惚れたのは、全国の老舗旅館や有名ホテルだけではない。「和幸寝装」は天皇陛下の枕も手掛けてきた、日本を代表する枕工房である。その3代目の大畑勝豪さんが新しい人生を歩み出す決断をしたとき、先代や取引先は笑顔で背中を押してくれたという。多くの人に愛され続け、最後の最後まで注文が途絶えなかった和幸寝装。2015年7月15日、44年の歴史に幕を下ろした。

鋳物職人|田村鋳工所

鋳物職人|田村鋳工所の動画を観る

日本の鋳物の歴史は、紀元前数百年前までさかのぼる。仏像や梵鐘(お寺の釣鐘)といった宗教にかかわる物だけでなく、鋳物はいつの時代もニーズに合わせて、消費者の生活を支えてきた。「田村鋳工所」でつくられる鋳物も、コインパーキングや建機、下水管、鉄道の線路部品、信号機など、多くの人々の生活を影で支え続けている。「若い職人を残したい」「鋳物の文化を残していきたい」。熱い職人集団は、今日も技術を磨き続ける。

活版印刷|築地活字

1919年(大正8年)、横浜市中区南太田町の地に創業した築地活字(創業時は「横浜博文館」)。関東大震災や太平洋戦争の空爆などの被害を受けながらも、丁寧で質の高い仕事が評価され続け、印刷機器のデジタル化が進む今もなお、多くの顧客から高い支持を得ている。新宿伊勢丹へのブース出展など、活版印刷の魅力を多くの人に広めていく活動だけでなく、次世代を担う職人の育成にも力を入れている。

2周年感謝イベント「えん会」を開催しました

ニッポン手仕事図鑑は皆さまのおかげで2017年1月で、2周年を迎えました。

ここまで来ることができたのは、撮影にご協力いただいた職人さんはもちろん、
応援してくださった皆さまのおかげです。
本当に、ありがとうございます。

2周年感謝イベント「えん会」を開催いたしました

開催レポート前編

開催レポート後編

ニッポン手仕事図鑑2周年感謝イベントえん会

靴修理|ハドソン靴店

横浜で唯一の靴職人であり、吉田茂元首相をはじめ、多くの著名人の靴を手掛けてきた先代の後を継ぎ、ハドソン靴店の二代目となった村上塁さん。「他店で修理ができないと断られた…」という靴が数多く持ち込まれ、それらをひとつひとつ、製造で培ってきた技術で丁寧に、靴が持つ雰囲気を壊さずに修理をしていく。その仕事が口コミで広がり、遠方からのお客様も増え続けている。今後は若手職人の育成にも力を入れていく。

木工職人|ぶち木工

コンセプトは「“0”から“1”を」。家具屋や材木屋などから使用しない端材を譲り受け、新しいカタチに仕上げていく職人、西村真人さん。2011年に「ぶち木工」を設立後、元家具職人である確かな技術と、その優しい人柄に魅せられ、今ではオーダーメイド商品の開発からワークショップの開催まで、さまざまなオファーが相次いでいる。今後も「作り手と使い手の顔が見えることを大切にしていきたい」と語る注目の若手木工職人。

帆布鞄製品|横濱帆布鞄

横浜ならではの帆布素材を使用し、オリジナル鞄を企画開発する「横浜帆布鞄 045」。海上自衛隊の船舶などに使用されている森野帆布船具工業所のオリジナル・ビニロン製の艦船帆布4号と、大正7年から昭和18年の間、日本製の高品質の綿帆布として海外に輸出されていた竹武鑓織布工場(現・株式会社タケヤリ)の綿帆布で作られた鞄は、横浜発のオリジナル鞄メーカーの代表作として、多くの人に愛されている。

オーダー靴製造|HansABO

代表の大塲真由美さんは50年以上も靴職人を続ける小島氏に師事した後、2007年に生まれ育った横浜で、オーダー靴の制作と手づくり靴のワークショップを開催する「HansABO」を設立。大切にしているのは、履く人ひとりひとりの生活を想い、その人の足と歩き方に靴を合わせた靴づくり。今後もいい靴に出会える喜び、靴をつくる楽しさを、笑顔を共有できる仲間と一緒に、多くの人に広めていきたいと語る。

うつらうつら

電車の車内でアナウンスが流れてる。
ん?
ほんの少しだけ、隣りの車輌と流れるタイミングがズレてる?
よく聴くとお隣さん、左右ともに違って三重に。
内容は聞こえるけど、微妙にズレて不思議な感じ。
まれにそういう電車に出会うんですが、皆さんどうでしょうか?
そんな時はいつも近未来のアナウンスみたいなーりと思う、
映像担当のたかちひろです。

編集さんだと3フレ、ズレてない?とか思いそうですね。
マニアック。

まぁ、そんなことには 滅多にならない日本の技術に感動しつつ、
今日もお世話になっております。

ところで普段、電車に乗ったら何をしてますか?
私は本音を言うと周りの人をめっちゃ観たいんですが、
観られた人も気まずいので、抑え気味に観てます。
抑え気味なので、人、車窓、人、広告、人…みたいな。
結果、結構広告も観ることに。
まんまと宣伝の術中にかかっております。
ちなみに私の今年一番のフェイバリット広告は

nobunaga

近鉄日本鉄道。
名古屋から三重に向かう最中に釘付けになりました。信長さん、超チャーミング。

電車もその地域や路線、雰囲気やカラー、時間帯で色々味わい深いですよね。
あと車内での睡眠も堪りません。
昼下がり、暖かい日光に包まれて、うつらうつら。

最後に、私はボックス席に座ると何か食べたくなります。
駅弁を窓から買う、あの光景はいつの間に消えてしまったのだろう。
うつらうつらと子供の頃に見た光景を思い浮かべる、たかちひろでした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

世田谷ものづくり学校に移転しました

ニッポン手仕事図鑑の事務所が、
世田谷ものづくり学校に移転しました。

ニッポン手仕事図鑑新オフィス
世田谷ものづくり学校へ移転

様々なクリエイターが集うこの新地で、新たな第一歩を踏み出します!

【新住所】

ニッポン手仕事図鑑新オフィス
〒154-0001 東京都世田谷区池尻2-4-5 IID 世田谷ものづくり学校 205C

ニッポン手仕事図鑑オフィス世田谷ものづくり学校

木造建築|伊藤工務店

無垢の木を生かしながら、住む人の日々の生活、その土地の風景と共存する建物をつくり続ける伊藤工務店。岐阜県高山市の古民家に多大なる影響を受け、今まで40軒以上の木造建築を手掛けてきた創業者の伊藤寛治さんと、東京でグラフィックデザインを学んだご子息の松太郎さんは、何よりも住む人の心を豊かにする家づくりを大切にする。柱や梁といった骨組みを美しく見せるデザインは、一目見ただけでファンになる人も多いという。

ニッポン手仕事的ADコーディネート

みなさん、こんにちは。

最近は、動画のアシスタントディレクターとして
編集長と、てしねこチーフと一緒に
撮影班に動向している大月です。

まだまだADとしても
見習いな大月ですが
唯一、そんな大月をADらしく
させてくれるアイテムがあります。

そんな私の強い味方
「バミテ」さんです。

カジュアル私服の大月が…

before

ニッポン手仕事的ADコーディネート

after

ニッポン手仕事的ADコーディネート2

「太陽苦手そうだよね」
と編集長から言われた大月も…

なんと!バミテさんを鞄につけるだけで
一気にADらしく変身です!!

バミテさんが鞄についているだけで
見知らぬ方が見ても
「ああ、この子現場行くんだな…」
そんな雰囲気を醸し出してくれます!

バミテさんありがとう!

雰囲気だけでも一丁前にするために、
大月は朝、家を出るときから
バミテさんを鞄につけて現場へ向かいます。

さぁ、みなさんも
バミテさんを鞄につけて
ニッポン手仕事的ADコーディネートを楽しみませんか?!

ニッポン手仕事的ADコーディネート3

ニッポン手仕事的ADコーディネート4

生業が刻まれた「人の手」が好き

【農知らず 農に嫁ぎて四十路なり 農より知らぬ 歳ふりし今】

初めまして。
ニッポン手仕事図鑑の「北海道ファン部隊」勝手に隊長のアンディです。
編集長のご厚意もあって、「ふたりごと文庫」に初訪問です。

冒頭から短歌で失礼しました。
農家の嫁として生涯全うした、祖母が生前に詠んだ歌です。
農婦の祖母から生まれた私の母もまた農婦であり、
北海道は富良野という土地でメロンと玉葱の営農をしています。

手仕事、生業というのは指や手に現れます。
天気と自然と共存しながら、土にまみれてきた祖母の指は
関節が曲がり皮膚は厚く、皺に覆われてゴツゴツしていました。
祖母の年齢に近づく母もまた、祖母に似てきました。指も、皺も。
欲が深くなく慎ましやかに農に生きる母の笑顔は、
同時に富良野という大自然を携えて。爽やかで広いです。

ニッポン手仕事図鑑のファンの始まりは、
自分が求めた原風景そのものだったからなんですね。
人としての生業と心が見える映像でした。
秋田県鹿角市の映像を見てから、ずっとファンなのです。
音楽のセンスも、人の心の時間を繋げる編集も素敵です。

初めての「ふたりごと文庫」訪問にあたり、
何を書こうかなぁと随分悩んだりしたのですが、
どうしてファンなのか。
好きな理由を伝える場にさせていただきました。

そんな私自身は、
長男である兄貴が後継者となり営農しているのに甘え、
デザインを生業に札幌で仕事させていただいております。
幼少期は、現代のように情報が近くない時代でしたので、
ひたすら自然や動物と遊び、チラシの裏で絵を描く日々が、
社会人になってもそのまま。
基本ずっと仕事で好きなことを追いかけています。

北海道富良野 メロン

仕事ではPC で作画や編集もしますが、
空や緑の匂いが好き。
紙の手触りと匂いが好き。
製本された本が、自分と一緒に歳をとっていくことも。

映像が紙のように巻いて持ち運べる時代になっても、
ニッポン手仕事図鑑の試みを応援する気持ちと、
手仕事に生業とする人たちと、その風景ごと、
ずっと好きなままだろうなぁと思っています。

情報過多な時代を生きる子供たちに、伝えたいこと。
田舎を故郷に持たない生まれの子供たちにも、
日常に埋もれずに「手仕事」という選択肢があっていい。
AI が発達した未来に残るのは、
人の心と温もりある手仕事だと思います。

ニッポン手仕事図鑑 アンディ

名前:アンディ
職種:デザイナー
出身:北海道富良野市

リアル「北の国から」出身ですが実家は電気や水道は通っています。
札幌でDTP デザイン全般を請け負いながらイラストやジオラマなど。
アナログペイントが一番好き。真っ白い壁に大きな絵を描くのが夢。

■ホームページ
http://undy.me
■Facebook
https://www.facebook.com/you.undy
■ブログ
http://undy-yuu.hateblo.jp

佐賀県鹿島市のおみやげシリーズ

夕ご飯のネタに困っています…びびりんぼうです。

気分が乗っても乗らなくても
毎日作らなくちゃならない夕ご飯。
食べるのは大好き!作るのもまぁ好きな方。

でも!でもね、
どうにも創造力湧かない時があるんです。
にんげんだもの。。。(笑)
そんな時…

私もいただきました。
編集長が佐賀県鹿島市に行ってきた時のお土産(^^)v
波乗りドリーマーさんは「七浦れもんジュレ」を
いただいたようですが、わたしはこれ!

じゃーん!
nori
「のりドレッシング」
おぉぉ、これでいつものサラダが風変りに。

海苔の香りを活かすよう、
シンプルな具材が良いに違いない。
(シンプル…手抜きではない)

tamanegi

紫玉ねぎのオニオンスライスにカツオ節
その上に、「のりドレッシング」をたっぷりかけるだけ。
はい、1品できあがり!
(重ねて言うが、決して手抜きではない)

うまーい!海苔がたっぷり!
一番摘み使用 有明海産って書いてある。
これをかけるだけで、1ランク上のおかずになった気がする。

シンプルな具材 その2
toufu
豆腐に「のりドレッシング」
一応ね、豆腐だけじゃ寂しいんで、しその実とネギも添えてみた。
和の素材同士、良く合いました。

そしてもう一つ、あるんだな。

じゃじゃーん!
aomikan
「青みかん酢」

これは、いただいた時から、
やってみたかった事があるのです。

餃子をお酢だけで食べる。

何かのテレビで見たのだけれど、
醤油を入れずにお酢だけで餃子を食べると
さっぱりしていくらでも食べられちゃうのだそう。

せっかくなので、手作りで餃子を作る。
そして、餃子といえば…ビールですね(^o^)

aomikan-2

うっまーーーい!
この食べ方、オススメです。
まろやかな酸味に、ほのかな甘さがふわぁっと香る「青みかん酢」
本当にいくらでも食べられちゃう。

餃子、ビール、餃子… 止まらなーい!
食いしん坊で飲んべぇの夜は更けていく…

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

和歌山県印南町でのロケを終えて

こんにちは!
てしねこです。

今年も、地方を訪ねることが多かった。

つい最近も和歌山県印南町(いなみちょう)に5日間滞在して、
PR映像の撮影をしていました。

今までは、
その町の日常をありのままに取材するスタンスでしたが、
今回の印南町では、
5人のパフォーマーを招いてのプロモーションとなりました。

1人はあのシルクドソレイユにも出演していた、
縄跳びパフォーマーの粕尾将一さん。
そして4人からなるダブルダッチのチーム、
NEWTRAD ( ニュートラッド)のみなさんが、
穏やか時間が流れる印南の町に訪れ、
旋風を巻き起こしていく様子は圧巻でしたね。

逆にパフォーマー達も、
田んぼのど真ん中や神聖な神社、
まさかの漁船に乗ってなど、
今でに無いシュチュエーションには新鮮さを感じていたようです。

こども園と中学校にサプライズ訪問した時は、
町中のひとがたくさん集まってくれて、
大盛り上がりでした!

正直最初は人が集まらないんじゃないかと、
不安でしたが、
純粋な気持ちで参加してくれて、
パフォーマーやスタッフに気さくに声をかけてくれたことが、
本当に嬉しかったなぁ。

実は、滞在して2日くらいで、
すでに印南町が大好きになっていました。
もちろん、自然と食といった田舎ならではのものは、
完璧だったということもあるんですが、
撮影中はゆっくり味わう時間がないので、
本当に実感したのは終盤くらい。

じゃあ何が心地良かったのだろう?

恐らく、今回撮影に関わった方はみんな言うと思います。

一番魅力的だったのは「ひと」だと思いました。

食堂で働くひと、民宿のおじちゃんおばちゃん、
漁船の船長、印南町名物の真妻わさびをくれた車屋のおじさん、
中学校の校長先生と郵便局で働くお母さん、

ビニール袋いっぱいにくれたみかん、
初めて食べた生わさび、
朝食のおかゆさんと大きな梅干し、
ごちそうしてくれたイノシシのすき焼き、
川で獲れたカニ、エビ、魚…

みんな全部美味しくて、
町のひとのぬくもりを感じました。

また会って話したい!
そう思える人がいる町、印南町。

必ずまた帰りたいと思える場所になりました。

てしねこ

印南町移住促進PR映像をほんのちょっとだけお見せします。

↓ ↓ ↓

ニッポン手仕事図鑑 フェイスブック

佐賀県鹿島市認定ブランド「七浦れもんジュレ」と私の週末

こんにちは、波乗りドリーマーです。

私の最近の週末の日課は、妻と代わり番こになり、
育児に精を出すこと。
一週間の楽しみでもあります。

先日は、江の島をぶらりと散歩したあとに、
年間パスポートで新江の島水族館のイルカのショーを鑑賞。
その日は、人とイルカのコラボレーションショー
「ドルフェリア」が公開されていました。
まだ7カ月の息子には早いかなと思いながらも、
目はイルカのショーに釘付け!
よしっ!連れてきた甲斐があった。
これで妻に年間パスポートの出費を正直に言えるとホッと一安心。

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その後自宅に戻り、バルコニーで息子と早めの乾杯。
波乗りと同じ位にお酒が好きなのです、私、、、

S__126255111

そして、妻の帰宅を待ちながら、
先日編集長が手土産に買ってきたくれた
佐賀県鹿島市の名産品「七浦れもんジュレ」で手料理を開始。
このジュレは、鹿島市認定の地場ブランドで、
焼き鳥、白身魚のフライ、焼き牡蠣、カルパッッチョ、
創作ソースの隠し味にもオススメのようです。

http://michinoekikashima.jp/main/402.html

S__126255110 S__126255109

そこで私は何を作ったか?

シンプルに鶏肉をオリーブオイルで素焼きし、
仕上げにこの七浦れもんジュレをかけてフライパンで蒸しただけ。

それがこちら!

S__126255114

一口、もぐもぐ。

うん! 我ながら傑作!
鼻をスーッと抜ける爽快なレモンの香りと
舌に残るカツオと昆布のダシで、
鶏肉の旨みがグッと引出されていました。

これはヤミツキになります!

帰ってきた妻も、これは旨い……
と、悔しそうに褒め言葉をポロリ。

私の腕ではなく、このジュレが美味しいだけなんですけどね。笑

ほんとにお勧めの一品ですので、
佐賀県に行かれた際には是非お土産に!

こうして一日を終えるわけなのですが、
最後に「ふーっ、疲れた…。」と、育児の大変さを実感し、
妻への感謝で幕を閉じる平和な週末が、
私は好きなのです。

いつもありがとう。

ここでしか言えない、ふたりごと。

波乗りドリーマー

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

クリスマスケーキ

早いものでもう11月ですね~。なんだか急激に冷え込み始めて、
体がついていかない、びびりんぼうです。

いつもながら、10月31日までのハロウィンの盛り上がりの翌日、
テレビのチャンネルをぱっと気軽に切り替えるように
クリスマスムードが街に現れるスピードには
本当にびっくりする。
それは、クリスマスの翌日には、ガラリとお正月を
迎える雰囲気になるのも一緒だ。

クリスマスといえば、
スイーツ大好きの自分としては、
何より今年はケーキをどこのお店のにしようか
選ぶのが楽しみなのである。
今は、見た目も芸術的といってもいいくらい
本当に美しいし、味もそれぞれのお店で工夫を凝らして、
とても美味しい。

でも、時々子供の頃に親しんだ
懐かしい味のケーキが食べたくなることがある。
当時はクリームといえば、生クリームは高級品で、
バタークリームで作ったデコレーションケーキが
普通だったと思う。
ピンクや、黄色に染めたクリームで作った
バラの花が飾ってあって、
お砂糖でできているサンタさんがちょんと乗っている。

母がケーキを切り分けてくれ、
バラが綺麗に乗っている部分を
私と妹にわけてくれるのがうれしかったなぁ。

あぁ、思い出すと食べたい!!
バラの花が乗ったバタークリームのケーキ!

そしてあちこち探してみたけれど、
なかなか見つからず…
やっと見つけたのが、こちらのケーキ。
cake02

まぁるいデコレーションではないけれど、
バラの花も乗っていい感じ。
「コロンバン」というお店で見つけました。

食べてみると、ふぁっと軽いバタークリーム。
今風に生地も柔らかく、とても優しいお味になってます。
美味しい(*^▽^*)♪

たまには、こんなケーキもいいものです~。
今度は、まるいバタークリームデコレーション探してみよ♪

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

簡単絶品「おだしの國土佐清水」だしパック

いざすす~め~や~キッチン~♪♪
めざすは~ふふふ~~ふふん~♪♪

軽快にキッチンに登場。
こんにちは、大月です。

さて、今日は本当に簡単絶品なお料理のご紹介。

必要材料はたったコレだけ。

●おだしの國土佐清水 だし1パック
●カブ 5~6こ
●水 適量(カブが隠れるぐらい)
●調理酒 大さじ1

カブの皮をむき、下茹でした後、
上記すべてを鍋に入れ、落し蓋をして約20分ほど煮込むだけ!

はい、これだけ!簡単!
そして、絶品です。

出汁だけもで飲めちゃいます。
メチャウマです。

煮込んでいる最中も、カツオのいい香りがしてきて、
味見と称し、何回も、何回もお出しをつまみ食い(飲み)。
お出汁が、味見でなくならないようにみなさんも気をつけて下さいね!!

こちら、激ウマ「おだしの國土佐清水 だしパック」は、
ふたりごと文庫で記事も書いていただいております
高知の新聞記者 シイラさんから、いただきました!
ありがとうございます!
、、、頂いたのは編集長ですが、、、
日本一優しい編集長が、料理好きの大月に譲って下さったのですよ!(大声)

そして今回、編集長から愛知県の取材のお土産で頂いた
「愛媛県 梅塩」

こちらをだし汁にひとつまみ入れて飲むと
これまた、うんま~~!

ホクホクの、かつおのお出汁がしっかりきいたカブに
カツオと梅の酸っぱさがちょこっとだけ効いた出汁スープ!!

独りで、夜キッチンで
うまー!ウマー!と言いながら

八百屋さんで買った100円のカブが
お出汁のパックと煮ただけでこんな簡単に絶品料理ができるなら、
次は、何を煮ようかと考えている大月です。

皆さまも、ぜひお試し下さい。
煮るだけです!!!!
簡単!!

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

人生に一度は見たいライブ

こんにちは!
てしねこです!

近頃は、撮影ラッシュであちこち旅をしています。
とくに今は神奈川が多いでしょうか。
月末は和歌山県印南町にロケに行きます!
楽しみ!

そんな撮影ラッシュの合間の休日。
VISUAL JAPAN SUMMIT 2016に行ってきました。

今までビジュアル系バンドのライブを見たことはなかったのですが、
あの X JAPAN のライブが見られるとあって、
人生に一度は見たいと思い、
てしねこ嫁に連れられて幕張メッセまでトコトコと。

いざ、ライブ会場に着くと、
今まで味わったことない熱気が!

小学生の頃、
GLAYのHOWEVERが流行っていて、
卒業式で流れた記憶がありましたが、
それをなんと生で聴けた!
一気に思い出が巡りました。

そして、なんといっても驚いたのが、
今は亡き X JAPAN HIDE が復活したライブ。
ソロで活動していた頃のバンドメンバーが集まり、
当時と同じままに演奏をすると、
そこにはいないはずのHIDEさんが、
スクリーン上に登場。

観客を煽り、トークの掛け合いをする。
まるで亡きHIDEが本当に存在しているかのようなライブでした。

まだブラウン管が主流だった時代の映像を、
現代の4Kスクリーンに蘇らせるデジタルリマスター技術の凄さ、
生前のHIDEを最大限再現しようした、
制作スタッフの努力が見て取れました。

同じ映像を仕事にする人間として、
本当に感動でした。

トークの一つに、
「今日のライブを成功させる為に、
死にそうなほど頑張ってるスタッフ達がいる、
見かけたらどうか労いの言葉を掛けてあげてほしい。」

日本を背負ってる人の言葉は違うな。

TOSHIさんが言った、
「昔の自分は、今の自分を想像しただろうか?
今はこんなに幸せじゃないか、
生きてて良かった。」
という言葉が心に刺さりました。

最後にXジャンプをいっぱいして、
またいつかこのライブを見たいと思うのでした。

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

おうちキャンプのススメ

こんにちは、ヒラボンです。

おうちキャンプのススメ!
ということでキャンプに行かない人でも、
室内でも使える非常に便利なキャンプ用品をご紹介したいと思います。

「ダッチオーブン」と「キャンプチェア」
この2つは室内使いでもかなりおすすめ。
キャンプチェアは、非常に高性能なわりに安価で購入することが出来るので
室内の椅子として重宝します。

ダッチオーブン
ダッチオーブン

「ダッチオーブン」については、
ご家庭で使われている方も多いかと思いますが、
焼く・煮る・炒める・蒸す・揚げる・燻すなど
様々な調理に対応できる万能鍋です。
特徴としては、鍋に厚みと重みがあり
鍋全体の温度が均一に保たれることからじっくりと火が通りやすく、
密閉状態となるので圧力鍋と同じ状態ので加熱が出来ることが挙げられます。

ローストビーフ、ご飯、煮込み料理、燻製、パンまで
あらゆる調理が簡単に出来ます。

例えばローストビーフ。
肉に塩、コショウで下味をつけた後
オリーブオイルをひいたオーブンで焼き目を付けます。
その後一度取り出して、オーブンの底に底網をひき、具材を置いて蓋をします。
ここで野外であれば、蓋の上に炭を乗せて上からも熱を加えます。
そして、40分〜50分程弱火で焼いたら取り出してアルミホイルで包み、
20分程放置すれば完成!

他にもスペアリブや煮込み料理が簡単に作ることが出来ます。

メーカーによって素材や機能が異なりますが、
家庭でも使えるようにIHヒーターで使用可能なものも多くあります。
個人的にはスノーピーク社の燕三条で作られている、
ダクタイル鋳物製のダッチオーブンが高性能で火のまわりも早くおすすめです。

なかなかキャンプに行く機会が無い!
とい方でもご家庭で使えるキャンプ便利用品、魔法の鍋「ダッチオーブン」。
機会があれば是非一度お試しください。

料理があまり好きでない方でも、
あまりの手軽さにすこしだけ料理が好きになります。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛する山マニア。

しょうがないなぁ…

秋の長雨とはいいますが…
いいかげんうんざりしている、びびりんぼうです。

いやぁ~野菜が高いです!
日照不足とか影響しているらしいですが、
食卓をあずかる主婦にとっては深刻な問題。

私の実家は家庭菜園をやっており、
こんな時、ふらっと帰ると、
たくさんの収穫を持たされて実にありがたいのですが、
さすがに、これこんなに沢山もらってどうしようというものが…

ginger09
山ほどの「しょうが」
全部で1Kg位はあったでしょうか。
おかずの主役にはなりづらいし(^^;
保存食にするしかないな…

というわけで、休日一日かけてあれこれ作りましたよ。
いやいや、大変でした。
思わず「しょうがないなぁ…」
とダジャレだって出ちゃうというものです(笑)

「しょうがシロップ」
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炭酸で割ってジンジャーエールにしたり、
お湯で割っても美味しそう。
シナモンとかスパイス入れて香りも良い感じ。

「佃煮」
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毎日のおべんとうに。

「甘酢漬け」
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定番ですね。

「ぬか漬け」
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せっかくぬか床があるので、
やはり、これは試さないとね。

「ハチミツ漬け」
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風邪をひいた時に良さそうだ。

「焼酎漬け」
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うーん、そろそろネタに限界が(^^;

「冷凍用しょうがスライス・すりおろし・みじん切り」
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うぅ…もうこれ以上考えられない(;_;)
皮むいたり、スライスしたり手の疲労が限界なので、
最後にはフードプロセッサーの助けを借りる。

ふぅ…がんばりましたよ。
少しも無駄にしませんでした。

この冬はしょうがパワーでポカポカに過ごせそうです。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

お散歩がてらに水族館へ

こんにちわ、波乗りドリーマーです!
季節はすっかり秋へと変わり、過ごしやすい陽気。
そんな陽気に誘われ、息子と水入らずでお出かけをした
とある休日のお話です。

神奈川県藤沢市にある「新江の島水族館」。
お散歩ついでに行ける距離にありながら、
移住して4年間、一度も訪れていなかった、夢の竜宮城。
息子のハーフバースデーを機に行ってまいりました。

入り口でチケットを買おうとしたところ、
1枚大人2,100円、幼児600円(2歳まで無料)のチケット以外に
年間パスポート 大人4,100円(1年間行き放題)の案内板が。
当然、お得な年間パスポートを購入して、いざ入場。

休日ということもあり、
家族連れやカップルなどで中は大賑わい。

まず僕ら親子を出迎えてくれたのが、
ホール中央に位置する、様々な魚が泳いでいる大きな水槽。

歓迎してくれているのか、
イワシの大群が渦を巻いてお出迎えをしてくれました。

IMG_1246

そんな姿をはじめて目の当たりにした息子は、目がテンに。。。
いったい何だろうと不思議そうに眺めている姿に、父 …思わずひとり笑い。

IMG_1265

次に、クラゲのシンクロと遭遇。
何時間でも眺めていられそうな幻想的な姿。

IMG_1254 IMG_1255

水族館で見るクラゲはとてもきれいで神秘的、
サーフィンで出会う攻撃的なクラゲとは大違い。(苦笑)

そして、決して出会いたくはない海の百獣の王、サメさん。

IMG_1260

でも、近くでみると、どこか愛らしい姿。
水の外から見るのと、水の中から見るのとでは、まるで印象が違う。
視点を変えると違ったものが見えてくるのは、こうした場面にも表れてくるものですね。

そんな気付きも得られ、お楽しみのイルカのショーへ。

と、あれ?

イルカのプールから人がたくさん戻ってくるぞ?

まさか?

そう、終わったばかりでした。。。

息子に謝り、イルカさんは、また次回ね!
と、少し名残惜しくも、十分楽しめた水族館のお話でした。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

http://www.enosui.com/

ちょっとした幸せを感じるふたりごと。

波乗りドリーマー

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

念願のエビカレーパン

絶賛、映像のプロダクトマネジャーの道の入り口を
ちらちら見ながらウロウロしている
大月です。こんにちは。

さて、前回皆様に
神奈川県海老名市の移住促進PR動画【子ども編】
ご紹介いたしましたが。

その時の映像に流れていた
はい、こちら↓

海老名インター エビカレーパン

そう、この子どもたちが美味しそうに食べているパン!
エビのカレーパン!
動画を見て以降
大月は食べたくて食べたくてしかたがなかったのです!

そして、先日ついに行ってきました。
海老名上りサービスエリア!

そうなのです。
海老名”上り”サービスエリアなのです。

その日、大月は意気揚々と五反田インターから海老名サービスエリアまで向かいました。
待ちに待ったエビカレーパンがあそこにある!と。

しかし、そこにはエビカレーパンの姿はありませんでした。。。。

「ばかな!そんなはずはない!!」
と、足柄インターで下り、再度高速に乗り。
海老名”上り”サービスエリアへ。

そして、ついに手に入れたのです!!
念願のエビパンを!

海老名インター エビカレーパン

甘辛いカレーに、ふんわりのエビ、周りのサクサクなフレークがなんともまた、
うまい!

皆さま、ぜひ食べてみてください。

そして大月は食レポの練習をします。
この美味しさをうまく表現できずにスミマセン。

エビカレーパンの他にもアイスクリームなどのスイーツやお惣菜など
美味しそうなものがいっぱいの海老名上りサービスエリア
ぜひお寄りくださいませ。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り・プロダクトマネジャー見習い

さいたま市のホタル

こんにちは!
てしねこです。

気がつくと、セミの声が聞こえない。
もしかして、夏終わった?

ということで、
夏何したっけ?で思い出した事を書くことにしよう。

みなさん、生でホタルを見たことありますか?
僕は今までに2回あります。

初めて見たのは、
幼い頃に山梨で見つけた野生のホタル。

ジブリの火垂るの墓でしか見たことがなかったので、
本物を見た時は子供ながらに感動したのを覚えています。

あれから、20年以上も経った今、
仕事でもプライベートでも色々な場所に行ったけど、
ホタルを見ることはありませんでした。
意識をしていれば見られたかもしれないけど、
簡単に出会るものでもない…

と思っていましたが、
意外にも2回目は自宅の近くで見ることができたのです。

自宅から自転車を走らせて15分ほどの場所にある、
さいたま市の見沼たんぼ。
そこは、田園風景と共に市内最古の建造物を復原して保存する活動が行われており、
周辺には多くの文化財が残されています。

その中のひとつに
「浦和くらしの博物館民家園」というところがあり、
そこで毎年、ホタルの鑑賞会をやっているそうなのです。

会場に着くと、
たくさんの人で賑わっていました。
祭りと違ってガヤガヤしているわけでなく、
人はいるんだけど、落ち着いてる感じ。

IMG_0814

園内に入るとホタルを考慮してか、
最低限の明かりしか灯していない。
ホタルがいるエリアに近づくにつれて、
真っ暗になっていきますが、
足元は係員のおじさん達が懐中電灯で照らしてくれます。

奥に進むと広場があり、
暗闇の中にある蚊帳のようなものに、
人だかりができていました。

隙間からのぞくと、
緑に光る発光体がたくさん中を舞っている。

ホタルです!思ったより明瞭な光り!

「すごいね!」「きれいだね」と、
なかなか普段は見られない光景に、
子供から大人まで夢中になっていました。

僕の妻ははじめての経験だったので、
かなり感動していましたが、
野生のホタルが乱舞していた時代を知っている人からすると、
くらべものにならないくらい僅からしい。

蚊帳の外に出れば見失ってしまうからね…。
係員のおじさんが、寂しそうに話していました。

それでも、
当たり前のようにホタルがいた時代を
少しでも体験できる。
こんな貴重な機会があることに本当に感謝だと思う。

ゆっくり不規則に点滅する緑の光りを、
一生懸命に見つけては追う若いカップルや老夫婦。
月明かりの中聞こえる、
ホタルへの疑問を投げかける子供たちと、
それに答える係員のおじさんの声。

ゆっくり流れる時間の中、
「あっ!」と誰かが言った。

蚊帳の外でみんなの目の前を舞う一粒の光。
光の行方を追うと、
一人の男の子の腕に止まった。

「うわっ!」

男の子は驚きながらも、
発光し続けるホタルをじっと見つめている。

おじさんが、
「君のこと好きなんだね」と笑った。
それを見て周りにいた人も一緒に笑う。

初めて来たのに懐かしさを感じる空間。
来年も来よう。

心地よい温度の風が吹く、
ちょっと幸せを感じた7月の夜の思い出でした。

NPO法人 見沼ホタル保存会

http://www.minumatanbo-saitama.jp/group/group11.htm

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

ニッポン手仕事図鑑のテレビCMが放送されました

BS12TwellV・日経CNBCにて2016年9月25日・10月2日・10月9日・10月16日放送された
「賢者の選択 Leaders」のテレビ番組内でニッポン手仕事図鑑のCMが放送されました。

【ニッポン手仕事図鑑 TVCM 30sec. 】

– 出演 –
錫光 中村圭一(職人)
小林良也
小髙雄平
髙地寛
佐藤健
福井崇志
西園貴志

– 監督 –
大牧圭吾

いつの間にか地元愛

秋ですね~
毎日、ほっくり蒸かしたサツマイモや栗ご飯、
秋の味覚を堪能して肥ゆる秋…びびりんぼうです。

さて、秋といえばお祭り!
我が地元亀有の鎮守様、亀有香取神社の例大祭が
この週末盛大に行われました。
01_jinjya

子どもの頃に住んでいた所では、町のお祭りといえば、
町内会の盆踊り大会位なもので、
神社のお祭りというのをちゃんと見たのは、
ここに住んで、初めてでありました。
町内会のお神輿が、何基も集まり、神社で御霊入れの神事をして
街中を練り歩くのです。
それはそれは盛大で、今年は鎮座740年記念ということもあり、
力も入っているようです。
02_mikoshi

そして同日、ここ亀有を舞台としたマンガ
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が
連載40周年を節目に最終回を迎え、
こちらも、駅前にこんな横断幕が出たり、
駅の中、改札前がバーンと両さんだらけになったり、大盛り上がり!
03_ryo-san

地域の活性化と観光の目玉として
町を盛り上げてきた「こち亀」の両さん。
04_douzou

実は、私はマンガ自体はちゃんと読んだことは無いのですが(^^;
街中、こち亀キャラクターの銅像があちこちに立ち、
毎日目にするので、なんとなく愛着があります。

「こち亀」連載終了にちょっぴり寂しさを感じてしまう所に
いつの間にか、地元愛が芽生えているのを感じる
びびりんぼうでありました。

連載終了とはいえ、先日また新しい像もでき、
駅改札前には、銅像めぐりの地図も配布されているので、
こち亀キャラクター探しをしながら、
亀有散歩が楽しめるようになっております。
05_meguri

楽しいよ♪ おいでませ、亀有~(^^)/

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

てまひま

エレベーターに乗って目的の階のボタンを押すと、
「本日はその階には止まりません」とアナウンスが流れ、
え?って頭が真っ白になったままドアが閉まった、映像担当のたかちひろです。

一部始終を見ていた他人と、その人が押した階で降りるという…
ああ、恥ずかしかった。
しかしエレベーターに拒否されるとは…。

先日、編集長から一眼レフで写真を撮る良さについて意見を聞かれました。
自分なりの感想を伝えて、あらためて思ったのが、
写真を撮るには携帯が一番手軽で良い時代なんだなぁと。

ちなみに私はじっと見て、レンズを決めて、
どのくらい距離をとりたいのか体で感じて、しっかりカメラを構えて、
ファインダーを覗いて、シャッターを切る。この行為が結構好きです。
なので携帯だと写真を撮りたいっていう気持ちがほとんど湧きません(笑)。

私は未経験ですが、車の自動ブレーキや、
自動運転なんかも現実味を帯びてきました。
便利さって本当に凄いなと思います。
でも私は車ならミッションが乗りたいなぁと思っちゃいます。

というのも岡山に住んでいた頃、兄からの借り物でしたが、
1980年代の三菱ミニカに乗っていました。
エアコンは無いし、ブレーキだけだと止まれず、
ミッションのエンジンブレーキをフル活用しないと止まれないし、
信号待ちでエンジンが急に止まったり、
そもそもエンジン掛からない時もあったり、
常時予備バッテリーとオイル缶は積んでました(笑)。
腹の立つことも一杯ありましたが、本当に大好きな車でした。

良いんですよ、エンジン音とか、揺れとか。
岡山から実家に帰る時とか、エンジンが止まりそうな気配を感じては
「もってくれよ、エンジンちゃん」って紅の豚を真似たり(笑)。
修理で三菱のディーラーに寄ったら、
嬉しそうに整備のおじちゃんが出てきたり。

ちょっとぐらい手間掛かるほうが、愛情湧いちゃいますよね。
もとい、愛情が無いと乗れないって話しでしょうけど。

自動運転になっても、
自分で運転するミッション車が走れる環境は残ってて欲しいなぁ。

ウェーデイング

ちなみに写真は多摩川のロケハンで見かけた風景。
ウェーデイングっていうらしい、
川に入って釣りをしている人がおりまして、
この人も手間掛けてるなぁと思った一枚です。
以上、たかちひろでした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

高知県四万十市のつぎ足す 土佐鰹だしのお話

こんにちは!波乗りドリーマーです。
暦も変わり、陽気も秋らしくなってきました。

この秋へと変わる時期に、毎年行く展示会がいくつかあります。
今日は、その中の一つの展示会でのお話であります。

向かった先は、原宿駅の近くにある国立代々木競技場。
そこで開催されている「rooms」という展示会を訪れました。

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roomsは、ファッションとデザインを軸にとした合同展示会で、
世界中の人々へ未来のクリエイションをダイレクトに発信し、
グローバルに文化交流や創造を促進する展示会です。

毎年素敵な出会いがあり、今回の訪問も楽しみにしていました。

気になるブースに立ち寄り、職人さんやメーカーの担当者の方と
お話しをしていると、とても嬉しい発見がありました。

それは、お話した約半数の方が、
「ニッポン手仕事図鑑」を知って頂けていたのです。

これには、本当に心から感動しました。

なぜなら、一年前のroomsの展示会では、
そうした声は、残念ながらほとんど聞くことがなかったので…。
手仕事図鑑の成長を肌で感じることができたのは、
とても嬉しいことでした!

それに、素敵な職人さん、そして商品との出会いもありましたし。
その中の一つが、高知県四万十市の商品
「つぎ足す 土佐 鰹だしシリーズ」。

国産かつお節と高知県産そうだかつお節を
絶妙なブレンドで、それぞれのいいところを引き出し、
土佐のだしの利いた、だし酢・だし醤油です。

元来、地元で商品にならなかった鰹を、
漁師の奥さんが持ち帰り、ご自宅で醤油や酢に付けて使われていたものが美味しいと評判になり、商品開発に至ったそうです。

FullSizeRender

※右から二番目がだし醤油、三番目がだし酢。

豆腐やお浸しにかけるもよし、
薄めてつけだしや、うどんやそばのつゆにもなる。
一番のオススメは、炊きたてご飯にかけると
最高に旨いらしい!

なくなればお好きな醤油をつぎ足して、
自家製だし醤油だって作れちゃうのですから、もう欲しくて堪らない。
それが伝わったのか、職人さんのご厚意により写真の商品を頂きました(笑)

四万十市の地域活性のために開発された商品のお話は、
とても素敵なもので、手仕事図鑑としても、
今後何か一緒にお仕事をできたらと思う出会いでありました。

ご興味がある方は是非、こちらのサイトを覗いてみてください。

http://www.40010.com/archives/10204/

ひとりごとでは終わらせたくないふたりごと。

波乗りドリーマー

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

ニッポン手仕事図鑑TVCM放送決定!

こんばんは、
大月です。

今日は皆様へ、
大事なお知らせ!

9月18日(日)18:00~放送予定の番組
『賢者の選択 Leaders』の放送枠内にて
ニッポン手仕事図鑑のTVCMのが放送されます!

BS12トゥエルビ 18:00 – 18:37、日経CNBC 12:00 – 12:27 のどこかで流れます!

皆様、お見逃しなく!

大月は、番組の録画はもちろん、
放送されている画像をスマホで動画撮影、
TVの前で正座待機です。

ちょこっとだけ、
オマケ動画を公開↓↓↓↓

CMで沢山の人が
ニッポン手仕事図鑑を知ってもらえたら、
日本の職人さんを知ってもらえたら嬉しいと思います。

ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファー達6人のカッコイイ(?)姿が楽しみです!

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

えび~にゃと7人の子どもたち

みなさん
こんばんは、
大月です。

台風の訪れとともに、
夏が終わろうとしています。。。
ヤツ(台風)が夏子を連れ去ったのです。
(何を言ってるんでしょうか)

さて今回はいつも話している職人さんとは
ちょっと違う動画ですが、
ニッポン手仕事図鑑のスタッフが作成した
大月オススメ動画のご紹介です。

今回私のオススメする動画はコチラ↓↓↓

神奈川県海老名市の移住促進PR動画【子ども編】

オススメのポイントは、
ミステリー感です。

物語のはじめから、なんか始まるぞ!って感じがします。
まず冒頭が逆再生から始まるとか、何かアルぞ!感がプンプンします。

さらに体育館でのドッジボールのシーン、
子どもたちがドッジボールをしているシーンなのですが、
何故かミステリーでも始まるんじゃないか?!
とそう思えてしまうシーンです。

そして、物語の終盤に出てくる
えび~にゃ。

現れた瞬間の
キタ━━(゚∀゚)━━!!感が半端ないです。
登場の仕方もまた良い演出。

子どもたちが駆け寄って行く姿は
あれは演技なんかではなく
心から「えび~にゃ、見ぃ~つけた~!!」
と嬉しくなって走って行ったんだと思います。

10分弱の動画ですが、
とても見応えのある動画です。

ぜひ、皆様に見ていただきたい。
そして、各シーンから感じられるミステリー感を
見つけて味わってみてください!!

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

埼玉は○○○の発祥地

こんにちは!
てしねこです。

突然ですが、みなさんは自転車を所有していますか?

僕は小さい頃から、
自宅には家族分の自転車が必ずあるという環境でした。

今では運動のため駅まで歩いて通っているので、
普段はまったく乗らないのですが、
ボロボロのさびさびであっても、
タイヤに空気入ってなくても、
とりあえず一台は所有するようにしています。

っで?っていう話しですが、
自転車にまつわる驚いたエピソードがあったので、
記事にしてみました。

僕が長年住んでいる埼玉。
実は自転車発祥の地なんだそうです。
自転車の所有率も全国ナンバーワンで、
自分が自転車を手放せずにいる理由も納得できました。

埼玉に住むと自転車がほしくなるジンクスがあるのかもしれない。
思えば、そこらじゅうに自転車専門店あるなぁ。
ドンキホーテの自転車売り場かなり場所とったよなぁ。

もうちょっと調べてみたら、
埼玉は勾配の緩さが全国ナンバーワンらしい。
つまり平地が多く、自転車で走りやすい土地だということ。

確かに、学生時代は自転車で1~2時間の距離を
毎日走ってても大丈夫だったもんなぁ。
空気が抜けてペタンコのタイヤでもよく走れてたよなぁ。
親に車輪がダメになるってよく怒られたな。

ちなみに、歴史的な話をすると、
18世紀のはじめ、
現在の本庄市付近に住んでいた、
庄田門弥(しょうだもんや)という人が、
「陸船車」という自転車機能を備えた、
でかいスケートボードのようなものを発明しました。

こんな感じのやつ ↓ ↓ ↓

陸船車

当時の将軍徳川吉宗を乗せて江戸に行くなど、
自転車という乗り物として世に広がっていき、
現在の二輪自転車の原点となって行ったのです。

ヨーロッパでは1860年頃に、
自転車の開発が始まったそうですが、
庄田門弥さんはその130年前には
自転車の原点を見出していたことになりますね。

なぜそんな話しを知っているのか?
先日受けた運転免許の更新の講座で、
警察署員の方が教えてくれました。
そんな情報を交えながら話をしてくれるなんて、
地元愛とともに事故予防の啓発が高まる素敵な講座でした。

そしてやっとてしねこもゴールド免許に…嬉しい。

埼玉県民たるもの、
ボロボロ自転車であっても大事にせねば!

てしねこでした。

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

『The Japan Times(ジャパンタイムズ)』に掲載されました

2016年9月5日発刊の『The Japan Times』にニッポン手仕事図鑑編集長 大牧圭吾の記事が掲載されました。
『次世代リーダー(Generational Change)』というコーナーに掲載いただきました。

『The Japan Times(ジャパンタイムズ)』に掲載されました

> 掲載内容はこちらからもご覧頂けます

発酵生活

セミ爆弾から逃げ回っていたのが、
二週間と少し前…

あんなに鳴いていたセミの声もすっかり静かになって
台風が過ぎる度に秋の気配を連れてくる。
勝手なもので、そうなるとなんだか寂しいような…

そういえば、今年はまだ夏らしい事してない!
花火は見たけど、家のベランダからこ~んな小さいのを見たきりだし、

hanabi

近所の公園では、こんな気持ちよさそうな噴水が出てたりしたけど、
子どもでも連れていなきゃ、大人だけで水遊びはちょっと…って感じだ(^^;

kouen

夏はあきらめて、食欲の秋に向けて、
エネルギーを注ぐことにした。

今年から漬け始めたぬか漬けをはじめ、
最近発酵生活にはまっている。

作っていていちばん面白いのが「豆乳ヨーグルト」
soymilk

基本は玄米に豆乳を入れて常温において固まるまで待つのだが、
フルーツや野菜などでもできる。
入れるものによって、風味が変わって楽しい。

時々、発酵させすぎて失敗したりするのだけれど、
それもまた理科の実験みたいで面白い。

毎日の食卓で大活躍なのが「塩麹」
麹、塩、水を混ぜて常温で時々かき混ぜながら、1週間~10日で
出来上がる。
塩の代わりに何にでも使えて味が深くなる。

siokouji

砂糖の代わりに「甘酒」
これも麹、ごはん、水を混ぜて50~60度位で発酵させていくのだが、
こればかりは、一定の温度を保つ事が必要だ。
ということで、発酵熱の勢いでこんなものを購入してしまった。

「ヨーグルティア」
yo-guru

その名の通り、元々自家製ヨーグルトを作るための家電なのだが、
豆乳ヨーグルトはもちろん、甘酒の温度と時間管理も簡単にできる。

早速甘酒を作ってみた。
amazake

甘~い!立派に甘酒だっ♪

取り扱い説明書のレシピを見ると、なんと味噌や納豆まで出来るらしい!
これは楽しみだ~♪

そういえば、パンも発酵している。
pan

形が不格好なのは、ご愛敬…。

と…過ぎ行く夏など、すっかり忘れて
収穫の秋を待つびびりんぼうでした。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

その始まりは、愛情深い親心から

こんにちは!お気楽サーファーの波乗りドリーマーです。
8月も終わりに近いていますが、まだまだ残暑が厳しい日続いてます。

さて、今日は先日訪問した展示会で出会った、
「木のおもちゃ飛鳥工房」さんのお話。

渋谷ガーデンタワー で開催された「Playtime Tokyo」、
日本&海外こどもブランドのトクベツな合同展示会に初めて伺いました。

ベビー&キッズの日本と海外もとが集約され、
大人ながら童心に返り、ワクワクしながら色々と見させて頂きました。

そこで発見した素敵な商品がこちら!
その名は「ファーストスプーンセット」。
赤ちゃんが初めて離乳食を食べるときに使うスプーンとお皿のセットです。

fsset16500

お母さんが抱っこしながらでも食べさせ易いように、
ヒョウタンのような形なっていて、片手でも持ちやすい作り。

さらに、皿底にはスプーンですくい易いようくぼみがある。
スプーンはテーブルに置いても口にあたる個所が触れないデザイン。

それでもって、誕生の記念日や名前を刻印できるのだから、
「これはギフトにも最適!」とその場で衝動買いしそうに……。(笑)

fssetsuma18

(出典:http://asukakoubou.com/products/web_category/)

ここまで工夫を凝らした商品であったので、子どもの商品専門の工房なのかなと
思っていたところ、つくり手の飛鳥工房さんは、元々は木製家具のつまみや取っ手を
作る工場であったそうです。

子どものおもちゃを作るきっかけになったのは、
娘の 『飛鳥』さんのために、木馬をつくったことがはじまりであったそう。

「大切な子どもには、安心し与えられるおもちゃを使わせたい。それなら、自分達でこだわって作るのが1番なのでは?」
と、そうした親の愛情からスタートしたそうです。

地元のトライアルショップからこじんまりと始めたものの、
評判が評判を呼び、GoodDesign賞を受賞したり、新聞で取り上げられたりと、
すこしずつ広がりをみせていったそうです。

んも~、とてもこころ温まる話に、素敵な商品のネタ以外に、
感動も得られた満足の展示会でした。

ものづくりは深い。
だから、好きなのかもしれません。

波乗りドリーマー

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

錫光さんと6人のカメラマン

ドナドナドーナ ゆられてゆーくよー
ドナドナドーナ カメラマンをの~せ~て~
ドナドナドーナ ドーナ

1471045612445

車内はカメラトークでもちきり。
現場見習いの大月は、
きゃっきゃウフフとカメラトークに花を咲かせているカメラ男子達を
後ろから携帯でこっそり撮影する事しかできません。

普段はお留守番の多い大月ですが、
今日は撮影現場へ同行!
のっけから、カメラ男子のカメラトークという熱い洗礼を受けます。

8月13日晴天。
お外も暑いです!

本日は、埼玉県の錫職人の錫光さんの工房で
なんと手仕事図鑑のCMの撮影でございます。

DSC_0442

初めて錫光さんお邪魔いたします。

DSC_0431

はい、ホワイトチョコレートではござません。
こちらは錫の延べ棒でございます。

DSCF2780

コレが、こうなります。

DSC_0444

ひとことで言うと、すごいです。
職人さん、ホントすごい。

そして、大月も噂のアレを体験してきました。
とっても不思議な感覚です。
液体の錫を専用の柄杓ですくいあげようとすると、
液面に吸い付けられるような、グっと重たい感覚。
(編集長が体験させてもらった時の映像はこちら

さて、いよいよ撮影スタートでございます。

DSCF2956

今まで和気藹々としていた工房も
一気に緊張感のある撮影現場へと変わります。

DSCF2814

大月も、職人さんやカメラマン達の邪魔にならないように
ひっそり、デジタルカメラのズーム機能で様子を撮影。

6人のカメラマンが
錫光さんを取り囲みます。

DSCF2932

何やってるんでしょうか、
いや、ホント何してるのこの人達。

ツクツクボウシの鳴く声と
カメラマンの「オー!」という声がこだまする
ちょっと不思議な撮影。

詳細はCMが出来上がってからのお楽しみ!

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

終戦記念日

こんにちは、てしねこです!

リオ オリンピック熱いですね!
実は僕の友人もリオに行っています。
フィナーレでリオから東京に引き継ぐセレモニーに
ダンサーとして登場するそうです!
すごいですね!
でも、今のリオは本当に治安が悪いようで、
かなり厳戒体制で毎日を過ごしているようです。
とくに日本人は狙われやすいと聞くので、
無事に帰国するまで本当に心配です。

そして、昨日は 8月15日 終戦記念日でした。

僕が育った埼玉県川口市は、
当時、日本ディーゼル川口工場の爆撃からはじまり、
日本軍の攻撃による、
芝川公園(現在の川口オートレース場)にB29の墜落、
その後なんども焼夷弾の投下を受け市内各地が被災しました。
桶川市には熊谷陸軍飛行学校があり、
特攻隊を含むたくさんの少年飛行兵が戦場へ送られていたそうです。
終戦間近で実行された熊谷空襲が、
埼玉では最も被害が大きかった…

この話を教えてくれたのは、僕の父です。
父はよく戦争の話しをします。

父の父、つまり僕の祖父は陸軍でした。
まだ20代だった祖父は異国の地フィリピンに送られ、
同年代の仲間たちと国のために戦っていた。
ジャングルのように木々が生い茂る戦地で、
どこに敵がいるのかわからない恐怖の中、
祖父は撃たれて負傷し茂みの中に倒れた。
しばらくして、たくさんの仲間の死のとともに、
日本が降伏したことを告げられたそうです。

僕がまだ幼稚園の頃でしょうか、
一度だけおじいちゃんにこの話を聞かせてもらいました。
その時に見せてもらった祖父の体に残った弾痕は、
今でも鮮明に覚えています。

祖父は生きて家族のもとに帰ってきて、
僕の父が産まれ、僕がいまこの記事を書いている。
戦場にいた祖父の恐怖、悲しみは計り知れないけど、
それを語り継いでいくことはできる。

祖父のような人がいたから、
命を奪い合うことへの恐怖、怒り、悲しみを知って、
危機感を持つことができる。

祖父が生きようとしなければ、
今僕はいない。
奇跡だと思うのです。

最後に、故郷埼玉県川口市の戦後を調べると、
「すぐに鋳物産業を立て直し、いち早く復興した街」とありました。
キューポラのある街は、
職人たちが生きようとした証だったのかもしれません。

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

『ハフィントンポスト』に掲載されました

2016年8月13日『ハフィントンポスト』に掲載されました。
朝日新聞社のクラウドファンディングサイト『A-port』のプロジェクトについて取材されました。

『ハフィントンポスト』に掲載されました

> 掲載内容はこちらからもご覧頂けます

夏の思い出

夏真っ盛りですね~ 少しバテぎみのびびりんぼうです。

毎日毎日の暑さに拍車をかける、セミの鳴き声。
夏の風物詩のひとつでもありますが、
最近、外出時のちょっとした憂鬱になっている。

朝、出勤しようと家のドアを開ける。そ~っと…
前方、右、左、上、下、セミなし、OK!行ってきます!

団地の通路に蝉が止まっていると、
様子を伺い、刺激しないように、そ~~~~っと
でも、素早く通り過ぎ…ようとしたその時っ!
ジジジジッ!と暴れてジタバタし始める。
うぎゃーーーっと叫びながら走って逃げる。

恐怖のセミ爆弾である。
家から出る時と、帰る時、毎日これを繰り返している。

我が家は東京のハズレの方なのだが、
それでも、緑が少なく、土のある場所が限られている。

緑が少ない中でも、家の前は桜並木があり、
春には見事な桜、
sakura
初夏には新緑がまぶしく、真夏には涼しい木陰も作ってくれるし、
midori
良い環境だなと思っていたのだけれど…

その貴重な緑の下を狙って、セミが卵を産み大量に発生している模様。
人が、キミたちの住む場所を奪ってるんだよね。
うん、しょうがない。しょうがないよね。

思えば、いつからセミがさわれなくなってしまったんだろう。

小学生の頃までは、虫取り籠を持って
カブトムシとかクワガタとか探しにいって、
見つからないから、仕方なくセミ捕まえて帰ったりしていたなぁ。

近くには田んぼもあって、
おたまじゃくし、カエル、ザリガニ、
いろんな生き物をつかまえて遊んでた。

セミの声と一緒に楽しかった夏休み、
懐かしい記憶もよみがえる。
まぁ、そう思えば悪いものでもないか。
そういった、子どもの頃に自然にふれた経験って宝物だなと思う。

お盆に遊びに行った、おばあちゃんの家で過ごした時の事。
庭の池で冷やしたスイカ、
畑から採ってきたばかりの、
きゅうり、トマト、トウモロコシ。
迎え盆、送り盆で、提灯にロウソクを灯して
消えないように、そーっと歩いたあぜ道。

セミ爆弾を逃れて、駅まで向かう道すがら、
そんな事を思い出しながら、
ふと、バス停のあたりからニョッキリ生えている緑に目が留まった。

tomato_1

都会の緑は強いなぁ。

tomato_2

しかもトマト!

がんばれ、ど根性トマト!都会っ子トマト!
どんな所でも順応して育っていく。
生きる力に勇気をもらう。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

焼き肉・刺身・サラダに万能な塩レモンぽん酢

こんにちは、お気楽な 波乗りドリマーです!
先日、約一年ぶりにサーフトリップへ行ってきました。

場所は、静岡県の御前崎市。
ちょうど東名高速路で神奈川県小田原市と愛知県名古屋市の真ん中位に位置し、
「御前崎海鮮なぶら市場」で有名な地域です。

天気は晴天、その日は周辺ポイントでは波が無かったので、
駐車場に県外ナンバーもチラホラと集まっていました。

Photo 7-2-16, 09 23 57

ファンウェーブな腰サイズの波を3時間堪能したあと、
帰り道の東名高速にある静岡県沼津市の「愛鷹パーキング」。
そこで出会ったポン酢のお話です。

そのポン酢の名前は、「塩レモンぽん酢」。
そのポン酢を土産に帰宅すると、
家ではBBQパーティが開催されていて、早速の出番。

Photo 7-2-16, 16 38 48

焼いたお肉を塩レモンぽん酢に付けて一口。

すーっと抜けるさわやかな香りと、
程良く酸味のある塩味は、
何枚でもお肉を食べれるサッパリとした味わい。
これには、普段的外れな土産を持ち帰る私でも
家族から賞賛を浴びました。

数日後、冷ややっこへ。
そのまた数日後、サラダへ。
そして先日、お刺身へ。

どれを取っても、本当にとても美味しい。
今までにない「ぽん酢」の味わいに、
これまでの概念を変えられる貴重な出会いとなりました。

Photo 7-2-16, 16 38 54

製造元は不明ですが、販売元は(株)長登屋さんがされてるようです。

新たな土地の波、その地域の人々や食物、そして伝統文化との出会い。
そんな一度で二度以上楽しめるサーフトリップ。

子どもを授かり、中々行く機会は作れない今日この頃ですが、
今度は家族を連れて、新たな形で楽しめたらとな~と、
夢見る波乗りドリーマーの誰かに聞いて欲しい「ふたりごと」でした。

波乗りドリーマーより

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

手を使わなくなったなぁ…

手を使わなくなったなぁ…

はじめまして!
ニッポン手仕事図鑑を陰ながら応援しているkazuhotelと申します。
今回はご縁がありまして、“ふたりごと文庫”に
記事を書かせていただくことになりました。
わたしは普段、デザインの仕事をしています。
手仕事に関わることについて書こうと意気込んだものの
すぐに行き詰まってしまったので、
最近感じていることについて少しだけ…。

学生時代を振り返ってみると、
鉛筆で画を描きすぎて指にペンだこができていたり、
手がいつも真っ黒になっていたり…。
ときにはパステルを指でこすりすぎて
指紋が無くなっていたのを思い出します。
ツメの奥まで粘土やいろんな粉が詰まっていて、
手を洗わずに帰宅したことがないくらいの毎日でしたが、
今ではそんなこともほとんど無くなってしまいました。
自分の手をみても、今では特徴がありません。
「手を使わなくなってしまったのかなぁ」

手を使わなくなったなぁ…

当時好きだった先生からよく
「手で考えろ!」と言われていました。
頭の中で考えたり、CADや3Dソフトで作っても、
手を使って試行錯誤した造形には敵わない。
たしかにそう感じることがたくさんありました。
それなのに、いつの間にか
ちょっぴりの知識と経験だけで満足してしまい、
手を使わなくなってしまったように思います。
そう考えてみると、手仕事を続ける職人さんたちは
高みを求め続けているように感じます。
追求し続けているから手を使い続けている。
現状に満足してしまったら、たぶん手仕事は続けられない。
そんなふうに考えはじめたら、
今の自分に危機感を抱いてしまって、
最近は、できるだけ手を使うようになりました。
手仕事の職人さんの魅力を
あらためて発見できた良い機会でした。

機会をつくってくださったスタッフの皆様、
ありがとうございました!

ニッポン手仕事図鑑 kazuhotel

名前:kazuhotel
職種:デザイナー
出身:神奈川県

生まれてからずっと住んでいる川崎市がなんだかんだ好きです。

■ ホームページ
http://www.kazuhoharada.com

■ ブログ「デザインのはてな」
http://kazuhotel.hatenablog.com

時代

かぎりなくうどんに近い(味も)、ラーメンを食べ、
かぎりなくうどんに近い(味も)、生パスタを食べ、
かぎりなくふやけたうどんの伊勢うどんを食べ、
うどんとは何ぞや、麺類のジャンル、垣根とは……
と揺らいでいる映像担当のたかちひろです。

ちょっとお久しぶりになってしまいました。
何をしていたのだ?と言われますとゴッドファーザーを観てました。
も、もちろん仕事もしてます。むしろ三昧です。
とはいえゴッドファーザーも観てました。

とうのも昔、劇団に居た頃、お世話になった先輩に
「薦められたものはすぐ見なきゃ駄目だ」
と言われたことがありました。
よくありますよね、薦められた時は話し手の熱意もあって、
見ようとなったのに時間が経って、結局見ないパターン。
ちなみにゴッドファーザーもそうでした。

ゴッドファーザー

私は映画好きなので、割と観てる方だと思いますが、
ゴッドファーザーは観てませんでした。
なんだかんだ有名だけど古い映画だし、
コッポラ監督の作品はあんまり好みじゃないんだよなぁという感じで。

で、ようやっと何年越しって感じですが観ました。
いやぁ、面白かった。もっと早く観ておけば良かった。
ゴッドファーザー2もすぐに観ちゃいました。

そこで個人的にとても印象に残ったのが、
アルパチーノがゴッドファーザーを継いで、
母親に「昔とは時代が違うんだ」と弱音を吐くシーンでした。

ズシンときました。

あたりまえですが携帯もスマートフォンもない、古い時代設定の映画です。
映画の中では多少の年月は経っていますが、時代という程ではありません。

でも、確かにマーロンブランド演じる
初代ゴッドファーザーの活躍していた時代とは違う。
大きくはマフィアの扱うものに麻薬が入ってきたことですが、
それよりも義理や人情、お金と幸せといった
目に見えない価値観が静かに変わっている。
昔も今も、そういう問題は変わらないんだなぁと。
人と人が生きていく難しさというか。

そんな現代ではポケモンGOが凄いですね。
私自身はファミコンから始まって
PS1まで相当ゲームにハマった人で、
今はさっぱりゲームをしなくなりました。

ゲームの楽しさは多少知っているつもりなので、
別にそれについてどうとかではなく。
自分が想像していた以上に大勢の人が楽しんでいるのを観て、
また時代が変わってきたなぁと思うのです。

そんな私はゴッドファーザー3を観ようと思っている、今日この頃でした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

撮影部隊のおみやげ話と写真

長野や京都、佐賀等全国を飛び回る撮影部隊。

いつもお留守番の大月は
編集長やカメラマンさん達の
おみやげ話が楽しみでしかたがありません。

長野県での雪まみれの話や、
愛媛県でのかき氷のはなし。

これは、編集長が「まさに、ぼくのなつやすみだね。」
と言った先日愛媛県に行った時の写真。

まるでジオラマのような
自分がフィギュア人形になってしまったかのような。

こちらは、カメラマンチーフのてしねこさんが
海を見ながら黄昏れている写真。
(本当は撮影のために船の動きを見ている)

しかもこの写真、なんと編集長が撮った写真です!

大阪では素敵な出会いも。

動物好きの大月にはたまらないショットです。
あぁ、もふもふしたい。

くまさんが出る森の話や

まるで宝石のようなキラキラのガラス球。

そして、なによりも嬉しいのは
職人さんの笑顔の写真。

これは本当に宝物。

いつか、大月も全国を飛び回れるようになったらなと。
そう思いながら、今日もPC画面に向かいながら
キーボードをバチバチ打ち鳴らしております。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

気づき、気づかせる努力

こんにちは!てしねこです。

そういえば、セミが鳴いている。
気がついたのは日曜日のことでした。

朝自宅を出て、せかせかと早歩きをして地下鉄に潜り、
駅に到着しても地下からそのままオフィスへと登っていく生活。

なんだかんだ気が張っているのでしょうか?
いつもは、
大通りを行き交う車と人の声しか聞こえないのに、
いつもよりのんびり起きた週末の朝、
久しく聞いていなかったセミの声に気づきました。

清々しく夏本番を予告するセミに、
「忙しいふりしてないで、もっとアンテナを張りなさい」
と言われているようでした。

そんな今日この頃、
佐賀で出会った木彫刻師さんの話を思い出しました。
重要無形文化財に指定されている、
郷土芸能「面浮立(めんぶりゅう)」に欠かせない
お面「浮立面(ふりゅうめん」をつくる職人さんです。

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面浮立とは、
五穀豊穣や奉納神事など祈りを捧げる時に行う民芸。
9月に入ると佐賀県七浦地区中心に各地で盛んに行われます。
職人さんが住む鹿島市も代表的な地域ですが、
時代が流れるにつれて、
その数は減少傾向にあるのです。

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「このまま伝統を途絶えさせたくない。
もっと面浮立を知ってほしい」

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職人さんは取材でそうつぶやきました。

ただ願うだけではなく、
まずは地元の子供たちに語りかけようと思い、
小学校に訪問する活動をはじめたそうです。

子供たちに伝えるのは難しく、はじめは苦労の連続。
それでも、子供と接する中で話し方を変化させて、
とあるもので子供たちの心をつかみます。

浮立面は「鬼」がモチーフとなっていますが、
昔話にも出てくるこの鬼とはなんだろう?

IMG_4047

そう問いかけると、
子供たちは色々な質問をしたり、
鬼について知ろうと興味津々だそうです。

「鬼は自分の心なんだよ。
人の悪口を言ったり、病気になってしまったり、
自分にとって良くない部分が鬼なんだ。
だから、その鬼を良い鬼にして、
これから来る悪いことを追い払う強い心にするんだよ」

それを聞いてハッとしました。
不作、病気、邪念… 自分にとって都合の悪い部分は鬼であり、
その鬼を良い方向へ変えていく。
それを浮立面にというお面に例え、
世の中の改善を祈り踊るのかもしれません。
僕自身の中にスッとそのことが入ってきた。
きっと子供たちも同じ気持ちだろう。
そう思いました。

職人さんは最後に、
子供たち自身に鬼が心であると実感させます。
その方法は鬼の絵を「鉛筆で描く」こと。

「頭に角があって牙がはえている鬼。
大きくても小さくても、
怒っていても笑っていても、
消しゴムで角と牙を消せば人になる。
また角と牙を書けば鬼になる。
誰かをいじめたり、悪口を言ったら鬼になるよ!」

そう言って笑いながら授業をする。
ただ、伝統や歴史を教えるのではなく、
心に残る伝えかた。
色々なことに気づき、気づかせることが、
人間ならではの教え方なんだと思いました。

「そういえば、あのお面の鬼にのこと、
どこかのおじさんが教えてくれたな。」

いつか、故郷のことを懐かしく思って、
またあの踊りが見たいと思う人がいるかもしれません。

その誰かのために、今日も伝統を守る人がいる。

てしねこ

映像で、心躍る“社会科見学”を! 子どもたちに職人の手仕事の素晴らしさを届けたい

 

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只今、ニッポン手仕事図鑑では支援を募っています!
みなさまの温かいご支援をお待ちしております。

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

身近な職人

こんにちは。趣味・なんちゃって古武道のびびりんぼうです。

そういえば、ニッポン手仕事図鑑の日記でありながら、
今まで「職人」をテーマにした事がなかったなぁと、ふと思い…

職人、職人…
近くにいないからなぁ…
いや、べつにプロじゃなくてもいい!
いるじゃないか、こんなに近くにすごい技を持っている人が!

我が家は夫婦で古武道を趣味としている。
私はプロフィールに書いてある通り「びびり」(笑)なので、
週1回ゆるゆるとマイペースな習い事程度で続けているのだが、
だんな様は、ちょっと違う。
週4日も稽古に通い、自分の教室を持って先生もしている。
かなり本格的だ。

稽古では、居合という模擬刀を使って刀を抜く練習があるのだが、
長い事稽古していると、だんだん刀の鞘が痛んでくる。
それをうちのだんな様は、まぁ器用に直してしまうのだ。
刀の修理は職人技といった所。

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こんな風に分解してしまう。
夢中になって黙々と作業している姿は、
少年がガンダムのプラモデルを作っている姿に
ちょっと似ている?…かも。

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たいがい鞘の入口にヒビが入っていたりするので、
そこに籐を巻いて補強していく。
出来上がりは、左の刀の形に。

古武道教室のメンバーからもよく修理を依頼されるので、
そのたびに腕を上げていく。
台所の包丁さばきは不器用なのに(笑)

本当に刀が好きなんだなぁ~と感心するびびりんぼうでした。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

一杯で三つの味を愉しめる「ラーメン」

こんにちは、波乗りドリーマーです。
本格的な夏になり、気温もぐんぐん上昇中です。
くれぐれも熱中症には気をつけましょう!

では、僕の故郷、福島県にあるラーメン屋さんで、
一杯で三つの味を愉しめる「丸信ラーメン」さんを紹介したいと思います。

福島県田村市にある磐越自動車道の「船引三春インターチェンジ」を下りて
国道288号線に抜け、船引方面へ3分ほど車を走らせたこちらの看板が目印です。
ロゴのごとく、丸信(まるしん)と呼びます。

※以下、写真はhttp://tabelog.com/fukushima/A0702/A070203/7007127/
より出典させていただいております。

スクリーンショット 2016-07-20 20.30.37

入口の暖簾にも年期が入り、いい感じになっています。
じつは、私が10代のときによく通っていたラーメン屋さんで、
当時はまだ真新しかったと記憶しており、おそらく15年以上歴史のあるお店です。

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暖簾をくぐりお店に入ると、カウンターにあるラーメンの食べ方の書かれてある木の案内版に拘りを感じます。
おすすめのラーメンは、一杯600円。リーズナブルな価格です。

スクリーンショット 2016-07-20 20.28.40

さて、ラーメンの登場です。

ラーメンには大量のネギが入り、チャーシュー2、3枚とメンマ。
チャーシューは濃いめの味で、スープの熱でとろける柔らかさです。

麺は中太縮れ。ツルツルモチモチ感一杯の喜多方風。
そして、塩ラーメンの様に浅めのスープは、麺のうまみと風味を際立てます。

食べ方は、先ずはかき混ぜずそのままスープを味わいます。

スクリーンショット 2016-07-20 20.26.20

次に底をかき混ぜると、底にある醤油味が滲み出しコクのある味わいへ。
最後はニンニクやラー油などお好みの調味料で〆る。

これが、一杯で3つの味が楽しめる丸信ラーメンです。

スクリーンショット 2016-07-20 20.26.07

そして、今も続いているかは不明でありますが、
店名の丸信のごとく、「人を信じる」。
最後のご馳走様のシーンで感じれるシステムがあります。
それがお勘定をお客様が自分で出し、お釣りを自分で取るセルフシステムなのです。
当時、これには感動しました。

来月故郷に帰る予定なので、10年越しに訪れてみたいと思います。
お近くにいらした方は是非!

〇丸信ラーメン
TEL)0247-82-2980
住所)福島県 田村市 船引町春山 字赤間田34-1
URL)http://tabelog.com/fukushima/A0702/A070203/7007127/

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

職人という夢

みなさんの将来の夢は何でしたか?

大月の小さい頃の夢は
「ペットショップの店員さん」でした。

可愛いワンちゃんやネコちゃんをお世話できるから?
大好きなウサちゃんをモフモフできるから?
いいえ、違います。

幼稚園で将来なりたいものを粘土で作ってみよう!という授業で
何も思い付かなかった大月は、
粘土をコネコネコネコネしてるうちに、
その粘土の塊が犬に見えてきたので、
「そうだ!ペットショップの店員さんにしよう!」と、
そんな安易な理由だったりします。

結局、ペットショップとはあまり関係のない
製作のお仕事をしておりますが…

2016年に公開された子供たちの将来の夢ランキングでは、
【男の子】
1位 サッカー選手・監督
2位 医師
3位 野球選手
4位 ゲーム関連(ユーチューバー)
5位 シェフ・調理師

【女の子】
1位 医師
2位 パティシエール
3位 保育士
4位 獣医師
5位 教師

参考

と、なっているそうです。

今の子は、ユーチューバーという言葉を知っている事に驚きですが
スポーツ選手や、パティシエール(ケーキ屋さん)が人気なあたりは
今も昔もあまり変わらない事に
何となくホッとしている大月です。

先日、編集長のもとに
素敵な将来の夢のお知らせが届きました。

「ぼく、職人さんになってみたいな」

ニッポン手仕事図鑑の映像を見た子どもが
職人さんに憧れるようになった。
あるお母さんから、そうメールをいただきました。

なんと嬉しい事でしょうか!

それは、もともとのニッポン手仕事のコンセプトのひとつでもある
「つなげる」という事。

見て知ってもらって、興味を持ってもらって、未来へつなげる。
日本の新しい職人さんを生み出すお手伝いをする事です。

まさに、それは種から芽が出た瞬間だったのです!

将来の夢は職人さん!そう言ってくれるこどもたちが増える事
そんな嬉しい事はありませんが
残念なことに、こどもたちには手仕事という職人技を
まだまだ伝えられていません。

こどもたちの将来の夢の一つに「職人」という選択肢を増やす為に
もっと頑張って活動していこうそう決めたニッポン手仕事図鑑メンバー。
こどもたちに職人技を伝えるべく、
クラウドファンディングをスタートさせました!

将来の夢は?
職人さんがいいな!

そんな声が全国でたくさん聞こえるように、
皆さまの応援よろしくお願いいたします!

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ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

思い出→将来の夢→希望

こんにちは!
てしねこです。

ここ最近は移動距離を伸ばし、
遠方の職人さんを訪ねる機会を増やしています。

色々な場所で、様々な手仕事と出会い、
職人さん一人一人とじっくりとお話しする中で、
とても心を打たれる共通点が見えてきました。

手仕事を守る職人さんにとって、
子供は希望だということです。

私たちが支援を募っているクラウドファンディング
『子供たちの心に届けたい、日本の手仕事がある。』
単純に伝統を残すということではなく、
どうすれば心に響く伝え方ができるのか?
それは、私たちが出会った職人さんたちが教えてくれました。

これまで培ってきた技術を活かして、
子供達の意識に残ることをしてあげたい。
子供たち自身が考え、
手を使って学べる場をつくりたいと願う職人さんが
たくさんいるのです。

佐賀で出会った浮立面(ふりゅうめん)の伝統を守る職人さんは、
お面のモチーフとなっている「鬼」の由来を、
子供たちの「心」に例えて説明します。
それも飽きないように、
絵を描きながらの授業を行い、
浮立面を身近に感じるようにしているそうです。

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愛媛で出会った輪ゴム鉄砲をつくる木工職人さんは、
ミニ四駆などの現代的なおもちゃも、
木製の手作りで仕上げてしまう。
それを活用して天然の素材にふれることや、
親子でものづくりに挑戦する機会をつくっています。

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こういった活動をすることで、
目標を達成する喜びだけではなく、
素材や道具の大切さ、
長い歴史の中で育まれた知恵、
何よりも子供たちの思い出になって、
10年、20年と心の中で生き続けていく。

いつか、林業の救世主になるかもしれないし、
日本の手仕事を牽引するリーダーになるかもしれない。
どんな小さなことでも、
一生懸命に愛情を持って挑むことができるビジネスマンかも。

行動を起こせば希望が見える、それを信じて。

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

坂の街 麻布十番

慢性的に運動不足なびびりんぼうです。
仕事はデスクワークなので、一日中座りっぱなしだし、
おまけに、最近趣味の古武道もサボりぎみ。
なので、お昼休みは可能な限り散歩に出ることにしている。

我がオフィスのある麻布十番という街は、
本当に坂が多い。
少し歩くと、すぐ登り坂が現れる。

坂の入り口に、坂の名前とその由来が書いてある案内の柱があって、
それらをゆっくり見ながら登っていくのも結構面白い。

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10分歩いただけでも、5つの坂がある。
まだまだあるらしいので、
違う方面にも歩いて見つけてみよう。

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大黒坂を登った先にある「麻布氷川神社」
ちょうど七夕の時期で吹き流しが飾ってあり、
境内が華やか。
こういう季節の変化を感じるのも散歩の楽しみ。

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とても縁があると思えない高級高層マンションだが、
公開緑地があり、緑のおすそ分けしてくれている。
芝生の草の匂いに癒される。

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商店街も七夕まつり。活気があっていつも賑やか。

今日の昼休みも、いい運動になりました。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

あつぎ鮎まつりと、鮎

こんにちは、ヒラボンです。

夏の風物詩である花火大会の季節になりました。
神奈川県の花火大会「あつぎ鮎まつり大花火大会」のご紹介を少しと厚木市の名産、鮎についてお話ししたいと思います。

神奈川県厚木市の「あつぎ鮎まつり大花火大会」は、打上数1万発、動員数は昨年53万人となり、神奈川県内で横浜市の「開港祭」の75万人に次ぐ動員数の花火大会です。
今年は8月6日(土)に開催されますので、ご興味がありましたら是非来場してみてください。

おまつりの名前にも入っている「鮎」。
厚木市内を流れる山中湖を水源とする神奈川県内最大の一級河川「相模川」で、古くから鮎が沢山とれることから、市のシンボルにもなっていて、8月のお盆の日に灯篭流しをすると共に、鮎に感謝する気持ちを込めておまつりの名前にしたそうです。

「鮎」は黄金色にひかる身体とスイカのような甘い香りが印象的な魚で、香魚とも呼ばれています。成魚になると川底の藻を好んで食べる草食系の魚であることから独特の香りが生まれていると言われ、川魚独特の臭みが無く、美しさとおいしさが多くの方に親しまれる日本の代表的な川魚です。1年間しか生きられない独特の生態もあり、「年魚」とも言われ、未だその生態に謎も残る魚とされています。

6月〜10月の漁の解禁時にしか、なかなか食べられることができないので、
この時期、鮎を食べに厚木市に足を運ぶ方も多いといいます。

最も代表的な食べ方は塩焼きで、解禁時には市内沢山のお店で鮎を楽しむことができます。

鮎の塩焼き

相模川では遊漁料、釣り(1,500円)/網(5,000円)を支払って自分でとって楽しむ事もできますが、友釣りや、毛針釣りなど独特の釣り方と、鮎を釣る竿も非常に高価なことから鮎釣りは本格的な装備と知識が必要で、遊漁料を払い、川をのぼる鮎を手づかみで捕まえるか、市内のお店で味わうことが一般的です。
今の時期、6月〜8月が旬で骨は柔らかく身がふっくらと美味しい「若鮎」をいただくことができます。

期間が限られた、儚く特別な川魚「鮎」。
是非一度ご賞味ください。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

江の島の紫陽花

こんにちわ!波乗りドリーマーです!

暦は7月に変わり、ビーチでは海開きが始まりました。

いよいよ夏本番ですね。

毎年のごとく、「海でBBQをしたい!」と思い始めるこの時期。

毎度のこと計画倒れになるので、今年こそはと息巻く今日この頃です。

 

さて、夏気分になる前に梅雨の見物である「紫陽花」のお話をしたいと思います。

 

つい先日、4月に生まれた息子の健康をお祈りするため、

江島神社へお宮参りに行ってきました。

Book2

このシーズンの江の島は観光客で賑わうイメージがありましたが、

休日にしては意外に少ない様子。

 

なぜかな?と不思議に思っていると、

通りがかったお土産屋のおばさんからこんな話が。

 

「この時期は紫陽花の綺麗な鎌倉に観光客の方が集まり、寂しくなるのよね~」と。

 

なるほど、そうだったのか。

近くに住み始めて4年間、初めて知りました。

 

無事に息子の祈願を済ませ、せっかくならと江の島内を散策。

すると、綺麗な紫陽花が一面に広がる場所が!

 

その場所は、江ノ島の奥津宮でした。

江の島神社境内の入口の朱の鳥居から歩いて約30分の処にありました。

地図の右上にある処です。

 

Book2

出典:http://enoshimajinja.or.jp/annai/

 

島内にある三つのお宮(奥津宮、中津宮、辺津宮)には、

三姉妹の女神様が祀られ、ここ奥津宮には一番上の姉神の多紀理比賣命たぎりひめのみことが祀られています。

周り一面に広がる紫陽花は、有名な鎌倉の明月院や成就院にも引けを取らない位。

 

まずは、入口から紫陽花のお出迎え。

 

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そして、少し奥の方へ行くと、シークレット感に溢れる素敵な小道を発見。

 

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最後に、愛息子と紫陽花のツーショットを撮り、帰路へ。

綺麗な紫陽花よりも息子の可愛さに魅了される。。。親バカです(笑)

 

新規 Microsoft Office Excel ワークシート

子どもの健康を祈りに行った先でのちょっとした嬉しいサプライズ。

「ひとりごと」ではなく「ふたりごと」にしたいと思い紹介しました。

 

梅雨の時期の江の島も、素敵ですよ!

是非お立寄りください。

 

波乗りドリーマー

 

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

藍染工房 壺草苑

藍染工房 壺草苑の職人さんに会うため、
東京の青梅へ行きました。
壺草苑さんは、江戸時代の藍染を再現するため、
自然の中で生まれた原料「すくも」を使用しています。

科学薬品は一切使わない。
蓼藍(たであい)という植物の葉を乾燥、
発酵させた「すくも」という原料から天然藍をつくり、
一枚一枚を染め上げていくのです。

一年という時間、労を惜しまずつくられるこのすくもが、
江戸時代本来の手法を守る藍染職人のすべてとなっています。
この原料をつくる職人を藍師とよびます。
徳島にたった5人だけ。

この藍師によって、
私たちが普段口にする、醤油、味噌、酒などと同じように、
根気よく愛情を注がれた原料が、
壺草苑さんのもとへ届きます。
厳選された灰とふすま(小麦の外皮)が藍染職人の手で加えられ、
天然藍灰汁発酵建(てんねんあいあくはっこうだて)
という嘘偽りのない天然藍がつくられるのです。
そうして建てた藍もまた生きている。
具合も悪くなるし、調子がいいときもある。
建ててすぐ、死んでしまうこともある。
だから、毎日声を聞いて、面倒をみる。

想像以上に、藍染職人の仕事は繊細だということを初めて知った。

現在この手法での藍染は、たった数パーセント。

ここ3年の間で、原料の生産は約3割が減少しています。
ですが、藍染のブームは拡大し、生産者は増え続けるているという
矛盾が生じている現状。

ケミカルな方法でなら、たった数分で完成してしまう藍色の布。
薬品を濃くすれば、より鮮やかで見た目もキャッチーな商品が出来る。
何よりも安価。

それが、良いか悪いかは消費者の考え次第ですが、
壺草苑さんの藍染は、
リサイクルなどという言葉が存在しない時代の手法であり、
すべてが体にやさしく、
合理的であるということに目を向けたいと思いました。

薪で火を焚き、燻製をつくる職人がいて、
そこで出た灰を藍染職人が使って天然藍をつくる。
役目を終えた藍が肥料となり、植物を育て土に還る。
そして、人のもとへと帰ってくる。

最後にはっとしたのは、
染物屋の工房なのに床や壁がほとんど汚れていないこと。
使っている道具も昔のまま。
天然とはそういうことか。
薬品はこびりつく、こびりついた薬品をまた、
薬品で落とす。
それが現代の当たり前。
リサイクルなどしなくても、自然に還るもの。
先人たちがしていたことは、命のサイクルに則っているのだと、
考えさせらえる日でした。

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
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ごぼ天うどん

コシの無いうどん。
博多うどん。

九州に行った際にはこれを食べないと始まらない。
温かいスープにサクサクのごぼ天。

ニッポン手仕事図鑑の撮影で、
先日、九州は佐賀へ行ってまいりました。

お仕事ではもちろんありますが
私がとても楽しみにしていたのは
そう、ごぼ天うどん。

大月は、
3度の飯がうどんでも良いほど、うどん好き。

九州に行った際にはこれを食べないと始まらない。
※大事な事なので2度言いました

ごぼ天うどん

こぼ天とは、ごぼうの天ぷらの事ですが
九州外の方が想像される「こぼ天」というと
千切りにされたごぼうが集まった、天ぷらを想像される方が多いかと思いますが
ごぼ天うどんのごぼ天は、
薄切りになったごぼうが、天ぷらになっているのです!

サクサクのころもに
優しいお出汁がしみ込んで、
しっとりサクサク。

はぁ。
想像しただけでお腹が空きます。

ああ、またあのサクサクのごぼ天を食べたいな…

なぜ東京にはあまり進出していないのでしょうか(涙

もちろん、
撮影がおわり帰りの福岡空港での夜ご飯も
ごぼ天ですが!

大月が、何度もおすすめするごぼ天うどん
九州に行かれた際にはぜひ!!

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

クラウド ”ハンティング” はじめました。

こんにちは、てしねこです!

急に暑くなってきて、
まだ7月にもなってないのに、
すでに真夏の熱さが恐怖です。

でも、そんな夏だからこそ見てもらいたい映像があるんです!
夏の一歩手前を目指して制作を進めてきた、
SAFS TOKYOさんのプロモーション映像が公開されました!

Instagram cm

https://www.facebook.com/teshigotozukan/videos/648013052041930/

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SAFS TOKYOとは、
スバリ海パン専門店です!
デザインや機能性もはもちろん、
ここまで専門的で、
作り手の想いが込められている
お店は唯一無二なのではないでしょうか。

街から海へ、普段から着られる海パンで、
この夏のライフスタイルを変えていこう!
そんな斬新なコンセプトを打ち出しているSAFSさんと、
ニッポン手仕事図鑑の色味を足して、
熱すぎない爽やかなショートムービーを、
ぜひご覧ください!

SAFS TOKYO プロモーション映像

そして、もうひとつ重要なプロジェクトが動き出しました!

クラウドファンディング
映像で、心躍る“社会科見学”を! 子どもたちに職人の手仕事の素晴らしさを届けたい

https://a-port.asahi.com/projects/nippon-teshigoto

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このプロジェクトは、
ニッポン手仕事図鑑の映像を使って、
日本の手仕事にふれる機会をつくれない子供たちに、
社会科見学を計画しようというものです。

たとえ離島であっても、
その地域から移動することはありません。
ニッポン手仕事図鑑が子供たちのところへ、
伝えたい手仕事をもっていきます。
職人さん本人のお話しを聞いて、
手仕事体験を通して伝統の技術を学ぶ。

子供たちの記憶に残る社会科見学になれば、
将来の夢の選択肢がひとつ増えるかもしれません!

ちなみに余談ですが、
僕の妻にクラウドファンディングの話しをしたら、
すごく共感してくれたので嬉しかったです。
思い出すたびに声をかけてくれます。

「クラウドハンティングどう?」って。

さあ、明日から海パンを履いて狩りに行こう!
大空へ!

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

最近育て始めたもの

わたくし、びびりんぼうは育てることが苦手でありました。

いただいた観葉植物を枯らしてしまったり、
(しかも「幸福の木」ですよ…ちょっと気にしました(^^; )
小学生の時、おねだりして飼いはじめたインコも飽きて、
世話をするのは母の仕事になったり…

しかし!気持ちを改め、最近育てはじめました!

それは「ぬか床」

食べることが大好きなので、
食に関する事ならば続けられるに違いない。

まずは、必要な物をそろえて気持ちを高める。
・ぬか
・塩
・水
・昆布
・鷹の爪
・容器

容器は冷蔵庫で保管できるものを探した所、
ぬか床用の冷蔵庫にぴったり入るホーロー容器が
売っていたので、それを購入する。
その名も「ぬか漬け美人」
漬けていくうちに、水分が多くなってくるのだが、
それを取り除く専用の陶器が付いているのもポイント。

用意した材料を混ぜまぜして、
容器にぎゅうぎゅうと詰める。

以上、終了!

手間といったら、塩を水に入れて
火にかけて溶かして冷ますといった工程ぐらい。

なんて簡単~♪

この後は捨て漬けを1週間位くり返す。
ぬか床が良く発酵するように
くず野菜等を漬けていくのだ。

そして出来上がったぬか床がこれ↓

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まずは、最初に漬ける基本の野菜としては
きゅうり、なす、あたりが無難だろう。

初めて漬けた野菜たち↓

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食べてみる。
すごい~!ちゃんとぬか漬けの味になってる。
ちょっとした感動!

植物についている乳酸菌たちがちゃんと
育っているんだ~!

大きな空を見上げて、ふと思いを馳せる時もあれば、
目に見えない小さな乳酸菌のチカラに感動する時もある…。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

ナレーターデビュー!

こんにちは。
波乗りドリーマーです!

昨日から東北地方でも梅雨入りし、全国的に梅雨シーズンの到来です。
じめじめと蒸し暑く雨が続き、気持ちがのらない日もあったりしますが、
大好きな夏までの最終関門と考え、乗り切りたいと思います。

さて、今日は私ごとの話をしようと思います。

じつは、私、最近ヒョンなきっかけから
ナレーターとしてデビューをすることになりました。

しかもです、そのナレーションを担当しましたのが、
なんと、私の愛用しているサーフィンの波情報サイト「波伝説」、
そのオリジナルPR MOVIEです!
多くの海を愛するサーファーの方々が利用している情報サイトです。

きっかけはこんな感じでした。

会社の映像制作チームが受注を頂いた案件が、
着々と構成が決まり、映像の絵も決まり、あと残すは声のみ。
といった状況で、

編集長「ちょっと来てくれる?」
波乗り「なんです?」
編集長「Are you surfer? と言ってみて!」
波乗り「Are you surfer?… こんな感じですか?」
編集長「うぅ~、、、、、
いい!!! もうちょっと低く言ってみて!」

とこんな感じで、何度かAre you surfer? と発声し続けたのです。
そして、私の声の入ったPR MOVIEが完成し、クライアント様へ提出されたのです。

数日後、なんと採用されたのです!!!
もうこれは、波乗り仲間へ自慢せねばと、テンションも最高値。
まさか、自分の声が世の中で商品としての価値付くとは、
自分でも本当に信じられないくらいの経験です。

自慢話のようになってしまいましたが、ここで書きたかったことは、
チャンスはいつ、どこから、どんな形で、来るかは分からないな。
そして、それがチャンスかすら、その時には分からないな。

ということを、あらためて考える良い機会になりました。

だって、自分にそんな才能があったなんて、
気付いてませんでしたから、34年間。

年齢を重ねていくと少しずつ、なんらかの型ができて、
頑固な面もでてきたなと感じています。
でも、型にはめず、
「楽しそうだから、この人とだったら、など」
動機はこんな感じでよいと思います。

とりあえずチャンスがあったときに躊躇せずに一歩前に踏み込むことが、
今まで発見できなかった意外な才能に
出会う素敵な出来事になることもあるのだと。

今日はそんなひとりごとを、ふたりごととして綴りました。

波乗りドリーマー

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ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

厚木シロコロホルモン発祥「酔笑苑」

こんにちは、体重が劇的に増加中のヒラボンです。

思うに、飲食店で幸せな気持ちになって
本当に満足して行ってよかったなーって思うお店は、
何を食べても美味しくて驚きがあり、
他のメニューも食べてみたいってワクワクする、
その空間に居て店の方、お客さんが笑顔で気持ちが良いって事だと思っています。

そんなお店に出会えたら本当に幸せ。

神奈川県の厚木市にある「酔笑苑」というお店は全てを満たせてくれます。

食べ物は絶品で、お店の方の気配り、お客さん同士の気遣いどれも心地が良い。

写真が用意できなかったことが残念ですが、店名で検索してみてください。

一躍有名になった厚木B級グルメ
「シロコロ」の価値観が変わると言っても過言ではないお店です。

(ちなみに「シロコロ」とは、
豚の大腸を管状のままぶつ切りにして、食べるホルモンの一種)

お肉のみならず、野菜でも産地からこだわり、
店主が美味しいものしか提供しないお店の材料への徹底したこだわり。

店名のとおり、店の雰囲気は笑顔と活気にあふれ、
どんなメニューもとても丁寧に作られていて
どれを頼んでも思わず「ニンマリ」してしまう程格別です。

神奈川食肉センターから「厚木豚」ほか
直接厳選された鮮度抜群のお肉を仕入れており、
野菜は日本各地のこだわりの野菜を仕入れています。

酔笑苑のシロコロは
豚一頭からわずか2人前しか取れない脂が詰まった部分を使っていて、
一般的なそれとは別物でお一人様1点限り。
それを神奈川県県央では味噌だれが主流ですので、特性味噌ダレで頂きます。

シロコロ以外でもレバーを網脂で包んだ「アミレバ」は
このお店だけでしか食べられない絶品メニューですので、是非お試しください。

そして締めのラーメンは鶏ガラ醤油で、
良質の鶏ガラと野菜を丁寧に煮込んで出汁をとっているあっさり味の醤油味。
それもまた美味しいこと。

知人や大事な人と、厚木に訪れる機会がありましたら是非ご賞味ください。
満足して再訪したいと思って頂ける事は保証します!
そして必ず笑顔になれる名店です。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。

苔玉ワークショップやってみた

こんにちはてしねこです。
久々のふたりごと!

最近は大阪→京都→栃木→茨城→佐賀
こんな感じで全国を回っています。

ふたりごとをさぼっていた訳ではありませんよ!
言い訳ですが…。

というわけで、
ちょっと手仕事を体験しようということで、
フランフランの限定企画「苔玉作り」に妻と参加してきました。

苔玉づくりに挑戦

色々な樹木の苗を、
苔に覆われたまんまるな土で育てていく苔玉。
なんとなく盆栽のようなイメージですかね。

そして、今回苔玉に使用するのはモミジです!
お気に入りのモミジの苗を選んで、
自分だけの苔玉にしていきます。

ミニチュアのようなモミジがかわいいですね!

2

まず、苔玉のベースとなる土づくりからスタート。
ケト土やら赤玉土やらなんやらすでに
専門的で置いて行かれてますが、
それらを袋の中で水と一緒にこねこねしていきます。
ポイントは、
むらなく混ぜて耳たぶくらいの柔らかさにすること。

image(8)

ここでふと思った。
こんなに土をいじったのは、
子供のとき以来だー。
ちょっと切なくなった。

そんなこと考えてたら、
妻はもう次のステップに行っている。

苔玉作成中

土が出来たら、
ささっと平らな場所に広げる。
円を描くようにうすーくうすーくね。
ここで厚すぎると後でどデカイ苔玉になってしまう。
どデカイ苔玉がいい人もいると思いますが、
土層が水の浸透を邪魔して、
苗がダメになってしまうそうです。

生きものが相手だし、
とても繊細な手仕事だなぁ。

そんなこと考えていたら、
妻はまた次のステップに進んでいた。

image(6)

先ほど平に伸ばした土で、
苗の根を包んでいく。
僕も慌てて鉢からモミジを引き抜こうとしたら、
か弱いモミジの根とか枝とかがちぎれそうになって焦る。
ゆっくり丁寧に苗を取り出し、
妻の作業をまねしてみる。

image(5)

すると、草木のない大地に木が一本生えてるいるような、
そんなイメージになった。

3

この大地に苔で色付けをしていく。

image(4)

えっ!苔ってこんな感じなの!?
まるで人工芝のタイルみたい。

image(3)

これを適度な大きさにちぎって、
土の部分に巻いていく。
なるほど、人工芝というよりは、
乾燥ワカメに近いかもしれない。

image(2)

苔で土の部分が見えなくなったら、
糸でぐるぐる巻きにして、
剥がれないようにしっかりと固定。
かなりぐるぐる巻きにしたけど、
意外と糸が目立たないので、
本当に苔が生えているようだ。

ここまで来るのになんだかんだで1時間以上かかった。
簡単そうに見えて、
量を調整したり、
形を整えたり、
やっぱり時間がかかるものですね。

最後の仕上げに、
10分ほど苔玉の部分を水に漬けて完成!
水分を存分に吸って、
みずみずしい姿へと還った苔たちが
草原のように見えて、
まるで小さな地球のようですね!

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このまま大事に育てれば、
モミジも少しずつ成長するし、
しっかり日光浴をさせれば、
紅葉も見られるそうです。

自分でつくると愛着も湧くし、
苔玉のファンになりました。

次はどんな苔玉をつくろうかな?
皆さんも是非挑戦してみて下さい!

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

淡雪こまちとアミロースの勉強

淡雪こまち

あわぁぁぁぁゆきぃぃぃ~~♪♪
(粉雪ソングにのせてお送りします)

淡雪(あわゆき)こまちという秋田県産のお米を
皆さまご存知でしょうか?

あまり出回っていない希少米なので、
ご存知の方も少ないかもしれません。

淡雪こまち

もちもちとしていて、冷めてもおいしい淡雪こまち。
また、その甘さは“おかずのいらない”お米と称される程。

淡雪こまちは、通常のうるち米(一般のお米)に比べ、
アミロースの量が3~17%と少ない「低アミロース米」というお米だそう。

アミロースって何ぞや?って事で
はい、大月しらべました。

お米には、粘り気の素となる「デンプン」が70%程含まれています。
「デンプン」は小学校の理科で勉強したので覚えてますね?

そのデンプンには、アミロースとアミロペクチンの2種類があり、
アミロースの割合が少ないともちもちとした粘りが強いご飯になり、
逆にアミロースの割合が多いと粘りが少ないご飯になるそうです。

◆粘りの強いもち米はデンプンの割合が
アミロペクチンが100% アミロースが0%

◆一般のうるち米は、
アミロースが17~23%程含まれており

◆淡雪こまち等の低アミロース米は
アミロース含量が3~17%程で、
ちょうど「もち米」と「うるち米」の中間のお米となります。

よって、一般のうるち米より、もちもちと柔らかく、
もち米よりも、つややかなご飯に炊きあがるのです!

淡雪こまちお米

つまり、うるち米ともち米の良いとこどりなんじゃないですか?!
と一人、調べてテンションの上がる大月。
とても勉強になりました。
まさか、淡雪こまちさんでこんなに理科勉強をやり直すとは!

ちなみに、
淡雪こまちが冷めてもおいしい理由も
低アミロース米なので、固くなりにくい特徴から。
古いお米や、ぱさぱさしているお米と混ぜて一緒に炊くと、
あら不思議!
もちもち度がアップしておいしく召し上がれますよ、奥さん!

そんな、独り言ではもったいない
淡雪こまちの、ふたりごと。

淡雪こまちと高菜

※炊いたお米は、おいしくいただきました。
(付け合せは九州特産高菜ですよ!)

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

そとから見てみる郷土芸能「鬼剣舞」

はじめまして、またさぶ郎と申します!
岩手県出身です。

普段は東京でグラフィックデザイナーとして働いており、
ニッポン手仕事図鑑の取り組み、
そしてその中にでてくる手仕事に生きる方々に憧れている、
いちファンです。

私が仕事にしている、「デザイン」という概念は、
はっきり言葉にするのは難しいなぁ、と常々思っていて、
普段仕事をしていても、その時々で意味合いが変わります。
そこがたまらなく面白いところでもあり、
そんな感じで普段仕事をしております。
ドラマ「あまちゃん」で、YESか苦笑いしかない東北人(笑)と表現されましたが、
個人的にはとても共感し、「断らないで、考える」ということは、
デザイナーには良い資質なのでは、と前向きに考えていたりします。

はじめましてなので、すこし、私の育った地元の話をさせてください。
私が育った岩手県北上市では、
「鬼剣舞(おにけんばい)」という郷土芸能が有名です。
地元のひとたちは、「けんべぇ」と言ったりします。
古を彷彿とさせる衣装と、アクロバティックな舞踊で、とても人気があり、
幅広い年代の有志が保存会に関わってお祭りで踊り、運動会で踊り、
結婚式の余興で踊り、地方でのイベントで踊り、
海外公演へ呼ばれる団体もあると聞きます。
一度ナマで観たら、忘れられないほどインパクトのある舞踊です。
写真を持ち合わせていないので、
「鬼剣舞」で検索していただけるとうれしいです!

じつは私自身も、小学4年のときから保存会に入り、
地元を離れる18歳まで、みっちりと鍛え込まれました。
鬼剣舞は、基本8人制ですが、お面の色が多色あり、
「白面」を付ける人がリーダー格となります。
同年代では有志が少なかったこともあり、
私も最後の3年間くらいは、白面をつけて踊りました。
一人演目も覚えて、大勢の前で踊るのは爽快でしたし、
いろんな土地に呼ばれてサーカス団の様に芸を披露するのは、
今思うと、とても良い経験だったと思います。

昨年の夏、帰省した時に、
近所の川で釣りをしていたところ、
当時おはやし(太鼓や笛のこと)をしていたおじいちゃんが偶然通りかかり、
うれしなつかしそうに声をかけてくれました。
話をきくと、今でも保存会は継続していて、
地元の子供達も喜々として鬼剣舞を習っているようでした。

釣り糸をたらしながら背中をならべて、
今の事や当時の事、いろいろと話しました。

地元の子供達にしっかり伝わっている様子を聞いて、
私はなんだかとってもうれしかったし、
おじいちゃんもうれしそうに話していました。

交通機関やITの発達で、
遠い場所でも簡単に情報をやりとりできるようになり、
どんどん新しい文化が生まれる事も、もちろん素晴らしい事だとおもいます。
都市で暮らす人たちは、
「郷土芸能のなにがそんなに大切なの?」と感じる人もいるでしょう。
でも例えば鬼剣舞の様に地域の歴史に深くかかわる伝統芸能には、
そこにしかない歴史や繋がり、継承のノウハウがきっとあり、
とっても貴重だな、と改めて思うし、
古くから日本に伝わる芸能って、なんだか、ロマンを感じるなぁと。

岩手県にかぎらず、地域の歴史に深く関わるモノは、
日本中にあふれていると思います。
そこに、あらためて目を向けて価値を再発見していくことも、
ニッポンのためになるんじゃないかなぁと思うのです。

なんだか話が大きくなってしまいましたね(^^;)
もし東北にいく予定があったら、
一緒にお祭りのスケジュールもお調べになることをおすすめします!
ちなみに、今回ご紹介した鬼剣舞を思いっきり楽しめるのは、
「みちのく芸能祭り」です!
東北の祭りは、あついです^^

ニッポン手仕事図鑑 またさぶ郎

名前:またさぶ郎
職種:デザインと絵と映像
出身:岩手県

絵を描く喜びが高じて、グラフィクデザイナーになる。
同じく絵描きである妻とつくったモビールや絵本とかを
世界中のんびり売り歩きたいと思いつつも、
仕事に追われる事も、嫌いではないです。

[ホームページ]
http://martrie.tumblr.com/

空を見上げて

せっかくヒラボンさんに話題にあげてもらったのに
一向に「ミニマリスト」計画が進んでいないびびりんぼうです。

最近、少しお疲れぎみなワタクシ。
そうだ、最近自然が足りない…。

効率ばかりを追い求める世の中で
コンクリートの建物、パソコンのような電子機器ばかりに
日々囲まれて生活していると
体だけでなく、心も凝り固まってくる。

たまに、山や海にいくとリフレッシュするのは、
人も自然の一部であるということなのだろう。

かといって、朝、仕事に向かう駅のホームで
ええいっ!と、いつもの通勤電車の反対方面に乗って
山でも海でもたどり着いた所に行ってやるぜ~!
というのも、理性が働いて出来ない(笑)ので、
そんな時は、空を見る。

毎日、毎日違う色、表情をみせる。
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朝、昼、夕方、夜 一日の間でも、どんどん変化していく。
そして同じ空模様は二度と見られない。
刻一刻と変化してその時だけ、一瞬のものだ。
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太陽、雲、月、雷、風…いろんなものと絡み合い、
まるでアートのようでもある。
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お日様に虹が…
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少し立ち止まって、空を見上げる。
すう~っと深呼吸して…また、歩き出そう。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

白い砂浜の癒しを求め、いざ伊豆へ。

こんにちは。波乗りドリーマーです。
ゴールデンウィークから2週間。
まだ夏に早いこの季節ですが、ここ数日の全国的な夏日に、
夏大好きな波乗りドリーマーは、
このまま季節が変わることを願う数日間を過ごしています。
夏といえば、海。
(僕は年中無休で海に入っておりますが…)
少し早いのですが、その海に纏わるお話です。
私は、年に数回、サーフィンを楽しむために、静岡県の伊豆市へ旅行をします。

なぜ伊豆か?
それは、透明度の高い海水と白い砂浜、そして大自然に囲まれた伊豆の海に行くことで、
たとえ波がなく海に浮いているだけでも、心からリフレッシュし、
気持ちが洗われるからかもしれません。

もちろん、湘南の海にはいつも癒しをいただいているんですけどね。

これは、伊豆へサーフトリップに行く道中で見られる風景。
遠くに伊豆半島が見え、いつもこのあたりからワクワクし始めます。

伊豆へサーフトリップに行く道中

伊豆のサーフポイントは、伊豆半島の東側に集中しています。
代表的なポイントをあげると、宇佐美、熱川、今井浜、河津、白浜、多々戸浜、入江浜、吉佐美大浜があります。
その中で僕がお気に入りなのは、静岡県下田市にある、多々戸浜と吉佐美大浜。

まず、多々戸浜は450Mの美しい白砂ビーチとして、
サーフィンやマリンスポーツをする人々の間では特に有名で、
伊豆急下田駅から車を走らすこと10分の距離にあります。
多々戸浜で立つ波は、厚みがあり形良く割れるブレイクで、私好みの波です。

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次に吉佐美大浜は、多々戸浜より南に位置し、
下田駅から車で15分程のところにあります。
770Mもの雄大な浜で、周りは大きな岩山に囲われているためシークレット感があり
自然のパワーをたくさん感じるポイントで、とても気に入っています。

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最高な海でサーフィンを楽しんだ後は、
そう、お待ちかねのお食事です。

お決まりのコースは、まず、下田駅まで戻り、
駅前にある魚介商店の「うすたけ」さんへ。

店頭販売している、焼立てサザエのつぼ焼きで舌鼓を。
磯の香りが凝縮されたサザエは、まぁ~言葉にできない美味しさです!
しかも、1個250円と都内では考えられない値段です。

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そして、メインディッシュの場所は、
下田駅より歩いて10分くらいのところにある「とんかつ一(はじめ)」

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中に入ると、
店主の親父さんから「お客さん、初めて?」
僕「はい、初めてです!」
親父さん「そしたら、とりあえずまずいけど、ミックスフライ定食食べて!」と…。
かつてない、
メニューがいつの間にか決まってしまうことに!

カウンターには、既に注文を待っているサラダとスパゲティが載った皿がスタンバイ。
なにかものすごい所に入ってしまった感に、なぜだかワクワクしてしまいました。

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そして、待つこと数分、一口カツと唐揚げにキャベツとスパゲティのお皿に、
ご飯、カレー、みそ汁とボリューム満点!

では、一口。うん、旨い!

もぐもぐ、順調にお皿を空けていくと、
「ご飯は?カレーは?サラダもどうぞ!あっスパゲティもあるよ!」と、
既に全てが2周してしまい、さすがにご馳走様です…
とコングを鳴らしたのが、とんかつ一さんとの出会いでした。

それ以来、この体験が癖になり、必ずと言っていいほど立ち寄らせていただいています。

こうして、豊かな自然とその自然がもたらす恵みを堪能できる旅を締めくくるのです。
ぜひ、伊豆に行かれる際は立寄ってみてください。

以上、波乗りドリーマーから、ひとりごとで終わらせたくない、ふたりごとでした。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

住宅の回遊動線

こんにちは、ヒラボンです。

以前、びびりんぼうさんから話題に挙がった「ミニマリスト」。
その記事に感化されて必要なものだけ整理し、
家事や掃除を出来るだけ少ない行動でできるように改善し、
家事にかける時間を短縮してみよう。
そう思い立って、先日物を減らすことと
家事の時間を減らす部屋づくりを実行してみました。
ポイントは物を極限まで減らすことと、回遊できる動線をつくること。

どうやら近年家を建てる際やリフォーム時に、効率の良い家事ができて
家族の行動動線が繋がっている家作りが注目されているようです。
家の中をぐるぐると一筆書きで回れる「回遊動線」を作り、
最短距離で行動出来る間取りに変えて、
忙しい朝でも一回で掃除や他の家事が済むように
寝室、廊下、リビング、キッチンの動線を行き止まりを無くし回遊できる配置。

たとえば洗濯では洗って干す、取り込んで畳む一連の行動を最短で行えるように
バルコニーとリビングに近い場所に洋服箪笥を配置して、その導線上には何も置かない。
といったもの。

思い返してみると子供の頃祖母の家では、和室、リビング、水回りが縁側で繋がっていて
ぐるぐると鬼ごっこが出来て面白い家だったな、という記憶があります。
そんなに大きな家ではなくても凄く広く感じた。

今思うと家の中を一回りできていて、
生活の回遊動線がうまく組み込まれていた気がします。

間取りは変えることはできませんが、兎に角物を最小限にして回遊出来る動線を試してみました。

少し極端かもしれませんが、リビングは座布団だけで生活できるのでは、と思い他の家具は必要最低限にして排除してみることに。
今のところ家事の時間は15分程短縮出来ていて変えて良かったと思う反面、リビングテーブルまで排除してしまった事が少し使いづらいです…

更に試行錯誤を重ねて使いやすい配置に変えて、
少しでも時間にも心にも、ゆとりのある暮らしを過ごしたいものです。

リビングの動線

ご興味がありましたら「回遊動線」を意識した
お部屋づくりを試してみては如何でしょうか。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

メヒカリのつくだ煮復活物語

「御畳瀬(みませ)見せましょ 浦戸をあけて
月の名所は 桂浜 よさこい よさこい」
よさこい鳴子踊りの歌詞です。

こんにちは、高知で新聞記者をしているシイラです。
御畳瀬は高知市の中でも幹線道路沿いにあるわけではなく、
特に用事でもなければ行く地区ではありません。
が、昨年末から春にかけて何度も通うようになりました。
かつて地元で食べられていたメヒカリのつくだ煮復活に
取り組む干物屋さんを取材していたのです。

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メヒカリは正式にはアオメエソといいます。
勘の良い方の想像通り、目が光るから「メヒカリ」。
目が大きいですね。メヒカリ自体は今も獲れますが加工品の主力は干物。
御畳瀬では網の上に魚を並べて干す風景が今も見られ、風情があります。
同じ形の物が整然と並ぶ様はちょっとした芸術作品です。

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御畳瀬の干物屋「干魚(ひもの)のやまさき」さんはなぜ新たな商品、
メヒカリのつくだ煮に取り組もうとしたのでしょうか。
背景には御畳瀬の高齢化がありました。
高知市のホームページによると
人口361人中65歳以上の占める割合は60.1%と市内の地区では最も高いのです。
冒頭のよさこい鳴子踊りの歌詞に出てきた浦戸地区が2番目に高い47%。
いかに御畳瀬が飛びぬけているかが分かります。
「新たな名物を作ることでちょっとでも地区を活気付けたい」。
その思いがつくだ煮復活へとつながったのです。

材料のメヒカリは小ぶりのもの。
大きめの物は干物に使われるのですが、小さいものは流通経路に乗りません。
かつては漁師の家庭でそれこそつくだ煮などにして食べられていたのですが、
いまは出回らないためつくだ煮自体が作られなくなっていました。
山崎さんは5年ほど前に干物づくりの手ほどきをしてもらった人に
食べさせてもらったことがあり、その素朴な味が心に残っていたのでした。
自分の店を構え干物作りが軌道に乗った時に見えてきた御畳瀬の元気のなさ。
その時浮かんできたのがつくだ煮復活のアイデアでした。

しょうゆ、砂糖、酒というシンプルな味付け。
頭と腹を取り除いたメヒカリを入れ煮込みます。
シュワシュワと泡立った調味料がメヒカリを優しく包んでいきます。
味がほどよくしみ込んだら仕上げにほんの少しの水あめで甘みを加えます。
さらりと紹介してしまいましたが
理想の食感や味を追究するのに1年ほどかけたそうです。
1パック税込み300円のおかずには山崎さんのこだわりと
地区を思う心がしみ込んでいるのです。

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干物作りは御畳瀬の冬の風物詩。
しかし山崎さんは若手の雇用も考え昨年から通年営業に取り組んでいます。
「おはようございます」といつも気持ちよくあいさつしてくれる若い従業員さんたち。
その人たちにも暮らしがあります。
こういうことを書くと重々しくなってしまうかもしれませんが、
裏を返せば300円でおかずが手に入り、若者の雇用も含めた地域活性化に貢献できる、
と考えたらちょっと素敵な使い道だと思いませんか。

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少し前のことになりますが、東京にある熊本のアンテナショップにたくさんお客さんが入ったニュースがありました。
被災地を思いつつも、みんながボランティアに行けるわけではありません。
それぞれが今できる応援をしたいものですね。
高知で記者をしている私、シイラも買うこと、書くことで地域を応援していきます。

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ニッポン手仕事図鑑 シイラ

名前:シイラ
職種:新聞記者
出身:神奈川県

3人と黒柴1匹で、高知県で暮らしています。
長距離走と野球観戦が好きです。
白壁の建物、懐かしいユニフォームの野球カードを眺めるのが至福のひととき。

ニッポン手仕事図鑑のミニ動画集 ~大月3選~

ニッポン手仕事図鑑の撮影メンバーが
気ままに作ったミニ動画を集めた
「動画コラム 手仕事さんぽ」
メンバーのオフショットなども入っており
手仕事図鑑をより身近に感じることのできる動画になっております。
まだご覧になれてない方は、ぜひご覧くださいませ。

突然ですが!ここで!
大月が選ぶ、
おさんぽ動画3選を発表!

その1
「秋田→東京」
秋田での撮影を終えた撮影隊が秋田から飛び立ち、
渋谷へ帰ってくるまでの一連の早送り動画。
飛行機から飛び立った後に見える「AKITA」の文字が
秋田県から「来てくれてありがとう」のメッセージにも見えるのと共に、
都心へ帰ってきた後のてしねこさんの心の叫びが見えるような作品です。

その2
「woodpecker / TSUKURITTE取材記録」
編集長がまな板を作るシーンがスタイリッシュにまとめられています。
木くずが落ちるシーンなんかは、本物の編集長が職人のようにも見えます。

そして出来上がったまな板はこちら。

オリジナルまた板

編集長の手仕事図鑑グッズ作成の原点だったりもします。

その3
「江戸組紐 中村正」
色とりどりの糸から、江戸組紐が編まれてゆく様子は
ミニ図鑑でありながらも、繊細な手仕事が動画からありありと伝わってきます。
美しい色の糸こまが、ゆらゆらと揺れてるシーンも私の好きなシーンです。

その他、おさんぽ動画には、
編集長が雪にダイブする、ちょっとクスっとするような動画もあり必見です!

以上。
独り言では終わらせたくない
大月のふたりごと。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

仕事旅行の講師をして僕が学んだこと

こんにちは、
てしねこです。

朝いつも半袖か長袖で迷います。
だいたい長袖を選んで失敗します。

とくにお昼食べたあとが、
一番暑い、眠い。
明日から半袖にしよう。

でも、急に半袖で外を歩くと、
なんか妙に違和感というか、
恥ずかしいというか、
落ち着かない。

そう思うのは、僕だけ?

そうそう、
前回のふたりごと文庫では、
僕が仕事旅行で講師をして、
参加した皆さんから、
大事なことを逆に学ばされたというお話しをしました。

今回もまた、
あらためて学んだことをお話します。
ちょっと悔しいことなんですが、
忘れてたものを思い出すきっかけになりました。

教えてる身で学ばされるってどういうこと?
って感じですよね。

いつも真剣にその場に対応した撮影を心掛けていたつもりですが、
今回講師を務めたことで、
どれだけ自分が仕事に慣れてしまっているのかがわかったんです。

初めて今の愛機(CANON 5DmarkⅡ)を手にした時、
好奇心旺盛に色々な角度でものを見ることに挑戦したし、
うまいカメラマンの作品と比べては、
自分はダメだって落ち込んだ。

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でも結局好きだから、
何度もそういうのを繰り返して、
今は自信を持って仕事ができるようになった。

もちろんプロとしての仕事をしてるわけだから、
それなりに評価されて、
また仕事になってご飯を食べていく。

当然、色々な経験を積んで今がある。

好奇心旺盛に、その場でのアイディアや
思いつきに日々感動していた自分と、
その時と同じ状況で、
自分なりの色を出そうとする彼らを照らしあわせてみる。

色々な仕事、色々な人、色々な意見。
経験を積めば積むほど慣れて、
無意識に“こうでなくてはならない”という型に
流されはじめているのかも…。

そう思って、自分はどうなりたい? と考えてみた。

時代は流れていくし、
ものすごいスピードでカメラも進化する。
今の愛機を仕事で使わなくなる日もそう遠く無いでしょう。

でも、「このカメラ一本で勝負してやる」と言って、
便利な機材も何も無い中で試行錯誤した頃のように、
自分の色を大切にして、
それをお客様にいい味だと言ってもらえるカメラマンになりたい。

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きっと、どのカメラマンも同じなはず。
あとはどんな意識で経験を積んでいくか、
そこが大事なのかな?

仕事旅行の講師をして僕が学んだこと、第二弾でした。

さて、あなたはどうなりたい?

てしねこ

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

てくてく散歩 門前仲町~水天宮

今週はゴールデンウイークです。
特に、旅行など大きな予定が無いびびりんぼうであります。

とはいっても、せっかくのお休み。
お散歩日和の、お天気の良い日に寺社巡り散歩をしてきました。

まずは、地下鉄門前仲町の駅を降り向かったのは、
「富岡八幡宮」

富岡八幡宮

こちらは江戸勧進相撲発祥の地ということで、相撲と縁が深く、
新横綱の土俵入りが奉納されるとのこと。
神社裏に大きな横綱力士碑があってそこに名前が刻まれるそうだ。

神社裏の大きな横綱力士碑

お参りを済ませ、
次に向かったのは、そこから2~3分歩いた所にある
「深川不動堂」

深川不動堂

成田山の東京別院、深川のお不動様。
本堂に入らせていただくと、すぐに目の前に
大きなお不動様の像が。
おおっ~と圧倒されていると、
ちょうどお護摩祈祷が始まる。
燃え上がる炎を見つめ、お経を聞いていると、
自然と手を合わせてしまう。
ありがたく、お祈りをさせていただく。

そしてここから、水天宮へ場所を移動。
地下鉄ではなく歩きである。

普段歩かない道をてくてく行くと、
見たことない風景にワクワクする。

スカイツリー

いつもと違う方向からのスカイツリー。

30分程で、「水天宮」に到着。
4月8日に新社殿になったばかりの
ぴっかぴかの立派な社殿をお参りさせていただく。

水天宮

安産の神様で、今日はこどもの日ということもあり、
ご夫婦、ご家族連れの参拝で賑わっていた。
希望に満ちた空気でいっぱいで、なんかいいなぁ。

少々、歩き疲れたので水天宮の向かいに、
美味しそうなスイーツを見つけて小休止。

スイーツ

遠くまで行かなくても、楽しめるものだ。
充実のゴールデンウイークの一日。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

稲村ケ崎の風情漂う古民家訪問記

こんにちは、波乗りドリマーです。
ゴールデンウィークも始まり、観光地各所では賑わいを見せていますね。
私の住んでいる湘南江ノ島にも、沢山の観光客の方が訪れています。

先日、その江の島から電車で約10分、
鎌倉市稲村ケ崎のとある古民家を訪れたときのことです。

なぜ、古民家へ?
じつは、稲村ケ崎の古民家をイベント会場にしたいという方とご縁があり、
ニッポン手仕事図鑑で今後開催するイベント!?
で使用する候補地として面白いのではないか。
ということで、編集長の指示で湘南に住む僕がとばされました。

その日は天気にも恵まれ、気持ちのいい風を浴びながら
海岸に面した134号線をバイクで向かいました。
走らせること10分で、稲村ケ崎駅へ到着。
地図にはここから歩いて5分の距離とのこと。

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駅から山側へ1分くらい歩くと左手に田中歯科医院があり、
その角を左に曲がり、細い道を上っていくと、

Photo 4-22-16, 09 53 44

静かな自然と住宅に囲まれた幼稚園に突き当たり、
さらにその右側にある細い路地を登ると、、、

見えました!どこか懐かしい気持ちをくすぐる細い階段の入口が。

Photo 4-22-16, 10 15 28

てくてくと登っていき門を開くと、自然に囲まれた古民家の姿が現れました。
海からそれほど離れておらず、交通量の多い国道が近くにあることを
すっかり忘れてしまう位、本当に静か。
なんだか、夏休みにいったお祖母ちゃんの家に来たかのような心地よい気持ちに。

Photo 4-22-16, 10 15 41

Photo 4-22-16, 10 15 52

門の中へはいると、驚いたのは平屋と同じくらいの面積のある庭です。
フリーマーケットをするなら、おおよそ10店舗位は開けそう。
まだイベント準備中で整備の途中でしたが、
庭にある桜の木、自然と生えているタケノコなど、どれも癒されるものばかり。
古民家のオーナーの方がサーファーということもあり、
波乗り話に夢中になり、しばし仕事を忘れてしまいました。。。

それでは、中へと案内され、拝見させていただくことに。

まずは、玄関。
うーん、いいですね。なんとなく優しい木の香りが薫ってきそうでしょ。
実際に、とてもいい香りが漂っていました。

Photo 4-22-16, 10 16 54

小上がりから渡り廊下へ。
優しい日の光が差し込んでいました。

Photo 4-22-16, 10 17 06

お部屋の数は、大きな部屋が3つと小さめの部屋が1つ。
仕切りのふすまを外せば、25畳以上の大きなスペースとしての活用ができ、
ワークショップや物販スペース、またまたヨガスタジオなどの
アクティブイベントにも最適。

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床板や畳、障子などはリフォームを掛けたそうですが、
柱や梁、建具などはそのまま使用しているため、
古き良き時代の味がそのまま残されており、
手仕事図鑑の雰囲気にもとてもよく合いそう。
なにより、個人的に私が住みたい位、フィーリングの合う場所でした。

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こうして、古民家見学は終了しました。
ニッポン手仕事図鑑でイベントを開けるかどうかは別として、
とてもお勧めのできる場所でした。
もしご興味のある方は、パンフレットの連絡先へ。

以上、波乗りドリーマーでした。

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ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

丹沢の霊山「大山」

こんにちは、ヒラボンです。

出身の神奈川県丹沢の名山について、ご紹介させて頂きたいと思います。
神奈川県伊勢原市にある、丹沢山の一つ標高1,250mの「大山」。
ミシュラン・グリーンガイドにも紹介された霊山です。

大山は富士山からつながる龍脈の頂上に位置しているとされ、山頂には関東総鎮護の神社、大山阿夫利神社が鎮座しています。祀られている大山祇大神は富士山の神様である木花咲耶姫の父であるとされていて、大山と富士山の両方を登るべしという「両詣り」が古くから親しまれています。

山頂には本社、中腹には下社があり下社まではケーブルカーで行くことができて、
そこから下社の登拝門でお清めを行い、山頂までの本格的な登山道を1時間半〜2時間程度登ると、本社にたどり着く事ができます。
登山道に点在する仏像や、社の数に驚きとても神秘的な光景です。
山頂からの眺望では、相模平野が一望できて、遠く江ノ島まで見ることが出来ます。

(売店もあり、飲み物も買う事ができます。山頂でのビールがおすすめ。)

霊山として強力なご利益があるともいわれ、立身出世の神として子供を大山に登らせる事で一人前として認められるという風習が私の地元では残っており、小学校に入ってから毎年大晦日にケーブルカーを使わずに、一合目から山頂まで登るという過酷な習慣がありました。

(余りに険しい登山道の為、泣き出す子供も大勢居て私もその一人でした。大晦日が嫌でたまらなかったです。)

しかし霊感というのでしょうか。
そういった感覚に全く無縁な私でも、訪れると何か不思議で清らかな感覚になる場所です。

仕事の大成成就や願望を実現できる霊山として、源頼朝公や江戸時代では徳川家の代々将軍も厚く崇敬していただけでなく、水と雷の神様も祀られており天候が良く変わることからも「雨降り山」(アブリヤマ)としても呼ばれています。

ご興味がありましたら、梅雨の時期を避けてゴールデンウィークや初夏に是非訪れてみてください。

私も暫くご参拝していないので、時間を作ってご参拝と知人の独楽職人さんを訪ねてみたいと思っています。
険しい山道を越える事ができるか不安ですが、無事山頂に辿りつけましたらまたご報告いたします。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

鍋島緞通との出会い

「出身はどちらですか?」
「佐賀県です」
「さがけん?」
「はい」
「へ~…?」
「九州の福岡と長崎と熊本に囲まれた…」
「ああ、九州!へ~!」

と、九州という括りで落ち着かれる事がほとんどな佐賀県。

「佐賀県!ああ、SAGA(エスエージーエー)の!」
と言われる事も少なくなった今日この頃な佐賀県。
(ご存じない方はご検索くださいませ…)

そんな佐賀県
名物・名産品をご存知の方は、残念ながら多くはないでしょう…

有名なのは、そうですね
有田焼、伊万里焼、唐津焼。
これらはの陶磁器はどれも佐賀県が産地なんですよ。

陶磁器にご興味が無い…??

タマネギ!アスパラガス!海苔!佐賀牛!
の産地でもございます。

…少しは身近に感じで頂けたでしょうか?

そしてもう一つ、佐賀の特産品
鍋島緞通(なべしまだんつう)を皆様ご存知でしょうか。

江戸時代に佐賀藩主鍋島氏の庇護の下、美術工芸品として発展した
1畳サイズの木綿製の手織りの敷物の事で、日本三大緞通の一つ。
日本で最も古い絨毯とも言われています。

鍋島緞通織元 吉島伸一鍋島緞通株式会社 無寒暑庵

私がその鍋島緞通と出会ったのは、10年以上のも前の話…
とあるイベントで、織り機と緞通を初めて目にしました。
そして緞通を実際に触ってみて衝撃を受けたのです。

毛の長い絨毯のようなものなのに、
なんて弾力があって手触りが柔らかいんだろう!

その場にいた、職人さんが
「すごいでしょう?鍋島緞通っていうのよ?」と
ビックリしている私に、教えてくださいました。
その場でずっと
モフモフモフモフと手で何度も緞通を触っていた事を覚えています。

そして…

鍋島緞通に感銘を受けてから
昨年、
ニッポン手仕事図鑑をスタートすると聞いて
一番に私の頭によぎったのが「鍋島緞通」でした。

「鍋島緞通!鍋島緞通やりたい!鍋島緞通!!」
と編集長に猛プッシュ。

鍋島緞通をもっとたくさんの人に知ってもらいたい!
鍋島緞通のあのモフモフとした感触をたくさんの人に知ってもらいたい!!

こうして、
ニッポン手仕事図鑑と鍋島緞通織元 吉島伸一鍋島緞通株式会社さんとの出会いが生まれたのです。

鍋島緞通

いや、ほんとに…
あのモフモフは触った人にしかわからない感触なんですよ…

独り言では終わらせたくない
大月のふたりごと。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

夏がくるまえに。

こんにちは!
てしねこです。

夏が来るなぁ~!

なんて思いながら、
この時期ウキウキしている人は多いんじゃないでしょうか?
てしねこもその一人。

この前、とあるプロモーション撮影のロケ地を巡り、
千葉沿岸をバイクでロードトリップしました。

天気も最高で、
海を眺めなが​​ら、これから来る夏のことを考えていたんですが、
同時に自分の人生も振り返っていました。

千葉沿岸をバイクでロードトリップ

 

その中のひとつに、
今年の夏も、どうせ夏らしいことはしない。
なんていう雑念も…。

 

毎年そうなんですが、

自分の中に勝手な定義をつくって、
やりたいことを見送ってしまう。
ここ数年の夏を振り返り、そう感じたんです。

 

無意識につくりだす勝手な定義とか、
ルールみたいなものって結構あると思うんですよね。
撮影で言えば、こう撮らなきゃいけないみたいな。

 

だから、今年はそれを見つめ直そうと思います。

 

そのきっかけは仕事旅行。

 

実は、てしねこ、
映像クリエーターになる旅という
職業体験型ワークショップで、
カメラマンの講師をしています。

 

今日は、講師という立場でコトを教える反面、
参加者から大事なことを学んだという話しをすこし。

 

先日、63mokkoという、
木製の眼鏡を手作業でつくる職人さんのもとに、

参加者を集いワークショップを行いました。

 

63mokko

 

主に、
手仕事をテーマに撮影とインタビューを体験し、
ニッポン手仕事図鑑の仕事の一部にふれてもらう、
そんな内容のワークショップです。

 

学生から社会人まで、男女6人の方が集まり、
カメラの使い方、設定、構え方、
アングルなどの技術面と一緒に、
職人さんの思いを感じとる一日。

 

6人のカメラマン

 

みなさん、熱心にメモを取ったり、
初めて使うカメラや専門用語に戸惑いながらも、
自分の感性でアングルを決め、
現場の空気を切り取る
カメラマンになっていました。

 

何よりも、
みんなインタビューに思いが入っていて、
本気度を感じた。

 

映像を仕事にしたい。
職人さんと話しがしたい。
日本の手仕事を発信していきたい。
自分の見たことない世界を見たい。

 

みんな新しい自分を探しに、旅に出た。

 

6人のカメラマンと職人さん

 

6人のカメラマンに囲まれる職人さんを見るのは、
ちょっと異様な光景ですが、
それぞれの思いを持って集まったことに、
とても熱いものを感じた瞬間でもありました。

 

自分を見つめ直したり、
探したり、
維持したり。

 

そうゆう時間をつくることから始めよう。

 

時間が無いと言ってしまえば、
そこで終了してしまいますからね。
その時間をつくる努力をしたいと思えた出来事。

 

仕事旅行の講師をして、
私がみんなから学んだことの一つです。

 

海沿いを走行中、そんなことを思い出しながら、
バイクに乗ること以外のアウトドアが得意じゃない自分を変える、
心の準備を始めた。

 

そこからまた、
クリエーターとしての自分を成長させていくんです。

 

次回は、講師になって学んだことパート2について、
お話したいと思います。

 

今年の夏、みなさんはどんな夏にしますか?
その前に梅雨を越さないとですね!

 

てしねこ

 

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

温度感

エレベーターに乗ってドアを閉めようとしたら、
こちらに走ってくるカップルと目が合ったので、
会釈して「大丈夫ですよ」的なサインを出し、
笑顔で走ってきたカップルをドアで挟んでしまったことがある、
映像担当のたかちひろです。

笑顔で挟まれるカップルの「え!?」という顔と、
まさかのボタン押し間違いに超冷や汗な私。
あの光景は一生忘れられないでしょう。

あの開閉ボタン、分かり辛くないですか?
最近、少し工夫されたボタンが増えてきたように思うのは気のせいかしらん。

elevator01

でも、今回書きたいのは開閉ボタンじゃなくて「え!?」の「!」これ。
感嘆符ともエクスクラメーションともいうらしいですが、
この「!」を一度使うとやめられないという
事を地味に考えてまして。
結構、私は好きというか
文章の硬さをアンニュイに崩すことが出来るので使ってしまうのですね。

例えば

○○さま

お世話になっております。
先日は有難うございました。
色々とお話も聞かせて頂き、とても勉強になりました。
今後とも宜しくお願い致します。

みたいな。
勿論、どういう相手、どういう関係なのかもありますが、
例えば、初めて会ったけど、なんかすっごく意気投合しちゃった人への文章だったら

○○さま

お世話になっております。
先日は有難うございました!
色々とお話も聞かせて頂き、とても勉強になりました!
今後とも宜しくお願い致します。

これぐらいの方が意気投合した関係のまま、やり取り出来そうです。
あと例えば、ビジネスじゃなくても片方が遅刻してしまう場合。

「ごめん。電車遅延で30分遅れそう」

に対して

「了解。」

より

「了解!!」

の方がホッとしませんか。
勢いあって元気そうだから、多分怒ってないかな…とか思っちゃいそうです。

日本は伝えたい温度感をとても気にする文化ですよね。
感嘆符しかり、絵文字、顔文字、スタンプとか。。。←句読点の連続使用とかも。
温度感をカバーする表現の普及はもの凄く 早いです。

で、便利なんですが「!」を一回使うと、
何かそういうキャラになってしまうのが地味に問題です。
あと受け手も感染するという(笑)。

「ごめん。電車遅延で30分遅れそう 」

「了解!!」

「着いたら連絡する!!」

みたいな。
もう「!」だらけに。

以前、そんな話しを大学生の子と話していたら、
「私、だから句読点とかも一切使わないです」
という返事に、驚きとなるほどと思いました。

それは面白そうだから試してみようかな。
句読点も一切使わないってことは、
きっと英語みたいに半角スペースとか、空白を上手く使うに違いない。

つまり

今日 凄く強い風雨だったけど外出したら 目の前で風が吹き荒れているところがあり
でも ビニール傘じゃないから大丈夫でしょ
あとは傘の向きを順応させながら抜けるしかあるまい と思って
傘で風をまっすぐ受けながら進んでいたら すっごい風力で
そのまま傘を曲げ込まれてしまった
ビニール傘じゃなくても駄目なのねっ む 無念

うーん、どうなんだろう。
面白いけど、難しいとこもあるかな…
慣れると違う表現方法が上手くなりそう。
そんなことより傘を買わないといけない、たかちひろでした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

スミレが見えた日、見えなくなった日

春に咲くスミレ。
恥ずかしながら一度も注目したことがありませんでした。
私「シイラ」は高知で新聞記者をしていますが、
先日、高知市にある高知県立牧野植物園の企画展
「すみれ・たんぽぽ展」(5月29日まで)を取材する機会に恵まれました。
パネルや標本で丁寧に解説されており、
愛好者でなくともスミレの世界の奥深さを感じることができました。

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白い花、黄色い花をつけるものもありますが、オーソドックスなのは紫色。
紫といっても青が濃いものもあるし、紅紫色のものもあります。
もともと紫は好きな色の一つだったので、まずは花の色が気に入りました。

花の大きさは直径2センチほどと控えめ。
派手さを好まない自分の価値観にはぴったりでした。
それでもまとまって咲けば、可憐なスミレもそれなりに存在感を示します。

高知県では33種類ものスミレが見られると知り、驚きました。
植物園でスミレ、コスミレの2種類を見たのを手掛かりに、
我が家の近辺で探してみました。
厳密に言えば、見えるように、気付くようになったのです。
もう魔法のように草むらのあちこちに紫の「点」が見えだしました。
まるで「見たい」という眼鏡をかけたかのように。

せっかくなので、写真に収めようとカメラを持ち出しました。
撮影場所は我が家の愛犬の散歩コース。
花が小さいですから、しゃがみこんで撮りました。
それにしてもあるもんですね。ちょっとしたゲームのようでした。
これまで何度も、何シーズンも通った道なのにこの紫色に気付いたことがなかった…。
でも、その時は気付ける状況ではなかっただけ。後ろ向きには考えたくない。
それよりも、今気付いたことを幸せに思いたいものです。

だんだんと欲が出てきて「もっとまとまって咲いている所はないか」と探しましたが、
そんなに都合よく見つかるわけでもありません。
例の「見たい眼鏡」のパワーも落ちてきたなと感じたその時。

ありました。
「よく見つけたね」。
誰かの声が聞こえた気がしました。

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実は年度替わりのバタバタでこのコラムの完成も時間がかかってしまいました。
そうこうするうちにスミレが見当たらなくなってしまいました。
身の回りの小さな宝物を見つけられるかどうかは
「ゆとり」のバロメーターなのだ、と実感した出来事でした。

ニッポン手仕事図鑑 シイラ

名前:シイラ
職種:新聞記者
出身:神奈川県

3人と黒柴1匹で、高知県で暮らしています。
長距離走と野球観戦が好きです。
白壁の建物、懐かしいユニフォームの野球カードを眺めるのが至福のひととき。

「大人のぬり絵」がやりたくなった理由

目指せミニマリスト!と言いながら、
なかなか片づけに取り掛かれないでいる、びびりんぼうです。

つい先日、桜も終わりかけ、すっかり春になりきった感のある日曜日。

暑い…
着るものが…無い。

いつもは「四季のあるニッポンていいなぁ」(←和風総本家風に)
と思っていながら、
こういう時は、「衣替えが面倒だ、いっそ一年中夏ならいいのに!
クリーニング代もかからないし」
などと思ってしまう。

ええぃ!ぶつぶつ言っててもしょうがない!
やるか!
衣替えついでに、持ち物の整理をすることにした。

自分専用の押入れの中にあるもの。
服、本、小物etc…
とりあえず、全部部屋に出して並べていく。

そして罠にはまる。

片付けが終わらない理由のひとつ。
懐かしい物を見つけて、それに捕まってしまうことだ。

今日は、こんなものを見つけてしまった。

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あ~、色鉛筆なんてあったっけ!
あれ、一本無い? 

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何が無いんだろう?
とか、並べ直して推理したりして…
ホントに何色が無いんだろう?
…しばし落書きタイム。

次にこんなものが出てきた。

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あ~、これ描いた描いた!
ここにあったんだ!
こういうの夢中になると楽しいんだよねぇ。
専用の定規があって、これどう使うんだっけ?
…しばしお絵かきタイム。

そういえば、「大人のぬり絵」って流行ってるらしいな。
せっかく、色鉛筆が出てきたし、
ちょっとやってみるのもいいかな。
どれ、調べてみるか。カチカチ…
ネットで検索タイム。

こうして、物がばら撒かれたまま一日が過ぎていく。
桜もさらに散っていく…。

「大人のぬり絵」買っちゃうんだろうか?
あれ?また物が増えちゃう。

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がんばれ、ミニマリストへの道。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

「梅のじゅうたん」のある町

こんにちは、波乗りドリーマーです。
暦は4月に変わり、暖かくて気持ちのよい季節、ようやく春の到来ですね。
首都圏では先週末に花見の見頃となり、各桜の名所は賑わいをみせていました。

その季節より遡ること一カ月前、
神奈川県南西部にある、”湯河原町”を訪れたときのことです。

湯河原町は、湯河原温泉で有名な温泉町としてよく知られていますが、
海や山のどちらもがあることで、海・山の幸も豊富で、地元の食材を大いに楽しめます。
また、川がとてもきれいなので、
初夏には鮎(アユ)釣りや、蛍(ホタル)観賞も楽しめる自然に恵まれた町です。

その湯河原町で、約4,000本の紅梅・白梅が咲き誇り、
園内はまるで“梅のじゅうたん”といっても過言ではない、
“湯河原梅林”を訪問しました。

湯河原駅から車へ乗り込み、街中を抜けて向かい始めること15分。
そう遠くない距離に湯河原梅林がありました。
園内に入るために1枚200円チケットを購入し、いざ入場。

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足を踏み入れると、園内全体を覆っているふんわりと包みこむような梅花の香りにお出迎えされました。

ふぅ~、花の香りに和らいだ気持ちにもう満足。まだまだ、本番はこれからなのに…。

そして、目に飛び込んできた景色に感動です。本当に”梅のじゅうたん”でした!

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さらに中に足を踏み入れていくと、天然の大きな石に湯河原梅林と刻まれた看板。
辺り一面見渡す限りの梅や桃の木々に囲まれ、ほっこりと幸せな気分に。

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見てください。近くでみると、ふっくらとした花びらが、
一つ一つ違った表情を見せながら一生懸命に咲いています。

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そのまま下っていくと、梅林公園の中心部に広場があり、
そこでは食べ物の出店やお土産屋さんが立ち並ぶところが。
そこで、味噌おでん片手に缶ビールで喉を潤す。
そして目の前には梅のじゅうたん。
ん~これぞ、人生!

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■湯河原梅林情報:http://www.yugawara.or.jp/event/ume/index.php

こうして、春の訪れをひと足先に楽しめる旅は幕を閉じました。
このあとには近くの銭湯で温泉につかり、
少し肌寒い風でクールダウンした後に、美味しい魚で乾杯。
そんな贅沢な休日を楽しめる湯河原町、
是非訪れてみてくださいね。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

天空の道

伊豆スカイライン

こんにちは。山マニアのヒラボンです。

 

今年も桜が綺麗ですね。
つくづく四季の見せる景色の変化には、感動します。

 

私が「景色」といって思い出すのが、祖母の住んでいる伊豆最古の温泉郷である静岡県の修善寺へ行く際に通る日本百名道の一つでもある、伊豆半島を縦断し山稜を走る「伊豆スカイライン」からの景色。

都心から約1時間で行けて、道中に点在する駐車場からは、それぞれ違った伊豆半島の景色を眺められどれも絶景です。
伊豆半島に訪れる際には「伊豆スカイライン」で天空の道草も楽しんで頂きたい。

 
そんな「伊豆スカイライン」の少し変わった表情をご紹介したいと思います。

雨が降った後に快晴になり、霧が晴れた時に通ると稀に見られます。(霧が晴れないと視界不良で非常に危険ですので、運転に自信が無い方はお気をつけてください)

 

富士山や駿河湾、三島、沼津、芦ノ湖までもが見渡せ、関東の天空の道と呼ぶに相応しい非常に美しい道中ですが、条件が良いと雲が重なり、また違った表情を見せてくれます。

伊豆スカイライン

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ちらっと見える富士山と雲と山と山と山。良いですね。
見る場所によって湖が見えたり、田園風景が眺められたり。
車を停めて歩いて山頂まで登れる場所もあり、小さなお子様のいるご家族でもプチ登山感覚で楽しめます。
個人的には滝知山駐車場からの景色が一番お勧めの場所です。

 

良い景色を見つけたら停めて、また走っては停めて、何度もその繰り返し。
そんな道草も割と良いものです。

伊豆半島へ訪れるご予定がありましたら、ぜひ一度足を運んでみてください。
 
最後に、修善寺を訪れた時にいつも気になっているお蕎麦屋さん。
謙虚ですね。いつもご縁が無いようでまだ食べられておりませんが、次に行ってみたいと思います。

 
お蕎麦屋さん
 

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

鍋島緞通 守り繋がれる歴史

初めまして、吉島伸一鍋島緞通株式会社五代目の吉島夕莉子と申します。
今回はニッポン手仕事図鑑様にご協力を頂き、
「鍋島緞通」について少しお話させて頂きたいと思っております。

鍋島緞通

まず、「鍋島緞通」とは。
初めて耳にされる方も大勢おられると思います。
そもそも「絨毯」と「緞通」何が違うのか。
緞通というのは中国から伝わってきた絨毯のことで
絨毯より小ぶりのサイズのものを指します。

日本に存在する三つの緞通のうちの一つとされている鍋島緞通は、
江戸時代には徳川幕府への献上品として佐賀の鍋島藩の御用達とされ、
当時は民間への売買が禁止されていました。
「鍋島緞通」の本家織元の創始者は私のひいひいおじいちゃん、高祖父になります。
そこから代々吉島という姓を継いで105年、
現在、吉島伸一鍋島緞通株式会社、私共が本家織元としてその歴史を守り繋いでおります。

鍋島緞通は約一ヶ月かけて職人が全て手織りで織っている佐賀の伝統工芸品です。
経糸、緯糸、織込糸、全て木綿で出来ており、
夏はさらっと、冬は暖か、日本の気候にとてもよく合います。
使って頂ける場所は様々です。
カーペットや玄関マットとして、リビングや寝室、
お玄関などに敷いてお使い頂けます。
置いて頂ける場所に合うサイズやデザイン、
贈り物等もご相談頂ければ対応させて頂きます。

本家鍋島緞通織元 吉島伸一鍋島緞通株式会社 四代目 吉島 ひろ子

弊社では定期的に全国で展示会を行っております。
随時ホームページやフェイスブックに展示会のお知らせをさせて頂いております。
鍋島緞通は何十年何百年と長くお使い頂くことの出来るものです。
是非鍋島緞通ならではの木綿の優しさと風合いを感じてみて下さい。

本家鍋島緞通織元、吉島伸一鍋島緞通株式会社 五代目 吉島夕莉子

名前:吉島夕莉子
職種:経営企画 デザイナー
出身:佐賀県

本家鍋島緞通織元 吉島伸一鍋島緞通株式会社 五代目
兼、新入社員。
鍋島緞通の良さを多くの方に知って頂くため、日々奮闘中。

吉島伸一鍋島緞通株式会社
http://www.mukanjoan.jp/

北限の桃ぽんずと一緒

みなさまから好評をいただいた、編集長のおみやげ企画-鹿角編-。
ご応募いただきました、皆様ありがとうございました。
また、ご当選されたかたおめでとうございます。
秋田県鹿角の恵をたっぷり味わって頂けておりますでしょうか?

編集長が迷いに迷った素晴らしきおみやげ達。

日本酒があまり飲めない編集長が「感動」と絶賛した 千歳盛 生貯蔵酒
「おかずのいらないお米」と言われる 淡雪こまち
そして、鹿角市で栽培されているブランド「北限のもも」を使った 北限の桃ぽんず

どれも素晴らしい商品で、全部欲しいぐらいなのですが、
大月が一番気になったのが 「北限の桃ぽんず」!

北限の桃ぽんず

そう、こちらです。
桃でできてるのですよ!桃のぽん酢ですよ!
味がとっても気になります!
どんなお料理に合うのかな…!

編集長が個人的に買っていたお土産を奪い取り
日本一やさしい編集長が自分用のお土産を分けてくれました!

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鹿角の道の駅「あんとらあ」で編集長の目に留まった、北限の桃ぽんずとは
鹿角の特産品「北限の桃」(川中島白桃)の果肉がたっぷりと使われているポン酢。
ポン酢の「ポン」は柑橘類の果汁を意味するから桃はポン酢じゃないと思われた方もいらっしゃるでしょうか、
北限の桃ぽんずはゆず果汁が入っておりますので、れっきとしたポン酢でございます。

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ももの果肉が見えます!
そしてほのかに香る、あまい桃の香り…
口に含むと、程よいお酢の酸味とともに、鼻に広がる桃の香り!
そして、甘い!口に入れた瞬間はすっぱいのですが後味はむしろ甘いのです。

改めまして、こんばんは。
北限の桃ぽんず、どんな食材に合うのかな!のコーナーです。

さて、まず大月が試したのはこちら!

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お豆腐です。
合わない分けがない!
絶品でございます。
スーパーの4つで100円のリーズナブルなお豆腐が、一気に上品な味に。
淡白なお豆腐に、フルーティーなポン酢のお味。
お豆腐を飲む勢いで食べました。
ああ、桃の良い香り。

次に、もやしとキャベツを炒めに、桃ポン酢をたっぷり回しかけて
いただきます!

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こちらも絶品。
甘酸っぱいサッパリとした野菜炒めが、お手軽に完成!
北限の桃ぽんずのお味を楽しむため、野菜は料理酒で軽く炒めたのみにいたしました。

さてここで変わりだねの納豆さんの登場です。

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こちらも、桃ぽんずのお味を楽しむため付いてるタレとカラシは入れません。
北限の桃ぽんずを入れて、
まぜま~ぜ、ねばね~ば。

これが何と!

う、うまい!!
今まで食べたものの中で、一番ももの香りがする!
そして、一番甘みを感じる!!
すごい!これは☆5つ、満点です!!
もともと納豆好きの大月にとっては、衝撃でした。

これは、ぜひ皆さんにお試しいただきたい。

さらに

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もう、野菜炒めの段かいで餃子は正解だとわかっておりました。

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そして 焼きそばにも。

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肉まんにも!
北限の桃ぽんずをたっぷり付けて…!

うんまぁ!

所で、関東地方のコンビニで肉まんを買っても、
酢醤油が付かないんですが…?
え、酢醤油ですよ!
肉まんには酢醤油ですよ!
九州ではコンビニで肉まん買ったら酢醤油が付いてくるのは普通ですよ!
酢醤油で頂く肉まんの味を知らないなんて、もったいない。
ぜひチャレンジを。

さて、話がちょと脱線いたしましたが。
本日のデザートです。

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こちら、バニラアイスをご準備いたしました。

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アイスに桃ポン酢をかけて…!

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いただきます!

・・・・・・・こ、これは・・・!

なんか違うか(笑)

桃の香りと甘さでいけると思ったのですが
バニラアイスの甘さがポン酢の甘さより上回ってしまい
桃ポン酢の酸味が強く感じてしまいました。
食べれなくはないのですが、
こちらは別々に食べたほうがおいしいようです。

さて、北限の桃ぽんずを半分ほど使用したところで
今回のレポートを終了いたしますが、
まだまだ、北限の桃ぽんずに合いそうな食材はいっぱいありそうです!

皆様もぜひ、お試しください~!

「北限の桃ぽんず」は株式会社 浅利佐助商店さんの商品です。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

お土産買っていかなきゃ

こんにちは、てしねこです。
東京では来週にも桜が満開だそうです。
お花見の準備をしなくては!

来週ダメなら埼玉で、
埼玉が間に合わなければ栃木かな?
満開シーズンにお花見はできるのでしょうか…

 

 

そういえば、あれは無事に届いたかな?

 

 

あっ、ニッポン手仕事図鑑はじめてのプレゼント企画
「編集長のお土産」の話です。

 

ついこの間、当選者が決まりまして、
お土産たちが日本各地へと旅立って行きました。

 

 

思えば、今年の1月。
鹿角市の撮影で編集長がボソッと、

 

「お土産買っていかなきゃ」と言ったのがはじまり。

 

地場ならではの珍しいものを求めて、
立派な門構えの「あんとらあ」という道の駅に行ったのですが、
そこでの編集長ったらもう…

 

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ミッションは、そこでしか買えないお土産を3つ選ぶこと。

 

 

最初の1個はすぐ決まりました。

 

☆ かづの銘酒「千歳盛 生貯蔵酒」 ☆

 

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これは去年、鹿角で飲んだとき、
あまりの美味しさに絶対これだと決めていたのだそう。
日本酒が苦手な編集長がそう言うのだから間違いない。

 

 

そして2個目、ちょっと迷ってる様子。

 

りんごジュース → 飲み物以外が良い。
バター餅 → すぐに食べないと。
お菓子 → もちょっとなんていうか…こう…。

 

長期戦になりそうなところで、
編集長が色鮮やかな何かを手に取った。

 

☆ 秋田県鹿角産「淡雪こまち」 ☆

 

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お米お米!そうですよお米ですよ。
ただでさえ鹿角で食べるお米は美味しいのに、
さらに厳選した米!?

 

「毎日このお米を食べられる町の人たちに嫉妬する。」

 

編集長はそんな名台詞を残し、
名前からしてよだれが出るお米を選びました。

 

さあ、ラストスパートです。
最後の3個目は?

 

物産売り場をぐるぐるぐるぐる。

逆回りでぐるぐるぐるぐる。

 

「…どれがいいと思う?」

「どうする?」

「これは?」

「違う」

 

そんなやり取りをしながら、
15分が経過。
移動の時間が迫っている。
まずい、まずいぞこれは。

 

きりたんぽ、はちみつ、ワイン、いぶりがっこ…
もっと聞いたことないやつ…

 

見たことないやつ…

 

チッチッチ…と秒針の音が聞こえてしまいそうな空間で、
ぶつぶつ言いながら、
編集長が黄金色に輝く美しい瓶を手に取る。

 

「おっ、これは!?」

 

☆ 秋田かづの「北限の桃ぽんず」 ☆

 

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なんだこれー!聞いたことない!見たことない!
どの産地よりも遅い時期、9月中旬でもまだ出荷がされる、
鹿角の名産「北限の桃」
非常に糖度が高くジューシーなこの桃を使ったポン酢。

 

桃のポン酢ですよ?

 

今までジュースだと思ってスルーしていたのか?
これはすごいものを見つけました!
気になる方もきっと多いはず!

 

 

こうして、無事お土産をゲットし、
大月さんに応募ページのデザインをしてもらい。
晴れてプレゼントの応募を開始できたのです。

 

応募を開始した当初は、
30〜40人くらい来るかなぁと予想していました。

 

そしたら、日に日に応募数が増えて、
最終的には1000人を超えて…
たくさんの方が興味を持ってくれたんだと、
本当に嬉しく思うわけです。

 

「編集長のお土産 鹿角編」
たくさんのご応募ありがとうございました!

 

コタツに入っている編集長とおばあちゃんの写真。

 

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今思えば、おばあちゃんが「入ってきー」って声をかけてくれなかったら、
撮れなかったんですよね。
そうゆう温かいものも、一緒に届いていたらいいなぁ。

 

てしねこでした

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

ビューティフルデイ

一番好きな道路標識は何ですか?
私は 『動物注意』のタヌキ。そんな映像担当のたかちひろです。

都会の方はあんまり見かけないかもしれませんね、あと地域によっても。
今、読んでる方は、できればちらっと検索して画像を見て貰えると…。

…どうでしょう?

めっちゃ良い顔してませんか?
こいつは道路に飛び出してきますぜ、旦那。
しかも何の悪気もなしに。
やっちゃった?テヘペロ。
それが許されるキャラ。
そして小太りなとこも堪りませんなぁ。

こいつの醸し出す愛嬌は半端ないです。

作った人はどんな気持ちで作ったのか。
西郷隆盛さんも愛嬌がいかに大事と、言ったとか、言わなかったとか。

しかし、道路標識ってよく出来てるなーといつも思います。
イラストのあんにゅいさが物凄いというか、
一瞬で分からなくちゃいけないのにじっと見ても味わいがある。

私は自分でも撮影するので、ときに何でここで撮りたくなったのか、
何でこの構図にしたくなるのか、分からないときがあります。
いや、正確にいうと自分が惹かれてるものは凄く分かってるのですが、
それが人にも伝わるか、意味を持ってくれるか、さっぱり分からないときがあります。
ちなみに写真はロケハンに出掛けようと、玄関を閉めた瞬間の右足。

ロケハン右足

あと通りかかった樹の根元…。

樹の根元

面白がって貰えるか、凄く微妙なラインナップ…。

そういうときは気配のような、ざわつきような、
釣りのあたりの感覚に似てるようなものを感じます。
そんなときは撮って、そうそうこれこれ。
と思うのですが、これってほかの人にとってどうなんだろう…。

人は共感して貰いたいものです、仕事やアート、
表現者と職人さん、文化と社会とか、時代とか、グレーゾーン混ざりあって…
いやー、こんなことを考えるとぐるぐるしちゃいますね。

「『Yes』or『No』、監督なんてそれだけよ」
名優ジュディ・デンチの映画「NINE」での台詞。
大好きな台詞ですが、そんなことも思い浮かびつつ、春やなぁ。

この花は桜?それとも梅?

桜写真

この花は桜?それとも梅?
それぐらいは分かるようにならんとなと囁くたかちひろでした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

野鳥のレストランにようこそ

初めまして、「シイラ」と申します。高知で新聞記者をしております。
縁あって、ふたりごと文庫に参加させていただくことになりました。
日本のいいものを共有する。その輪に加われてうれしいです。
皆さんともご縁が深まれば幸いです。

シイラとは、高知だけでなく世界中でとれる魚です。
ハワイではマヒマヒと呼ばれるのをご存じの方もいらっしゃることでしょう。
船に揚げられた時は黄色や緑っぽい体で次第に色あせていくのですが、
泳いでいる時はエメラルドグリーンというかコバルトブルーというか、
とにかく美しい色なのです。これは漁の現場に行かないと見られません。
いや、そんな後ろ向きの言葉は使いたくないもの。
現地に行って美しいもの、いいものに触れよう。
そんな心意気を皆さんと共有する意味を込めて、こう名乗ることにしました。

さて、先日高知では「小さな野鳥のレストラン」が話題になりました。
野鳥が見えるレストランかと思いましたが、そうではありません。
お客様が野鳥のレストラン。
お店は高岡郡四万十町大正にある
「四万十ヤイロチョウの森ネイチャーセンター」の一角にあります。
ヤイロチョウとは高知県の鳥にもなっている、非常に美しい鳥。
ヤイロは「八色」を意味し、とてもカラフルな体です。
レストランは冬の餌不足の補完と来場者の観察の場づくりが目的です。

高知県の小さな野鳥のレストラン

レストランの食器(バット)には餌が入っています。
床にはふかしイモが置かれています。
周囲の木々にはミカンが刺してあります。
水が飲める鉢もあります。
軒にはヒマワリがぎっしり詰まったペットボトルが吊るされています。
お客様はヒヨドリ、シロハラ、スズメなど。
私たちギャラリーはガラス越しにお客様が食事される様子を観察することができます。
私たちが行った日はヤマガラ、シジュウカラも見えました。

高知県の小さな野鳥のレストラン

最初は鳥がいないように見えます。
しかし近くの植え込みの枝先が揺れたり、
枝の間に鳥がいることに気付いたりしだします。
しばらく待っていると鳥がテーブルやベンチに止まり食事をします。
と言っても周りを警戒しながらですので、
好みの餌をくわえて近くの木に戻ってしまったりもします。
それでも目で追える距離です。

高知県の小さな野鳥のレストラン

気付いてさえしまえば目で追えるのです。
しかし気付くかどうか、見ようとするかどうかで風景は違って見える。
実は私たちの日常も自分たちが思う以上に彩りにあふれているのかもしれません。
私たちが決して怠けているわけではないのですが、
つい「忙しい」「無理だ」と視野が狭くなってしまいがちです。
そんな中でも休憩がてらでいい。
ほんの一瞬、立ち止まったり、手を休めたりしたいものです。
ご興味がある方はぜひ野鳥のレストランに足を運んでみてください。

高知県の小さな野鳥のレストラン

ニッポン手仕事図鑑 シイラ

名前:シイラ
職種:新聞記者
出身:神奈川県

3人と黒柴1匹で、高知県で暮らしています。
長距離走と野球観戦が好きです。
白壁の建物、懐かしいユニフォームの野球カードを眺めるのが至福のひととき。

うちのだんな様

前回の日記で、仕事を終えて家に帰ってからの家事が
大変だというような話を書いたのだが、
うちのだんな様が何も家事をしてくれないわけではない。

食後の食器洗いは必ずしてくれるし、
(洗い終わった後、シンクまわりの激しい水しぶきがそのままなのはご愛敬…)
洗濯もたまにはしてくれるし、
(たたむ事は洗濯に含まれないようだが…)
掃除もほんのたま~にしてくれる。
(これまたトイレ掃除は掃除に含まれないようだ…)
とても良くできただんな様だ。ありがたい。

そんな彼がどうしても苦手な家事。
それは「料理」

まだ、結婚する前に彼の家で夕食を作っていた時の事、

私「ねぇ、ジャガイモの皮むいてくれる?」
彼「どうやってむくの?」
私「リンゴとかと同じだよ~」
彼「…むいた事、ない…」

ふむ…まぁ、自分ができる事が他人にもできて当然なんて思うのは
傲慢ってもんだ。
これから出来るようになればいいのだ。

私「じゃあ、教えてあげるから、刃をね、こうやってあてて…」
彼「包丁、こわいんだよね」

へ?!
私は耳を疑った…

包丁が…こわい?!
なんで?? どーして?!

だって、アナタ、日本刀で牛乳パック斬ってるじゃない!

↓こんなもので、
katana

↓こーんなふうに
pack

ざっくりと!

彼の趣味は古武道。
1年365日、頭の中は武道の事ばかりの武道マニアである。

そんな彼がある日言った。
「ねぇ、日本刀買っていいかな?」

私、
↓「これが、扱えるようになったらね」
houchou
(子供用のセラミック包丁)
と、にっこり笑って、バッサリ斬ってやったのだ。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

東京から一時間で行ける楽園、熱海市

こんにちは。波乗りドリーマーです。

東京から新幹線で約45分、特急で約1時間20分という身近な場所にありながら、

癒しの温泉、海の幸のグルメ、お城やビーチ、花火大会などの観光スポット、

様々な見どころが集約されている温泉都市、静岡県の熱海市。

その熱海市を訪れた家族旅行のお話であります。

 

それは去年のこと。

湘南から熱海市に到着した私たちは、早速宿泊先のホテルへチェックイン。

海を一望できる部屋と潮風薫る天然温泉の露天風呂に迎えられた私たちは、

しばし小休憩を取ることに。

 

ちなみにこの日は天気にも恵まれ、

窓の向こうには伊豆大島がくっきりと見えていました。

 

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そして、すっかりリフレッシュした私たちは、熱海観光へ出発!

まず訪れた先は、熱海定番の観光スポット「熱海城」へ。

歴史上に実在した城ではないようですが、

その立地から名だたる戦国武将たちが築城したがっていたそうです。

そこで、誰も叶えることが出来なかった夢を実現すべく、

昭和34年に建てられたのが、この熱海城であるらしいのです。

 

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近くで見ると、意外にもコンパクトな印象。

 

しかし、熱海城から見渡す熱海市の街は、最高に素晴らしいの一言に尽きる。

何時間でも眺めていることができそうなほどの絶景でありました。

 

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熱海城に入るために列をつくる観光客の近くでは、

お猿の芸が行われており、待ち時間を楽しむ和やかな笑い声に、観光気分もMAX。

 

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熱海城の隣には、「うちも立ち寄ってよ~」と言わんばかりに、

もうひとつの観光スポット「熱海トリックアート迷宮館」がドーンと佇んでいました。

それなら立ち寄ろうかということで、早速チケットを購入し、いざ中へ進入。

 

Photo 5-3-15, 12 19 02

 

中へ入ると、どうやら様々な種類の絵画があちらこちらに展示されており、

美術館?

と思わせるようなつくり。

 

早速、係の人に案内をされて、

「ここに立って絵を観てください」

「次にこの位置にきて、もう一度観てください」

と指示を受けながら絵の鑑賞を開始。

 

するとどうでしょう。

鑑賞者の動きに合せて絵の位置も変化する、何とも不思議な絵。

そう、ここは平面に絵が立体的に描かれていている、

まるでトリックの掛けられたようなアートを鑑賞できる館でした。

 

約50点の絵が展示されていて、

大人の私たちでも長い間楽しめるユニークな体験型の美術館。

その一部をお見せいたします。

 

 

〇はらはらドキドキのつり橋渡り

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〇こんにちは、ネコちゃん♪

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最後に

〇海から飛び出たカメさん

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館を出て、熱海城を下り、熱海駅前から続いているアーケード街を散策。

海の幸や温泉まんじゅう、お漬物など熱海のお土産が勢揃い。

この100m程の道を歩くだけで、お腹いっぱいになる位の試食を堪能。

 

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そして締めくくりには、熱海で年14回以上開催されている海上花火大会へ。

海から打ち上がり一面広がる花火をつまみに、至福のお酒を堪能。

これぞ、至福のひととき。

 

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私たちの見た位置は海沿いの道路を挟んだ近場からでありましたが、

少し離れた所ではこんなに素晴らしい打ち上げ花火が楽しめます。

 

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(提供元:http://www.ataminews.gr.jp/hanabi/#27

 

熱海市の観光スポットを堪能し、一泊二日の家族旅行は幕を閉じました。

 

やはり、家族との時間はいいですね。

そんな想いが心の中に溢れた今日、

気付いたら故郷 福島への新幹線の切符を買っていました。

今日の最終の新幹線で帰ります。

元気な顔を両親に見せるために。

 

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー

職種:バイヤー

出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

季節毎に自然を楽しむ。

コーヒー

こんにちは。
段々と暖かくなるにつれて、春の山に心を躍らせているヒラボンです。

 

そろそろテントキャンプの季節がやってきました。

 

冬もキャンプは出来るのですが、テントでのキャンプはご想像の通り過酷です。
朝方なんて特に。
以前、朝手足の先が動かない…なんてこともありました。
冬には、個人的にはコテージで過ごす方が好きです。
今日はコテージでの私なりの楽しみ方について、
勝手ながら少しお話ししたいと思います。

訪れた場所は「長野県、安曇野市」。
水がとても美味しい安曇野市は、お野菜やわさび、ワインが美味しく、白馬にも丁度良い場所に位置していて、キャンプと同じ位スノーボードも好きな私にとっては、何度も訪れている特別な場所です。

 

コテージ

 

さて、コテージに着いたらまず、暖を取る準備です。
薪割から。
兎に角、割って割って燃料を蓄えておきます。
(この時点で、Tシャツ一枚になってしまっていますが..)

 

それからストーブに焚べやすい大きさに薪を少し小さく割って、小枝から火を焚きます。
空気を調整したりして、火力が一定になるまでじっくりじっくり慣らします。

暖炉

 

ようやく手が離れて、暖をとれるようになるまで2時間〜3時間位はかかります。
屋根まで繋がる煙突が煙で暖まり、部屋全体が暖まってくるまで我慢です。

火が安定して少しすると、体全体がじんわり暖かくなってきて、
身体の芯からポカポカになります。
血液が温められているという感覚に近いです。

 

ストーブが暖まってきたら、おつまみに地場のお芋をストーブで焼きつつ、料理開始。
地場のお野菜などを買ってきて、地元の方に聞いた調理方法で出来る限り再現して頂きます。

地場野菜買出し
 
食器準備
 

大体が本場とは何だか違う味なんですが、それもまた良いんです。
試行錯誤しながら、味付けを工夫してみたり。

 

食事を楽しんだら、薪を気にしつつ地場のお酒を頂き、
眠くなってきたら寝袋に湯たんぽを準備して朝に備えます。

 

一つ一つ急がないで、自然で生活する事自体をじっくり楽しむことにしています。

 

そして朝は、まず火を追加してスープを温めて
寒さに耐えつつ、外で温かいコーヒーを飲んでシャキッと目を覚ます。

 

冬のコテージではこんな風な楽しみ方をしています。

自然に近い位置で生活すると毎回思うのですが、暖を取るにも手間暇がかかります。
でもそれが楽しく、暖かさの質も全然違います。

普段の生活に戻ると、食べたい時に食事がとれて、快適な所で眠れる。
それはすごく恵まれている事だなぁと、切に感じます。

 

日常の「有り難み」と、自然の中でしか味わえない「有り難み」、両方いっぺんに経験出来るキャンプってやっぱり最高ですね。

 

密かに、有志を募ってキャンプ部を作りたいな..なんて企てています。
これからの季節が楽しみです。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

きりたんぽをおかずに

「きりたんぽ買ってくる!!」
そう言って、オフィスを飛び出す月曜の午後。

半笑いのてしねこさんに、見送られながら
向かうはオフィス近くのスーパー。

私は知っている、
ここに秋田県産きりたんぽが売っている事を!

きりたんぽを購入

きりたんぽ料理を作ろうと決めたのは、
現在公開されている、秋田県鹿角市の移住促進PR動画
「さあ、笑顔あふれる町へ」がキッカケ。

動画に出てくる、
ほかほかで香ばしそうなきりたんぽの美味しそうなこと…!
きりたんぽが食べたい!!

撮影の際は、いつもお留守番の大月は
現地で美味しい特産品を物を食べている編集長達がうらやましくて仕方がないのだ。
(実際は、ゆっくりしたいけど忙しくてそんな暇はほとんど無い
 と編集長は否定していますが…)

こうして、きりたんぽを食べるべく
オフィスからほど近いスーパーで、きりたんぽ、豚肉の薄切り、大葉、チーズを購入。

「レジ袋はいかがいたしますか?」
「あ、いりません」

きりたんぽをもってうろるろ

お酒落な麻布十番の街を、きりたんぽを持って歩きたかったのだ。
他の食材を小脇にかかえ、きりたんぽを片手に麻布十番の街をうろうろ。

なんだか嬉しくて、帰社後はしゃぐ大月。
編集長不在の間に編集長の机の上で記念撮影。

今回購入したのは鹿角市のお隣にある大館産のきりたんぽでしたが、
鹿角市のきりたんぽも東京のスーパーで買えるようにならないかなぁ。

きりたんぽ編集長のデスクで撮影

わすれるべからず、きりたんぽ

そうそう、冷蔵庫に入れて、持って帰り忘れないようにしないとね。

さて今回、こちらのきりたんぽ鍋にはいたしません。
せっかくなので、アレンジ料理にいたします。
(オリジナルのきりたんぽ鍋は現地で食べたいですからね!)

では、きりたんぽアレンジ料理の作り方をざっとご紹介。

材料:
きりたんぽ、豚肉の薄切り、大葉、チーズ、梅干し、酒、砂糖、みりん、しょうゆ

まず、きりたんぽをラップに包んでレンジで温めます。
レンジから出すとこれがまた香ばしい良いかおり!

レンジで温めたきりたんぽは香ばしくて良いかおり
(この段階でかぶりつきたい衝動に駆られる)

レンジで温めたきりたんぽを4等分程に切り、
チーズと梅干をシソでまいた物を、きりたんぽの穴へいれ
そのきりたんぽを豚肉の薄切りでぐるっと巻いたら、
油をひいたて温めていたフライパンで焼きます。

チーズ、梅干しをしそでまく きりたんぽの穴へ梅シソチーズを詰める お肉できりたんぽをぐるっとまく

きりたんぽの肉巻きを焼く 砂糖、酒、みりん、醤油で味付けしたら
(肉の巻き終わりを最初は下にして焼くのがコツ)

仕上げに、酒、砂糖、みりん、しょうゆをさっと絡めて出来上がり!

きりたんぽの肉巻き

わぁ、おいしそう!

おいしそうなきりたんぽの肉巻き

鍋であまったきりたんぽや、
ちょっと変わったきりたんぽ料理を食べたい方におすすめ!

せっかくなので、編集長におすそ分け!

手仕事中の編集長

「編集長…何してるんですか…」
「いや、鹿角の納品が…」
こんな手作業を自らこなす、手仕事図鑑編集長…。

まさに「手仕事中」の編集長に、突撃となりの昼ごはん。

「編集長お腹すきませんか?お腹すきましたよね?!」
「なに、ナニ、何??」

きりたんぽの肉巻きを食べる編集長

「きりたんぽです」

「?!」

おいしいきりたんぽの肉巻き

「うまい!!」

てしねこさんや、波乗りドリーマーさん、他の方にもご試食頂きましたが
皆様から、おいしいと好評頂き
大満足な大月でした。

あまったきりたんぽでおいしいきりたんぽの肉巻き

みなさまも、きりたんぽ料理ぜひお試しください。

【秋田県鹿角市】移住促進PR動画 「さあ、笑顔あふれる町へ」

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

幸せをはこぶ、きりたんぽ。

こんにちわ!
ニッポン手仕事図鑑 チーフのてしねこです。

だいぶ日が伸びたなーって思ってたら、
今日から3月なんですね~。
少しずつ暖かくなってきましたが、
まだまだ冷たい風が吹く日が続きそうです。

 

普段、撮影なんかがある日は早朝に出ることが多く、
途中のサービスエリアで肉まんとか、アメリカンドッグとか、
さみーって言いながら食べるのが案外好きだったりします。

 

とくに寒い時期は、湯気が目立つじゃないですか
あの湯気ごと食べる感じが、何とも言えない。

 

近頃、そういったホットスナックを食べるたびに、
思い出すものがあるんです。

 

旅行のパンフレットでよく見かける。
四角い囲炉裏の真ん中に美味しそうな鍋があって、
その周りに並んでいる白い棒のようなやつ。

 

そう、秋田名物「きりたんぽ」

 

きりたんぽ

 

実は去年、人生初の きりたんぽ を食べました。

 

こんがり焼き目のついた きりたんぽ に、味噌をつけて豪快にかぶりつく、
表面がカリッとして、中はふわっと新米の甘みが広がる。

(たまたま時期がよく、地元でしか食べられない新米のきりたんぽをいただきました。)

 

味噌焼き

 

きりたんぽ鍋なら、鶏ガラベースのスープに、
ネギやら、ゴボウやら、比内地鶏やらと一緒に、
スープが染み込んだ熱々の きりたんぽ をいただく。

 

鍋

 

これが本当に美味しかった。

 

平たく言ってしまうと、米が串に巻いてあるだけなんですが、
少なくても食べる前はそうとしか思ってなかったのですが、
そんな単純じゃなかった…。

 

そう思ったのは、食べた場所にも意味があると思う。

 

私が初めてきりたんぽを食べた場所、そこは秋田県鹿角市。

 

IMG_3300

 

たまたま撮影で訪れた町ですが、
ここがきりたんぽ発祥の地だったんです。

 

偶然にも撮影ルートに「柳田きりたんぽ店」さんがあり、
そこで きりたんぽ がつくられる過程を見ました。

 

柳田

 

一見シンプルな作業なんですが、
米の粒感とか、均一な量を串に巻いていくとか、
その微妙な加減が難しいそうです。

 

さらに美味しさを見極める方法として、
きりたんぽ を窓から差し込む光にあて、
その陰影を見るんだとか…

 

陰影

 

それだけでも魅力的なんですが、
その日は500本つくっていました。

 

たった一時間で。

 

職人さん4人ですよ?
私がやったら何本つくれるだろう?
50本つくれるかな…?30本?
私が4人いても200本つくれるかどうか…。

 

焼く作業の時に一列に並ぶところがあるんですが、
綺麗に大きさが揃ってるんです。
それでいて手作業だから、程よい粒感やふわっと空気が混ぜ込んである。

 

極めつけは、お母さんたちの愛情。
この工房に男性はいなくて、
女性たちが黙々と作業をする空間。
お互いをやさしく尊重し合うつくり手、
真っ白な湯気と、香り豊かな素材が調和する
とても神秘的な景色に見えました。

 

湯気

 

人生初めてのきりたんぽが、
この場所で食べられて良かった。
友人や家族にも、私が感じたこの幸せを
ぜひ味あわせてあげたい!

 

コンビニに並ぶホットスナックを見るたびに、
そんな小さな夢を抱く、
てしねこでした。

 

 

次回は、大月さんがきりたんぽの新提案!?
乞うご期待。

 

ニッポン手仕事図鑑カメラマン てしねこ

名前:てしねこ
職種:撮影、編集、一応チーフ
出身:埼玉県川口市

くだものが好き。りんごなら紅玉。
自由奔放な学生生活から、急遽の映像の世界に飛び込む。
父親と映画を見て育ったという経緯はとくに関係無い。

渋いも甘いも

美味しいりんごとホットコーヒーの組み合わせは最高だと思ってる、
映像担当のたかちひろです。
…口の中に広がるりんごのフルーティな甘み…そこへ温かい苦味の効いたコーヒー。
いやー最高ですね。
どちらかというとフルーティなコーヒーが好きってこともありますが、
コーヒーってフルーツと合うと思うのです。
コーヒー屋さんのメニューにりんごってあるとええのになぁ。
ちなみに写真はりんごじゃないですけど、月光荘画材店さんでのコーヒー。
銀座でコーヒーが飲める穴場的なところです。
すっごく狭くてとても素敵なところ。

月光荘コーヒー

さて、冒頭から何や?って感じですが、
私、たかちひろが手仕事図鑑に関わったのは4ヶ月程前。
自分でも意外なほど最近ですが、
濃い時間をすごさせて貰って一年以上経ったような感覚です。

そんな手仕事図鑑。
ふたりごと文庫がはじまったということで、
私は時にその濃い時間の紹介や、個人的に面白いと感じる
ことを 綴っていきたいなと思ってます。

ちなみに私は東京に来るまで、
コーヒーがほとんど飲めませんでした。
とある劇団に入団して稽古三昧の日々だったのですが、
稽古場は常にホットコーヒーがあって
(用意するのが私達、若手の仕事でもありました)
いつのまにか好きになってました。
あんな苦いものを飲む心境がさっぱり分からなかったのに、
人って変わるものです。
大好きな甘いものが欲しいと思わなくなったり、
セロリが美味しいと思うようになったり。
色々変わりますね。味覚だけじゃなくて、考え方も。

ちなみに私は若さというのは、
「はっきりしてる」ことだと思ってます。
小さい頃や若い時って、コントラストが強いというか、
好きと嫌い、これが正しいとか、はっきりしてる。
それだけで満足出来る。
年齢を重ねると、色々価値観も増えるし、複雑になってくる。
どちらかというと迷うことの方が多い。
細胞は戻れませんが、若さならいつでもコントロール出来るぜ。
とか言える素敵な大人になりたいもんですなと思いながら、
今日もコーヒーを飲んだりする、たかちひろでした。

ニッポン手仕事図鑑 たかちひろ

名前:たかちひろ
職種:撮影、編集
出身:兵庫県

いつも本名を読みor書き間違えられるひと。
6年住んだ岡山は第二のふるさと。
その所為か、いつも岡山出身と記憶されてしまう。
出身も名前もって…ま、いいんですけどね。

映像制作 独楽
http://eizouseisakukoma.com/

「ミニマリスト」で見通しのいい人生に

仕事をしながら、主婦をしている方、
世の中にたくさんいますよね~。
皆さん、どう上手くこなしているのだろうか。
それに加えて、子育てしている方など、
本当に尊敬する。

仕事を終えて、寄り道もせず、
家に帰ってからの最優先事項は「夕食を作ること」
座る間もなく台所に立ち、
料理をしている間も、どっさり溜まった洗濯物を
洗濯機でぐるぐるまわす。

食事を終えた後は、干してある洗濯物をたたみ、
今洗濯を終えた洗濯物を干す…

なんてやっていると、部屋の掃除が一番後回しになる。
あっちも、こっちも、気になるけれど
見ないふり~(笑)
そして、週末にそのシワ寄せがきて、
掃除に追われる一日となるのだ。

ふぅ…

目の前のやらねばならない事を
消化していくだけで精一杯で、
まったくもって余裕が無い日々。

この繰り返しを何とか打破したい!

掃除の面倒さの一つは、
置いてある物をどかして、掃除機をかけたり、
棚に置いたこまごまとしたものを動かしながら
拭いたりしなければならないことだ。

そう!物がなければいいのだ!

そんな所に目に入ったこの一冊。

ぼくたちにもう物は必要ない

「ミニマリスト」という
物を極限まで減らして、シンプルに身軽に生きる暮らし方が
ブームになっているようだ。
少し前の断捨離ブームとは、またちょっとテイストが違う。

著者の本当にスッキリと物が無い部屋の様子を見ると
自分はさすがに二人で暮らしているので、
ここまでは出来ないなぁという感じだが、
無理はせず、今この部屋で目に入る「物」と
自分との関係を見直す所から始めてみようと思う。

そして、本当に自分にとって大切な「物」だけを手元に置いて暮らす。

そういえば、昔出会った素敵な女性が言っていた言葉を
思い出した。
「スーツケース1個分の物を持つぐらいで
 案外生きていけるものよ」

物を整理することは、人生を整理することに通じるのかもしれない。
身軽で見通しの良い人生にしたいものだ。

ニッポン手仕事図鑑 びびりんぼう

名前:びびりんぼう
職種:Webコーダー修行中
出身:千葉県

スイーツと散歩と石垣島が好き。
古武道を趣味にもしているが、
剣が怖くて上手くならないのが、
「びびりんぼう」のゆえん…

和裁士|尾張屋

和裁士|尾張屋の動画を観る

この映像は、仕事旅行「伝統を守る映像クリエイターになる旅」に参加された方の映像素材を、ニッポン手仕事図鑑が編集したものです。

自然に恵まれた福島から湘南へ

はじめまして。
ニッポン手仕事図鑑の裏方でサポートしている、
職業バイヤーの波乗りドリーマーです。

今日は初めてなので、
わたしのことをすこしだけお話ししたいと思います。

私の故郷は福島県で、自然に恵まれた環境で育ちました。
福島県はとても敷地面積が広く、47都道府県の中でも北海道、
岩手県に続き、日本で第三位に属します。

そんなひろーい福島県の中で、毎年春だけ観光客で賑わいをみせる、
日本の三大桜に指定されている滝桜のある「三春町」が出身地であります。
こちらが滝桜です。綺麗ですよね。

福島県三春町

恵まれた環境ではありましたが、一つだけ残念なことが。
それは、海までの距離。

三春町は海から離れていて、当時は下道で2時間半以上掛かるほどでした。
そのため、幼少期のころから海が大好きなわたしは、
海辺の生活へ憧れを持ち育ちました。

年頃にもなり、地元で色々な経験を積みあげて、
家具業界のバイヤーを目指し、ひとり上京しました。
それは、25歳のときでした。

当時の勤務先の近くで、通勤にも便利な東京南部の都市で住み始めました。
それから5年間、休まずがむしゃらに働いた下積みを経て、
念願のバイヤー職に就くことができました。

そのころ、ようやく仕事のこと以外にも少しだけ目を向ける余裕が出はじめ、
そうして出会ったのが、「サーフィン」でした。
故郷の後輩が誘ってくれたきっかけで初めて体験したサーフィン、
ビギナーズラックなのか、初めてなのに波に乗ることができました。
その感覚は、まるで空を飛んでいるかのような。
その日は寝付けない位の興奮度合いでした。

それから、毎週サーフィンへ電車で通う日々が半年続き、
気づいたら、海の側へ引っ越していました。
それも、歩いて5分の距離。

わたしは、こうして幼少期から憧れていた海辺の生活を実現したのです。

憧れていた海辺の生活。朝は仕事前にサーフィン、
週末は好きなときに好きなだけサーフィンをする。
サーフィン以外にも、わたしが発見した色々な楽しみ方や幸せを、
すこしだけでも分かち合えたらと思います。

とある休日、散歩に出かけ日のこと。
近所の商店街を抜けて、海辺までの散歩。

湘南の商店街

マクドナルドのシェイクを片手に江の島を眺め一休み。

湘南海岸

天気が良い日は、富士山もくっきりとした眺望で。

湘南海岸富士山

そして昼下がりには、ビール片手にウッドデッキでランチタイム。

湘南海でお弁当

こうした休日を過ごせる幸せに感謝をし、
日々の精力とすることで実りある人生にできたらなと想う今日この頃です。

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 波乗りドリーマー

名前:波乗りドリーマー
職種:バイヤー
出身:福島県

たくさん山に覆われている故郷の福島に住んでいるころから、
海に憧れ、湘南に移住したお気楽サーファー。

とある交流会でのこと。

初めまして。
ニッポン手仕事図鑑の広報業務をサポートしている、
自然をこよなく愛するヒラボンと申します。

先日、「ブランドはどうやって創るか」というお話しをお聞きする機会があり、
そこで感じたことを書きたいと思います。
話し手は、英国を拠点に幅広く深堀した日本文化を紹介する出版社の代表の方で、

出版の他に展示会の企画・運営を行っており、
他の日本を紹介する展示会とは一線を置いて

「本物の日本文化を知れる展示会」をコンセプトに続けているそうです。

展示内容は伝統工芸、食、武術、芸能、ファッション、

音楽など様々で、昨年は13万4000人の英国の方が訪れ、

英国最大の日本を紹介するイベントとなったようです。

お話の中で、ある方が
「ブランドはどうやって創られると思いますか?」
との質問があり、

その方は「どこで、いつから作られているか」だとお話ししていました。

例えば、日本のある地域で
100年以上前から作られているという事を知ってもらえば良いと。

確かに説得力があると感じました。

その事実で、裏側には、作り手の技術があり、想いがあり、

そのブランドを誇りに思う支持する人達が居て、長く愛され、信頼され、

感銘を受ける理由が浮かんでくると思いました。

それを丁寧に伝えるお手伝いを出来れば良いなと、感じた出来事でした。

ニッポン手仕事図鑑広報 ヒラボンさん

名前:ヒラボンさん
職種:広報
出身:神奈川県

神奈川の丹沢で育ち、幼少期から青年期までボーイスカウトを続け、山をこよなく愛しています。
宜しくお願いします。

そこは雪国でした

2016年1月24日日曜日、50年ぶりの大寒波、
警報が出てる中の、九州 佐賀への帰省。

「天候の状況によっては羽田空港へ引き返す可能性がございます」

羽田から朝一の飛行機に乗り込み、
遅れながらにも何とか降り立った福岡空港は
-2度。

福岡空港からの写真

高速道路が凍結し、
福岡空港からの佐賀への高速バスという手段が断たれた今、
向かうところは、博多駅。

みどりの窓口の長蛇の列に並び、
特急電車のチケットを手に入れ、片手にいざ佐賀へ。

電車の窓から見える景色、
そこは雪国でした。

ここは…
どこ…

佐賀に近づくにつれて深くなってゆく雪

佐賀に近づくにつれ、徐々に雪が深くなってゆく。
自宅を出てすでに7時間が経過していた。

雪国と化している佐賀駅

やっとの思いで到着した佐賀駅。
佐賀駅からのタクシーの長蛇の列を横目に、
まずは、駅裏のいつものラーメン屋さんで腹ごしらえ。
大雪の日だというのに店内はほぼ満席。

沢山の紅ショウガとニンニクチップをかけて、いただきます。
暖かい、とんこつスープが身に染みる…

九州と言えば、やはりとんこつラーメンですが、
福岡や佐賀、長崎を中心に食されている、麺にコシのないやわらかい博多うどんも
おすすめ。
ぜひ、九州に来た際には「ごぼてんうどん」も食べていただきたい。

さて、腹ごしらえもすみ、いつもだったら歩く道をタクシーで実家へ。
「朝からずっと鳴り止まない」と言われた無線機の会話がラジオ代わりの車内、
雪も止むことなく降り続いている。
外では、子ども達が楽しそうに雪だるまを作成している姿があちこちで見られた。

久々の実家はいつもの実家だが、室内が異様に寒い…
ペットのウサギと一緒に暖を取りながら、TVのニュースで大雪の情報を確認。

…これは本格的にやばい。
東京へ帰れなくなるかもしれない…

「やっぱり今日中に帰るわ」
帰宅した母への、第一声。
「は?!あんた何しに帰ってきたの!?」
「スミマセン、ウサコと戯れるためです」

実家での滞在時間約5時間(内、昼寝1時間、ウサコとの戯れ時間4時間)

そして、佐賀から電車で3時間かけ福岡空港へむかい、
さらに福岡空港で、2時間雪のため出発の遅れている飛行機を待ち。
羽田に着いたのは翌日25時。

こうして、私の佐賀帰省の旅は終わりを迎える。
最後に福岡空港で食べた、ごぼてんうどんの味の優しさに救われた1日だった。

手仕事図鑑でも動画を紹介しております、
鍋島緞通織元 無寒暑庵さんにも、新年のご挨拶しようかと思っておりましたが
残念ながらおうかがいする事ができず。
それだけが心残りでした。

【佐賀県】鍋島緞通織元 無寒暑庵

ニッポン手仕事図鑑WEBディレクター 大月さん

名前:大月さん
職種:WEBディレクター
出身:佐賀県

佐賀県と麺と、うさぎをこよなく愛すWEBディレクター兼、雑用係り

ふたりごと文庫 プロローグ

はじめまして。

ニッポン手仕事図鑑で映像制作を担当している

「てしねこ」です。

 

2014年12月25日に誕生したニッポン手仕事図鑑は、

昨年のクリスマスに創刊一周年を迎えました。

 

このメディアを立ち上げた当初、

編集長と私、あと数人のスタッフでなんとかスタートさせ、

これまでにたくさんの日本を誇る職人さん達、

優秀なクリエイター陣に出会うことができた。

そんな数々のご縁から成り立っているメディアだと思います。

 

改めて、2016年また新たなスタートを踏み込み、

走り出していくわけですが、

私、てしねこは、

なぜニッポン手仕事図鑑で映像の仕事をすることになったのか?

 

それは、編集長との出会いが、

私に「手仕事を撮る」という世界を与えくれたからなのです。

 

まだ、手仕事という言葉すら出ていなかった頃に、

編集長とつくりあげた某時計メーカーのドキュメンタリー映像。

社会貢献活動の様子を収録したものでしたが、

結構評判が良かったんです。

 

この仕事がきっかけで、他の会社さんからも、

「作り込んだ商材のプロモーションではなく、

社員の声を活かして、舞台裏を見せていきたい」

という声があって、何本もそういった映像をつくってきました。

 

その頃から、編集長が「人」だっていうんです。

これからは人を撮ろうって。

 

 

 

 

私が映像を学んだのはブライダル業界でした。

20歳の頃、急に映像やろうって思って、

専門学校はおろか、大学も出てないのに、

とある映像制作会社に履歴書を送りつけたんです。

 

送りつけたというか、

その日の夜に、直接バイクで会社まで行って履歴書を置いてきたんです。

すぐに面接をして欲しかったんですね。

入口が閉まっていたので防災センターの警備員さんに中に入れてほしいと
お願いしましたが、さすがに通せないので、
警備員さんが代わりに渡してあげると預かってくれました。

あの日、親切にしてくれた警備員さんのことは絶対に忘れません。

 

 

で、私は人生初の会社員になったんです。

その会社が、ブライダル専門の制作会社でした。
結婚式は想いとか、感情とか、それに伴う表情や声、
人間らしい生身の部分に溢れている場所で、
そこにしか存在しない限られた空間で、過ぎ去る一瞬を見極めて、

逃すまいと必死で被写体を捉えてカタチにする。

 

台本はない、絵コンテがない、リハーサルもない。

映像社会ではかなり外れた分野にいたと思います。

 

そんな映像世界への入口があって、また新しい分野へと飛び出したくて、

今の会社へたどり着きました。

 

 

正直最初は、ブライダルという狭い枠にしかいなかったので、

いざ広い範囲の映像を仕事にするとなると、やっぱり不安でした。

でも、今までの経験が編集長の目に止まり、

新たな可能性を広げることになったんです。

 

編集長と私は、ドキュメンタリー番組が好きで、

 

「プロフェッショナル 仕事の流儀 みたいな映像がつくりたい」

「地方活性化に携わりたい」

 

そんなたわいのない会話が、

人、仕事、地域というキーワードになって、

ものづくりにフォーカスを当てることにつながりました。

 

 

想いをのせて、誰かのためにものづくりをする姿。

人の生業を撮ることが、自分の培ってきたものとよく合っていたんだと思います。

目に見えない部分を感じ取ってもらえるような、

そういう映像づくりに意義を感じた。

 

 

近代化と共に埋もれはじめた手仕事を、もう一度掘り起こして、

たくさんの人の心にとまるように、図鑑として残していきたい。

 

そんなつぶやきから、私は編集長と共に

ニッポン手仕事図鑑を立ち上げることにしたのです。

 

そうして生まれたニッポン手仕事図鑑が、

新たなスタッフを迎え、ブログ「ふたりごと文庫」を始めます。

 

なぜ、ふたりごとなのか?

それは、ひとりごとでは終わらせたくない、

誰かと共有したいメッセージを発信していきたいからです。

 

そしてこの記事が、最初の投稿でした。

ここまで読んでくれた皆様へ、ありがとうございます。

 

次回は、「大月さん」が想いをこめてつぶやきます。

 

てしねこ
 

 

木工職人|63mokko

木工職人|63mokkoの動画を観る

この映像は、仕事旅行「伝統を守る映像クリエイターになる旅」に参加された方の映像素材を、ニッポン手仕事図鑑が編集したものです。

タイトルタイトル

錫師|錫光の動画を観る

テストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテストテス

和紙の花|あいりぃ

全国に数ある和紙産地の中でも、1500年という長い歴史と、最高の品質と技術を誇る越前和紙。その越前和紙の魅力を広めていくために、福井県鯖江市のフラワーデザイナー五十嵐純子さんは、和紙の花のアレンジメントをつくり続けている。使用したのは、光が透けるほどの薄くて柔らかな手触りの和紙を漉(す)く越前和紙の老舗「柳瀬良三製紙所」の和紙。今ではギフト用として、全国の百貨店からも注目を集めている。

十割麹味噌|くりはらツーリズム

十割麹味噌|くりはらツーリズムの動画を観る

食は地域を知る一番の近道。『栗原地元食大学』を開催する「くりはらツーリズムネットワーク」は、食を通して自分たちの住む地域の文化や風土、歴史、産業を伝えていく活動を続けている。校舎は宮城県栗原市のすべての地域。先生は地元の食の名人。「地元食」という手仕事を共有していくことで、楽しみながら心豊かに地元で暮らしていけるコミュニティを築き、大好きな地元栗原の価値を次の世代へとつないでいく。

塩職人|ソルト・ファーム塩工房

イルカに出会える島として知られる、熊本県天草市の通詞島。その美しい海水を汲み上げ、ミネラル豊かな甘味のある釜炊き塩、天日塩を製造している「ソルト・ファーム塩工房」。製造工程はすべて手仕事で、時に職人たちはバケツ数杯分の汗を流すこともある。「塩をつくるのではなく、育てていく」。大量生産の工法では生み出せない、まろやかさのある海水塩の魅力を日本の食卓へ届けていくために、今日も職人たちは汗を流す。

経木|佐藤経木工場

「経木(きょうぎ)」とは、木材を0.15~0.25mmの薄さに削り取った板のこと。お経を書き込んでいた板だったことがその名前の由来だが、主に鮮魚、精肉、おにぎり、納豆などを包む食品包装用として使われてきた。環境にも優しいその職人技を未来に残していくために、佐藤経木工場とKIZARAプロジェクトが共同開発した「経木のメモ帳」。国産のアカマツの木目、手触り、香りが使う人の心を癒してくれる。